【鹿児島】野営好きが通う無料・格安キャンプ場15選|温泉×焚き火で“コスパ最強”な一泊を

キャンプ場

車の窓を開けた瞬間、湿り気を帯びた南国の風が、ふっと頬を撫でた。潮の匂い、森の匂い、そして微かに混ざる火山の気配——。20年以上フィールドを歩いてきた僕は、この空気に触れるたびに「ああ、鹿児島に帰ってきた」と思う。

夕暮れ前、取材で訪れたキャンプ場に着くと、遠くの温泉から立ち上る湯けむりが揺れていた。
テントを張り、火打ち石を鳴らす。焚き火がぱちぱちと色づき始めた瞬間、旅の疲れが音を立ててほどけていく。

焚き火の音は、心のざわめきをゆっくり浄化する。
これは300泊以上の野営経験の中で揺るぎない“確信”になった。

鹿児島には、「お金をかけずに、深く自然と遊べる場所」が驚くほど多い。
本土最南端の無料野営地、森に抱かれたフリーサイト、湯けむりの近くで夜を迎えられる格安キャンプ場——。どれも現地で歩き、張り、火を起こし、泊まってきたからこそ分かる“本当に良い場所”ばかりだ。

このガイドでは、自治体の公式情報・指定管理者の一次情報、そして僕自身のフィールド経験をもとに、
「無料キャンプ場7選」+「温泉×焚き火が楽しめる格安キャンプ場8選」を厳選して紹介する。

財布は軽くていい。だが、自然がくれる体験だけは、どうか軽くしないでほしい。
火を囲む時間は、人を自由にする。
そんな旅の入口を、ここから一緒に開こう。


  1. 1. 鹿児島の無料・格安キャンプ場が“野営天国”と呼ばれる理由
    1. 海・山・火山がギュッと詰まったキャンプ向きの地形
    2. 自治体・公社管理の無料・低額キャンプ場が本当に多い
    3. 温泉密度が高く、“焚き火→温泉→星空”が当たり前にできる
    4. コンビニのレシートより軽い宿泊費で、星空を一晩レンタルできる
  2. 2. 【完全無料】鹿児島の無料キャンプ場おすすめ7選
    1. ① 串木野ダムオートキャンプ場(いちき串木野市)
    2. ② 観音ヶ池市民の森キャンプ場(いちき串木野市)
      1. 観音ヶ池市民の森キャンプ場Q&A(風間 陸が友だちによく聞かれること)
    3. ③ 佐多岬野営場(南大隅町)
      1. 焚き火ルールはかなり厳しめ。ここは「旅のベースキャンプ」と割り切るのがおすすめ
      2. 「日本の端っこで寝る」って、想像以上にテンション上がる
      3. 佐多岬野営場Q&A(風間 陸が友だちに話すリアルトーク)
    4. ④ 大泊野営キャンプ場(南大隅町)
      1. 大泊野営キャンプ場Q&A(風間 陸が友だちによく聞かれること)
    5. ⑤ 浜尻キャンプ場(南大隅町)
      1. 「無料だからラフに遊べる」浜尻の良さ
      2. 浜尻キャンプ場Q&A(風間 陸が友だちに話すリアルな回答)
    6. ⑥ 火之神公園キャンプ場(枕崎市)
      1. “立神岩シアター”としての火之神公園
      2. 設備まわりのリアルなところ
      3. 火之神公園キャンプ場Q&A(風間 陸が友だちに話すリアルトーク)
    7. ⑦ 照葉樹の森・キャンプ場(錦江町)
      1. 「海キャンで火照った身体を、山の夜でクールダウンする」贅沢
      2. キャンプ場のディテール:設備・ルールまわり
      3. 照葉樹の森キャンプ場Q&A(風間 陸が友だちに話すリアルトーク)
  3. 3. 【温泉×焚き火】格安で満足度の高いキャンプ場8選
    1. ① 吹上浜海浜公園キャンプ場(南さつま市)
      1. 「キャンプ場→温泉→焚き火」の黄金ルートがガチで組める
      2. 実際どうなの?吹上浜海浜公園キャンプ場Q&A(風間 陸のリアルトーク)
    2. ② くにの松原キャンプ場(大崎町)
      1. 設備まわりが「ちょうどいい高規格」だから、初心者も連れて行きやすい
      2. 「アスパルおおさき」とセットにすると、一気に“ご褒美キャンプ”になる
      3. くにの松原キャンプ場Q&A(風間 陸が友だちによく聞かれること)
    3. ③ 県民の森 丹生附(にっけ)オートキャンプ場(霧島市)
      1. 設備のリアル:高規格すぎず、でも「足りない」はほぼない
      2. 「キャンプ+温泉」をガチでやるなら、溝辺の温泉とセットが鉄板
      3. 県民の森 丹生附オートキャンプ場Q&A(風間 陸が友だちによく答えるやつ)
    4. ④ 岩屋公園キャンプ場(南九州市川辺町)
      1. ロッジ・ケビン・レトロテント・持ち込みテント。スタイルの選択肢が多い
      2. 夏の主役は、清流を利用した自然流水プール
      3. 温泉は「川辺温泉」か「わくわく川辺」で。焚き火前のひとっ風呂が最高
      4. 岩屋公園キャンプ場Q&A(風間 陸が友だちに答えるリアルトーク)
    5. ⑤ 八重山公園・キャンプ村(鹿児島市)
      1. 「高台だけどガチ山奥じゃない」から、初心者やファミリーも連れて行きやすい
      2. 夜が本気を出してからが、八重山キャンプの本番
      3. 八重山公園キャンプ村Q&A(風間 陸がよく聞かれるポイント)
    6. ⑥ 霧島高原国民休養地(霧島市)
      1. 料金イメージ:入村料+テント+車+電源で、「高原リゾートなのにまだ良心的」レベル
      2. 実際に行ってみて感じたこと:とにかく“フィールドがでかい”高原キャンプ村
      3. シンフォニーコテージ×シンフォニースパ=「温泉付き別荘キャンプ」もできる
      4. 設備まわり:高規格寄りだけど、“自然感”もまだちゃんと残っている
      5. 霧島高原国民休養地 Q&A(風間 陸が友だちに話すリアルトーク)
    7. ⑦ 住吉池公園キャンプ村(姶良市)
      1. 「安いのにちゃんとしてる」設備まわり
      2. 釣り好きにはたまらない「湖畔キャンプ+バス釣り」の組み合わせ
      3. 住吉池公園キャンプ村 Q&A(風間 陸が友だちに話すリアルトーク)
    8. ⑧ オートキャンプ森のかわなべ(南九州市)
      1. 公式情報・基本スペックのおさらい
      2. 「森に囲まれたくなったら、ここに来ればいい」って思わせてくれるサイト構成
      3. 鏡石湯とのセット運用が、マジで気持ちいい
      4. オートキャンプ森のかわなべ Q&A(風間 陸が友だちによく聞かれること)
  4. 4. 温泉と焚き火を120%楽しむコツ(風間 陸のフィールドTips)
    1. 湯上がり→焚き火→就寝の“三段コンボ”がいちばん気持ちいい
    2. 南薩の海沿いは“風を読むキャンプ”だと思っておく
    3. 火山灰エリアでは「ギアの素材」まで気にしておくと後悔しない
    4. ソロでしっぽり焚き火したい日は、海辺より“林間”を選ぶ
    5. 風間 陸の「温泉×焚き火」よくある質問
  5. 5. 鹿児島キャンプの注意点(天候・火山灰・虫)
    1. ① 桜島の「降灰予測」は天気予報とセットで見るクセをつける
    2. ② 高温多湿+スコール級の雨に“耐えられる張り方”を意識する
    3. ③ 蚊・ブヨ対策は“山用セット”と“海用セット”を分けて考える
    4. ④ 温泉は「営業時間」と「受付終了時間」をセットでチェック
    5. 風間 陸の「鹿児島キャンプ・注意点Q&A」
  6. 6. キャンプ初心者向けQ&A(風間 陸の本音ガイド)
    1. Q1. 無料キャンプ場って安全なの?
    2. Q2. 焚き火OKかどうか、どうやって確認すればいい?
    3. Q3. 温泉が近いキャンプ場の探し方は?
    4. Q4. 車中泊とテント泊、初心者にはどちらがいい?
    5. Q5. 鹿児島の冬キャンプ、服装の目安は?
  7. 7. まとめ|鹿児島で「お金をかけずに心を満たす」キャンプを
  8. 関連記事|鹿児島のキャンプ場をもっと深く知る
  9. 8. 情報ソース一覧(信頼できる“現地ファクト”だけを厳選)

1. 鹿児島の無料・格安キャンプ場が“野営天国”と呼ばれる理由

まずはざっくり…と言いたいところだけど、ここは少し熱量高めで語らせてほしいです。
僕はアウトドアライターとして全国を回ってきましたが、「無料・格安でここまで遊べるエリア」って、正直そう多くありません。その中でも、鹿児島は間違いなくトップクラス。

海・山・火山・温泉がギュッと詰まっていて、そのど真ん中にキャンプ場が点在している。しかも、自治体や公社が管理してくれていて、無料や数百円〜の場所がゴロゴロある。
初めて本気でフィールドを回ったとき、「え、これ本当にこの値段でいいの?」って、料金表を二度見したのを覚えています(笑)。

そんな“野営天国”鹿児島を、もう少し具体的に分解していきます。


海・山・火山がギュッと詰まったキャンプ向きの地形

鹿児島県は、錦江湾と東シナ海に面した長い海岸線、霧島連山や開聞岳、桜島などの火山、そして川やダム湖まで、「キャンプが映えるロケーション」が一つの県の中にぎゅっと詰まっています。

実際に車で走ってみると分かるんですが、

  • 朝:錦江湾沿いの海辺の無料キャンプ場でコーヒー
  • 昼:内陸のダム湖近くのフリーサイトを偵察
  • 夜:霧島の高原キャンプ場で星空と温泉

なんて「はしご旅」が、1日の移動だけで普通にできてしまうんですよね。

たとえば、鹿児島県公式観光サイトの「キャンプ場・公園案内」のページを見ると、
中薩摩・霧島・南薩・大隅エリアごとにキャンプ場や公園がズラッと並んでいて、
「キャンプ視点で見た地形の豊かさ」が一発で分かります。

▶公式:
鹿児島県観光サイト「キャンプ場・公園案内」

同じ「無料キャンプ場」でも、

  • 海辺のサンセット+磯釣りができる場所
  • ダム湖のほとりで静かにこもれる林間サイト
  • 高原の風が気持ちいい、山の上のキャンプ場

…とロケーションの振れ幅がエグい。
キャンプ好きからすると、これはもう「野営のテーマパーク」みたいなものです。


自治体・公社管理の無料・低額キャンプ場が本当に多い

もうひとつ、鹿児島を推したい理由が「無料・格安キャンプ場の“質”が高いこと」です。

例えば、本土最南端エリアの南大隅町。
公式サイトを見てみると、

  • 佐多岬野営場
  • 大泊野営キャンプ場
  • 浜尻キャンプ場

…と、「自由にテントを張って宿泊できる施設」として3つの野営場が、町の公式ページでちゃんと案内されています。

▶公式:
南大隅町「キャンプ場について」

これらはすべて利用料無料。トイレや炊事棟、水シャワーまで付いている場所もあって、
「え、これ自治体の予算大丈夫…?」とこっちが心配になるレベルです。

実際に大泊野営キャンプ場に張ったときは、
目の前に透き通った青い海と白い砂浜が広がっていて、
「無料で泊まっていい景色じゃないだろこれ」と、テントから出るたびに笑ってました。

▶公式:
大泊野営キャンプ場(南大隅町公式観光サイト)

さらに、県レベルでも「無料〜低額キャンプ場」はきちんと把握・紹介されています。
住吉池公園キャンプ場なんかは、

  • 鹿児島県の公式サイト(すいすいナビ)
  • 姶良市の公式ページ
  • 姶良市観光協会サイト

と、複数の公的サイトから情報を確認できる、かなりしっかりしたキャンプ場です。

▶県公式:
鹿児島県「住吉池公園 キャンプ場」

▶観光協会:
トキメキアイラ|住吉池公園キャンプ村

現地で感じるのは、「安い=放置されている」ではなく、「安いけど、きちんと自治体の顔として機能している」ということ。
だからこそ、ファミリーでもソロでも使いやすいし、初心者を連れていくときにも「ここなら安心」と胸を張って勧められます。


温泉密度が高く、“焚き火→温泉→星空”が当たり前にできる

鹿児島キャンプの最大のご褒美は、間違いなく「温泉との距離の近さ」です。

霧島・指宿といった超有名温泉地はもちろん、南薩・大隅・北薩にも、地元民に愛されるローカル温泉が点在しています。
キャンプ場の敷地内に温泉があるパターンは少ないですが、車で5〜10分圏内に立ち寄り湯があるケースが本当に多い。

たとえば、吹上浜海浜公園キャンプ場。
ここはキャンプ場自体にシャワーがあり、車を少し走らせれば温泉施設もいくつか選べます。僕は夕方のチェックイン前後にひとっ風呂浴びて、「湯上がり+海風+焚き火」という最高のコンボを決めるのが定番でした。

▶公式:
吹上浜海浜公園キャンプ場「キャンプ場利用案内」

この「温泉との距離感」は、霧島高原や北薩広域公園のキャンプ場でも同じです。
公式情報を見ても、キャンプ場と温泉がセットで紹介されているケースが多く、
「キャンプ前提で温泉も楽しんでね」という空気を勝手に感じています(笑)。

温泉で身体を解きほぐし、火を囲んで心をほどく——この“ダブル解凍”こそ鹿児島キャンプの醍醐味。
一度やると、もう「お風呂ナシのキャンプには戻れない…」ってなるので覚悟してください。


コンビニのレシートより軽い宿泊費で、星空を一晩レンタルできる

そして最後に、これだけは声を大にして言いたい。
鹿児島のキャンプは、コスパがバグってます。

たとえば、先ほど少し触れた吹上浜海浜公園キャンプ場。
公式の料金表を見ると、

  • オートキャンプ(電気・水道あり):1区画1泊 4,040円(2月・6月は3,240円)
  • オートキャンプ(電気・水道なし):1区画1泊 2,950円(2月・6月は2,360円)
  • フリーテント広場:1サイト1泊 1,160円(2月・6月は930円)

と、家族でもソロでも「通える価格帯」に収まっています。

▶公式料金:
吹上浜海浜公園キャンプ場 利用料金

初めて現地で料金表を見たとき、正直ちょっと笑いました。
「え、フリーテント930円って…コンビニでおつまみちょっと買ったら同じくらいじゃん」と。

でも、その“コンビニのレシートみたいな金額”で、実際に手に入るのは、

  • 日本三大砂丘とも言われる吹上浜のロングビーチ
  • 潮の匂いと、夕焼けに染まる水平線
  • 夜になると聞こえてくる波音と、頭上いっぱいの星空

なんですよ。

コンビニのレシートより軽い宿泊費で、波音と満天の星を一晩レンタルする。
そんな贅沢が、鹿児島だと現実になります。

無料キャンプ場をうまく使えば「宿代ゼロ円キャンプ」もできますし、
少しお金を足せば「温泉付きコスパ最強キャンプ」にグレードアップもできる。
この自由度の高さが、僕が鹿児島を“野営天国”と呼ぶ一番の理由です。


2. 【完全無料】鹿児島の無料キャンプ場おすすめ7選

ここからは、野営好きにこそ教えたい完全無料キャンプ場を7つ紹介します。いずれも、自治体や公社などが管理する公式なキャンプ場・野営場です。

※焚き火可否・予約の有無・ルールは必ず公式情報を確認のうえ、マナーを守って利用しましょう。

① 串木野ダムオートキャンプ場(いちき串木野市)

  • 特徴:林間フリーオートサイト/車横付けOK/利用料・予約ともに不要の完全無料キャンプ場
  • 設備:炊事棟(シンプルな流し台のみ)、仮設トイレ(きれいな水洗トイレは少し離れた公園にあり)、東屋、駐車スペース
  • 焚き火:焚き火台必須・直火NG推奨。地面がぬかるみやすいので、耐熱シートと脚付き焚き火台が安心
  • ロケーション:ダム下の五反田川沿い、森に囲まれた静かな“秘密基地系”キャンプ場

ここは、いわゆる「高規格キャンプ場」とは真逆の場所です。受付もなければ、管理棟もない。あるのは、森と川とダムだけ。
だからこそ、野営好きのキャンパーにはたまらないフィールドになっています。

串木野ダムオートキャンプ場は、いちき串木野市の東部、串木野ダムのすぐ下にある無料の林間オートサイト。
ダム下の川沿いに芝生と裸地が広がっていて、好きな場所に車を乗り入れて、そのままテントを張れるスタイルです。

初めてここに入ったとき、まず驚いたのは「静けさ」。
県道から外れて細い道を下っていくと、急に視界が開けて、目の前にダムと森と川だけの空間が現れます。
平日だと、場内がまるごと貸切、なんてことも普通にあります。

サイトはざっくり区切られたフリーサイトで、5〜7組くらいがちょうど良いサイズ感
木陰が多くて夏場でも風が抜けやすいので、タープを張ってチェアを出した瞬間に「今日はここを秘密基地にしよう」と決めたくなるはず。

設備はかなりミニマルです。炊事棟は東屋タイプで、中央にコンクリートのシンクがひとつあるだけ。
蛇口は複数ありますが、飲用可の表示は特にないので、飲み水は別に持ち込む前提で考えた方がいいです。

トイレはキャンプ場内に簡易トイレが1基。
きれいな水洗トイレを使いたい人は、少し離れた「小水林間公園」側の水洗トイレまで歩くか車で移動する必要があります。
このあたりは、ファミリーよりもソロや少人数キャンプ向きだと感じたポイントですね。

地面は土と芝のミックスで、晴れている日ならペグもサクサク入りますが、雨のあとはぬかるみが出やすいサイトです。
特に奥の谷側は水が溜まりやすいので、到着したらまず一周歩いて「ぬかるみゾーン」をチェックしてから場所を決めるのがおすすめ。
僕は最初にそれをサボって、見事にタープ下がドロドロになりました(笑)。

買い出しに関しては、キャンプ場のすぐ近くにはコンビニやスーパーはありません。
市街地のスーパーやコンビニで、水・氷・朝食用のパンくらいまでは先に仕入れておくと安心です。
「自然は濃いけど、物資は薄い」——そんなバランスの場所だと思ってください。

実際に何度か使ってみて感じたのは、ここは“ソロベース”を張って一人時間を楽しむためのキャンプ場ということ。
川の音をBGMに、椅子とテーブルと小さな焚き火台だけ出して、コーヒーを淹れて、本を読んで、気が向いたらダム湖を散歩する。
派手さはないけれど、「キャンプってこういうのでいいんだよな」と原点に戻らせてくれるフィールドです。

▶キャンプ場の詳しい現地レポ(設備写真など):

いちき串木野市の串木野ダムオートキャンプ場をレビュー!(テゲテゲキャンプ)

▶林間サイトの様子や注意点を詳しく知りたい人向け:

串木野ダム オートキャンプ場|たびんちゅやキャンプ

▶公式HPはありませんが、最新情報の確認や問い合わせは、

いちき串木野市 観光(観光交流課)
経由で市役所(代表:0996-32-3111)に確認すると安心です。

テントのチャックを開けた先に、朝のダム湖と山の緑だけがある。
それが「無料の景色」だという事実に、毎回ちょっとニヤけてしまいます。

② 観音ヶ池市民の森キャンプ場(いちき串木野市)

  • 特徴:千本桜に囲まれた池のほとり/「森林浴の森70選」に選ばれたロケーション/無料でテント泊OK
  • 設備:フリーサイト、トイレ、炊事場、駐車場、ログハウス(有料)、交流センター
  • ロケーション:観音ヶ池の湖畔サイト。春は桜、初夏はツツジと新緑、梅雨〜夏はアジサイ、秋は紅葉

ここ、正直あまり教えたくないレベルの「穴場キャンプ場」です。
いちき串木野市の観音ヶ池市民の森は、鹿児島県が推奨する「森林浴の森70選」のひとつで、千本桜・ツツジ・アジサイが季節ごとにリレーする花の名所。
そのど真ん中に、テント持ち込み無料のフリーサイトがあります。

まずは公式情報から。
キャンプ場を含む公園全体の情報は、

どの公式情報を見ても、「森林浴の森70選」「千本桜」「四季を通じて花が楽しめる」というキーワードが並んでいますが、
キャンパー目線で見ると、この一文に尽きます。

「無料で、このロケーションは反則じゃない?」

フリーサイトは池のほとりにあり、芝生と土が混じった小さめのサイトが段々状に広がっています。
区画サイトではなく“ゆるいフリーサイト”なので、テントとタープのレイアウトはかなり自由。
2〜3組くらいがちょうどいいサイズ感で、ソロやデュオキャンプにはドンピシャです。

春のシーズンに張ったときは、
テントの入口からそのまま「桜の壁+水面のリフレクション」が見えるという贅沢ポジションを確保できました。
風がない日は水面が鏡みたいになって、桜が上下に二重に咲いているように見えるんですよ。あれはずるい。

設備はシンプルですが、キャンプするには十分揃っています。

  • 水場:屋根付きの炊事場(蛇口が数本。洗い物には困らないけど、飲用水は持参推奨)
  • トイレ:公園のトイレを利用。清掃も行き届いていて、無料キャンプ場としてはかなり優秀
  • 駐車場:サイト近くまで車で入れるので、荷下ろしもラク

さらに面白いのが、ログハウスや交流センターも併設されていること。
公式サイトの施設紹介を見ると、ログハウスは最大4名まで泊まれる棟が5棟あり、冷暖房完備で1泊4,000円(別途布団セットなどレンタル可能)と、こちらもかなり良心的な価格になっています。

▶ログハウス・用具の公式情報:

観音ヶ池市民の森 ログハウス(施設使用料・用具一覧)

「テント泊はちょっと不安…」という友だちを連れていくときは、
自分はテント、友だちはログハウスというハイブリッド泊を提案できるのも、このキャンプ場の強みです。

僕自身、ここで一番好きなのは「サイトに座っているだけで、1日の色の変化がはっきり分かる」ところ。
朝は淡い水色の池と柔らかい緑、
昼は濃いブルーと深い緑、
夕方はオレンジの光が木々の間から差し込んで、池の一部だけが金色になる。
もう、ずっとカメラを構えていたくなるような変化が目の前で起き続けます。

あと、これは完全に余談なんですが——
タイミングが合うと、園内のヤギが草をモシャモシャ食べてる姿に遭遇します。
焚き火の準備をしながらふと顔を上げると、遠くでヤギがのんびり動いている。
「え、ここどこの牧場?」ってなるくらい、のどかです(笑)。


観音ヶ池市民の森キャンプ場Q&A(風間 陸が友だちによく聞かれること)

Q. 花見シーズンって、キャンプもしやすい?混み具合はどう?
A. 花見シーズン(3月下旬〜4月上旬)は、はっきり言って「桜の展示会か?」ってくらい人が来ます。
ただ、ほとんどの人は日帰りの花見客なので、夕方〜夜になると一気に静かになるんですよ。
テント泊しているのは数組だけ、なんて日も多い。
「昼はお祭り、夜はしっぽり焚き火」みたいな二段構えで楽しみたい人には最高のタイミングです。
Q. 完全無料って聞くと、ちょっと治安とかマナーが心配…どう?
A. 僕が行った限りでは、いわゆる「治安の悪さ」は感じませんでした。
もともと公園+キャンプ場+花見スポットという性格の場所なので、
ファミリーやカップル、地元の人が多くて、夜もわりと穏やかな雰囲気です。
もちろん、どこの無料キャンプ場でもそうですが、貴重品管理や夜の音量マナーは自衛前提で。
Q. 初心者を連れていっても大丈夫?
A. 正直、初心者連れにはかなりおすすめしやすいです。
サイトはフラットで張りやすいし、車も近くに停められる。トイレも公園クオリティで清潔。
それでも不安があるなら、テント+ログハウス併用プランが鉄板ですね。
公式のログハウス情報を見てもらえば分かりますが、冷暖房完備で4,000円は破格です。
Q. どんなキャンパーに刺さる場所?
A. 「ギラギラした映えサイトより、静かな湖畔でしっぽり焚き火」が好きな人にはドンピシャ。
ソロ、デュオ、静かめなファミリーあたりが特にハマると思います。
僕は、パソコンを完全に閉じて“デジタル断ちデー”をやりたいときによく使う場所ですね。

③ 佐多岬野営場(南大隅町)

  • 特徴:日本本土最南端エリア/芝生&フリーサイト/年中無料・予約不要の野営場
  • 設備:トイレ、炊事棟、東屋、テーブル・ベンチ、無料駐車場
  • 焚き火:直火NG・キャンプファイヤー禁止。調理目的の火気のみ可(焚き火台+耐熱シート必須レベルで意識)

ここは、九州本島の最南端・佐多岬へ向かう道の途中にある「果て感MAXの無料野営場」です。
南大隅町が公式に“テントを張って泊まっていい場所”として案内している数少ないスポットのひとつで、料金はまさかの0円

まずは、公式情報を押さえておきましょう。

どちらのページにも、

  • 利用料:無料
  • 設備:公衆トイレ/炊事棟/四阿(東屋)/テーブル・ベンチ/無料駐車場
  • 注意点:場内道路は駐車禁止/焚き火・キャンプファイヤー禁止/花火禁止/ペット持ち込み不可 など

と、キャンプ目線で気になるポイントがしっかり明記されています。


で、ここからが本題。
「実際どうなの?」という話を、キャンプ沼住人としての視点で深掘りしていきます。

佐多岬野営場に初めて行ったとき、まず感じたのは「あ、ここは“旅のゴール”にふさわしい場所だな」ということ。
県道68号線をぐいぐい南へ進んでいくと、だんだんと「人里」感が薄れていって、代わりに海と森が濃くなっていくんですよね。

役場佐多支所あたりから車で15分ほど進むと、左手に「佐多岬野営場」の案内が出てきます。
細い道を下っていくと、ふっと視界が開けて、芝生の広場と、遠くに海を感じる開放的なロケーションが広がっています。

  • サイトはほぼフラットな芝生+土のフリーサイト
  • 区画サイトではないので、テントやタープは好きなレイアウトで張れる
  • 駐車場からサイトまでは近く、荷物運びもラク

サイズ感としては、5〜8組くらいがちょうど良さそうな広さ
ゴールデンウィークでも「テントだらけでギュウギュウ」という感じではなく、うまく譲り合えばお互いに距離感を保てます。

設備は「無料野営場」としてはかなりちゃんとしていて、

  • 炊事棟:屋根付き・シンク複数。洗い物は困らないレベル
  • トイレ:しっかりした公衆トイレで、清掃も行き届いている印象
  • 東屋・ベンチ:日差しの強い時期はここが本当にありがたい

と、最低限どころか「普通の有料キャンプ場と同じくらい快適」と言っていい環境です。
シャワーや温泉は場内にはありませんが、ねじめ温泉(道の駅ねじめ・ねじめ温泉ネッピー館など)が車で行ける距離にあるので、「風呂は外部とセットで考える」のがこのエリアの鉄板スタイルですね。


焚き火ルールはかなり厳しめ。ここは「旅のベースキャンプ」と割り切るのがおすすめ

佐多岬野営場を語るうえで外せないのが、焚き火に関するルールです。

先ほどの南大隅町公式ページにも、はっきりこう書いてあります。

  • 野営場内では調理以外での焚火やキャンプファイヤーは禁止
  • 花火は一切禁止
  • 芝生や樹木に悪影響が出ないよう、火の取り扱いには十分注意すること

つまり、「焚き火を眺めながらまったり…」という使い方には向いていないキャンプ場です。
バーベキューコンロやガスバーナーでの調理はOKですが、炎を“観賞用”に使うのはNG。

僕自身もここでは、

  • シングルバーナー+クッカーで簡単に調理
  • 夜は星と波の音を楽しむモードに絞る
  • どうしても焚き火を楽しみたいときは、翌日に別の無料キャンプ場へハシゴ

というスタイルにしています。
「焚き火メインの日」と「最南端を攻める日」を分けて考えると、ルールとも相性よく楽しめます。


「日本の端っこで寝る」って、想像以上にテンション上がる

ここに泊まってみて一番感じたのは、「場所が持つストーリーの強さ」です。

佐多岬は、九州本島の最南端。
北の宗谷岬とセットで語られることも多い、“端っこ代表”みたいな岬です。

日中は岬の遊歩道を歩いて、展望台から大隅海峡を見下ろし、
「日本の一番下まで来たんだな…」としみじみしたあと、そのまま野営場に戻ってテントに潜り込む。
テントの中で地図アプリを開いて、「今、画面のこの端っこで寝てるんだよな」とニヤニヤする——
これは、ここでしか味わえない感覚です。

長距離ツーリングや日本縦断の途中で寄るキャンパーも多くて、
バイクや自転車のナンバーを眺めているだけでも旅情がすごい。
「北海道から来ました!」とか、「四国一周のあとに回り込んできました」とか、
“旅の話が似合うキャンプ場”なんですよね。


佐多岬野営場Q&A(風間 陸が友だちに話すリアルトーク)

Q. 焚き火がほぼNGって聞くと、正直ちょっと物足りなくない?
A. 「焚き火したい日」にここを選ぶと物足りないです(笑)。
でも、「日本本土最南端を味わう日」だと考えれば、ここ以上の場所はないと思ってます。
なので僕は、前日:大泊野営キャンプ場や浜尻キャンプ場で焚き火→翌日:佐多岬観光&佐多岬野営場で一泊みたいなルートで組むことが多いです。
Q. 完全無料だけど、設備や治安は大丈夫?
A. 設備はむしろ「無料でここまでやってくれるの?」レベルで整ってます。
トイレも炊事棟もキレイだし、芝生サイトのコンディションも良好。
治安についても、僕が泊まったときはライダーや旅人が多くて、むしろ落ち着いた雰囲気でした。
もちろん貴重品管理や夜のマナーはどこでも同じですが、「怖いからやめとけ」という感じでは全然ないです。
Q. シャワーやお風呂がないのはキツくない?
A. 夏場はちょっと気になりますが、車があるならねじめ温泉をセットにすれば解決です。
僕は「昼:佐多岬観光→夕方:ねじめ温泉でさっぱり→夜:佐多岬野営場で星を見る」という流れが好きですね。
正直、温泉からの星空は反則級です。
Q. どんな人に佐多岬野営場をおすすめしたい?
A. 旅キャンパー、ロングツーリング勢、日本縦断チャレンジ中の人には100%刺さると思います。
「キャンプは焚き火が命!」というタイプの人は、
ここを“旅のゴールを刻むキャンプ場”として使うイメージで組み立てると、めちゃくちゃ思い出に残りますよ。

④ 大泊野営キャンプ場(南大隅町)

  • 特徴:太平洋に面した入り江/透明度の高いエメラルドブルーの海と白い砂浜/年中無料・予約不要の海辺キャンプ場
  • 設備:水シャワー(無料)、トイレ、炊事棟、東屋、テーブル・ベンチ、無料駐車場(乗用車30台前後)
  • ロケーション:佐多岬エリア・大泊海岸。海水浴・磯遊び・釣りまで1分。サイトのすぐ向こうがビーチ

大泊野営キャンプ場は、「南国ビーチでそのままテント張れます」という、キャンパーの夢みたいな場所です。
鹿児島県の最南端エリア・佐多岬の付け根にあたる大泊海岸にあり、透明度の高い青い海と白い砂浜が目の前にドーンと広がります。

まずは公式情報から整理しておきましょう。

公式サイトによると、

  • 利用料:無料
  • 開設期間:通年/予約不要・先着順
  • 設備:水シャワー(無料)、トイレ、炊事棟、キャンプ場、駐車場(一般車30台+キャンピングカー5台程度)
  • 立地:太平洋に面した海岸。海水浴・BBQ・キャンプ向き

と、「無料のビーチキャンプ場としてはほぼ理想形」なスペックになっています。


で、ここからが僕の本音トーク。

大泊野営キャンプ場に初めて行ったとき、車を降りてまず出た言葉が、
「いや、これ本当に無料で泊まっていい景色?」でした。

サイトは小さな湾の一角にあって、芝生サイトのすぐ先が砂浜、その先がエメラルドブルーの海という、教科書どおりの南国ビーチ構成。
しかも、よくある「海は遠くに見えます」じゃなくて、テントからサンダルのまま10秒で砂浜です。

  • テントサイト:芝生メインのフリーサイト(テント30張り前後が目安)
  • サイト形状:ほぼフラットでペグも刺さりやすい。ビーチ側に行くほど砂っぽくなる
  • 車の乗り入れ:駐車スペースとサイトが近く、荷下ろしはかなりラク

夏の昼間は、「テント→海→テント→シャワー」の無限ループになります。
無料なのに、水シャワーがちゃんと付いていて、海から上がってすぐに塩を流せるのが本当にありがたい。

炊事棟は屋根付きで、シンクも複数。
豪華ではないですが、鍋やフライパンを洗うには十分すぎるレベルです。
トイレも水洗で、無料キャンプ場としてはかなりきれいな部類に入ります。

僕のお気に入りは、夕方の時間帯。
太陽が少し傾き始めると、海面の色が透き通った水色 → 深い青 → オレンジのグラデーションへと変わっていきます。
そのタイミングで、ビーチから少し離れた芝生の上にロースタイルのチェアを出して、
コンパクトなシングルバーナーでお湯を沸かしてコーヒーを淹れる。
「南国ビーチでコーヒー1杯100円+宿泊費0円」って、コスパおかしいでしょ、と毎回思います。

夜になると、波の音と、遠くの漁火くらいしか音がなくなるんですよね。
海風に吹かれながらランタンの灯りを見ていると、眠るのがもったいなくなるくらい静かで贅沢な時間が流れます。

静かな波と、遠くの漁火。BGMはそれだけ。なのに、眠るのが惜しくなる夜。


大泊野営キャンプ場Q&A(風間 陸が友だちによく聞かれること)

Q. 海目の前って、風強くない?テント飛ばされそうで怖いんだけど…
A. 正直、風はそれなりに吹きます。特に春先と台風シーズン前後は要注意。
僕は「海寄りに張りすぎない」「ペグは長め+ガイロープ多め」を徹底してます。
どうしても風が読めない日は、ビーチから一段高くなった奥側のサイトに張ると安心感が全然違いますよ。
Q. 無料ってことは、夜とかちょっと治安が心配なんだけど…実際どう?
A. 僕が使ったときは、ファミリーや釣り目的のキャンパー、ツーリング勢が多くて、かなり穏やかな雰囲気でした。
ただし夏休みや連休は、バーベキュー目当てのグループも増えるので、「静かにこもりたいソロ」は平日インが狙い目ですね。
どのみち貴重品管理はどのキャンプ場でも自衛必須なので、その点はいつもどおりしっかりと。
Q. シャワーは水だけって聞いたけど、夏以外はキツくない?
A. ぶっちゃけ、真夏は水シャワーが最高ですが、春・秋はちょっと覚悟がいります(笑)。
なので僕は、気温が微妙な時期は近くの温泉とセットでルートを組むようにしてます。
「昼は大泊で海遊び→夕方はねじめ温泉であったまる→車で移動して別のキャンプ場に泊まる」みたいな、
ハシゴ構成にするとかなり快適ですよ。
Q. 初心者キャンパーを連れていっても大丈夫?
A. テント設営さえ誰かがフォローできれば、むしろ初心者には最高のロケーションだと思います。
サイトはフラットで張りやすいし、「テント出たらすぐ海」という分かりやすい楽しさがあるので、
キャンプデビューの思い出としてはかなり強烈。
ただし「風対策」と「日焼け対策」と「水シャワーの覚悟」だけは、事前に共有しておいてあげてください(笑)。
Q. どんなキャンパーに特におすすめ?
A. 海キャンプが好きな人、シュノーケルや釣りを絡めて遊びたい人、
そして「南国っぽい写真を撮りたい人」には確実に刺さります。
テント+タープのレイアウト次第で、雑誌の表紙みたいな一枚が普通に撮れるので、
カメラ好きキャンパーはぜひバッテリー満タンで挑んでほしいですね。

⑤ 浜尻キャンプ場(南大隅町)

  • 特徴:1.3km続くロングビーチ/通年無料・予約不要/サーフィン・釣り・ウィンドサーフィンの拠点にもなる海辺キャンプ場
  • 設備:芝のフリーサイト、水シャワー(無料)、トイレ、無料駐車場
  • ロケーション:太平洋に面した浜尻海岸。後ろに松林、前に白い砂浜と水平線がドーンと抜ける開放感MAXの高台サイト

浜尻キャンプ場は、「海で遊ぶ」が主役の人に全力でおすすめしたい無料キャンプ場です。
南大隅町の公式ページにも、佐多岬野営場・大泊野営キャンプ場と並んで、「テントを張って宿泊できる正式なキャンプ場」としてきっちり掲載されています。

公式情報をまとめると、

  • 利用料:大人も子どもも無料
  • 営業:通年/無休
  • 設備:トイレ・シャワー室完備(南大隅町公式では水シャワー無料と明記)
  • ロケーション:南大隅町で一番長い約1.3kmの砂浜+背後に松林。夏はウィンドサーフィン・キャンプ・釣りが楽しめるビーチ

で、ここからは僕の“浜尻びいきトーク”をさせてください。

浜尻キャンプ場に着いてまず感じるのは、「あ、ここは“遊ぶための基地”だな」ということ。
役場佐多支所から県道564号線をひたすら浜尻方面へ走っていくと、視界が一気に開けて、白い砂浜と太平洋の青が水平線まで続く光景が飛び込んできます。

キャンプサイト自体は海岸線から少し上がった小高い場所にあって、
芝生のフリーサイトと駐車スペースが一体になったようなレイアウト。

  • サイト:芝生メインのフリーサイト。区画はなく、早い者勝ちの“好きな場所スタイル”
  • 車・バイク:車両のサイト内乗り入れはNGだけど、駐車スペースから芝生サイトまではほぼ横付けレベルで近い(バイクはサイト寄せOKというレポも多い)
  • 設備:和式水洗トイレ+水シャワー。炊事棟はなく、水場はシンプル

いわゆる「高規格キャンプ場」ではないし、炊事場も豪華ではありません。
でも、この“野営寄りで、ちゃんと公式のキャンプ場”という塩梅がたまらないんですよね。

僕が浜尻を気に入っている理由は3つあって、

  1. とにかくビーチが長い。視界の端から端まで「砂浜+波+空」しかない瞬間がある
  2. サーフィン・釣り・ボディサーフィンなど「遊びネタ」が豊富で、キャンプ+αが組みやすい
  3. 高台にあるおかげで、サイトから見下ろす形で太平洋を眺められる

特に3つ目。
多くの海キャンプ場は「海と同じ高さ」にテントを張るんですが、浜尻はサイトが一段高いおかげで、海全体を俯瞰しながらキャンプできるんですよ。

夕方、サイトにチェアを出して座ると、
目の前の1.3kmの砂浜が、左から右まで、全部自分のキャンバスみたいに見えるんです。
その感覚がクセになる。


「無料だからラフに遊べる」浜尻の良さ

浜尻キャンプ場は、鹿児島県観光サイトでも「夏期はウィンドサーフィン・キャンプ・釣りなどが楽しめます」と紹介されているくらい、
「とにかく遊んでなんぼ」のビーチです。

  • サーフィン・ボディボード:波のコンディションが合えば、ガチ目のサーファーも集まるポイント
  • キス釣り・投げ釣り:ビーチからのんびり投げても楽しめる
  • ビーチラン・素足散歩:朝夕はとにかく気持ちいい

で、ここが無料なんですよ。
「今日は波が良さそうだから、とりあえず浜尻行って、様子見てから泊まるか決めるか」みたいな、フットワーク軽い使い方ができるのは、無料キャンプ場ならでは。

もちろん、その代わりに「風」と「潮の流れ」はそれなりに手強いです。
キャンプ系ブログの現地レポでも、

  • 「常時風が強いので、タープやテントはしっかりペグダウン推奨」
  • 「潮の流れが速いときもあるので、マリンスポーツ・海水浴は自己管理必須」

といったコメントが多く見られます。

個人的には、

  • ペグは30cmクラスをメインで持っていく
  • ガイロープは多めにとって、タープの高さを下げ気味に張る
  • 風向き次第では「今日はタープなし・テント低め」のミニマム構成に切り替える

といった感じで、「風と仲良くする前提」で組むと快適に過ごせました。


浜尻キャンプ場Q&A(風間 陸が友だちに話すリアルな回答)

Q. ここって、キャンプ初心者でも大丈夫?それとも“玄人向け”な感じ?
A. 正直に言うと、「キャンプ経験者+海遊び好き」向きです。
サイト自体はフラットで張りやすいし、トイレ・シャワーもあるので物理的なハードルは高くありません。
ただ、風が強い日が多いので、ペグダウンや風向きの読み方に不慣れな完全初心者だけで行くのはちょっと心配。
キャンプ慣れした友だちと一緒に行くなら、デビュー場所としても全然アリです。
Q. 設備がシンプルって聞くと、ご飯づくりとか大変そう…
A. 炊事棟はなく、水場も最低限なので、「洗い物を減らすメニュー構成」がポイントです。
ワンポットパスタ、焼き物中心のBBQ、アルミホイル料理なんかに振っておくと、後片付けが一気にラクになります。
僕は浜尻ではほぼ「肉を焼く+カップスープ+パン」くらいのシンプルメニューでやることが多いですね。
Q. お風呂が近くにないって聞いたけど、連泊はキツい?
A. 正直、浜尻単体での連泊はタフです(笑)。
なのでおすすめは、「1泊浜尻で海遊び→翌日は温泉付きキャンプ場に移動」という2泊構成。
例えば、大泊野営キャンプ場や佐多岬野営場と組み合わせたり、
ねじめ温泉エリアまで北上して、別のキャンプ場で“温泉ご褒美デイ”を入れると、かなり快適になります。
Q. ファミリーキャンプで使うのはアリ?それともソロ向き?
A. 海に慣れているファミリーならアリです。ただし「波・風・潮」を大人がきちんと見てあげる前提ですね。
小さい子連れなら、海遊びの時間帯は潮が穏やかなタイミングに絞って、あとは砂浜遊び中心にすると安心。
ソロ・デュオ目線でいうと、「サーフボードとテント積んで、ふらっと週末海暮らししたい」人にはドンピシャの場所です。
Q. 風間陸的・浜尻の楽しみ方ベストプランは?
A. 僕ならこんな感じで組みます。
DAY1:午前中に浜尻イン → テント設営 → 午後は海遊び → 夕方はサイトからサンセット鑑賞 → 夜は波音を聞きながら晩酌。
DAY2:朝イチでビーチ散歩 → 軽くコーヒー淹れて撤収 → ねじめ方面へ北上して温泉&別キャンプ場へ移動。

浜尻は「海を遊び倒す日」の拠点として使って、そのまま温泉付きキャンプ場につなげると、
満足度も身体の回復度もどっちも高いです。

⑥ 火之神公園キャンプ場(枕崎市)

  • 特徴:東シナ海の大パノラマ/立神岩ビュー/予約不要・完全無料の海辺キャンプ場
  • 設備:芝生フリーサイト、公園トイレ、温水シャワー(3分100円・4〜11月/棟内に男女各1室)、駐車場、自販機
  • ロケーション:薩摩半島南西端・火之神岬。岬の先端から夕日と奇岩立神岩を真正面に眺められる「絶景系」スポット

火之神公園キャンプ場は、「タダでここ泊まっていいの?」と毎回思うくらい、景色だけなら有料の高規格キャンプ場にも全然負けてない場所です。

まずは公式情報をサクッと押さえておきましょう。

これらを見ると、

  • 広場(キャンプ可)は常時開放&利用無料
  • キャンプする場合も予約不要・料金不要
  • 温水シャワー:1回3分100円(利用期間はおおむね4〜11月)
  • 芝生広場は直火禁止・車両乗り入れ禁止・焚き火台+焚き火シート推奨

といった情報が、公的機関の一次情報として明記されています。


で、ここからは完全に「火之神ガチ勢」のトーンでいきます。

初めて火之神公園のキャンプサイトに立ったとき、
僕の頭の中で鳴ったのは、「あ、ここは“夕日を見るためのステージ”だな」という感想でした。

サイトは岬の高台にある芝生のフリーサイト。
林の中を抜ける小道を歩いていくと、いきなり視界がバーンと開けて、真正面に東シナ海と立神岩が現れます。

  • サイト形状:芝生のフリーサイト/区画なし/早い者勝ち
  • 車の扱い:広場内への車両進入は禁止。駐車場に停めて、そこからサイトまで徒歩数十秒
  • 設備:トイレ(男女別+多目的)、温水シャワー、自販機あり。炊事棟はなく、水場はかなりシンプル

いわゆる「高規格キャンプ場」ではないですが、
“無料の海辺公園キャンプ”としてはかなり快適な部類だと感じました。

特にありがたいのが、温水シャワー。
枕崎市公式や観光協会サイトでも、

  • 温水シャワー:1回(3分)100円
  • 利用期間:4〜11月

と明記されていて、無料キャンプ+温シャワー100円という、ご褒美バランスが成立しています。

僕はいつも、夕方にシャワーを浴びてさっぱりしてから、
「立神岩バックの夕日タイム」に突入するのが定番ムーブです。


“立神岩シアター”としての火之神公園

火之神公園のいちばんの魅力は、なんと言っても立神岩の眺め
鹿児島県観光サイトでも、

  • 「薩摩半島屈指の景観」
  • 「沖にそびえる高さ42mの立神岩が神秘的」

と紹介されている、枕崎のシンボル的な景色です。

キャンプサイトから少し歩いて岬の先端に出ると、
目の前にドーンと立神岩、背後に芝生広場、左右には岩場と海。
「ここ、完全に屋外映画館のスクリーンじゃん」というくらい、夕日を眺めるには完璧な構図なんですよね。

夕暮れが近づくと、岩と海の境界線がオレンジ色に染まり、
太陽が沈む直前には、立神岩がシルエットになって浮かび上がります。

テントに戻っても、サイトから少し顔を上げれば、
そのまま色の変化が見えている。
「キャンプしながら絶景シアターの前列席を確保している」感じです。


設備まわりのリアルなところ

設備についても、キャンプ目線で気になる部分を整理します。

  • トイレ:駐車場横のトイレ棟に男女別&多目的トイレあり。無料キャンプ場としてはかなりきれいな部類
  • 温水シャワー:同じ棟内に、男女それぞれ1室ずつ。3分100円。
    3分は正直短いので、さっと汗と砂を流す“簡易リフレッシュ”だと思っておくと◎
  • 水場:炊事専用のシンクはなく、「水道でなんとかする」スタイル。
    洗い物は簡単なものに絞って、極力ゴミ&排水を減らす構成がおすすめ
  • 自販機:トイレ棟付近に飲み物の自販機あり。夏場はかなり救われます

ゴミは完全持ち帰り必須で、枕崎市公式サイトや観光協会サイトでも、
「公園外へのキャンプゴミの投棄が見受けられます。マナー順守をお願いします」とかなり強めに注意喚起されています。

ここは本当に良い場所なので、
「キャンパーのマナーで未来の居場所が変わる」くらいの意識で使いたいですね。


火之神公園キャンプ場Q&A(風間 陸が友だちに話すリアルトーク)

Q. ここって、テント泊していいの?ただの公園じゃないの?
A. そこ、みんな最初に不安になるポイント(笑)。
枕崎市の公式ページに、「広場:常時無料/キャンプをする場合も予約や料金等は不要です」と明記されています。
なので、公認でテント泊OKの公園キャンプ場、という認識で大丈夫。ただし、テントレンタルなどはないので装備はフル持ち込みです。
Q. 直火ダメってことは、焚き火は一切NG?
A. 直火は完全NGですが、焚き火台+焚き火シートを使えば実質OKな運用がされています。
枕崎市のお願いにも「芝生保護のため焚き火シート等の利用を」と書いてあるので、
火の粉で芝生を焦がさないこと・灰や炭を絶対に残さないこと、この2つはガチで守りましょう。
Q. 温水シャワー3分100円って、実際どう?足りる?
A. 本音を言うと、3分1回だと「なんとか汗は流せる」レベルです(笑)。
僕はいつも200円(6分)前提で使ってます。
先に体と頭をざっと濡らして、ボディソープ優先で洗っていけば、意外と何とかなります。
無料キャンプ場で温水シャワーが使えるだけでありがたい…と割り切るのがコツ。
Q. 夜って怖くない?海のそばだし、風とか音とか気になる…
A. 風はそれなりに吹きますが、岬の形状のおかげか「テント飛ぶレベル」に当たった日は僕はまだないです。
夜は、波音と時々聞こえる船のエンジン音くらい。
街灯も最低限なので、むしろ星と立神岩のシルエットをゆっくり眺めるには最高の暗さですね。
不安なら、駐車場近くに張ると人の気配もあって安心感は増します。
Q. 買い出しとかお風呂ってどうしてる?
A. 枕崎市の中心部まで車で10分ちょっとなので、買い出しは市内のスーパーやコンビニで完結します。
風呂は「枕崎なぎさ温泉」など、車で10〜15分圏内に日帰り温泉がいくつかあるので、
夕方に風呂→夕焼けタイムにキャンプ場戻る、というゴールデンルートがおすすめ。
Q. どんなキャンパーに特に刺さる場所?
A. 「絶景×無料」に弱い人は、まず確実にハマります(笑)。
海釣りが好きな人、夕日とシルエット写真を撮りたい人、
そして「焚き火よりロケーション重視」のソロ・デュオキャンパーに特に推したい場所ですね。
逆に、炊事棟や売店完備の高規格キャンプに慣れているファミリーは、
「今日は野営寄りチャレンジしよう」という気持ちで来るとちょうどいいです。

⑦ 照葉樹の森・キャンプ場(錦江町)

  • 特徴:標高700m級の山中にある無料キャンプ場(要申込)/西日本最大級クラスの照葉樹林ど真ん中
  • 設備:芝生区画サイト、炊事棟(かまど併設)、水洗トイレ(多目的あり)、多目的広場、遊歩道、稲尾岳ビジターセンター ほか
  • ロケーション:大隅半島南部・稲尾岳8合目付近(標高約730m)。海キャンプとはまったく別物の「山の涼しさと静けさ」が味わえる

ここは、「鹿児島の海キャンプはだいたい行った」という人にこそ連れてきたい、山側の切り札です。
照葉樹の森は、鹿児島県が整備している森林学習・野外体験施設で、
公式情報でも

  • 「キャンプ場、多目的広場、遊歩道等が整備されています」
  • 「タブノキ、イスノキ、アカガシなどが原生の姿をとどめる西日本最大級の照葉樹林」

と紹介されている、ガチの“森のど真ん中”です。

まずは、キャンプ目線での公式情報を押さえておきましょう。

公式情報をまとめると、

  • 所在地:鹿児島県肝属郡錦江町田代麓久木野5166-647
  • キャンプ場:無料(要申込)。利用前に管理事務所(稲尾岳ビジターセンター)で申請し、許可書を受け取る方式
  • 施設:キャンプ場、多目的広場、遊歩道、森林学習施設(ビジターセンター)など
  • アクセス:南大隅町(旧根占)から車で約40分/桜島港から約120分/垂水港から約90分

で、ここからは山派モード全開の本音トークでいきます。

照葉樹の森キャンプ場は、錦江町の市街地からぐいぐい山道を登っていった、標高700m超の高地にあるキャンプ場です。
「海キャンで汗だくになったあと、どこか涼しいところで一泊したい」と思っている人にはドンピシャ。

山道を登っていくと、急に目の前が開けて「照葉樹の森」のゲートが現れます。
その先に稲尾岳ビジターセンターがあって、まずはここで受付。

  • 利用料:キャンプ場の使用料金は無料
  • 申込:ビジターセンターの管理事務所で申請書に記入 → 使用許可書をもらう流れ
  • 定休日:12月29〜31日(基本は通年利用可)

受付を済ませて少し戻ると、芝生のキャンプサイトが見えてきます。
ここがもう、「山の上の秘密基地」感すごい。

  • サイト:フカフカの芝生の区画サイト(山間・林間)。1区画に1テント+タープでちょうど良いサイズ感
  • 地面:ペグが刺さりやすく、雨のあとも水捌け良好。ただしスチールペグより鍛造ペグ推奨
  • 車:車両の横付けOK。オートキャンプ感覚で設営・撤収がめちゃくちゃラク

炊事棟は屋根付きで、かまども併設。
水洗トイレは多目的トイレ付きで、山奥のキャンプ場としてはかなり快適な部類です。


「海キャンで火照った身体を、山の夜でクールダウンする」贅沢

僕が照葉樹の森を推したい理由は、なんといっても標高による“涼しさ”
夏場は、麓の海岸線が30度オーバーでムワッとしていても、
このキャンプ場まで登ると体感で3〜5℃くらい下がる日が多いです。

特に、

  • 昼:大泊や浜尻で海キャンプ&海水浴
  • 夕方:ねじめ方面で風呂
  • 夜:照葉樹の森で、涼しい山キャンプ

みたいな「海と山のハシゴ旅」にすると、身体も気分もリセットされます。

夜のキャンプサイトは、マジで静かです。
たまにフクロウの声がするくらいで、あとは風が木を揺らす音と、自分の焚き火のパチパチだけ。

照葉樹林って、葉っぱが分厚くて光をよく遮るので、
日中も「うす暗い森の中に、自分たちのサイトだけがポッと浮かぶ」ような感じになるんですよね。
これは海キャンプでは味わえない雰囲気です。


キャンプ場のディテール:設備・ルールまわり

キャンプ系サイトや現地レポをまとめると、設備はこんな感じ。

  • キャンプサイト:芝生の区画サイト。サイト間の距離もそこそこあって、隣との距離感は優秀
  • 炊事棟:屋根付きシンク+かまど。洗い物・簡単な調理には十分
  • トイレ:水洗トイレで、多目的トイレもあり。バリアフリー情報サイトでも「キャンプ場・多目的広場とも整備されている」と紹介あり
  • ビジターセンター:森林学習の展示・資料館。入館無料で、登山情報や周辺の自然解説を聞ける

焚き火については、

  • 直火はNG
  • かまど、もしくは焚き火台+耐熱シートでの利用
  • 芝生保護のため、サイト上での花火は禁止

という運用になっています。
山の中はひとたび火事になるとシャレにならないので、ここはしっかり従いましょう。


照葉樹の森キャンプ場Q&A(風間 陸が友だちに話すリアルトーク)

Q. 無料って聞くと、治安とかマナーがちょっと不安…どう?
A. 照葉樹の森は「要申込」+「管理事務所あり」なので、いわゆる“野放し無料キャンプ場”とは別物です。
受付で利用目的や日程を記入するので、管理側も利用者の把握ができているし、
実際に行ってもマナーの悪いグルキャンに遭遇したことは僕はまだないですね。
静かに山キャンしたい人には、かなり安心してすすめられる場所です。
Q. アクセスが遠そう…運転しんどくない?
A. たしかに「ちょっと山登るな〜」という距離感です(笑)。
でも、そのぶん着いたときの「うわ、ちゃんと山の中まで来たわ…」感がすごい。
運転に不安があるなら、明るい時間帯のうちにインしておくのがおすすめ。
帰りは下り坂なので、意外とあっさり麓まで戻れます。
Q. 子ども連れファミリーでも使える?それともソロ向き?
A. 森歩き・虫取り・星空が好きな子なら、ファミリーキャンプにもめちゃくちゃ相性いいです。
遊具ガッツリの公園ではないので、「自然そのものを遊び場にできるタイプの子ども」に向いてますね。
ソロやデュオ目線だと、「今日は人の少ない山でこもりたい」という日に最高の場所です。
Q. ぶっちゃけ、海キャンプとセットで行く価値ある?
A. あります。断言します。
大泊や浜尻、佐多岬野営場あたりの“南国海キャンプ”と、照葉樹の森の“ひんやり山キャンプ”を1トリップで味わうと、
「同じ鹿児島でここまで表情違うのか…」ってかなり衝撃受けます。
個人的には、1泊目:海/2泊目:山の順番が身体にも優しくておすすめ。
Q. 風間陸的おすすめの持ち物、なにかある?
A. 山側なので、夏でも長袖1枚+薄手のフリースは持っていったほうがいいです。
あと、星がきれいなので、三脚付きのカメラかスマホ用三脚があると幸せになれます。
昼は深い緑、夜は星と焚き火。海キャンプで焼けた肌を、山の風でクールダウンする——
そんな贅沢をしに、ぜひ一度登ってみてほしいですね。

3. 【温泉×焚き火】格安で満足度の高いキャンプ場8選

ここからは「完全無料」ではないものの、温泉やシャワーが近く、設備も整っていて、それでいてコスパが良いキャンプ場をまとめていきます。

① 吹上浜海浜公園キャンプ場(南さつま市)

  • 目安料金:
    フリーテント 1泊1,160円(2月・6月は930円)/20サイト
    オートサイト(電気・水道なし)1泊2,950円(2月・6月は2,360円)/28区画
    オートサイト(電気・水道あり)1泊4,040円(2月・6月は3,240円)/12区画
    バンガロー、常設テント、デッキサイトもあり
  • 設備:オートサイト、フリーテントサイト、デッキサイト、常設テント、バンガロー、管理棟、炊事棟、トイレ、温水シャワー、コインランドリー など
  • ロケーション:日本三大砂丘のひとつ吹上浜のすぐ裏手。松林に囲まれた芝生サイト&サンセットブリッジまで徒歩圏

吹上浜海浜公園キャンプ場は、「鹿児島でオールラウンドに遊べる高規格キャンプ場はどこ?」と聞かれたら、僕が真っ先に名前を出す場所です。

公式サイトを見ても、

  • バンガロー(11棟)
  • オートキャンプ場(40区画/電源あり12・なし28)
  • 常設テント(6張)
  • フリーテントサイト(20サイト)
  • デッキサイト(4サイト・ハンモック&ポータブル電源付)

と、「キャンプ場のフルコース」みたいなラインナップ。
料金も鹿児島県の公社&南さつま市観光サイトにきちんと載っていて、

  • フリーテント:1サイト1泊 1,160円(2月・6月は930円)
  • オートサイト電源なし:1泊2,950円(2月・6月は2,360円)
  • オートサイト電源あり:1泊4,040円(2月・6月は3,240円)

と、公的な一次情報として確認できます。


で、ここからは完全に「吹上浜びいきモード」で話します。

初めてここに来たとき、管理棟でチェックインを済ませてフリーテントサイト側に歩いていった瞬間、
心の中で「あ、今日は当たり確定だな」と思いました。

サイトの向こうには、延々と続く松林。
その先に、日本三大砂丘のひとつ・吹上浜の砂丘が広がっている。

  • サイトはきれいな芝生&土のミックスで、ペグがサクッと入る
  • フリーテントサイトは20区画あって、各サイトに車を横付けできる
  • オートサイトは区画も広めで、ファミリーの大型テント+タープでも余裕

よくある「高規格キャンプ場」と違うのは、自然感と便利さのバランスが絶妙なところ。
管理はしっかりされているけれど、芝生がビシッと整いすぎているわけでもなく、
松の木陰や風の気配がちゃんと残っているんですよね。

僕が特に好きなのはフリーテントサイト。
キャンプ場予約システムの施設案内にも、

  • 「フリーテント 1,160円(2月・6月は930円)/5人まで」
  • 「持込テント1張+タープ1張を設置可」

と書かれていて、「コンビニの買い出し+αくらいの金額で、松林の下の1区画を丸ごと借りられる」感覚です。

夕方近くになると、キャンプ場から歩いてサンセットブリッジ方面へ。
橋の上から吹上浜方向を振り返ると、オレンジに染まった海と砂丘と松林が一望できるんですよ。
で、戻ってきてから焚き火台に火をつける——この流れが鉄板です。


「キャンプ場→温泉→焚き火」の黄金ルートがガチで組める

吹上浜キャンプを語るうえで欠かせないのが、かせだ海浜温泉「ゆうらく」の存在です。

南さつま市観光サイトと公式ページを見ると、

  • 吹上浜の地下1,300mから湧き出る天然温泉
  • キャンプ場や交流センター「さんぱる」から徒歩圏内
  • 大人420円で日帰り入浴OK(サウナ・露天・家族湯あり)

と紹介されています。

つまり、

  1. キャンプ場で設営
  2. 夕方ゆうらくで汗を流す
  3. キャンプ場に戻って焚き火と夜ごはん

という「温泉付きキャンプ」が、超自然にできちゃうんですよね。

僕はここに来ると、たいていこうなります。

  • 昼:サイトでお手軽ランチ&場内散策
  • 夕方:ゆうらくでゆっくり湯船&サウナ
  • 夜:電源ありサイトなら電飾ライトも付けて、ゆるっと焚き火晩酌

テントに戻って、ほかほかの状態で焚き火の前に座る瞬間、
「今日は完全に勝ちキャンプだな…」と毎回ニヤニヤします。


実際どうなの?吹上浜海浜公園キャンプ場Q&A(風間 陸のリアルトーク)

Q. 高規格って聞くとファミリー向けのイメージなんだけど、ソロでも楽しめる?
A. むしろソロこそフリーテントサイトが気持ちいいです。
区画のサイズがほどよくて、ソロテント+タープを張っても圧迫感ナシ。
平日なんかは静かにこもれることも多いので、「電源サイトでPC作業+キャンプ」みたいなワーケーションにも相性いいです。
Q. レンタル品があるって聞いたけど、手ぶらキャンプできる?
A. ここはちょっと注意ポイント。
公園自体ではギアレンタルはやっていなくて、寝具やBBQ用品は近隣の業者を紹介する形です。
なので、「完全手ぶらキャンプ」ではなく、「テントなど主要装備は持ち込み+必要ならレンタルを足す」イメージで考えておくと◎。
Q. キャンプ初心者を連れていくなら、どのサイトがおすすめ?
A. 車中泊に近い安心感を求めるならオートサイト、コスパ重視ならフリーテントですね。
個人的には、「初キャンプはオートサイト → 2回目以降フリーテントで慣れる」というステップがおすすめ。
炊事棟・トイレ・シャワーも整っているので、「キャンプ=不便」というイメージを持っている人のイメージをひっくり返すには最高のフィールドです。
Q. 夏は暑そう…実際どう?
A. 昼間は普通に暑いです(笑)。ただ、松林のおかげで日陰が多い&海風が通るので、
内陸のキャンプ場よりはだいぶマシに感じます。
真夏は「日中はプールや海、夕方〜夜をサイトで過ごす」くらいのつもりで組むと快適度がグッと上がります。
Q. 風間陸的・吹上浜キャンプのおすすめルーティンは?
A. 僕なら、こんな1泊2日にします。
DAY1:昼前にチェックイン → 設営 → 公園内を自転車や散歩で探索 → 夕方ゆうらくで温泉 → サンセットブリッジで夕日 → 焚き火&晩酌。
DAY2:朝の松林散歩 → サイトでコーヒー → のんびり撤収。
「安くて、きれいで、ちゃんと遊べて、最後に温泉までいける」の4コンボが揃っているので、
初心者にもベテランにも安心してすすめられるキャンプ場です。

② くにの松原キャンプ場(大崎町)

  • 目安料金:
    フリーサイト 1泊1,050円(A・Cサイト)/1サイト5名まで
    オートサイト(電源付・B・Dサイト)1泊2,630円/1サイト5名まで
    ツーリングキャンプ 1張ひとり 550円(バイク・自転車・徒歩ソロ向け)
    バンガロー各種(4人用・6人用・8人用)もあり
  • 設備:オートサイト、フリーサイト、バンガロー、温水シャワー(約5分100円)、炊事棟、トイレ、プール(夏季)、フリーWi-Fi、ごみステーション など
  • ロケーション:日南海岸国定公園内。松林と白砂のビーチが続く「白砂青松」のロケーションで、志布志湾からの潮風を感じながらキャンプできる

くにの松原キャンプ場は、「南国ビーチと松林と焚き火、ぜんぶ欲しい」という欲張りキャンパーの願望を、そのまま形にしたようなフィールドです。

公式サイトを見ると、

  • フリーキャンプサイト(A・C)
  • オートキャンプサイト(B・D/電源付)
  • バンガロー(8人用・6人用・4人用)
  • 町営プール(夏季)

といった施設が並んでいて、料金表には、

  • フリーテントサイト:1サイト1,050円(1泊)
  • オートキャンプサイト:1サイト2,630円(1泊)
  • ツーリングキャンプ:1張ひとり 550円
  • 温水シャワー:1回(約5分)100円

と、しっかり明記されています。
「この設備でこの値段?」と首をかしげたくなるくらい、コスパがぶっ壊れてる価格帯です。


で、ここからは「くにの松原大好きキャンパー」モードで話します。

東九州道の大崎ICを降りて、車を5分ほど走らせると、いきなり雰囲気が変わります。
視界の両側に、背の高い松の木がずらっと並んだ「緑のトンネル」が現れて、
「あ、いま海キャンプの世界に入ったな」とスイッチが入る感じ。

キャンプ場に着いてサイトに立つと、まず驚くのは「松林の密度」です。
サイトの頭上には松の枝が広がり、地面は芝生と土のミックス。
その隙間から、志布志湾からの海風がスッと通り抜けていきます。

  • オートサイト:区画サイト/電源(5A程度)付き/車を横付けできるのでファミリーも安心
  • フリーサイト:区画はなく、サイトごとに車スペース+テントスペースを各自レイアウト
  • ツーリングキャンプ:バイクや自転車キャンパー向けにソロ用お得料金が用意されている

オートサイトは、木製テーブル+AC電源付きで、「ほぼ庭付きの別荘」みたいな感覚。
フリーサイトは、自分でテントの向きを決めて、松の木を使ってタープを張ったり、ハンモックを吊るしたりと、アレンジのしがいがあります。

僕が最初にここでキャンプしたときは、
フリーサイトにソロテントとヘキサタープを張って、海側に向けてチェアを置きました。
夜になると、松林の隙間から志布志湾の漁火がチラチラ見えて、波の音が微かに聞こえてくるんですよ。
「あー、これはバイク乗りがハマるやつだわ…」としみじみしました。


設備まわりが「ちょうどいい高規格」だから、初心者も連れて行きやすい

くにの松原の良さは、設備がちゃんとしているのに、ちゃんとキャンプ感も残っているところです。

  • 炊事棟:水道・流し台・かまど付き。洗い物も料理もストレスなくできる
  • トイレ:男女別・洋式水洗・ウォシュレット付の棟もあり、清掃状態も良好
  • 温水シャワー:1回約5分で100円。海遊び後の塩や砂を流すのにちょうどいい
  • フリーWi-Fi:場内でWi-Fiが使えるので、リモートワークしながら長期滞在する人にも優しい
  • ごみステーション:ルールに従えば、燃えるゴミや缶・ペットボトルなどを分別して捨てられる
  • 町営プール:夏季は隣接するプールが開き、子ども連れキャンプの水遊び基地として最高

いわゆる「全部そろった高規格キャンプ場」ほど人工的でもないし、
かといって「水場と汲み取りトイレだけ」の野営フィールドでもない。
キャンプ初心者を連れて行くときにちょうどいい“中間エリア”なんですよね。


「アスパルおおさき」とセットにすると、一気に“ご褒美キャンプ”になる

くにの松原キャンプ場から車で10分ほど走ると、
道の駅「くにの松原おおさき」と温泉・宿泊施設を備えた「セントロランド(ホテルあすぱる)」があります。

公式サイトを見ると、

  • 館内に「あすぱる温泉」(大浴場・サウナ・貸切風呂)
  • レストラン・物産館・芝生公園が併設
  • 温泉は日帰り利用OK(料金は大人500円前後)

といった情報が載っていて、ここだけで「風呂+ご飯+お土産」が完結します。

なので、僕がくにの松原でやりがちなルートは、だいたいこんな感じです。

  1. 昼過ぎにチェックイン → 設営してまったり
  2. 夕方前に出発して「あすぱる温泉」で汗と疲れを流す
  3. 物産館で地元の野菜や肉、つまみを少し買い足す
  4. サイトに戻って焚き火と晩酌タイム

この流れ、一度ハマると「鹿児島のこのエリアに来るなら、もう毎回くにの松原でよくない?」ってなるので注意です(笑)。


くにの松原キャンプ場Q&A(風間 陸が友だちによく聞かれること)

Q. フリーサイトとオートサイト、どっちがおすすめ?
A. ざっくり言うと、「自由度重視ならフリー/安心感重視ならオート」です。
フリーサイトはレイアウトの自由度が高くて、松の木の間をうまく使うとかなり“通っぽいサイト”が作れます。
一方オートサイトは、電源テーブル付き+車横付けOKで、ファミリーやキャンプ初心者には抜群の安心感。
僕はソロやデュオならフリー、ファミリーやキャンプデビューの友だち連れならオートを選ぶことが多いですね。
Q. ツーリングキャンプ550円って、実際どんな感じで使えるの?
A. これはソロライダー・チャリダー向けの神コスパプランです。
「バイクor自転車or徒歩で来たソロキャンパー」限定の料金設定で、通常サイトと同じように場内の設備(炊事棟・シャワーなど)が使えます。
正直、シャワー100円と合わせても「ワンコイン+αで泊まれる海沿いキャンプ場」ってかなりやばい設定だと思います。
Q. 海が近いってことは、風は強くない?
A. 風はそれなりに吹きます。でも、松林が防風壁になってくれるので「テントが倒れるレベル」はそこまで多くありません。
とはいえ、30cmクラスのペグ+ガイロープ多めはほぼマスト。
風が読めない日は、林の奥側(海から一段引っ込んだエリア)を選ぶと安心感がぐっと増します。
Q. Wi-Fiあるって聞いたけど、ワーケーションとかも現実的?
A. 完全に「オフィス並み」とまではいきませんが、メールやチャット、軽いオンライン会議くらいなら現実的です。
僕はオートサイト電源あり+Wi-Fiで、半日リモートワークして、そのまま焚き火に移行するという罪深い過ごし方を何度かやりました(笑)。
長期滞在するなら、モバイルルーターを併用するとさらに安心です。
Q. ファミリーキャンプ的にはどう?子どもが退屈しないか心配。
A. むしろファミリー向きです。
すぐそばにビーチがあって、夏は町営プールも開くし、場内も芝生と松林で走り回るには十分。
海+プール+焚き火+星空、って子どもの夏休みの宿題みたいな要素が全部詰まってます。
ただし、海遊びのときは波と離岸流だけは大人がしっかり見てあげてください。
Q. 風間陸的「くにの松原のベストシーズン」と「過ごし方」は?
A. 個人的なベストは、5月〜6月前半と、10〜11月ですね。
真夏ほど暑くなく、海風が気持ちよくて、虫の勢いもやや落ち着いてくる頃。
朝は志布志湾から昇る朝日を見て、昼は木陰で昼寝、夕方はアスパル温泉からの焚き火。
「あ、人生の休憩ボタン押せたな」と感じたいときに、ふらっと行きたくなるキャンプ場です。

③ 県民の森 丹生附(にっけ)オートキャンプ場(霧島市)

  • 特徴:標高約400〜450mの高台/霧島連山〜桜島・鹿児島空港の夜景まで望めるパノラマビュー/静かな林間のオートキャンプ場
  • 設備:オートサイト12区画(全区画AC電源・野外炉・テーブル&ベンチ付き)、バンガロー、コテージ、管理棟、炊事棟、水洗トイレ、温水シャワー、遊具、多目的広場、ターゲットバードゴルフ場 など
  • ロケーション:霧島市溝辺町・県民の森 丹生附地区。鹿児島空港ICから車で約20分、森に囲まれた「高原のベースキャンプ」的ポジション

県民の森 丹生附オートキャンプ場は、「温泉も観光もアクセス良く押さえたいけど、ちゃんと“山キャンプ感”も欲しい」人に刺さるキャンプ場です。

まずは公式・公的情報から整理しておきます。

県民の森の公式ページには、丹生附オートキャンプ場について、

  • 標高約450mで、霧島連山や桜島を遠望できる
  • 夜は鹿児島空港の夜景が楽しめる
  • オートサイト12区画(全サイトAC電源・野外炉・テーブル&ベンチ付き/芝生サイト)

といったことがはっきり書かれています。
「焚き火しながら夜景と星を眺められるオートキャンプ場」って、だいぶ贅沢な条件ですよね。

料金は年度ごとに変わる可能性があるので、今はあえて「目安」としておきますが、
キャンプ場ガイドサイトでは、

  • オートサイト1区画:2,900円前後/泊
  • バンガロー・コテージ:1棟5,000〜1万円台

といったレンジ感で紹介されています。
最新料金は、予約前に必ず県民の森管理事務所(0995-68-0557)で確認しておきましょう。


ここからは、実際に何度か泊まってみた“現場目線トーク”でいきます。

溝辺鹿児島空港ICを降りて、国道504号から県道55号へ。
一本道をぐいぐい登っていくと、だんだん視界が開けて、
「あ、いま平地から山の時間に切り替わったな」という感覚になります。

県民の森のゲートを抜けて案内板どおりに進むと、
芝生の広場と管理棟、その少し奥に丹生附オートキャンプ場の12区画が並んでいます。

  • 全区画オートサイト/車横付けOK
  • 各サイトにAC電源コンセント
  • 全サイトに専用の野外炉(かまど)+木製テーブル&ベンチ付き
  • 地面は芝生で、ペグも刺さりやすい

「機能だけ聞くとガチガチの高規格なんだけど、立地が完全に山の中」
っていうギャップが、すごく好きなんですよね。

初めてここに張ったときは、手前のサイトではなく、あえて奥側の高台寄りの区画を選びました。
設営を終えて、ふと振り返ると——

霧島連山のラインと、その手前に鹿児島空港の滑走路がすっと伸びているのが見えるんですよ。
日が暮れると、滑走路の誘導灯がライン状に灯って、まるで夜景のレールみたいになる。

焚き火台の炎と、サイトの野外炉、奥の空港の明かり。
「あ、ここは焚き火と夜景を両方つまみたい夜に来る場所だな」と確信しました。


設備のリアル:高規格すぎず、でも「足りない」はほぼない

公式&キャンプ場ガイドの情報をベースに、設備周りを整理すると、こんな感じです。

  • サイト:オート12区画(芝生/AC電源/野外炉/テーブル・ベンチ付き)
  • 管理棟:チェックイン・アウト、簡単な案内、レンタル対応など
  • 炊事棟:シンク複数・照明あり。洗い物も料理もストレスなし
  • トイレ:水洗トイレで清掃も行き届いている印象。ファミリーでも安心
  • 温水シャワー:男女別のシャワーブースあり。がっつり温泉ではないけれど、汗と焚き火の匂いを流すには十分
  • 遊具・広場:子ども用の遊具や多目的広場、ターゲットバードゴルフ場など、場内で軽く遊べる設備もあり

いわゆる「グランピング」ではないので、
寝具や食器、焚き火台などは基本持ち込み前提ですが、
「キャンプするうえで欲しいインフラ」は一通りそろっている印象です。

僕はここを、

  • 電源もほしい(冬の電気毛布・夏のサーキュレーター用)
  • でも、街の光からはちょっと離れたい

というワガママな条件のときによく選びます。


「キャンプ+温泉」をガチでやるなら、溝辺の温泉とセットが鉄板

丹生附オートキャンプ場は、「現地に温泉はない」代わりに、
車で10分圏内に使いやすい温泉があります。

大浴場はジェットバス・気泡浴・低周波浴・サウナなど種類も多く、
バリアフリーの家族湯もあるタイプの“地元密着温泉”。

キャンプで汗をかいた日のルーティンは、だいたいこんな感じです。

  1. 夕方前に一旦サイトを離脱 → 溝辺ふれあい温泉センターへ
  2. 温泉&サウナでしっかり温まる
  3. 物産館やスーパーでちょっとだけ晩酌用のつまみを仕入れる
  4. 日没前にキャンプ場へ戻って、焚き火の火を起こす

山の上の空気は冷えやすいので、
「温泉で内側から温めて → 高原の夜風+焚き火」は、本当に相性がいいです。


県民の森 丹生附オートキャンプ場Q&A(風間 陸が友だちによく答えるやつ)

Q. 標高が高いってことは、夏はだいぶ涼しい?それとも期待しすぎ注意?
A. 「平地より確実に楽」くらいの期待感で来ると、ちょうどいいです。
30℃オーバーの日でも、夕方〜夜は体感で3〜5℃くらい下がることが多いので、
寝るときに「暑くて寝られない…」ということはあまりないですね。
その代わり、晩秋〜春先は普通に冷え込むので、ダウンと寝袋のスペックは多めに見積もっておくのが吉。
Q. 夜景が見えるって聞くと、サイトぎゅうぎゅうで騒がしそう…実際どう?
A. サイト数が12区画しかないので、そもそものキャパが小さめです。
そのぶん「団体の大騒ぎキャンプ場」になりにくくて、わりと穏やかな雰囲気の日が多い印象。
もちろん静かに過ごしたいなら、連休ピークを外したり、早めに「奥側サイト」をお願いしておくとさらに安心です。
Q. 料金がサイトによってバラバラで載ってたりするけど、どれが正しいの?
A. キャンプ場ガイドやブログは、消費税変更や料金改定前の情報が混ざっていることが多いです。
なので、「ネットの金額はあくまで目安」と割り切って、最終的には必ず県民の森管理事務所(0995-68-0557)に確認するのが一番確実。
個人的には「オートサイト3,000円前後」のイメージで見ておくと、大きく外れない感覚です。
Q. 完全初心者連れでもイケる?それとも中級者向け?
A. 道中の山道運転にさえ慣れていれば、初心者連れにも全然おすすめできます。
サイトはフラットで広さも十分、電源あり、トイレ&炊事棟もきれい。
むしろ「初キャンプだけど、本気で自然も味わいたい」人にはドンピシャだと思います。
ただし山の冷え込みだけは街キャンプより強いので、防寒ギアだけしっかり。
Q. 風間陸的「ここはこう使え!」っていうおすすめの楽しみ方は?
A. 僕なら、「空港前後泊キャンプ」として使います。
例えば、金曜の夜に鹿児島空港に着いてレンタカー → 県民の森で1泊 → 土曜から大隅や南薩へロングドライブ……みたいな旅。
帰りも前泊でここに戻ってくると、「最後の夜に星と夜景と焚き火で旅を締める」という最高のエンディングが作れます。

④ 岩屋公園キャンプ場(南九州市川辺町)

  • 特徴:清流・森・岩屋洞窟がワンセット/ロッジ〜テントまでスタイル自由/夏は自然流水プールで川遊び三昧
  • 設備:ロッジ、ケビン、レトロテント(常設テント)、持ち込みテントサイト、炊事棟、水洗トイレ、温水シャワー、BBQサイト、自然流水プール(夏季)、ウォータースライダー、多目的広場 ほか
  • ロケーション:万之瀬川沿いの「清水岩屋公園」一帯。巨岩と清流と木立に囲まれた、ど真ん中が遊び場のキャンプ場

岩屋公園キャンプ場は、「子どもと川で思い切り遊びたい」「でも夜はちゃんと焚き火でしっぽりしたい」という欲張りキャンプ欲を、遠慮なくぶつけられる場所です。

まずは公式と公的情報をざっくり押さえておきましょう。

公式サイトによると、岩屋公園キャンプ場は、

  • ロッジ・ケビン・レトロテント(常設テント)の宿泊施設
  • 持ち込みテントサイト(ソロサイト含む)
  • 万之瀬川の自然流水を利用したプール&ウォータースライダー(夏季)
  • BBQサイト、ファイヤーピット、キャンプファイヤーエリア

を備えた、「川遊び×キャンプ」がテーマのフィールドです。
料金はシーズンやプランで変動するので、最新の宿泊料は公式サイトの予約ページでチェックしてもらうのが確実です。


で、ここからは「岩屋公園に何回か通ってしまったキャンプ沼住人」として話します。

川辺ICから車で10分ほど山側に入っていくと、少しずつ空気が変わります。
道の横を流れる川の水がどんどん透明になっていって、
キャンプ場の駐車場に着いて車を降りた瞬間、まず耳に入ってくるのが「川の音」

岩屋公園キャンプ場のいいところは、フィールド全体が一つの“遊び場の器”になっていること。

  • 万之瀬川の河原でチャプチャプ足をつけて遊ぶ
  • 夏は自然流水プール&ウォータースライダーで本気の水遊び
  • 夕方はサイトに戻ってBBQ、夜は焚き火でチルタイム

全部、車移動ナシで完結します。


ロッジ・ケビン・レトロテント・持ち込みテント。スタイルの選択肢が多い

宿泊スタイルはざっくり分けると4パターン。

  • ロッジ:1階リビング+2階畳敷き寝室で、ほぼ「森の中の別荘」。キッチン・エアコン付きでホテル感覚
  • ケビン:コンパクトな木造キャビン。家族やグループの“山小屋気分”にちょうどいいサイズ
  • レトロテント:ウッドデッキの上に常設テント+大きなタープがセットされたプラン。テーブルや照明も備え付けで、「テント泊デビューしたいけど設営は不安…」という人向き
  • 持ち込みテントサイト:自前のテントでしっかりキャンプしたいソロ・デュオ・ファミリー向けのサイト

最初にサイトを見たときの正直な感想は、「ここ、初心者〜ベテランまで全方位に対応できるな」でした。

ロッジ泊のファミリーはテラスでBBQしつつ、
レトロテントは「半手ぶらキャンプ」みたいなノリでゆったり、
持ち込みテント組はそれぞれのスタイルで焚き火。
それぞれ距離感もそこまで近すぎないので、“高規格なのに窮屈じゃない”んですよね。


夏の主役は、清流を利用した自然流水プール

岩屋公園のハイライトは、なんといっても「自然流水プール」です。

万之瀬川の清流を引き込んだプールで、

  • 川の流れをそのまま活かした流水エリア
  • 小さな子ども向けの浅いプール
  • ウォータースライダー

などが整備されています(夏季限定・期間はその年の告知を要確認)。

自然の川を利用しているので、底はコンクリートではなく石や砂利
公式でもウォーターシューズ着用がおすすめと書かれているので、マリンシューズか濡れてOKな運動靴を用意しておくと安心です。

僕が初めて真夏に行ったときは、
午前中にテントを設営 → 昼前からプールへ突入 → 気づいたら夕方、という流れでした(笑)。
「川の水でクールダウン → ちょっと上がって芝生で昼寝 → もう一回入る」の無限ループになります。

子ども連れファミリー目線で見ると、

  • 車移動せずに「サイト⇔プール⇔河原」を行き来できる
  • 水深が浅いエリアもきちんと確保されている
  • キャンプ場自体が公園と一体なので、遊び場が広い

というのが大きなメリット。
「とりあえずここ押さえとけば夏休みの思い出はなんとかなる」タイプのキャンプ場です。


温泉は「川辺温泉」か「わくわく川辺」で。焚き火前のひとっ風呂が最高

岩屋公園キャンプ場の場内に温泉はありませんが、
車で行ける範囲に良い温泉が2つあります。

  • 川辺温泉:
    山の中腹にある、巨木造りの建物が印象的な温泉。無色透明のやわらかいお湯で、いかにも「地元の湯治場」という雰囲気。
    ▶ 住所:南九州市川辺町平山6180
  • ふれあいセンター わくわく川辺:
    気泡湯・浮き風呂・打たせ湯・露天風呂など種類豊富な温泉施設。家族湯もあってファミリーに人気。
    ▶ 住所:南九州市川辺町平山2890-1/営業時間10:00〜21:00(入浴受付20:30まで)

僕の定番ムーブは、

  1. 午後の川遊び〜流水プールでしっかり遊ぶ
  2. 夕方、車で10〜15分ほど移動して温泉で汗と日焼け止めを流す
  3. スーパーで肉と地元の惣菜を少し買い足す
  4. サイトに戻って焚き火スタート

この「川遊び→温泉→焚き火」の三段コンボは、正直かなり中毒性があります。


岩屋公園キャンプ場Q&A(風間 陸が友だちに答えるリアルトーク)

Q. 完全初心者のファミリーでも大丈夫?子どもが小さくても行きやすい?
A. むしろ「初キャンプどこ行けばいい?」って聞かれたときに候補に入れたいレベルです。
設備しっかり・トイレきれい・水場もちゃんとしてる・宿泊スタイルもロッジ〜常設テントまで選べる。
小さい子がいるなら、最初はロッジかレトロテントにして、テント設営に余裕が出てきたら持ち込みサイトにステップアップ、という流れがいいと思います。
Q. 川遊びって、正直ちょっと怖い…危なくない?
A. これはどこの川でもそうですが、「絶対安全」はありません。
ただ、岩屋公園の自然流水プールは、川の流れを利用しつつも監視員が付く期間があったり、浅いエリアが区切られていたりと、
完全な野河原よりはずっと安心して遊べるように整備されています。
小さい子は必ずライフジャケット着用、大人は足元が悪い場所には一緒に入る、この2つを徹底すれば、かなりリスクは下げられます。
Q. ソロキャンプでも楽しめる?ファミリーだらけで浮かない?
A. 夏休みは正直ファミリー多めですが、それ以外の時期はソロも結構います。
川の音がいい具合に環境音になってくれるので、多少周りがにぎやかでもそこまで気にならないですよ。
僕はオフシーズンの平日にソロで入って、「昼:河原でコーヒー、夜:ファイヤーピットで焚き火」みたいな過ごし方をするのが好きです。
Q. レトロテントって実際どう?テント泊デビューに向いてる?
A. テント泊デビューにはかなりいい選択肢だと思います。
常設テント+大きめタープ+ウッドデッキ+テーブルがセットになっているので、
自分でやるのは「寝袋広げる」「ランタン吊るす」「ご飯つくる」くらい。
「テントの中で寝てみたいけど、設営・撤収に自信がない」という段階にはドンピシャです。
Q. 風間陸的「岩屋公園のベストシーズン」と遊び方は?
A. ガチのベストは、7〜9月前半の「水遊び全振りシーズン」ですね。
DAY1:昼にチェックイン → 川&プールで遊ぶ → 夕方に温泉 → 焚き火&花火(手持ちだけね)。
DAY2:朝イチで静かな河原コーヒー → 早めに撤収して近くの温泉か道の駅へ、みたいな流れ。
川の音をBGMにテントで寝ると、「ああ、夏ってこういうもんだったよな」と毎回初心に戻ります。

⑤ 八重山公園・キャンプ村(鹿児島市)

  • 特徴:標高約450mの高台から桜島・錦江湾・鹿児島市街地の夜景を一望できるシティ寄りキャンプ場
  • 設備:テントサイト(持ち込み)、貸しテント、コテージ、バーベキューハウス、交流センター、売店、炊事棟、水洗トイレ、温水シャワー、遊具広場、展望台 ほか
  • ロケーション:鹿児島市郡山町・八重山公園内。市街地から車で約40〜50分、「仕事終わりにそのまま夜景キャンプ」が狙える距離感

八重山公園・キャンプ村は、「がっつり山奥までは行けないけど、ちゃんと非日常を感じたい」ときに、僕がよく思い出すキャンプ場です。

まずは、公式&公的な情報を押さえておきましょう。

公式サイトや観光サイトの情報をざっくりまとめると、

  • 標高約450mで、桜島・鹿児島市街地・錦江湾の眺望が売り
  • コテージ・テントサイト・バーベキュー棟を備えたファミリー向き施設
  • テント持ち込みは1張1,000円/24時間(+入村料:大人200円・小人100円)という良心的な価格帯

といったポイントが、公的な一次情報として確認できます。


ここからは、「八重山で何度か“仕事終わりキャンプ”をやらかした人間」として話します。

鹿児島市街地から車で郡山方面へ。
コンビニでちょっと多めに食材と飲み物を仕入れて、
そのまま八重山公園を目指して山道を上がっていくと、徐々に街の音が遠ざかっていきます。

駐車場に着いて荷物を下ろし、キャンプ村の受付でチェックイン。
サイトに向かう途中すでに、木々の隙間から市街地と錦江湾がチラ見えしてきます。

テントサイト自体は、シンプルな芝生・土のフリーサイト寄りのレイアウト
区画でガチガチに仕切ってあるわけではなく、
スタッフさんに「今日はこのあたりが空いてますよ〜」と教えてもらってから、
良さげな平地を見つけて設営するスタイルです。

僕はいつも、「昼の景色」より「夜の景色」優先で場所を選びます。
日が沈む方向と桜島の位置をなんとなくイメージして、
テントの前室から夜景が抜けそうなポジションにチェアを置く——ここが重要。

設営を終えて、ふっとひと息ついたタイミングで振り返ると、
桜島のシルエットと、その下に広がる鹿児島市内の街明かりが、すでにうっすら光り始めています。


「高台だけどガチ山奥じゃない」から、初心者やファミリーも連れて行きやすい

八重山公園がいいなと思うのは、「アクセスと自然のバランス」がちょうどいいところです。

  • 鹿児島市中心部から車で約40〜50分
  • 山道はあるけれど、激しい林道ではなく、一般ドライバーでも現実的なレベル
  • キャンプ村内に交流センターや管理棟、売店があり、“完全放置の野営場”ではない安心感

設備も、いわゆる高規格キャンプ場ほどピカピカではないですが、必要なものはちゃんと揃っています。

  • テントサイト:芝生・土のサイト。ペグはしっかり目(鍛造ペグ推奨)を用意しておくと安心
  • コテージ:ファミリーやグループ向け。エアコン・寝具付きで、「キャンプしたいけどテント泊はまだ…」という人にも使いやすい
  • 炊事棟:シンク複数あり。照明もあって、夜の洗い物も問題なし
  • トイレ:水洗トイレ。年季は感じるけど、きちんと清掃されている
  • シャワー:温水シャワーあり。がっつり湯船ではないですが、“汗と焚き火の匂いを落とす”には十分
  • 遊具・広場:公園としての遊具エリアや広場があり、子どもが走り回るには困らない

「初めて子ども連れてキャンプするんだけど、いきなり山奥は不安」という相談を受けたら、
僕はけっこうな確率で八重山を候補に挙げます。


夜が本気を出してからが、八重山キャンプの本番

八重山は、日が落ちてからの伸びしろがすごいです。

夕方、桜島の向こうに太陽が沈んでいくのを眺めつつ、
シングルバーナーでお湯を沸かして、まずは一杯コーヒー。
空が群青色になってくる頃には、桜島の輪郭がくっきりしてきて、
その下で鹿児島市街の明かりがじわじわ増えていきます。

ここでランタンを少し絞って、焚き火の火を主役にしてやると、

  • 目の前:焚き火のオレンジ
  • その向こう:街の夜景の白とオレンジ
  • さらに奥:桜島の黒いシルエットと星

という三層構造の景色になるんですよ。
「高級グランピングじゃなくていい。安いのに、思い出だけはなぜか“ラグジュアリー”になる。」というのは、本当にそう。

テント泊の実際の出費は、

  • テント1張:1,000円(24時間)
  • 入村料:大人200円・子ども100円

くらいなのに、体験としては「夜景付きの高台リゾート」に泊まった感覚が残るんですよね。


八重山公園キャンプ村Q&A(風間 陸がよく聞かれるポイント)

Q. 市街地から近いってことは、キャンプ場がガヤガヤしすぎてたりしない?
A. 連休や夏休みはファミリーが多くてにぎやかですが、「もう無法地帯」みたいな雰囲気ではないです。
公園+キャンプ場という性格上、小さい子連れファミリー・グループが多い=深夜までドンチャン騒ぎな人は少なめという印象。
静かに過ごしたいなら、平日か、繁忙期をちょっと外した時期を狙うのがコツですね。
Q. テントサイトって、夜景ちゃんと見えるの?展望台だけじゃない?
A. 展望台からのビューがいちばん派手なのは確かですが、テントサイトからもしっかり夜景は楽しめます。
サイトの場所とテントの向き次第で見える範囲は変わるので、設営前に一回ぐるっと歩いて「夜景ライン」が抜けている場所を探すのがおすすめ。
僕はいつも、焚き火チェアに座ったときに桜島と街の明かりが視界に入るように張っています。
Q. 車がないときつい?公共交通だけで行ける?
A. 正直、現実的には車前提のキャンプ場です。
バス+徒歩の組み合わせもゼロではないですが、荷物を持っての移動や本数を考えると、レンタカーか友人の車で行くのが無難。
そのぶん「市内から1時間以内でこの景色か…」というお釣りがしっかり返ってきます。
Q. 完全初心者を連れていくなら、テント持ち込みとコテージどっちがいい?
A. 「キャンプ感をしっかり味わいたい」ならテント泊、「とにかく一度連れて行って雰囲気を好きになってほしい」ならコテージですね。
コテージ泊なら、夜景とBBQだけでも十分“キャンプのいいとこどり”ができます。
1回目コテージ → 2回目以降テント持ち込み、というステップアップコースがおすすめです。
Q. 風間陸的「八重山のベストな使い方」は?
A. 僕が好きなのは、「金曜の夜にそのままインする市民キャンプ」です。
仕事を早めに切り上げて、市内で食材を買い込んでから八重山へGO → 夕方チェックイン → 夜景と焚き火をつまみに一杯。
土曜は朝ゆっくりコーヒーを飲んでから撤収して、そのまま温泉かカフェへ……みたいな、“週末のプロローグ”としての1泊が最高です。

高級グランピングじゃなくていい。安いのに、思い出だけはなぜか“ラグジュアリー”になる。
八重山は、まさにそんなキャンプ場だと思っています。


⑥ 霧島高原国民休養地(霧島市)

  • 特徴:標高約500mの高原に広がる巨大アウトドアフィールド/キャンプ+温泉「シンフォニースパ」+プール+スポーツ施設まで揃った“霧島オールインワン”休養地
  • 目安料金:入村料(大人220円・小人170円)+持ち込みテント料(普通テント1,610円・一人用テント810円・タープ540円)+車両乗り入れ料(普通車1,610円など)+必要に応じてAC電源540円/泊
  • ロケーション:霧島連山の麓・霧島市牧園町高千穂。芝生のオートサイトとシンフォニーコテージ、温泉、テニスコート、プール、グラウンドゴルフ場まで揃う、まさに「高原リゾート型キャンプ場」

霧島高原国民休養地は、「キャンプも温泉もプールもテニスも、ぜんぶ1カ所で済ませたい」という、欲張りなキャンパーのワガママを真正面から受け止めてくれる場所です。

公式サイトや霧島市公式の案内を見ても、

  • コテージ・ケビン・テントサイト・オートキャンプ場・温泉・テニスコート・サイクリングコースなどが整備された大型休養地
  • 霧島連山の麓、標高約500mに位置する高原キャンプ場
  • シンフォニースパ(温泉)は大浴場・露天風呂付き、キャンプ利用者も日帰り入浴OK

といった情報がはっきり書かれていて、「ここにさえ来れば、1泊2日で霧島の“アウトドア体験フルコース”が味わえるな」というのが第一印象でした。


料金イメージ:入村料+テント+車+電源で、「高原リゾートなのにまだ良心的」レベル

キャンプ利用の料金構成をキャンプ情報サイトや観光情報から整理すると、おおよそこんな感じです(最終確認は必ず公式か電話で)。

  • 入村料:大人220円・小人170円
  • 持ち込みテント料:普通テント1張 1,610円/一人用テント810円/タープ540円
  • AC電源:1区画 540円/泊(要予約)
  • 車両乗り入れ:軽乗用車1,070円/普通乗用車1,610円/キャンピングカー2,680円 など
  • 温泉(シンフォニースパ):大人380円・小人150円(9:00〜20:00・水曜休館/繁忙期は営業の場合あり)

ざっくり言うと、「普通車+2〜3人のテント泊+温泉入っても、トータルでそこまで跳ね上がらない」価格帯。
個人的には、「高原リゾート」「温泉あり」「芝生オートサイト」「電源あり」の条件を考えると、まだかなり良心的だと思っています。


実際に行ってみて感じたこと:とにかく“フィールドがでかい”高原キャンプ村

霧島温泉郷エリアから車を走らせて、少し開けた高原地帯に入ってくると、突然視界が広くなります。
「あ、いま山の谷間から高原に出たな」という瞬間があって、その先にポツンと広がるのが霧島高原国民休養地。

管理棟でチェックインを済ませて、オートサイトエリアに入っていくと、まず目に入るのは「とにかくフィールドが広い芝生サイト」

  • オートキャンプエリア:広めの芝生サイトがずらっと並ぶレイアウト
  • 車の乗り入れOK(普通車〜キャンピングカーまで)で、「車の横がそのままリビング」にできる
  • 場内にはテニスコート・グラウンドゴルフ・サイクリングコース・夏季プールなどのアクティビティが点在
  • 一角には「音楽家の生家」をモチーフにしたシンフォニーコテージ群が並ぶ

最初にサイトを見渡したとき、「これは“キャンプ場”というより、“高原の小さな町”だな」という感覚でした。
昼間はテニスコートでボールが弾む音が聞こえ、子どもたちはサイクリングに出かけ、
夕方になると、それぞれのサイトから炭火の匂いと焚き火の煙が上がり始める——そんな一日が、この中だけで完結します。


シンフォニーコテージ×シンフォニースパ=「温泉付き別荘キャンプ」もできる

霧島高原国民休養地を語るうえで外せないのが、シンフォニーコテージとシンフォニースパです。

  • シンフォニーコテージ:バッハ・ベートーベン・シューベルト・モーツァルトなど、著名な音楽家の生家をモチーフにしたコテージ群。全10棟・エアコン完備・車横付けOK・BBQ可(一部ペット同伴可)
  • シンフォニースパ:緑に囲まれた温泉施設。大浴場・露天風呂あり/キャンプ利用者も日帰り入浴OK

コテージ泊の人は「シンフォニースパ入り放題」という特典もあって、「今日はテントやめて温泉別荘ベースで遊び倒す」みたいな使い方もできます。

テント泊派の僕は、だいたいいつもこういうルーティンです。

  1. 昼過ぎにチェックイン → 芝生サイトに設営
  2. 午後は場内をぶらぶら散歩(テニスコートやプールの様子を眺めたり、コテージエリアを偵察)
  3. 夕方になったらシンフォニースパでひとっ風呂(露天風呂で高原の風を浴びるのが最高)
  4. サイトに戻って焚き火&晩ごはん → 夜は星と高原の空気をつまみに一杯

特に、「高原で温泉に浸かってから、涼しい夜風の中で焚き火」という流れは、一度やるとクセになります。


設備まわり:高規格寄りだけど、“自然感”もまだちゃんと残っている

キャンプ系ポータルや公式情報をベースに、設備面をキャンパー目線で整理するとこんな感じ。

  • サイト:広めのオートサイト中心。芝生でペグも刺さりやすく、テント+タープ+車でもゆったり張れる余裕あり
  • 炊事棟:かまど付き炊事棟が複数。蛇口も多く、共同調理もしやすい。薪や炭も場内販売あり
  • トイレ:水洗トイレで複数箇所あり。高原の大規模公園クオリティで、ファミリーでも安心
  • 温水シャワー:温泉とは別に「とりあえず汗を流したい」ニーズにも対応
  • アクティビティ:テニスコート、グラウンドゴルフ、夏季プール、サイクリングコースなど。用具レンタルも管理棟で相談可

いわゆる「全部入り高規格キャンプ場」寄りですが、
フィールドが広いおかげでそこまで人工的には感じず、“高原の大きな庭”でキャンプしているような感覚です。


霧島高原国民休養地 Q&A(風間 陸が友だちに話すリアルトーク)

Q. キャンプ初心者なんだけど、いきなりここってアリ?それとも上級者向け?
A. むしろ初心者ファミリーやカップルにめちゃくちゃ推しやすいです。
サイトはフラットで広く、トイレ・炊事棟・温泉まで揃っているので、「キャンプ=不便で大変」というイメージを持っている人の価値観を優しくひっくり返してくれます。
テント泊が不安なら、最初はシンフォニーコテージで“温泉付きお試しキャンプ”をしてから、次回テントデビューという流れもアリ。
Q. 料金が「入村料+テント+車+電源」とか色々あって分かりにくい…結局高くつかない?
A. たしかに体系は細かいですが、トータルで見るとまだ良心的な部類です。
例えば、大人2人・普通車1台・普通テント1張・タープ1張・電源1泊くらいの構成だと、「高原リゾート+温泉付き」としては十分許容範囲の金額感。
とはいえ細かい部分は変動するので、予約前に一度電話(0995-78-2004)か公式サイトで最新料金を確認しておくのが安心です。
Q. 高原ってことは夏は涼しい?逆に寒すぎたりしない?
A. 平地よりは確実に楽です。標高約500mなので、真夏でも夜は「ちゃんと寝袋をかぶりたくなる」くらいの涼しさの日が多いです。
その一方で、春先や秋は普通に冷え込むこともあるので、薄手のフリースやライトダウン+そこそこ余裕のある寝袋は持ってきておいたほうが安心。
日中プールで遊んで、夜は肌寒い中で焚き火、という温度差もまた楽しいところです。
Q. 温泉(シンフォニースパ)って実際どう?キャンプ場の「おまけ」レベル?
A. 完全に「おまけ」ではなく、温泉単体で来ても成立するレベルです。
大浴場+露天風呂があって、料金も大人380円・小人150円と手頃。水曜休館ですが、夏休みや大型連休は営業していることもあるので、そのあたりは事前に要チェック。
個人的には、「昼:アクティビティ → 夕方:温泉 → 夜:焚き火」という三段構成が霧島高原の完成形だと思ってます。
Q. ソロキャンプでも楽しめる?ファミリーばかりで浮かない?
A. ハイシーズンはファミリー率高めですが、フィールドが広いのでソロが浮く感じではないです。
高原の芝生サイトで静かに焚き火しつつ、遠くにスポーツしてる家族の賑やかな声が聞こえる、くらいの距離感。
僕は、「今日はガチ野営じゃなくて、ご褒美キャンプにしたい」という日にソロで入ることもあります。
Q. 風間陸的「霧島高原国民休養地のベストな使い方」は?
A. 僕なら、「霧島温泉郷ベースキャンプ」として使います。
DAY1:昼にチェックイン → 高原でまったり → 夕方シンフォニースパ → 焚き火。
DAY2:朝に撤収して、そのまま霧島神宮や周辺の温泉めぐりへ。
「観光もがっつりしたいけど、夜はちゃんとキャンプしたい」という旅には、ものすごく相性のいい拠点です。

⑦ 住吉池公園キャンプ村(姶良市)

  • 特徴:周囲約4kmの湖「住吉池」のほとり/入場無料+テント1張550円のローカル価格/春は桜・夏はキャンプと釣りで賑わう湖畔キャンプ場
  • 設備:持ち込みテントサイト(芝生&板張り)、バンガロー(平屋・2階建て)、炊事場、水洗トイレ、管理棟、駐車場、遊歩道、展望台 ほか
  • ロケーション:姶良市蒲生町・住吉池の湖畔。青藍色の湖面と桜・新緑・紅葉に囲まれた、しっとり静かな「湖畔ステイ」向きキャンプ村

住吉池公園キャンプ村は、僕の中では完全に「鹿児島のローカル湖畔キャンプ代表」みたいな存在です。

まず押さえておきたいのが、その“ベーススペック”。
姶良市観光協会の公式情報では、住吉池について

  • 周囲4km・水深約30mの人造湖
  • 青藍色の水面に緑の木々が映える、静かな湖
  • ブラックバスやブルーギルの釣りスポットとしても人気

と紹介されています。
で、その湖のほとりに、「入場無料」+「テント1張550円」で泊まれるキャンプ村があるわけです。

料金については、キャンプ情報サイトやローカルメディアでも、

  • テントサイト:持ち込み1張550円(家族で使っても同料金)
  • バンガロー:平屋(5人用)4,000円、2階建て(8人用)5,400円前後

と、ほぼ同じ水準で紹介されていて、「あ、ここは本気で“地域の憩いの場”として運営されてるんだな」と感じます。


実際に行ってみると、まず印象に残るのは「湖が主役で、キャンプ場はその“縁側”」というレイアウトです。

管理棟の近くには、

  • 板張りのテントサイト(ウッドデッキタイプ)
  • 芝生のテントサイト

があり、さらに展望台の入口付近にも、広めの芝生フリーサイトが広がっています。
湖畔側の芝生サイトは、駐車場とほぼ同じ高さにあるので、「車を停めて、そのまま数歩でテントエリア」という楽ちん導線です。

バンガローは、

  • 平屋タイプ(5人用)が2棟ほど
  • 2階建てタイプ(8人用)が4棟ほど

という構成で、木造の素朴な建物がいい感じに湖畔の雰囲気に溶け込んでいます。
「テント泊はまだ不安だけど、湖畔でキャンプ気分は味わいたい」というファミリーにも、ちょうどいい選択肢です。

僕が初めてここにテントを張ったのは、ちょうど夏の終わり。
夕方、タープの下で晩ごはんの準備をしながらふと湖を見ると、水面の色がじわじわ変わっていくんですよね。
日が高い時間帯はくっきりした青なのに、日没が近づくと、湖の一部だけがオレンジ色に染まって、奥はまだ深い青のまま。

朝、日が昇るときの湖面の色を見ていると、「あと一泊したい」と心が勝手に呟き出す。
この一文は、ここで何回か朝を迎えたあとに、心の底からそう思って書いています。


「安いのにちゃんとしてる」設備まわり

テント1張550円と聞くと、

「いや、それって設備ボロボロなんじゃ…?」

と心配になるかもしれませんが、住吉池公園キャンプ村はいい意味で期待を裏切ってくれます。

  • 炊事場:屋根付きの炊事棟があり、蛇口も複数。お湯は出ないシンプル仕様だけど、洗い物には困らない
  • トイレ:水洗トイレで、清掃もきちんとされています。年季はあるけど、「うわ…」となるレベルではない
  • サイト:芝生サイトはペグが刺さりやすく、ウッドデッキサイトは雨の日でも快適。湖畔側は視界が開けているので、タープとチェアの向きで景色を調整しやすい
  • 駐車場:サイトと同じ高さのエリアが多く、荷物の出し入れが楽

豪華な高規格キャンプ場というより、「地元の人が週末ふらっと来る湖畔のキャンプ場」という感じ。
でも、その素朴さが、キャンプ慣れした人には逆に刺さるはずです。


釣り好きにはたまらない「湖畔キャンプ+バス釣り」の組み合わせ

住吉池は、ブラックバスやブルーギルの釣り場としても知られています。
しかも「池での釣り自体は無料」というローカル仕様(ルールやマナーは現地の案内板に従いましょう)。

実際、朝イチで湖畔を歩くと、

  • フローターやカヤックで静かに流している人
  • 岸から軽くキャストしている地元アングラー

などがちらほらいて、「あ、ここは“釣りキャン”が似合う場所だな」とすぐ分かります。

僕はそこまでガチ釣り勢ではないですが、
簡単なタックルだけ持ち込んで、

  • 朝:モーニングコーヒー片手にちょっとだけトップを投げる
  • 昼:テントで昼寝
  • 夕方:もう一回だけ湖畔に降りて、軽くキャストしてから焚き火準備

みたいなユルい楽しみ方をしています。


住吉池公園キャンプ村 Q&A(風間 陸が友だちに話すリアルトーク)

Q. テント1張550円って本当に?他にいろいろ取られたりしない?
A. 僕も最初は「え、ゼロひとつ間違ってない?」と思いました(笑)。
でも、観光協会やキャンプ情報サイトを見てもテントサイトは1張550円で一致しているので、これはガチです。
入場料も無料なので、「大人2人+子ども2人でテント1張550円」みたいな世界観。
その分、薪や炭、食材は近くのスーパーやホームセンターでしっかり買い込んで、地元に落としてあげましょう。
Q. 設備がシンプルそうだけど、キャンプ初心者を連れて行っても大丈夫?
A. テント設営をフォローできる人が1人いれば、全然アリです。
サイトはフラットで張りやすいし、トイレも水洗。炊事場もちゃんとあるので、
「高規格キャンプ場ほど至れり尽くせりではないけど、野営場ほどワイルドでもない」くらいの中間地点です。
初キャンプで不安なら、1泊目はバンガロー、2泊目以降テント、というステップアップもおすすめ。
Q. 湖畔ってことは、虫とか結構ヤバい?夏場が心配…
A. 正直、夏場の虫は「それなりに覚悟してね」レベルです(笑)。
湖+草地なので、蚊や小さな虫はどうしても多くなります。
ただ、対策さえちゃんとすれば大きな問題ではありません。
虫除けスプレー・蚊取り線香・メッシュ付きタープ or 虫除けインナーあたりを持っていくと、かなり快適度が変わります。
Q. ソロキャンプで静かにこもるのに向いてる?それともファミリー向き?
A. どっちもアリです。
夏休みや連休はファミリーやグループも多いですが、湖畔のサイトは比較的広くて、
時期をずらせば「湖の音と鳥の声だけ」みたいな時間も普通にあります。
僕は、平日ソロで行って「湖畔で焚き火しながら本を読む日」にするのが好きですね。
Q. 風間陸的「ここはこう使え!」っていうおすすめの楽しみ方は?
A. 僕なら、こんな1泊2日を組みます。
DAY1:昼過ぎにチェックイン → テント設営 → 湖畔を一周散歩(約4km) → 夕方ちょっとだけ釣り → 焚き火&晩ごはん。
DAY2:夜明け前に起きて湖畔でコーヒー → 朝日に染まる湖面をひとり占め → のんびり撤収。
特に「朝の湖面の色」と「静けさ」は、一回味わうと「もう一泊…」と本気で考え始めるのでご注意を。

⑧ オートキャンプ森のかわなべ(南九州市)

  • 特徴:ぐるっと森に囲まれた静かなオートキャンプ場/区画サイト・フリーサイト・ゲル・トレーラーサイト・コテージまで揃う/鹿児島市内から車で約35〜40分で行ける“街近キャンプベース”
  • 設備:オートサイト(AC電源あり/なし)、フリーサイト、ゲルサイト(テント+ギア付き)、トレーラーサイト(エアストリーム)、コテージ、炊事棟、水洗トイレ、温水シャワー、自販機、管理棟ほか
  • ロケーション:南九州市川辺町、森の中の小さな谷あい。すぐ近くに日帰り温泉「鏡石湯」があり、「森キャンプ+素朴な温泉」のセットが楽しめる

オートキャンプ森のかわなべは、僕にとっては「鹿児島市民の、ちょっと本気の庭キャンプ場」みたいな存在です。

市内で打ち合わせを終えて、そのまま南九州道をスルスルっと南下。川辺ICを降りて10分ちょっと走ると、
ふいに視界が森だらけになって、「あ、今からは今日の“第二部”だな」とスイッチが切り替わる感じ。

管理棟でチェックインをすませてサイトに入ると、周りはぐるっと山と森。
車の音も街灯も遠くて、聞こえるのは鳥の声と、たまに通る車の音くらい。


公式情報・基本スペックのおさらい

まずは、公式&公的な情報をさくっと押さえておきます。

公式サイトを見ると、サイト構成はざっくりこんな感じになっています。

  • A・B・Cサイト:車横付けOKのオートサイト(AC電源付き区画もあり)
  • 広場サイト:車をそばに停められるフリーサイト的なエリア
  • ゲルサイト:モンゴル風ゲル+テントギアがセットになった“半手ぶら”サイト
  • トレーラーサイト:エアストリームに泊まれるトレーラーサイト
  • コテージ:家族・グループ向けの木造コテージ

料金は、入場料(大人/子ども)+サイト料(or コテージ料)というシンプルな構成。
細かい金額はシーズンや改定で変わる可能性があるので、予約前に公式サイトの「料金」ページか電話で最新をチェックしておくのが安心です。


「森に囲まれたくなったら、ここに来ればいい」って思わせてくれるサイト構成

僕が森のかわなべを好きな理由は、「サイトごとにキャラがハッキリしてる」ことです。

  • A・B・Cサイト:
    区画割りされた芝生〜土のオートサイト。車横付けOKで、電源付き区画なら冬の電気毛布や夏の扇風機も安心
    ファミリーやキャンプデビューしたての友人を連れていくときに、いちばんおすすめしやすいエリアです。
  • 広場サイト:
    少し開けた芝の広場で、フリーサイト的な使い方ができる場所。
    ソロやデュオで、タープの張り方やレイアウトを色々と遊びたいときにちょうどいい。
  • ゲルサイト:
    モンゴル風の丸いゲルがどん、と構えていて、内装はベッドやテーブルがあらかじめセットされているタイプ。
    「テント泊してみたいけど、ギアがまだ揃ってない」という人を連れていくと、一気にキャンプ沼に落ちます。
  • トレーラーサイト:
    エアストリームのシルバーの車体が、森の中でちょっと異世界感を放っているエリア。
    中はソファベッドやキッチンが備わっていて、「今日は完全にご褒美キャンプにしよう」という日にぴったり。

最初にここに来たとき、Aサイトの奥側にテントを張りました。
タープを張り終えてふと顔を上げると、サイトの向こうは全部森。
「あ、今日はちゃんと“山の夜”を過ごせるな」と、その瞬間に確信しました。


鏡石湯とのセット運用が、マジで気持ちいい

森のかわなべを語る上で外せないのが、すぐ近くにある温泉施設「鏡石湯」です。
徒歩だとちょっと距離がありますが、車ならほんの数分。

昔ながらの素朴な温泉で、内湯がどんとひとつ+シンプルな洗い場という構成。
派手さはないけれど、「森の中のキャンプ場から、地元の共同浴場に行く」という流れがすごく良いんですよね。

僕の定番ムーブはだいたいこんな感じです。

  1. 昼過ぎ:森のかわなべにチェックイン → 設営 → サイトの木陰でまったり
  2. 夕方:車で鏡石湯へ移動して、しっかり汗を流す
  3. 温泉上がりに地元のスーパーで少しだけ食材を追加
  4. 日が落ちる前にサイトに戻って、焚き火スタート

湯上がりの身体で焚き火の前に座ると、火のゆらぎがいつもより柔らかく見える。
これは、森のかわなべ+鏡石湯セットを何度かやったうえでの、本音の感想です。


オートキャンプ森のかわなべ Q&A(風間 陸が友だちによく聞かれること)

Q. 設備的には「高規格キャンプ場」って感じ?それとも野営寄り?
A. ど真ん中です。
炊事棟・水洗トイレ・温水シャワー・電源サイトと、キャンプに必要なインフラはちゃんと揃ってます。
でも、場内はガチガチに舗装されたリゾート風でもなくて、「森の中にある、ちゃんと整ったキャンプ場」という雰囲気。
高規格すぎるとキャンプ感が薄いし、野営場すぎると初心者が心配…というときに、すごくちょうどいいです。
Q. 入場料+サイト料って、結局高くならない?
A. ちゃんと計算すると分かりますが、森のかわなべはまだ全然「良心的」な部類です。
大人数人+子ども+車1台でオートサイトを使っても、「森+設備+ロケーション」を考えれば納得感のある金額感。
精密な予算を組みたいなら、事前に公式サイトの料金表を見て、ざっくり“1泊ひと組いくら”かを逆算しておくと安心です。
Q. 完全キャンプ初心者の友だちを連れていくなら、どのサイトがいい?
A. 個人的な推しは、電源付きのオートサイト or ゲルサイトです。
オートサイトなら車横付けで荷物の出し入れがラクだし、電源があれば冬は電気毛布・夏はサーキュレーターも使える。
「テント設営から全部はちょっと不安…」という場合は、ゲルサイトを押さえて、
「今回は森の中の不思議な家に泊まるキャンプだよ」と説明して連れていくと、だいたい喜ばれます。
Q. ソロキャンでも浮かない?ファミリーだらけのイメージがあるんだけど…
A. ハイシーズンはファミリーも多いけど、ソロも普通にいます。
広場サイトの端っこや、A・B・Cサイトの奥側に張ると、「森の中で一人時間を楽しみつつ、トイレも炊事場も近い」という良いバランスになります。
僕も、「今日は遠出せずに、でもちゃんとキャンプしたいな」という日のソロベースとしてよく使ってます。
Q. 温泉は鏡石湯一択?ほかにも選択肢ある?
A. 一番近い&雰囲気的にベストマッチなのは鏡石湯だと思います。
ただ、車で少し足をのばせば別の温泉施設もあるので、連泊するなら日ごとに湯を変えるのもアリ。
「1日目:鏡石湯で地元感を味わう → 2日目:別の温泉で“観光気分”」みたいに、キャンプだけじゃなく湯めぐりもセットで組むと、旅としての満足度が一気に上がります。
Q. 風間 陸的「ここはこう使え!」っていうおすすめのプランは?
A. 僕なら、こんな感じで使います。
DAY1:昼すぎに鹿児島市内を出発 → 森のかわなべチェックイン → サイト設営 → 夕方鏡石湯でひとっ風呂 → サイトに戻って焚き火&晩酌。
DAY2:朝は少しゆっくり起きて、森の中をコーヒー片手に散歩 → のんびり撤収 → 帰りに道の駅でごはんとお土産。
「遠出せずに、ちゃんと旅した気分になりたい週末」に、ちょうど刺さるキャンプ場だと思います。

4. 温泉と焚き火を120%楽しむコツ(風間 陸のフィールドTips)

湯上がり→焚き火→就寝の“三段コンボ”がいちばん気持ちいい

僕が鹿児島でキャンプするとき、だいたいどのエリアでも意識しているのがこの順番です。
「温泉 → 焚き火 → 就寝」

例えば、霧島高原国民休養地(公式サイト)や、
鹿児島県 県民の森 丹生附オートキャンプ場(公式)みたいな
標高400〜500mクラスの高原サイトは、昼は半袖で快適でも、
夜になると一気にグッと冷え込みます。

ここで焚き火の前に温泉を挟むかどうかで、夜の快適さが全然変わります。

  • サイトで一汗かく
  • 夕方に温泉へ(霧島ならシンフォニースパ、高原なら近隣の共同浴場など)
  • 湯上がりのポカポカ状態で焚き火ゾーンに戻る

この順番だと、テントに入る頃にはいい感じに体温が落ち着いて、寝付きもかなり良くなるんですよね。
特に秋〜冬の高原キャンプは、「あったまってから火を見る」のが正解です。


南薩の海沿いは“風を読むキャンプ”だと思っておく

吹上浜・枕崎・南さつまあたりの海沿いサイトは、
正直に言うと「景色Sランク、風もそれなりにSランク」な日があります。

吹上浜海浜公園キャンプ場(鹿児島県観光サイト)や、
火之神公園キャンプ場(枕崎市)で何回か張ってみて、
学んだのはひとつだけ。

「設営前に、いったん立ち上がって風向きを体で確認する」こと。

  • チェアに座ったまま決めない。必ず立って、タープを張る予定の方向に身体を向ける
  • 風上・風下をざっくり把握してから、テントの入口と焚き火台の位置を決める
  • 風下側にテントの前室やタープの入口を向けない(煙と灰の通り道になる)

南薩の海辺は、風の当たり方さえ読めれば本当に天国です。
逆にそこをテキトーにやると、「景色は最高なのに、煙と格闘する夜」になります(笑)。


火山灰エリアでは「ギアの素材」まで気にしておくと後悔しない

桜島や霧島周辺のキャンプは、ときどき「灰キャンプ」になります。
天気予報が晴れでも、風向き次第で細かい火山灰がサーッと降ってくる日があるんですよね。

火山灰って、ざっくり言うときめ細かい砂+ガラス片みたいなものなので、
ギアの素材との相性がモロに出ます。

  • コットやチェアは、つるっとしたポリエステル系の生地だとブラシでササッと落としやすい
  • 起毛素材(フリースっぽいチェアカバーなど)は灰が絡んで取りにくいので、灰予報の日は使わないのが吉
  • テントやタープのジッパー部分は、灰を軽く払ってから開け閉めしないと摩耗が早くなる

僕は、灰が飛びそうな日は「全部あとで水洗いできるギアだけで構成する」モードに切り替えています。
片付けのストレスが段違いです。


ソロでしっぽり焚き火したい日は、海辺より“林間”を選ぶ

「今日こそは静かに焚き火だけ見ていたい」というソロの日は、
正直、海沿いの超絶景サイトよりも林間の無料キャンプ場を選ぶことが多いです。

例えば、観音ヶ池市民の森(公式)や、
いちき串木野市の串木野ダムキャンプ場(市公式の施設案内あり)みたいな場所。

  • 周りを木に囲まれているので、風の直撃が少なく、焚き火の火力調整がしやすい
  • 音が反響しにくく、他のキャンパーの声や車の音もやわらかく聞こえる
  • 湖面や海面の“開けた絶景”はないけれど、そのぶん焚き火の光が主役になってくれる

ソロでノート広げたり、ゆっくり本を読みたいときは、
「景色の抜け感」より「落ち着いてこもれるかどうか」で選ぶと、夜の満足度がかなり変わります。


風間 陸の「温泉×焚き火」よくある質問

Q. 湯上がりにすぐ焚き火って、のぼせたりしない?
A. サウナ上がりに焚き火直行はさすがにキツいですが(笑)、普通の温泉ならむしろちょうどいいです。
僕は、湯船→水分補給→5〜10分だけベンチでクールダウン→焚き火サイトへという流れにしています。
霧島高原国民休養地のシンフォニースパなんかは、露天で少し風に当たってから上がると、そのまま高原の夜風と焚き火にスムーズに移行できます。
Q. 温泉→焚き火→テントって、ちゃんと眠れる?テンション上がりすぎて眠れない問題ない?
A. 初回はテンション上がって寝付き悪いかもしれません(笑)。
ただ、体感としては「湯上がり+焚き火」コンボはむしろ睡眠導入剤です。
体が内側からじんわり冷めていって、焚き火のゆらぎをぼーっと眺めていると、だいたい22〜23時あたりで急に眠気が来ます。
僕はそのタイミングを逃さず、さっと消火→歯磨き→テントに滑り込むようにしています。
Q. 海沿いキャンプで風が強そうな日は、どう判断してる?行く?やめる?
A. 僕のラインは「タープが低く張れるかどうか」です。
現地で風を体で感じてみて、タープを思い切り低く&コンパクトに張ればコントロールできそうなら続行。
それでも無理そうな爆風の日は、潔くタープなし+テントだけにして、焚き火も最小出力にします。
それすら危険だと感じたら、正直に言うと「温泉だけ楽しんで早めに撤収」も全然アリ。無理な焚き火より、安全な撤収のほうが思い出は良く残ります。
Q. 火山灰が飛びそうな予報の日って、キャンプ自体やめたほうがいい?
A. 装備とメンタル次第です(笑)。
僕は、「全部あとで洗えるギアで組めるかどうか」を基準にしてます。
高級ダウンやお気に入りのウールブランケットは置いていって、洗いやすいシェルやフリースだけで構成できるなら決行。
逆に「今日はお気に入りウェアをがっつり着たい日だな」というときは、灰エリアを外すか日程をずらします。
Q. ソロで温泉+焚き火を一番気楽に楽しめるのって、どのエリア?
A. 個人的な推しは、霧島高原エリアと南九州の森キャンプ(森のかわなべなど)です。
霧島高原国民休養地はシンフォニースパ直結で、
南九州市のオートキャンプ森のかわなべ(公式)は、近くに鏡石湯という渋い温泉があります。
どちらも「温泉→森や高原の焚き火→静かな夜」という流れが作りやすくて、ソロでも全然浮きません。

5. 鹿児島キャンプの注意点(天候・火山灰・虫)

① 桜島の「降灰予測」は天気予報とセットで見るクセをつける

鹿児島でキャンプするなら、「天気予報」と同じくらい「降灰予報」も大事な情報です。
特に、桜島〜鹿児島市内〜錦江湾周辺のキャンプ場では、風向き次第で一晩明けるとギアが「うっすらグレーの砂糖がけ」みたいになります。

僕がいつもチェックしているのは、この2つです。

ざっくりでもいいので、「今日〜明日、自分が張る予定のエリアが風下に入りそうか」を見ておくだけで、装備の組み立て方が変わります。

  • 降灰しそう:タープやシェルターを増やして、ギアをなるべく屋根の下に集約
  • あまり降りそうにない:タープは最低限、星空用にオープン気味でもOK

火山灰は細かい砂+ガラス片のようなものなので、クッカーや焚き火台に積もるとジャリッとしがちです。
僕は灰が降りそうな日は、

  • 焚き火台やテーブルの上に、薄手のシートを一枚かけておく
  • クッカー類は使わないときはフタor袋の中にしまう
  • テントのジッパーは、灰を軽く払ってから開け閉めする(すり減り防止)

くらいは必ずやっています。
「灰は降る前提、そのうえでどう快適に遊ぶか」を考えると、ストレスが一気に減ります。


② 高温多湿+スコール級の雨に“耐えられる張り方”を意識する

鹿児島の夏は、とにかく「蒸し暑さ」と「急な土砂降り」がセットになりがちです。
気象庁の地域ページ(例:鹿児島地方気象台)で雷雨・強雨の予報が出ていたら、
張り方から少し「守り寄り」に振るのがおすすめです。

僕が意識しているのは、こんな感じ。

  • タープの角度:
    見た目より排水優先。
    「少し低め&一方向にしっかり水を逃がす」イメージで張ると、突然のスコールにも耐えやすいです。
  • テントの位置:
    サイト内で一番低い「水が集まりそうな場所」は避ける。
    迷ったら、炊事棟の床や道の水の流れを一度見てから決めると失敗しにくいです。
  • グランドシート:
    テントからはみ出させない。
    はみ出すと、そこを伝って水がインナーテントの下に入り込みます。

あと、熱中症対策も本気で大事。
鹿児島県も公式に熱中症対策情報を出しているので、一度目を通しておくとイメージがつきやすいです。

「タープで日陰をつくる」「こまめに水&塩分を取る」「無理をしない」——この3つを守るだけでも、だいぶ楽になります。


③ 蚊・ブヨ対策は“山用セット”と“海用セット”を分けて考える

鹿児島全体で見ると、山側はブヨ(ブユ)やアブ、海側は蚊の印象が強いです。
どちらも刺されるとテンションが一気に下がるので、「山用」と「海用」で装備を分けるイメージで準備しておくと安心です。

刺される系の対策については、鹿児島県も「蚊・ダニ等による感染症」のページで注意喚起をしています。

僕のキャンプバッグの中身は、ざっくりこんな感じです。

  • 共通:ディート or イカリジン配合の虫除けスプレー、虫除けのお香 or 蚊取り線香、ポイズンリムーバー
  • 山用:くるぶしまで隠れるソックス、長ズボン、薄手のロングスリーブ(できれば撥水のシェル)
  • 海用:風通しのいい長袖シャツ、サンダル+長めのソックス or 速乾パンツで素足むき出しを極力減らす

ブヨにやられると後から腫れてかゆみが長引くので、刺されたらすぐに冷やして、症状が強いときは無理せず医療機関へ。
「まあ大丈夫っしょ」と放置すると、地味に旅の後半をやられます…(経験談)。


④ 温泉は「営業時間」と「受付終了時間」をセットでチェック

鹿児島のローカル温泉は、料金が安い代わりに「受付20:00まで」「21:00閉館」みたいなパターンが多いです。
「焚き火に夢中になってたら、気づいたら受付終わってた…」というやらかしは、僕も何回かやりました。

なので、キャンプ場にチェックインしたら、その日のうちに温泉の営業時間を確認しておくのがおすすめです。

  • 行きたい温泉の公式サイトで「入浴受付時間」「定休日」をチェック
  • キャンプ場の受付で「一番近い温泉と、何時まで入れますか?」と聞いておく
  • 焚き火は「風呂から戻ってから本気出す」くらいのつもりで段取りを組む

例えば、垂水市の温泉施設なども、公式サイトでしっかり営業時間・受付時間を出しています。
▶ 例:
垂水市 たるみず湯っ足り館(公式)

※行き先の温泉それぞれで時間が違うので、必ず自分が行く施設の公式情報をチェックしてくださいね。

個人的には、「温泉の最終受付の1〜1.5時間前にはサイトを出る」くらいの余裕を持って動くと、かなり気持ちにゆとりができます。


風間 陸の「鹿児島キャンプ・注意点Q&A」

Q. 桜島の降灰って、どのレベルからキャンプやめたほうがいい?
A. 僕の基準だと、「雨+強風+がっつり降灰予測」の三拍子がそろったら、場所替えを真剣に検討します。
降灰だけなら、タープとシェルターでかなりカバーできますが、強風&雨が絡むと撤収がかなりハード。
逆に、気象庁の降灰予報を見て「うっすら降るかも」くらいなら、
灰に強いギア(洗いやすい素材メイン)に切り替えて、そのまま決行しています。
Q. スコール級の雨が来たら、テントはどうしてる?
A. 一度ガッツリ食らったことがありますが(笑)、事前の張り方でほぼ決まります。
まずテントの四隅とガイロープを「教科書どおり」にしっかり張ること。
それと、グランドシートをテントよりはみ出させないのが超重要です。
雨が降り始めたら、タープの下にギアを回収しつつ、排水の流れを見てペグ位置やロープを微調整します。
ここをサボると、インナーテントの下に水たまりができます(やりました…)。
Q. ブヨや蚊が不安すぎて夏キャンプに踏み出せない…正直どう?
A. 「ゼロにはならないけど、対策すればちゃんと戦えます」です。
僕も最初はブヨにやられて心が折れかけたんですが、
それ以降は長袖・長ズボン+虫除け+蚊取り+ポイズンリムーバーの4点セットで、ほとんど大きなトラブルなく遊べています。
もし刺されたあとに熱が出たり、痛みや腫れが異常に強いときは、我慢せず早めに医療機関へ
そこだけ押さえておけば、夏の鹿児島キャンプはむしろご褒美シーズンです。
Q. 温泉に寄ると撤収がバタバタしそうで不安…どう段取りしてる?
A. 僕は「温泉ありきでスケジュールを組む」ようにしています。
例えば「最終受付20:00」の温泉なら、18:30〜19:00にキャンプ場を出る前提で時間割を作る。
そのうえで、「焚き火は風呂の後」「食事のメインは風呂前に済ませておく」みたいに組み立てると、かなりバタつきが減ります。
正直、温泉+焚き火のコンボはキャンプの満足度を一段上げてくれるので、ちょっと手間をかける価値はあります。
Q. 初めての鹿児島キャンプ、注意点を絞るなら何から意識すればいい?
A. 迷ったら、この3つだけ押さえておけばOKです。
① 降灰&天気予報を前日にチェック(灰がヤバそうなら装備調整 or 場所替え)
② 熱中症と虫対策は「ちょっと過剰?」くらいでちょうどいい
③ 行き先の温泉の営業時間をメモってから焚き火プランを組む

あとは現場でちょっとずつ「自分なりの正解」を見つけていけば大丈夫。
僕も最初から全部できていたわけじゃなくて、やらかしと成功体験を積み重ねて、今のスタイルになりました。

6. キャンプ初心者向けQ&A(風間 陸の本音ガイド)

Q1. 無料キャンプ場って安全なの?

A. 「ちゃんとルールが決まっていて、自治体や公社が管理しているか」がひとつの目安です。
いわゆる“公認の無料キャンプ場”は、
南大隅町のキャンプ場案内
枕崎市の火之神公園案内
みたいに、自治体の公式ページに利用ルールと連絡先が明記されていることが多いです。

僕の感覚としては、

  • 自治体公式サイトに「キャンプできます」「野営場です」と明記されている
  • トイレや水場などの施設が載っている
  • 管理者(役場・観光協会など)の連絡先がある

この3つがそろっていれば、基本的な安全性は押さえられていると思ってOKです。
ただし、管理人常駐じゃない無料キャンプ場も多いので、

  • 人の多い時期は、深夜まで騒ぎそうなグループから少し離れた場所に張る
  • 貴重品はテントに置きっぱなしにせず、車の中か身に付けておく
  • 違和感を覚えたら「今日は無理せず別の場所へ」という引き際も持っておく

くらいは、自分でも意識しておくと安心度がぐっと上がります。
僕も「あれ、今日はちょっと雰囲気違うな」と思った夜は、迷わず場所を変えます。


Q2. 焚き火OKかどうか、どうやって確認すればいい?

A. いちばん確実なのは、自治体や管理者の「公式情報」を見ることです。

例えば南大隅町のキャンプ場ページには、

南大隅町「キャンプ場について」

のように、
「直火禁止」「焚き火台使用」「調理目的以外の火気禁止」といった注意書きがはっきり書かれています。

僕はいつも、こんな順番でチェックしています。

  1. 「〇〇キャンプ場 名称」で検索 → 自治体や指定管理者の公式サイトを開く
  2. 「注意事項」「利用案内」「禁止事項」の項目を読む
  3. それでも分からなければ、管理者に電話で確認する

「焚き火について特に書いてない=OK」ではないのが難しいところで、
少しでもグレーなら焚き火台+焚き火シート+小さめの炎くらいに抑えるのが無難です。
僕は「迷ったら焚き火よりも場所を守る」をマイルールにしています。


Q3. 温泉が近いキャンプ場の探し方は?

A. 正直ここは、ちょっと調べるだけでかなり差がつきます。

僕がやっているのは、だいたいこの2ステップです。

  1. まずはキャンプ場名+「温泉」で検索してみる
    └ 例)「霧島高原国民休養地 温泉」「森のかわなべ 温泉」など
  2. 公式観光サイトとキャンプ予約サイトをセットで見る
    └ 鹿児島県の公式観光サイト:
    かごしまの旅(鹿児島県観光サイト)
    └ キャンプ場の公式 or
    なっぷ
    hinata などの特集ページ

たとえば霧島高原国民休養地なら、

霧島高原国民休養地(霧島市公式)

から、場内のシンフォニースパ(温泉)の情報に飛べます。

僕はいつも、「キャンプ場を決める段階で、すでに風呂もセットで決めておく」ようにしています。
そうすると、当日になってから迷走しないので、現地での時間をまるごと焚き火とご飯に使えます。


Q4. 車中泊とテント泊、初心者にはどちらがいい?

A. 季節と、あなたの「不安ポイント」によります。

雨や風、気温の変化が読みづらいシーズン(梅雨前後・台風期・冬の始まり/終わり)は、
正直なところ「車中泊ベース+デイキャンプ」がいちばん安全で気楽です。

僕が友だちにすすめるステップは、こんな感じです。

  1. STEP1:車中泊+タープ or テーブルを出して「デイキャンプ気分」を味わう
  2. STEP2:天候が安定している季節に、区画サイトや高規格キャンプ場でテント泊デビュー
  3. STEP3:慣れてきたら、海沿いや無料キャンプ場など“少しワイルドな場所”にも挑戦

「テント買っちゃったから、いきなりフル活用しなきゃ!」と思うとハードルが上がります。
「今日は車中泊のほうが安全そうだな」と感じたら、無理にテント泊にこだわらないのも、長くキャンプを楽しむコツです。


Q5. 鹿児島の冬キャンプ、服装の目安は?

A. 霧島高原国民休養地や県民の森みたいな標高400〜700mクラスのキャンプ場は、
体感的には「本州の内陸・スキー場周辺」と同じくらいのつもりで準備したほうが安全です。

冬〜早春の高原キャンプで、僕がだいたい揃えているのはこのあたり。

  • 上半身:メリノウールなどのベースレイヤー+フリース or インナーダウン+しっかりしたシェルジャケット
  • 下半身:厚手のタイツ+ロングパンツ(できれば風を通しにくい素材)
  • 小物:ニット帽 or ビーニー、ネックウォーマー、手袋(焚き火用グローブとは別に防寒用も)、厚手ソックス
  • 寝袋:カタログ上の「快適温度 −5℃以下」クラスを目安に。インナーシュラフや毛布を足すと安心感アップ

鹿児島県も、冬場の低温や雪に関する注意喚起を出しています。

寒さ・雪への備え(鹿児島県防災情報)

キャンプに限らず、「思ったより冷える」前提で準備しておくと、現地で後悔しません。

僕も最初の頃は、「南国だし、そこまで寒くないっしょ?」と舐めていて何度か震えました。
いまは「ちょっと着すぎかな」くらいでちょうどいい、と割り切っています。

7. まとめ|鹿児島で「お金をかけずに心を満たす」キャンプを

ここまで、鹿児島の「無料キャンプ場7選」と、「温泉×焚き火の格安キャンプ場8選」を、かなり本気モードで紹介してきました。
書きながら何度も、「あ、ここまた行きたいな…」と自分で自分の物欲とキャンプ欲を刺激しまくってました。

  • 海・山・火山・湖がギュッと詰まった、全国でもちょっと特殊な“野営天国エリア”が鹿児島
  • 鹿児島県観光サイトや各自治体公式を見れば分かるとおり、公認の無料&低価格キャンプ場が本当に多い
  • しかも、その多くが温泉とセットで組める距離感にあり、「焚き火+温泉+星空」の三拍子が狙いやすい

取材と自分のキャンプ旅を重ねて、風間 陸としてハッキリ言えるのはひとつだけです。
「鹿児島は、“お金をかけずに心を満たすキャンプ”をやりやすい場所だ」と。

高規格のグランピングや、最新ギアで武装したキャンプももちろん楽しい。
でも、佐多の岬で無料の野営場にテントを張って、近くの共同浴場で400〜500円の湯に浸かって、
夜はコンビニおにぎりとちょっといい缶ビールで焚き火を眺めていると、ふとこんな感覚になります。

高級な道具はいらない。必要なのは、火を囲む時間だけだ。

この記事で紹介した場所は、すべて自治体・公社・公式観光サイトなどの一次情報をもとに、
「いま実際に行けて、ちゃんとキャンプできる」と確認したフィールドだけを選んでいます。
気になるキャンプ場があったら、ぜひ一度、リンク先の公式情報もチェックしてみてください。

鹿児島のフィールドには、まだまだガイドに載せきれていない「お気に入り候補」が山ほど眠っています。
このガイドが、あなたの「次の一泊」を決めるきっかけになって、
いつかどこかのサイトで、同じ星空と同じ焚き火を眺めていたら——それはもう、最高です。

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