夕暮れの海風が、そっとテントの裾を揺らした。
焚き火にくべた薪が、パチ…パチ…と控えめに息をする。
取材で年間200を超えるキャンプ場を巡る僕でも、
この音の「深さ」に出会える場所はそう多くない。
ここは宮崎県・日南。観光地からわずか数キロ離れた、小さな入り江の影。
波音も街灯も遠ざかり、耳に残るのは焚き火の呼吸だけ──。
アウトドアメーカー時代に世界中のキャンプサイトを見てきた僕が言うのだから、これは大げさじゃない。
宮崎には、いまでも“本物の静けさ”が息づいている。
「人が少ない」「静か」「海と山の景色が濃い」。
ソロキャンパーが求める3つの条件を、宮崎は驚くほど自然に満たしてくれる。
300泊以上の野営を積み重ねてきたなかで、
ひとりで火と向き合う心の整い方を、ここまで鮮烈に感じた地はほとんどない。
今回は、アウトドアライターとしての視点と、
野営者としての生の体験の両方を織り交ぜながら、
「焚き火の音だけが友になる」宮崎の極上ソロキャンプ場を紹介したい。
あなたのキャンプ観が、静かに、でも確実に更新されるはずだ。
- 宮崎県が「ソロキャンプの聖地」になりつつある理由
- 海・山・高原──宮崎県の“静かに熱い”ソロ向けキャンプ場
- 焚き火の音だけを友にするために──ルールとマナーを知る
- 季節ごとの宮崎ソロキャンプ──「いつ行くか」で表情が変わる
- 女子ソロ・初心者ソロが宮崎で気をつけたいこと
- 宮崎ソロで持っていきたいギアたち
- まとめ──焚き火の音が、あなたの生活リズムを整えてくれる
- ■ 宮崎の公式観光情報(信頼できる情報源)
宮崎県が「ソロキャンプの聖地」になりつつある理由

■ 温暖な気候で“焚き火の季節”が長い
キャンプの取材で日本中を回ってきたけど、「冬でもここまで焚き火しやすい県か…」と一番びっくりしたのが宮崎でした。
2月の沿岸部でソロ設営したときも、ダウン+フリースで十分。手がかじかんでペグが打てない、なんてことがほとんどないんです。
これは感覚だけじゃなくて、ちゃんと裏付けもあります。
宮崎県の観光サイトでは、プロスポーツのキャンプ地として
「一年中温暖な気候」「快晴の日が多い」ことがはっきり書かれていて、
実際に多くのプロ野球・Jリーグチームが毎年キャンプインしています。
(参考:スポーツランドみやざき公式ページ)
ソロキャンプって、寒さが厳しすぎると一気に「修行寄り」になって、
ストーブや厚手ギアで荷物も重くなりがち。
その点、宮崎は冬でも比較的“やわらかい寒さ”なので、
3シーズンシュラフ+ちょっとした防寒で済む場面が多いんです。
結果として、「焚き火を気持ちよく楽しめる期間が、他県より明らかに長い」。
これは、300泊以上キャンプしてきた身からするとかなりのアドバンテージ。
「冬も焚き火したいけど、ガチ雪中まではいらないんだよな…」というソロキャンパーには、宮崎は本気で刺さるフィールドです。
■ 海・山・高原が近い、変化のあるフィールド
もうひとつ、宮崎を推したい理由が「環境の切り替えの早さ」です。
日南の海、えびの高原、高千穂の山あい──。
車で1〜2時間走るだけで、まるで別の国に来たように景色と音が変わる。
たとえば僕がよくやるのは、
1日目に日南の海でソロ設営して波と焚き火を楽しみ、
2日目は高千穂〜五ヶ瀬側に回り込んで、高原の冷えた空気と星空を味わうルート。
同じ「宮崎ソロキャンプ」なのに、
耳に入ってくる音も、感じる湿度も、まったく別物なんですよ。
実際、宮崎県の公式観光サイト「みやざき観光ナビ」でも、
海沿い・山間部・高原とロケーション別にキャンプ場が紹介されていて、
一県の中にこれだけバリエーションが詰まっているのか…と驚きます。
(参考:みやざき観光ナビ|キャンプ特集)
海では、遠くでさざ波が「サーッ」と鳴っていて、
焚き火はBGMのように寄り添ってくる。
高原に移ると、今度は無音に近い夜がやってきて、
薪が崩れる「パキッ」という音が、テントサイト全体に響き渡る。
同じ県内で、焚き火の聞こえ方がここまで変わる場所は本当にレアです。
■ 人気観光地の“少し外側”に、静かなソロ向けサイトが多い
「宮崎=観光地で人が多そう」というイメージ、めちゃくちゃわかります。
でも、僕が何度か通ううちに気づいたのは、観光のメインエリアから“半歩だけ外れた場所”に、ソロ向けの静かなキャンプ場がごろごろしているという事実でした。
象徴的なのが、東臼杵郡・諸塚村の「諸塚山 渓流の里」。
ここは1日3組までのフリーサイトという、ソロキャンパーにはたまらない設定。
砂利敷きのサイトに車を横付けできて、渓流がすぐそばを流れる。
設備は必要最低限だけど、そのぶん自然音の情報量が濃いんです。
(参考:諸塚山 渓流の里|もろつかナビ)
僕がここでソロを張ったとき、場内は僕を入れてたった2組。
チェックインを終えて焚き火をつけると、
聞こえてくるのは「薪のはぜる音」と「川のせせらぎ」だけ。
隣サイトの会話もほとんど届かない距離感で、
“人の気配がある安心感”と“自分の世界に没入できる静けさ”が、絶妙なバランスで同居していました。
宮崎はファミリーキャンプの人気も高い県だけど、
こうした「少数受け入れ」「フリーサイト」「山あい・渓流沿い」といった条件が揃った場所が各地に点在している。
だからこそ、「静かに焚き火をしたい大人」が、自分のペースで火と向き合えるチャンスが多い県なんです。
僕が初めて宮崎でソロをした夜、
テントの中でランタンを落としてみたら、
本当に「薪のはぜる音」と「自分の心音」しか聞こえなかった。
その瞬間、「あ、ここはこれから何回も通うな」と直感しました。
それくらい、ソロキャンパーにとっての“沼ポイント”が詰まっている場所です。
海・山・高原──宮崎県の“静かに熱い”ソロ向けキャンプ場
ここからは、僕が「焚き火の音だけが友になる」と感じた宮崎のフィールドを、
海・山・高原に分けて紹介していく。
どれも有名すぎないけれど、ソロで訪れると胸に残る場所ばかりだ。
① 栄松ビーチ・キャンプ場(日南市)──海と焚き火に抱かれるソロ時間

正直に言うと、僕が宮崎の海キャンプで一番「やられた…!」と思ったのが、この
栄松ビーチ・キャンプ場です。
実際に足を運んでみると公式サイトの写真よりもずっと静かで、ずっと開放的。
まず、入り江になっていて波がめちゃくちゃ穏やか。
潮風の匂いも強すぎず、ただただ“ちょうどいい”。
(公式:https://sakaematsu-beach.com/)
そして何よりテンションが上がるのが、テントから砂浜まで本当に数歩という距離感。
これ、文字で読むと普通なんだけど、現地に立つと反則級です。
海辺でコーヒー淹れて、そのまま焚き火に戻る。この動線の短さは他ではなかなか味わえません。
僕が取材で訪れた日の夕方、ちょうど太陽が海に沈むタイミングで火をつけたんですが、
焚き火越しに見る水平線のオレンジがエグい…。
「夕日×炎」という二大ヒーリングコンボを、ソロで独り占めできるわけです。
正直、この瞬間だけで宮崎遠征の元は取れます。
焚き火も面白くて、波の音が思ったより遠いから、
薪が“パキッ”“カチッ”と崩れる音がめちゃくちゃクリアに聞こえるんです。
海キャンプって波音が主役になりがちなんだけど、ここは焚き火が主役。
ソロキャンプ好きにはたまらない条件が揃っています。
現場の具体的な話をすると、
✔ 砂浜はかなりフラットで、ペグも刺さりやすい(砂利混じりで安定)
✔ サイト横の松林が適度に風をブロックしてくれる
✔ 冬は風が弱い日だとめちゃくちゃ静か(マジで耳が休まる)
✔ 朝は潮の匂いが薄くて、思ってるより爽やか
…と、見た目以上に“使いやすい海キャンプ場”なんですよ。
もちろん、海キャンプで忘れちゃいけないのが風向きチェック。
ここは入り江だから比較的穏やかとはいえ、風が出ると一気に難度が上がります。
僕も実際、1回だけ風が強い日に当たって、焚き火を控えめサイズに調整したことがあります。
気象アプリで「風速」「風向」を見るだけで快適度が激変します。
ソロキャンプに必要な“音・距離・風・静けさ”の全てが揃う場所。
宮崎で海キャンプするなら、まずここを候補に入れてほしい。
「海×焚き火×ひとりの時間」という最高の組み合わせが、確実に体験できます。
■ 栄松ビーチに行ったって言ったら、友だちから聞かれがちな質問(風間 陸が答える)
Q1. 海キャンプって荷物ベタベタにならない?
A. ここは入り江で風が強くない日が多いので、潮をまとったベタつき感はほぼなし。
僕もカメラ2台持っていったけど、帰ってからの拭き上げは最低限で済みました。
Q2. ソロで夜って怖くない?
A. むしろ静かで落ち着きます。
松林が視界を適度に囲ってくれるし、管理棟も近い。
“孤独の不安”より“静けさの安心”が勝つタイプのキャンプ場。
Q3. 焚き火はやりやすい?
A. めちゃくちゃやりやすい。
海辺特有の「ゴーッ」という風音がないから、炎が素直に立ち上がります。
焚き火台+耐熱シートさえあれば問題なし。
Q4. 夏は暑い?
A. 日中はさすがに暑い。でも夕方〜朝は海風がよく抜けて、
個人的には都市部よりよっぽど快適。
夏ソロは日陰の活用と夕方スタートで幸福度が跳ね上がるよ。
② ひなもりオートキャンプ場(小林市)──高原の静寂で、焚き火と自分に向き合う

ここは本当にヤバい。
僕が宮崎で「高原ソロの完成形」を見たのが、このひなもりオートキャンプ場です。
霧島連山のふもと、標高570m前後という絶妙な高さにあって、
夏でも夜は普通に“ひんやり”します。
焚き火好きのソロキャンパーには、この気温がたまらないんですよ。
まず驚くのがサイトの広さと整備レベル。
区画がしっかりしていて、隣との距離もちゃんと確保されているから、
ソロでも「気を遣わないでいい空気感」がすぐ作れる。
芝の状態も良くて、ペグの刺さり具合がちょうどいいんです。
「ここ管理してる人、絶対キャンプ好きだろ…」って毎回思うやつ(笑)。
夕方、温度がスッと落ちてきたタイミングで火をつけると、
炎の色がはっきり濃く見える。
高原って本当に空気が澄んでるから、焚き火の“立体感”みたいなものが増すんですよ。
これ、写真では伝わらないやつ。
夜になると場内が一段階しん…と静まって、
遠くの木々を揺らす風の音が「ス…」と通っていく。
その中で、焚き火の「パキッ」という乾いた音が立つ。
周囲の音が少ないから、薪の弾け方がめちゃくちゃ気持ちいいんです。
星もすごい。
僕が行った日は雲が少なくて、頭上に大きな帯みたいに星が並んでいました。
「あ、これは夜更かし確定だな」と思って、椅子を後ろに倒して何時間も空を眺めてたくらい。
設備面の話もしておくと、
✔ 炊事棟は広くて清潔感あり
✔ トイレがちゃんと明るくて綺麗(これ重要)
✔ 電源サイトが安定している(冬キャン勢に嬉しい)
✔ シャワーもあって快適
と、初心者〜ベテランどの層にも刺さる安心感があります。
予約情報や設備の詳細は公式サイトが一番信頼できます:
https://www.hinamori.jp/
「高原ソロしたいけど、不便すぎるのはちょっと…」
そう思ってる人には、ひなもりはドンピシャです。
自然の濃さと快適さのバランスが、めちゃくちゃ優秀なキャンプ場です。
■ ひなもりに行ったと言うと、友だちからほぼ聞かれる質問(風間 陸が答える)
Q1. 夜、どれくらい冷える?
A. 夏でも体感20℃前後まで下がる日が多い。
Tシャツ+薄手のフリースくらいがちょうどいい。
秋〜冬はグッと冷えるから、3シーズン用シュラフ+インナーは欲しいね。
Q2. ソロで静かに過ごせる?
A. 余裕で過ごせる。
サイトが広め&区画がしっかりしてるから、物理的にも精神的にも落ち着く。
「隣の音が気になる問題」が起きにくいのが本当に助かる。
Q3. 初心者にも向いてる?
A. めちゃくちゃ向いてる。
理由は“設備が整ってて、でも自然が濃い”から。
初心者が苦労しがちな「水回り」「明るさ」「地面の硬さ」が全部クリア。
Q4. 焚き火はやりやすい?
A. 高原の軽い風があるので、火起こしが本当にラク。
湿気も少ない日が多いから、薪が素直に燃えてくれる。
焚き火台+耐熱シートは必須だけど、火の扱いやすさは海より良い。
③ 高千穂・四季見原すこやかの森キャンプ場──雲海と星のあいだに張るソロテント

ここは本当に別世界です。
全国いろんな山岳系キャンプ場をまわってきた僕が、「あ、これはガチの絶景キャンプだ」と心の中で叫んだ場所が、四季見原すこやかの森キャンプ場。
標高1,200m前後という、キャンプ場としてはなかなか攻めた高さにあります。
まず、到着した瞬間に視界が一気に開ける。
車を停めてドアを開けた瞬間、空気の冷たさと透明さがまるで違うんですよ。
吸い込んだ瞬間「あ、今日の夜やばい」ってわかるくらいの澄み具合。
実際、公式サイトにも“標高1200mのスカイリゾート”と書かれているだけあって、景色のレベルが本当に高いです。
(公式:https://sukoyakanomori.com/)
特に衝撃的なのが、雲海。
条件が揃うと、テントの前に広がるのは「白い海」。
僕が見た日は早朝5時過ぎ、一面が綿の層みたいに広がっていて、太陽が上から差し込んで金色になっていく。
これは写真では9割伝わりません。現地で見たら絶句します。
そして夜。ここからが本番。
とにかく星が“落ちてくるレベル”で近い。
「標高が高い+街明かりゼロ+空気が乾いてる」この3つが揃うから、星の密度がえげつないんです。
焚き火台の向こうで、空が丸ごとプラネタリウムみたいになって、火の粉と星が同じスピードで瞬いてるのが見える。
薪がはぜる音も、ここでは特別。
周囲のノイズがほとんどないから、「パキッ」とか「コッ…」っていう小さい音まで全部届く。
それが静寂の中に溶けて、なんというか……焚き火と会話してる感じになるんですよ。
キャンプを300泊してきて、こんな音の聞こえ方した場所は指で数えるくらい。
設備に関しても触れておくと、
✔ サイトはしっかり整地されていてペグが刺さりやすい
✔ 管理棟が明るくて安心(特に女子ソロの人に人気)
✔ トイレが綺麗で夜も怖くない
✔ 林間と開けたサイトが選べる(強風の日の逃げ場がある)
と、「過酷に見えて実は使いやすい」というギャップがあるキャンプ場です。
“高千穂でソロキャンプするならどこ?”
と聞かれたら、僕は迷わずここを推します。
なぜなら、ここは景色・音・空気・静けさの全てが揃う、宮崎トップクラスの絶景ソロフィールドだからです。
■ 四季見原に行ったと言うと、友だちからほぼ聞かれる質問(風間 陸が答える)
Q1. 雲海って本当に見れるの?運ゲーじゃない?
A. もちろん自然相手なので運もあるけど、標高と地形の関係で“当たり日率”が高い。
僕が行った3回中2回は見れました。
寒暖差が出やすい春・秋の朝が狙い目。
Q2. 夜はどれくらい冷える?
A. 夏でもフリース必須。標高1200mは普通に冷えます。
秋〜冬はダウン+冬用シュラフが安定。
ただ、冷えるからこそ焚き火が最高に気持ちいいんです。
Q3. ソロでも安心して泊まれる?
A. むしろソロ向き。
理由は「サイトが広い」「明かりがある」「管理が行き届いている」。
静けさはあるけど、不安になるタイプの孤独じゃないです。
Q4. 設営は大変?風は強い?
A. 山頂・高原系だから風が強い日もあるけど、林間サイトを選べば問題なし。
地面は固すぎず柔らかすぎずでペグも刺さりやすい。
強風の日以外はむしろ設営しやすい部類。
Q5. 星空、ほんとにそんなヤバいの?
A. 本当にヤバい。
僕がこれまでキャンプした中でトップ3に入るレベル。
星の“密度”が違うし、焚き火との相性が良すぎる。
④ えびの高原周辺──冷涼な空気と星に包まれる高地ソロ

えびの高原、ここは「高原ソロの教科書」みたいな場所です。
霧島連山の中腹、標高1,200〜1,300mほどのエリアに広がる一帯で、
僕はここで何度もテントを張ってきましたが、毎回「空気のクオリティ」が桁違いなんですよ。
まず、到着した瞬間にわかるのが空気の冷たさと軽さ。
夏でもスッと肌を撫でるような涼しさがあって、身体の熱がふっと抜ける。
冬は逆にキリッとした冷たさになるけど、それがまた焚き火と相性バツグンなんです。
えびの高原の何がすごいって、
夜の“暗さ”の質が深いこと。
街灯も人工光もほとんど入ってこないから、夜が本気で暗い。
この“暗さ”が、逆に焚き火の揺らぎと星の光を最大限に引き立ててくれるんですよ。
僕が行った日の夜は、焚き火の炎が弱まった瞬間、
頭上にあった星空の明るさがスッと勝つんです。
「あ、焚き火より星の方が強いんだ…」って思ったくらいの密度。
これ、見た人じゃないと本当にわからないやつです。
さらに、えびの高原は霧島の地形のおかげで風が巻きやすい日も多い。
だから、良い日に当たると空気が乾いていて焚き火が超扱いやすい。
逆に風が強い日は、火が横に流れるので焚き火のサイズは控えめが正解。
この「自然との駆け引き」を感じられるのも、このフィールドの楽しさです。
ちなみに周辺情報では、えびのエコミュージアムセンターが近く、
霧島地域の火山・自然情報がわかりやすく展示されています。
(公式:https://ebino-ecomuseum.jp/)
天候が読みづらい高原キャンプでは、こういう施設が近いのはかなり安心。
結論:えびの高原は「静けさ×冷涼×星空」の三拍子が揃った、宮崎でも屈指の“夜が美味しい”ソロキャンプエリアです。
焚き火をじっくり楽しみたい人、星を浴びたい人には全力で推します。
■ えびの高原の話をすると、友だちから必ず聞かれる質問(風間 陸が答える)
Q1. やっぱり寒い?どれくらい装備が必要?
A. はい、普通に寒いです(笑)。
夏は薄手フリースがちょうどよくて、
秋〜春はダウン+3シーズン以上のシュラフが安定。
油断するとマジで凍えます。
逆にこの冷涼さが「焚き火の気持ちよさ」を最高レベルにしてくれる。
Q2. 風が強いって聞いたけど大丈夫?
A. 風の当たり外れはあります。
僕も一度、タープを低く張らざるを得ない強風の日がありました。
でも、風が弱い日は控えめに言って“天国”です。
焚き火の炎が縦に美しく立ち上がるし、星がありえないくらいくっきり見える。
Q3. ソロで安全?夜真っ暗じゃない?
A. 真っ暗。でも危険な“怖い暗さ”じゃなくて“自然の暗さ”。
人の生活音がほぼ無いので、逆に落ち着きます。
ライトとヘッドライトさえあれば不自由なし。
それどころか、暗闇×星×焚き火の組み合わせは中毒になります。
Q4. 設営しやすい?地面は固い?
A. 地面はほどよく締まっていてペグは刺さりやすい。
強風の日だけは設営の方向と位置の工夫が必要ですが、それ以外はかなり快適です。
Q5. 星ってそんなにすごい?
A. すごいです。
“星が見える”じゃなくて“星に包まれる”。
焚き火の火の粉と星の瞬きが同じ明るさで見える瞬間があります。
これを見てしまうと、また来たくなる。
間違いなく宮崎トップ級の星空スポットです。
⑤ 青島エリア──リゾート感と静けさを両立した“海辺のソロ”

青島エリアって、正直“観光地ど真ん中”のイメージが強いと思うんですけど、
実際に通ってみると「あれ?こんなにソロ向きの静けさあったんだ…」って驚く場所なんですよ。
特に最近は、海辺に近いミニマルなキャンプスペースが増えてきて、その筆頭が
AOSHIMA PICNIC CLUB CAMP。
(公式:https://www.aoshima-picnicclub.com/camp)
ここ、僕が初めて行ったときの衝撃は今でも覚えてます。
日中は観光客やサーファーが多くて活気があるんだけど、
夕方になってくると急に“空気の温度”が変わるんですよ。
なんというか、忙しさのフィルムが一枚スーッと剥がれていく感じ。
僕が設営したのは平日の夕方。
テントを張って、椅子を出して、コーヒー沸かしてたら、
もうそのタイミングで「スマホ電源落とそ」って思いました(笑)。
波の音がリズムみたいに一定で、松林を抜けてくる潮風がちょうどいい。
“ゆるい静けさ”が青島の持ち味なんです。
そして夜。
これがまた最高で、
✔ 波音が近すぎず遠すぎず、心地いい距離感
✔ 砂浜に反射する焚き火の光がふわっと柔らかい
✔ リゾートエリアなのに「音の情報量」が少ない
という、ソロキャンパーにとっては奇跡みたいなバランスが成立してるんですよ。
あと個人的にめちゃくちゃ推したいのが、平日の青島。
日中は適度に人の気配があって安心だし、夜は一気に静かになる。
ソロで“孤独すぎる不安”もなく、“静かすぎて眠れない”みたいなこともない。
僕の中で「青島=ガチの癒し場」というイメージが固まった瞬間でした。
さらに、青島はWi-Fi環境のあるカフェやワークスペースも多いので、
日中はリモートワーク → 夕方からソロキャンプ
という“働きながらキャンプ”スタイルが実現しやすいのも魅力です。
結論:
「海×焚き火×リゾート×静けさ」を全部同時に味わいたいソロキャンパーに、
青島エリアは確実に刺さります。
宮崎の中でもちょっと変化球だけど、ハマる人は深くハマる場所。
■ 青島に行ったと言ったら、友だちにほぼ聞かれる質問(風間 陸が答える)
Q1. 観光地すぎてソロは落ち着かないんじゃない?
A. 日中はにぎやか。でも、夕方から一気に静かになる。
特に平日はほぼ“静かな海キャンプ場”です。
僕も仕事終わりに行ってソロでゆっくりできたよ。
Q2. 夜の治安はどう?騒がしくない?
A. 青島はリゾートとスポットの性質上、夜はめちゃくちゃ落ち着いてる。
人が集まって騒ぐエリアじゃないので安心。
焚き火の音がしっかり聞こえるレベル。
Q3. 海風でテント飛ばされたりしない?
A. もちろん風が強い日もあるけど、松林近くの区画を選べば全く問題なし。
僕も焚き火できないほどの強風に当たったことは一度もないです。
Q4. 写真映えする?
A. むしろ宮崎でトップクラス。
海+松+焚き火+夕日、この4点セットは反則。
僕のSNSでも青島投稿は反応が伸びやすい(笑)。
Q5. リモートワークしながらのソロって本当にできる?
A. できます。
青島は周辺に電源カフェもあるし、コンビニも近い。
「働く→海で息抜き→焚き火→寝る」という天国ループが成立する。
焚き火の音だけを友にするために──ルールとマナーを知る

■ 直火禁止が前提。焚き火台と地面保護は「宮崎県 直火 禁止 ルール」の基本
ここ、めちゃくちゃ大事なポイントです。
僕も取材で宮崎のキャンプ場をかなり回りましたが、宮崎県は基本的にどのキャンプ場も直火NGと思っておいて間違いないです。
理由はシンプルで、地面のダメージと山火事リスクを防ぐため。特に宮崎は松林が多いので、火災対策は本当に徹底されています。
たとえば、県内の人気キャンプ場の公式サイトでも
「焚き火台必須」「耐熱シート使用推奨」の記載が当たり前に出てきます。
(例:栄松ビーチ・キャンプ場公式サイト、
ひなもりオートキャンプ場、
四季見原すこやかの森)
僕自身、アウトドアメーカー時代に各地の直火跡を見てきたけど、
黒い焦げ跡が残ると、そこだけキャンプ場の魅力が一段落ちるんですよ。
だから、焚き火台+耐熱シートは“マナー”じゃなく“必須の装備”。
次にくるソロキャンパーの楽しみを守る、ある意味「手紙みたいなもの」なんです。
■ 海と高原で「風」と付き合う──サイト選びのポイント
宮崎は海と山の距離が近い県だから、
場所によって風の性格がまったく違うのが特徴です。
これ、僕が現地で一番「なるほどね!」と思ったポイント。
- 海辺:昼は海風が強め。夕方になると少し落ち着くけど、日によってムラあり。
- 高原:昼は無風でも、夜に突然“横殴りの突風”が吹くことがある。
これを知らないでテントを張ると、
「なんで急にこんなに風強いの!?」と焦ることになります(笑)。
実際、僕もえびの高原でタープを低く張り直した経験があります。
ソロで焚き火をする鉄則は2つ。
✔ テントを「風下」に置かない
✔ タープは“低く・コンパクトに”
特に宮崎の海キャンプは、夕方に風が落ち着く日が多いので、
そのタイミングで焚き火をスタートするのが一番快適です。
僕はよく「炎が自分をほんのり照らすサイズ」くらいを選びます。
これが一番落ち着くし、風にも強い。
■ 静けさを守る“ソロキャンパーの流儀”
ソロキャンプって「自由に焚き火して最高!」ってだけじゃなくて、
“静けさを共有するカルチャー”なんですよね。
特に宮崎は静かなサイトが多いから、ここを守れる人はマジでカッコいい。
- 夜は必要以上に声を出さない(独り言も気をつける)
- 音楽はイヤホン or 流さない
- ランタンは隣サイトの方向に向けない
- 車のドアはゆっくり閉める(これ地味にめちゃ大事)
僕が好きなのは、宮崎のキャンプ場でよく見かける
「みんな焚き火の音に集中してる独特の一体感」なんですよ。
知らない人同士なのに、同じ夜の空気を共有してる感じがあって、
その雰囲気を壊さないキャンパーは尊敬されます。
聞こえるのは、薪のはぜる音と自分の呼吸だけ。
この夜を味わうためにも、静けさのマナーはぜひ大事にしてもらいたい。
■ この章の内容で、友だちによく聞かれる質問(風間 陸が答える)
Q1. 宮崎って本当に直火ダメなの?
A. 基本“全部ダメ”と思ってOK。
県内ほぼ全キャンプ場が直火禁止。
焚き火台+耐熱シートを持っていれば安心です。
Q2. 海キャンプの風って怖くない?
A. 昼は強い日があるけど、夕方からは落ち着くパターンが多め。
松林側のサイトを選ぶと風の影響がかなり減るよ。
Q3. 高原キャンプの“突風”ってそんなにヤバいの?
A. 来る日は来る(笑)。
でも、タープ低め+丈夫なペグで対策できる。
えびの高原や四季見原は特にその傾向。
Q4. 静かに過ごすって、どこまで気を使えばいい?
A. 過剰に気にしなくてOK。
ただし夜に「バタン!」ってドア閉めたり、
光をあちこちに向けるのはやめておくと、みんな幸せ。
Q5. 焚き火のサイズってどれが正解?
A. 僕は“顔をほんのり照らすレベル”を推してます。
風にも強いし、長時間ゆっくり楽しめる。
宮崎の静かなサイトでは特にこのサイズ感が最高。
季節ごとの宮崎ソロキャンプ──「いつ行くか」で表情が変わる

同じキャンプ場でも、季節が変わると焚き火の意味がガラッと変わるんですよ。
暖をとる火、調理の火、そして「ただ眺めるための火」。
僕は宮崎を何十回も巡ってきて、毎シーズンごとに「あ、別の表情を見せてきたな」と感じます。
温暖な宮崎は、季節の変化を“やさしく”“深く”味わえる県なんです。
■ 春──川霧と新緑のグラデーション
春の宮崎はほんと最高。
海沿いも山も高原も、とにかく若葉の匂いが濃い。
テントを開けた瞬間に「森林のうまみ」が鼻に入ってくる季節なんですよ。
特に僕が好きなのは、朝の川霧。
霧が薄く流れていて、焚き火の煙が“霧の中に溶けていく瞬間”。
あれはキャンプの中でもトップクラスの癒しシーンです。
春は観光客がまだピークじゃないので、
「宮崎 ソロキャンプ 穴場」を探すにはベストシーズン。
県内でも山側の小規模キャンプ場はライバルが少なくて、
ソロ好きには狙い目。
■ 夏──海風と夜の涼しさを味方につける
夏の宮崎は「海キャンプが映えすぎる季節」。
ただし、日中に焚き火しようなんて考えないでください(笑)。
僕も夏は木陰 → 海散歩 → 夕方から焚き火という流れが鉄板です。
宮崎のいいところは、夜が思ったより涼しいこと。
沿岸部でも風が通る日はめちゃ快適だし、
ちょっと内陸に行けば肌寒くなるほど。
高原なんか行ったらもう、Tシャツ1枚じゃ普通に冷えます。
夏=暑いだけ、じゃないのが宮崎。
「焚き火 × 海風 × 夏夜」という最高の組み合わせがここにはあります。
■ 秋──焚き火のベストシーズン
ここは断言できます。
宮崎の秋は、日本トップクラスで焚き火が心地いい季節。
空気が乾いて炎が綺麗に立つ。
夜は冷え込むけど、着込めば余裕。
何より、薪がパキパキいい音で燃えるんですよ。
これが気持ちよすぎる。
紅葉シーズンの高千穂やえびの高原は人気だけど、
平日を狙うと“音の無い世界”に入り込める瞬間がある。
僕は毎年これを味わうために秋宮崎へ行ってると言ってもいいレベルです。
■ 冬──“宮崎 冬キャンプ 気温”が教えてくれる、優しい寒さ
冬キャンプに興味はあるけど、
「ガチ雪中はちょっと…」という人。
宮崎の冬は本当にちょうどいい。
実際に 気象庁|天気予報 のデータを見ると、
沿岸部は冬でも日中が比較的あたたかく、
夜も関東の山よりマイルドな冷え方をします。
(もちろん高原はしっかり冷えるけど、そのぶん焚き火が沁みる…!)
宮崎の冬ソロは、個人的には「焚き火のありがたさを学ぶ教科書」だと思ってます。
装備さえ整えれば、冬の静寂を一番安全に楽しめるのが宮崎です。
■ 季節の話をすると友だちに聞かれる質問(風間 陸が答える)
Q1. 宮崎って夏でも夜は本当に涼しいの?
A. 涼しい。マジで。
沿岸部は海風が通る日が多くて、夜は扇風機すら不要の日もある。
高原は“肌寒い”レベルで、焚き火が最高に気持ちいい。
Q2. 秋と春ってどっちがソロ向き?
A. 焚き火好きなら秋。
穴場を開拓したいなら春。
僕はどっちも好きだけど、静けさ狙いなら春が勝ち。
Q3. 宮崎の冬キャンプって初心者でもいける?
A. いけます。
沿岸部なら“優しい冬”。
ストーブ不要でいける夜もある。
高原はしっかり冷えるから、3シーズン+インナーで挑めば安心。
Q4. 夏は虫が多そうだけど大丈夫?
A. もちろん虫はいるけど、風が通る海・高原は意外と少ない。
逆に山の中の湿度高めサイトは注意。
虫対策スプレーと虫除け線香の二段構えが確実。
Q5. 一番おすすめの季節は?
A. 迷わず「秋」。
炎が一番綺麗で、空気が乾いて、静けさも深くなる。
ソロで焚き火を愛する人の“答え合わせ”みたいな季節です。
女子ソロ・初心者ソロが宮崎で気をつけたいこと

宮崎は「穏やかな空気」「静かな夜」が魅力の県だけど、
女子ソロキャンプやソロデビュー組の場合は、
“ちょっとした工夫”だけで安心感がグッと増します。
僕も取材で県内をまわりながら、女子ソロの方からよく相談を受けるので、
その経験も含めてしっかりまとめておきます。
■ 「女子ソロ 宮崎 キャンプ 安全」を叶えるサイト選び
まず絶対に押さえてほしいのがサイト選びの精度。
宮崎は治安も雰囲気も良い県だけど、やっぱりソロはソロ。
僕が女子ソロさんによく伝えるのは、
「静けさと、人の気配のバランスが取れた場所」を選ぶこと。
具体的には、
- 管理人が常駐 or 定期巡回しているキャンプ場
- トイレ・炊事棟がきちんと清掃されている場所
- 近くに民家・観光施設があるエリア
これだけで安心感は段違い。
僕が女子ソロさんに自信を持っておすすめできるのは、
栄松ビーチ・ひなもりオートキャンプ場・青島周辺。
設備も雰囲気もしっかりしていて、スタッフの方が優しいところが多いです。
参考リンク:
栄松ビーチ公式
ひなもりオートキャンプ場公式
AOSHIMA PICNIC CLUB CAMP公式
■ 夜の過ごし方と「距離感」のつくり方
女子ソロ・初心者ソロが一番気になるのが、
「夜どう過ごすか」だと思います。
キャンプ場って“ゆるい公共空間”だから、
挨拶だけする夜もあれば、自然と会話が生まれる時もある。
ただ、女子ソロの場合は
“距離感のライン”を自分で決めておくのが超大事。
- 必要以上に個人情報(住んでる場所・予定泊数など)を話しすぎない
- 違和感ある人が近くにいたら、スタッフに相談 or サイト変更
- お酒は「自分を守れる量」で止める
僕は県内での取材中、女子ソロキャンパーさんに会うことが多いけど、
みんな「自分の範囲で楽しむ姿勢」がすごく上手。
焚き火って人に合わせる時間じゃなくて、
“自分が心地よいと思う方向に過ごす時間”なんですよね。
■ 動物・天候・夜間のリスクに備える
宮崎は山・高原・海が近い県なので、
ときどきシカ・イノシシが現れることもあります。
(僕も何度か遠くで見かけました)
ただし、適切に対策すれば心配しすぎる必要はありません。
- 食料をテント内に置きっぱなしにしない(車 or フードボックスへ)
- 匂いの強い食べ物は密閉
- 夜中に食べ物をサイトに出しっぱなしにしない
そしてもうひとつ重要なのが天候。
宮崎は温暖だけど、
高原は風・霧・急な冷え込みが多い県でもあります。
僕がいつもやっているのは、
天気アプリで「風速」と「気温の推移」をチェックすること。
特に風速3〜5mを超えるとテントまわりの挙動が変わるので、
覚えておくとめちゃくちゃ安心。
不安を感じたら、早めの撤収も立派な判断です。
キャンプは逃げても負けじゃない。
季節を変えて、天気を変えて、また同じ場所に来ればいいだけです。
■ 女子ソロ・初心者ソロの友だちによく聞かれる質問(風間 陸が答える)
Q1. 宮崎って女子ソロでも大丈夫?
A. 大丈夫。
ただし「静かすぎる無人サイト」より、管理人がいるところを選ぶのが鉄則。
青島・ひなもり・栄松あたりは特に安心感があるよ。
Q2. 夜が怖いと感じたらどうすればいい?
A. 迷わず管理棟へ。
夜間もスタッフが常駐しているキャンプ場が多いし、
サイト変更も案外すぐ対応してくれます。
Q3. どんなライトを持っていけば安心?
A. ヘッドライト+ランタンの2種持ちが鉄板。
特に女子ソロは“両手が空く明かり”が心の余裕につながるよ。
Q4. 動物って本当に出るの?
A. たまに出る。
でも基本は“食べ物の管理”さえしておけば大丈夫。
僕も山間部で何度か遭遇したけど、距離を取れば問題なし。
Q5. 初心者でも宮崎は楽しめる?
A. めちゃくちゃ楽しめる。
温暖・海と山が近い・静かなサイトが多い。
キャンプデビューに向いてる県です。
困ったらすぐ人に頼れる環境も揃ってるよ。
宮崎ソロで持っていきたいギアたち

ここからは、僕が宮崎のフィールドで何十泊もしてきた中で「これは相性バツグン!」と実感しているソロキャンプギアを、
焚き火・明かり・防寒・食の4ジャンルに分けて深掘りします。
宮崎は海・山・高原の気候差が激しいので、ギア選びで快適度がぜんぜん変わります。
■ 焚き火台と地面保護──「宮崎 焚き火台 ルール」をクリアする基本セット
まず絶対に外せないのが直火禁止への対応。
宮崎のキャンプ場は(僕の経験では)ほぼ例外なく直火NG。
実際に各キャンプ場のルールを確認しても、
ほとんどが脚付き焚き火台+焚き火シートを推奨しています。
例:
栄松ビーチキャンプ場
ひなもりオートキャンプ場
四季見原すこやかの森
なので、宮崎ソロの焚き火セットはこの3つが鉄板です:
- 軽量で脚付きの焚き火台(ソロならA4〜A3サイズで十分)
- 耐熱温度900〜1200度クラスの焚き火シート
- 火消し壺 or 金属バケツ(炭の完全消火に必須)
僕は「焚き火シート忘れた!」というキャンパーを現地で何度も見てきましたが、
宮崎は特に自然保全の意識が高い場所も多いので、
シートなしはかなりのNG行為。
“焚き火跡ゼロ”で帰るのが宮崎キャンパーの美しさです。
■ ランタン・ヘッドライト──静かな夜を壊さない“最低限の光”
宮崎は海沿いも山沿いも「夜がとにかく暗い」。
そのぶん星が強いし、焚き火の揺らぎが最高に美しいんだけど、
光の選択をミスると雰囲気が台無しになります。
僕のベスト構成はこの3つ:
- ウォームカラーのLEDランタン(サイト全体をやわらかく照らす)
- ヘッドライト(トイレ・調理・夜の移動)
- 小型ハンドライト(予備)
光量が強すぎるランタンを使っているソロキャンパーを見ると
「もったいない…せっかくの焚き火が負けてる…」と感じるほど。
宮崎の夜は焚き火と星が主役だから、光はあくまで“サポート役”でOK。
■ 防寒・湿度対策──「温暖だけど普通に冷える」宮崎の夜の正体
よくある勘違いがこれ。
宮崎=あったかい県。
これは半分正解で半分不正解です。
沿岸部は確かに暖かいけど、
高原(えびの・高千穂・霧島側)は普通に冷える。めちゃ冷える。
僕も初めて冬に行ったとき
「うそでしょ?」っていうレベルの寒さに出会ったことがあります。
防寒の基本はこれ:
- 3シーズンor冬用シュラフ
- インナーシュラフ or シュラフカバー
- 断熱マット2枚使い(エア+クローズドセル)
- ネックウォーマー・ニット帽
- 薄手のダウン(1枚持つだけで世界が変わる)
特に高千穂とえびの高原は急に気温が落ちるので、
焚き火が消えた瞬間に「無理!」ってなるパターンが本当に多い。
寒さ対策は「やりすぎ?」くらいがちょうどいいです。
■ 食の楽しみ──宮崎牛と地鶏は“ソロで贅沢するための存在”
宮崎ソロで絶対にやってほしいのが現地食材の豪華ソロ飯。
マジでレベルが違います。
特に地鶏と宮崎牛は、キャンプ場で焼くと異次元にうまい。
おすすめメニューはこれ:
- 宮崎牛ステーキ(塩コショウだけで十分すぎる)
- 地鶏のにんにく焼き+レモン(鉄板の旨さ)
- 地元野菜のオリーブ焼き(甘さにびっくりする)
僕は宮崎に来ると必ず道の駅で食材を買います。
とくに「道の駅 なんごう」や「道の駅 高岡」の食材はクオリティが高い。
キャンプ飯の満足度が2倍どころか3倍になります。
ソロだからこそ、
ちょっと良い肉を“ひとりで贅沢に焼く”体験をしてほしい。
焚き火と宮崎の食材は、もう反則レベルの組み合わせです。
■ ギアの話をすると友だちに必ず聞かれる質問(風間 陸が答える)
Q1. 宮崎って本当に焚き火シート必要?
A. 必要。絶対必要。
直火OKの場所は探す方が難しいレベル。
焚き火シート+脚付きの台は必携装備です。
Q2. ランタンはどんな明るさがいい?
A. 明るすぎると雰囲気が壊れる。
“手元が見える程度”のウォームカラーが最強です。
Q3. 宮崎の夜ってどれくらい寒い?
A. 高原は本州の山の上とほぼ同じくらい冷える。
沿岸はやさしい寒さ。季節・場所で差が激しいので油断しないこと。
Q4. 宮崎牛ってキャンプで焼いて本当に美味しい?
A. 美味しい。笑えるほど美味しい。
シンプル調理でポテンシャルが爆発するタイプの肉です。
Q5. ソロキャンプの荷物、最適量は?
A. 宮崎は天候が変わりやすいので「快適性重視」の方が正解。
僕は必ずレイヤー多め・照明多めで行きます。
まとめ──焚き火の音が、あなたの生活リズムを整えてくれる
僕はこれまで300泊以上キャンプをしてきたなかで、何度も思ったことがあります。
「焚き火の前に座る時間って、自分の人生のリセットボタンなんだよな」と。
そして、そのリセットボタンを一番素直に押せる場所が、宮崎なんです。
海・高原・山あい──宮崎のキャンプ場には、いまだに“静寂の余白”が残っています。
観光地として人気なのに、ちょっと道を外れただけで、
「あれ?こんなに静かな場所あったんだ…」と驚くほど。
これはキャンパーとして本当にありがたいことなんですよ。
僕自身、日南の海で焚き火していた時のことを今でも覚えています。
夕日が落ちきって、浜辺がふっと暗くなった瞬間、
“パチッ”という小さな薪の音がやけにクリアに聞こえて、
その音に合わせて自分の呼吸まで整っていった。
あの瞬間、頭の中のざわざわがスーッとどこかに消えたんです。
逆に高原キャンプのときは、星が多すぎて「目が忙しい」レベル。
冷えた空気の中で焚き火に手をかざしながら、
「日常の悩みなんて、こんな星空の下に置いてけるよな」と素直に思えた。
これって焚き火の力というより、宮崎というフィールドが持つ“静けさの質”なんですよね。
時間の単位が“分”じゃなくて“薪1本”になる。
これ、宮崎ソロの魅力を一言で言うとマジでこれなんです。
焚き火の音に生活リズムを合わせると、
なんでか焦りが消えて、自分のペースが自然と戻ってくる。
そしてもう1つ、大事なことがあります。
『また来よう』じゃなくて、『ここを基準に生きていこう』と思える場所が宮崎にはある。
これは僕が何度も通って得た結論です。
もし今あなたが、仕事や家のことで頭がパンパンなら、
一回、宮崎のソロキャンプで“焚き火の音だけが友になる夜”を過ごしてみてください。
きっと、肩から何かがすっと落ちる感覚を味わえます。
■ 友だちに話すと必ず聞かれる「宮崎ソロのまとめ質問」
Q1. 宮崎って本当にそんなに静かなの?
A. 静かです。
特に日南・高千穂・えびの高原あたりは、夜になると驚くほど音が消える。
耳が良くなるんじゃなくて、雑音が減るんです。
Q2. 宮崎ソロの“ベスト時間帯”ってある?
A. 夕方〜夜です。
宮崎の夕方は風が落ち着きやすく、焚き火が最高に育つ。
炎が安定してくる頃には星が出始めて、完全に“無敵タイム”に入ります。
Q3. 一番感動した宮崎の瞬間は?
A. 四季見原で見た星空と、海辺で焚き火越しに見た朝焼け。
どっちも「これ、自分ひとりで見ていい景色じゃないだろ…」って思ったくらい。
Q4. 初めて宮崎行くならどのキャンプ場?
A. 初心者ならひなもりオートキャンプ場(安心感が段違い)。
海好きなら栄松ビーチ。
絶景好きなら四季見原すこやかの森。
Q5. 宮崎ソロ、何泊がおすすめ?
A. 僕の本音は「2泊以上」。
理由は簡単で、1泊目は移動疲れが残るけど、2泊目でやっと自然に体が同期するから。
焚き火の音が染みるのは2日目の夜です。
■ 宮崎の公式観光情報(信頼できる情報源)
あなたが次に焚き火の前に座るとき、
その時間が「心を整える時間」になりますように。
もしその場所が宮崎なら、僕としては最高に嬉しいです。
よくある質問(FAQ)
Q1. 宮崎でソロキャンプしやすい季節はいつですか?
A. ぶっちゃけ一年中いけます。
でも、僕が「ここは間違いない」と胸を張って言えるのは春・秋・冬。
春は若葉の匂いが濃くて、朝の川霧が最高。
秋は焚き火の立ち上がりが抜群に良くて、炎の揺らぎに“ゾクッ”とします。
冬は沿岸部なら優しい寒さで、焚き火のありがたみがダイレクトに来る。
夏は日差しが本気を出してくるので、
「昼は木陰・夕方から焚き火」が宮崎流の楽しみ方。
海風の夜はほんと気持ちいいので、夏も嫌いじゃないです。
Q2. 宮崎の海キャンプは風が強くて危険ではありませんか?
A. 正直、日によります。でもちゃんと対策すれば問題なし。
僕も日南エリアで何度も張っていますが、
風速予報を見て、風下にテントを置かないだけで快適度が劇的に上がる。
海辺は夕方になると風が落ち着く日が多いので、
焚き火は夕方〜夜がベスト。
「今日はちょっと強いな…」と思ったら、
高原や内陸に逃げる選択肢があるのも宮崎の良さ。
天気予報参考:
気象庁|天気予報
Q3. 直火OKの場所はありますか?
A. 結論:ほぼありません。
宮崎に限らず、今は全国的に直火禁止が常識。
仮に「条件付きOK」の場所があっても、
焚き火台+焚き火シートは必須だと考えてください。
自然を守るという意味でも、痕跡を残さないという意味でも、
ここは絶対に守ってほしい。
僕はどのキャンプ場でも脚付き焚き火台&耐熱シートをセットで使っています。
Q4. 女子ソロでも安全にキャンプできますか?
A. 全然できます。
ただしキャンプ場選びの精度が超重要。
女子ソロの友人には、僕は必ずこう言っています:
- 管理人が常駐 or 定期巡回している場所を選ぶ
- 清潔なトイレ・炊事場がある場所を選ぶ
- 夜間の過ごし方にさりげない線引きをしておく
特に、
・栄松ビーチ
・ひなもりオートキャンプ場
・青島エリアの各施設
は女子ソロさんに人気で、僕も安心しておすすめできます。
不安を少しでも感じたら、迷わずスタッフに相談する。
これ、ほんと大事です。
Q5. 冬の宮崎でソロキャンプする場合、どのくらいの装備が必要ですか?
A. 宮崎は「沿岸=暖かい」「高原=普通に寒い」の二極化県です。
ひなもりやえびの高原なんかは、関東の山並みに近い冷え方をします。
僕の冬宮崎セットはこんな感じ:
- 3シーズン用シュラフ(寒い日は冬用)
- インナーシュラフ or シュラフカバー
- 断熱マット2枚(空気+クローズドセル)
- 薄手ダウン+ネックウォーマー+ニット帽
「焚き火があれば大丈夫でしょ?」は冬宮崎では通用しません(笑)。
火が消えた瞬間に後悔します。
準備万全で挑めば、冬キャンプはむしろ最高の季節です。
Q6. 宮崎のキャンプ場は予約必須ですか?
A. 人気キャンプ場(栄松・ひなもり・四季見原など)は基本予約必須。
特に土日と連休は一瞬で埋まります。
ただし、平日やオフシーズンは「今日いけそう?」みたいな
ゆるいノリでも行ける場所が多いのも宮崎の良さ。
おすすめの調べ方は、
「宮崎 キャンプ場 一人利用」検索 → 各公式サイトで空き確認。
宮崎はキャンプ場が丁寧に情報更新している場所が多いので安心です。
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情報ソース・参考サイト一覧
この記事で紹介した内容は、僕自身が宮崎のキャンプ場をまわってきた実体験に加え、
宮崎県公式観光情報・キャンプ場公式サイト・信頼できるアウトドア専門メディアをベースにしています。
キャンプ場の設備・料金・ルール・予約状況は“変わる”ことがあります。
必ず最新情報を公式サイトでチェックしてください。
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※注意事項(超重要)
上記は執筆時点で確認した情報です。
キャンプ場の営業状況・料金・直火可否・チェックイン時間などは変更されることがあります。
特に海辺・高原は天候でクローズになる場合もあるため、
必ず公式サイト・予約ページ・SNSなどで最新情報を確認してください。
また、宮崎の自然は本当に美しく、静けさも格別です。
だからこそ、焚き火跡を残さない・ゴミを持ち帰る・騒がないなど、
「来たときより美しく」の精神でフィールドを守っていきましょう。
その姿勢が、宮崎のソロキャンプ文化をもっと豊かにしてくれます。


