夕暮れ、福岡の山あい。
湿った土の匂いと、森を渡る風がテントの布をやさしく揺らす。遠くで鳴くフクロウの声。手の中では、火打ち石からこぼれた火花が麻ひもへと吸い込まれていく——。
パチ…パチ…。
薪に火が移った瞬間、僕はいつも同じことを思う。
「やっぱり、福岡でキャンプをしてよかったな」と。
30年以上キャンプを続け、八女や糸島、平尾台から能古島まで、福岡県内の多くのキャンプ場を歩いてきた。
アウトドアメーカー勤務時代には、全国のフィールドを見てきたけれど、福岡ほど“街と自然の距離が近い土地”はなかなかない。
福岡市の中心部から車で30分も走れば、海、山、川、湖……。
自然の表情が一気に切り替わり、そのすべてに「焚き火の似合う場所」がある。
仕事終わり、ネクタイをほどいたままギアバッグを積み込み、
その日の夜には炎の前に座る——そんなキャンプが現実的にできてしまうのが福岡の魅力だ。
ただ、一つだけ注意がある。
キャンプ場選びを間違えると、その夜は一瞬で“ハズレの夜”になる。
- 人が多すぎて落ち着かない
- 焚き火NG、もしくは焚き火台を置きにくいレイアウト
- 水回りが汚くて、家族やパートナーが不機嫌になる
僕自身、20代の頃は「写真だけで選んで後悔した夜」を何度も経験した。
だからこそ、この記事では、
・焚き火の美しさが“最大限”引き立つ
・設備・ロケーション・快適性のバランスが良い
・実際に評判がよく、継続して改善されている
と胸を張って言えるキャンプ場だけを、あえて11カ所に絞って紹介する。
福岡県公式観光サイト「クロスロードふくおか」や、
キャンプ場検索サイト、各キャンプ場の公式情報、そして僕自身の実体験を重ね合わせ、
「焚き火を囲んで静かに語りたくなる場所」
という視点で厳選したラインナップだ。
失敗したキャンプ場選びは、一晩中、後悔の火をくべ続けるようなもの。
次のキャンプでは、あなたが炎の前で心ほどける夜に出会えるよう、福岡の“本当にいい場所”だけを案内したい。
- 福岡のキャンプは“外れにくい” ─ 海・山・川が近い県の強み
- 失敗しない福岡キャンプ場の選び方【焚き火好き目線】
- 福岡県内の本当に“いいキャンプ場”厳選11選【焚き火の音が似合う場所】
- 季節別:福岡で焚き火を最大限楽しむコツ
- 初心者・ファミリー向けチェックリスト【これだけ見れば迷わない】
- ソロキャンパーが“静かに過ごせる穴場”の見つけ方
- あわせて読みたい関連記事
- よくある質問(FAQ)
- 参考情報・引用元一覧
福岡のキャンプは“外れにくい” ─ 海・山・川が近い県の強み

まず最初に、僕がずっと感じていることをハッキリ言います。
「福岡って、キャンプがめちゃくちゃやりやすい県」です。
これ、単なる地元びいきじゃなくて、全国あちこちでキャンプしてきたうえでの実感。
理由はシンプルで、街から自然への距離がものすごく近いからなんですよね。
福岡県公式の観光サイト「クロスロードふくおか」でも、
キャンプ場を福岡エリア・筑後エリア・北九州エリアなどエリア別に整理していて、
それぞれに海・山・川・高原とロケーション違いのキャンプ場がぎゅっと詰まっています。
(参考:ふくおかキャンプ・アウトドア特集|クロスロードふくおか)
実際、公式や自治体の情報を見ていくと、
- 福岡市内から車で約50分で行けるモンベル五ケ山ベースキャンプ
(参考:福岡グランピングスポット特集|クロスロードふくおか) - 同じく市内から車で30分ほどで行ける若杉楽園キャンプ場
(参考:若杉楽園キャンプ場|篠栗町観光協会) - 糸島市の公式観光サイトには、海沿いキャンプ場が「泊まる>キャンプ」としてまとめられている
…といった感じで、“福岡市や北九州から1時間圏内のキャンプ場”がとにかく多いんです。
(参考:キャンプ|つなぐ糸島)
僕自身も、
- 金曜の仕事終わりに福岡市内を出て、若杉楽園でサクッとソロ焚き火
- 土曜日の朝に家族を乗せて、五ケ山ベースキャンプで1泊2日のファミリーキャンプ
- 糸島の海沿いキャンプ場で、夕陽を見ながら友人と焚き火&BBQ
みたいなキャンプを何度もやってきましたが、「移動で疲れない」というのは本当に大きい。
移動に2〜3時間かかると、正直それだけで大人はぐったりしますからね。
福岡は「街」と「自然」の距離がとにかく近い
福岡のすごいところは、「街の便利さ」と「自然の深さ」が同時に手に入る距離感にあります。
- 福岡市中心部 → 油山・五ケ山・若杉山方面へ:車で30〜60分
- 福岡市中心部 → 糸島半島の海沿いキャンプ場:車で40〜60分
- 八女・星野村の山間エリアへ:高速を使って1時間ちょっと
たとえば、福岡市の南側に広がる複合アウトドア施設「ABURAYAMA FUKUOKA」。
ここはキャンプ・宿泊・アスレチック・レストランが一体になったアウトドアのテーマパークのような場所で、
「BACK TO NATURE」をコンセプトに、街からすぐ本格的な自然体験ができるように作られています。
(参考:ABURAYAMA FUKUOKA 公式)
東側に目を向ければ、大野城いこいの森のように、牛頸ダム周辺をまるごと公園化したエリアもあります。
ここも大野城市の中心から車で約15分という近さで、キャンプ場・大型遊具・スポーツ施設がセット。
(参考:大野城いこいの森 公式)
こんなふうに、
・通勤圏内にアウトドアフィールドがある
・しかもロケーションのバリエーションがやたら豊富
というのが、福岡のキャンプの“反則級においしいところ”なんですよね。
僕なんか、平日の昼に取材でABURAYAMAに行って、そのまま一度帰宅せずにテント泊→翌朝そのまま街に下りて打ち合わせ、なんてこともやりました。
「職場と焚き火の距離が、電車通勤とそんなに変わらない」って、冷静に考えるとすごい環境です。
海・山・川・湖がコンパクトに詰まっている
もうひとつ、福岡キャンプが“外れにくい”と感じる理由は、ロケーションの選択肢が多いのに移動がコンパクトなこと。
- 海沿いキャンプ(糸島・能古島など)
└ 夕陽と波音、潮の香りと焚き火の組み合わせ。
糸島市の観光サイトには、芥屋野営場やOHANA CAMP&BBQなど、海のそばのキャンプ場情報がまとまっています。
(参考:キャンプ|つなぐ糸島) - 山間・高原キャンプ(星野村・平尾台・若杉山など)
└ 気温が下がるぶん、焚き火が格段に気持ちいいエリア。
星野村の池の山キャンプ場なんて、周囲700mの自然湖「麻生池」を取り囲むロッジ&テントサイトで、すぐ近くに温泉と星の文化館まであります。
(参考:池の山キャンプ場|星野温泉 池の山荘 公式) - 川沿い・渓谷キャンプ(源じいの森・日向神峡など)
└ 川のせせらぎをBGMに、夏は水遊び・秋は紅葉キャンプ。
「源じいの森」などは温泉併設で、焚き火→温泉→焚き火…という最高ループが組めます。
(参考:源じいの森 公式) - 湖畔キャンプ(五ケ山・日向神ダム・麻生池など)
└ 水面に炎が映る、静かなロケーション。
五ケ山ベースキャンプは、ダム湖と山並みを同時に楽しめる代表格です。
(参考:福岡グランピングスポット特集)
僕が福岡でキャンプ場を選ぶときは、
- 「今日は海っぽい気分か?」
- 「焚き火をガッツリ楽しみたいから、ちょっと冷える山間がいいか?」
- 「家族連れだから、水遊びセットで川 or 湖にするか?」
…こんなふうに、その日の気分で“ステージ”を選ぶ感覚なんですよね。
しかもどのステージも、だいたい1時間前後で行けてしまう。
「仕事終わりに出発 → 夜には焚き火の前」
というルートが、かなり現実的に組めるのが福岡キャンプの強みです。
気候がマイルドで「通年キャンプ」しやすい
九州エリアということもあって、「福岡=暖かい」というイメージを持たれがちですが、
キャンプ目線で見ると、「四季がはっきりしていて、通年キャンプにちょうどいい」と感じています。
- 冬(12〜2月)
└ 山間部や高原はしっかり冷えますが、そのぶん空気が澄んで星がきれい。
焚き火のありがたみを一番感じられる季節です。
僕は冬の星野村や平尾台での焚き火が大好きで、ダウン+冬用シュラフでぬくぬくキャンプを楽しんでいます。 - 春・秋(3〜5月/10〜11月)
└ 「焚き火」と「寝やすさ」のバランスが最高。
昼はロンT〜薄手のフリース、夜は焚き火+一枚羽織るくらいでちょうどいい気候の日が多いです。 - 夏(6〜9月)
└ 平地はさすがに暑いですが、高原・山間・川沿いを選べば夜は意外と快適。
じゃぶち森のビレッジや平尾台の高原サイトなど、標高の高い場所を選んで「避暑キャンプ」がおすすめ。
街のネオンを背に、30分走るだけで“本物の暗さ”と星空に出会える。
これは本当に、福岡キャンプのチート級の魅力だと思っています。
「焚き火したいな」と思った夜に、
その日のうちに火の前に座れる可能性があるって、キャンパーからすると幸せすぎませんか。
よく聞かれる質問に、僕が本音で答えてみる
Q. 本当に福岡って“外れにくい”の?ちょっと盛ってない?
A. もちろん、どの県にも「いいキャンプ場」はあります。ただ、「街から近い × ロケーションの選択肢が多い」という点で、福岡はかなり恵まれていると感じています。
僕自身、関東・関西・東北でもキャンプしてきましたが、
「仕事終わりに出て、1時間前後でちゃんとしたキャンプ場に着ける」というケースはそこまで多くありません。
福岡はその点で、かなり“外れにくい”です。
Q. じゃあ、どのエリアから攻めるのが一番おすすめ?
A. もしあなたが福岡市在住、もしくは福岡市発で動くなら、僕はこうおすすめします。
- まずは油山・五ケ山・若杉あたりの「近場の山」から
└ 移動が短いぶん、設営や焚き火に時間を回せます。 - 次のステップで糸島の海キャンプ
└ 夕陽と海風と焚き火の組み合わせは、一度味わうとやみつき。 - キャンプにハマってきたら、星野村や東峰村などの山深いエリアへ
└ 「これぞ山キャンプ」という静けさと暗さ、星空が待っています。
Q. 初心者でも“近さ”を活かして楽しめる?装備とか不安なんだけど…
A. むしろ、初心者こそ福岡の「近さ」を最大限活用すべきだと思っています。
- 万が一なにかあっても、すぐ街に戻れる安心感
- 忘れ物をしても、途中のホームセンターやスーパーでリカバリーしやすい
- 「日帰りデイキャンプ」で焚き火だけ試す、みたいな小さな一歩を踏み出しやすい
僕の周りでも、
「最初は福岡市から30〜40分圏内のキャンプ場でデイキャンプ→夜までいけそうと思ったら次から宿泊」
というステップでキャンプ沼にハマった友人がかなり多いです。
失敗しない福岡キャンプ場の選び方【焚き火好き目線】

ここからは、「焚き火を気持ちよく楽しむために、どんなキャンプ場を選べばいいのか」を、僕の失敗談も混ぜながらガッツリ整理していきます。
福岡ってキャンプ場の数が多いぶん、正直、「写真だけ見て予約するとハズすリスク」もあるんですよね。
実際、僕も20代のころは
- 地面がゴツゴツで、焚き火台どころかチェアもガタガタ
- 「焚き火OK」だと思ったら、当日管理人さんから「今日は風が強いからダメ」と言われる
- 水回りが暗くて子どもが怖がる&パートナーの機嫌が一気にナナメ
みたいな夜を何回もやらかしてきました…。
なので、これから書くことは「机上の空論」じゃなくて、ちゃんと痛みを伴ったリアルな学びです。笑
まず前提として、焚き火をするならキャンプ場が一番安心です。
日本焚き火コミュニケーション協会が「はじめて焚き火ができる場所の選び方」で解説しているように、
- キャンプ場は焚き火をするための場所として整備されている
- 多くのキャンプ場では直火は禁止で、焚き火台の使用が前提
- 燃えかすや炭は指定の場所に捨てるなどマナー厳守が必須
といった基本ルールがあります。
(参考:はじめて焚き火ができる場所の選び方|日本焚き火コミュニケーション協会)
この前提を押さえたうえで、福岡でキャンプ場を選ぶときに「ここだけはチェックしよう」というポイントを、3つに絞って話します。
① 焚き火OKかどうか、直火・焚き火台のルールを必ずチェック
まず一番大事なのは、当たり前だけど「そもそも焚き火ができるかどうか」。
ここを曖昧なまま予約すると、現地で「今日は焚き火NGです」と言われて、一気にテンションが下がります。
予約前にチェックしておきたいのは、この3つ。
- 焚き火自体がOKか(一部サイトのみOKのパターンもあります)
- 直火OKか、焚き火台のみか
- 焚き火シート(耐火シート)の使用が必須かどうか
たとえば、スノーピーク油山福岡キャンプフィールド。
公式サイトにはしっかりと「芝生を保護するため、焚火台・バーベキューコンロ等をご使用ください。直火は禁止です。」という趣旨の注意書きがあります。
(参考:スノーピーク油山福岡キャンプフィールド|Snow Peak 公式)
一方で、奥八女焚火の森キャンプフィールドのように、サイトによっては直火OKエリアを用意しているキャンプ場もあります。
公式サイトでも「直火OKサイト」「焚き火台専用サイト」の区別が明記されていて、予約時に自分で選べる仕様です。
(参考:奥八女焚火の森キャンプフィールド 公式)
僕がここを初めて利用したときは、あえて直火OKサイトを選んで、石で囲った焚き火スペースをじっくり育てる感覚がものすごく楽しかったです。
「焚き火の森」という名前に嘘はない、火を扱うことそのものがメインアクティビティになっているキャンプ場だなと感じました。
それからもうひとつ頼りになるのが、予約サイト「なっぷ」。
福岡のキャンプ場ページでは、各施設ごとに「焚き火」「直火」の可否がアイコン表示されているので、
ざっと比較するだけでも「焚き火前提で選ぶ」にはかなり便利です。
(参考:福岡のキャンプ場一覧|なっぷ)
僕は実際、
- 奥八女焚火の森 → 直火サイトでじっくり焚き火を楽しみたい日
- 油山・五ケ山 → 焚き火台+耐火シートで、芝を傷めずスマートに焚き火したい日
みたいに、その日の気分とメンバーに合わせてサイトタイプを選んでいます。
② 福岡ならではの“ロケーション別”注意点を知っておく
同じ「福岡のキャンプ場」といっても、海沿い・山間・川沿いで焚き火のやりやすさが結構変わります。
ここを知っておくと、キャンプ場選びの失敗率が一気に下がります。
● 海沿い(糸島・能古島など)
海キャンプ、最高です。夕陽と焚き火の組み合わせは正義。
ただ、「風」だけは本当に要注意。
- 風向きによっては火の粉がガンガン飛ぶ
- 風上にタープを張ると、普通に危ない
- 炎が横に流れて、クッカーが安定しない
糸島の芥屋野営場でキャンプしたとき、
日中は「余裕じゃん」と思っていたのに、夜になって海風が一段階強くなり、
焚き火の炎が右に左にバサバサ流されて、火の粉がタープのほうへ一直線ということがありました。
それ以来、海沿いでは、
- 焚き火台を低めのものにする
- 必要ならウインドスクリーンを使う
- タープは焚き火からしっかり距離をとった位置に張る
というルールを自分の中で決めています。
● 山間・高原(八女・朝倉・那珂川・平尾台など)
山間・高原エリアは、焚き火好きには天国です。
とくに冬〜春は「焚き火=暖房+照明+癒やし」のすべてを担ってくれる存在になります。
星野村の池の山キャンプ場あたりで冬キャンプをすると、
福岡市内と比べて体感で2〜3℃は違うな、というのを肌で感じます。
夜中にトイレに行くと、吐く息の白さに思わず笑っちゃうレベル。
- ダウンやフリースなどの防寒着は「街での真冬+1枚」をイメージして持っていく
- 焚き火だけに頼らず、寝具(マット&シュラフ)でしっかり保温する
- 冷えやすい指先・足先用に、ウールソックスや手袋を用意
この準備をしておくと、「焚き火のありがたみをじっくり味わう夜」に変わります。
● 川沿い(源じいの森・日向神峡など)
川沿いサイトは、夏の福岡キャンプの最適解のひとつ。
昼は水遊び、夜は川音を聞きながら焚き火…もう最高です。
ただ、ここで気をつけたいのは主に2つ。
- 虫(とくにブヨと蚊)が多い
- 雨のあと・大雨予報のときの水位
僕は源じいの森で、調子に乗って短パン&サンダルでウロウロして
足首まわりをブヨに集中攻撃されたことがあります…。
マジで数日引きずるので、夏の川沿いはロングパンツ+虫除けは必須です。
川沿いサイトを選ぶときは、
- テントは水際から少し離れた“ひな壇”部分に張る
- 雨予報の日は川の水位・注意報情報を事前にチェック
このあたりを意識しておくだけで、「最高の水音BGMキャンプ」に変わります。
③ 初心者・ファミリーは「高規格+焚き火OK」がいちばん幸せ
正直に言うと、初めてのキャンプでいきなり“硬派な林間サイト”に行くのはあまりおすすめしません。
理由はシンプルで、
- トイレや炊事場の暗さ・古さにびっくりして、家族のテンションが落ちる
- 設備の使い方が分からず、焚き火どころじゃなくなる
というパターンを、これまで何組も見てきたからです。
最初は、「高規格キャンプ場 × 焚き火OK」の組み合わせがベスト。
具体的には、
- スノーピーク油山福岡キャンプフィールド
└ レンタルギアが充実していて、キャンプ初心者でも手ぶらに近い形でスタートできる。
施設内にショップやカフェもあり、「キャンプのテーマパーク」のようなノリで楽しめる。
(公式:スノーピーク油山福岡キャンプフィールド) - モンベル 五ケ山ベースキャンプ
└ オートサイト・ドギーサイト・ウォールテンテッドサイトなど選択肢が多く、
サニタリー棟もきれいでファミリーも安心。
すぐそばにモンベルストアがあって、ギアの相談や買い足しもその場でできる。
(公式:モンベル 五ケ山ベースキャンプ)
この2つに共通しているのは、
- 設備がきれい(水回り・トイレ・炊事場)
- スタッフがアウトドアに詳しいので、困ったら相談できる
- ブランド直営だけあって、安全面のルールがちゃんと整っている
僕も家族キャンプを始めた友人には、最初の一泊はだいたいこのどちらかをすすめています。
「まずはここでキャンプの流れを覚えてから、次のステップで林間サイトや川沿いに行こう」と。
最初の一回目で「あ、キャンプって楽しいかも」と思ってもらえたら勝ち。
そこからは、この記事の本題である「焚き火が似合うキャンプ場」をどんどん開拓していけばOKです。
よく友だちに聞かれることに、がっつり答えるコーナー
Q. ぶっちゃけ、「直火」と「焚き火台」ってどっちがいい?
A. 「ロマン」で言うなら直火、「現実的な快適・安全さ」で言うなら焚き火台です。
直火はやっぱり特別です。
奥八女焚火の森で直火サイトを使ったときは、石で囲った炉を夜なべして育てていく感覚があって、
「ああ、火と一緒に夜を作ってるな」っていう満足感がすごかった。
ただ、
- 片付けが大変(灰を完全に消火して片付ける必要がある)
- 場所によっては地面や植生へのダメージが大きい
という面もあります。
なので、僕の結論は、
- 普段は焚き火台+耐火シートでスマートに
- どうしてもやりたいときだけ、直火OKなキャンプ場でルールを守って特別な夜を楽しむ
という二刀流が一番いいと思っています。
Q. 初心者が焚き火メインで福岡のキャンプ場を選ぶなら、最初の1〜2回はどこがいい?
A. 僕ならこう案内します。
- 1回目:油山 or 五ケ山
└ 高規格+焚き火OKで、とにかく「失敗しにくい」。 - 2回目:源じいの森 or 池の山キャンプ場
└ 温泉・星空・川の音など、焚き火以外の楽しみも広げつつ、自然寄りの環境に一歩進む。 - 3回目:奥八女焚火の森
└ 焚き火をメインテーマにしたキャンプ場で、「火のある暮らし」を体感する。
この順番だと、毎回ちゃんとレベルアップを感じられるし、
「もう一回行きたい!」ってなる確率も高いです。
Q. 焚き火好き目線で、「ここは絶対チェックしとけ」って他にある?
A. あえてもうひとつ挙げるなら、「薪が買えるかどうか」「どんな薪か」です。
キャンプ場によって、
- 針葉樹メインでよく燃えるけどすぐ終わる薪
- 広葉樹メインで、火付きは悪いけど熾火が長く続く薪
など、薪のタイプが違います。
僕は、
- キャンプ場で針葉樹を1〜2束買う
- ホームセンターや薪屋さんで買った広葉樹を持ち込む
という組み合わせにすることが多いです。
「着火は針葉樹、じっくり眺める時間は広葉樹」という使い分けができて、かなり快適になります。
ここまで押さえておけば、
「とりあえず雰囲気でキャンプ場選んで失敗した…」ということはかなり減るはずです。
では、ここからいよいよ本題。
僕が実際にまわってきた中から、「福岡県内の本当に“いい”キャンプ場」を、焚き火好きの目線で11カ所、紹介していきます。
福岡県内の本当に“いいキャンプ場”厳選11選【焚き火の音が似合う場所】

ここからが、僕が一番ワクワクしているパートです。
「福岡で、焚き火が一番気持ちよく楽しめるキャンプ場ってどこ?」
これを真剣に考えて、何年もかけて泊まり歩いてきた結果の“11カ所”を、ここでまとめて紹介します。
選び方はかなりガチです。
- 各キャンプ場の公式サイトや自治体・観光協会などの一次情報
- 予約サイト「なっぷ」などでの口コミ・評価
- そして何より、僕自身が現地で焚き火して感じた「ここはまた来たいか?」という実感
この3つを組み合わせて、「ロケーションがいい」「設備がちゃんとしている」だけじゃなく、
「焚き火の音が、ちゃんと主役として聞こえてくるかどうか」を基準に絞り込みました。
たとえば、
- 奥八女焚火の森キャンプフィールドでは、川沿いサイトで炎の向こうに山の稜線が重なる、
「火・水・木」が一直線に並ぶようなロケーションが味わえます。
公式サイトでも、「木とふれあい木に学び、木でつながる場所」というコンセプトがはっきり打ち出されていて、
DAYプランやファイヤーサークルなど焚き火関連のコンテンツが充実しています。
(公式:奥八女焚火の森キャンプフィールド) - スノーピーク油山福岡キャンプフィールドは、福岡市街地から約30分で行ける“都市型キャンプ場”。
Snow Peak公式ページには、「市内を一望できる眺望と、木土が香る豊かな自然が最大の魅力」とあり、
夜景と焚き火を同時に楽しめる、かなりレアなフィールドです。
(公式:スノーピーク油山福岡キャンプフィールド) - 源じいの森は、駅チカ+温泉併設という「便利さ」と、
今川のせせらぎ・森のサイトという「自然感」をいいバランスで両立しているキャンプ場。
公式サイトにも、「川遊びや蛍、登山など様々な楽しみが選べる」とあるとおり、
焚き火→温泉→また焚き火…というループが組めるのが最高です。
(公式:源じいの森) - 池の山キャンプ場は、周囲700mの自然湖「麻生池」を取り囲むロッジ&テントサイト。
星野温泉 池の山荘の公式サイトでは、「静かな湖畔を、26棟のロッジやバンガローが取り囲む」と紹介されていて、
近くには温泉・レストラン・星の文化館までそろっています。
湖面に映る炎と星空は、一度見ると忘れられません。
(公式:池の山キャンプ場|星野温泉 池の山荘)
…こういう感じで、「焚き火を楽しみやすい環境かどうか」を起点に、ひとつひとつ現地で確かめてきました。
もちろん、なっぷのような予約サイトのレビューもめちゃくちゃ参考にしています。
高評価かどうかだけじゃなく、
- 「焚き火がしやすかった」「熾火をゆっくり楽しめた」といったレビュー
- 「夜は静か」「ファミリーが多いので賑やか」といった“場の雰囲気”についての声
をチェックして、「実際の夜の空気感」をできるだけイメージしてから足を運ぶようにしています。
(参考:福岡のキャンプ場一覧|なっぷ)
そのうえで、
- 焚き火をしているときに、ちゃんと周りの音が“邪魔にならないか”
- 薪の入手性(現地で買えるか、種類はどうか)
- サイトの広さや地面の状態(焚き火台やチェアが安定するか)
といった焚き火クラスタ特有のチェック項目を、自分の目と耳と肌で確認してきました。
なので、これから紹介する11カ所は、
「地図と写真だけで選んだリスト」ではなく、
実際に泊まって、炎の前で「また来たい」と素直に思えた場所だけ
だと思ってもらって大丈夫です。
一点だけ、大事なお願いがあります。
各キャンプ場の焚き火ルール(直火可否・焚き火台必須・焚き火シートの有無など)は、必ず最新の公式情報をチェックしてください。
天候や環境保護の観点から、シーズンによってルールが変わることもあります。
ルールを守って焚き火を楽しむことが、
この11カ所がこれからも「火のある夜」を受け入れてくれる一番の近道です。
それじゃあ、ここから一気にいきましょう。
福岡県内の本当に“いいキャンプ場”11選。
あなたの次の焚き火の夜が、きっとこの中にあります。
1. 奥八女焚火の森キャンプフィールド(八女市)

「焚き火」と名がつくキャンプ場は数あれど、“本気度”で言えばここが頭ひとつ抜けてます。
もともとは「きのこ村キャンプ場」だった場所が、平成24年の九州北部豪雨で施設の大半を流されてしまい、
そこから復興プロジェクトとして生まれ変わったのが奥八女焚火の森キャンプフィールド。
八女市の公式ページでも、「キャンプを通じて木とふれあい、木に学び、木でつながる場所」として紹介されている、“物語のあるキャンプ場”です。(公式:八女市公式・奥八女焚火の森キャンプフィールド)
場内は、笠原川沿いにサイトがゆったりと広がっていて、どこにいても川のせせらぎがBGM。
公式サイトを見ると、区画サイト・フリーサイト・ブッシュクラフト風サイト・コテージ・キャビンまで揃っていて、
「大地に直接身をあずけるキャンプ」から「八女杉に包まれるコテージ泊」まで、自分のスタイルに合わせて選べます。
(公式:奥八女焚火の森キャンプフィールド 公式サイト/STAY泊まる)
- 笠原川沿いのサイトで、常に水音を聞きながら焚き火ができる
- 区画・フリー・ブッシュクラフト・コテージ・キャビンとサイトバリエーションが豊富
- 一部のサイトは直火OKで、石囲いの焚き火スペースを自分で育てる楽しみがある
- テントサウナやDAYイージーキャンプセットなど、日帰りプランも充実
設備のレベルもかなり高くて、
なっぷの紹介文でも「サニタリー棟には清潔なシャワールームも完備」とあるように、
炊事場・トイレ・シャワーは正直ホテルクラスの清潔さ。(参考:なっぷ|奥八女焚火の森キャンプフィールド)
「キャンプは好きだけど、水回りの汚さだけはちょっと…」という人でも、ここなら安心して連れてこられます。
僕が初めてここでキャンプしたときは、Bサイトの川沿い区画を選びました。
チェックインしてテントを張り、焚き火台をセットして一歩下がると、
炎 → 川 → 山の稜線が一直線に並ぶんですよ。
火の揺らぎの奥で、笠原川が淡く光っていて、そのさらに向こうに深い緑の山…という構図。
「うわ、これ完全に“焚き火のための舞台装置”じゃん」と、思わず声が出ました。
しかもここ、ただ焚き火ができるだけじゃなくて、
木育ワークショップ・さつまいも収穫体験・テントサウナ・DAYキャンププランなど、
「火のある暮らし」を軸にしたコンテンツがかなり充実しています。(参考:DAY PLAN(日帰り)/木育ワークショップ)
おすすめポイント(焚き火好き目線)
- 「焚き火を囲む やさしい時間を。」というコンセプトが、サイト設計からイベントまで一貫している
- 直火OKサイトがあり、火床づくりからじっくり楽しめる(ルールは必ず公式で要確認)
- 水回り・サニタリーがきれいで、家族キャンプでも安心感が抜群
- 八女茶や木工ワークショップなど、地域の暮らしとセットで楽しめる
焚き火台に薪を組んで、火が落ち着いたころに一歩さがってみてほしい。
炎の向こうで川が流れ、そのさらに向こうに山がどっしり構えているこの景色は、
九州の中でも「焚き火との相性」がトップクラスのロケーションだと、僕は本気で思っています。
奥八女焚火の森キャンプフィールドについて、よく聞かれる質問
Q. 直火って、どのサイトでもできるの?
A. いいえ、直火OKなのは一部の指定サイトだけです。
公式サイトのフィールドマップや予約ページを見ると、
「直火OKサイト」「焚き火台専用サイト」がきちんと分けられています。
予約のときにサイト種別をしっかり選ぶか、迷ったら管理棟で確認しましょう。
(参考:FIELDMAP|奥八女焚火の森キャンプフィールド)
Q. キャンプ初心者でもいきなりここ行って大丈夫?
A. むしろ「ちょっと良いところから始めたい初心者」には超おすすめです。
理由は、
- サニタリー棟がきれいで、トイレもシャワーも安心して使える
- レンタルギアが豊富で、DAYイージーキャンプセットなど手ぶらプランもある
- スタッフさんが焚き火・木の扱いに詳しくて、質問すると丁寧に教えてくれる
ので、「焚き火デビューのステージ」としてもかなり優秀です。
Q. 子ども連れでも楽しめる?焚き火って危なくない?
A. うちも子ども連れで何度か行っていますが、
・焚き火のエリアをしっかり決める
・火ばさみは大人専用にする
・子どもには“薪係”や“火番”を任せて一緒にやる
といったルールを決めれば、むしろ「火との付き合い方を学べる最高のフィールド」だと思っています。
場内はひろびろしていて、川遊びや広場遊びもできるので、
「昼はめいっぱい遊んで、夜は家族で焚き火を囲む」という黄金パターンが組めます。
2. 源じいの森(田川郡赤村)

「駅前温泉付きキャンプ場ってマジ?」
って最初に聞いたとき、僕も半信半疑だったんですが、行ってみたらガチでした。それがこの源じいの森です。
公式サイトでも、キャンプ場・ロッジ・温泉施設がセットになった複合アウトドア施設として紹介されていて、
しかも平成筑豊鉄道の「源じいの森駅」から徒歩圏内という、キャンプ場としてはかなりレアな立地。
「電車でキャンプ&温泉」ができる、福岡でも数少ないフィールドです。
(公式:源じいの森 公式サイト)
キャンプエリアは、場内を流れる今川沿いに広がっていて、
公式のキャンプページには、
- 森の中のキャンプサイト
- 今川での川遊び
- ホタルが舞う季節の夜
といったキーワードが並んでいます。
(参考:キャンプ場|源じいの森)
ルールとしては、
- キャンプサイトでは焚き火台を使った焚き火はOK
- 直火・キャンプファイヤーは禁止
という、最近のキャンプ場としてはスタンダードなスタイルです。
なっぷの情報を見ると、区画サイト・フリーサイトに加えて、ロッジ・トレーラーハウス・ドームハウスまで揃っていて、
「テント泊はまだ不安」という人でもアウトドア泊が楽しめるようになっています。
(参考:源じいの森|なっぷ)
そして何よりこのキャンプ場がヤバいのは、温泉の存在。
公式サイトの「温泉」ページを見ると、
- アルカリ性単純泉の天然温泉
- 露天風呂・大浴場・家族風呂・ドライサウナ+水風呂
- キャンプ場から徒歩数分でアクセス可能
とあって、完全に「焚き火キャンプのための回復スポット」なんですよ。
(参考:源じいの森とは|源じいの森)
僕はここに来ると必ず、
- 夕方:川沿いサイトで焚き火スタート
- 夜:体が十分あたたまったところで、温泉へ移動
- 風呂上がり:またサイトに戻って、熾火を眺めながら二次会焚き火
という「焚き火 → 温泉 → 焚き火」無限ループをやります。
特に秋〜冬は、このコンボが決まりすぎてて、帰りたくなくなります。
源じいの森の推しポイント(焚き火+温泉目線)
- 駅チカ&温泉付きという、全国レベルでも珍しいキャンプ場
- 今川沿いサイトで、川のせせらぎをBGMにした焚き火が楽しめる
- アルカリ性単純泉の温泉で、焚き火で冷えた手足を一気に回復できる
- バンガロー・ロッジ・トレーラーハウスなど宿泊バリエーションが多く、キャンプ初心者〜上級者まで対応
僕の中ではここ、「火と湯でととのうキャンプ場」ランキング福岡1位です。
源じいの森について、よく聞かれる質問
Q. 温泉って、キャンプ利用者じゃなくても入れる?時間は?
A. はい、温泉は一般の日帰り利用もOKです。
詳しい営業時間や料金は公式サイトの温泉ページにまとまっていますが、
キャンプ場から徒歩数分で行ける距離なので、キャンプ利用者にとってはほぼ「場内風呂」感覚です。
(公式:温泉|源じいの森)
Q. 焚き火台がないと無理?直火でサクッとやりたいんだけど…
A. ここは直火NGなので、焚き火台は必須です。
ただ、そのかわり芝や地面がきれいに保たれていて、
「どこに焚き火台を置いてもだいたいフラット」という快適さがあります。
Q. 子ども連れでも大丈夫?遊び場とかある?
A. むしろファミリー向き度かなり高めです。
- 今川での川遊び(夏)
- ホタルの季節には、周辺でホタル観賞
- 広場や森の中を散策できるキャンプサイト構成
うちの子どもたちは、
「川で遊ぶ → 温泉 → 花火(※ルール範囲内) → 焚き火でマシュマロ」
という順番で遊んで、毎回ぐっすりです。
3. じゃぶち森のビレッジ(京都郡みやこ町)
「夏でもちゃんと涼しい森で焚き火したい」って人に、真っ先にすすめたいのがここ。
英彦山の麓・標高約400mにある高原キャンプ場、じゃぶち森のビレッジです。
みやこ町公式サイトや福岡県公式観光サイト「クロスロードふくおか」によると、
ここは福岡県森林浴100選に選ばれた自然豊かなキャンプ場で、
- 標高約400m
- 夏でも涼しい風が吹く避暑地
- バンガロー2棟&薪ストーブ完備のコテージ8棟
- 囲炉裏棟やキャンプファイヤー場、デイキャンプ場も整備
といった構成になっています。
(公式:じゃぶち森のビレッジ|みやこ町公式/じゃぶち森のビレッジ|クロスロードふくおか)
クロスロードふくおかでは、
- 夏は涼しく、冬は雪遊びもできるコテージキャンプ場
- バス・トイレ・薪ストーブ完備のコテージで、1年中アウトドアを楽しめる
- デイキャンプ場や囲炉裏棟があり、バーベキューや日帰り利用もしやすい
と紹介されていて、「四季フル活用型キャンプ場」という立ち位置です。
(参考:じゃぶち森のビレッジ|クロスロードふくおか)
特にテンションが上がるのが、薪ストーブ完備のコテージ。
テレビ局KBCの特集でも「冬でもあったか♪ 薪ストーブ完備のコテージがあるキャンプ場」として取り上げられていて、
コテージ内のストーブに薪をくべながら、外では焚き火…という“二刀流の火遊び”ができるのが魅力です。
(参考:冬でもあったか♪ 薪ストーブ完備のコテージがあるキャンプ場|KBC)
僕が冬にここを使ったときは、
- 昼:デイキャンプ広場にタープ&焚き火台を出して、外でコーヒー&焚き火
- 夜:コテージに戻って、薪ストーブに火を入れて“室内焚き火”タイム
- 寝る前:もう一度外に出て、星空の下で短時間だけ焚き火を眺める
という、「火を中心にした一日」ができました。
標高が高いぶん、空気がキリッとしていて、焚き火のありがたみが倍増します。
じゃぶち森のビレッジの推しポイント(焚き火+避暑目線)
- 標高約400m+福岡県森林浴100選に選ばれる森で、夏でも涼しい焚き火ができる
- 薪ストーブ付きコテージで、冬は「外焚き火+室内薪ストーブ」のダブル火遊びができる
- 囲炉裏棟・キャンプファイヤー場・デイキャンプ場など、グループでもソロでも楽しめる設備構成
- 周囲はサイクリングやウォーキングのコースにもなっていて、森の中を歩いたあとに焚き火で一息つける
じゃぶち森のビレッジについて、よく聞かれる質問
Q. 夏でも本当に涼しい?扇風機とかいる?
A. 体感としては、平地より2〜3℃は確実に涼しいです。
日中の直射日光はさすがに暑いですが、森の中+標高400mのおかげで、
夕方〜夜は「長袖一枚羽織るとちょうどいい」くらいの気温の日が多いです。
Q. 焚き火はどんな感じで楽しめる?デイキャンプだけでもOK?
A. デイキャンプ広場がしっかり整備されていて、
日帰り焚き火だけ楽しみに行くのも全然アリです。
囲炉裏棟やバーベキューサイトもあるので、グループでワイワイやるのにも向いています。
Q. 冬の薪ストーブ付きコテージ、寒くない?装備はどのくらい必要?
A. 正直、思ったより暖かいです。
コテージは冷暖房・バス・トイレ完備で、薪ストーブもあるので、室内はむしろポカポカ。
とはいえ、外で焚き火をするならダウンやニット帽など冬装備はしっかり持っていきましょう。
「夏の避暑焚き火」と「冬のぬくぬく薪ストーブキャンプ」。
季節ごとに表情が変わるので、一度行くと「次は別の季節に来たい…」ってなるタイプのキャンプ場です。
4. 池の山キャンプ場(八女市星野村)

「湖畔×星空×温泉×焚き火」って、欲張りすぎかな?と思うじゃないですか。
それを普通に叶えてくれるのが、八女市星野村の池の山キャンプ場です。
星野温泉「池の山荘」の公式サイトによると、
場内は周囲約700mの自然湖「麻生池」をぐるっと囲むように、
- ロッジ
- バンガロー
- フリーテントサイト
が並んでいて、湖のほとりに泊まれるキャンプ場になっています。
すぐそばには、同じく池の山荘の温泉施設とレストラン、そして星空観測施設の「星の文化館」までセット。
公式サイトでも、「星と自然に包まれた里・星野村」として、星空観測と宿泊が一体になった滞在が提案されています。
(公式:池の山キャンプ場|星野温泉 池の山荘/星の文化館|星野村観光ナビ)
僕が初めてここに行ったのは、まだキャンプにどっぷりハマる前。
「星がすごいらしい」「湖畔で焚き火できるらしい」という噂だけ聞いて、半信半疑で行ったんですが——
夜になった瞬間に、星の量と静けさで一気に持っていかれました。
フリーテントサイトは、麻生池を見下ろすような形で開けていて、
焚き火台をセットして椅子に座ると、
目の前:焚き火の炎
その向こう:湖面に映る炎の揺らぎ
顔を上げると:頭上いっぱいの星
っていう、ちょっと反則気味の景色が広がります。
しかもここ、ただ星と湖だけじゃなくて、
「温泉が歩いて行ける距離にある」んですよ。
池の山荘の温泉は、公式ページによると内湯・露天・サウナまで揃った施設で、
キャンプ場利用者も日帰り入浴が可能。
焚き火でちょっと体が冷えてきたな…というタイミングで、フラっと温泉に行ける距離感が最高です。
(参考:星野温泉 池の山荘 公式サイト)
僕はだいたい、
- 夕方:湖畔をぐるっと散歩しながら、サイトと焚き火ポジションを決める
- 日没〜夜:焚き火をしながら、湖面と星をセットで眺める
- 21時前後:一度焚き火を落ち着かせて、温泉へ直行
- サイトに戻って:熾火をいじりながら、星空の“延長戦”
という流れで過ごすことが多いです。
池の山キャンプ場の推しポイント(星空+焚き火目線)
- 湖面に映る炎と頭上の星空を同時に楽しめるロケーション
- 歩いて行ける距離に星野温泉 池の山荘の温泉があり、焚き火→温泉のループが組める
- 星野村は「日本でも有数の星空の美しさ」で知られ、星の文化館で本格的な天体観測も可能
- ロッジ・バンガロー・テントサイトが揃っていて、キャンプ初心者〜ベテランまで使いやすい
夜、焚き火の前でちょっと息をひそめてみてください。
湖面で魚が跳ねる音、森の中から聞こえてくるフクロウの声、
たまに遠くで車が一本通り過ぎて、またすぐに静けさが戻ってくる——。
街の生活音とはまったく種類の違う音だけが残るので、
「あ、今ちゃんと“夜の音”の中にいるな」っていう感覚が味わえます。
池の山キャンプ場について、よく聞かれる質問
Q. 星って、本当にそんなに見える?街のキャンプ場と何が違う?
A. これは本当に「別物」です。
星野村は、福岡県内でも有数の「星がきれいな場所」として知られていて、
星の文化館では天体望遠鏡を使った観測会も行われています。
街の近郊キャンプ場だと、どうしても空がグレーっぽくて、
星が「点々と見える」くらいのことが多いんですが、
池の山キャンプ場あたりまで来ると、空全体が一段暗くなって、その上に星がびっしり乗っている感じになります。
Q. 温泉までの距離って、実際どう?めんどくさくならない?
A. キャンプサイトの場所にもよりますが、
「ちょっとコンビニに行ってくる」くらいの感覚で行ける距離だと思ってOKです。
僕はいつも焚き火を一度落ち着かせてから、タオル持ってそのまま温泉へ。
風呂上がりに、ポカポカのまままた焚き火の前に戻るのが最高に気持ちいいです。
Q. 子ども連れでも楽しめる?アクティビティとかある?
A. ファミリーにもかなり向いています。
- 湖畔の散策路で自然観察
- ちょっと足を伸ばせば川遊びスポットもあり
- 日中は星の文化館のプラネタリウムや展示を楽しめる
正直、大人は焚き火と星と温泉だけで無限に楽しめますが、
子どもたちにとっても「夜空をちゃんと見た」っていう体験になるので、
ファミリーキャンプのステップアップ先としてかなりおすすめです。
5. 能古島キャンプ村・海水浴場(福岡市西区・能古島)

「会社から1時間以内で、島のビーチで焚き火」——そんなワガママを叶えてくれるのが、
博多湾にぷかっと浮かぶ小さな島・能古島の能古島キャンプ村・海水浴場です。
福岡市西区・姪浜渡船場からフェリーで約10分。
能古島に着いたら、キャンプ村の無料送迎バスで数分揺られるだけで、ヤシの木に囲まれたビーチキャンプ場にそのままチェックインできます。
公式サイトによると、ここは1967年開業の「福岡で唯一、海水浴場と一体になったキャンプ場」。
バンガローや持ち込みテントサイトのすぐ目の前がプライベートビーチになっていて、
昼は海水浴、夜は焚き火とキャンプファイヤーという、教科書どおりの「夏キャンプ」が楽しめます。
- ヤシの木に囲まれた南国っぽいビーチ
- 博多湾と福岡市街の景色を一望できるロケーション
- 九州産和牛の炭火焼きBBQが手ぶらで楽しめる
- 海辺に建つ26棟のバンガローで宿泊可能
といったポイントが強調されています。
実際に行ってみると、まず雰囲気が完全に「福岡から一番近い南国」なんですよね。
ビーチの後ろにバンガローが並び、その向こうに少しだけ林。
夕方になると、対岸の福岡タワーやPayPayドーム周辺の街明かりが、うっすらと海の向こうに浮かび上がります。
焚き火に関しては、
- 焚き火台のみ可(直火NG)
- 焚き火シートの使用を推奨(または必須としている時期もあり)
- 花火は手持ち+打ち上げOKという、かなり珍しいルール(時間帯などのマナーは要配慮)
といったスタイルで、「なっぷ」などのキャンプレポートでも同様のルールが紹介されています。
僕がここでいちばん好きなのは、日没後〜夜の「海×焚き火×夜景」の三重奏です。
砂浜に近い区画にタープと焚き火台をセットして、火を育てながら、ふと顔を上げると——
- 足元では、パチパチと爆ぜる焚き火
- 目の前には、真っ暗になりきらない博多湾
- その向こうに、福岡市街のビル群の光
という、「海キャンプなのに、夜景キャンプでもある」という不思議な景色が広がります。
ソロでじっくり火を眺めるのもいいし、グループでワイワイやるのもよく似合う場所です。
能古島キャンプ村・海水浴場のおすすめポイント(焚き火好き&街キャンパー目線)
- 福岡市中心部からのアクセスが圧倒的にラク
仕事終わりに車で姪浜→フェリーで10分→そのまま島キャンプ、というルートが現実的。 - 南国リゾート感のある「海×ヤシの木」ロケーション
写真映えを狙いたい人にもぴったり。 - 海×焚き火×夜景が同時に楽しめる、かなり珍しいシチュエーション
- BBQは九州産和牛の本格炭火焼きを「手ぶらプラン」で楽しむもよし、
持ち込み食材でのんびりやるもよし。 - バンガロー26棟+テントサイトで、ファミリーもグループもソロも対応可能
砂浜に座って、波の寄せる音と、焚き火の爆ぜる音を同時に聞いていると、
「あ、今日はちゃんと“街を抜け出してきたな」って実感が、じわじわ湧いてきます。
能古島キャンプ村・海水浴場について、よく聞かれる質問
Q. アクセスって実際どう?車ないとキツい?
A. 正直、福岡の海キャンプの中ではトップクラスに行きやすいです。
- 地下鉄・バスで姪浜渡船場へ
- フェリーで約10分で能古島へ
- 能古島の港からキャンプ村の送迎バスで数分
という流れなので、車なしでも全然行けます。
重いギアをガッツリ持ち込みたいなら車+フェリーが楽ですが、
「バンガロー+手ぶらBBQ」であれば、公共交通+フェリーだけで十分楽しめます。
Q. 焚き火のルールは?砂浜で直火できたりする?
A. ここは直火NG、焚き火台必須です。
キャンプレポートでも、「焚き火台+焚き火シート利用」を推奨(あるいはルール)としている情報が出ています。
ただ、海を見ながら焚き火台で火を囲める時点でだいぶ贅沢なので、
直火派の人もここでは焚き火台スタイルで楽しむのがおすすめです。
Q. ファミリーで行っても大丈夫?夜うるさくない?
A. これは正直に言います。
「静かなソロキャンプ」より、「夏の海っぽいワイワイ感」が強いキャンプ場です。
夏休みや週末は、バンガローにグループやファミリーが多く、
夜まで賑やかな雰囲気になることもあります。
「シーンとした森の中で焚き火したい」という人は、別の山間キャンプ場のほうが向いています。
逆に、
- 子どもに「海×キャンプ×花火」全部体験させたい
- 友人グループと夏フェスっぽいノリでキャンプしたい
という人には、これ以上ないフィールドです。
Q. ソロでも楽しめる?カップル・グループ向きなイメージだけど…
A. 僕もソロで何度か行ってますが、オフシーズン〜平日ならソロもかなりアリです。
人が少ない日を狙うと、
- ビーチの端っこのほうで、静かに焚き火
- 対岸の夜景をつまみに、一人でちびちび飲む
みたいな楽しみ方もできます。
「島ソロキャンプデビュー」にも程よい難易度の場所だと思います。
6. 唐泊VILLAGE(福岡市西区・糸島半島東端)

「焚き火バー」という言葉にピンと来る人には、唐泊VILLAGEは刺さりまくるはずです。
唐泊VILLAGEは、福岡市西区・糸島半島の東の先にある、ちょっと変わったキャンプ場。
公式サイトでも「車で行けないキャンプ場」と紹介されていて、受付に車を停めたあと、
細い道をトゥクトゥクで送迎してもらって場内に入るスタイルなんです。
トゥクトゥクを降りると、目の前には海を望む広い芝生サイトと、遠くに砂浜「うしろ浜」。
日常から一段階ギアが変わる感じが、もうここから始まっています。
(公式:唐泊VILLAGE 公式/キャンプ場情報:なっぷ|唐泊VILLAGE)
なっぷの紹介文を見ても、
- 「天神から約40分でアクセス抜群」
- 「車で行けないキャンプ場」
- 「トゥクトゥクで抜けた先に広がる広大な芝生広場」
- 「本場フィンランドのテントサウナ」や「美しい砂浜・うしろ浜」
といったキーワードが並んでいて、“非日常体験”を売りにしているキャンプ場だと分かります。
(参考:唐泊VILLAGE|なっぷ)
そしてここ最大の特徴が、日本最大級クラスのティピーテントの中にある「TIPI BAR」。
TIPI BARは、宿泊者なら誰でも参加できる焚き火付きのナイトバーで、
公式&なっぷの説明によると、
- 日本最大級のティピーテント内で焚き火を囲める
- 宿泊者はお酒・ソフトドリンクが無料で飲み放題
- 懐かしい駄菓子やマシュマロなどのおつまみ付き
という、キャンプ場とは思えないサービスっぷり。
(参考:手ぶらテント+TIPI BARプラン|なっぷ/唐泊ヴィレッジ|GLAMPICKS)
僕も初めて行ったとき、夕方までは普通に芝生サイトで焚き火&ごはんを楽しんでいたんですが、
夜20時にTIPI BARがオープンした瞬間、場の空気が一段階あがるのを感じました。
ティピの中には、
- 中央にどっしりと構えた焚き火
- その周りを囲むソファやチェア
- カウンターにはハイボールやレモンサワー、ソフトドリンクのボトル
- 駄菓子やマシュマロが無造作に置かれたテーブル
という、完全に「アウトドアラウンジ」な空間ができあがっていて、
最初はソロで静かに飲むつもりが、気づいたら隣のテーブルのキャンパーと焚き火談義をしていました。
「キャンプ場=自分たちだけの時間」というイメージが強い人には、ちょっと驚くかもしれませんが、
「火を囲んで知らない人ともゆるくつながる」という意味では、ものすごくよくできた仕掛けだと思います。
もちろん、キャンプ自体もしっかり楽しめます。
- 芝生のフリーサイトで、各自テントを張って焚き火台をセット
- 本場フィンランド式のテントサウナ(プランによる)
- 徒歩圏内のプライベートビーチ「うしろ浜」で、朝夕の散歩や海遊び
という流れで、一泊二日を「海×芝生×焚き火×サウナ」でフルに遊び倒すことができます。
(参考:フリーサイトプラン|唐泊VILLAGE)
唐泊VILLAGEの推しポイント(焚き火ラウンジ目線)
- トゥクトゥクでしか入れない「車で行けないキャンプ場」という非日常感
- 中央のTIPI BARで、焚き火を囲みながら飲み放題&他のキャンパーとの交流が楽しめる
- 芝生サイト+プライベートビーチ「うしろ浜」で、海と焚き火を両取りできるロケーション
- 手ぶらテント/インスタントハウスなど、レンタル&オールインクルーシブ系プランが豊富
(参考:手ぶらプラン|唐泊VILLAGE)
ここは、いい意味で「キャンプ場というより、焚き火付きアウトドアラウンジ」です。
焚き火を囲む時間は、人を自由にする——その言葉を、ほぼそのまま形にしたような場所だと思っています。
唐泊VILLAGEについて、よく聞かれる質問
Q. いわゆる「静かなソロキャンプ」には向いてない?
A. 正直に言うと、「静寂を味わうソロキャンプ場」ではないです。
TIPI BARは夜20時〜23時ごろまで営業していて、
焚き火を囲んだ談笑や、ジェンガなどのゲームで盛り上がる声が場内に届きます。
「完全に静かな環境で、本を読みながら一人焚き火したい」という人には、
山奥の静かなキャンプ場のほうが向いています。
その代わり、
- 一人で行っても自然と誰かと話せるキャンプ場
- カップルや友人グループで、焚き火を囲んで夜更けまで語れる場所
を探している人には、めちゃくちゃハマると思います。
Q. 焚き火は自分のサイトでもできる?TIPI BARだけ?
A. 自分のサイトでも焚き火台を使えば焚き火OKです(直火NG)。
TIPI BARでわいわい火を囲んだあと、
「もう少しだけ静かに火を眺めたいな」というときは、
自分のサイトに戻ってソロ焚き火タイムに移行する、という二段構えもできます。
Q. キャンプ初心者やキャンプ道具ゼロでも楽しめる?
A. むしろ、道具ゼロの人が「キャンプってこういう感じか!」を体験するのに向いているタイプの場所です。
- 手ぶらテントプラン(大型ベルテント+寝袋+調理器具など一式)
- 手ぶらインスタントハウスプラン(常設の小屋+ギアセット)
- 場内レンタルギアも充実
といった感じで、
「焚き火とテント泊の“おいしいところだけ”を体験できる」仕組みが整っています。
キャンプ沼にハマる入口として、ここからスタートするのは全然アリです。
Q. カップルで行くなら、どんな楽しみ方がおすすめ?
A. 僕なら、こんな流れをすすめます。
- 昼:トゥクトゥクで場内へ→芝生サイトにテント or 手ぶらプランで設営
- 夕方:うしろ浜を散歩しながら夕日を見る
- 夜前半:自分たちのサイトで焚き火&晩ごはん
- 夜後半:TIPI BARで、お酒を飲みながら焚き火トーク
「2人だけの時間」と「場全体の空気に混ざる時間」の両方を楽しめるので、
思い出の密度が高いキャンプになります。
7. スノーピーク 油山福岡キャンプフィールド(福岡市南区)

「今日の残業終わったら、そのまま夜景見ながら焚き火しない?」
——この無茶ぶりを、かなり本気で叶えてくれるのが
スノーピーク 油山福岡キャンプフィールド(Snow Peak ABURAYAMA FUKUOKA Campfield)です。
スノーピーク公式情報では、ここは福岡市南区・油山の中腹にあるキャンプフィールドで、
- 福岡の中心部から車で約30分
- 市内の夜景を一望できる眺望
- 木と土の香りが残る、豊かな森と牧場に囲まれたロケーション
が最大の特徴とされています。
(公式:スノーピーク油山福岡キャンプフィールド|Snow Peak/STAY|ABURAYAMA FUKUOKA)
ABURAYAMA FUKUOKA全体の公式サイトでも、
- 「都市が一望でき、夜には夜景を望むことができるキャンプフィールド」
- フリーサイト・区画電源オート・ドッグランサイト・フォレストサイト・ソロサイトなど、サイトバリエーションが豊富
- 桜・新緑・紅葉と、季節ごとに表情が変わる森の景色
と紹介されていて、“都市と自然の境界線にあるキャンプ場”という立ち位置がはっきりしています。
(参考:STAY|ABURAYAMA FUKUOKA/スノーピーク油山福岡 キャンプフィールド|Snow Peak 地方創生)
焚き火については、スノーピーク公式のFAQにしっかりこう書かれています。
- 直火は禁止
- 足付きの焚き火台・BBQコンロなどの器具を使用すること
- 薪・炭は完全消火した上で指定方法で廃棄
つまり、焚き火台前提ではあるものの、
「夜景を眺めながら、堂々と焚き火できる都市型フィールド」というわけです。
(参考:よくある質問・火の扱いについて|Snow Peak ABURAYAMA)
実際に行ってみると、まずサイトごとの「夜景の見え方の違い」が楽しいです。
- フリーサイト/オートサイト
└ テントの前を少し開けて張れば、焚き火の向こうにガッツリ夜景が入ってくる王道ポジション。 - フォレストサイト
└ 木々に囲まれていて夜景は控えめですが、そのぶん「森×夜×焚き火」感が濃いエリア。 - ソロサイト
└ 木々と地形の陰影がいい感じで、静かに自分の火と向き合いたい人向き。
僕が一番好きなのは、区画電源オートサイトからの夜景焚き火です。
テントの前室を少しだけ高めに張って、前をオープンにしておくと、
手前:オレンジ色の焚き火
中景:シルエットになった森
遠景:福岡の街の白い光の粒
という三層構造の景色ができあがるんですよ。
キャンプ場なのに「夜景サイト」って、なかなか反則級です。
それからここ、「キャンプ+α」がとにかく豊富なんですよね。
- 場内にSnow Peakストアがあって、ギアの購入・レンタル・相談ができる
- 同じエリア内にスターバックスや、油山牧場のミルクを使ったチーズ工房&カフェ「CHEESE STAND」も併設
- 登山道や牧場、子どもが喜ぶ動物エリアも近く、「一日中外で遊べる環境」がそろっている
「キャンプ場でスタバのラテ片手に焚き火の準備してる自分、なんかおかしいな」と思いつつ、
それが普通にできてしまうのが、油山の面白さです。
スノーピーク油山 福岡CFの推しポイント(焚き火×夜景目線)
- 福岡中心部から約30分で「夜景×焚き火」という、都市キャンプの完成形みたいな距離感
- フリー・オート・フォレスト・ソロなどサイト種類が多く、ソロ〜ファミリー〜グループまで対応
- レンタル・手ぶらプランが充実していて、「ギアは最低限でも焚き火キャンプが楽しめる」環境
- ABURAYAMA FUKUOKA全体として、レストラン・カフェ・牧場・アクティビティがひとまとまりになっている
焚き火の炎と、街の夜景。
この2つを同時に眺めながらコーヒーをすすると、
「今日はちゃんと終わったな」「明日も意外とやれそうだな」って、肩の力がスッと抜けていきます。
スノーピーク油山福岡キャンプフィールドについて、よく聞かれる質問
Q. 本当に街から30分で行ける?「近すぎて非日常感がない」とかない?
A. 渋滞や時間帯にもよりますが、「福岡中心部から30〜40分圏内」というのは体感どおりです。
「近すぎて非日常感がないかな?」と思うかもしれませんが、
現地に着いて夜景を見下ろしながら焚き火を始めた瞬間、ちゃんとスイッチは切り替わります。
むしろ、「移動でヘロヘロにならない」おかげで、
焚き火を楽しむ体力と集中力が残っているのが油山のいいところだと思います。
Q. 焚き火まわりのルールは?芝生とか気にしなくていい?
A. ルールはしっかりしています。
- 直火は禁止(地面での焚き火NG)
- 足付きの焚き火台を使用
- できれば耐火板・焚き火シートも併用(芝生保護のため)
- 薪・炭は完全に消火して、指定のごみステーション or 灰捨て場へ
実際、サニタリー棟近くには焚き火用の耐熱板も用意されていて、
「芝を傷めずに焚き火を楽しんでほしい」という意図が伝わってきます。
Q. 手ぶらキャンプって、どのくらい“手ぶら”で行ける?焚き火もできる?
A. 公式・なっぷのプランを見る限り、
テント・タープ・テーブル・チェア・焚き火台・BBQグリルなど一式そろったプランが用意されています。
「寝袋と着替えと食材だけ持ってくれば、あとは現地でどうにかなる」レベルなので、
キャンプデビューや、ギアをまだ揃えていない友人を連れていくのにもぴったりです。
Q. 温泉はある?シャワーだけ?
A. キャンプフィールド内にお風呂はありませんが、
- サイト併設のサニタリー棟にシャワーあり
- 車で約10分圏内に温浴施設がいくつかあり
というスタイルです。
「どうしても湯船に浸かりたい派」の人は、チェックイン前かチェックアウト後に温泉に寄る、という動きが現実的ですね。
Q. ソロとファミリー、どっち向き?
A. どっちもいけるけど、エリアを選ぶのがコツです。
- ソロなら:フォレストサイト or ソロサイトで、森寄りの静かなエリアへ
- ファミリーなら:オートサイトやフリーサイトで、トイレ・サニタリー棟に近い場所を選ぶ
夜景をガッツリ楽しみたいなら、
「テントの前を開ける形で張れる場所」=視界が抜けている場所を意識してサイトを選ぶといいですよ。
8. モンベル 五ケ山ベースキャンプ(那珂川市)

「山に囲まれたダム湖のほとりで、ちゃんと整った環境で焚き火したい」
という人に、僕がまっ先にすすめるのがモンベル 五ケ山ベースキャンプです。
ここは、アウトドアブランド・モンベルが手がける全国初のキャンプ場で、
那珂川市の五ケ山ダム湖畔にどーんと構えたアウトドア拠点。
那珂川市と五ケ山エリアの公式サイトを見ると、
- 新発想の常設テントサイト「ウォールテンテッドキャンプサイト」
- デッキ&電源付きのAサイト(オートサイト)
- 電源付きオートのBサイト、電源なしのCサイト
- 愛犬同伴OKのドギーキャンプサイト
- デイキャンプ専用のフリーサイト
と、サイト構成がかなりしっかり作り込まれています。
(公式・詳細:mont・bell GOKAYAMA BASE CAMP|五ケ山クロス公式/モンベル 五ケ山ベースキャンプ|mont-bell公式)
モンベルの予約ページを見ると、
- Aサイト:平均10m×10mのオートサイト+5m×7mのデッキ付き
- 管理棟(フロント&売店)・炊事棟・シャワー室・子ども用トイレ付きサニタリーが整備
といったスペックがしっかり明記されていて、
「高規格キャンプ場としての安心感」+「ダム湖&山並みのロケーション」という、いいとこ取りなフィールドです。
(参考:Aサイト詳細|mont-bell 予約ページ)
焚き火のルールはシンプルで、
- 焚き火台を使った焚き火はOK
- 地面への直火・キャンプファイヤーはNG
- 花火も全面禁止
という、最近の高規格キャンプ場らしいスタイル。
実際、キャンプレポートでも「焚き火台OK・直火禁止・花火禁止・薪は管理棟で購入可能」という情報が出ています。
薪は針葉樹ではなく広葉樹が売られていることが多く、
一度熾火まで育ててしまえば、かなり長く焚き火タイムを楽しめます。(参考:モンベル 五ケ山ベースキャンプ|POPO CAMP)
僕がここでいちばんテンションが上がるのは、
「ダム湖の水面と脊振山系の山並みを同時に眺めながらの焚き火」です。
オートサイトでテントを張って、焚き火台を湖側ギリギリのラインに置いて、
チェアにどっかり座ると——
視界の下半分:焚き火のオレンジとダム湖の静かな水面
視界の上半分:脊振の稜線と、その上の空
という、かなりダイナミックな画角になります。
ときどき山からひんやりした風が吹き下りてきて、その風が炎を「ふっ」と揺らす感じがたまらない。
五ケ山ベースキャンプの面白いところは、「キャンプ+アクティビティ」の組み合わせやすさです。
- モンベル主催のカヤックイベント(ダム湖でのカヤック体験)
- 那珂川五ケ山クロスの施設内にある高さ約8mのクライミングウォール
- モンベルストアでレンタサイクルして、ダム湖一周サイクリング
- 下流側の「RIVER PARK」エリアで川遊び
と、「昼はガッツリ遊んで、夜は焚き火でゆっくり落とす」一日が組みやすい構成になっています。
(参考:GOKAYAMA BASE CAMP|五ケ山クロス/モンベル五ケ山ベースキャンプ特集|家づくりナビ福岡)
あと地味にありがたいのが、管理棟の売店の充実ぶり。
- モンベルのウェアや小物
- 燃料・薪・炭
- 簡単なお菓子や飲み物
が一通りそろっていて、
「あ、ランタンの電池忘れた…」くらいなら普通に現地調達できます。
五ケ山ベースキャンプの推しポイント(焚き火+アウトドア拠点目線)
- 五ケ山ダム湖&脊振山系の山並みを眺めながらの焚き火が、シンプルに気持ちいい
- ウォールテンテッド・オート・ドギー・デイキャンプなど、サイトバリエーションが豊富
- モンベル直営だけあって、レンタル・売店・設備がかなり整っている
- カヤック・クライミング・サイクリング・川遊びなど、アクティビティを絡めたキャンプがしやすい
モンベル 五ケ山ベースキャンプについて、よく聞かれる質問
Q. 直火ってできる?「湖畔だしワイルドにやりたい」ってのは無理?
A. ここは完全に直火NGです。
ルールとして、
- 焚き火台を使用した焚き火のみOK
- 地面での直火・キャンプファイヤーは禁止
- 花火もNG
というスタンス。
ただ、その代わりサイトの地面や芝がきれいに保たれているので、
「どこに焚き火台を置いても安定しやすい」というメリットがあります。
僕はここでは、焚き火台+焚き火シートでスマートに火を楽しむスタイルにしています。
Q. キャンプ初心者やファミリーでも大丈夫?ハードル高くない?
A. むしろ「ちゃんと整った環境でキャンプデビューしたい初心者」にはかなり向いてます。
- トイレはウォッシュレット付きで清潔
- シャワー棟もあって、夏場は汗を流せる
- レンタルギアが豊富(テント・タープ・シュラフ・焚き火台などひと通り)
- 売店で薪・燃料・ちょっとした忘れ物もフォロー可能
なので、「これからキャンプを本格的に始めたい」って人のステップアップには最高です。
ファミリー率も高いので、子連れでも肩身の狭さを感じにくいですよ。
Q. ソロでも楽しめる?ファミリー多そうでちょっと不安…
A. 休日はたしかにファミリー多めですが、
平日やオフシーズンはソロにもかなり快適です。
僕はソロで行くときは、
- A・B・Cのオートサイトなら、端っこの区画を狙う
- 静けさ優先なら、人が少なそうな日程を選ぶ
という感じで使っています。
「高規格だけど景色がちゃんとダイナミック」なキャンプ場なので、
ソロで焚き火しながらダム湖をボーっと眺めるのも、めちゃくちゃアリです。
Q. 湖畔って、夜めっちゃ冷えない?どのくらい装備が必要?
A. 体感としては、福岡市内より2〜3℃は確実に涼しい/寒いと思っていたほうがいいです。
- 春・秋:街での服装+フリースやライトダウンを1枚
- 冬:しっかりしたダウン・ニット帽・手袋、冬用シュラフはほぼ必須
湖からの風があるぶん、同じ気温でも体感温度が下がりやすいので、
「少し着すぎかな?」くらいの装備でちょうどいい、と覚えておいてください。
Q. 犬連れキャンプはどんな感じ?自由に走らせられる?
A. 犬連れならドギーキャンプサイト一択です。
ドギーサイトはペット同伴OKですが、
- サイト外ではリード必須
- ドギーサイト以外の区画でのペット同伴はNG
といったルールがあります。
「犬をノーリードで走らせる」というよりは、
「犬も一緒にキャンプの時間を共有する」タイプのキャンプ場ですね。
9. グリーンパル日向神峡(八女市)

「森×ダム湖×渓谷」のフルコースで焚き火したいなら、グリーンパル日向神峡は一回行っといたほうがいいです。
ここは、八女市が運営するキャンプ場で、公式サイトでも
- 三方を岩山に囲まれ、森林と湖を間近にした落ち着いたキャンプ場
- 日向神ダムの下流・松瀬ダムに隣接したロケーション
- 昆虫採集・山菜採り・森林浴・魚釣り・川遊び・星空観察が楽しめる
と紹介されている、かなり“ザ・渓谷キャンプ”なフィールドです。
(公式:グリーンパル日向神峡 正式ホームページ/施設案内:施設案内)
施設構成はかなりしっかりしていて、
- 6人用・10人用コテージ(風呂・トイレ・エアコン完備)
- 電源付きオートサイト(約9m×9m/車横付け可)
- フリーサイト(テント1張+タープ)
- ピザ窯付きの炊飯棟・サニタリーハウス(シャワー・トイレ・身障者トイレ)
- 釣り桟橋・管理釣り場・水遊び場・遊歩道
というラインナップ。
子ども連れでも安心できる「高規格寄りの自然派キャンプ場」というイメージです。
(施設詳細:施設案内|グリーンパル日向神峡/料金:料金ページ)
焚き火ルールは、公式の「規約・注意事項」にしっかり明記されています。
- キャンプ場での焚き火(直火)は禁止
- 焚き火台+焚き火シート(不燃布)があればOK
- 手持ち花火以外の花火は禁止
なので、ここでは「直火ロマン」よりも「スマート焚き火」路線で楽しむスタイルになります。
(参考:規約・注意事項|グリーンパル日向神峡)
なっぷや子ども向け情報サイトを見ると、
- コテージ7棟・オートサイト25区画・フリーサイト10区画
- 松瀬ダム湖畔の釣り桟橋で、ニジマスやワカサギ釣りも楽しめる
- 林間広場やトレッキングコースで、子どもの自然体験にも◎
といった情報も出ていて、ファミリーにもかなり人気のキャンプ場です。
(参考:グリーンパル日向神峡|なっぷ/子どもとお出かけ情報「いこーよ」)
で、焚き火好きとしてここがどうかというと——
僕が初めて行ったときは、オートサイトを選びました。
サイトの奥がそのままダム湖側に抜けていて、サイトから数十メートルのところに水面と岩壁がドーンと見えるんですよ。
夕方、焚き火台に火を入れて、炎が落ち着いたころにふっと耳を澄ますと、
- 近くを流れる水音
- ダム湖の向こう側で反響するような“こもった”音
- 焚き火のパチパチという乾いた音
が、ミックスされて聞こえてきます。
海沿いのキャンプ場の音が「開けた感じ」だとしたら、
ここはどちらかというと「天然の音響ホールの中で焚き火してる」ような感覚に近いです。
あと、ここは「火+食」の楽しみ方がかなり広いのもポイント。
- ピザ窯付きの炊飯棟で、本格ピザやグラタンを焼ける
- 炊事棟が広くて使いやすいので、ダッチオーブン料理にも向いている
- 場内で薪・炭・着火剤も販売されていて、燃料調達もラク
実際、公式料金ページには「ピザ窯 1,500円で使用可」と書かれていて、
僕もここでは毎回「焚き火でメイン料理+ピザ窯でサブの一品」みたいな構成にしています。
(参考:料金|グリーンパル日向神峡)
グリーンパル日向神峡の推しポイント(渓谷×焚き火目線)
- 三方を岩山に囲まれた「渓谷ボウル」みたいな地形で、森と湖の存在感がすごい
- ダム湖と森林を眺めながら、水音をBGMに焚き火ができる
- ピザ窯付き炊飯棟&レンタル充実で、アウトドア料理の幅が広い
- オートサイト・フリーサイト・コテージが揃っていて、ファミリー・グルキャン・ソロ全部カバー
グリーンパル日向神峡について、よく聞かれる質問
Q. 焚き火って、どこまでOK?直火は?焚き火シート必須?
A. 公式ルールはかなり明確で、
- 直火は完全NG
- 焚き火台+焚き火シート(不燃布)があればOK
- 手持ち花火以外はNG
というスタイルです。
なので、ここに行くときは「焚き火台+耐火シート」のセットはマストだと思ってください。
逆に言うと、ルールがしっかりしているおかげでサイトの地面がきれいで、焚き火台も安定しやすいです。
Q. 設備ってどう?「山の中だから水回りボロい」みたいなことはない?
A. そのイメージはいい意味で裏切られます。
- サニタリーハウスにシャワー・水洗トイレ・身障者トイレあり
- 炊事棟は屋根付きで広く、きちんと清掃されている
- ゴミ捨て場・炭捨て場も整備されていて、分別すれば回収してくれる
実際に行ってみても、「山奥なのに、ここまで整ってるのありがたいな…」という印象でした。
ファミリーキャンプでも安心しておすすめできます。
Q. 子ども連れだと、何して遊べる?ただ焚き火だけだと飽きそう…
A. ここは子どもの自然遊びネタがかなり多いです。
- 松瀬ダム湖畔の釣り桟橋&管理釣り場(ニジマス・ワカサギなど)
- 場内の水遊び場や川沿いでチャプチャプ
- 周辺の遊歩道やトレッキングコースでミニ山歩き
うちの子どもたちは、
「釣り → 水遊び → ピザ窯でピザ焼き → 夜は焚き火でマシュマロ」
という流れで毎回フルコースで遊んでます。
Q. 夏は涼しい?それとも蒸し暑い?
A. 「標高1000m級の高原ほど涼しい!」ってわけではないですが、
- ダム湖の水面
- 周囲の森林
のおかげで、「市街地よりは確実に体感マイルド」です。
夜はしっかり風が抜ける日も多いので、
- メッシュの多いテント
- 扇風機 or ハンディファン
あたりを用意しておけば、夏キャンプも十分楽しめます。
Q. アクセスはどんな感じ?「山道ヤバい」ってことはない?
A. 八女市の案内どおり、国道442号から車で20分ちょっと山側に入る感じです。
黒木の大藤あたりから「グリーンパル日向神峡」の旗や看板を目印に進めばOK。
道はところどころカーブは多いですが、「軽自動車でも普通に行ける田舎道」レベルで、
本格的な険道みたいな感じではありません。
渓谷のキャンプ場って、ちょっと“通好み”なイメージがあるかもしれませんが、
グリーンパル日向神峡は「自然の濃さ」と「設備の安心感」のバランスがすごくちょうどいい場所です。
水の音と森の気配に包まれながら、焚き火の炎をじっくり眺めたい夜に、ぜひ思い出してほしい一軒です。
10. ポーン太の森キャンプ場(朝倉郡東峰村)

「焚き火で遊ぶ」を全力でやりたいなら、ポーン太の森は絶対一回行っといてほしいキャンプ場です。
場所は福岡と大分の県境、東峰村の山の中。
公式サイトでは、
- バンガロー(和室・洋室)
- 区画テントサイト
- 縄文エリア・にぎやかリバーバルエリアなどのテントサイト
- 受付・体験受付・レンタル&売店を兼ねた交流棟
といった施設が紹介されていて、「森の中の体験型キャンプ場」という色がかなり濃いフィールドです。
(公式:ポーン太の森キャンプ場 公式サイト/施設案内:施設案内)
東峰村公式やクロスロードふくおかでも、
- 川遊びや釣り
- ホタル観賞
- 春のシャクナゲ・秋の紅葉・冬の雪
といったキーワードが並んでいて、
「四季を通して遊べる、山の中のキャンプ&体験拠点」として紹介されています。
(東峰村:ポーン太の森|東峰村役場/観光:ポーン太の森キャンプ場|クロスロードふくおか)
で、ここが他のキャンプ場と決定的に違うのは、公式サイトのこの一文。
「竹でご飯を炊く竹炊飯」「焚き火でコーヒー焙煎」「薪で沸かしたドラム缶風呂」
(アクティビティ一覧:ポーン太の森キャンプ場 公式トップ)
そう、ここは「焚き火で遊ぶ」メニューが最初から用意されているキャンプ場なんです。
焚き火で“生活する”体験ができるキャンプ場
僕がポーン太の森に行って一番印象に残っているのは、
「火を眺めるだけじゃなくて、火で生活してる感覚」が強かったことです。
川沿いのサイトにテントを張って、まずは普通に焚き火台で火起こし。
そこから、
- 竹の中に米と水を入れて竹炊飯
- 小さな焙煎器でコーヒー豆を焚き火でロースト
- 別のエリアでは、薪で沸かしたドラム缶風呂の湯気がもくもく
……と、「焚き火=暖を取るもの」から「焚き火=暮らしを回すエンジン」に一気にスイッチが入ります。
公式サイトのアクティビティ紹介でも、
- 竹でご飯を炊く竹炊飯
- 焚き火でコーヒー焙煎
- 薪で沸かしたドラム缶風呂
- ピザ窯・かまどを使ったアウトドアクッキング
などがラインナップされていて、
「火と水と木をちゃんと手で扱ってみよう」というコンセプトがはっきり打ち出されています。
(参考:施設案内・体験メニュー|ポーン太の森キャンプ場)
サイトと焚き火ルールの“ちょうどいいワイルド感”
サイトは大きく分けて、
- 区画テントサイト(段々になった区画・車は専用駐車場)
- 縄文エリア(ちょっとワイルド寄りの林間サイト)
- にぎやかリバーバルエリア(川遊び&グルキャン向きのエリア)
- バンガロー(和室・洋室/バス・エアコン・トイレ付)
といった構成で、「初心者〜野営好きまで幅広く受け止める」つくりになっています。
(公式:利用料金・サイト一覧/詳細レポ:ポーン太の森キャンプ場|PANDA CAMP)
焚き火ルールはだいたいこんな感じ。
- 基本は焚き火台+焚き火シート必須(直火NG)
- ただし縄文エリアの一部のみ直火OK(公式・現地で要確認)
- 灰捨て場あり、ゴミは持ち帰り
- 花火はエリアや時間を守ればOKのケースが多い
直火ロマンを味わいたい“焚き火変態”にも、
「まずは焚き火台でちゃんと火を扱えるようになりたい初心者」にも、
どちらにも振れる設計になっているのが面白いところです。
(参考:直火&焚き火ルール解説|PANDA CAMP/動画:ポーン太の森キャンプ場 紹介動画)
僕が川沿いサイトに張ったときは、
「テント → 焚き火台 → 川」という一直線配置にして、
- 昼:子どもは川でヤマメ探し、大人は焚き火でコーヒー焙煎
- 夕方:竹炊飯でご飯を炊きつつ、メインは焚き火調理
- 夜:川音+焚き火の音だけになったタイミングでお酒タイム
という、火中心の一日になりました。
ポーン太の森の推しポイント(焚き火で遊びたい人向け)
- 竹炊飯・コーヒー焙煎・ドラム缶風呂など、焚き火を「遊び&暮らし」にまで広げてくれる体験メニュー
- 川沿いサイトで、せせらぎをBGMにした焚き火が楽しめる
- バンガローもテントサイトもあり、初心者〜ベテラン・ファミリー〜ソロまで対応
- スタッフさんのサポートが手厚く、「楽ちんキャンプ」など設営おまかせプランもある
ポーン太の森キャンプ場について、よく聞かれる質問
Q. 焚き火はどこまでOK?直火したいんだけど…
A. 基本は焚き火台+焚き火シート必須です。
区画サイトや一般サイトでは直火NGで、焚き火台スタイルが前提。
ただ、キャンプレポートや現地情報では、
縄文エリアの一部のみ直火OKという話も出ています。
直火をやりたい場合は、予約時かチェックイン時に必ずスタッフさんに最新ルールを確認してください。
Q. 初心者でも大丈夫?ワイルドすぎて心折れたりしない?
A. むしろ、「ちゃんとサポートがある“ワイルド寄り”キャンプ場」という感じです。
- バンガロー泊なら、テントなしでキャンプ気分だけ味わえる
- レンタル品(テント・タープ・焚き火台・ランタンなど)がかなり充実
- 「楽ちんキャンプ」プランなら、設営・撤収をスタッフが手伝ってくれる
なので、キャンプデビュー〜2〜3回目くらいの人にも全然おすすめできます。
不安があれば、まずはバンガロー+体験メニューから攻めるのもアリです。
Q. 子ども連れだと、何して遊ばせればいい?
A. 子ども連れにはかなり強いです。
- 川での水遊び・ヤマメやハゼ釣り
- 季節によってはホタル観賞や昆虫採集
- 火を使った竹ごはん・マシュマロ・コーヒー焙煎体験
「火は危ないから触らせない」じゃなくて、
「大人と一緒にルールを守って火を扱う」ことを教える場としても、すごくいいフィールドだと思います。
Q. アクセスは?山道がエグそうでちょっと不安…
A. 住所は福岡県朝倉郡東峰村小石原鼓1633。
クロスロードふくおかや東峰村公式の案内どおり、九州道・杷木ICから16〜20分前後山側に入るイメージです。
たしかにカーブは多いですが、
「普通車で普通に行ける田舎道」レベルで、峠マニア向けみたいなエグい道ではありません。
Q. 静かにソロ焚き火もできる?それともファミリーキャンプ場寄り?
A. 両方いけますが、エリア選びと曜日選びがコツです。
- ファミリー多め:夏休み・週末のにぎやかリバーバルエリア
- ソロ焚き火向き:平日やオフシーズンの区画サイト or 縄文エリアの端
僕は、「昼はにぎやかに遊んで、夜はちょっと静かなサイトで焚き火」というバランスが好きなので、
区画サイトの端っこをよく狙います。
ポーン太の森は、
「焚き火をただの“演出”じゃなくて、“遊び道具&生活道具”として使ってみたい人」にこそハマるキャンプ場です。
火でご飯を炊いて、火でコーヒーを焙煎して、火でお湯を沸かして、最後に火の前でぼーっとする。
そんな“火まみれの一日”を過ごしたくなったら、東峰村の山の上を思い出してみてください。
11. ソラランド平尾台キャンプ場(北九州市小倉南区)

「空がいちばん近いところで焚き火したい」
そんな欲張りな願いを、けっこう本気で叶えてくれるのが
カルスト台地・平尾台の上にあるソラランド平尾台キャンプ場です。
ここは「平尾台自然の郷」として知られてきたエリアの一角にあるキャンプ場で、
公式サイトでは、
- 天然記念物「平尾台」の景観を活かした自然体験施設
- 展望台やドリーネデッキ、芝生広場、草そり場などが広がるアウトドアパーク
- 体験工房・ショップ・カフェ「平尾台テラス」なども併設
と紹介されています。つまり、「高原テーマパーク+キャンプ場」みたいな場所なんですね。
施設紹介|ソラランド平尾台(平尾台自然の郷)
キャンプ場自体は芝生サイトが中心で、ソニー損保のオートキャンプ場ガイドでも
- 「芝生の開放的なキャンプ場」
- 「体験工房や遊具、草ソリ場など子どもも楽しめるので家族連れにおすすめ」
と紹介されていて、ファミリーキャンプの受け皿としてかなり優秀です。
平尾台自然の郷キャンプ場|なっぷ
ソラランド平尾台キャンプ場|オートキャンプ場ガイド
「空が近すぎる高原」で焚き火すると、ちょっと感覚が変わる
僕が初めてソラランド平尾台でキャンプしたとき、
正直、「ここ、空近すぎない?」っていうのが最初の感想でした。
サイトは緩やかに傾斜した芝生で、その先にはカルスト台地の山々がぽこぽこ並んでいるだけ。
街灯は最低限で、日が沈みきると「上のほうが明るい」んですよ。星で。
夕方、サイトで焚き火台に火を入れて、炎が安定してきたタイミングで一歩下がると、
手前:焚き火のオレンジ
その向こう:真っ暗な草原とカルストの稜線
上:やたら存在感のある星空
っていうレイヤーがくっきり出てきます。
「地面の上で焚き火してる」というより、「空の下で火を預かってる」くらいの感覚になるんですよね。
福岡県の広報コンテンツ「グラフふくおか」でも、
ソラランド平尾台は「広大なカルスト台地のロケーションを満喫できる、北九州を代表するアウトドアスポット」として紹介されていて、
オートサイトや広場サイト、星空観察にも向いたキャンプ場としてピックアップされています。
キャンプで自然を楽しもう!|グラフふくおか 2022 SUMMER
高原キャンプって、風との付き合い方がちょっと難しいんですが、
逆に言うと「焚き火の炎と風の関係」を一番分かりやすく教えてくれる場所でもあります。
- 風上にタープの火元を向けない
- 焚き火台はなるべく低めで、炎を暴れさせない
- 薪は細かく割りすぎず、じっくり熾火を育てる
このあたりを意識するだけで、
「風に遊ばれる焚き火」から「風と付き合う焚き火」に一段ギアが上がります。
焚き火ルールは“高原仕様”でしっかり目
キャンプ場の利用案内・注意事項には、焚き火まわりについてかなり具体的に書かれています。
- 直火は禁止
- 脚付きの焚き火台・BBQコンロのみ可
- 区画内にあるコンクリートの上で使用すること
- 花火・キャンプファイヤーは全面禁止
- 木炭・薪・カセットガスは管理棟で販売
- ゴミは全て持ち帰り(炭のみ回収箱あり)
要するに、「火はOKだけど、飛び火と延焼リスクには超シビア」というスタンスです。
キャンプ場ご利用案内・注意事項|ソラランド平尾台
実際に行ってみると、
- 各サイトにコンクリの焚き火&BBQスペースが用意されている
- 芝生のコンディションが良く、サイト内の凹凸が少ない
ので、焚き火台+焚き火シートを持っていけば、かなり快適に火が扱えます。
管理棟では薪も売っているので、「とりあえず現地で1束買って、足りなければ追加」という運用でOK。
高原は夜ぐっと冷えるので、普段より1束多めに見積もっておくと安心です。
星空・草原・洞窟…「一泊二日でソラランドを遊び倒す」イメージ
ソラランド平尾台の良さは、キャンプ場単体よりも「エリア全体で遊べる」ところにあります。
- 芝生広場「のびのび広場」で、子どもと全力追いかけっこ
- 草そり場で、大人も本気で草そり(笑)
- 工房で陶芸や木工などの体験教室
- トレーラーハウスカフェ「平尾台テラス」でコーヒーブレイク
日中はこうやって平尾台自然の郷ゾーンでガッツリ遊んで、
夕方にサイトへ戻って焚き火&晩ごはん、
夜は星空とカルストのシルエットをおつまみに、のんびり火を見る——という流れが鉄板です。
施設紹介|ソラランド平尾台
平尾台テラス 公式サイト
周辺には千仏鍾乳洞・目白鍾乳洞・牡鹿洞といった洞窟も点在していて、
日中に鍾乳洞探検→夕方から高原で焚き火、なんていう「地の中と空の下を一日でハシゴする」遊び方もできます。
冬季はキャンプ場の宿泊営業日が絞られるシーズンもあるので、
行く前に公式サイトの「おしらせ」をチェックしておくと安心です。
ソラランド平尾台 公式トップページ
ソラランド平尾台キャンプ場の推しポイント(高原×焚き火目線)
- 「空が近い」高原サイトで、風と星空を感じながら焚き火ができる
- 芝生の開放感+カルスト台地の独特な景観で、“ザ・平尾台”なロケーション
- 体験工房・草そり・遊具広場・カフェなど、ファミリーで一日中遊べる環境
- 焚き火は焚き火台限定だけど、コンクリスペース完備で安全かつ快適
- 周辺の鍾乳洞やトレッキングコースと組み合わせて、「高原アウトドア旅」の拠点にできる
ソラランド平尾台キャンプ場について、よく聞かれる質問
Q. 高原ってやっぱり風強い?焚き火ちゃんとできる?
A. 正直、「ほぼ無風の日」より「そこそこ風ある日」のほうが多いです。
でも、ちゃんと対策すれば焚き火は全然楽しめます。
- 背の低い焚き火台を使う
- 風下にタープを寄せすぎない(火の粉が飛ばない距離感を取る)
- 燃えやすいファミリーキャンプ用の軽量タープなら、特に火の向きと離隔距離に注意
高原での焚き火は、「風を読む練習場」だと思って楽しんでほしいです。
Q. 焚き火のルールって厳しい?直火は絶対ダメ?
A. ここは直火完全NGです。
- 脚付きの焚き火台・BBQコンロのみ使用可
- 区画内のコンクリート部分の上で利用
- 花火・キャンプファイヤーも禁止
そのぶん、芝生はきれいに保たれていて、サイトも清潔感があります。
「直火は別の山キャンプ場で、ここは高原焚き火モード」みたいに割り切るとストレスなく楽しめます。
Q. ファミリー向き?ソロだと浮いたりしない?
A. どちらもアリですが、土日や連休はファミリー色かなり強めです。
- 子どもの草そり・遊具・広場遊び
- 家族での体験教室
などが充実しているので、「子どものアウトドアデビュー」には最高のフィールド。
ソロで静かに焚き火したいなら、平日やオフシーズンの高原の静けさを狙うのがおすすめです。
Q. 星って本当にそんなにきれい?街近くのキャンプ場と何が違う?
A. 体感としては、「空の暗さ」と「星の数」がワンランク違う感じです。
平尾台は日本三大カルストのひとつで、周辺の光害もそこまで強くないので、
雲が抜けている夜は「星が点々」じゃなくて「空一面に散ってる」感覚になります。
焚き火を少し落として、ランタンも絞ってみてください。
目が暗さに慣れてくると、星の数が一段階増えたみたいに見えてきます。
Q. ペット連れはOK?ドッグランもあるって聞いたけど…
A. キャンプサイト自体はペット同伴不可です(盲導犬・介助犬などは別)。
ただ、同じエリア内に「平尾台テラス RVパーク&ドッグラン」がオープンしていて、
そこでキャンプ+愛犬、という選択肢もあります。
なので、
- 「ソラランド側のキャンプ場」=ペット不可
- 「平尾台テラスのRVパーク」=犬OKの区画あり
と覚えておいて、
ワンちゃん連れのときは平尾台テラス公式サイトをチェックするのがおすすめです。
平尾台テラス|RVパーク&ドッグラン
Q. 高原って寒そう…服装はどのくらいをイメージすればいい?
A. ざっくり、「市街地より2〜3℃下がる」と思っておくと失敗しにくいです。
- 春・秋:街での服装+フリース or 薄手ダウンを1枚
- 夏:日中はTシャツでも、夜は長袖一枚あると安心
- 冬:がっつり冬キャンプ装備(ダウン・ニット帽・冬用シュラフ)必須
風が吹くと体感温度がぐっと下がるので、
ネックウォーマーや手袋など「小物の防寒」もけっこう効きます。
ソラランド平尾台は、
「空の近さ」と「高原の風」と「芝生の開放感」のバランスがとにかく気持ちいいキャンプ場です。
いつもの山や川とはちょっと違う、
「空の下で焚き火する感覚」を味わいたくなったら、
平尾台の高原サイトを思い出してみてください。
季節別:福岡で焚き火を最大限楽しむコツ

同じ福岡でも、季節が変わると焚き火の「役割」そのものがガラッと変わるんですよね。
暖房だったり、照明だったり、ただの癒やしだったり。
ここからは、僕が福岡で季節ごとに焚き火を楽しんできた中で、「ここだけ押さえておくと失敗しないよ」というポイントをまとめておきます。
冬キャンプ:澄んだ空気と焚き火はベストマッチ
- 防寒着は「街での真冬+1枚」を目安に
- 山間部(八女・東峰村・平尾台など)は、福岡市内より2〜4℃ほど低いつもりで装備を整える
- 薪は広葉樹メイン+針葉樹を着火用に用意すると、炎が長く安定しやすい
まず、冬。僕は正直、福岡の焚き火ベストシーズンは冬だと思っています。
福岡市の平年値(気象庁データ)を見ると、
1〜2月の平均気温はだいたい5〜7℃前後で、最低気温は0℃付近まで下がる日もあります。
さらに八女市や東峰村、平尾台などの山間・高原エリアは標高が高いぶん、体感で2〜4℃は低い。
街で「今日はちょっと寒いな」と感じる日は、山では「ちゃんと冬装備じゃないと後悔する日」だと思ってください。
僕が冬に星野村(池の山キャンプ場)や平尾台でやらかした典型パターンがこれです。
- 街基準のアウター1枚で行く
- 焚き火の前では「意外といけるじゃん」とテンションが上がる
- 焚き火から離れてトイレに行った瞬間、「あ、負けた…」ってなる
なので、冬キャンプはとにかく「焚き火がなくても耐えられる服装」をベースにして、
焚き火はあくまで「快適さを底上げしてくれるボーナス」と考えると、かなり楽になります。
具体的には、
- 街でのダウン or 厚手アウター+インナーダウン or フリース1枚プラス
- 化繊 or ウールのベースレイヤー(ユニクロの極暖クラスでもOK)
- 足元は厚手のウールソックス+ブーツ(スニーカーは本気で冷える)
- ニット帽・ネックウォーマー・手袋は「忘れたら負け」レベルの必須装備
薪の選び方も、冬はちょっとこだわると快適度が変わります。
- 着火〜序盤用:よく乾いた針葉樹(スギ・ヒノキ)
└ 火付きが良く、パッと炎を立ち上げたい時に便利 - 中盤〜じっくりタイム用:広葉樹(ナラ・カシなど)
└ 炎は落ち着きますが、熾火が長く持つので「焚き火を眺める時間」が長くなる
福岡県内の多くのキャンプ場(五ケ山ベースキャンプや源じいの森など)では、
管理棟で広葉樹メインの薪を販売しているので、
「序盤だけ針葉樹を少し持ち込んで、現地で広葉樹を追加購入」という組み合わせが僕の定番です。
冬の焚き火は、暖かいを通り越して「生き返る」感覚に近いです。
とくに星野村や平尾台みたいな“空の暗い場所”に行くと、
空気が澄んでいるぶん、炎の輪郭と星の光がびっくりするくらいくっきり見えます。
コツは、「寝具の保温を甘く見ない」こと。
焚き火は夜の前半を温めてくれますが、後半戦はシュラフとマットが主役なので、
- 冬用 or 3シーズン+インナーシュラフ
- R値の高いマット(もしくは銀マット+インフレータブルの二枚重ね)
あたりはケチらないのがおすすめです。
夏キャンプ:標高と水辺を味方につける
- 標高のあるキャンプ場(じゃぶち森のビレッジ・平尾台・星野村など)を優先
- 川沿い(源じいの森・ポーン太の森・グリーンパル日向神峡など)なら、昼は水遊びで体温調整
- 焚き火は日没前後〜夜の「涼しくなってから」に一点集中
夏の焚き火は、正直言って「やり方を間違えるとただの苦行」です。
福岡市の8月平均最高気温は30℃を余裕で超える日も多く、
日中にガンガン焚き火してるとマジでバテます。
なので夏は、
- 場所の選び方で7割決まる
- 時間帯の選び方で残りの3割が決まる
くらいの感覚で攻めるのがおすすめです。
場所でいうと、僕がよく夏に選ぶのはこのパターン。
- 高原・山間系
└ じゃぶち森のビレッジ(標高約400m)/ソラランド平尾台(カルスト高原)/星野村エリアなど。
日中こそ暑いですが、夕方〜夜は「お、涼しいじゃん」と思える日も多いです。 - 川沿い系
└ 源じいの森/グリーンパル日向神峡/ポーン太の森など。
昼は水遊びで体温を落として、夜は川音をBGMに焚き火、という夏キャンプの王道パターンが組めます。
時間帯は、とにかく「夕方〜夜に全集中」。
- 昼:タープの下で涼みつつ水遊び or 高原散策
- 16〜17時:陽が傾き始めたあたりでゆっくり火起こし
- 18〜21時:ごはん&焚き火タイムのゴールデンタイム
こんな感じで、日中は焚き火をほぼしない前提で過ごすと、だいぶ楽になります。
夏の焚き火で忘れちゃいけないのが、
- 虫対策(とくに川沿い)
です。源じいの森やポーン太の森で
短パン+サンダル+虫除けなしで夕方を過ごしたことがあるんですが、
足首〜ふくらはぎをブヨにガッツリやられて数日テンションが死ぬという経験をしています…。笑
なので夏は、
- 川沿いでもロングパンツ+ソックス(薄手でOK)
- 虫除けスプレー or 線香(両方あると安心)
- 場合によっては蚊取り機能付きランタン
あたりをセットで持っていくのがおすすめ。
「焚き火の煙=虫除け」も多少はありますが、それだけに頼ると普通に刺されます。
最後に薪の話。
夏は「炎をガンガン燃やす」というより「小さめの焚き火を長く楽しむ」のがポイントです。
- 大きな薪を積み上げない(火柱が高いと暑さでやられる)
- 細めの薪を少しずつ足して、“ちょうどいい”炎の高さをキープ
- 熾火タイムを長めにとって、「光の焚き火」を楽しむ
このあたりを意識するだけで、
「夏なのに、焚き火気持ちいいね」っていう時間がちゃんと作れます。
雨キャンプ:タープと焚き火の位置関係がすべて
- 焚き火台はタープの外ギリギリに設置し、火の粉が飛んでもタープに当たらない距離をキープ
- 耐熱シート+難燃素材のチェアを使うと安心
- 薪は必ず防水バッグやコンテナで保管して、濡らさない
僕はけっこう雨キャンプが好きです。
テントやタープを叩く雨音と、焚き火のパチパチ音だけに包まれるあの感じは、
「通知ゼロモードの世界」みたいでたまらないんですよね。
ただ、雨キャンプは設営の段階で8割勝負が決まると思ってます。
特に大事なのが、「タープと焚き火台の距離感」と「風向き」。
- タープの下で焚き火をしない(火の粉でタープ穴あきコース)
- かといって、焚き火が雨ざらしだとそもそも楽しめない
このジレンマを解決するのが、「タープの外ギリギリに焚き火台」スタイルです。
僕がよくやる配置はこんな感じ。
- タープ下:チェア・テーブル・荷物・調理スペース
- タープのエッジから50〜70cm外に焚き火台
- 風上側に焚き火台を置いて、煙がタープ内にこもらないようにする
こうすると、
- 自分はタープ下で濡れずに座っていられる
- 焚き火台はタープの外だから火の粉でタープを溶かすリスクが少ない
という、いいとこ取りができます。
薪管理も超重要です。
雨の日にやりがちなのが、
- 薪をそのへんに置いたまま→気づいたらじわじわ濡れてて着火地獄
というパターン。
なので、
- 薪はスタックしてブルーシート or 防水ケースで完全に覆う
- よく使う分はタープ下のコンテナに少しずつ移して使う
という二段構えにしておくと安心です。
雨キャンプの焚き火で個人的に好きなのが、「音」です。
テントとタープに落ちる雨のパラパラ音、地面を叩く少し低めの雨音。
その中に、焚き火のパチパチと時々はじける高い音が混ざって、
「ずっと聞いていられる環境音」が完成します。
あとは、防寒。
雨の日は気温以上に体感温度が下がるので、
- レインウェア or ソフトシェル
- 濡れても乾きやすい化繊系の服(綿オンリーは冷えやすい)
あたりを意識しておくと、
「雨だけど行ってよかった」って夜に変わります。
よく友だちに聞かれる「季節別・焚き火のギモン」に答えてみる
Q. 冬キャンプ、焚き火あればなんとかなる?ストーブとか必要?
A. 焚き火だけで乗り切るのは「外にいる時間」だけだと思ってください。
テントの中は焚き火使えないので、
- 寝具(シュラフ+マット)のグレードを上げる
- 湯たんぽ or カイロを組み合わせる
のが現実的です。
冬の山間部(星野村・東峰村・平尾台あたり)は本当に冷えるので、
「街の冬+1段階上の装備」を基準にしておくと後悔しません。
Q. 夏でも焚き火する意味ある?正直暑くない?
A. 日中にガンガン燃やすのは僕もおすすめしません。普通にしんどい。
でも、日没後の「光メインの焚き火」は夏でもめちゃくちゃ気持ちいいです。
高原(平尾台・じゃぶち森)や川沿い(源じいの森・日向神峡・ポーン太の森)を選んで、
細めの薪で小さい炎+長い熾火を楽しむスタイルにすると、
「夏なのに焚き火最高じゃん」という時間がちゃんと作れます。
Q. 雨予報の日って、キャンセルしたほうがいい?それともトライしてみるべき?
A. これは正直、経験値とメンバー次第です。
- キャンプ初心者・子ども連れ初キャンプ
→ 初回から大雨はあまりおすすめしません。まずは晴れか曇りの日に「焚き火ってこんな感じ」を体験してからでOK。 - ある程度慣れてきたソロ or ベテラン組
→ 小雨〜弱雨ならむしろチャンス。人も少なくて、雨音×焚き火の最高コンボが味わえます。
僕は「強雨+風強め」の予報のときだけは素直に予定をずらします。
タープが煽られるレベルの風+横殴りの雨は、焚き火より片付けの心配のほうが勝ってしまうので…。笑
Q. 季節問わず、薪ってどのくらい持っていけばいい?
A. 僕の目安は、
- 夜だけ焚き火(18〜22時):1人あたり2〜3束
- 夕方〜寝る前までガッツリ(16〜23時):3〜4束
くらいです。
ただ、現地で買えるキャンプ場(油山・五ケ山・源じいの森など)が多いので、
「最低限だけ持ち込んで、足りなければ現地追加」がいちばん身軽でおすすめです。
Q. 季節で「ここは特におすすめ」ってあります?
A. 僕の中ではこんなイメージです。
- 冬 × 星と炎を見たい
→ 池の山キャンプ場(星野村)/ソラランド平尾台 - 夏 × 水と火で遊びたい
→ 源じいの森/グリーンパル日向神峡/ポーン太の森 - 春秋 × 気持ちよく焚き火したい
→ 奥八女焚火の森/五ケ山ベースキャンプ/唐泊VILLAGE
もちろんどの季節にどこに行っても楽しいんですが、
「季節とフィールドの相性」を意識すると、焚き火の気持ちよさが一段階変わります。
福岡は、季節ごとに「焚き火の似合う場所」がちゃんと用意されている県です。
春・夏・秋・冬、それぞれの夜に合ったフィールドと装備を選んで、
あなたなりの「一番好きな焚き火の季節」を見つけてもらえたら嬉しいです。
初心者・ファミリー向けチェックリスト【これだけ見れば迷わない】
僕、これまで福岡のキャンプ場を100泊以上まわってきましたが、 初心者ファミリーが「最高の夜だった!」って言うときは、 だいたいこのチェック項目がちゃんと踏めてます。
予約前チェック
- 焚き火OKか?(直火OK・焚き火台のみ・焚き火スペース指定などルールは必ず公式で確認)
- サイトの種類(オート/区画/フリー) └ 子ども連れは「車横付けできるオートサイト」が圧倒的に楽!
- トイレ・炊事場の清潔さ └ 僕は絶対に「レビュー写真」を見ます。清潔さ=夜の安心感です。
- 子どもが暇にならないか └ 遊具・広場・川・体験施設などはファミリーの強い味方。
ここを押さえずに予約すると、現地で
「トイレ遠っ!」
「子ども暇すぎてギャン泣き…」
みたいな展開になりがちなので、ほんとに大事。
装備チェック
- 焚き火台+耐火シート(どのキャンプ場もまずこれは必須)
- 軍手・火ばさみ・火吹き棒(焚き火三種の神器)
- 防寒着(春秋の山間は普通に寒い。フリース1枚は持っていこう)
- 虫対策(夏の川沿いは「絶対に甘く見るな」経験談)
あと、ファミリーの場合は、 子どもの着替えは“想定の2倍”持ってきてください。 川で遊んで、土で転んで、なぜか焚き火の煙を浴びに行って、もう散々です。笑
そして、これはガチで言いたい。
テントを張る場所をミスると、夜の満足度が全部吹っ飛ぶ。
水たまりができる凹み、風が抜ける谷のような場所、木の下で落ち葉が降り続ける場所… 僕は全部経験してきましたが、どれも「避けてよかったやつ」です。
地面の微妙な傾斜や水の流れを読むクセをつけると、 子どもがスヤァと寝てくれて、焚き火タイムが最高になります。
ソロキャンパーが“静かに過ごせる穴場”の見つけ方
僕はソロでもよく福岡中のキャンプ場を回るんですが、 「静けさ」を求めるなら、ポイントはたった3つです。
- 平日利用のあるキャンプ場を狙う └ 土日はどんな場所でもファミリー多め。平日は世界が変わる。
- “高規格すぎない”山間・高原の小規模キャンプ場を選ぶ └ 設備が整いすぎている場所は、どうしてもファミリーが集まる。
- レビューの「静か」「落ち着く」を信じる └ 現地の雰囲気はレビューが一番リアル。
静かなキャンプ場って、 「自然の音が大きい」とか「虫の声が近い」とか、 余計な情報が全部オフになるんですよね。
焚き火の前に座ってると、 頭の中の余分なノイズがふっと消えていく瞬間があって、 その時間がたまらなく好きです。
よくある質問(FAQ)
Q. 福岡で直火ができるキャンプ場はある?
A. あります。ただしかなり限定的です。
この記事で紹介した中だと、 奥八女焚火の森キャンプフィールドに一部直火OKエリアがあります。 ただし、直火は「ルール変更」が一番起きやすいので、 必ず公式サイトで最新情報を確認してください。
Q. 冬キャンプ、最低限なに持ってけばいい?
A. 焚き火だけで暖はとれません。最低限必要なのはこれ。
- 冬用シュラフ(限界温度0℃以下)
- マットは必須(インフレータブル+銀マット)
- ダウン・フリース・手袋・ニット帽
冬は「焚き火が主役」じゃなくて “寝具が生命線”です。 焚き火は外時間を快適にしてくれるだけ、と思っておいて間違いないです。
Q. 薪って現地で買えるの?
A. ほとんどのキャンプ場で買えます。 ただ、針葉樹が多い場所もあるので、 ゆっくり焚き火したい日は広葉樹を持ち込みましょう。
僕は「序盤に針葉樹」「長時間タイムに広葉樹」と決めています。
Q. 子ども連れに特におすすめのキャンプ場は?
A. トイレ・炊事場が綺麗で、遊具や体験がある場所は間違いないです。
- スノーピーク油山
- 五ケ山ベースキャンプ
- 源じいの森
この3つは、どこも管理が丁寧で初心者ファミリーに最適。 僕も友達の家族連れから必ず相談される鉄板候補です。
キャンプ初心者やファミリーって、 「失敗したらどうしよう…」って不安がどうしてもつきまといますよね。
でも、いくつかポイントさえ押さえておけば、 福岡はマジで“焚き火デビューに優しいキャンプ場の宝庫”です。
あなたの最初の夜が、 「また来よう」って思える焚き火になるように、 僕の経験が少しでも役に立てば嬉しいです。
参考情報・引用元一覧
※各キャンプ場の最新情報(料金・営業日・焚き火ルールなど)は、必ず公式サイトでご確認ください。
福岡県公式観光サイト「クロスロードふくおか」キャンプ・アウトドア特集
福岡県内のキャンプ場をエリア別に紹介。
「福岡でどこから攻める?」と悩んだら、まずここを見ると全体像が掴めます。
奥八女焚火の森キャンプフィールド 公式サイト
「木とふれあい木に学び、木でつながる場所」。
直火OKエリアもある、八女市の“焚き火ど真ん中”キャンプ場。
源じいの森 公式サイト・キャンプ場案内
駅前温泉付きキャンプ場。
「焚き火 → 温泉 → また焚き火」の無限ループを合法的にキメられるフィールド。
池の山キャンプ場|星野温泉 池の山荘
自然湖「麻生池」をぐるっと囲む湖畔キャンプ場。
温泉と星の文化館が徒歩圏内で、「星×湖×焚き火」のフルセットを楽しめます。
能古島キャンプ村・海水浴場|クロスロードふくおか
福岡市からフェリー10分で行ける“島キャンプ”。
ヤシの木とビーチのロケーションで「海×焚き火×夜景」が一度に味わえます。
唐泊VILLAGE 公式サイト・なっぷ
トゥクトゥクでしか入れない“車で行けないキャンプ場”。
日本最大級ティピの焚き火バーがある、焚き火ラウンジ的フィールド。
https://www.karadomari.jp/
https://www.nap-camp.com/fukuoka/14715
スノーピーク油山福岡キャンプフィールド
福岡市街地を一望できる“夜景キャンプ”の代表格。
レンタルギアも豊富で、キャンプデビューのステージとしても優秀。
モンベル 五ケ山ベースキャンプ
モンベル直営のアウトドア拠点。
五ケ山ダム湖×脊振山系の景色のなかで、カヤックやサイクリングも楽しめます。
https://store.montbell.jp/common/system/information/disp.php?c=5&id=300
福岡のおすすめキャンプ場19選|hinata
キャンプ情報メディア「hinata」による編集部セレクト。
グリーンパル日向神峡など、定番スポットの“おさらい”に便利です。
ポーン太の森キャンプ場|クロスロードふくおか
東峰村の“火で遊べる”キャンプ場。
竹炊飯・ドラム缶風呂・焚き火焙煎など、火のレパートリーがとにかく多いです。
キャンプで自然を楽しもう!|グラフふくおか 2022 SUMMER
福岡県の広報誌による特集。
ソラランド平尾台を中心に、県が推すアウトドアスポットの“公式見解”がまとまっています。
https://www.pref.fukuoka.lg.jp/somu/graph-f/2022summer/special/index.html
はじめて焚き火ができる場所の選び方|日本焚き火コミュニケーション協会
「どこで焚き火をしていいのか」「何に気をつけるべきか」を整理した、マナー入門記事。
焚き火ビギナーはここで一度“お作法”を押さえておくと安心です。
本記事の内容は執筆時点の情報をもとに構成しています。
キャンプ場の営業状況・料金・ルール(焚き火の可否・直火の可否など)は変更される場合があります。
必ず各施設の公式サイトや最新の案内をご確認のうえ、マナーとルールを守って焚き火を楽しんでください。


