焚き火の音は、心のざわめきを浄化する。
炎の前では、肩書きも役職も意味を失い、ただ“人”に還る。
僕が初めて火を扱ったのは、長野の山中、祖父の手ほどきだった。
火床の組み方、風の読み方、湿った薪の見分け方――それらを体で覚え、
以来三百泊を超えるキャンプを重ねてきた。
メーカー時代には国内外のフィールドで焚き火台をテストし、
いまはアウトドアライターとして、各地の“炎の似合う場所”を探し続けている。
この記事では、北海道から沖縄まで、全国7エリアの中から
2025年版「焚き火が最も美しく息づくキャンプ場」を厳選。
火を囲む時間をどう整えるか、その土地の風と気温、音の静けさまでを評価軸にした。
単なる人気ランキングではなく、「火と人の距離が最も自然な場所」を伝えたい。
- 選定視点:焚き火環境(風・火床・灰処理)/景観と静けさ/運営ポリシー/一次情報の透明性
- 安全前提:国立・県立・自然公園などでは指定場所以外での焚き火は不可。現地ルールを尊重することが、最初のマナーだ。
――風間 陸(アウトドアライター/キャンプギア評論家)
- 選定基準と評価方法(2025年版|風間 陸の実地基準)
- 風間 陸のリアルQ&A(友だちからの質問に本音で答える)
- 北海道エリア|焚き火が似合うキャンプ場ランキング2025(実地レビュー)
- よくある質問(北海道編)― 風間が友だちに答えるなら
- 関東エリア|焚き火が似合うキャンプ場ランキング2025(実地レビュー)
- よくある質問(関東編)― 風間が友だちに答えるなら
- 関西エリア|焚き火が似合うキャンプ場ランキング2025(実地レビュー)
- よくある質問(関西編)— 風間が友だちに答えるなら
- 東海エリア|焚き火が似合うキャンプ場ランキング2025(実地レビュー)
- よくある質問(東海編)— 風間が友だちに答えるなら
- 四国エリア|焚き火が似合うキャンプ場ランキング2025(実地レビュー)
- よくある質問(四国編)— 風間が友だちに答えるなら
- 九州エリア|焚き火が似合うキャンプ場ランキング2025(実地レビュー)
- よくある質問(九州編)— 風間が友だちに答えるなら
- 沖縄エリア|焚き火が似合うキャンプ場ランキング2025(実地レビュー)
- よくある質問(沖縄編)— 風間が友だちに答えるなら
- 焚き火を“もっと”美味しくする装備とマナー(風間 陸の実地セット)
- 予約・混雑攻略:エリア別の“静けさ優先”テクと手順
- よくある質問(装備・予約編)— 風間が友だちに答えるなら
- まとめ:炎は土地の記憶を映す
- よくある質問(FAQ)— 風間 陸のリアル回答
選定基準と評価方法(2025年版|風間 陸の実地基準)
このランキングは「映える写真」じゃなくて、焚き火そのものが気持ちよく続くかを軸に選んでいます。僕は年間で日本中を回り、現地で夜風・地面・灰処理導線までチェック。さらに
環境省の国立公園マナーや
日本オートキャンプ協会(JAC)の調査と突き合わせ、「気持ちよさ」と「正しさ」の両立で絞りました。
- 焚き火環境(最重視):
風向・風速、サイト間隔、火床の高さ、灰→灰捨て場までの動線。例えば
朝霧ジャンボリーは直火禁止で台・耐熱シート前提(場が広くても導線が明快)、
田貫湖キャンプ場は芝生保護で直火NG+防火シートのみ不可と明記。現地で実際に歩いてみると、消火から灰処理まで迷わない動線の差が焚き火体験を左右します。 - 景観 × 静けさ(没入度):
湖畔/森/山/海で“炎が風景の一部になるか”。例えば富士外輪の夜は放射冷却で火のありがたみが跳ね上がる一方、海沿いは突風で一気に難易度が上がる。僕は風速4m/s超は火勢を落とす目安にしています(
ふもとっぱらの注意PDFでも強風時の焚き火禁止を案内)。 - 運営ポリシー(安心感):
ルールの明瞭さと更新頻度、レンタル有無、注意喚起のトーン。例:
PICAさがみ湖は場内すべて直火禁止をはっきり表記、
笠置キャンプ場は2022年から直火禁止へ移行し理由まで公表。こういう“線引きのわかりやすさ”は、夜の落ち着きに直結します。 - 一次情報の信頼性(ぶれない):
公式サイト・行政・協会・予約サイトで内容が一致しているか。たとえば
RECAMP別府志高湖(公式)と
予約サイトの禁止事項ページが直火NGで一致。
行政側のルールは
環境省で「決められた場所以外でキャンプ・たき火はしない」と明文化。ここが判断の背骨です。
結論:2025年の日本は直火NGが多数派。台+耐熱シートが“いまの正解”。僕の現場感としても、これが一番トラブルが少なく、炎の良いところ(静けさ・透明な燃え方)を引き出せます。
- 国立公園・自然公園:指定場所以外での焚き火不可
- 施設ルール例:朝霧ジャンボリー(直火禁止)/田貫湖(直火禁止)/笠置(直火禁止)/PICAさがみ湖(直火禁止)
- 傾向データ:JAC調査(直火などは半数以上のキャンプ場で禁止)
風間 陸のリアルQ&A(友だちからの質問に本音で答える)
Q1. 「直火OKのキャンプ場」って結局どう探すの?
A. まずは予約サイトで「直火可」フィルタ→出てきたら必ず公式サイトで再確認。直火は季節や事故で突然NGになることがあるから。例:かつて直火OKだった
笠置キャンプ場は2022年からNGに。公式の最新告知が最終回答です。
Q2. 風が強い夜、やめ時の目安は?
A. 僕は4m/sを撤収ラインに設定。炎が横倒しになりはじめたら終わりどき。現場でも
ふもとっぱらの注意PDFに「強風時の焚き火禁止」とある。小さな炎でも無理はしないのがプロの遊び方。
Q3. 「防火シートだけOK」って聞いたけど本当?
A. ダメな所が多い。例えば
田貫湖の利用規約は“防火シートのみは不可・必ず焚き火台”と明記。シートは地面保護の補助、主役はあくまで焚き火台。
Q4. 初めての家族キャンプ、炎のレイアウトのコツは?
A. 焚き火台はテント出入口の風上に置かない(火の粉が飛ぶ)。イスは風下を避けて半円に。水バケツ&火消壺は手の届く場所。夜は子どもが眠くなる前に完全消火→歯磨き→就寝のルーティンが平和。
Q5. 初心者に優しい運営ってどこで判断する?
A. 公式サイトの禁止事項ページの分かりやすさと、レンタル有無。例:
PICAさがみ湖は直火NGの代わりに台やギアの案内が手厚い。
朝霧ジャンボリーもルール明快で、広いのに迷わない導線。運営の“言葉の温度”って、現地の安心感に直結します。
Q6. 九州や沖縄は何か違う?
A. 風の質が違う。海風が読みづらい日は“やめる勇気”。沖縄は基本直火NGで、場所によっては焚き火エリア指定が進む傾向(県や施設公式でその都度チェック)。
北海道エリア|焚き火が似合うキャンプ場ランキング2025(実地レビュー)

北海道は“空気の解像度”が違う。だから、同じ焚き火台でも炎の見え方が変わるんだよね。湖畔は音が吸われて炎が主役に、内陸は放射冷却で火のありがたみが跳ね上がる。ここでは僕が現地で確かめた「焚き火しやすさ(風・火床・灰捨て導線)× 静けさ × 運営の誠実さ」で5つを選んだよ。
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第1位:朱鞠内湖畔キャンプ場(幌加内町)
ここ、到着順受付だから“いい抜け感”の場所を自分の目で選べるのが最高。湖畔に寄るほど静寂が深くなって、焚き火の明滅だけが夜の中心になる。僕は林間寄り+風下に低いリフレクターの組み合わせが鉄板。
現地の良さは導線の分かりやすさ。炊事・シャワー・灰処理の動線が迷いにくく、夜に“火の世話だけ”に集中できる。営業は例年春〜秋の季節営業、細かい運営情報は公式のお知らせが速いから、出発前に必ずチェックしよう。▶ 公式:キャンプ案内 / お知らせ(到着順受付など)
▶ メモ:湖畔は急な風向変化あり。火床は浅くしすぎない/火消壺は近くに。 -
第2位:美笛キャンプ場(支笏湖・千歳)
支笏湖の透明感×天然林のコントラストは反則級。日中は景色に気を取られるけど、夜は湿度が高めになるから、薪は細割り+空気管理で“静かに燃やす”のがコツ。
受付時間・サイト構成・売店の有無など一次情報が濃いのも助かる。家族やキャンプ初挑戦の友だちを安心して連れて行ける“整ったワイルド感”が魅力。▶ 公式:TOP / 施設案内(受付時間・マップ) / 料金・ガイド
▶ メモ:湖風が巻く夜はリフレクターかタープで火を囲う。火の粉ケア必須。 -
第3位:洞爺 水辺の里 財田(洞爺湖町)
設備と景観のバランスが絶妙。オートやフリーの選択肢が多くて、「家族×焚き火練習」にちょうどいい。夕方の逆光タイムはマジックアワー、焚き火の赤が金色に転ぶ瞬間がある。予約動線も分かりやすく、混雑回避の作戦が立てやすいのも推しポイント。
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第4位:モラップキャンプ場(支笏湖・休暇村)
砂地フリーの予約制で、視界が開ける“ザ・湖畔”。正面の恵庭岳が絵になるので、昼はとことん開放的に、夜は火床を落として控えめに。予約は当日12時まで受付など運営が明快で、初めての人でも段取りが組みやすい。
▶ 公式:モラップキャンプ場(予約制フリーサイト) / 休暇村 支笏湖
▶ メモ:砂地は火の跡が残りやすい。耐熱シート+火消壺はマスト。 -
第5位:星に手のとどく丘キャンプ場(富良野)
“星を見せるために作られた”というコンセプトどおり、ここは灯りの設計が秀逸。余計な光が少ないから、焚き火はできるだけ小さく・静かに燃やすと星が近くなる。予約開始日が明確で、シーズンの混雑読みがしやすいのもユーザーフレンドリー。
▶ 公式:星に手のとどく丘(TOP) / 予約案内(期日・方法)
▶ メモ:星見目的の人が多い=静けさ最優先。薪は細めで煙を抑える。
よくある質問(北海道編)― 風間が友だちに答えるなら
Q1. 湖畔ってやっぱり風が怖い?どのくらいで中止する?
A. 目安は風速4m/s。炎が横倒し気味になってきたら僕はやめる。湖畔は風向が急変しやすいから、最初から火は低め・薪は細め・リフレクターで囲って“いつでも畳める姿勢”が正解。
Q2. 朱鞠内は到着順って聞いたけど、いい場所を取るコツある?
A. ある。まず林間の風裏を探す→地面の傾斜と排水を確認→炊事・トイレ・灰捨て場の導線を歩いてから設営。結果、夜の焚き火に集中できる。公式のお知らせで営業状況と注意点を出発前に見るのも必須。
Q3. 支笏湖エリア(美笛・モラップ)での焚き火のコツは?
A. 湿度が高めの日は、焚き付けをいつもより細く多めに用意。燃焼効率が上がる深めの火床がある焚き火台だと楽。砂地のモラップは火の跡が残りやすいから、耐熱シートはサイズ大きめ推奨。
Q4. ファミリーで行くなら、どこが安心?
A. まずは美笛か財田。一次情報(受付時間・サイト図・売店)とルール掲示がしっかりしてて、初めてでも迷いにくい。寝かしつけ前に完全消火→歯磨き→就寝のルーティンを作ると全員幸せ。
Q5. 直火OKの場所はある?
A. 2025年の全国傾向として直火NGが多数派。北海道も例外じゃない。もしOKでもコンディションで禁止に変わるケースがあるから、必ず各キャンプ場の公式と現地掲示で最終確認。基本は「焚き火台+耐熱シート」でいこう。
関東エリア|焚き火が似合うキャンプ場ランキング2025(実地レビュー)

関東は「アクセスの良さ」と「夜の静けさ」をどう両立させるかが勝負。僕は毎年ここを重点的に回っていて、
風(4m/sがやめ時の目安)・火床の設計・灰捨て動線・公式のルール明記をチェックしている。
結論から言うと、2025年の関東は直火NGが多数派。でも、焚き火台+耐熱シートで“気持ちいい炎”は十分作れる。以下は「焚き火のしやすさ × 静けさ × 運営の誠実さ」で選んだ5枠だ。
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第1位:無印良品 カンパーニャ嬬恋キャンプ場(群馬)
高原の抜け感とサイト間隔のゆとりが段違い。公式に
「サイトでは焚き火も可能」と明記がありつつ、無印の共通ルールでは
直火は禁止とハッキリ記載。つまり焚き火台+耐熱シート前提で気兼ねなく楽しめる。
僕は夕方の放射冷却を見越して、火床が深めの台を選ぶ派。灰捨て動線が明快で、夜は“火の世話だけ”に集中できるのが強い。▶ 公式:キャンプ案内 / ご利用上の注意(直火禁止)
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第2位:PICAさがみ湖(神奈川)
ファミリー・ビギナーにちょうどいい“安心の設計”。テントサイト(TAKIBI)の案内で
「直火は場内すべて禁止」が明記。レンタルや使える火器の種類も書いてあるから、初めての友だちも迷わない。
丘陵は風が回りやすい日があるので、僕はリフレクターで三方を囲って火を低く運用。これで隣サイトとの距離感も穏やかになる。 -
第3位:ふもとっぱら(静岡・首都圏ユーザー多)
絶景の開放感と運営の誠実さで外せない存在。広い分だけ“自己管理”が問われるが、
場内案内PDFに
直火禁止/強風時(風速4m/s以上)焚き火禁止と明記されているのがとても良い。現場でも風が上がったらサッと火を落とす人が多い。
僕の定番は低い火+風下に人を置かない配置。灰は完全消火→指定ドラム缶へ。これ守るだけで場の快適さが段違いになる。▶ 公式:利用規約・注意事項 / 場内PDF(直火・風速基準の明記)
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第4位:成田ゆめ牧場ファミリーオートキャンプ場(千葉)
牧場一体の安心感と“子どもにやさしい導線”が魅力。最新の予約・注意は
公式キャンプページで集約されている。冬期は
焚火台セットの案内もあって、
「最低限で焚き火を楽しむ」スターターに心強い。家族連れには、就寝前の完全消火→歯磨き→就寝のルーティン化を強く推す。夜が平和になる。▶ 公式:キャンプ案内 / 冬季レンタル(焚火台セット)
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第5位:直火カルチャーの最新動向(まとめ枠)
ここは特定の施設名ではなく“関東の直火事情”をまとめておく。業界全体の傾向として、
日本オートキャンプ協会の調査でも直火を含む禁止事項が半数以上という結果。
さらに、国立公園等では
「決められた場所以外でのキャンプ・たき火はしない」が原則。
だから、直火にこだわる人ほど最新の公式告知を見て、現地の掲示を守るのがマナーだ。
直火は基本NG、どうしても…の時は(1)予約サイトのフィルタ→(2)各施設の公式で最終確認→(3)現地掲示順守の三段チェックを。
よくある質問(関東編)― 風間が友だちに答えるなら
Q1. 直火OKの関東、どこか残ってる?
A. 2025年の体感だとレア。事故・乾燥・芝保護の観点でNGが主流。
まずは予約サイトで「直火可」フィルタ→出たら必ず公式で最新ルール確認が鉄則。
例:PICAさがみ湖は「場内全域直火禁止」を明記。
Q2. 風が強い日に“やめ時”は?
A. 僕は4m/sを撤収ラインにしてる。ふもとっぱらは
公式PDFで「風速4m/s以上 焚火禁止」と明文化。
迷ったら小さく・低く、それでも不安ならやめる。プロの遊び方は“撤収が早い”。
Q3. カンパーニャ嬬恋は直火OK?
A. NO。無印の共通ルールで直火は禁止。
ただしサイトでは焚き火自体は可能(公式より)だから、焚き火台+耐熱シートで楽しもう。
Q4. 子ども連れで安全に焚き火する配置のコツは?
A. イスは風下に置かない、半径2mは通路を空ける、火消壺とバケツは手が届く位置。
成田ゆめ牧場は冬の焚火台セットがあって“最低限”で始めやすい。
Q5. ビギナー友だちを連れていくなら?
A. 迷わずPICAさがみ湖か嬬恋。直火NGでも、
PICAのページは「使える火器・注意点」が明快で、
無印の注意事項も丁寧。ルールが分かりやすい所は、夜が圧倒的に平和。
関西エリア|焚き火が似合うキャンプ場ランキング2025(実地レビュー)

近江の湖風、紀伊の潮、丹波の冷気。関西は「水辺×星空」「温浴×焚き火」の相性が抜群。僕は毎シーズン回って、風(やめ時は風速4m/s)/火床の深さ/灰捨て導線/公式ルールの明快さを軸に選んでいます。結論、ここは直火NGが主流。でも焚き火台+耐熱シート運用なら“気持ちいい炎”は作れます。
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第1位:マキノ高原キャンプ場(滋賀)
高原サイトの抜け感と、夜にストンと落ちる静けさ。直火は固く禁止で、予約ページの注意にも「焚き火台+焚き火シート」が明記。僕は風を背に受けるサイト配置+低い火床を徹底します。灰捨て導線が分かりやすいので、家族やビギナーでも“火の世話だけ”に集中できるのが推しポイント。
▶ 公式:マキノ高原(予約・ルール) / 参考:場内ルール抜粋
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第2位:南紀串本 リゾート大島(和歌山)
太平洋の抜けと満天の星、そして温浴。Q&A/ルールと利用規約に直火禁止・焚き火台+シートがハッキリ。海風は急変があるので、僕は三方リフレクター+薪は細割りでコントロール。売店レンタルがあるから忘れ物があってもリカバリーしやすいのも強い。
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第3位:若杉高原おおやキャンプ場(兵庫)
“星空”で知られる高原。ここは直火禁止で、公式Q&Aに明文化。高原は夜の冷え込みで焚き火の旨みが増すので、深めの火床×二次燃焼系だと煙が減って静けさを守りやすい。ごみ分別・灰のステーションも明確で運用が楽。
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第4位:笠置キャンプ場(京都)
かつて“直火の聖地”と言われた河原は、2022年から全面直火禁止へ。理由も含めて公式告知が丁寧で、最新の注意事項PDFにも焚き火台必須/大規模焚き火禁止が明記。河原特有の突風対策として、僕は火をとにかく低く、小さく運用。離隔広め+消火導線クリアが必須です。
▶ 公式:直火禁止のお知らせ / ご利用の注意(PDF)
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第5位:GRAX るり渓(京都)
グランピング寄りの快適派。家族や“焚き火リハビリ”にちょうどいい。サイトタイプは施設紹介で確認。直火は前提として不可(指定器具を使用)で、夜は静けさ優先の運用が◎。僕はスパッタシート大判+低めの焚き火台で、子ども連れでも安心なレイアウトにする。
河原と海沿いは風対策が命。
1) 風下に人を座らせない/タープは火の真上に張らない
2) 低い火×細割り薪×三方リフレクター
3) 灰は完全消火→指定ステーション(各施設の導線に従う)
なお、吉野熊野などの国立公園域は「指定の場所で」が原則。出発前に行政ページもチェックしておこう(下の参考リンク)。
よくある質問(関西編)— 風間が友だちに答えるなら
Q1. 直火、どこかでできる?
A. 正直、2025年の関西はほぼNG。事故・環境保全の観点で禁止が主流。笠置も22年に全面禁止へ。どうしてもこだわるなら、予約サイトで“直火可”フィルタ→必ず公式の最新ルールで最終確認、が鉄則。
Q2. 海沿い(大島)や河原(笠置)での焚き火のコツは?
A. 風が読めない日は“やめる勇気”。やるなら火は低く、小さく、細割りで。リフレクター三方囲い、イスは風下に置かない。撤収は早めに。僕は風速4m/sを撤収ラインにしてます。
Q3. ビギナー家族ならどこから?
A. GRAXやマキノ高原。ルール掲示が分かりやすく、導線も明快。マキノは「焚き火台+シート必須」が徹底されているから、最初に“正解の型”を身につけられる。
Q4. 若杉高原は何が良い?
A. とにかく星と静けさ。直火禁止は当然として、深い火床の焚き火台にすると煙が減って、周りにやさしい。灰やゴミの分別導線も明快で、夜の時間が澄む。
Q5. 行政のルールってどこを見る?
A. 国立公園は環境省のページが最終判断。「決められた場所以外での焚き火はしない」が原則。関西なら吉野熊野国立公園の注意事項ページもブックマーク推奨。
東海エリア|焚き火が似合うキャンプ場ランキング2025(実地レビュー)

東海は「富士外輪×湖畔×高原」の三拍子。夜は放射冷却で一気に冷えるので、焚き火のありがたみが跳ね上がる。僕が毎季まわってチェックしているのは
風(撤収ラインは風速4m/s)/火床の深さ(燃焼効率)/灰捨て導線/公式ルールの明確さ。結論、2025年の東海は直火NGが標準。でも、
焚き火台+耐熱シート運用なら“静かで気持ちいい炎”が作れる。以下、現場の手触りと一次情報リンクつきで5枠を解説する。
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第1位:朝霧ジャンボリーオートキャンプ場(静岡・富士宮)
日本有数の広大フリー。富士外輪の抜け感で“絵”が決まるのに、夜は驚くほど静かになる。営業案内と
利用約款で直火禁止が明記。さらに
レンタルに焚き火台が載っていて、場として“正しい焚き火”の型を提案してくれるのが最高だ。僕は深め火床×細割り多めで煙を抑え、消火→灰ドラム缶までの導線を最初に歩いて確認しておく。▶ 公式:営業案内(直火禁止) / 利用約款(直火禁止の明記) / レンタル(焚き火台)
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第2位:田貫湖キャンプ場(静岡・富士宮)
逆さ富士の湖畔。芝が美しく管理されているぶん、利用規約で直火は禁止・防火シートのみ不可=必ず焚き火台と明快。
テントサイト案内にも直火・穴掘り禁止。夜は湿度が上がる日があるので、僕は着火材に頼らず細割り→中割り→太薪の教科書どおりで安定化。
ゴミ・灰の導線が整っていて“家族に優しい進行”が組めるのも推し。▶ 公式:利用規約(直火禁止・シートのみ不可) / テントサイト(直火・穴掘り禁止明記) / FAQ
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第3位:伊勢志摩エバーグレイズ(三重・志摩)
“アメリカン”な水辺リゾートで、焚き火の体験導線がわかりやすい。伊勢志摩公式や
総合TOPで焚き火・BBQ・カヌーの訴求が明快。ルールはサイトタイプごとに指定器具がある前提なので、直火は不可で運用。
初心者・ファミリー・友人グループを誘いやすい“体験メニューの豊富さ”が東海3位の理由。▶ 公式:伊勢志摩エバーグレイズ / エバーグレイズ総合
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第4位:つぐ高原グリーンパーク(愛知・設楽町)
天文台併設&高原の冷気で焚き火がうまい。フィールド紹介に
ソロキャンプサイト 2025年4月~規模拡張の記載があり、静けさを求めるソロ勢に朗報。直火は前提として不可(指定器具運用)で、
ご利用案内のQ&Aも整っている。僕はここで“星見×低い火”に振り切る。スパッタシートは大判推奨。▶ 公式:フィールド紹介(ソロ拡張) / ご予約・ご利用案内
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第5位:朝霧ジャンボリー(設備面・運営誠実さの再評価枠)
もう一回推す理由は“正しい焚き火の型”の提示が抜群だから。広大フリー=自由、ではなく、自由を支えるルールと器具の提示がある。
直火NGの明文化、レンタルの手当、そして場内でのマナー啓発。この三点は、初めて連れていく友人にも安心してすすめられる。▶ 公式再掲:営業案内 / レンタル(焚き火台)
富士外輪は放射冷却で一気に冷える=火の前に低座チェア+ブランケットを。強風日は“やめる勇気”。基準に迷うなら、
ふもとっぱらの場内PDFがわかりやすい目安を出していて「風速4m/s以上 焚き火禁止」を明文化している(同エリアの行動指針として優秀)。
灰は完全消火→指定ステーション、防火シートは大きめを選ぶと安心。
よくある質問(東海編)— 風間が友だちに答えるなら
Q1. 朝霧ジャンボリー、直火って本当にダメ?
A. ダメ。営業案内と
利用約款に直火禁止が出てる。レンタルに焚き火台が用意されてるから、台+シートで楽しもう。
Q2. 田貫湖は“防火シートだけ”でOK?
A. NG。利用規約に“防火シートのみは不可・必ず焚き火台”と明記。芝を守るためのルールだから尊重しよう。
Q3. 風が強い日にやる/やらないの判断は?
A. 僕は4m/sを撤収ライン。迷ったらやらない。判断に自信がないときは
ふもとっぱらのPDFにある基準を“現場目安”として共有しておくとチームで動きやすい。
Q4. 初めて連れていくならどこ?
A. 田貫湖かエバーグレイズ。前者はルールと導線が明快、後者は体験メニューが豊富で失敗しにくい。直火はどちらも不可なので、低い火×大判シートで快適に。
Q5. ソロで“静けさ”を優先したいなら?
A. つぐ高原グリーンパークのソロサイト拡張(2025年4月〜)は朗報。星見×低い火で、煙を最小化する二次燃焼系の焚き火台がハマる。
予約前にフィールド紹介と利用案内をチェックしておくとスムーズ。
四国エリア|焚き火が似合うキャンプ場ランキング2025(実地レビュー)

四国は「清流×峡谷×静けさ」。同じ焚き火台でも、仁淀川や四万十川のほとりだと“炎の音量”が一段下がって、耳が景色に解像する感覚がある。僕は毎シーズン、風(撤収ラインは風速4m/s)/火床の深さ(燃焼効率)/灰捨て導線/公式ルールの明確さを現地でチェック。結論、2025年の四国も直火NGが基本。ただし台+耐熱シート運用なら、清流の静けさに溶ける良い炎が作れる。
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第1位:スノーピーク おち仁淀川キャンプフィールド(高知・越知町)
清流・仁淀川が目の前。対岸に人工物がほぼ見えないロケーションで、夜は「焚き火の明滅=景色の明滅」になる。公式の“水質日本一の清流”という文脈どおり、水辺の静けさが段違い。越知町公式にも施設情報・予約導線が整理されていて初見でも迷いにくい。
運用のコツは低い火×細割り多め×三方リフレクター。川風で火が暴れる前にコントロール。灰は完全消火→指定へ。ラフティング等のアクティビティも豊富なので「昼は水辺、夜は焚き火」のメリハリが気持ちいい。▶ 公式:Snow Peak Ochi Niyodogawa / 行政情報:越知町公式
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第2位:モンベル アウトドアヴィレッジ本山(高知・本山町)
吉野川をすぐそばに感じる、予約不要・無料サイト(詳細は公式で随時確認)。公式でフィールドマップや設備が確認でき、「はじめてのキャンプ」2daysのような導線も用意。ビギナーと一緒のフィールドワークに最適。
ここは朝の逆温で煙が地面にたまりがちなので、二次燃焼系の深い火床が効く。地面保護のための大判シートと火消壺はマスト装備。▶ 公式:モンベル アウトドアヴィレッジ本山 / 体験導線:はじめてのキャンプ(モンベル)
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第3位:四万十川流域の河畔サイト(総称)
代表格として四万十市のオートキャンプ場とまろっと。管理棟・シャワー・ランドリーなど設備が充実していて、家族連れも動線が組みやすい。
四万十の河畔は「風が読みづらい+火の粉が飛ぶと草地にダメージ」の二重難度があるので、低い火×離隔広めで運用。直火は前提として不可(各施設のルールに従う)。予約やアクセス等は公式の最新情報から。▶ 公式:とまろっと / 施設案内 / お知らせ・予約・アクセス
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第4位:渓谷系キャンプ場(総論)
谷は風の巻き込みが少なく、“小さく静かな炎”が作りやすい。ただし夜は冷気が落ちやすいので、火床を深くして燃焼効率を上げ、湿った薪は避ける。仁淀川流域のキャンプ規約では、直火禁止・灰は所定場所などが明記されている。渓谷系は音が響くので、薪は細割り主体で“パチパチ音”も控えめに。
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第5位:海沿いサイト(総論)
瀬戸内側・太平洋側ともに突風と乾燥に要注意。国立公園域(瀬戸内海国立公園など)は「焚き火は指定の場所で」が原則。潮風の日は燃焼が不安定になりやすいので、三方リフレクター+低い火+火の粉対策が必須。迷ったら“やめる勇気”。
よくある質問(四国編)— 風間が友だちに答えるなら
Q1. おち仁淀川って、結局なにが最高?
A. 対岸に人工物が少なく、焚き火の明滅がそのまま景色になる。場の一次情報が揃っている(Snow Peak公式/越知町公式)ので段取りが早い。僕は到着したら先に灰捨て導線を歩いて確認→低い火+細割りでスタート、がいつもの流れ。
Q2. 本山の無料・予約不要サイト、初心者でも大丈夫?
A. 大丈夫。公式でフィールド図や設備をチェックして、余裕があればモンベルの体験プログラムで“焚き火の型”を先に身につけるのも手。無料ゆえにマナーは自律が命。直火は不可、台+大判シート+火消壺でスマートに。
Q3. 四万十川の河畔で失敗しがちな点は?
A. 風の読み違いと離隔不足。河原は火の粉が飛ぶ距離が伸びる。イスは風下に置かない、火は低く、薪は細割り。とまろっとのように設備が整った場所を選び、管理側の導線に合わせて灰を処理しよう。
Q4. 直火OKの場所はある?
A. 2025年の体感ではほぼNG。仁淀川流域の規約でも直火禁止・灰は所定場所が明記。国立公園域は原則「指定場所でのみ焚き火」(瀬戸内海国立公園)。どうしても、のときは予約サイトのフィルタ→各施設公式の最新ルール→現地掲示で三段チェック。
Q5. 装備の最適解は?
A. 深い火床の二次燃焼系+大判スパッタシート+三方リフレクター+火消壺。清流沿いは湿度で燃焼が鈍る日があるから、焚き付けを普段より多めに。撤収は“早め・確実に”が四国の正義。
九州エリア|焚き火が似合うキャンプ場ランキング2025(実地レビュー)

九州は「火山の大地×星×温泉」の三強。阿蘇くじゅう国立公園域も多く、“正しい焚き火の型”が圧倒的に大事。僕は毎季、風(撤収ラインは風速4m/s)/火床の深さ(燃焼効率)/灰捨て導線/公式ルールの明確さをチェックしている。結論、2025年の九州も直火NGが主流。でも台+耐熱シート運用なら“静かで気持ちいい炎”は十分作れる。温泉とセットで回すと幸福度は2倍だ。
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第1位:久住高原オートビレッジ(大分・竹田)
阿蘇くじゅうのスケール感が段違い。場内に温浴(満天の星の湯)があるので、「完全消火→湯→星」のルーティンが最高にハマる。最新情報は運営母体のオートビレッジ公式に集約。高原の夜は一気に冷えるから、僕は深い火床×細割り多めで煙を抑え、灰ドラムまでの導線を先に歩いて確認しておくのが定番。
▶ 公式:久住高原オートビレッジ / 温泉:満天の星の湯
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第2位:RECAMP別府志高湖(大分・別府)
阿蘇くじゅう国立公園内の湖畔。行政側の案内(別府市公式)と運営側(RECAMP公式)が噛み合っていて安心。直火は当然NGで、焚き火台+耐熱シートが前提。ここは静けさがご馳走なので、低い火+人の配置は風下を避けるがキモ。
▶ 行政:別府市:志高湖 / 公式:RECAMP別府志高湖
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第3位:歌瀬キャンプ場(熊本・山都)
九州の“焚き火文化”を今に伝える場。サイト種別・ルール・レンタルが運営ページに明快で、キャンプ案内と料金・レンタルが実用的。直火は基本NG(時期・区画により運用告知を要確認)。僕は二次燃焼系×深い火床で煙を減らし、周囲の静けさを守る運用に徹する。
▶ 公式:歌瀬キャンプ場(案内) / 料金・レンタル
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第4位:ひなもりオートキャンプ場(宮崎・小林)
霧島の裾野。予約・料金・イベントが公式に整理されていて、予約ページからの導線がスムーズ。直火は不可、台+シート+火消壺で快適運用。ファミリーに勧める理由は、導線のわかりやすさと夜の静けさの両立に尽きる。
▶ 公式:ひなもりオートキャンプ場 / ご予約・申込
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第5位:阿蘇外輪山・高原サイト(総論)
外輪山系は風が読みにくい日がある。迷ったら“やめる勇気”。阿蘇くじゅう国立公園のルールは環境省の「たき火は指定の場所で」が原則(参考:阿蘇くじゅう国立公園・利用上の注意)。現地掲示と公式告知を最優先に、低い火×離隔広め×消火導線クリアで運用しよう。
▶ 行政:阿蘇くじゅう国立公園|利用上の注意
温泉と焚き火は親友。就寝前に完全消火→温浴→星見→就寝の順が幸福度MAX。強風日は“低い火 or 撤収”。灰は完全消火→指定ドラムへ。国立公園域は指定場所以外不可が大前提。
よくある質問(九州編)— 風間が友だちに答えるなら
Q1. 志高湖って国立公園内?ルールは厳しい?
A. そう、阿蘇くじゅう国立公園内。だから直火は不可かつ指定場所での焚き火が原則(環境省ガイド)。別府市公式と運営公式を両方チェックして出発しよう。
Q2. 風が上がった時の“やめ時”は?
A. 僕は風速4m/sを撤収ラインにしてる。基準に迷うなら、場内ルールを明記している例として静岡のふもとっぱらPDFに「4m/s以上 焚き火禁止」の記載がある。九州でもこの目安で安全寄りに判断してOK。
Q3. 久住、なにがそんなに刺さる?
A. “消火→温泉→星”の導線。満天の星の湯まで近いから、クールダウンが自然にできる。深い火床+大判シートの基本を守れば、焚き火の質も上がる。
Q4. 歌瀬はビギナー連れて行っても大丈夫?
A. 大丈夫。案内とレンタルが丁寧で、導線がわかりやすい。直火は基本NG、二次燃焼系×低い火で煙を減らせば周りも自分も快適。
Q5. ひなもりは何が“安心”?
A. 公式の予約・料金・イベントが整理されていて、予約導線も明快。家族でも段取りを組みやすい。直火不可、台+シート+火消壺はマスト。
沖縄エリア|焚き火が似合うキャンプ場ランキング2025(実地レビュー)

沖縄は「海風×常緑樹×高湿度」。本州の“山の焚き火”と同じノリでやると、だいたい失敗します。僕は毎シーズン、風(やめ時の目安は風速4m/s)/火床の深さ(湿度対策)/灰捨て導線/公式ルールの明快さを現地でチェック。結論、直火は基本NG。でも、台+大判シート+三方リフレクターで“気持ちよく静かな炎”はちゃんと作れます。ポイントは風向の読みと、やめる勇気。
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第1位:やんばる学びの森(国頭村)
僕が沖縄でまず連れていくのがここ。森の密度が高く、昼は生き物観察、夜は低い火×細割りでしっぽり。公式キャンプ案内に焚き火は「焚き火台必須」と明記。炭の処理場所も指定されていて導線がクリアです。到着したら最初に灰捨て動線を歩いておくと、夜が楽になる。
▶ 公式:やんばる学びの森 / キャンプ案内(焚き火台必須)
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第2位:伊江村 青少年旅行村(伊江島)
離島の“抜け感”で焚き火の気分が一段上がる。村公式に直火禁止・焚き火台かファイヤースタンド必須とハッキリ。レンタルは基本ない前提なので台と大判シートは持参しよう。南風が強い日は、三方リフレクター+低い火+椅子は風下に置かないの三点でかなり安定します。
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第3位:沖縄県 県民の森(名護)
2025年は「焚き火エリア(許可制)」の整備が進み、キャンプ案内に薪を使う場合は炊事棟と焚き火エリア(許可制)に限ると明文化。いきなり場内で着火…は絶対NG。受付で許可とエリアを確認→台+大判シート+火消壺で正しく楽しむのがこちらの型。海からの風が巻く日は、小さく低い火に寄せるのが正解。
▶ 公式:県民の森 / キャンプ案内(焚き火エリア・許可制)
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第4位:乙羽岳森林公園 キャンプ&バンガロー(今帰仁)
山頂近くの高台。眺望と静けさがダブルで効く。施設公式に「炭火や焚き火台での焚き火OK」とあるので、台+大判シートが前提。今帰仁村の観光ページでも同様に案内されています。夜は湿度で燃焼が鈍る日があるので、着火材に頼らず細割り→中割りで火柱を作らず育てるのがコツ。
▶ 公式:乙羽岳森林公園キャンプ&バンガロー / 行政:今帰仁村観光:乙羽岳森林公園
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第5位:本島北部・海辺サイト(総論)
海辺は突風・潮気・砂地の三重苦。タープの真下で火を焚かない/イスは風下に置かない/火を低く小さくが基本。やんばる国立公園域は環境省のガイドに従い「たき火は指定の場所で」が原則。迷ったらやらない。これが沖縄の正解です。
よくある質問(沖縄編)— 風間が友だちに答えるなら
Q1. やんばる学びの森、焚き火は結局できる?
A. できる。ただし焚き火台必須で、炭は指定場所に廃棄。これは施設の公式ページに明記されてる。僕は到着したら“灰捨て導線”を先に歩いて把握するよ。
Q2. 伊江島(青少年旅行村)は直火OK?
A. 直火はダメ。伊江村公式で焚き火台orファイヤースタンド必須と明記されてる。レンタル基本なしだから、必ず持参。
Q3. 県民の森は“焚き火エリア”って本当?
A. 本当。公式のキャンプ案内に薪の使用は「炊事棟と焚き火エリア(許可制)」のみと出てる。受付で許可を取って、指定エリアで小さくやるのが正解。
Q4. 乙羽岳は何が良い?
A. 高台の静けさと眺望。施設公式に焚き火台での焚き火OKとハッキリ。湿度が高い日は深い火床が有利。大判シートは必ず。
Q5. 国立公園のルール、どこを見ればいい?
A. やんばる国立公園の利用上の注意がベース。“たき火は指定の場所で”が明文化。現地掲示も必ず見る。迷ったら中止、が沖縄ルール。
焚き火を“もっと”美味しくする装備とマナー(風間 陸の実地セット)
写真映えより「続けやすい火」。僕が実地で落ち着いた正解はこれ。国立公園は指定場所以外での焚き火禁止が原則なので、まずは現地ルールを確認してから道具を選ぶ。
- 深い火床+二次燃焼系:煙と匂いを減らし、隣サイトに優しい。田貫湖など芝保護の場所は直火NG+シートのみ不可→必ず焚き火台(現地規約で明記)。
- スパッタシートは大判(90〜120cm):「大きすぎる」は無い。風で灰が走る日ほど効く。角はペグダウンで捲れ防止。
- 風速4m/sを“火を落とす”ライン:炎が横に寝始めたらやめ時。実地でも事故は風から起きる。目安をチームで共有しておくと判断が早い。
- 三方リフレクター:低い火+三方囲いで熱を自分へ返す。海・河原・高原で体感差がデカい。
- 灰は完全消火→指定へ:水・火ばさみ・火消壺は“常に手の届く位置”。撤収は「濡れ→触れる→白い灰」の三段確認。
公式の基本線:
- 国立公園:指定場所以外でキャンプ・たき火はしない
- 直火の社会的傾向:JAC調査で半数以上が直火禁止
- 具体例(目安):ふもとっぱら場内PDFは風速4m/s以上 焚き火禁止を明文化/田貫湖はシートのみ不可を明記/PICAさがみ湖は場内全域直火禁止
予約・混雑攻略:エリア別の“静けさ優先”テクと手順
- まずフィルタ:予約サイトで「焚き火可」をON→出てきた施設は必ず公式で最終確認(直火可の表記は直前に変わることがある)。
- レビュー検索術:検索キーワードを「灰捨て場」「風」「強風」「シート」で絞ると、現場の困りごとが見える。
例:富士山麓は風速4m/s目安の掲示がある施設が多く、チーム内の“やめ時共有”に便利。 - 地域の狙い目(実地版):
- 北海道・東北:新月前後に星×低い火がベスト。湖畔は日中の風見⇒夜は小さく。
- 関東:平日IN(16〜17時)で静けさが段違い。PICA系や無印はルール明快で失敗が少ない。
- 東海(富士外輪):放射冷却で冷える→大判シート+ブランケット必須。田貫湖は「シートのみ不可」を守る。
- 関西:河原・海沿いは三方リフレクター+低い火が基本。笠置は今は全面直火禁止。
- 四国:清流沿いは音がご馳走=細割り主体で静かな燃焼に寄せる。
- 九州:焚き火→温泉の導線が神。阿蘇くじゅうは指定場所でのみが原則。
- 沖縄:焚き火エリア許可制の整備が進む。海風で迷ったら中止。
- 当日の安全確認:乾燥・強風注意報の見出しチェック→迷ったら小さく/やめる。
※行政の注意報は平均風速10〜15m/sで出るが、キャンプの現場運用はもっと控えめ(4m/s前後)に。
公式確認リンク(例):環境省|国立公園マナー /
田貫湖|利用規約 /
PICAさがみ湖|火器のご利用 /
ふもとっぱら|場内PDF(4m/s基準)
よくある質問(装備・予約編)— 風間が友だちに答えるなら
Q1. 風が出てきた。どのタイミングでやめる?
A. 僕は風速4m/sを撤収ラインにしてる。施設によっては「4m/s以上焚き火禁止」を明文化してる所もある(例:ふもとっぱらの場内PDF)。迷ったら小さく、さらに迷ったらやめる。これで失敗は激減する。
Q2. スパッタシートのサイズ感が分からない。
A. 迷ったら120cm角級。薪を割る、かき回す、灰を落とす動作で火の粉が“外側”に飛ぶから。ペグで四隅を固定して捲れを防ごう。
Q3. 「直火OK」って書いてあったけど本当に大丈夫?
A. 公式で最終確認が鉄則。JAC調査でも直火禁止は半数以上の時代。当日現地掲示で禁止に変わるケースもある。特に国立公園は指定場所以外での焚き火不可が原則。
Q4. 予約前に見るべきページは?
A. 施設トップ+「注意事項/規約」の2枚。例:田貫湖の利用規約(シートのみ不可)や、PICAさがみ湖の火器ルールは超実用。ここが明快な施設は現場も平和。
Q5. 乾燥注意報や強風注意報ってどのくらいヤバい?
A. 消防庁の基準では強風注意報=平均風速10〜15m/s。このレベルはそもそも焚き火どころじゃない。僕らはそのはるか手前、4m/s目安で安全側に切る運用にしておけばOK。
まとめ:炎は土地の記憶を映す
北の湖畔、東の森、西の山、南の海――どの場所でも“気持ちいい焚き火”の条件は同じです。現地ルールを尊重し、自然に敬意を払い、火を小さく美しくコントロールすること。
僕は毎季フィールドで、風の変化・火床の深さ・灰捨て導線を自分の足で確かめてきました。結論はシンプル。直火がNGの時代でも、台+大判シート+三方リフレクターで“心からうまい炎”は作れる。
2025年の夜も、あなたの焚き火がそっと自由を取り戻す時間になりますように。次の週末は、小さく始めて、確実に終える。それが僕たちの流儀です。
よくある質問(FAQ)— 風間 陸のリアル回答
Q1. 「直火OK」と書いてあっても、中止判断の目安は?
A. 僕は風速4m/sを撤収ラインにしています。炎が横に寝始めたら“やめ時”。施設によっては
場内PDFで「4m/s以上 焚き火禁止」を明文化している例もあります。乾燥注意報や管理者アナウンスが出たら即中止。迷ったら小さく、さらに迷ったらやめる——これで失敗は激減します。
Q2. 初めての人に勧める“最低限セット”は?
A. 焚き火台/大判スパッタシート(90〜120cm)/火ばさみ/着火具(マッチ+予備)/火消壺/水(バケツ)。芝保護の観点でシートのみは不可(必ず台を使う)と明記する施設が増えています。例:
田貫湖の利用規約は「防火シートのみ不可・必ず焚き火台」。まずは“正しい型”でスタートしましょう。
Q3. 国立公園内のルール、何を見れば確実?
A. 最終判断は行政の一次情報です。国立公園は環境省のガイドに従い、「決められた場所以外でキャンプ・たき火はしない」が原則。
出発前に環境省|国立公園マナーを確認し、現地掲示に従ってください。施設側のルールと食い違う場合はより厳しい方を優先。
Q4. 子ども連れの安全配置、実際どうしてる?
A. 我が家の定番はこれ。①椅子は風下に置かない/②焚き火台から半径2mは“通路”として空ける/③火消壺と水は大人の手元。就寝前は完全消火→歯磨き→就寝のルーティンで“火を寝かせてから人が寝る”。これだけで夜が平和になります。
Q5. 焚き火が禁止の日、代わりに楽しめることは?
A. 焚き火に固執しなくても“夜の時間”は楽しめます。炭火料理(蓋付きグリルで安全に)/LEDランタンの炎色演出/星見散歩など。
次の機会に備えて、日本オートキャンプ協会の調査や施設の注意事項を読み、装備や動線を見直すのも最高の“準備時間”。
Q6. 「直火カルチャー」はもう楽しめないの?
A. 直火自体を否定はしませんが、2025年の国内トレンドは直火NGが多数派。JACの調査でも禁止が半数超というデータがあります(
出典:日本オートキャンプ協会)。直火にこだわるなら“本当に許可されている場所”かつ“その日のコンディション”で可能かを公式で再確認。できない日はきっぱり諦めるのが、フィールドを守る最短ルートです。
Q7. 公式とSNSで情報が食い違うときは?
A. 公式>現地掲示>予約サイト>SNSの順で信頼。特に火に関するルールは直前で変わることがあるので、施設トップ+「注意事項/規約」を直リンクでブクマ推奨。
例:PICAさがみ湖|火器のご利用(場内直火禁止)のように、一次情報が最速・最確実です。


