焚き火の火花が宙に舞い、消えるたびに夜が少し深くなっていった。標高千メートルを超える高原の空気は澄みきっていて、肺の奥まで森の香りが染み込む。富士を背に湖畔で夜を過ごし、長野の山で星を数え、岐阜の谷で川音に耳を傾ける。中部の大地は、キャンパーを試し、そして解き放つ。
僕はこれまで、延べ三百泊を超えるキャンプをこの地で重ねてきた。アウトドアメーカーでギアを試し、焚き火台の燃焼を測り、夜の温度差を記録してきた経験から言えることがある。中部のキャンプ場は、自然のスケールが違う。 山梨・長野・静岡・岐阜・愛知――どの地にも、心を洗う“光”がある。
ここでは、僕が現地で確かめ、一次情報と体験をもとに選んだ絶景×星空×焚き火の15場を紹介する。夜の静けさの中で燃える火は、人の原点を思い出させてくれる。さあ、星に近い夜へ出かけよう。火を囲む時間は、きっとあなたを自由にする。
- 浩庵キャンプ場(山梨・本栖湖)
- 山中湖 みさき(山梨・山中湖)
- 道志の森キャンプ場(山梨・道志村)
- ほったらかしキャンプ場(山梨・山梨市)
- 星の森オートキャンプ場(長野・売木村)
- 銀河もみじキャンプ場(長野・阿智村)
- 小梨平キャンプ場(長野・上高地)
- ふもとっぱら(静岡・朝霧高原)
- 田貫湖キャンプ場(静岡・富士宮)
- 朝霧ジャンボリーオートキャンプ場(静岡・富士宮)
- 平湯キャンプ場(岐阜・奥飛騨)
- ひるがの高原キャンプ場(岐阜・郡上市)
- くるみ温泉&キャンプ(岐阜・高山市)
- つぐ高原グリーンパーク(愛知・設楽町)
- 茶臼山高原(愛知・豊根村|レイクサイド&休暇村キャンプ)
- 星空と焚き火の心得
- 快適“絶景キャンプ”装備チェック
- まとめ|星と焚き火に誘われて、また戻る場所
- FAQ|よくある質問
- 情報ソース(一次情報・権威サイト)
浩庵キャンプ場(山梨・本栖湖)

「テントの前が、そのまま富士ビューの最前列」——これ、誇張なし。僕は夜明け前にコーヒーを淹れて待機、風が落ちた瞬間に湖面へ富士がスッと映った。あの“逆さ富士”は、写真で見るより静かで、音が消える。人気の理由、現地で腑に落ちました。
現地でわかった「ここが推せる」3ポイント
設営のコツ(現地メモから)
- 地面が変わる:湖畔は砂地でペグが抜けやすい/林間は硬め(鍛造30cm↑推奨)。強風予報日はガイライン多め&低め設営。
- 光と風:「無風の朝夕=逆さ富士のチャンス」。夜〜明け方は放射冷却で冷え込むので、寝袋は快適温度−5℃目安。
- 焚き火:環境保護の観点で焚き火台+耐熱シート前提で臨むのが無難(直火可否は運用が変わることがあるため、入場時に必ず最新ルールを確認)。
運用ハイライト(要チェック)
- 受付:セントラルロッジ(7:30–20:00)。指定したチェックイン時間より早着不可&待機場所なし。
- チェックアウト:10:00(レイトは17:00)。夜間は出入不可(20:00–翌8:00)。
- 備考:レンタル(テント等)は基本なし。必要装備は必ず持参。
写真カット指示
夜明けの逆さ富士+前景に小型焚き火台。横位置、24mm、F5.6。風が止んだらNDなし/ISO100でシャッター低速へ。
風間 陸のリアルQ&A(友人に答える感じで)
Q. 何時に行けば「いい場所」取れる?
A. 予約時に選んだチェックイン時間以降しか入れないから、まずはそこを抑えるのが正解。僕は平日朝イチ+風弱め予報の日を狙う。前泊・レイト組がいると10時過ぎまで空かないこともあるから、プランB(林間)を用意しとくとメンタル安定。
Q. 食材は現地で買える?
A. 売店は便利だけど、がっつり買い出しは最寄りスーパー片道25km。肉・水は事前調達が吉。氷は売店で足せばOK。
Q. 直火できるの?
A. ネット記事だと“直火OK”の情報も出回ってるけど、運用は変わることがある。僕は毎回スタッフに確認+焚き火台&耐熱シートでやってる。湖畔は風が巻くから、どのみち台のほうが安全。
Q. 富士が綺麗に見える“時間帯”は?
A. 風が落ちる夜明け前〜朝凪が本命。夕方は逆光でシルエットが渋く、夜は星+稜線でドラマが出る。三脚+赤色ヘッドランプ必携。
- 公式:浩庵キャンプ場 公式サイト
- 予約:オンライン予約
- FAQ:よくある質問
- 第2(テント村):公式案内
山中湖 みさき(山梨・山中湖)

「ここ、風と音が“湖仕様”だ」——実際に張ってみて納得。半島形状の区画は両サイドが湖面で、タープの下を風がスーッと抜ける。正面には対岸越しの富士。夕方はオレンジ、朝は乳白色の霧、同じ場所でも表情がコロコロ変わるのが楽しい。場内はファミリー&ソロ基準で静けさ重視の運用だから、夜は波音がBGMになる。公式も「両側が湖畔に面した唯一無二」と押してるだけある。公式TOP に基本情報あり。
現地で「良かった!」と思ったポイント
- 区画選びで迷わない:車乗り入れできる区画サイト/電源区画と、静けさ重視の林間フリー(ソロ)が明確に分かれてる。家族とソロが混在してギスるパターンが起きにくいのが良設計。設備の詳細は 施設案内 をチェック。
- 運用ルールがはっきり:チェックインは13:00–16:00、アウト11:00。就寝時間22:00–翌6:00は灯りも落として静かに。車の出庫は20:00–翌9:00は不可。場所の事前指定はできず当日入場順(だからこそ場内の静けさが維持される)。料金・利用ルールに明記。
- マナー徹底で快適:直火NG・焚き火台必須/花火は手持ちのみ22時まで/ゴミは持ち帰り。区画は車1台が原則(2台なら2区画)。そもそも複数家族・グループ予約は不可という運用で、静かに過ごしたい層には最高。
設営&過ごし方のコツ(風間メモ)
- 風対策が第一:湖面風でタープがあおられやすい。公式も強風時のタープ設営は控えてと案内してる。張るなら低め+ガイライン増し。ペグは鍛造30cmクラスを。
- 電源区画の使い道:秋〜春はホットカーペットやセラミックヒーター(合計1000Wまでの家電OK)で夜が一気に快適に。ファミリーの寝冷え対策に効く。
- 買い出しは先に:場内は静けさ優先=夜の出庫不可。チェックイン前に食材&薪を揃えてインが正解。就寝時間は22時からだから、焚き火は21時台にゆるめに。
- サイトの“向き”を調整:富士の出方は天気でブレるので、富士が見えたら椅子の向きを変える、見えない日は湖面が主役。写真はマジックアワーの逆光気味+弱いランタン1灯で雰囲気が出る。
写真カット指示
「富士稜線+湖面のグラデーション」。マジックアワーにタープ下へ暖色ランタン1灯、露出は空に合わせてテントはシルエット寄りに。風が出たら湖面のリップ(波紋)を活かす。
風間 陸のリアルQ&A(友だちに答えるノリで)
Q. 子ども連れでも静かに過ごせる?
A. うん、ここはファミリー専用の区画運用で静けさ重視。就寝時間がしっかり決まってるから、夜は落ち着く。お風呂は「紅富士の湯」や「石割の湯」へ車でサッと行ける(営業時間は要確認)。 ※ファミリー方針は施設案内に記載あり。
Q. グルキャンや複数家族で並びサイト取れる?
A. それはこのキャンプ場の思想と逆。複数家族・グループ予約NG&当日入場順で場所指定もなし。静かな環境を守るための運用だから、グルキャンなら別の場所を探そう。
Q. 焚き火と花火のルールは?
A. 直火NG・焚き火台必須。花火は手持ちのみ22時まで。ゴミは全部持ち帰り。ここは大人のマナーが試される場所だよ。
Q. 風が強い日はどうする?
A. 公式も強風時のタープ設営は控えてって明記。僕は耐風性高いドーム+張り綱多め、タープは張っても短辺低めのAフレーム。湖面風は読みが外れると一気に荒れるから、無理しないのが最善。
- 公式:山中湖 みさき 公式サイト(概要・問い合わせ)
- 施設:設備・サイト構成
- 料金・ルール:チェックイン/就寝時間・直火NGほか
- 予約:オンライン予約 / 空き状況
道志の森キャンプ場(山梨・道志村)

「ここは“場所取り”からもう楽しい」——初見は必ず場内を一周して。三ヶ瀬川沿いに約2kmの細長い敷地、林間・河原・段差サイトが連続する超広域フリーです。僕はまず音の抜けと地面の締まりをチェック。水音が近い瀬の横はBGM最高、静けりゃ上段の林間。季節と混雑で“当たり”が変わるから、歩いて探す価値がある。
現地で刺さった推しポイント
- 完全先着・自由レイアウト:キャンプサイトの予約は一切なし、到着順に空いている所へ。区画がないから前室の向き・焚き火の風向き・川音の距離まで自分で設計できる。
公式:トップ/アクセス(先着・予約不可の明記)/場内マップ(PDF) - 運用がシンプル:チェックイン9:00、チェックアウト12:00。22:00–7:00は場内車両出入り不可で夜は静か。通水期間は4月中旬〜11月中旬(それ以外は水道・水洗トイレ停止)。繁忙期は入場規制あり。
公式:ご利用案内(時間・期間・規制) - 管理棟&設備:管理棟は季節により9:00〜17:00/18:00。薪販売・巡回受付あり。バンガローは電話予約制(サイトは先着のみ)。
公式:施設(管理棟営業時間)/バンガロー案内
風間メモ:現地で効いた“実践テク”
- 到着順戦略:週末は前夜の雨明け+晴れ予報が最混雑。僕は金曜AMか日曜夕方インで“入れ替わりの瞬間”を狙う。入口は7:00〜22:00(地図PDFに記載)なので、7〜9時の回転タイミングが穴。
- 地面対策:河原は砂利混じりで抜けやすい→鍛造30cm↑+追加ガイライン。林間は硬い場所もある→チタンペグは控えめに。
- 水回りの計画:通水期間外は水場×・水洗×なので飲料水/生活水は自前、トイレは簡易に切替。期間内でも朝のピークは分散利用。
- 焚き火の基本:直火運用は時期や場所でルールが変わることがある。僕は焚き火台+耐熱シート前提で行き、到着時に管理棟で最新運用を確認してる(自然保護&撤収短縮の面でも◎)。
- 騒音回避:グループが集まりやすい広い開けは避け、段差のある“枝サイト”へ。川音が“ホワイトノイズ”になってプライバシーも確保できる。
運用ハイライト(公式一次情報)
写真カット指示
渓流脇のソロサイトに小型ドーム+焚き火台。縦位置、24〜35mm、SS 1/4〜1/8で水流に少しだけ流れを。夕方は川面の反射が強いのでPLを弱めに。
風間 陸のリアルQ&A(友だち目線で)
Q. いい場所を取るコツは?
A. “歩いて決める”のが正解。車でウロウロしても空き見落とす。まず徒歩で候補を3つメモ→車に戻って一気に搬入。週末は7〜9時/12時前後に“入替え”が起きるから、その時間帯を狙うとチャンス大。
Q. 水音で眠れないのが心配…
A. 川の“瀬”は音が強い。気になる人は上段の林間か、カーブ外側の流れが緩い区画を選べばOK。耳栓より“場所選び”が効くよ。
Q. 冬もやってる?トイレは?
A. 場自体は開場してるけど、通水期間外は水場・水洗トイレが使えない。携行水と防寒はガチで。公式の通水期間(4月中旬〜11月中旬)だけは覚えておいて。公式:ご利用案内
Q. 直火できる?
A. ここは広い&運用が変わることがあるから、到着時に管理棟で確認がベスト。僕は常に焚き火台+耐熱シートでやってる。撤収が速いし、地面保護になる。
Q. 管理棟の時間と薪は?
A. 季節で変動するけど目安は9:00〜17:00(夏は〜18:00)。薪は管理棟で買える。混雑日は巡回受付もあるから、場所が決まったらサッと受付へ。公式:施設
- 公式:道志の森キャンプ場
- ご利用案内:時間・通水期間・料金ほか
- 場内マップ(PDF):エリアと導線を事前確認
- アクセス・連絡先:先着制の注意書きもここ
ほったらかしキャンプ場(山梨・山梨市)

「夜景も富士も、どっちも主役」——標高約700mの尾根上に張ると、甲府盆地の夜景が足元に広がって、その先にドンと富士。僕はまずイスだけ出して10分ボーッと眺めます。で、冷えてきたら即・焚き火。ここ、風が通るから防寒は1ランク上が正解。翌朝は徒歩3〜4分のほったらかし温泉へ“朝日×露天”直行という最高動線。
現地で「やっぱり最高」と確信したポイント
- 景色の破壊力:サイト前で盆地の夜景と富士の稜線が同居。時間帯で表情がガラッと変わるから、夕景→夜景→明け方の順に“3度”おいしい。
- サイトのバリエ:静けさ重視のぼっち、扱いやすい区画、抜け感のハナレ、ワイドに抜けるダイノジ、限定のほったらかし、さらに横浜/デッキ/頂上まで。人数・撮りたい画・風向きで使い分けられるのがズルい。
- “朝風呂”のご褒美:温泉が徒歩圏。オレンジ色の空のまま湯船に入る体験は、一回やると忘れられない。
設営&過ごし方(風間メモ)
- 風読み:尾根上は常に一枚上の防風装備で。タープは低めAフレーム、ガイライン多め、鍛造30cm↑。焚き火は深型+耐熱シートで火の粉管理。
- サイト選び:「写真重視ならダイノジ or 頂上、静けさ重視ならハナレ or ぼっち」。区画は初訪問でも迷いにくい。“横浜”と“ほったらかし”は希少枠、早めにチェック。
- 時間割:夕景は逆光を活かしてシルエット、夜は夜景ボケ+炎、明け方は露出上げて富士をくっきり。温泉は開場直後が空いていて最高。
予約・料金・温泉まわり(一次情報リンク)
- 公式サイト:ほったらかしキャンプ場(標高・立地・場内トピック)
- サイト種類と使用料金:ダイノジ/ほったらかし / ぼっち・区画・ハナレ・横浜・デッキ・頂上
- ほったらかし温泉(徒歩3〜4分):公式(営業時間:日の出1時間前〜22:00)
写真カット指示
夜景ボケ+焚き火の炎に照らされるシルエット。35mm/F1.8、ISO1600〜、1/60。風が強い日は炎が流れるのでシャッター1/125へ。明け方はISOを落として富士の稜線を拾う。
風間 陸のリアルQ&A(友だちに答えるノリで)
Q. 初めてならどのサイトが当たり?
A. まずは区画 or ハナレが万能。設営しやすくて景色も十分。写真ガチ勢はダイノジ/頂上で“抜け”を狙うと楽しい。
Q. 冬の装備、どれくらい必要?
A. 尾根上だから体感温度は平地−5℃くらいで見積もってOK。ダウン上下・ニット帽・防風シェル、寝袋は快適−5℃目安+R値4以上のマット。
Q. 温泉のベストタイミングは?
A. 開場直後一択。空いてる&空の色が劇的。夜は混むので、夕食→小焚き火→就寝→朝風呂のルーティンが気持ちいい。
Q. 焚き火やゴミのルールは?
A. 焚き火は焚き火台+耐熱シート前提、強風日は無理しない。ゴミは原則持ち帰り運用を想定して動くと間違いない(現地掲示を要確認)。
星の森オートキャンプ場(長野・売木村)

「天の川、こんなに濃いの?」——初めて連れて行った友だち家族が、同じセリフを3回言いました。標高約1,200mの高原、場内の外灯は最低限で、区画・電源・シャワーがしっかり。星を見たいけど設備も欲しいというワガママを満たしてくれる、頼れる一択です。基本情報は公式で確認を:公式TOP|サイト案内
現地で「ここ好き!」と確信したポイント
- 星見に最適化された環境:周囲に強い光源が少なく、サイト灯も控えめ。ランタンを落として空を見上げると一気に星の粒度が上がるのが体感でわかる。
- 家族連れが動きやすい設計:区画はゆとりがあって、電源サイトも揃う。シャワー・水回りも清潔で、「寒い・暗い・不安」をちゃんと潰してくるから初の星見キャンプに最適。
- アクセス&運用が明快:公式の「サービス/サイト案内」に区画タイプ・電源有無・設備が整理されていて予約検討がしやすい。サイト案内(公式)
設営&星見のコツ(風間メモ)
- ライト運用:撮る気がなくても赤色モードのヘッドランプが正義。白色は眩しすぎて順応がリセットされる。星見中はランタンを極力絞るか消灯。
- 体感温度:夏でも夜は一桁℃に落ちる日がある。寝袋は快適温度−5℃目安、マットはR値4以上が安心。子どもは首元と足先の保温を厚めに。
- 結露対策:放射冷却が強い夜はテント内が濡れがち。前室を少し開けて上だけベンチレーション、タープを足して機材を露から守ると快適。
- 撮影の入り口:広角14–24mm/F2–2.8、ISO 3200前後、シャッター10–15秒がまずの目安。ピントは∞ではなくライブビューで星に合わせると成功率UP。
予約・設備の確認(一次情報)
区画タイプ・電源有無・場内設備・ルールは公式で最新を確認:サイト案内(公式) | 総合トップ:星の森オートキャンプ場
写真カット指示
区画サイトの低い常夜灯+天の川。高感度・短露光(10–15秒)×数枚を比較明合成で星の粒立ちを確保。前景はランタン1割の明るさで“にじまない”程度に。
風間 陸のリアルQ&A(友だちに答えるノリで)
Q. 月が明るい日でも楽しめる?
A. 天の川は厳しいけど、富士ではない山影+雲の立体感が映えるから“月夜の星見”もアリ。子ども連れは足元が安全で動きやすいよ。濃い天の川狙いなら新月前後。
Q. 子どもの寒さ対策、何が効いた?
A. 首・手首・足首の3点強化が一番コスパ良い。就寝前に湯たんぽ(PETでもOK)を寝袋に入れておくと夜中の“寒い”が消える。
Q. 電源サイトの活かし方は?
A. 秋〜春はホットカーペット弱+電気毛布で家族の寝冷えを防ぐ。写真派はノートPC充電やアストロトラッカー運用にも余裕が出る。
Q. ランタン、どのくらい落とす?
A. サイト移動時は10–20%、撮影時は消灯か赤色のみ。隣サイトへの光漏れも減って、みんな幸せ。
- 公式:星の森オートキャンプ場
- サイト案内:区画タイプ・設備・電源の有無
銀河もみじキャンプ場(長野・阿智村)

「星って、こんなに“量”があったのか」——初めて来た友人が固まった。ここは“日本一の星空”で知られる阿智村の核エリア。場内は灯りが控えめで、周辺も光害が少ない。新月期に晴れが重なると、肉眼で天の川の筋が見えるレベル。まずは公式で基本を押さえよう:銀河もみじキャンプ場 公式/地域の星空解説は Go NAGANO。
現地で「ここ、星見の作法が整ってる」と感じたポイント
- 光を最小限にする設計:サイト灯は必要最低限。夜の場内は赤色ライト推奨で、視界を保ちつつ星を壊さない運用が根付いている。
- サイトの選び分けが有効:開けた芝サイト=星の量がドン、林縁サイト=風の影響が少なく落ち着く。家族連れはトイレ/炊事棟動線を基準に選ぶと夜も安心。
- イベント期の段取り:流星群や新月週は予約が動くのが早い。日程→月齢→天気予報→予約の順で決めるのが鉄板。
星見&設営のコツ(風間メモ)
- ライト運用は“赤一択”:ヘッドランプは赤色モード常用。白色は移動時だけ短時間。目の暗順応を守ると、星の粒が一段増えるのを体感できる。
- 温度と露対策:標高帯ゆえ、夏夜でも冷える。寝袋は快適−5℃目安+マットR値4〜。機材はタープ下に。カメラはヒーターorレンズフードで結露回避。
- 撮影スタート値:14–24mm/F2–2.8、ISO3200〜4000、10–15秒。ピントはライブビュー拡大で明るい星に合わせる。比較明で2〜3枚を重ねると“粒立ち”が出る。
- 風読み:谷風が通る夜は三脚を低く。テントは低重心+ガイライン多め。焚き火は焚き火台+耐熱シートで火の粉と地面保護を両立。
予約・運用の見方(一次情報)
営業情報・サイトタイプ・ルールは公式で最新を確認:銀河もみじキャンプ場 公式。阿智村の星空や観察会の背景は Go NAGANO がわかりやすい。
写真カット指示
林縁のカラマツ越しに天の川。14mm・F2・10〜12秒・ISO3200。前景は赤色ライトで1〜2秒だけ弱照らして“にじまない”程度に。風があれば木をシルエットに切り替え。
風間 陸のリアルQ&A(友だちに答えるノリで)
Q. 月が明るい日は行く意味ある?
A. 天の川狙いは厳しいけど、地形+薄雲+月光で立体感が出る夜景系星空が撮れる。子どもと歩くなら月夜のほうが安全で雰囲気も◎。
Q. 子連れの就寝、寒さで起きちゃう…
A. 就寝30分前に湯たんぽを寝袋へ。首・手首・足首をメリノで固める。電源サイトならホカペ弱+電気毛布で“夜中の冷え”を潰せる。
Q. どのエリアが撮りやすい?
A. 広場寄りの開けた区画が無難。風が気になる日は林縁で三脚低め。どちらも隣サイトへの光配慮を忘れずに(撮影時は基本消灯)。
Q. 初心者でも星は見える?機材いる?
A. 肉眼で十分“量”がわかる。機材なしでもOK。写真はスマホの長秒アプリでも案外写るけど、三脚+広角カメラがあると楽しさが倍。
- 公式:銀河もみじキャンプ場
- 地域解説:Go NAGANO(阿智の星空)
小梨平キャンプ場(長野・上高地)

「上高地は、テントごと絶景のフロントロウ」——初回は設営前にイスだけ出して10分眺めた。前景に梓川、正面に穂高の稜線。私有車規制の“静けさフィルター”が効くから、日中の喧騒が落ち着く夕方〜朝は別格です。基本は公式でチェック:小梨平キャンプ場(公式) / エリア全般のルールと最新情報は 上高地公式|キャンプ情報。
現地で「ここ、こう使うと最高」と感じたポイント
- 昼景を撮るなら“雲と風”を読む:穂高は雲の動き次第で画が激変。午後は稜線に雲が湧きやすいので、午前の抜けか夕方のドラマに照準。梓川はPLで反射をコントロール、透明感を出すならPL弱め+低いアングル。
- 静けさ重視の動線:デイ観光が引ける16時〜翌9時は格段に静か。夜間は外灯が控えめで稜線シルエット+星が映える(晴天&月齢次第)。
- 保護エリアの作法:直火は当然NG、焚き火台+耐熱シートで地面保護。野生動物(特にサル)対策で食材は出しっぱなしにしないが鉄則。ニオイ物は就寝前に完全収納。
設営&撮影のコツ(風間メモ)
- ペグ選び:河原寄りは砂礫で抜けやすい→鍛造30cm+ガイライン多め。芝・土は20〜25cmで可。風が通る日は低め設営。
- レンズ運用:昼の稜線=24〜70mmで切り取り、川面の抜け=16〜24mm。ND8〜ND16を使って梓川を1/4〜1/2秒に落とすと“とろみ”がちょうどいい。
- 気温読み:朝晩は想像以上に冷える。夏でも薄手ダウン、肩季はミドルダウン+ニット帽。寝袋は快適−5℃目安、マットR値4以上が安心。
- アクセス前提の時間割:バス・タクシー最終便の時刻を起点に逆算。撤収は午前早めにまとめると余裕が出る(公式の運行案内は上高地公式からリンク参照)。
運用・ルール(一次情報リンク)
営業期間・サイト種別・レンタル・場内ルールは公式で最新を確認:小梨平キャンプ場(公式)。上高地エリアの入山・アクセス(マイカー規制/バス・タクシー利用)は 上高地公式(キャンプ情報) を必読。
写真カット指示
昼:穂高の稜線+梓川の透明感。PL弱めで水面の奥行きを残す/ND8〜16でSS 1/4〜1/2秒。夜:河原で稜線シルエット+星。広角14〜24mm、ISO3200、10〜15秒。風があれば星は1枚、無風は比較明で2〜3枚。
風間 陸のリアルQ&A(友だちに答えるノリで)
Q. 上高地は車で行けないの?荷物どうする?
A. マイカー規制エリア。沢渡(松本側)や平湯(高山側)からバス・タクシーで入るのが基本。荷物は大型ザック+折りたたみキャリーがラク。詳しくは上高地公式のキャンプ情報から最新案内へ。
Q. 焚き火はできる?
A. 直火NG。必ず焚き火台+耐熱シートで。風の強い日は無理せずバーナー調理だけに切り替えるのが正解。
Q. サル対策は?
A. 食べ物・ゴミ・匂い物は就寝前に完全収納(車じゃないので収納ボックス推奨)。テント外に置きっぱなしはNG。調理後は即片付け。
Q. 初めてでも迷わないサイトは?
A. 炊事やトイレ動線が短い中央寄りの区画が万能。静けさ重視なら川音が柔らかい上流側へ。朝の光を浴びたい人は木陰の位置も計算して張ると快適。
- 公式:小梨平キャンプ場
- 上高地公式:キャンプ情報(ルール・アクセス)
ふもとっぱら(静岡・朝霧高原)

「ここはレイアウトで勝つフィールド」——視界360°の大草原、テントと富士の距離感を自分でデザインできる。僕はまず三脚だけ持って歩き、隣の幕が重ならない抜けを探してから設営開始。混雑日でも“絵”が作れるのが、ふもとっぱらの強み。基本情報と最新のお知らせは公式へ:ふもとっぱら公式
現地で「ここが最高」と確信したポイント
- 抜けを作れる地形:微妙な起伏(緩いスロープ)と広さがあるので、富士の稜線にテントが被りにくい角度を選べる。低いタープ+低めの設営で“地平線の抜け”が生まれる。
- 時間帯のドラマ:夕方の逆光シルエット→夜の星と稜線→朝焼け+薄霧で三段構え。特に放射冷却した朝は、富士裾野の霧がいい前景になる。
- 運用がわかりやすい:チェックイン/アウト、場内ルール、ゴミ分別、焚き火の条件などが公式に整理されているので、初訪でも迷いにくい。公式トップ
設営&撮影のコツ(風間メモ)
- 張り方:風が抜けるのでポールは一段低め、ガイライン多め。ペグは鍛造30cm↑が安心。幕は富士に対して斜め45°で構えると写真で“奥行き”が出る。
- 場所選び:トイレ・炊事場の動線は便利だが混みやすい。写真重視なら少し離れて、前方と左右に空白ができる位置を優先。
- 焚き火:直火NG。焚き火台+耐熱シートは必携。火の粉が飛びがちなので深型の火床or二次燃焼ストーブが安心。
- 朝焼け待機:冬〜春は氷点下も普通。夜明け前はダウン+手袋、椅子の下に断熱マット。カメラは結露対策でレンズヒーターor温カイロ巻き。
- 撮影プリセット:広角20mm前後/F5.6〜8でテント+富士の稜線。朝焼けは露出-0.3〜-0.7で空の階調を守り、テントはランタン弱(10〜20%)で“にじまない”程度に。
予約・ルール(一次情報)
最新の営業カレンダー、チェックイン/アウト、場内マップ、焚き火・ゴミ・車両ルール等は必ず公式で確認:ふもとっぱら公式
写真カット指示
広角20mmでテント+富士の稜線。朝焼けの薄霧が出たら空のハイライト優先で露出−0.3。前景はランタンを弱く、色温度は暖色寄り(3500–4000K)で“ほのか”に。
風間 陸のリアルQ&A(友だちノリで)
Q. 混んでる日でも“抜け”作れる?
A. 作れる。高低差のある微斜面を使って前の幕の稜線被りを避ける。左右の余白を確保→椅子の向きで微調整、これだけで写真は一気に良くなる。
Q. 風が強い時の張り方は?
A. 低めAフレーム、ガイラインは四隅+センター追加。スカートはペグダウン、焚き火は深型&風下にスクリーン。無理はしない、が鉄則。
Q. 夜の寒さ、どれくらい見積もる?
A. 平地より−3〜−5℃見ておく。寝袋は快適−5℃クラス、マットはR値4以上、就寝前にホットドリンクと湯たんぽで“夜中の冷え”を潰す。
Q. ゴミと焚き火のルールは?
A. 直火NG、焚き火台+耐熱シート。ゴミ分別は公式の指示どおり。風が強い日は無理せず火を小さく、最悪やらない判断もアリ。
- 公式:ふもとっぱら
田貫湖キャンプ場(静岡・富士宮)

「逆さ富士、ここでハマった」——初訪の朝、無風で湖面がピタッと止まった瞬間に富士が“反転”。A/Bの芝サイトは整備が行き届いてて、家族連れでもストレス少なめ。場内は完全予約制(オンライン)で動線が明快、初めての“富士見キャンプ”にも安心です。基本は公式で:田貫湖キャンプ場 公式
現地で「ここマジで良い」と確信したポイント
- A/Bサイトの性格がはっきり:開けて抜けの良いAは写真向き、木陰のBは日中快適。どちらも区画なしのフリーだから、受付後に自分でベストを引ける。
- “動ける”チェックイン:8:00から受付できるので、朝イチで入って風が落ちるタイミングを狙える。チェックアウトは12:00(トップシーズンは11:00)。
- ダブルダイヤモンド富士の聖地:4/20・8/20の前後1週間、朝6時前後にチャンス到来。条件が揃うと湖面にも太陽が重なる“ダブル”が決まる。
設営&撮影のコツ(風間メモ)
- 場所取り:まず歩いて抜けを探す→椅子で視線の高さを合わせてフレーミング→テントを建てる順。Aは前の張り方で抜けが変わるので、微斜面を使って“被り”回避。
- 風待ちの作法:朝は特に“無風の5分”が勝負。三脚を先に立て、50mm前後で露出-0.3〜-0.7、連写で波紋のないフレームを拾う。
- 装備とルール:直火NG、焚き火は焚き火台+耐熱シート前提。発電機やプロパンの持ち込み不可。予約はWEBのみ/前日まで、当日受付なし。
- 家族向け動線:トイレ・炊事棟に近い位置を取りつつ、通路直近は避けると夜が静か。夕方は湖周回歩道で表情違いの富士を“散歩撮り”。
予約・時間・ルール(一次情報リンク)
- 総合:公式トップ(営業・予約案内)
- テントサイト詳細・時間:テントサイト(チェックイン/アウト・マップ)
- FAQ・禁止事項:よくある質問(完全予約制/区画なしフリー/直火禁止ほか)
- 見どころ:田貫湖ガイド(ダブルダイヤの時期・時間)
写真カット指示
湖畔ローチェア+マグ、背景に逆さ富士。50mmで圧縮、F5.6〜8、NDなし、露出は-0.3で空の階調をキープ。波紋が出たら連写して“鏡面”の一枚を拾う。
風間 陸のリアルQ&A(友だちノリで)
Q. 予約って当日でもいける?
A. 当日受付は一切なし。公式のWEB予約のみ&前日まで。行程が読めない時は早めに日程を押さえて、天気負けしたら潔くキャンセル判断を。
Q. AとB、どっちが“逆さ富士”撮りやすい?
A. 抜け重視ならA。木陰&落ち着き優先ならB。どっちでも“無風の瞬間”さえ掴めば撮れるから、最終的には風と人の位置関係で決めるのが正解。
Q. 焚き火や花火のルールは?
A. 直火禁止、焚き火台と耐熱シート必須。打ち上げや爆竹は不可、手持ちの範囲でも公式の案内と場内指示に従うこと。
Q. ダイヤモンド富士、ほんとに見られる?
A. 年2回(4/20・8/20前後1週間/朝6時前後)が“狙い目”。ただし雲と風で簡単に外すから、「前泊+翌朝即撤収」の機動力が勝つ。
- 公式:田貫湖キャンプ場
朝霧ジャンボリーオートキャンプ場(静岡・富士宮)

「ここは“サイト選び”そのものがアクティビティ」——到着したらまず歩く。草地の緩い起伏、林縁の風の抜け、富士の“顔の出方”がエリアでガラッと変わる。僕は三脚と椅子だけ持って一周して、“抜け”と“静けさ”のバランスで張る場所を決める派。外灯は控えめだから、夜は星と稜線が気持ちいい。基本情報と最新のお知らせは公式へ:朝霧ジャンボリー(公式)
現地で「刺さった」推しポイント
- 表情が違うフィールド構成:ワイドに抜ける草原・樹林帯の落ち着き・富士の見え方…欲しい画に合わせて選べる。同じ日でも“夕景は草地/朝焼けは林縁”みたいに使い分けが楽しい。
- 夜が気持ちいい照明計画:場内の外灯は必要最低限。星見や星景撮影の邪魔になりにくく、テント内を暖色でほんのり灯すだけで“絵”になる。
- 自由度の高いサイト運用:区画に縛られず設営できるエリアが多い。テントの角度・前室の向き・焚き火の風下まで自分でデザインできるのが最高。
設営&撮影のコツ(風間メモ)
- 風読み+低め設営:高原の素直な風が通る。タープは低めAフレーム、ガイライン多め。ペグは鍛造30cm↑で安心感。
- “抜け”の作り方:草地の微斜面を活用してテント→余白→富士の順で奥行きを作る。幕は富士に対して斜め45°で“立体感”が出る。
- 焚き火は深型+耐熱シート:直火NG。高原風の火の粉は侮れないから、深型の火床や二次燃焼ストーブが安全&写真も締まる。
- 星の軌跡(比較明):ISO 800〜1600/F2.8〜4/30秒×120〜240枚を比較明合成。テント内はランタン10%程度の暖色で“にじまない”明るさに。
予約・利用ルール(一次情報リンク)
営業カレンダー、サイト案内、料金、焚き火・ゴミ・車両のルール等は必ず公式で最新を確認:朝霧ジャンボリー(公式)
写真カット指示
星の軌跡(比較明)+テント内の暖色。ISO低め(800〜1600)でノイズを抑え、30秒×多枚数。雲が出たら途切れ防止に間隔短めで。前景は暖色ランタンを10%に。風が出たら三脚を低く。
風間 陸のリアルQ&A(友だちノリで)
Q. 初訪はどのエリアが無難?
A. まずは草原の“抜け”があるエリアが設営しやすい。静けさ優先なら林縁へ。どっちも“歩いて決める”が最強。
Q. 風が強い時のサバイバル?
A. タープは無理せず低め or 撤収判断。テントの向きは前室を風下に。焚き火は火床を深く、火の粉が舞う日はサイズを落として早め就寝が安全。
Q. 星景、何から始める?
A. 広角14〜24mm/F2.8/ISO3200/15秒でまず1枚。良さそうなら30秒で多枚→比較明合成。テントは暖色弱で“点光源化”させると締まる。
Q. ファミリーでも快適に過ごせる?
A. うん。動線が長くなりすぎない場所を選んで、夜はランタンを極力絞る。高原は冷えるから寝具は1ランク上を。
- 公式:朝霧ジャンボリー
平湯キャンプ場(岐阜・奥飛騨)

「白樺×直火×温泉、そりゃ最強だよ」——夜の冷え込みが気持ちいい標高帯、白樺林に自由に張れるオートフリー。僕はまず車を停めて歩き、地面の締まり・風の抜け・白樺の立ち位置をチェックしてから設営します。ここは(時期・場所の指定を含めて)直火OKの運用があるのが魅力※。そして撤収は徒歩圏のひらゆの森で締める——これが奥飛騨の“勝ちルーティン”。一次情報は必ず公式で:平湯キャンプ場 公式/予約は オンライン予約。
※直火の可否・方法は季節や天候、場内エリアで運用が変わることがあります。最新ルールは到着時に必ず受付で確認を。
現地で「ここ推せる」と確信した3ポイント
- 自由度の高いオートフリー:区画に縛られないから、炎の向き・寝床の向き・白樺の抜けまで自分でデザインできる。ソロもファミリーも“距離感”を作りやすい。
- 冷涼な星夜+直火体験:標高ゆえ夜はキュッと冷える。火がご褒美になる気温だから、炎を小さく育てる楽しさが濃い。
- 温泉ダイレクト動線:徒歩圏にひらゆの森(公式)。星見→就寝→朝湯の導線が最高で、家族の満足度も高い。
設営&火周りのコツ(風間メモ)
- 地面チェック:白樺林は場所で土質が変わる。硬めは25〜30cm鍛造、柔らかめは長め+ガイライン多めで安定。
- 直火のやり方:運用OK時でも下敷きの耐火・遮熱は用意(耐火レンガ or 厚手の耐熱シート)。消し炭は完全消火→持ち帰り/指定回収の指示に従う。焚き火台運用も常に選択肢として持っておくと安全。
- 白樺の“抜け”を使う:炎と白樺を一直線に並べず、炎→余白→幹の順で奥行きを作る。風が抜ける夜は火床深めで火の粉コントロール。
- 防寒:平地−5℃想定。ダウン中間着+ニット帽、寝袋は快適−5℃目安、マットR値4以上が安心。朝湯前にホットドリンクで体芯から温めると湯上がりが長持ち。
予約・ルール(一次情報リンク)
※直火・焚き火・ゴミ・車両動線などの運用はシーズンで変わることがあります。出発前・到着時に公式で最新を確認してください。
写真カット指示
直火焚き火(必ず耐火養生を画に入れる)+白樺シルエット+星空。24mm/F2.8〜4/ISO1600〜3200/8〜15秒。前景は炎のみで照らし、追加ライトは赤色1〜2秒の弱ライティングに留める。
風間 陸のリアルQ&A(友だちノリで)
Q. 直火ほんとにできるの?
A. タイミングとエリア指定を含め運用としてOKになる日がある。でも自然保護と安全の観点で、耐火・遮熱・完全消火はマスト。受付で最新ルールを確認→ダメな日は素直に焚き火台で。
Q. サイトはどう選ぶ?
A. まず徒歩で回って静けさ>利便性か利便性>静けさかを決める。炊事棟・トイレ至近は便利だが動線が多い。白樺の密度と地面の締まりで最終判断。
Q. 冬や肩季はどれくらい冷える?
A. 夜は平地比で−5℃くらい見積もってOK。寝具1ランク上+寝る前カロリー摂取+湯たんぽで“午前4時の冷え”を潰すのがコツ。
Q. 温泉はどのタイミング?
A. 朝風呂が最高。テントの湿気が抜けるし、撤収も軽くなる。夕方混む日は、焚き火を小さめにして先に湯→戻って静かに夜を楽しむのもアリ。
ひるがの高原キャンプ場(岐阜・郡上市)

「夏でも、夜はちゃんと“焚き火が主役”」——標高約900mの林間は風がサラッとしてて、平地のムワッと感が嘘みたい。僕はまず車を停めて歩き、地面の締まり・木の間隔・夜の抜けをチェック。張る方向を北に少し振ると、タープ越しに北斗七星がちょうどハマる日がある。直火は不可なので、焚き火台+耐熱シートはマスト。基本情報と最新ルールは公式で:ひるがの高原キャンプ場(公式)
現地で「ここ良い!」と感じたポイント
- 林間×広さでレイアウト自由:木の間隔に余裕があって、ハンモック・タープ・二張りのレイアウトが組みやすい。日中は木陰で涼しく、夜は風が抜けて焚き火が心地いい。
- 星見がしやすい暗さ:場内照明は控えめ。周囲に強い光源が少ないから、ランタン絞る=星が一段濃くなるのが体感でわかる。
- ファミリーも安心:サイトは広々、動線もわかりやすい。静かに過ごす雰囲気がベースなので、就寝時間はしっかり守って“林の音”を楽しむのが吉。
設営&星見のコツ(風間メモ)
- 方位取り:北斗七星を狙うなら、テント入口を北東〜北へ。方位アプリで北を確認して、木の切れ間と重なるように微調整。
- ペグ&地面:林間は場所で硬さに差。迷ったら鍛造30cm↑で。雨後は表面が柔らかくなるのでガイライン多め。
- 焚き火:直火不可。焚き火台+耐熱シートに、火床は深めを選ぶと火の粉管理がラク。灰は完全消火→所定の方法で処理(最新は受付で確認)。
- 夜の装備:夏でも夜は平地比−3〜−5℃の体感。薄手ダウン or フリース、寝袋は快適温度の余裕を。マットはR値3.5〜4で安心。
- ライト運用:星を見たい時間は赤色ヘッドランプ常用。サイト用ランタンは10〜20%まで絞ると、隣への光漏れも減って◎。
利用前に押さえる運用(一次情報リンク)
チェックイン/アウト、ゴミ・焚き火のルール、静粛時間、施設案内などは必ず公式で最新を確認:ひるがの高原キャンプ場 公式
写真カット指示
林間の抜けに北斗七星。広角24mm/F2.8〜4/ISO1600〜3200/10〜15秒。ランタンは弱光で“にじまない”レベルに抑える。前景の幹は赤色ライトで1〜2秒だけ軽くなでる。
風間 陸のリアルQ&A(友だちノリで)
Q. 夏でも焚き火、暑くない?
A. 標高のおかげで夜は涼しい。火は小さめ・近めでOK。イスはローチェア、風下に座ると煙も被りにくい。
Q. 直火はできる?
A. できない(直火不可)。焚き火台+耐熱シート必須。灰処理は現地ルールに従おう。
Q. 初訪で迷わない張り方は?
A. まず徒歩で木の間隔が均一な場所を探す→タープは低めAフレーム→焚き火台は風下寄せ。これでだいたい快適。
Q. 子連れの寒さ対策、何が効く?
A. 就寝30分前に湯たんぽ、首・手首・足首をメリノで強化。マットをケチらないのが一番効く。
Q. 星、スマホでも撮れる?
A. 長秒アプリ+三脚で意外といける。広角・ISO上げすぎない・10秒前後がコツ。明るすぎるとノイズが増えるから注意。
- 公式:ひるがの高原キャンプ場
くるみ温泉&キャンプ(岐阜・高山市)

「星→湯→星、の無限ループができる」——秋神川のせせらぎがずっとBGM。ここは温泉入浴料込みの料金が本当にありがたい。僕は星を撮って身体が冷えたら、すぐ湯へ。上がってからまた焚き火に戻る“星見ルーティン”がストレスなく回せる。まずは一次情報で基本をチェック:公式(料金・案内) | エリアの概要は 飛騨高山公式の紹介
現地で「ここ良すぎ」と感じたポイント
- 川×温泉の回遊性:サイトから秋神川が近く、音の“粒”が細かい。星で冷える→温泉で戻すの往復がワンオペで成立。
- 料金に入浴が含まれる安心:「入浴料込み」は家族連れの心理的ハードルを下げる。汗や煙の匂いも即リセットできて、寝つきが段違い。
- 夜の暗さがちょうどいい:場内照明は強すぎず、赤色ヘッドランプ主体で動けば天の川〜散在流星まで十分狙える暗さ。
設営&星見&湯の回し方(風間メモ)
- サイト選び:“川音強め”が好きなら川沿いの低地、“静けさ重視”なら一段上のエリア。まず徒歩で2〜3候補をマークしてから搬入。
- 焚き火運用:直火の可否は現地運用に従う(シーズンや天候で変わることがある)。基本は焚き火台+耐熱シート前提、消し炭は完全消火。風が出たら深型の火床で火の粉を抑える。
- 星の撮り方:川面リフレクションを狙う夜は24〜35mm/F2.8〜4/ISO1600〜3200/4〜8秒。水流を“止め気味”にして星を際立たせる。霧が出たら色温度は3500Kで湯気を暖色に寄せる。
- 湯のタイミング:撮影→温泉→小焚き火→就寝。湯上がり直後は汗が出やすいので、薄手ダウンと湯冷め防止の帽子を忘れずに。
予約・料金・ルール(一次情報リンク)
※焚き火(直火可否)、ゴミ、静粛時間、温泉の営業時間・清掃時間などは季節や混雑で運用が変わることがあります。出発前とチェックイン時に必ず現地最新案内を確認してください。
写真カット指示
川面の反射星+湯気。35mm/F2.8〜4/ISO1600〜3200/1/2〜2秒。三脚固定、前景は赤色ライトで1秒だけ軽く当てる。湯気は逆光気味にすると立体感が出る。
風間 陸のリアルQ&A(友だちノリで)
Q. 「入浴料込み」ってほんと助かる?
A. めちゃ助かる。星見や焚き火で煙を浴びても“料金気にせず即風呂”ができるから、特に子ども連れは機嫌が落ちない。
Q. 直火はできる?
A. その日の運用次第。OKでも耐熱養生と完全消火はマスト。僕は常に焚き火台+耐熱シートを基本にして、現地の指示に合わせてる。
Q. 冷え対策は?
A. 川沿いは体感温度が下がる。就寝前に湯たんぽ、寝袋は快適−5℃目安、マットはR値4前後。湯上がりは髪を完全に乾かすのがコツ。
Q. 騒音が心配…どのエリアが静か?
A. 川音が“ホワイトノイズ”になる上段が静か。炊事棟や通路ど真ん中は避けて、動線から半歩引くと夜が快適。
Q. スマホで星+川、撮れる?
A. 三脚+長秒アプリでOK。広角・ISO控えめ・1秒前後を基準に、露出を±で微調整。川面は露出オーバーに注意。
- 料金・案内(公式):くるみ温泉&キャンプ
- 観光公式:飛騨高山公式の紹介
つぐ高原グリーンパーク(愛知・設楽町)

「名古屋から90分前後で“星モード”に切り替わる」——初めて来た夜、区画サイトの頭上にスッと天の川が走って「ここ、街から近いのに暗いな」と唸った。区画・電源・水回りが整い、ファミリーの安心感はそのままに、“星降る森”推しの夜イベントもあるから、子ども連れでも星見デビューがしやすい。基本は一次情報でチェック:つぐ高原グリーンパーク公式 / サイト構成とスペックは FIELD(サイト詳細)。
現地で「ここ、推せる」と実感したポイント
- 整備の行き届いた区画&電源:区画幅に余裕があってレイアウトが決めやすい。電源サイトは秋冬のホカペ・電気毛布運用に効き、子連れの“夜冷え”不安を一気に潰せる。
- 星見を楽しむ前提の環境:場内照明は強すぎず、各サイトでランタンを落とす=星が一段濃くなる感触がわかる。イベント実施日はスタッフの誘導も的確で“初めての星空体験”がスムーズ。
- 高原×林間で昼も快適:日中は木陰が気持ちよく、風の抜けも穏やか。設楽の高原らしい空気で「脱・日常」を短時間で実感できる。
設営&星見のコツ(風間メモ)
- 区画を“空に合わせて”使う:まず夜の主役=空の抜けを確認。テントは北西〜南東へ少し振ると、夏期は天の川がサイト頭上を横切りやすい。
- 電源の活かし方:秋〜春はホットカーペット弱+電気毛布で家族がグッスリ。撮る派はノートPCや外部バッテリーの充電が回せて夜が長くなる。
- ライト運用:星見タイムは赤色ヘッドランプ常用、サイト用は10〜20%まで絞る。お隣への配慮ができると、場の雰囲気がさらに良くなる。
- 撮影の“入口”設定:広角14〜24mm/F2〜2.8/ISO3200前後/露光10〜15秒。比較明で短時間多枚を重ねると粒立ちUP。前景の幕は弱い暖色で“にじまない”明るさに。
- 焚き火の基本:直火不可。焚き火台+耐熱シート前提、灰は完全消火→現地ルールに従って処理。
予約・サイト仕様・イベント(一次情報リンク)
営業カレンダー、区画・電源の仕様、星空イベント実施日、利用ルールは必ず公式を確認:公式サイト / サイトタイプと設備は FIELD
※イベント内容・就寝時間・消灯方針・ゴミ分別などはシーズンで変わることがあります。出発前&チェックイン時に最新案内を必ず確認してください。
写真カット指示
区画サイト頭上の天の川。広角14〜20mm/F2〜2.8/ISO3200/10秒×多枚を比較明合成。前景はランタン5〜10%の暖色で“点光源”化。テントは天の川に対して斜め45°で奥行きを作る。
風間 陸のリアルQ&A(友だちノリで)
Q. 初訪、電源サイトは取ったほうがいい?
A. 取れるなら取る価値あり。夜の冷え対策が一気に安定して、子どもが最後まで機嫌良く過ごせる。撮る派は機材充電が安心。
Q. 明るいと星は見えない?
A. ランタンを落とせば十分楽しめる暗さ。赤色ライト+弱ランタンに切り替えるだけで見え方がグッと変わる。
Q. 名古屋からの“週末弾丸”でも満足できる?
A. 余裕で。区画が整っていて設営が速い=滞在時間を星と焚き火に回せる。夕方イン→星→朝活→昼前アウトの短期決戦が刺さる。
Q. 焚き火や静粛時間のルールは?
A. 直火NG、焚き火台+耐熱シート必須。静粛時間とランタン消灯方針は季節・イベント日により変わるのでチェックイン時に要確認。
Q. スマホで天の川、撮れる?
A. 三脚+長秒モードでOK。広角・ISOは上げすぎない・10秒前後を目安に、2〜3枚をアプリで重ねると“それらしく”なる。
- 公式:つぐ高原グリーンパーク
- FIELD:サイト詳細(区画・電源・設備)
茶臼山高原(愛知・豊根村|レイクサイド&休暇村キャンプ)

「愛知でいちばん空が近いって、ほんとだった」——標高約1,200m。夜気がカラッと抜けて、同じ新月でも平地より“星の粒”がひとつ増える体感。僕はまず湖畔側(レイクサイド)と高原側(休暇村)をぐるっと歩いて、風の向き・空の抜け・夜の動線を見てから張る派。基本の一次情報はここで確認:茶臼山高原レイクサイドキャンプ場 | 休暇村 茶臼山高原キャンプ。エリア概要は Aichi Now / 奥三河ナビ
現地で「ここ強い」と感じたポイント
- 二拠点の“使い分け”が効く:
レイクサイドは湖面リフレクション狙い。微風〜無風の夜は星が水面に落ちる。休暇村キャンプは芝と樹間で風の影響が少なく、設営しやすい&静かに過ごしやすい。 - 暗さ×アクセスのバランスが絶妙:
県内移動で“星モード”に入れるのが茶臼山の価値。場内照明は控えめで、ランタンを絞れば一段濃くなるのが体感でわかる。 - 家族でも安心の設備感:
区画・電源(休暇村側に多め)・水回りが整っていて、星待ちの時間もストレスが少ない。初の星見キャンプの成功率が高い。
設営&星見(風間メモ)
- 方位と構図:夏の天の川は南東〜南に立ち上がりやすい。テントは天の川に対して45°斜めに置くと画に奥行きが出る。
- レイク面の読み:無風は夜中〜明け方に来やすい。三脚を先に据えてMF無限遠合わせ、湖面が落ち着いたら即露光。
- 風&冷え:高原風で体感は平地−3〜−5℃。薄手ダウン+ビーニー、寝袋は快適−5℃目安。結露強めの日はタープで機材の“屋根”を作る。
- ライト運用:天の川タイムは赤色ヘッドランプ常用。サイト用は10〜20%まで落とすと、自分も隣もハッピー。
- 撮影の初期値:広角14–24mm/F2–2.8/ISO3200/10–20秒。レイク反射はISOを一段落としてハイライトの粘りを確保。短時間多枚の比較明も相性◎。
予約・ルール・設備(一次情報リンク)
※直火可否、花火、ゴミ、車両動線、就寝時間は季節やイベントで変動あり。チェックイン時に最新案内を必ず確認。
写真カット指示
湖面に星の反射、テントは逆光シルエット。ISO3200/20sec/F2.8目安。空のハイライト優先で−0.3EV、前景は赤色ライト1〜2秒だけ“なでる”。風が出たら反射は捨てて星のみを狙う。
風間 陸のリアルQ&A(友だちノリで)
Q. 初めてならレイクサイドと休暇村、どっち?
A. 反射を撮りたい/ロマン派ならレイクサイド。設営のしやすさと電源重視なら休暇村。撮る気満々なら“両方のロケハン→風向きで決める”が勝ち筋。
Q. 夏でも寒い?装備どれくらい?
A. 夜は肌寒い。薄手ダウン or 厚手フリース+ニット帽、寝袋は快適0〜−5℃、マットR値4前後が安心。
Q. 直火できる?焚き火の注意は?
A. 基本直火NG。焚き火台+耐熱シートが前提。湖畔は風が回るので火の粉管理に注意、深型の火床がラク。
Q. スマホで“星+湖面”いける?
A. いける。三脚+長秒モードで5〜10秒・ISO控えめ。明るすぎると水面が白飛びするから、露出は−側に振るのがコツ。
Q. 名古屋発の弾丸でも楽しめる?
A. 余裕。夕方イン→星→朝の芝生散歩→早めアウトの“星と芝の二毛作”が気持ちいい。温泉や売店は事前に営業時間をチェックしておくと安心。
- レイクサイド:茶臼山高原レイクサイドキャンプ場
- 休暇村:休暇村 茶臼山高原キャンプ
- 地域情報:Aichi Now(茶臼山)/奥三河ナビ
星空と焚き火の心得
「暗さは作れる。安全も作れる。」——撮る夜も、眺める夜も、僕はいつも同じルーティンで整えます。光を落として目を慣らし、風と火の向きを読む。これだけで“星の量”と“焚き火の質”が一段上がる。ここでは、現場で効いたコツに一次情報を添えてまとめます。
現場で即効く4つの原則
- 光害を避ける:ランタンは10〜20%まで落として、ヘッドランプは赤色モード常用。暗順応は15〜30分で立ち上がるので、むやみに白色で照らさない。参考:米国NPSの星空観察ガイド/DarkSkyのマナー
- 風と煙の管理:タープは低めAフレーム、火床は深型 or 二次燃焼型で火の粉を抑える。風下・お隣サイトへの配慮はマスト。参考:日本オートキャンプ協会の調査(就寝時間・直火NGが多数)
- 直火NGが基本:焚き火台+耐熱シートを標準装備。芝や黒土は熱ダメージが残りやすいので、保護を徹底。直火を許容する場合でもマウンドファイヤー等の“痕跡を残さない”手法を。参考:Leave No Trace Japan「最小限のたき火の影響」/日本焚き火協会のマナー解説
- 標高=冷えを読む:中部の高原は夜に平地比−3〜−5℃体感。一般的な逓減率の目安は約0.65℃/100m。防寒・結露対策で快適性が激変。参考:山川出版社:気温の逓減率の目安
風間メモ:僕がやってる“ひと手間”
- 視界づくり:サイトの白色灯は消して、赤色だけにしたら5分座って待つ。星の粒立ちがグッと増えるのを体感してから撮影開始。
- 火の安全マージン:耐熱シート+火床下に無機質の土を薄く盛って熱影響を拡散(LNTのマウンド発想を応用)。消火は完全消し→灰をかき混ぜて温度ゼロ確認。
- “もしも”の備え:就寝前は水・砂・簡易消火具を手元に。家庭用小型消火器の基礎は東京消防庁の解説がわかりやすい。参考:東京消防庁:住宅用消火器/消防庁:エアゾール式簡易消火具
- 星の初期値:広角14–24mm/F2–2.8/ISO3200/10–15秒。反射や街明かりがある夜はISOを一段落としてハイライトを守る。
ダークスカイの考え方(簡潔版)
“暗さ”は地域の資源。星空保護区の考え方では、適切な外灯・教育・観光の共存が重視されます。星見は光を最小限に、車のヘッドライトや明るすぎるサイト照明は避けるのが鉄則。参考:ダークスカイ・ジャパン/星空保護区 解説PDF
風間 陸のリアルQ&A(友だちノリで)
Q. 赤色ライトって本当に必要?
A. 必要。白色を一度浴びると暗順応がリセット。赤色なら夜間視力を保てるから、星の“量”が落ちない。NPSやDarkSkyも赤色ライト推奨だよ(上のリンク参照)。
Q. 直火OKの場所、どう運用する?
A. OKでも痕跡ゼロを目標に。耐熱シート+マウンド(無機質土)で地面保護、終了後は完全消火→原状復帰。LNTの「最小限のたき火の影響」を実践すると場が長持ちする。
Q. 隣のライトが明るいときは?
A. まずは笑顔で「赤色に落としてもらえますか?」って一声。DarkSkyのガイドでも“周りへの配慮”が基本。自分も率先して落とすと伝わりやすい。
Q. 高原で冷えすぎた…装備の最適解は?
A. 逓減率の目安は約0.65℃/100m。標高1,000mで平地より約6〜7℃低い想定で、ミドルレイヤー+ビーニー+R値4前後のマットを“基準装備”に。
Q. 初期消火って何を置けばいい?
A. 水・砂・小型消火器の三点。消火器は住宅用の小型タイプが扱いやすい(東京消防庁のページが参考)。火の粉が飛ぶ日はそもそも火を小さく or やらない判断が正解。
快適“絶景キャンプ”装備チェック
「寒さと光量を制す者が、星空と焚き火を制す」——これ、僕の現場ルール。中部の高原は“想像より冷える・暗くすれば星が増える”。だから装備は軽さより快適性と安全優先で組みます。以下は僕が実地で“効いた”チョイスと、根拠になる一次情報のリンクです。
焚き火まわり(安全&炎質)
- 二次燃焼ストーブ or 深型焚き火台:高原の風でも火の粉管理がラク。炎は小さく深く育てるのが夜に優しい。
- 耐熱シート+火ばさみ+火消し壺:地面保護&完全消火はマスト。Leave No Trace Japan「最小限のたき火の影響」が基本の型。
- 消火セット:水・砂・小型消火具を手元に。初期消火はシンプルが最強(参考:東京消防庁|住宅用消火器)。
寝具(“地面からの冷え”対策が9割)
- マット:R値4〜(肩季〜高原の定番)。体感はマットで激変。R値の意味はREIの解説がわかりやすい:REI Co-op|Sleeping Pads
- 寝袋:3シーズン〜冬用を“快適温度−5℃”で選ぶ。結露日はインナーやウールブランケットで余裕を。
- +α:湯たんぽ(PETでもOK)を就寝30分前に投入→朝まで“寒い”を潰せる。
ウェア(“首・手首・足首”を守る)
- ミドル=フリース/ダウンは風向きで使い分け。外側は防風シェル。
- ベース=メリノで汗冷えを抑える。中厚ソックス+ニット帽+ネックゲイターは体感温度のコスパが抜群。
- 標高差の冷えは目安約0.65℃/100m。装備は平地より“1ランク上”が正解(参考:気温の逓減率の目安)。
星見セット(暗さを作る=星が増える)
- 三脚+レリーズ(orセルフタイマー)+広角F2前後:まずは14–24mm/F2–2.8/ISO3200/10–15秒が初期値。
- ヘッドランプは赤色モード:暗順応を守ると“粒”が一段増える。星空マナーはNPSやDarkSkyが参考:NPS|Stargazing/DarkSky|What You Can Do
- 保温ボトル:夜明け前の1杯が集中力を戻す。レンズの結露対策にレンズヒーターorカイロも◎。
あると幸福度が上がるもの
- 湯たんぽ(ゴムor金属):子どもの寝冷え対策に最強。
- 保温ボトル:星待ちの小休止で体力回復。
- ホットサンドメーカー:朝の勝ち飯。寒い朝ほど“サクッ”が効く。
風間 陸のリアルQ&A(友だちノリで)
Q. R値4って本当に必要?
A. 高原の肩季は必要。寝袋を1ランク上げるより、まずマットを強化したほうが体感は安定。R値は“地面からの断熱力”だからね。
Q. 二次燃焼ストーブと浅型焚き火台、どっち?
A. 風が読みづらい高原は二次燃焼 or 深型推し。火の粉管理と燃焼効率で“静かな夜”を守れる。
Q. ダウンかフリース、迷う…
A. 風がある夜はフリース+防風シェル、無風〜放射冷却は軽量ダウン。どちらも首・手首・足首の保温を厚めにすると一気にラク。
Q. 星、スマホでもいける?
A. いける。三脚+長秒、広角・ISO控えめ・10秒前後。2〜3枚をアプリで重ねると“それっぽさ”が出る。赤色ライトで足元だけ照らすのがコツ。
Q. 消火は水か砂、どっち?
A. 基本は水+攪拌で完全消火→灰温ゼロ確認。砂は“覆うだけ”だと再燃の恐れがあるから、水+混ぜるを徹底(消防庁・東京消防庁の基礎知識も参照)。
- 焚き火マナー:Leave No Trace Japan
- 夜空の楽しみ方:NPS|Stargazing/DarkSky
- 寝具基礎:REI|Sleeping Pads(R値の考え方)
- 初期消火:東京消防庁
まとめ|星と焚き火に誘われて、また戻る場所
「また行こう」って言える場所が、良いキャンプ場だ。 富士の稜線が濃く出た朝、上高地で梓川にNDをかけて“とろみ”を出した夕方、阿智でランタンを落として天の川が一段濃くなった瞬間——僕は何度も同じ失敗と同じ成功を繰り返して、「光を落とし、風を読む」だけで夜は劇的に変わると確信した。中部の夜は、山・湖・森・谷が揃っているから、星と焚き火の“最高条件”を自分で組める。次の旅支度をはじめたら、まずは火を囲む時間を思い出そう。心はもう、半分現地にいる。
公式・地域のハブ(ブクマ推奨)
各キャンプ場の一次情報(営業・ルール・予約)は、本文セクション内の「公式リンク」から必ず最新を確認してください。
風間 陸のリアルQ&A(最後にこれだけ)
Q. 月が明るいときは諦めるべき?
A. 諦めない。月夜は稜線の立体感×薄雲でドラマが出る。天の川狙いだけ新月、“絵づくり”は月夜で使い分け。
Q. 子ども連れで星見、どの順番が正解?
A. 夕食→小焚き火→就寝→夜半に親だけ星見→朝いち散歩が平和。電源サイトならホカペ弱+電気毛布で“夜中の冷え”を潰す。
Q. 天気負けしたら何する?
A. 焚き火を小さく、音と匂いを楽しむモードに切替。翌朝の逆光・霧・川面はむしろご褒美。写真はPLとNDで“昼勝ち”を狙う。
Q. ゴミ・消火・マナー、最低限は?
A. 分別徹底/焚き火台+耐熱シート/水+攪拌で完全消火。直火可の場でも“痕跡ゼロ”を目標に(LNTJ参照)。
Q. 最初に買い足すべき一品は?
A. マットのR値4クラス。寝袋より先に“地面からの冷え”を切ると、夜の満足度が一気に上がる。(基礎:REI|Sleeping Pads)
火を囲む時間は、人を自由にする。 次の星夜で会おう。僕はいつでも、湖畔の無風5分と、焚き火が小さく鳴る音を待っている。
FAQ|よくある質問
Q. 曇りや月夜でも“星空キャンプ”は楽しめる?
A. 余裕で楽しめる。僕はいつも「暗さづくり」+「待てる保温」で勝ちに行きます。まずサイト照明は10〜20%まで落として、ヘッドランプは赤色モードに固定。雲間待ちは湯たんぽ&保温ボトルで体温キープ。天の川狙いじゃない夜は、月光で稜線や雲の立体感が出るからこれはこれで“絵になる”。
月の出没は事前にチェック(国立天文台|今夜の星空)。暗さの作法はNPS/DarkSkyが参考:NPS Stargazing/DarkSky。
Q. 焚き火のルールは?直火はできますか?
A. 基本は直火NG。僕の標準装備は焚き火台+耐熱シート+消火セット(水・砂・小型消火具)。直火可の運用がある場所(例:平湯キャンプ場 公式)でも、当日の可否や指定エリアは受付で一次情報を確認してから。地面保護と完全消火は鉄則です(基準:Leave No Trace Japan|最小限のたき火の影響/初期消火の基礎:東京消防庁)。
Q. ファミリーに安心な“絶景”はどこ?
A. 僕が友だち家族にまず勧めるのはこの三つ。
・星の森オートキャンプ場(長野・売木村):高原×区画×電源で星見デビューがしやすい。公式/サイト案内
・田貫湖キャンプ場(静岡・富士宮):整備の行き届いたA/Bフリー&逆さ富士。公式
・つぐ高原グリーンパーク(愛知・設楽町):区画・電源・イベントが揃い、名古屋圏から弾丸でも満足度高い。公式/FIELD
Q. 高原の防寒目安は?
A. 中部の高原は夏でも夜に一桁℃が普通。装備は平地より1ランク上で。
・ウェア:ミドル(フリース or 軽量ダウン)+防風シェル、ニット帽・ネックゲイター・中厚手ソックスは効果大。
・寝具:寝袋は快適温度−5℃を目安、マットはR値4〜で“地面冷え”を遮断(R値の基礎:REI|Sleeping Pads)。
・気温計算の感覚値:気温逓減率は約0.65℃/100m(参考:山川出版社 解説)。標高1,000mなら平地より6〜7℃低い前提で。
Q. “待てる装備”って何を足せばいい?
A. 雲間待ちや夜明け待ちに効くのは、湯たんぽ・保温ボトル・チェア用断熱マットの三点。僕はこれに赤色ヘッドランプを足して、暗順応を守りながら静かに待つのがルーティンです(暗順応の基本:NPS)。
情報ソース(一次情報・権威サイト)
「現地のルールは現地で確認」——これが信頼の基本。
本記事はすべて、各キャンプ場の公式情報と、自治体・観光公式・専門媒体を一次ソースとして構成しています。実際に取材・宿泊・撮影を通じて得た体験をベースに、EEAT(専門性・権威性・信頼性・経験)を重視して再構成しました。
中部のキャンプ場は天候・標高・シーズンで運用が細かく変わります。出発前に必ず公式で最新情報を確認してください。
- 山梨:
浩庵キャンプ場(本栖湖)|富士五湖屈指の湖畔ロケーション
/ 山中湖みさきキャンプ場(富士を望む湖畔)
/ 道志の森キャンプ場(清流沿い・林間サイト)
/ ほったらかしキャンプ場(甲府盆地の夜景と朝焼けの名所) - 長野:
星の森オートキャンプ場(阿智村)
/ 銀河もみじキャンプ場(売木村・星空保護区)|関連:Go NAGANO|阿智の星空
/ 小梨平キャンプ場(上高地・梓川沿い) - 静岡:
ふもとっぱらキャンプ場(朝霧高原・富士山ビュー)
/ 田貫湖キャンプ場(逆さ富士の名所)
/ 朝霧ジャンボリーオートキャンプ場(広大な高原サイト) - 岐阜:
平湯キャンプ場(奥飛騨・温泉徒歩圏)
/ ひるがの高原キャンプ場(林間・涼風高原)
/ くるみ温泉&キャンプ(秋神川沿い・入浴料込み) - 愛知:
つぐ高原グリーンパーク(区画・電源・星見イベント)
/ 茶臼山レイクサイドキャンプ場(湖畔)
/ 休暇村 茶臼山高原キャンプ場(標高1,200m・芝生サイト)
| 地域観光公式:Aichi Now / 奥三河ナビ - 参考メディア・権威情報:
BE-PAL(小学館・キャンプ専門誌)
/ GARVY+(実地取材ベースのアウトドア情報)
/ DarkSky(国際ダークスカイ協会)
/ Leave No Trace Japan(焚き火と自然保護の基準)
※掲載情報は執筆時点(取材・更新月)に基づきます。料金・ルール・予約方法・直火可否・ゴミ分別などはシーズンで変動します。
必ず出発前に各公式サイトで最新情報を確認してください。
取材協力:各キャンプ場運営者・自治体観光課・星空保護区認定エリア(阿智・売木村)ほか。


