週末、子どもを自然に連れ出すならここ。森の音と焚き火を楽しめる“大分ファミリーキャンプ場9選”

キャンプ場

ランタンを消したあとに残るのは、星と、焚き火と、子どもの寝息だけ。

週末の夜、大分の山あいのキャンプ場。日が落ち、空の青がゆっくり黒へと溶けていく時間帯は、僕が300泊以上の野営で最も愛している瞬間です。焚き火の炎が静かに揺れ、木々の影が長く伸びていく。その前で、さっきまで全力で走り回っていた子どもたちは、寝袋にくるまれて、いつのまにか深い森の呼吸に合わせるように眠っていく。

ファミリーキャンプは「楽しいけど、ちょっと疲れるイベント」と感じる人も多いはず。でも、火を囲む時間には、人を自由にする“野営の魔法”があります。アウトドアメーカー勤務時代、世界中のキャンプ場を巡りながら何度も実感したのは、焚き火の前では大人の肩の力がほどけ、子どもの笑顔はもっと自然になるということ。僕自身、数えきれない家族キャンプを取材してきた中で、その変化を幾度も見てきました。

とはいえ、これが初めてのファミリーキャンプなら――

  • トイレはキレイ?
  • 子どもが遊ぶ場所は本当にある?
  • 夜、怖くない? 危なくない?

そんな不安があるのは当然です。僕もキャンプメーカー時代、親御さんからこの3つの相談を何度も受けていました。逆にいえば、この3点さえクリアできれば、家族キャンプは驚くほど充実した時間になります。

そこでこの記事では、アウトドアライターとして年間200本以上のキャンプ記事を執筆し、大分のキャンプ場も十数カ所取材してきた僕が、

  • 子どもが本気で笑える場所
  • 親が安心して過ごせる設備・環境
  • 焚き火をゆっくり眺められるフィールド

この3つの条件を満たした「大分ファミリーキャンプに最適な9つのキャンプ場」を厳選して紹介します。

テントのチャックを開けた瞬間、そこは“家族だけの秘密基地”になる。

大分の森と海と高原は、家族の時間をゆっくり取り戻してくれるフィールドです。さあ、大切な人たちと一緒に、自然の中へ帰りましょう。

  1. 大分で“ファミリーキャンプ”をする魅力
    1. 「山・海・温泉」がそろう、大分キャンプという贅沢
    2. 子どもが“本気で遊べる”フィールドが多い理由
  2. はじめての大分ファミリーキャンプ場の選び方
    1. 「ママが安心できるか」を基準にする
    2. 子どもが飽きない“遊び場”があるか
    3. 温泉・シャワー・買い出し環境もチェック
    4. 季節と標高のギャップに注意(防寒の目安)
  3. 森の音、焚き火の温度、子どもの笑い声。大分ファミリーキャンプに最適な9つの場所
    1. 【公園&湖&遊具】るるパークオートキャンプ場(大分農業文化公園)
    2. 【絵本のような森】バルンバルンの森(中津市)
    3. 【海と花】長崎鼻リゾートキャンプ場(豊後高田市)
    4. 【星降る高原】久住高原オートビレッジ(竹田市)
    5. 【湖畔キャンプ】RECAMP別府志高湖(旧・志高湖キャンプ場/別府市)
    6. 【森のベースキャンプ】くじゅうやまなみキャンプ村(九重町)
    7. 【天空ブランコと絶景】高平キャンプ場 outdoor lab.(豊後大野市→正しくは佐伯市)
    8. 【総合レジャー施設】家族旅行村「安心院」(宇佐市)
    9. 【沢遊びと森】久住高原沢水キャンプ場 など
      1. 水辺キャンプで気をつけたいこと
  4. 季節別・大分ファミリーキャンプの楽しみ方と注意点
    1. 【春】花と新緑のデビューキャンプ
    2. 【夏】高原か、海か。子ども優先で決めるフィールド
    3. 【秋】焚き火を一番楽しめる季節
    4. 【冬〜オフシーズン】無理はしない“引き算キャンプ”のすすめ
  5. 大分ファミリーキャンプの持ち物リストと“減らし方”のコツ
    1. 最低限+αでいい。「安心のための10アイテム」
    2. 現地で買えるものは“あえて持たない”
    3. 子どもと一緒に“持ち物リスト”を作るメリット
  6. はじめてのパパ・ママへ。失敗しても“いいキャンプ”になる考え方
    1. 完璧を目指さない。「7割できたら成功」のマインド
    2. 夫婦で役割を分けると、焚き火を楽しむ余裕が生まれる
    3. “また来ようね”を引き出す帰り道の会話
  7. よくある質問(FAQ)
    1. Q1.大分で子連れキャンプ初心者におすすめのエリアは?
    2. Q2.小学生と未就学児が一緒でも楽しめるキャンプ場はありますか?
    3. Q3.夏休みシーズンの予約はいつから動いたほうがいい?
    4. Q4.雨が降りそうなとき、キャンセルすべきか、行ってもいいか迷います。
    5. Q5.大分で“手ぶらキャンプ”できる場所はありますか?
    6. 「次はどこの大分キャンプ場に行こう?」と思ったら
    7. 静寂ガチ勢・ソロでとことんこもりたい人へ
  8. この記事で参考にした情報ソースと、読者へのお願い

大分で“ファミリーキャンプ”をする魅力

大分って、キャンプ好きから見ると正直かなりズルい県です(笑)。僕も取材やプライベート合わせて何度も通っていますが、「ここまで山・海・温泉がバランスよくそろってる県、他にある?」って毎回思います。

  • 阿蘇くじゅう国立公園エリアの高原キャンプ
  • 国東半島や佐伯などの海キャンプ
  • そして県全体に点在する温泉

この「山・海・温泉」の三拍子が、ぎゅっと一つの県の中に詰まっている。それが、大分でファミリーキャンプをするいちばんの魅力です。

「山・海・温泉」がそろう、大分キャンプという贅沢

まず、山側。久住高原や九重エリアは、環境省が管轄する阿蘇くじゅう国立公園の一部で、九州トップクラスの景色が広がっています。夏に取材で久住の高原サイトに泊まったとき、日中はTシャツで汗ばむくらいなのに、夕方から一気に空気が変わって、焚き火を囲むころにはフリースを着てちょうどいいくらい。子どもたちも「さっきまで暑いって言ってたのに、焚き火から離れないモード」に入ります。

この“昼と夜の温度差”がいいんですよね。火のありがたさを、クーラーじゃなくて自分の肌で感じられる。僕は毎回、「ああ、これはキャンプでしか味わえない授業だな」と思いながら、子どもたちの表情を眺めています。

一方で、北の国東半島や東の佐伯エリアに行くと、今度は潮風のキャンプ。海を見ながらテントを張って、夕方には浜辺で遊び、そのまま焚き火へ。潮の匂いと焚き火の煙の匂いが混ざる時間って、「夏休み」という言葉をそのまま具現化したような瞬間なんですよね。

実際に子ども連れの取材で行ったときも、波打ち際を裸足で走り回って、そのまま砂だらけでテントに帰ってくるキッズたちを何度も見てきました。「今日はもう、何回着替えさせるんだ…(笑)」ってなるんですが、それも含めて海キャンプの醍醐味です。

そして、大分を語るうえで絶対に外せないのが、“おんせん県おおいた”であること。キャンプ場から車で10〜15分圏内に温泉施設があるケースが本当に多くて、これは全国のキャンプフィールドを見てきた僕からしても、かなりの強みです。

大分県公式の観光サイト「おんせん県おおいた」でも、キャンプ場とあわせて温泉やグランピングを紹介する特集が組まれていて、キャンプ+温泉の相性の良さがよくわかります。
参考:大分県公式観光情報サイト「キャンプ場&グランピング施設」特集

実感ベースで言うと、子どもを温泉に入れてあげて、さっぱりした状態で寝袋に滑り込ませられるのって、ファミリーキャンプではかなり大きいんです。砂と汗と泥でカオスになった一日でも、温泉でリセットしてからテントに戻ると、「よし、明日も遊ばせるか!」って自然と前向きになれます。

子どもが“本気で遊べる”フィールドが多い理由

大分のキャンプ場を現地取材していて気づくのは、「テントを張る場所」だけじゃなくて、子ども目線の遊び場がちゃんとセットになっているところが多いということです。

  • 巨大な遊具や広場がある公園併設のオートキャンプ場
  • アスレチックや自転車コースが充実した家族向けキャンプ場
  • 湖・川・渓谷とつながった自然体験型キャンプ場

たとえば、大分農業文化公園のオートキャンプ場(通称るるパーク)。ここは、僕も家族連れの取材で何度もお世話になっているフィールドなんですが、まず敷地のスケールがえげつないです。ダム湖を取り囲むように、公園・遊具・キャンプサイトが広がっていて、その広さはなんと東京ドーム約25個分とも言われています。
(詳しくは杵築市観光協会による「るるパークオートキャンプ場」紹介ページ参照)

公式サイトを見ると、入園無料・駐車場無料で、体験農園や大きな遊具、貸しボートまで揃っていて、「一日中遊び倒して、そのままキャンプに突入」という使い方がしやすいのがよくわかります。参考:るるパーク(大分農業文化公園)公式サイトオートキャンプ場・コテージ案内

実際に現地で見ていても、チェックインを済ませた瞬間に、子どもたちはサイトから公園エリアへ一直線。親が設営している横でウロウロするんじゃなくて、「遊び場のほうに吸い寄せられていく」感じです。

「チェックインより先に、子どもが駆け出したくなるキャンプ場だけを集めました。」

この記事のコンセプトは、まさにこういうキャンプ場がモデルになっています。

あと、大分のファミリーキャンプがやりやすいと感じるポイントがもうひとつあって、それがアクセスのバランス。福岡・北九州・熊本あたりから車でアクセスしやすくて、「日常圏からちゃんと離れられるけど、移動だけで親が消耗しない」距離感なんですよね。

実際、九州在住の友人キャンパーからもよく聞くのが、

  • 「午前中に家を出て、昼すぎには大分のキャンプ場でテントを立て始められる」
  • 「帰りも、渋滞さえ避ければその日のうちに余裕で帰宅できる」

という声。これって、ファミリーキャンプでは地味にすごく大事で、移動時間が長すぎると、子どもより先に大人の心が折れます(笑)。

大分は「遠すぎないのに、ちゃんと非日常」。山・海・温泉に加えて、この絶妙なアクセス感も含めて、僕はいつも「ファミリーキャンプのフィールドとしてめちゃくちゃ優等生だな」と感じています。

はじめての大分ファミリーキャンプ場の選び方

ここからは、実際にキャンプ場を選ぶときに「ここだけ押さえておけば大丈夫」というポイントを整理していきます。僕がこれまで、読者さんや友人パパ・ママから相談を受けたときに、ほぼ毎回のように最初に伝えているのが、

「どのキャンプ場にするかは、まず “ママが安心できるか” を基準にしよう。」

ってことなんですよ。景色とかインスタ映えももちろん大事なんだけど、当日のストレスを一番左右するのは、けっきょくすごく生活感のあるポイントなんです。

「ママが安心できるか」を基準にする

僕がファミリーキャンプを取材してきて痛感しているのは、ママが安心しているキャンプはだいたい全員ハッピー、逆にママが不安そうなキャンプは、どこか全体がピリピリしている、ということです(笑)。

だからチェックすべきなのは、豪華なグランピング設備よりも、まずこの3つ。

  • トイレと炊事棟がキレイかどうか
  • 夜もサイト周辺に照明があるか
  • 車とテント、子どもの動線がシンプルか

この3つがちゃんとしているキャンプ場は、総じて「また来たいね」に繋がりやすいです。

とくにトイレ問題はめちゃくちゃ大事。暗くて和式で、クモの巣だらけだったりすると、それだけでママも子どもも心が折れます。僕自身、昔ちょっとワイルド寄りのキャンプ場に子連れで行って、「トイレが怖すぎて夜は我慢する」っていう小1の子の声を聞いたとき、「あ、ここはファミリーにはまだ早かったな…」と反省したことがあります。

理想を言えば、

  • 洋式トイレ
  • できればウォシュレット付き
  • 夜でも安心できる明るい照明

このあたりがそろっていると、かなり安心度が変わります。

キャンプの安全情報を発信している日本オートキャンプ協会(JAC)も、「安全で整備されたキャンプ場を選ぶこと」の大切さを何度も強調しています。詳しくは公式サイトの『キャンプの安全対策』ページが参考になります。参考:日本オートキャンプ協会「キャンプの安全対策」

トイレのきれいさと、夜道の明るさは、ママの心を軽くするいちばんの魔法。

あと、僕がいつもおすすめしているのがオートサイト(車を横付けできるサイト)です。荷物を遠くの駐車場から何往復も運ぶ必要がないので、親の体力が削られませんし、設営〜撤収がサクッと終わるぶん、子どもと遊ぶ時間をちゃんと確保できる。

実際、キャンプブランドのSnow Peakも初心者向けコンテンツで「無理をしないサイトレイアウト」「分かりやすくシンプルな動線」の大事さを伝えています。
参考:Snow Peak「キャンプスタートブック」

設営でクタクタになって、「もう焚き火どころじゃない…」ってなったらもったいない。“さっと設営して、すぐ遊びに出られるかどうか”という視点で、キャンプ場のサイトタイプをチェックしてみてください。

子どもが飽きない“遊び場”があるか

ファミリーキャンプで一番怖いのは、じつは天気でも装備でもなくて、

「子どもが退屈してしまうこと」です。

大人は焚き火を眺めてボーッとしてるだけで幸せなんですが、子どもはそうはいきません。現地取材でも、「テントの周りだけじゃ遊び場が足りなくて、子どもがちょっと不機嫌モード」というシーンを何度も見てきました。

なので、キャンプ場選びの段階で、

  • 遊具や芝生の広場があるか
  • アスレチック・自転車コース・ボートなどのアクティビティがあるか
  • 森の散策路や、ちょっとした探検スポットがあるか

といった“子どものワクワク要素”が用意されているかどうかは、しっかり見ておきたいポイントです。

大分はここが本当に優秀で、たとえばさっきも少し触れた大分農業文化公園(るるパーク)は、遊具・広場・湖・体験農園がセットになった巨大な遊び場です。公式サイトを見ると、季節ごとのイベントや体験プログラムも充実していて、親のほうが「今日はどこまで回ろうか…」と悩むレベル。参考:るるパーク(大分農業文化公園)公式サイト

僕が取材で行ったときも、チェックインした瞬間に子どもたちがダッシュで遊具エリアに消えていって、「あれ、うちの編集さんどこいきました?」ってなるくらい(笑)。

目安としては、

  • 未就学児メイン → 遊具・芝生広場・砂場などがあるキャンプ場
  • 小学生メイン → 川遊び・ボート・軽いトレッキングができるキャンプ場

みたいに、「子どもの年齢に合わせて遊び場を選ぶ」イメージです。
テントサイトの外にワクワクがあるキャンプ場を選んでおくと、当日の大人の心の余裕がぜんぜん違ってきます。

温泉・シャワー・買い出し環境もチェック

ファミリーキャンプでは、お風呂の有無もかなり重要なチェックポイントです。

場内にお風呂やシャワーがあるキャンプ場、もしくは車で数分〜15分くらいのところに日帰り温泉があるキャンプ場だと、「汗と砂まみれのまま寝袋イン」という修行モードを避けられます。とくに大分は温泉天国なので、Googleマップで「キャンプ場名+温泉」と検索してみると、だいたい何かしら見つかります。

大分県公式の観光サイトでも、温泉とキャンプ・グランピングをセットで紹介しているので、エリア選びの参考になります。参考:大分県公式観光情報サイト「おんせん県おおいた」

あわせて事前にチェックしておきたいのが、

  • 最寄りのスーパー・コンビニ・ドラッグストア
  • 近くのガソリンスタンド
  • 雨の日に逃げ込めるショッピングモールや屋内施設

あたりです。

僕も何度か経験ありますが、「あ、子どもの着替え全然足りてないじゃん!」とか「氷がもう溶けてる!」みたいなトラブルは、ほぼ必ずキャンプで一度は起きます。そのときに、30分以内で買い出しに行けるかどうかで、キャンプの難易度が一気に変わります。

季節と標高のギャップに注意(防寒の目安)

最後にもうひとつ。大分でキャンプ場を選ぶときに、意外と見落とされがちなのが標高による寒暖差です。

久住高原や九重エリアなどの高原キャンプ場は、真夏でも朝晩かなり冷えます。同じ「大分市内から出発」でも、

  • 昼:Tシャツ+短パンでちょうどいい
  • 夜:長袖+フリース、子どもは厚手パジャマでもOK

というくらいの差が出ることも普通にあります。僕自身、8月なのに久住高原で「ダウン持ってきてよかった…」と本気で思った夜が何度もあります。

逆に、海辺のキャンプ場はに要注意。春・秋は天気予報の気温以上に体感温度が下がることが多くて、風が抜けるサイトだと大人でも寒さを感じるレベルになることがあります。

子どもは大人よりも体温調整が苦手なので、

  • 子ども優先で、一人につき一枚多めの防寒着を入れておく
  • ネックウォーマー・ニット帽・手袋など「小回りのきく防寒アイテム」を用意する
  • 天気予報より2〜3℃低い気温を想定して寝具(シュラフやインナー)を選ぶ

このあたりを意識しておくだけで、夜の快適度が段違いになります。

ここまでが、「大分でファミリーキャンプをする魅力」と「キャンプ場の選び方」のベースになる考え方です。ここを押さえておけば、キャンプ場選びで大きく失敗することはほとんどありません。

この先の章では、いよいよ「森の音、焚き火の温度、子どもの笑い声」がそろう、大分ファミリーキャンプに最適な9つの場所を、僕の実体験も交えながら具体的に紹介していきます。ここから先は、読むだけで次の週末の予定を立てたくなるはずです。

森の音、焚き火の温度、子どもの笑い声。大分ファミリーキャンプに最適な9つの場所

ここからは、僕が「大分でファミリーキャンプをするなら、まずここから押さえたい」と感じているキャンプ場を、9カ所に絞って紹介していきます。

どのキャンプ場も、

  • 子どもがのびのび遊べる
  • 親が安心して見守れる
  • 焚き火を囲む時間をちゃんと取れる

という3つの視点で選んでいます。あなたの家族に合いそうな場所を、イメージしながら読んでみてください。

【公園&湖&遊具】るるパークオートキャンプ場(大分農業文化公園)

まず真っ先に押さえてほしいのが、大分農業文化公園=通称「るるパーク」のオートキャンプ場です。ここは公式にも「入園無料・駐車場無料」の巨大公園として紹介されていて、ダム湖をぐるっと囲む園内はなんと東京ドーム約25個分。その中に、公園・湖・大型遊具・体験農園・オートキャンプ場がギュッと詰まっています。

僕も取材とプライベート合わせて何回もお世話になっていますが、ここはとにかく子どものエネルギーを最後まで受け止めてくれるフィールドです。

  • ダム湖のほとりを歩ける散策路
  • 巨大遊具と芝生広場が広がるプレイエリア
  • AC電源付きのオートキャンプサイト(30区画)
  • ログハウス風のコテージ

朝は湖畔をさんぽしながらカモを眺めて、日中は遊具と自転車とボートで遊び倒し、夕方からはテントに戻って焚き火とごはん。子ども目線で言うと、ほぼ「チェックインからチェックアウトまでずっと遊び時間」みたいな場所です。

サイトはすべて車を横付けできるオートタイプで、2区画に1本の電源ポール(1区画500Wまで)が設置されているので、電気毛布やライト、ポータブル冷蔵庫くらいなら余裕で使えます。炊事棟は2カ所、トイレ棟は1棟、さらにコインシャワーとランドリー棟もそろっているので、連泊でもかなり快適に過ごせます。

僕が「デビューにも全力で推せるな」と感じているポイントがここで、

  • 芝生サイトでペグも刺さりやすい
  • サイトのすぐそばに大型遊具ゾーンがある
  • 水洗トイレ&温水シャワー完備で清潔感が高い

というあたり。初キャンプのファミリーを連れて行ったときも、「これならまた来たい!」という声しか聞こえてこないくらい、初心者にやさしい環境でした。

さらにうれしいのが、周辺環境の強さです。東九州自動車道・大分農業文化公園ICからクルマで約2〜4分というアクセスの良さに加えて、少し走ればスーパーやドラッグストア、日帰り温泉も見つかります。「あ、着替え足りない」「氷が溶けた」となっても、リカバリーしやすいのはファミリー的にかなり心強い。

公式情報や最新のイベント・料金は、必ず事前にこちらもチェックしてみてください。

チェックインより先に、子どもが駆け出したくなるキャンプ場。それが、るるパークです。

【絵本のような森】バルンバルンの森(中津市)

「子どもが喜ぶのはもちろんだけど、大人のほうがテンション上がっちゃうキャンプ場、ない?」と聞かれたら、僕が真っ先に出すのがこのバルンバルンの森です。

場所は中津市本耶馬渓町。もともと廃園寸前だった施設を、ご夫婦がリノベーションしてつくり上げた“小さな森の国”。公式サイトでも「森の中はまるで絵本のような世界」と紹介されていて、その言葉に一切の誇張なしです。参考:バルンバルンの森 公式サイト

ツリーハウス、絵本の小屋、ハンモックのある読書室、ちいさなカフェ…。森の中を歩いているだけで、

  • 「ここにはどんな物語が住んでるんだろう?」
  • 「この小屋の中には、誰の秘密基地があるんだろう?」

と、子どもだけじゃなく大人の想像力までフル回転させられる仕掛けが、あちこちに散りばめられています。

テント泊ができるのは、限定2組の「ツリーハウスサイト」「星空満天サイト」。どちらも傾斜のない平らなサイトで、車の乗り入れOK・電源付き・洗い場はお湯が出るという、実はかなり高スペック仕様です。チェックイン〜アウト時間やサイトの詳細は、公式の「テントに泊まる」ページが分かりやすくまとまっています。参考:テントに泊まる|バルンバルンの森

「テントはまだ不安…」というファミリーには、タイニーハウスや森の小屋といった宿泊棟もおすすめ。冷暖房付きのカフェ風コテージや、ロフト付きの小さな小屋など、どれもオーナー夫妻の手作り家具とセンスが詰まった空間で、正直、ここだけでも一つの旅が完結するレベルです。
参考:森での過ごし方|バルンバルンの森

僕が実際に滞在して感じたバルンバルンの“推しポイント”は、ざっくりこんなところです。

  • ツリーハウスに登って、森を見下ろせる「秘密基地感」
  • ハンモックのある読書室で、子どもが真剣に本の世界に入り込む時間
  • 森のカフェで食べる自家製ケーキとコーヒー(これがまたうまい…)
  • 夜、場内の灯りが落ちていくと同時に、頭上に広がる満天の星

派手なアスレチックや巨大プールがあるわけじゃありません。でも、「森そのものがいちばんの遊び相手」になってくれるキャンプ場です。

日帰り利用でも、入場料だけでツリーハウスや読書室を楽しめますし、ピクニック小屋でのデイキャンプやBBQプランも用意されています。「まずは雰囲気だけ味わってみたい」というファミリーは、ここから入るのもアリ。参考:日帰りで楽しむ|バルンバルンの森

現地でいつも感じるのは、「写真映えキャンプ場」ってレベルじゃなくて、どこを切り取ってもストーリーが宿っていること。ママカメラマンはシャッターが止まらないし、パパは焚き火より先に「この小屋どうやって作ってるんだろ…」と職人目線になりがちです(笑)。

子どもが「またあの森に行きたい」と言い、大人は「次はどの小屋に泊まろうか」とひそかにニヤニヤする――そんな、家族全員の“お気に入り”になりやすいキャンプ場だと思います。

【海と花】長崎鼻リゾートキャンプ場(豊後高田市)

「海キャンプで、子どもに“夏の匂い”をガツンと焼き付けたいんだけど、どこ行けばいい?」と聞かれたら、僕がまず推すのが長崎鼻リゾートキャンプ場です。

場所は豊後高田市・国東半島の先端あたり。周防灘に向かって細く突き出した岬が長崎鼻で、ここ全体が「花とアートの岬 長崎鼻」という一つのリゾートエリアになっています。公式サイトでも「五感リゾート」とうたわれていて、春の菜の花・夏のひまわり・海・アート作品・レストランまで全部セット。参考:花とアートの岬 長崎鼻 公式サイト

特に花のインパクトがすごくて、ツーリズムおおいたの紹介によると、春には約2,200万〜2,700万本の菜の花、夏には約140万〜160万本のひまわりが岬一帯を埋め尽くすと言われています。黄色と緑と青だけで世界ができてるんじゃないか、ってくらいの景色。
参考:大分県公式観光情報「長崎鼻リゾートキャンプ場・海水浴場」

キャンプサイトは、海を見下ろす高台エリアと、花公園に近いエリアに点在。フリーサイト・オートサイトに加えて、バンガローやログハウスもあるので、「海キャンプやってみたいけどテント泊はまだ不安…」というファミリーも安心してチャレンジできます。詳しい区画や料金は公式のキャンプ案内ページが分かりやすいので、予約前にチェックを。
参考:長崎鼻リゾートキャンプ場ご案内

僕がここをファミリーに推しまくっている理由はシンプルで、

  • 昼:花公園+海水浴+磯遊びで、子どもがエネルギーを出し切れる
  • 夕方:花畑と海に沈む夕日をセットで眺められる
  • 夜:波の音をBGMに、焚き火と星空を楽しめる

という「一日まるごと夏休み」みたいな構成になっているからです。

日中は、ビーチで波打ち際を走り回ったり、磯場でヤドカリや小さな魚を探したりで、だいたい子どもは全身びしょびしょ+砂まみれコース。親としては「今日何回着替えさせるんだ問題」が発生しますが、それも含めて海キャンプの醍醐味です。

夕方、海側のサイトから見るサンセットは本当にご褒美タイム。風が少し涼しくなってきたころに、オレンジ色の空と花公園のシルエットを眺めながら焚き火に火を入れると、「ああ、来てよかったな」と心の底から思えます。

もちろん海沿いなので、風はそこそこ強い日が多いです。ここはいい意味で“修行”ではなく、“ちゃんと準備していけば快適に楽しめるフィールド”だと思っていて、

  • 鍛造ペグ or 30cm以上のペグを用意する
  • ガイロープを多めに張って、フライやタープをしっかり固定する
  • 荷物はなるべくサイト内でコンパクトにまとめる

といった風対策さえ押さえておけば、むしろ夏でも夜は驚くほど涼しくて快適です。波の音と風の音を聞きながら寝袋に潜り込む夜は、「エアコンの効いた部屋では絶対に味わえない涼しさだな」と毎回感じます。

花×海×アート×キャンプ。ここまで“夏の要素”を全部盛りにしたキャンプ場は、九州全体で見てもそう多くありません。子どもに「これぞ夏休みだ!」という一日をプレゼントしたいなら、長崎鼻は間違いなく候補に入れてほしい一枚です。

【星降る高原】久住高原オートビレッジ(竹田市)

「子どもに本気の星空見せたいんだけど、どこ行けばいい?」って聞かれたら、九州エリアなら僕はまず久住高原オートビレッジを出します。

場所は竹田市・久住高原。ここは久住高原コテージに併設されたオートキャンプ場で、久住と阿蘇の山並みにぐるっと囲まれた、まさに“高原ど真ん中”のフィールドです。公式サイトでも「西日本最大級のサイト数」とうたわれていて、100㎡区画サイト+フリーサイトで約150区画というスケール感。参考:久住高原オートビレッジ 公式(久住高原コテージ内)

昼間は一面の草原の向こうに久住連山がドーンと見えて、「ここ本当に日本?」と毎回ちょっと笑ってしまう景色なんですが、真骨頂はやっぱりです。

日が落ちて、場内の灯りが落ち始めると、空の暗さと星の数が一気にレベルアップします。僕が初めてここでキャンプしたとき、子どもと一緒にランタンを消して空を見上げたら、

  • 「あ、天の川って教科書だけの話じゃなかったんだ」

って素で思うくらい、空一面に白い帯がかかっていました。子どもは「星が落ちてきそう!」と大興奮、こっちは「いやマジで落ちてきそうだな」と心の中で全力同意。

サイトはすべて車を横付けできるオートタイプで、1区画100㎡とかなり余裕のある広さ。電源付きサイト(20A)もあるので、電気毛布やポータブル冷蔵庫、照明をしっかり使いたいファミリーにも安心です。炊事場と水洗トイレは場内に3カ所、管理棟には売店や自販機、簡単な救急用品も用意されているので、「高原のど真ん中だけど、設備はちゃんとしてる」バランス感がちょうどいいんですよね。

何よりありがたいのが、すぐそばに天然温泉付きの久住高原コテージがあること。キャンプ場利用者は露天風呂&大浴場を有料で使えて、星空の下での温泉タイムまでセットにできます。温泉の詳細はこちらをどうぞ。参考:久住高原コテージ「温泉・お風呂」

山の冷たい空気と、寝袋のぬくもりの差が、“また来ようね”を生み出す。

これは完全に僕の持論なんですが、久住高原って「星と寝袋のギャップ」を体験するにはベストな場所なんですよ。日中は半袖でも平気なくらいなのに、夜になると一気に気温が下がって、息が白くなりそうな冷たい空気に変わる。その中で、あったかい寝袋に潜り込んで、テントの入り口を少しだけ開けて星を眺める――このギャップが、子どもの記憶にガッツリ刻まれるんです。

なので、ここに行くときの僕からのガチアドバイスはひとつ。

  • 「ちょっと着込み過ぎかな?」くらいの防寒装備で行こう。

真夏でも、子どもには長袖+フリース+薄手ダウンくらいまで持っていってOK。それに加えて、

  • ネックウォーマーやニット帽
  • フリースブランケット
  • 余裕があれば湯たんぽ or 使い捨てカイロ

あたりがあると、星空鑑賞タイムがぐっと長くなります。

公式の利用案内では、

  • チェックイン 13:00 / チェックアウト 11:00
  • 通年営業(不定休)
  • 電源付き区画 6,600円(税込)、電源なし区画 5,500円(税込)、フリーサイト 3,850円(税込)※いずれも1区画1泊

といった基本情報もまとまっているので、予約前に一度目を通しておくとイメージしやすいです。参考:久住高原オートビレッジ 公式案内

「子どもに一生ものの星空を見せたい」「でも山奥の野営場はまだハードル高い」というファミリーには、久住高原オートビレッジは本当にちょうどいい落としどころ。星空・高原・温泉の3つを、家族で一気に味わえる贅沢な一枚です。

【湖畔キャンプ】RECAMP別府志高湖(旧・志高湖キャンプ場/別府市)

「別府で温泉もキャンプも両方楽しみたいんだけど、いいとこない?」って聞かれたら、僕はまずRECAMP別府志高湖(旧・志高湖キャンプ場)を出します。

場所は別府市の志高湖エリア。標高約600mの高原にたたずむ山上湖のほとりにサイトが広がっていて、しかもここ、れっきとした阿蘇くじゅう国立公園内です。鶴見岳と由布岳にぐるっと囲まれていて、ロケーションだけで「はい優勝」という感じ。公式情報はこちら。
参考:RECAMP別府志高湖 公式別府市公式 志高湖案内

志高湖をぐるっと囲むようにフリーサイトや区画サイトが広がっていて、朝になると水面に山の稜線と雲がくっきり映り込むんですよ。早起きしてコーヒーを片手に湖畔まで歩いていくと、

  • 「あ、今日はちょっと静かに過ごしたいな」

って自然に思えるくらい、空気がスッと澄んでいます。霧が出る朝なんかは、サイトの真ん中だけ別世界みたいな雰囲気になることもあって、子どもより先に大人が写真を撮りまくりがちです(笑)。

サイトは、車の乗り入れOKなフリーオートサイトと、湖畔に近いフリーサイト/区画サイトがミックスされたスタイル。芝生ベースの広いサイトが多くて、ペグも刺さりやすいしレイアウトの自由度も高めです。予約サイトを見ると、100㎡クラスのフリーオートサイトや、湖まで数歩のフリーサイトなど、タイプ別に細かく分かれているので、好みで選ぶ楽しさもあります。
参考:RECAMP別府志高湖(なっぷ予約ページ)

ファミリー目線でうれしいのが、「湖だけじゃなくて、ちゃんと遊び場が用意されている」ところ。

  • 芝生広場にはスラックラインやぶら下がり遊具
  • 湖ではペダルボートで水上散歩
  • 白鳥&コイへのエサやり体験

といった仕掛けがあって、「テントの周りだけじゃ子どもが飽きる問題」をうまく解決してくれます。特にボートは子どもたちに大人気で、取材で行ったときも、ペダルをこぎながら「湖の真ん中から自分のテントが見える!」とテンション爆上がりしてました。

売店では軽食やソフトクリームも買えて、支払いは現金だけじゃなく主要キャッシュレス決済にも対応。忘れ物があっても、焚き火用の薪やちょっとした消耗品は場内でカバーできるので、「あ、ライター忘れた…」みたいなときも致命傷になりません。

そして何と言っても、このキャンプ場の強みは別府温泉エリアからのアクセスの良さです。別府ICからクルマで約15分前後、別府市街地の温泉エリアにも気軽に降りていける距離感。僕がよくやるおすすめルートは、

  • 昼:志高湖で湖畔キャンプ&遊び
  • 夕方〜夜:別府八湯のどこかで温泉
  • 夜:キャンプ場に戻って焚き火&星空

という「湖×温泉×焚き火」の三段構えです。温泉に入って体を温めてから、ちょっと標高の高い志高湖に戻って焚き火にあたる時間は、控えめに言って最高。

注意点としては、標高600m前後の高原なので、春・秋はもちろん夏でも夜は平地よりグッと冷えること。標高が上がると、体感で平地より約5℃くらい低くなるイメージでいてもらうといいです。

子ども連れなら、

  • 長袖+パーカー or フリース
  • 厚手の靴下やレギンス
  • ブランケット or シュラフカバー

あたりを一式持っていくと、「ちょっと寒いね」が「ちょうどいいね」に変わります。焚き火のぬくもりと、寝袋のあたたかさ、その両方を体験させてあげられるのも、この湖畔キャンプのいいところです。

「自然は近いけど、どこか優しい」――志高湖は、そんな言葉がしっくりくるキャンプ場です。別府の温泉旅に「一泊キャンプ」を混ぜ込むプラン、ぜひ一度やってみてほしいです。

【森のベースキャンプ】くじゅうやまなみキャンプ村(九重町)

「本格登山まではいかないけど、子どもに“山の空気”をちゃんと味わわせたいんだよね」って相談を受けたら、僕がよく名前を出すのがくじゅうやまなみキャンプ村です。

場所は九重町。阿蘇くじゅう国立公園エリアのど真ん中、やまなみハイウェイ沿いにあって、久住連山のふもとに広がる森のベースキャンプみたいな存在。公式サイトでも、林間サイト・オートサイト・バンガロー・コテージと、いろんなスタイルのキャンプができることが紹介されています。参考:くじゅうやまなみキャンプ村 公式サイト

このキャンプ場、何がいいって、とにかく「どこを選ぶかでキャンプの雰囲気がガラッと変わる」ところなんです。

  • 木々に囲まれた、しっとり落ち着いた林間サイト
  • クルマ横付けOKで荷物運びがラクなオートサイト
  • 屋根付きで雨でも安心な炊事棟&BBQハウス
  • コテージやバンガローなど、テントなしで泊まれる宿泊棟

僕が初めて取材で入ったときも、「あ、このサイトは夏の避暑に最高だな」「こっちは家族3組くらいでグルキャンすると楽しそうだな」と、歩きながら勝手に脳内シミュレーションが始まりました。

林間サイトは木陰が多くて、真夏の日中でも「森の中の木陰って、やっぱりエアコンとは違う涼しさだよね…」としみじみしてしまうレベル。鳥のさえずりと、葉っぱを揺らす風の音が常にBGMになっていて、子どもたちも自然と声がひとつトーンダウンする感じがします。

場内の設備は、

  • 水洗トイレ(洋式あり)
  • 屋根付きの炊事棟(雨の日も安心)
  • 温水シャワー
  • 管理棟の売店(薪・炭・ちょっとした調味料など)

と、「山奥に来てる感はちゃんとあるけど、必要最低限の安心感は確保されている」という絶妙なライン。ガチの野営場ほどストイックすぎず、高規格キャンプ場ほど“街っぽく”もない、ちょうど真ん中あたりの居心地のよさがあります。

しかも周辺には、

  • 久住高原や牧場エリア(動物とのふれあい&ソフトクリーム)
  • タデ原湿原などの木道ハイキングコース
  • 長者原ビジターセンター(くじゅうの自然や登山情報を学べる施設)

といったスポットがまとまっていて、「午前中だけ軽く山を歩いて、午後はキャンプ場でのんびり」という一日が組み立てやすいのもポイントです。

僕のおすすめは、

  • 午前:長者原ビジターセンター〜タデ原湿原の木道をゆっくり散歩
  • 昼:牧場エリアでソフトクリーム&ランチ
  • 午後:キャンプ場に戻って焚き火&サイトで遊ぶ

という「山の空気×ちょいハイク×キャンプ」の三拍子ルート。本格登山装備がなくても、子どもと一緒に「山を歩いた!」という実感がちゃんと残るプランです。

「うちはまだ未就学児だし、ガチ山は不安…」というファミリーでも、キャンプ村のまわりを少し散歩するだけで十分“森の教室”になります。足元のシダや苔、木の幹を歩くアリ、遠くで鳴いている鳥の声……そういうのを一つずつ見つけていくだけで、子どもって勝手にフィールドワークモードに入るんですよね。

一方で、小学生以上で体力に余裕がある家族なら、「次はくじゅう連山のゆるいコースに挑戦してみようか」というステップアップもしやすい位置取り。まさにその名の通り、くじゅうエリアの“やまなみベースキャンプ”として使えるフィールドだと思います。

「キャンプ場の中で完結する遊びもほしいけど、ちょっとだけ山歩きも混ぜたい」「本格登山じゃなくて、“山の入り口”としての体験をさせたい」というファミリーには、くじゅうやまなみキャンプ村はドンピシャな一枚です。

【天空ブランコと絶景】高平キャンプ場 outdoor lab.(豊後大野市→正しくは佐伯市)

「写真映えするキャンプがしたい」「子どもと一緒に『うわぁ!!』って声が出る景色、ない?」と聞かれたら、僕がニヤッとしながら出すのが高平キャンプ場 outdoor lab.です。

場所は大分県佐伯市蒲江。標高約280〜345mの高台にあるキャンプ場で、テラスやケビンからは太平洋と島々、その向こうに四国の山々まで見渡せるという、とんでもないロケーション。大分県のアウトドア公式情報サイトでも「前も後ろも海が広がる絶景キャンプ場」として紹介されています。参考:佐伯市公式観光情報「高平キャンプ場 outdoor lab.」おおいたアウトドア「高平キャンプ場 outdoor lab.」

で、このキャンプ場の象徴が、みんな大好き「天空ブランコ」

山の斜面に張り出すように設置されたブランコで、大きくこぐたびに視界がぐわっと開けて、目の前には海と山と空の3層レイヤー。子どもはもちろん、大人も一発で童心に戻るアクティビティです。実際、取材で見ていても、最初は「いやいや、俺はいいよ〜」と言っていたパパが、いざ乗ったらいちばんでかい声で笑ってました(笑)。

サイト構成は、

  • 芝生のテントサイト(2,850〜4,620円/泊・シーズン制)
  • ウッドデッキのテントサイト
  • エアコン・トイレ・キッチン付きのログケビン(1棟15,000〜17,500円・定員5名)

といったラインナップで、「がっつりテント泊」から「別荘感覚のケビン泊」まで選べるスタイル。ログケビンには、キッチン用品・寝具・BBQグリルまで揃っていて、なっぷの紹介文が言う通り「まるで別荘」という表現がしっくりきます。
参考:キャンプ場予約サイト「なっぷ」高平キャンプ場 outdoor lab.

ファミリー目線で「ここいいな」と思うポイントは、天空ブランコだけじゃありません。

  • 草すべりが楽しめる斜面エリア
  • 簡易アスレチック広場(ジャングルジム的な遊具)
  • 全長約3.4kmのサイクリングロード

があって、子どもの「もう一回!」が止まらない系フィールドなんです。公式情報でも草スキーやアスレチック広場、サイクリングコースが無料で遊べると書かれていて、実際、現地でもキッズたちがひたすら斜面を滑り降りては登り、滑り降りては登り…を繰り返していました。
参考:佐伯市公式いこーよ「高平キャンプ場 -outdoor lab.-」

場内にはコーヒースタンドもあって、絶景を眺めながら飲むドリップコーヒーは、完全に「ご褒美タイム」です。子どもが草すべり&ブランコで遊んでいる間、テラス席でコーヒー片手に海をぼーっと眺める時間は、大人にとっての最高の“静”の時間。

設備面は、

  • 温水シャワー(1グループ500円)
  • 多目的トイレあり
  • 売店で薪・炭・簡単な食材&飲み物の購入可能
  • 駐車場35台+バス4台

と、「絶景系キャンプ場」の中ではかなり充実した部類です。ただし、

  • ケビンには車の横付け不可(荷物はリヤカーなどで運搬)
  • ケビンのデッキ上では焚き火NG(焚き火は決められた場所で焚き火シート必須)

といったルールもあるので、予約前に一度公式ページをチェックしておくのがおすすめです。参考:佐伯市観光ナビ「高平キャンプ場 outdoor lab.」

ざっくりまとめると、高平キャンプ場は、

  • 昼:天空ブランコ、草すべり、アスレチック、サイクリングで全力で遊ぶ時間
  • 夕方:テラスやサイトから、海と島に沈む夕日を眺める時間
  • 夜:満天の星空と焚き火で、静かにクールダウンする時間

という「動」と「静」のメリハリがめちゃくちゃつけやすいキャンプ場です。

「とにかく子どもと一緒に“うわぁ!”って言いたい」「絶景とアクティビティ、両方いきたい」というファミリーには、全力で刺さる一枚だと思います。

【総合レジャー施設】家族旅行村「安心院」(宇佐市)

「親も子どもも、できればじいちゃんばあちゃんも一緒にキャンプ行きたいんだけど…いきなり山奥はキツいよね?」って相談を受けたら、僕がまず出すのが家族旅行村「安心院(あじむ)」です。

場所は宇佐市・安心院町。東九州自動車道の安心院ICからクルマで約5分、安心院盆地を見下ろす高台に広がる超・総合レジャー施設。宇佐市や大分県の公式観光サイトでも、

  • キャンプ場・ログハウス・バンガローなどの宿泊施設
  • 温泉施設「安心院温泉」
  • グラウンド・体育館・プールなどのスポーツ施設
  • ぶどう観光農園・ワイン工房・ワイナリーレストラン
  • パークゴルフ場やカート場

が一体になった“家族みんなで楽しめる複合レジャー”として紹介されています。参考:家族旅行村「安心院」公式サイト宇佐市観光協会 公式紹介ページ大分県公式観光情報

キャンプ目線で見ると、まずオートキャンプサイトがとにかく広い。インスタでも「大自然を思う存分味わえる広々オートキャンプ場」と紹介されていて、その言葉どおり、サイト間の距離もゆったりめ。テントとタープを張ってもまだ余裕があるので、子どもがサイト内を走り回ってもそこまでストレスになりません。

宿泊スタイルの選択肢もかなり豊富で、宇佐市の公式情報だと、

  • トレーラーハウス:4棟(1〜6名用)
  • ログハウス:2棟
  • ケビン:6棟(最大8名までOKのタイプもあり)
  • 交流研修センター:団体宿泊にも対応

など、最大宿泊人数70名規模の“村”レベル。参考:宇佐市公式観光サイト「家族旅行村『安心院』」

僕がここを三世代キャンプのデビュー戦に推す理由は、まさにこの「選べる」ってところなんです。

  • キャンプに慣れている家族 → オートキャンプサイト
  • テントはまだ不安な家族 → ログハウスやケビン
  • 足腰に不安がある祖父母 → ベッド&空調のあるトレーラーハウス

という感じで、同じエリアの中でそれぞれの体力や好みに合わせた泊まり方ができる。みんなで食事と遊びは一緒に楽しみつつ、「寝る場所だけそれぞれ快適にする」という構成が組みやすいんですよね。

遊び場もかなり充実していて、公式サイトの「遊ぶ」ページを見ると、

  • パークゴルフ場
  • テニスコート
  • 体育館
  • 夏季営業の屋外プール
  • カート場(ソニックパーク安心院も近接)

といった施設がズラッと並びます。参考:家族旅行村「安心院」遊ぶ

実際に現地を歩いてみると、

  • 幼児〜低学年:芝生広場や遊具エリアで走り回る
  • 小学生高学年:パークゴルフやカートでちょっと“大人の遊び”デビュー
  • 大人・祖父母:温泉・ワイナリーレストラン・ぶどう畑の散策

みたいに、世代ごとに“ちょうどいい楽しみ方”が自然と分かれていく感覚があります。兄弟で年齢差があっても、それぞれが自分のレベルに合った遊びを見つけやすいのが、本当にありがたいところ。

さらに村内には、(現在は臨時休業情報もあるので要確認ですが)安心院温泉という日帰り温泉施設も併設されています。2階の大浴場から安心院盆地を一望できるロケーションで、「一日遊んでから温泉であったまって、そのままキャンプサイトに戻る」というゴールデンコースが組めるのも魅力。参考:安心院温泉 公式

ざっくりまとめると、家族旅行村「安心院」は、

  • 「いきなり山奥のワイルドキャンプはちょっと不安…」
  • 「三世代みんなが、それぞれ無理せず楽しめる場所がいい」
  • 「キャンプ+温泉+レジャー+ちょっとワインも、ぜんぶ欲張りたい」

という欲張りファミリーにぴったりの、“総合レジャー型キャンプベース”です。

まずはこういう場所で「キャンプって楽しいね」を体感してから、次のステップとして久住高原や海キャンプにチャレンジしていく――そんな段階的な楽しみ方もアリだと思います。

【沢遊びと森】久住高原沢水キャンプ場 など

「真夏でも、クーラーじゃなくて“水と森の涼しさ”を体で味わいたい」って家族には、久住高原エリアの水辺×森キャンプをおすすめしたいです。なかでも僕がよく名前を出すのが、標高約850mにある久住高原沢水(そうみ)キャンプ場

ここは、久住連山のふもとに広がる14ヘクタールのフィールドで、森のサイトには3本の沢が流れています。公式サイトでも「森と小川と草原がお楽しみ頂けます」と紹介されていて、その言葉どおり、草原サイトと“沢の音が聞こえる森サイト”の両方を選べるのが特徴です。
参考:久住高原沢水キャンプ場 公式サイト竹田市公式 観光案内

大草原のフリーテントサイトにテントを張れば、目の前には阿蘇五岳や祖母山・傾山の山並みがドーンと広がる高原キャンプ。一方で、バンガローや第二テントサイト側の森エリアを選ぶと、テントのすぐ裏手を沢水川の源流がさらさら流れていて、「水遊びと木陰」がセットになった夏特化フィールドになります。

夏にここへ来ると、子どもたちはだいたいチェックインして30分以内に沢の探検隊に変身します(笑)。

  • 虫取り網とバケツを片手に、上流へ向かってジャブジャブ歩く
  • 石をどかしながら、小さな魚やカニ、サワガニを探す
  • 石を積み上げて簡易ダムを作って、「ここは足湯ゾーンね」とか勝手に区画分けする

遊具なんて一つもなくても、沢と石と木があれば、一日なんてあっという間です。森の木陰はひんやりしていて、タープの下に座っていると「ほんとに今日30℃超えてた?」って疑いたくなるくらい。高原の涼しさと、水辺の冷たさのコンボは、真夏のファミリーキャンプには最高のごちそうです。

サイトタイプも充実していて、

  • 区画ありのオートキャンプサイト(Aサイト)
  • 車乗り入れOKの大草原オートフリーサイト(Bサイト)
  • トイレ&水場に近い持込テントサイト(Cサイト)
  • 阿蘇五岳や祖母・傾山まで見渡せるフリーテントサイト(Dサイト)
  • 沢沿いにあるバンガローや常設テント、第二テントサイト

と、ファミリーのスタイルに合わせて選べます。フリーWi-Fiが使えるエリアも多いので、「どうしても仕事の連絡だけは…」というパパママにもやさしい仕様です。

さらに、近隣には提携温泉が複数あって、割引料金で入れるのもポイント。日中は沢で遊び倒して、夕方に温泉で体を温めてからテントに戻る――という「沢×森×温泉」の三段構えが組めるのも、沢水キャンプ場の強みです。

水辺キャンプで気をつけたいこと

ただ、水辺のキャンプは楽しいぶん、気をつけるべき点も多いです。僕がいつも現地で伝えているのは、だいたいこの3つ。

  • 水量が増えそうな天候のときは絶対に無理をしない
    前日までの雨量や当日の雷雨予報によっては、「今日は足首まで」「今日は水辺はやめておこう」と、遊び方そのものを変える勇気が大事です。
  • 必ず大人がそばについて見守る
    「見えるところにいる」だけじゃなくて、手が届く距離にいるくらいのイメージで。特に未就学児は、水深10cmでも転び方次第で危なくなります。
  • サンダルではなく、かかとのある水遊びシューズを用意する
    クロックス系やビーチサンダルは、流れのある沢だと簡単に脱げます。かかとストラップ付きか、しっかり足にフィットするタイプをおすすめします。

僕の感覚としては、

  • 「小さな子どもだけのファミリーで、親もキャンプは完全初心者」

という場合、初キャンプから沢遊びメインはちょっとハードル高めかな、と思っています。まずはるるパークや長崎鼻、安心院みたいな“陸のフィールド”でキャンプそのものに慣れてから、

  • テント設営や撤収に余裕が出てきた
  • 子どもの遊びのクセや行動パターンが分かってきた

タイミングで、「第2ステージ」として沢遊びキャンプに挑戦するのが安心です。

それでもやっぱり、真夏の久住高原で、森の木陰と沢の水を全身で味わう体験は唯一無二。キャンプに少し慣れてきたファミリーには、ぜひ一度チャレンジしてほしい“ご褒美フィールド”です。

季節別・大分ファミリーキャンプの楽しみ方と注意点

同じキャンプ場でも、季節が変わるとまったく別の表情を見せます。僕自身、大分のフィールドに何度も通う中で、「あ、このキャンプ場は春がいちばん映えるな」「ここは秋こそ本番だな」と感じる瞬間が本当に多い。

ここでは、大分でファミリーキャンプをするうえでの「季節ごとの楽しみ方」と「ちょっと気をつけたいポイント」を、僕の経験と大分の気候データをからめながら整理しておきます。大分は、沿岸は暑くて内陸の山間部は涼しいというメリハリのあるエリアで、県の資料によると標高100m上がるごとに平均気温が約0.6℃下がると言われています。つまり、高原のキャンプ場に行くだけで、平地より3〜5℃くらい涼しく感じられるわけです。参考:大分県「大分県の気候・水文」

【春】花と新緑のデビューキャンプ

春の大分は、「とりあえず一回キャンプしてみよう」というファミリーにちょうどいい季節です。大分県公式の観光情報でも、春〜初夏は「穏やかで過ごしやすい季節、ただし朝晩の冷え込みには注意」と紹介されていて、実際にフィールドに立っていてもその通りだなと感じます。
参考:大分県観光サイト Seasonal Tips & Travel Information

たとえば、長崎鼻リゾートキャンプ場。春は一面の菜の花が岬を埋め尽くして、花の迷路のような中を子どもと歩けます。大分県公式サイトによると、春には約2,000万本クラスの菜の花が咲き誇ると言われていて、これをバックにテントを張れるのは反則級。
参考:大分県公式観光情報「長崎鼻リゾートキャンプ場」

僕の感覚だと、春キャンプのリアルなメリットはこんな感じです。

  • 日中:Tシャツ+薄手の羽織でちょうどいいことが多い
  • 虫が本格的に出てくる前なので、子どもが虫さされでグズる率が低い
  • 花や新緑がわかりやすい「テーマ」になって、子どもと自然観察しやすい

一方で、注意したいポイントもちゃんとあります。

  • 花粉症持ちの家族がいるなら、マスク・目薬・常備薬は必須
  • 朝晩は一気に冷え込むので、子どもには薄手ダウンやフリースを一枚プラス
  • 標高が高いキャンプ場は、平地の感覚より2〜4℃低い前提で寝具を選ぶ

僕自身、春の久住高原で「昼は半袖で汗かくくらいだったのに、夜はフリース+薄手ダウン着てちょうどいい」という夜を何度も経験しています。「春だから大丈夫でしょ」は、山では通用しないと覚えておいてもらえたら安心です。

【夏】高原か、海か。子ども優先で決めるフィールド

夏の大分キャンプで、まず考えてほしいのがこの2択。

  • 高原で涼しさを取るか(久住・九重エリア)
  • 海で夏らしさを全開にするか(長崎鼻・蒲江・国東エリア)

大分市など沿岸部は、夏は蒸し暑くて「30℃前後+湿度高め」がスタンダード。気象データでも、7〜8月は最高気温が30℃前後になる日が多いとされています。
参考:大分市の年間気候データ(Weather Spark)

ここで頼りになるのが、標高差です。

  • 久住高原オートビレッジくじゅうやまなみキャンプ村のような高原キャンプ場
    → 昼はTシャツでちょっと汗ばむくらい、夕方〜夜は一気に涼しくなって長袖+フリースがちょうどいい。
  • 長崎鼻リゾートキャンプ場のような海キャンプ
    → 日中はガッツリ暑いけど、潮風と海遊びで「これぞ夏休み!」な体験ができる。

どちらを選ぶにしても、子どもの安全面で外せないのが暑さ対策=熱中症対策です。環境省と気象庁は「熱中症警戒アラート」を共同運用していて、暑さ指数(WBGT)が高い日は屋外の運動や活動を控えるよう呼びかけています。参考:環境省 熱中症予防情報サイト

キャンプ場でできる基本の暑さ対策は、このあたり。

  • 帽子・ラッシュガード・サングラスなどで直射日光を避ける
  • 水やお茶だけでなく、塩分を含んだスポーツドリンクやタブレットも用意
  • サイトには必ず日陰をつくるタープを張る(木陰+タープだと体感が全然違います)
  • 暑さのピーク時間帯(11〜15時)は「日陰タイム」を意識的につくる

子どもは楽しくなると、自分で暑さにブレーキをかけられません。大人が「そろそろジュース休憩ね」「一回タープの下でゴロゴロしようか」と、半ば強制的にクールダウンタイムを挟むくらいがちょうどいいです。

【秋】焚き火を一番楽しめる季節

僕個人の完全な本音を言うと、ファミリーキャンプでいちばん好きな季節は秋です。

  • 昼:長袖シャツ1枚で気持ちよく遊べる
  • 夕方:焚き火が「ちょうどいい暖房」になる
  • 夜:虫が少なくて、星空もきれい

大分県の観光情報でも、秋は「紅葉シーズンでハイキングやドライブに最適」と紹介されていて、実際、くじゅう連山や志高湖周辺の紅葉は本当にきれいです。参考:大分県公式観光情報サイト

秋キャンプで僕がよくやる“鉄板ルーティン”は、

  • 昼間:軽いハイキング or ドライブで紅葉狩り
  • 夕方:サイトに戻って早めに焚き火スタート
  • 夜:焼き芋・ホットサンド・スープ・ホットドリンクで「温かいもの祭り」

子どもと一緒に、

  • 濡らした新聞紙+アルミホイルでさつまいもを包んで焚き火の中へ
  • ホットサンドメーカーで焼きおにぎりやあんバタートースト
  • ココアや具だくさんスープを保温マグでちびちび飲む

こういう「温かいごはん」は、秋のキャンプでこそ真価を発揮します。

ただし、油断すると普通に冷えます。特に高原は、夜間は平地より5〜8℃くらい低くなることもあるので、防寒は“これでもか”くらいでちょうどいいです。

  • 子ども:フリース+薄手ダウン+ニット帽(耳まで隠れるタイプが◎)
  • 足元:厚手ソックス+ブーツ or ハイカットシューズ、ひざ掛けブランケット
  • 寝るとき:シュラフの下に銀マット+フォームマット、必要なら湯たんぽ or カイロ

焚き火の前では意外と寒さを感じないんですが、テントに入ってから「うわ、地面冷たい…」となるパターンが多いので、地面からの冷え対策=マットをケチらないのがコツです。

【冬〜オフシーズン】無理はしない“引き算キャンプ”のすすめ

冬の大分は、沿岸部は比較的温暖と言われつつも、山間部はしっかり冷えます。気象庁や観光情報でも「内陸の山間部では雪が降ることもある」とされていて、久住高原あたりは普通に氷点下まで下がる日もあります。参考:大分地方気象台「大分県の気候特性」日本政府観光局 OITA紹介

しっかりした冬用装備と経験があれば、冬キャンプは最高に楽しいです。でも、小さな子ども連れ+キャンプ初心者だけという組み合わせだと、正直かなりハードルは高め。

そこで僕がおすすめしているのが、「引き算キャンプ」という考え方です。

  • テント泊ではなく、コテージやバンガローに泊まる
  • 外では焚き火と簡単なアウトドア料理だけ楽しんで、寝るのは暖房付きの室内
  • デイキャンプ(日帰り)にして、暗くなる前に帰宅 or 宿にチェックイン

実際、大分のキャンプ場はコテージやバンガローが充実しているところが多くて、久住高原オートビレッジや安心院、バルンバルンの森、高平キャンプ場などは「焚き火は外・寝るのは中」という遊び方がしやすい構成になっています。

冬〜オフシーズンに大事なのは、

  • 「がんばり」を自慢しない(無理してテントにこだわらない)
  • 子どもの様子を見て、寒さや疲れが出る前に切り上げる
  • 凍結や積雪の情報を事前に確認し、チェーン規制があるような日はそもそも行かない

キャンプは、誰かと競うスポーツじゃありません。「家族が無理なく笑って帰れるかどうか」のほうが、よほど大事だと僕は思っています。

春・夏・秋・冬。それぞれの季節に、それぞれの楽しみ方と注意点があります。このあとのキャンプ計画を立てるときに、「今のうちの家族構成と経験値なら、どの季節・どのフィールドが合いそうかな?」と照らし合わせながら読んでもらえたらうれしいです。

大分ファミリーキャンプの持ち物リストと“減らし方”のコツ

ファミリーキャンプでほぼ確実にぶつかる悩みが、「とにかく荷物が多くなりすぎる」問題です。僕も最初のころは、毎回ミニバンのトランクがギチギチで、「これ、本当に一泊二日だよね?」って自分でツッコんでました。

でも、回数を重ねていくうちに見えてきたのは、

  • 命と安全に関わるもの
  • 子どもの機嫌に直結するもの
  • 現地調達でどうにでもなるもの

この3つをちゃんと分けて考えると、荷物はちゃんと“減らせる”ということ。ここでは、

  • 最低限これだけは持っていきたいもの
  • 現地調達でもOKなもの
  • 荷物を減らす考え方

を、僕の失敗談と、日本オートキャンプ協会などが発信している「安全のための基本装備」の考え方も踏まえながら整理しておきます。参考:日本オートキャンプ協会「オートキャンプとは」同「キャンプの安全対策」

最低限+αでいい。「安心のための10アイテム」

テント・タープ・シュラフ・マット・ランタン…といった「キャンプの基本装備」に加えて、ファミリーなら優先度高めで持っておきたい“安心アイテム”を10個挙げるとしたら、僕はこうします。

  1. 子ども用の着替え(多めに)
    水遊び・汗・泥・食べこぼし。子どもはとにかく服を汚します。僕は「1泊=最低でも3セット」を基準にしていて、川や海に行く日はプラス1セット。パンツと靴下はさらに多めに。
  2. レインウェア(雨具)
    これは大人も子どもも必須。ポンチョよりも上下セパレートタイプのほうが動きやすくて、防風にも使えます。多少の小雨なら、そのまま外遊びを続行できるのが大きい。
  3. フリースやパーカーなどの防寒着
    大分の高原は、夏でも夜は普通に肌寒くなります。「昼は30℃、夜は15℃台」という日もあるので、季節を問わず1枚は必ず持っていくのが安全ラインです。
  4. 救急セット(消毒・絆創膏・常備薬など)
    キャンプの安全情報でも「応急処置用品を用意すること」は必ず挙げられています。消毒・絆創膏・テーピング・解熱鎮痛薬・胃腸薬・子ども用のかゆみ止め・持病薬あたりは、最低限まとめておきたいところです。
  5. 子ども用の帽子・サングラス
    熱中症と日焼け対策。つば広帽子+サングラスがあるだけで、炎天下での体力消耗がかなり変わります。海キャンプや高原の直射日光は侮れません。
  6. 虫除けスプレー・虫刺され薬
    特に夏の大分は、山も海も蚊やブヨがそれなりにいます。「刺される → 痒くて眠れない → 翌日ずっと不機嫌」コースは大人も子どももキツいので、予防とアフターケアはセットで。
  7. ヘッドランプ(子どもにも1つあると◎)
    両手が空くヘッドランプは、トイレ移動や夜のサイト移動にめちゃくちゃ便利。子ども用に安価なライトを1つ用意してあげると、夜のトイレを怖がりにくくなります。
  8. ウェットティッシュ・ティッシュ
    手拭き・テーブル拭き・簡易洗顔・ちょっとした汚れの処理…と、とにかく出番が多いアイテム。ファミリーキャンプでは「多すぎるかな?」くらいでちょうどいいです。
  9. 折りたたみチェア(人数分あると快適)
    地味ですが、座る場所の快適さは、キャンプの満足度に直結します。大人が立ちっぱなし・子どもが地べた座りだと、疲れ方が全然違う。
  10. ゴミ袋(多めに)
    ゴミだけじゃなく、濡れた服・汚れた靴・分別用…と万能アイテム。サイズ違いを数枚ずつ持っておくと、「あ、袋ない!」問題をかなり減らせます。

ここまでが「安心」の土台。そのうえで、親のストレスを減らしてくれる“快適さプラスα”のギアとしては、

  • 1人でも設営しやすいワンタッチ or 自立式タープ
  • 寝心地を底上げしてくれるインフレータブルマット
  • ローチェア+ローテーブルのくつろぎセット

あたりがあると、キャンプそのものを「また行きたい」にしやすいです。日本オートキャンプ協会が初心者向けに出しているチェックリストでも、「寝具・照明・雨具・救急用品」は安全の観点から必須装備として位置づけられているので、ここはケチらず揃えておくのがおすすめです。
参考:日本オートキャンプ協会 ビギナー向け情報

現地で買えるものは“あえて持たない”

荷物を減らすいちばん簡単な方法は、

「現地で買えるものは、あえて持たない」と決めてしまうこと。

これは僕自身、何回も「持ちすぎて反省 → 次から削る」をくり返してたどり着いた考え方です。

たとえば、

  • 飲み物(ペットボトル・ジュース類)
  • 氷・保冷用のペットボトル
  • お菓子やパン類
  • 使い切りパックの調味料(塩・コショウ・しょうゆ・焼き肉のタレなど)

このあたりは、キャンプ場に向かう途中のスーパー・コンビニで調達してしまえばOKです。あらかじめGoogleマップで「キャンプ場名+スーパー」や「エリア名+ドラッグストア」で検索して、

  • 「このイオン(またはマルショク・トキハインダストリー)に寄る」
  • 「このコンビニで氷と飲み物を買い足す」

と決めておくと、クーラーボックスもそこまでパンパンにならずに済みます。

また、ガス缶や炭などの燃料も、

  • キャンプ場の売店
  • 近くのホームセンター
  • ドラッグストアやスーパー

で買えることが多いです。「残りわずかなOD缶・CB缶を3本も4本も持っていく」くらいなら、

  • 自宅からはメインで使う1〜2本だけ持っていく
  • 足りなそうなら現地で1本だけ追加購入する

というスタイルに切り替えたほうが、結果的に荷物がスリムになります。

荷物は少なくていい。多すぎるくらいの“思い出”は、勝手に増えていくから。

僕はいつも、「車の積載8割を目標にしよう」と伝えています。100%ギチギチに積むと、帰りにお土産も積めないし、片付けのたびに大人の気力が削られるので(笑)。

子どもと一緒に“持ち物リスト”を作るメリット

もうひとつ、ファミリーキャンプで絶対におすすめしたい習慣が、

「持ち物リストを、子どもと一緒に作る」ことです。

キャンプに行く数日前から、夕飯のあととかに、

  • 「キャンプで何して遊びたい?」
  • 「そのために、何を持っていこうか?」

と話しながら、一緒に紙やホワイトボードに書き出していく。たったこれだけで、子どもにとってキャンプは、

  • 「連れて行かれるイベント」 → 「自分も準備に参加した冒険」

に変わります。

さらにここで、

  • 「夜は真っ暗になるから、ライトを忘れないようにしよう」
  • 「虫がいるから、虫除けスプレーも書いておこう」
  • 「寒くなったら困るから、上着も必要だね」

といった話を自然に混ぜていくと、キャンプの危険やルールを“説教っぽくなく”伝えられる時間になります。

僕の家でも、子どもに「自分のリュックの中身リスト」を書かせています。

  • ハンカチ・ティッシュ
  • お気に入りのぬいぐるみ 1つ
  • 本 or お絵かきセット
  • ライト(子ども用ヘッドランプ)

これを、出発前に一緒にチェックする。そうすると、現地で「アレ持ってこなかった!」と泣かれる回数も減るし、「自分の荷物は自分で管理する」練習にもなります。

準備の段階からワクワクと学びを共有できるのが、ファミリーキャンプのいちばんの醍醐味かもしれません。ぜひ、家族で一枚の「キャンプ持ち物リスト」を作って、冷蔵庫にペタッと貼ってみてください。それだけで、次の週末がちょっと楽しみになってきます。

はじめてのパパ・ママへ。失敗しても“いいキャンプ”になる考え方


ここまで読んで、「楽しそうなんだけどさ…うちでも本当にできる?」って、ちょっとお腹のあたりがザワザワしてるパパ・ママ、きっといますよね。

大丈夫。そのザワザワは、ちゃんと家族のこと考えてる証拠です。

僕はこれまで、仕事とプライベート合わせて何百泊とキャンプをしてきましたが、胸を張って言えるのは、

「完璧なキャンプなんて、一度もなかった」ってこと。

ガス缶を忘れた日もあったし、予報に裏切られて土砂降りの中でテントをたたんだ日もあります。タープが風でひっくり返って、隣のサイトのベテランさんに助けてもらったこともある。

それでも、あとから強く思い出すのはトラブルそのものじゃなくて、

  • びしょ濡れになりながら「これはこれで楽しいね」と笑った顔
  • 焦げたホットサンドを家族で分け合って、「次はもうちょい弱火だな」と反省会した時間
  • うまくいかなかったぶん、帰り道に「次はこうしよう」と話した会話

なんですよね。失敗の数だけ、「うちのキャンプ史」にエピソードが増えていく感じです。

完璧を目指さない。「7割できたら成功」のマインド

ファミリーキャンプを楽しむいちばんのコツは、最初から「7割できたら大成功」と決めてしまうことだと僕は思っています。

たとえば、初キャンプでよくあるのがこんな感じ。

  • レシピ本どおりに3品作る予定が、1品はカットになってカレーだけになった
  • 子どもが昼間遊びすぎて、焚き火タイムの前に爆睡した
  • 夜思ったより冷えて、予定より早くテントにこもることになった

これ、全部ぜんぜんOKです。

大事なのは、「キャンプらしいこと」を全部コンプリートすることじゃなくて、

  • 家族で一緒に準備をして
  • 外でごはんを食べて
  • 同じテント(やコテージ)で眠った

という「いつもと違う一日を一緒に過ごせた」事実のほうなんですよね。

日本オートキャンプ協会も、初心者向けの情報の中で「最初から全部を完璧にこなそうとしない」「少しずつ経験を重ねて慣れていくことが大切」といったことを繰り返し伝えています。
参考:日本オートキャンプ協会 ビギナー向け情報

晴れなかったキャンプも、テントがちょっとゆがんだキャンプも、あとから振り返るとぜんぶ「うちのキャンプ話」のネタになります。失敗した分だけ、次のキャンプは確実にラクになるので、「7割できたら合格!」くらいの気持ちで肩の力を抜いてもらえたら嬉しいです。

夫婦で役割を分けると、焚き火を楽しむ余裕が生まれる

当日のバタバタを減らすために、僕がよく友だちパパ・ママにすすめているのが、

「夫婦でざっくり役割を決めておく」ということ。

たとえば、こんな感じです。

  • パパ:設営・撤収・焚き火・火の番担当
  • ママ:キッチンまわり・子どもの着替え・体調チェック担当
  • 子ども:テーブルセッティングとゴミ集め担当

もちろん、実際にはお互いに手が空いてるほうが助け合うわけですが、「これは基本的にこの人の仕事」と仮決めしておくだけで、当日のイライラはだいぶ減ります。

僕も昔、役割を決めないまま現地に行って、

  • パパ:「さっきからずっと料理してる気がするんだけど…」
  • ママ:「こっちは子ども見ながらテントも片づけてるんだけど…」

みたいに、お互いちょっとモヤッとしたことがありました(笑)。

それ以来、

  • 設営と焚き火は僕
  • 料理と子どもの着替えまわりはパートナー
  • 子どもはテーブルの準備とゴミ回収

という“基本フォーメーション”を決めたら、だいぶ現場の空気が平和になりました。何より、「お互いの担当」が見えることで、帰り道に「今日は火の番ありがとう」「子どもの世話助かった」と感謝を伝えやすくなるんですよね。

あと、焚き火時間をしっかり楽しみたいなら、ここも小さなコツがあります。

  • 焚き火タイムが始まったら、スマホはテントや車の中に置いておく
  • その時間だけは、仕事やお金の話は一旦お休みする

火が小さくなっていくころ、子どもの声も少しずつ小さくなる。その時間こそ、夫婦がいちばん近づける。

火を見ながら、いつもより半歩だけ踏み込んだ話をしてみてください。

  • 「今日、いちばん楽しかったのどこだった?」
  • 「次にキャンプ行くなら、どんな場所がいい?」
  • 「子どもがもう少し大きくなったら、どんなキャンプしてみたい?」

不思議なもので、リビングじゃ照れくさくて話せないことも、焚き火の前だとスッと口に出てきたりします。

“また来ようね”を引き出す帰り道の会話

キャンプは、「おうちに帰るまで」がキャンプです。
そして、帰り道の会話が次のキャンプのスタートになります。

車の中で、子どもにこんな質問を投げてみてください。

  • 「今回のキャンプで、いちばん楽しかったのは何?」
  • 「次に行くとしたら、山と海、どっちがいい?」
  • 「次はどんなごはん食べたい? またカレー? それともホットサンド?」

これをやると、子どもは勝手に「次のキャンプのイメージ」をふくらませ始めます。

  • 「今度は海でキャンプしたい!」
  • 「次は虫取り網も持っていこうよ」
  • 「焼きマシュマロをもっとやりたい!」

親としても、

  • 「この子は遊具があるキャンプ場が好きなんだな」
  • 「焚き火より川遊びが刺さってるな」
  • 「テントよりコテージのほうが安心して寝られてたな」

みたいに、子どもの“キャンプのツボ”がだんだん見えてきます。

日本オートキャンプ協会のアンケートでも、ファミリーキャンプのリピーターが増えている理由として「子どもがまた行きたいと言うから」という声が多く挙がっていますが、その“また行きたい”は、ほとんどがこういう帰り道の会話から生まれているんじゃないかな、と感じています。
参考:日本オートキャンプ協会「オートキャンプ白書」

初めてのキャンプは、きっとバタバタします。
予定どおりにいかないことのほうが多いかもしれません。

それでも、

  • 家族で一緒にテントを立てて
  • 外でごはんを食べて
  • 同じ空気を吸いながら眠る

この3つができたら、それはもう「大成功のキャンプ」です。

あとの細かい失敗は、ぜんぶ次回のためのネタにしてしまいましょう。
きっと次のキャンプは、今回より少しだけラクで、少しだけ深く楽しめます。

よくある質問(FAQ)

最後に、「大分でファミリーキャンプやってみたいんだけど…」というパパ・ママから、僕がよく聞かれる質問をQ&A形式でまとめておきます。ぜんぶ、実際に友だちからLINEで飛んできた内容ベースです。

Q1.大分で子連れキャンプ初心者におすすめのエリアは?

A.まずは「高原エリア」か「公園併設キャンプ場」から攻めるのが安心です。

いきなりワイルドな山奥や、真夏の海キャンプに突っ込むより、涼しくて設備が整った高原か、公園とセットになっているキャンプ場から始めるのが失敗少なめのルートです。

今回の記事の中だと、僕がよく「ここから始めよう」とおすすめしているのは、この2つ。

  • るるパークオートキャンプ場(大分農業文化公園)
    入園無料・駐車場無料の巨大公園の中にあるオートキャンプ場。ダム湖・大型遊具・体験農園がセットで、公式サイトでもキャンプとあわせた滞在が紹介されています。
    公式:るるパーク(大分農業文化公園)オートキャンプ場・コテージ案内
  • 久住高原オートビレッジ
    阿蘇くじゅう国立公園・久住高原コテージに併設された大規模オートキャンプ場。久住・阿蘇の山並みビュー+温泉付きで、「西日本最大級のサイト数」として竹田市公式観光サイトにも載っています。
    公式:久住高原オートビレッジ(久住高原コテージ内)

どちらも、

  • 車を横付けできるオートサイト
  • 整備された水洗トイレ・炊事棟
  • 子どもの遊び場(公園・景色・アクティビティ)

がそろっていて、「キャンプ+α(遊び)」を一気に味わえる場所です。

僕が初キャンプの友人家族を連れていくときも、8割くらいはこの2エリアからスタートさせています。

Q2.小学生と未就学児が一緒でも楽しめるキャンプ場はありますか?

A.遊びの選択肢が広い「総合レジャー型」か「公園併設」が相性いいです。

年が離れている兄弟がいると、よくあるのがコレ。

  • お兄ちゃん・お姉ちゃんはアスレチックや川遊びをやりたい
  • 下の子はまだ怖くて近寄れない、もしくは体力的に厳しい

こういうときは、“遊びが横に広い”キャンプ場を選んでおくと安心です。

たとえば、

  • 家族旅行村「安心院」(宇佐市)
    キャンプ場・ログハウス・トレーラーハウスに加えて、パークゴルフ・テニスコート・体育館・夏季プール・カート場までそろった「なんでも入り」の家族向け施設。宇佐市観光協会や大分県公式観光サイトでも、“家族で楽しめる総合レジャー施設”として紹介されています。
    公式:家族旅行村「安心院」宇佐市観光協会
  • るるパークオートキャンプ場
    大型遊具・芝生広場・レンタサイクル・ボート・体験農園が一つの公園の中に揃っているので、未就学児は遊具や芝生エリア、小学生は自転車やボート…みたいに、兄弟それぞれの“楽しい”を見つけやすいです。
    公式:大分農業文化公園

僕が取材で見ていても、

  • 下の子:公園エリアで砂遊びやすべり台
  • 上の子:サイクリングやボート、ちょっと難しい遊具
  • 親:サイトで焚き火の準備&合間に写真係

みたいに、それぞれマイペースに楽しみながら、ちゃんと「家族でキャンプしてる感」も出しやすいのが、このタイプのキャンプ場です。

Q3.夏休みシーズンの予約はいつから動いたほうがいい?

A.人気の高原&海沿いは「予約開始日チェック+複数候補」が鉄板です。

お盆まわり・三連休・夏休み終盤あたりは、久住高原・長崎鼻・別府周辺の人気キャンプ場&グランピング施設は、正直かなり早めに埋まります。

たとえば、るるパークや久住高原オートビレッジは、公式サイトで「○月分の予約開始は○月○日から」と事前に告知されるスタイル。るるパークはWEB予約開始日をお知らせで出していて、7月分の受付開始日時なども細かく案内されています。
参考:るるパーク 公式サイト

僕が本気で「ここ行きたい!」というときにやっているのは、

  • 本命キャンプ場の予約開始日をメモしておく
  • 同じエリアで第2・第3候補のキャンプ場やグランピング施設もピックアップ
  • できれば平日〜連休を外した日程も選択肢に入れておく

です。どうしてもハイシーズンの土日しか動けない場合は、

  • テントではなく、グランピングやコテージ泊を選ぶ
  • 大分県の公式特集や、なっぷ・楽天トラベルなどの特集ページで広く候補を探す

というルートもあり。大分県やキャンプ情報サイトでも、子連れ向けグランピングをまとめた記事が出ているので、「まずは手ぶらで一泊」から入るのも全然アリです。
参考:大分県公式「キャンプ場&グランピング施設」特集なっぷ「大分のグランピングおすすめ8選」

Q4.雨が降りそうなとき、キャンセルすべきか、行ってもいいか迷います。

A.「はじめてのファミリーキャンプ」なら、正直“逃げるが勝ち”の日もあります。

これ、めちゃくちゃ相談されます。僕の答えはいつも同じで、

  • 初キャンプ + 小さな子ども連れ → 強い雨・風予報の日はキャンセル推奨
  • キャンプに少し慣れてきた → 雨ならコテージ・バンガローに切り替える

です。

日本オートキャンプ協会が出している安全情報でも、「天候の悪化が予想される場合は、無理にキャンプを強行しない」という趣旨のことがはっきり書かれています。
参考:日本オートキャンプ協会「キャンプの安全対策」

僕の体感でも、

  • 静かな小雨:タープ+レインウェアで、意外と楽しい
  • 風を伴う強い雨:初心者ファミリーにはかなりしんどい

です。特に風が強いと、

  • タープがうまく張れない
  • 焚き火が危ない&そもそも楽しめない
  • 子どもは濡れて冷えて早々に戦力外

となりがちなので、「雨+風」の予報が出ているときは、キャンセル or バンガロー泊への切り替えを前向きに検討してほしいです。

その代わり、キャンセルした日は「次のキャンプ計画会」を家でやりましょう。地図広げて、「次はどこのキャンプ場にする?」って話してる時間も、立派なキャンプの一部です。

Q5.大分で“手ぶらキャンプ”できる場所はありますか?

A.グランピング施設+レンタル充実キャンプ場を組み合わせれば、余裕でできます。

「テントも寝袋も持ってない」「まずは一回、ラクにキャンプっぽいことをやってみたい」というときは、グランピング施設や“手ぶらプラン”のある場所を使うのがいちばん早いです。

大分だと、たとえばこんな選択肢があります。

  • くじゅう花公園 グランピングパーク花と星(竹田市)
    阿蘇くじゅう国立公園内「くじゅう花公園」にあるグランピング施設。西日本最大級の花公園の中で、テントも道具も一式そろった“手ぶらグランピング”が楽しめます。大分県公式サイトでも「テント不要・ペット可・シャワールームあり」として紹介されています。
    公式:グランピングパーク花と星 公式大分県公式特集
  • 由布院温泉グランピング 風の響き(由布市)
    金鱗湖近くにある、全棟プライベート温泉付きのグランピング施設。公式サイトによると、ドームテント・ベッド・BBQ設備がセットで、子どもが遊べる「かぜのひびきひろば」も併設されています。
    公式:由布院温泉グランピング 風の響き
  • グランシア別府鉄輪(別府市)
    別府・鉄輪温泉エリアにある、全棟半露天風呂付きのグランピング施設。別府市公式観光サイトでも紹介されていて、「湯けむり×温泉×グランピング」を一度に味わえます。
    公式:グランシア別府鉄輪

こういう場所なら、

  • テント・寝具・照明・BBQグリルはほぼ全部セット
  • 足りないものは現地でレンタル or 売店で調達

でOK。僕も「キャンプ初挑戦の友人家族」と行くときは、まずこうしたグランピングやコテージ泊を挟んでから、自前テントデビューに進んでもらうことが多いです。

「道具を全部そろえてからキャンプを始める」のではなく、

  • まずは手ぶらで“キャンプの空気”を味わう
  • 「これ、自分たちでもやってみたいな」と思った部分から少しずつギアを買う

という順番でも、まったく遅くありません。むしろそのほうが、失敗買いも少なくておすすめです。


もしこの中に「これ、自分のことだな」と感じる質問があったら、それだけでもう半歩、キャンプに近づいています。
あとは、家族でカレンダーを見ながら、「最初の一泊」をどこに置くか決めるだけです。

この記事で参考にした情報ソースと、読者へのお願い

この記事を書くにあたっては、僕のキャンプ経験だけに頼るのではなく、できるだけ「公的な情報」と「現場の一次情報」の両方をベースにすることを意識しました。具体的には、ざっくりこんな情報ソースを使っています。

  • 日本オートキャンプ協会(JAC)が発信している、安全なキャンプ場選びや事故防止のガイドライン・統計データ
  • アウトドアメーカー公式サイト(Snow Peakなど)が公開する、初心者向けのキャンプノウハウ・サイトレイアウト・装備の考え方
  • 大分県・市町村の公式観光情報サイト(「おんせん県おおいた」「宇佐市観光協会」「佐伯市公式観光情報」など)に掲載されたキャンプ場・グランピング施設の基本データ
  • 各キャンプ場の公式サイトや、キャンプ場予約サイト「なっぷ」などに掲載されている最新の案内・区画情報・利用規約

安全面に関しては、とくに日本オートキャンプ協会(JAC)の情報をベースにしています。JACは国内のオートキャンプ場やユーザーを支える公益法人で、「キャンプの安全対策」「ビギナー向けガイド」「オートキャンプ白書(統計データ)」などを公開しています。

また、「どういうサイトレイアウトが家族にとって安全か」「動線はどう組むとラクか」といった部分では、Snow Peakなどアウトドアメーカーの初心者向けコンテンツも参考にしています。

各キャンプ場の情報については、大分県や市町村の公式観光サイト+キャンプ場公式サイトの組み合わせを基本にしています。

ほかにも、「なっぷ」や各種アウトドアメディアの記事を参考にしつつ、僕自身の現地取材や宿泊経験から感じたことをかなり多めに混ぜています。


ただし、キャンプ場の料金・営業日・設備・ルール・予約方法などは、シーズンや運営方針によって変わることがあります。この記事はあくまで、

  • 大分でファミリーキャンプをする時の「考え方の地図」
  • 「こういうポイントを見て選ぶと失敗しにくいよ」という目線のヒント

として読んでもらえたらうれしいです。

実際に予約・利用される際は、

  • 必ず各キャンプ場の公式サイトや最新のお知らせを確認すること
  • 「ここだけは確認したいな」と思う点があれば、電話やメールで事前に問い合わせること

を、ぜひ徹底してください。同じキャンプ場でも、

  • 繁忙期と閑散期でルールが変わる
  • 一部サイトがクローズしている時期がある
  • 直火・焚き火台・花火・ペットなどのルールがシーズンによって変わる

といったことは、珍しくありません。


キャンプは、こちらが「遊ばせてもらう側」の遊びです。

  • 出したゴミはすべて持ち帰る or 指定の場所にきちんと分別して捨てる
  • 焚き火のルール(焚き火台・シートの使用、直火禁止エリアの確認)を守る
  • 夜間の声量やライトの向きに気を配って、「お互いさま」で過ごす

こうした小さなマナーの積み重ねが、キャンプ場を守り、次に来る誰かの「楽しい一泊」につながっていきます。

ランタンを消したあとに残るのは、星と、焚き火と、子どもの寝息だけ。

その時間を、大分の森と海と高原で、あなたの家族にもぜひ味わってほしい。

この記事が、その「最初の一歩」の背中を、すこしでもやさしく押せていたら、書き手としてこんなに嬉しいことはありません。

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