関東でキャンプを探すとき、「初心者でも安心な場所」「家族で行けるきれいなサイト」「ソロで静かに焚き火できる穴場」――全部知りたいですよね。
実際、関東は東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城・栃木・群馬のどこでもアクセスがよく、2時間以内で山・川・海・高原のすべてに出会える“全国でも最強クラス”のエリアです。
僕(風間 陸)はこれまで全国300泊以上のキャンプを経験し、関東エリアだけでも100か所以上を現地取材してきました。
この記事では、初心者・家族・ソロ・ペット連れなど目的別に「本当におすすめできる関東キャンプ場15選」を厳選紹介。
設備の清潔さ、焚き火や川遊びの自由度、温泉併設の有無まで――実際に行って確かめたリアルな体験をベースに、失敗しないキャンプ場選びのコツと最新の公式リンクをまとめています。
1. 道志の森キャンプ場(山梨)|フリーサイトの王道

結論:フリーサイトの作法を学ぶなら、まずここ。僕はここで何度も張ってきたけれど、朝の冷気と三ヶ頼川(みからいがわ)の水音、そして「歩いて選ぶ自由」が毎回たまらない。予約不要・区画なしだから、到着時間と歩き回る根気がサイトの品質を決める――その醍醐味を全身で味わえる名フィールドだ。
公式の基本情報(ブクマ推奨):
公式トップ /
アクセス・先着ルール /
キャンプ案内(予約不可・待機不可の注意) /
管理棟・設備(営業時間)
現地で“効いた”動き方(風間 陸のテンプレ)
- 午前着で回転帯に合わせる:チェックアウト後の入れ替わりを狙って到着。まず徒歩で5〜10分、川音・風向き・地面の硬さを確認。
- 先に場所→後で受付:道志の森はサイト確保→管理棟で支払いの順が基本。巡回徴収もあるが、僕は先に管理棟で済ませておく派。(受付・案内は公式参照)
- 装備は“低く・強く”:フリー×山間は風が出やすい。自立幕+鍛造ペグ30cm×16+長めのガイでまず倒れない状態を作る。
- 退避動線を先に決める:水辺は増水が早い。高台・階段・橋などの逃げ道を家族に共有してから遊ぶ。
サイト選びのコツ(三ヶ頼川沿い 約2kmをどう使う?)
- 下段・水際:川音の没入感が最高。夜露が強いのでタープ低張り+前室マットで“濡れない動線”を作る。
- 林間・段上:風の影響が少なく、焚き火の火の粉も安心。外灯が少ないゾーンはソロにおすすめ。
- 管理棟近傍:ファミリーは水場・トイレ・売店へのアクセスが短い区画がラク。夜の移動ストレスが激減する。
安全・ルールで外さないために
- 完全先着・予約不可:キャンプサイトは予約を受け付けない先着順。満場時は入場NGの可能性もあるので第2候補を用意。(公式「アクセス」「キャンプ案内」参照)
- 公道待機は不可:所管庁指導で公道上での待機はNG。満車なら潔く時間をずらすか他フィールドへ。(公式「キャンプ案内」参照)
- 休業日はカレンダー確認:2024年以降は不定期休業が導入。出発前にカレンダー必見。(公式トップ「カレンダー」)
- 管理棟の営業時間:季節で変動(例:夏期9:00〜18:00)。巡回で一時不在もあるので、困ったら電話へ。(公式「施設」ページ)
道志の森の魅力は「歩いて選ぶ自由」と「自然に対する距離感」。それが心地よいぶん、気象・水位・ルールは自分で取りにいくのが前提。増水・強風・雷は即撤収でOK。
風間 陸の持ち物ミニリスト(道志版)
- 設営系:自立幕/鍛造ペグ30cm×16/ガイロープ多め/ペグハンマー
- 濡れ対策:前室マット/グランドシート(インナーより一回り小さく)/結露タオル
- 安全系:ヘッドランプ+足元ランタン/ホイッスル/簡易救急セット
よくある質問(友だちからのDMに即レス)
Q1:本当に予約いらないの?混雑はどう読む?
A:いらない。完全先着。混雑は天候に左右されるから、午前着+第2候補セットで勝率が上がる。満場時は公道待機NGなので無理せず別プランへ。
Q2:どのエリアが外さない?
A:初見は管理棟近くの林間が安定。川音を取りに行くなら下段だが、夜露対策はマスト。ソロなら外灯が少ない段上で“静けさ”重視。
Q3:受付や支払いの流れは?
A:場所確保→管理棟で支払いが基本。巡回徴収もあるけど、僕は先に管理棟で済ませてスッキリ派。管理棟の営業時間は季節変動だから公式を確認してから出発を。
Q4:ファミリーでの注意点は?
A:水遊びは浅瀬限定&増水兆候に敏感に。夜のトイレ動線が短い区画を選ぶとみんながラク。迷ったら管理棟に近い区画で。
公式:道志の森キャンプ場 / アクセス・先着ルール / キャンプ案内 / 施設・管理棟情報
2. ほったらかしキャンプ場(山梨)|夜景と温泉の融合

結論:夜景×星空×温泉の“3コンボ”で満足度が跳ね上がる。僕はここに来ると、夕焼けのオレンジが甲府盆地に沈み、夜景が灯りはじめる“境目の5分”を狙って動く。そこから徒歩圏のほったらかし温泉で体を整え、サイトに戻って焚き火――この導線が気持ちよく決まると、睡眠の質まで変わる。風が出やすい地形だから“低く・強く・素早く”が正解。予約はオンラインのみ、カレンダー公開の秒で埋まることもあるから、手順を理解して挑もう。
公式の基本情報(ブクマ推奨):
キャンプ場:https://hottarakashicamp.com/ /
予約フロー:https://hottarakashicamp.com/flow /
温泉公式:https://www.hottarakashi-onsen.com/
現地で“効いた”動き方(風間 陸のテンプレ)
- タイムテーブル最適化:チェックイン→設営(15〜20分で完了)→日没30〜40分前に温泉→サイトへ戻って星空+焚き火。温泉の上がり時間と日没を合わせるのがコツ。
- 設営は“低張り”前提:山の斜面で風が抜ける。タープは低く・短辺を風上へ。テントは自立幕+鍛造ペグ30cm×16、ガイは長めで。
- 露対策:夜露が強い日がある。前室マット+グランドシートはインナーより一回り小さく。就寝前にベンチレーションを少し開けると結露が減る。
サイト選びのコツ(“景色”と“動線”の両立)
- 眺望優先ゾーン:夜景の抜けが良い場所は風の影響も受けやすい。撮影派は三脚の転倒対策を。焚き火は耐熱シート必須。
- 動線短縮ゾーン:温泉往復の足元が暗くなる時間帯に備え、サイト⇄導線が短い区画は冷えと転倒リスクの両方で有利。家族連れは特に効く。
- ソロ静けさ狙い:外灯が少ないエリアは音も光も抑えられる。ヘッドランプは暖色・弱光で雰囲気を壊さない。
予約・当日のポイント(失敗しないフロー)
- 予約カレンダー監視:公式の予約フローを読んでおく。カレンダー公開→即確保の流れを前提に、平日or小雨予報は狙い目。
- 到着=景色のクオリティ:渋滞で日没に間に合わないのが一番もったいない。出発前にNEXCOの渋滞情報と気象庁のナウキャストで逆算。
- 夜の冷え対策:標高約700m級。化繊中綿ジャケット/薄手フリース/インナーグローブ/厚手ソックスで湯上がりの体温低下を防ぐ。
安全・ルールで外さないために
- 直火不可:焚き火台+耐熱シートが前提。火の粉対策に風下へ可燃物を置かない。
- 強風時の判断:タープは立てない・面積を小さく・ポール1本減などでリスクを下げる。撤収は風上から外すが鉄則。
- 温泉往復の足元:夜は段差・砂利で転倒しやすい。ヘッドランプ+足元用ミニランタンを両方使うと安心。
“絶景に酔って判断が雑になる”のがこの場所の唯一の落とし穴。景色にテンションが上がったら、まずは風と気温を見て低く・強く設営。それから写真とコーヒーでも遅くない。
風間 陸の持ち物ミニリスト(ほったらかし版)
- 設営系:自立幕/鍛造ペグ30cm×16/ガイロープ長め/耐熱シート
- 冷え対策:化繊中綿ジャケット/薄手フリース/インナーグローブ/厚手ソックス/湯たんぽ
- 照明:ヘッドランプ(暖色モード)/足元用ミニランタン(拡散型)
よくある質問(友だちからのDMに即レス)
Q1:温泉とのベストな回し方は?
A:日没30〜40分前に入浴→星が出るタイミングで戻るのが最高。湯上がりは一気に冷えるから、サイトへ戻ったらシェル+厚手ソックスを即装備。
Q2:風が強い日はどうする?
A:タープは低張り or そもそも立てない。テントは四隅→長ガイ→予備ガイの順で固定。焚き火は火床を低く・薪は細めでコントロール。
Q3:予約が全然取れない…対策は?
A:公式の予約フローを熟読→カレンダー公開時間に張り付き→平日・小雨予報を狙う。直前キャンセルの回転もあるので、通知ONで。
Q4:ファミリーでの注意点は?
A:夜景目当てで就寝時間が遅れがち。子どもは湯上がり後に先に就寝準備が楽。温泉往復は手を繋ぐ+足元灯で転倒を防ぐ。
公式:ほったらかしキャンプ場 / 予約フロー / ほったらかし温泉
3. スプラッシュガーデン秩父(埼玉)|川遊び×温泉×ドッグラン

結論:家族+犬連れの“効率MAX”フィールド。僕はここを「全部のせモデル」と呼んでいる。荒川河川敷に隣接していて、サイトから歩いてすぐに浅瀬での水遊び(※遊泳は禁止)→汗を流しに併設の梵の湯→犬はドッグラン&犬用温泉という導線が1か所で完結する。移動ストレスが激減するから、子どもも犬も大人もご機嫌のまま夜まで走り切れる。
公式の基本情報(ブクマ推奨):
キャンプ場トップ:https://www.sg-chichibu.co.jp/ /
サイト案内:https://www.sg-chichibu.co.jp/autocamp/ /
予約カレンダー:https://www.sg-chichibu.co.jp/calendar/ /
併設温泉「梵の湯」:https://bonnoyu.com/index.html /
犬用温泉&ドッグラン:https://www.spa-dogsrun.com/
現地で“効いた”動き方(風間 陸のテンプレ)
- 到着→まず放電:犬はドッグランで10〜15分放電→子どもは浅瀬を軽くチェック。これで設営中が落ち着く。
- 設営は“濡れない動線”設計:河畔は夜露が強い。タープ連結+前室マットで「濡れる→拭く→座る→着替える」が一直線になるように。
- 夕方のゴールデンタイム:16:00〜17:00に梵の湯→戻ってサンセット焚き火→夜は早め就寝。翌朝に再度水辺で遊ぶと疲れ残りゼロ。
サイト選びのコツ(荒川沿いの特性を味方に)
- 川音近め:没入感は最高。ただし夜露・結露は増えるのでベンチレーションを少し開ける+前室マットで快適キープ。
- 管理棟近傍:ファミリーはトイレ・水場・温泉への導線短縮が正義。夜のトラブル対応も素早い。
- 犬連れ:ドッグランや犬用温泉の往復が短い区画を。足洗い場の位置を先に把握しておくと撤収が楽。
安全・ルールで外さないために
- 遊泳は禁止:現地掲示と公式案内を厳守。浅瀬の水遊びはOKでも、流芯や飛び込みはNG。
- ペットマナー:リード常時着用・糞は持ち帰り・無駄吠え対策が基本。ドッグランのルール/犬用温泉の利用条件は各公式で要確認。
- 増水・天候:上流の雨で水位が変わる。退避動線(高台・堤防側)を子ども含めて共有してから遊ぶ。
とにかく公式情報が丁寧。料金・カレンダー・注意事項は更新されるので、出発前にもう一度リンクを開いて最終チェック。最新の混雑感は予約カレンダーとSNSで読むと当たりが柔らかい。
風間 陸の持ち物ミニリスト(秩父版)
- 濡れ対策:前室マット/速乾タオル/着替えバッグ(濡れ物と分ける)
- 水辺装備:子どもはライフジャケット+マリンシューズ/大人は踵固定サンダル
- 犬連れ:折りたたみボウル/足拭きタオル/係留用カラビナ/消臭袋
よくある質問(友だちからのDMに即レス)
Q1:川ってどのくらい遊べる?泳げる?
A:遊泳は禁止。浅瀬での水遊びに留めるのがルール。ライフジャケット+マリンシューズを標準装備にして、流芯へ近づかないが鉄則。
Q2:犬用温泉やドッグラン、どう使う?
A:到着→ドッグランで放電→夕方に人は梵の湯→戻って犬は犬用温泉で足腰ケアの流れが快適。各施設の利用条件・料金・営業時間は公式で必ずチェック。
Q3:混雑を避けるには?
A:平日 or 小雨予報が狙い目。週末は午前着で回転タイミングに合わせると良サイトを取りやすい。事前に予約カレンダーで混み具合を掴んでおくと判断が速い。
Q4:温泉との導線、何を意識する?
A:夜は冷えるので、サイト⇄温泉の距離が短い区画を優先。湯上がりは化繊中綿ジャケット+厚手ソックスで一気に冷えないように。
公式:スプラッシュガーデン秩父 / オートキャンプ案内 / 予約カレンダー / 梵の湯 / スパ・ドッグズラン秩父
このほか、房総の海辺や栃木の高原も“週末2時間圏”で即戦力。僕の定番は、千葉の森のまきばオートキャンプ場(牧草地の開放感×都心近距離)と、九十九里の太陽と海(波音&海風で非日常)。高原派なら、家族設備が鬼強いキャンプ・アンド・キャビンズ那須高原や、清潔&アクセス良好な日光だいや川公園オートキャンプ場が鉄板だ。
- 千葉|森のまきばオートキャンプ場:公式/ご利用・予約
- 千葉|九十九里オートキャンプ場 太陽と海:公式/予約状況
- 栃木|キャンプ・アンド・キャビンズ那須高原:公式/予約/施設案内
- 栃木|日光だいや川公園オートキャンプ場:公式/空室カレンダー
現地Tips:海辺は風が読めると快適度が段違い。タープは低張り・長ガイロープ・鍛造ペグ30cmでまず安定を作る。高原は昼夜の寒暖差が大きいので薄手フリース+化繊中綿を常備。どの施設も最新情報・料金・混雑カレンダーは必ず公式で再確認してから出発しよう。
まとめ:自然と火に寄り添う時間を、あなたの手に
キャンプの醍醐味は「非日常」じゃなくて、「自分の日常を取り戻す時間」だと思ってる。無料でも、温泉付きでも、川遊びでも――選び方は人それぞれだけど、共通しているのは自然と火を通して心をリセットすること。
僕が300泊して確信したのは、どんな天気でも、どんなサイトでも、焚き火の前で一呼吸つく瞬間にしか味わえない幸福があるってこと。だからこそ、ルールを守って自然を敬い、火を大切に扱ってほしい。
次の週末、地図を開いて天気を確認した瞬間から、もうキャンプは始まってる。あとは出発するだけだ。あなたの焚き火が、最高の夜を作る。
FAQ(よくある質問)
Q1. 無料キャンプ場って安全?実際どう?
A:安全性は“管理体制”で変わる。自治体運営の無料・低料金サイトは比較的安心だけど、設備が簡素なことが多い。僕の経験上、トイレ・水場・直火可否を出発前にチェックしておけば大きな失敗はない。公式サイトや観光課ページをブクマしておこう。
Q2. 温泉付きキャンプ場での注意点は?
A:湯上がり後の冷えが一番の敵。特に標高のある場所では一気に体温が下がるから、化繊中綿ジャケット・厚手ソックス・湯たんぽがマスト。夜間照明の有無や導線も、公式マップで確認しておくと安心。
Q3. ペット同伴のとき、何を気をつける?
A:リード常時着用・糞の持ち帰り・吠え対策は基本中の基本。サイトによっては犬種制限や頭数制限もあるから、「ペット可」と書いてあっても公式ルールを必読。犬用温泉やドッグラン併設地(例:スプラッシュガーデン秩父)なら動線も安心だ。
Q4. 予約不要のキャンプ場、混雑対策はある?
A:ある。キーワードは早着・平日・小雨。僕は“午前9時〜11時”の回転タイミングで動くようにしてる。満場なら迷わず第2候補へ。道志の森のようなフリーサイトを絡めると勝率が上がる。
Q5. 初心者でも失敗しない装備の優先順位は?
A:迷ったら「火・寝・灯」。つまり焚き火台+ペグ+LEDランタン+寝袋の質を優先。設営が楽な自立幕+低張りタープが鉄板。快適さよりも“安全と安定”を最初に作るのがプロの流儀だ。
※回答はすべて筆者・風間 陸の実地体験と、公式一次情報(自治体・施設・気象庁・国交省サイト)を元に構成しています。現地ルールや天候は随時変動するため、最新情報を必ず公式で確認してください。


