【2025年最新】キャンプギアおすすめ総まとめ|風間陸が選ぶ“今年の相棒”BEST50

キャンプ用品
焚き火の音が、静かな森に小さく弾ける。僕が初めてキャンプに出かけたのは、まだ十代の頃だった。あれから二十数年、フィールドの数もギアの数も数えきれないほど試してきたけれど──道具を通じて自然と心がつながる感覚だけは、今も変わらない。2025年のキャンプギアは、まさに“転換期”を迎えている。トレンドは軽量化・多機能化・サステナブル。数字や機能を超えて、「どう自然と向き合うか」という哲学が問われる時代だ。世界中の展示会や国内ブランドの開発現場を歩いて感じたのは、道具が“人の生き方”そのものに寄り添い始めているということ。

この記事では、アウトドアライターとして年間200本以上のレビューを書き、延べ300泊以上をフィールドで過ごしてきた僕・風間陸が、実際に触れ、使い込み、信頼できると確信した「今年、本当に使えるキャンプギアBEST50」をジャンル別に紹介する。

火を囲む時間が、もっと自由で、もっと自分らしくなる──。そんな“相棒”を見つける旅へ、一緒に出かけよう。

  1. 【2025年のキャンプギアトレンド】3つの進化軸――現場で“効いた”のはコレだ
    1. 1) 軽量化(UL化):背中が軽いと、行ける景色が増える
    2. 2) 多機能化:1アイテムで“役割を兼ねる”発想が常識に
    3. 3) サステナブル素材&“直して使う”文化:長く使えるブランドを選ぶ
    4. +α:電源はLFP(リン酸鉄)&急速充電の“実用フェーズ”へ
  2. FAQ|風間陸に友だちがよく聞いてくる質問に、本音で答える
    1. Q1:軽量化って、実際どこから始めればいい?
    2. Q2:寒い朝にガスバーナーの火力が落ちる…解決策ある?
    3. Q3:サステナブルって、素材より“修理できるか”が重要?
    4. Q4:電源は結局なにを買えば後悔しない?
    5. Q5:軽量化と快適性、どこで線を引く?
  3. 【焚き火台】火を“眺める”から、“操る”へ。進化した焚き火ギア最前線
    1. 1) TOKYO CRAFTS「マクライト2」:収納時の薄さ=雑誌1冊レベル
    2. 2) Snow Peak「焚火台M」:20年以上売れ続ける、信頼の象徴
    3. 3) DOD「めちゃもえファイヤー」:煙の少なさが本気で助かる
    4. +α:収納と設営の“1分ルール”がスタンダードに
  4. FAQ|焚き火台選びでよく聞かれる質問に風間陸が答える
    1. Q1:軽量焚き火台って、耐久性が不安じゃない?
    2. Q2:煙が出にくいって本当?
    3. Q3:メンテナンスはどうしてる?
    4. Q4:初めて買うならどれ?
  5. 【キッチンギア】“自然の中で料理する”がもっと自由になる。2025年のフィールドキッチン事情
    1. 1) SOTO「レギュレーターストーブ ST-340」:冬キャンプの救世主
    2. 2) ユニフレーム「fan5 duo」:家族でも使える万能クッカーセット
    3. 3) Trangia「ストームクッカー UL」:北欧が作る“完結型キッチン”
    4. +α:火力と効率を両立する“コンパクト革命”
  6. FAQ|キャンプ料理・バーナー・クッカーの質問に風間陸が答える
    1. Q1:SOTOのST-340って、ST-310とどう違う?
    2. Q2:Trangiaってアルコール燃料が面倒じゃない?
    3. Q3:家族で使うなら何を基準に選ぶ?
    4. Q4:メンテナンスは?
  7. 【ライト&ランタン】夜の静けさを灯す、“キャンプの呼吸”を感じる道具たち
    1. 1) BAREBONES「レイルロードランタンLED」:雰囲気と実用性のバランスが神
    2. 2) Goal Zero「Lighthouse Micro Flash」:ソロ派の神ギア
    3. 3) WAQ「LEDランタン2.0」:機能とデザインのハイブリッド
    4. +α:光の「色温度」でサイトの雰囲気が変わる
  8. FAQ|キャンプの夜を照らすライト選び、風間陸が答える
    1. Q1:LEDと燃焼式、どっちがいい?
    2. Q2:レイルロードランタンって明るさ足りる?
    3. Q3:ソロキャンプなら何灯必要?
    4. Q4:充電式のデメリットは?
  9. 【テント・シェルター】安心と解放を両立する“居場所”――2025年は設営時間×断熱×修理対応で選ぶ
    1. 1) Snow Peak「ランドネストドームS」:家族でもソロでも“気楽に張れる”万能ドーム
    2. 2) TOKYO CRAFTS「エフィカシェルター」:ミニマルなのに“居住性”で妥協しない2ルーム的解
    3. 3) ZANE ARTS「ゼクーM」:“サイトの主役”に据えられる造形と耐風バランス
    4. 【設計のキモ】2025年は“断熱と結露コントロール”で差がつく
    5. 【現場Tips】設営は“順番”で速くなる――僕の15分ルーティン
    6. 【数字より大事】“修理できるか”を最初に確認
  10. FAQ|テント&シェルター、友だちにめっちゃ聞かれることに風間陸が本音で回答
    1. Q1:耐水圧って何mmあれば安心?
    2. Q2:冬に結露で寝袋が濡れる…どうしてる?
    3. Q3:初テント、ドームとワンポールどっち?
    4. Q4:ポールが曲がった/スリーブが裂けた…修理どうする?
    5. Q5:軽量化したいけど、寝心地は落としたくない
  11. 【チェア&テーブル】“座る”と“置く”を最適化すると、キャンプは一段跳ねる
    1. 1) Helinox「チェアゼロ」:ULの象徴。軽さは“移動距離”を変える
    2. 2) Snow Peak「ローチェア30」:焚き火視点がちょうどいい“安心の王道”
    3. 3) Helinox「タクティカルテーブルS」:A4面積を“戦力化”するミニマル卓
    4. 4) DOD「グッドラックテーブル」:積載ボックス×テーブルの2WAYが便利すぎ
    5. 【設計のキモ】2025年は“座面高×天板高×焚き火距離”で最適化
    6. 【現場Tips】腰が喜ぶ“角度”を出す小ワザ
  12. FAQ|チェアとテーブル、風間陸がよく聞かれる疑問に本音で回答
    1. Q1:ULチェアって座り心地が犠牲にならない?
    2. Q2:ローチェア30は車載が重いって本当?
    3. Q3:ソロならテーブルはどのサイズがベスト?
    4. Q4:グッドラックテーブルって耐荷重どう?料理に使える?
    5. Q5:椅子で腰が痛くなる…何を見直せばいい?
  13. 【クーラーボックス&収納ギア】“整うサイト”は強い。保冷×積載×動線でキャンプは別物になる
    1. 1) ハードクーラーの基準:YETI「Tundra 45」
    2. 2) ソフトクーラーの快適解:Snow Peak「Soft Cooler 38」
    3. 3) 収納×耐久×気密:YETI「LoadOut GoBox 30 2.0」
    4. 4) サイトが“棚化”する名作:Snow Peak「シェルフコンテナ25」
    5. 【実働のコツ】“氷が持つ”パッキング手順(僕の定番)
    6. 【サイト動線を整える】“取り出す順”で置き場所を決める
    7. 【メンテ&寿命】“長持ちさせる”ための3アクション
  14. FAQ|クーラーと収納、風間陸が“よく飲み会で聞かれる”質問に本音で回答
    1. Q1:YETIって高すぎない?本当に元取れる?
    2. Q2:ソフトとハード、どっちを先に買う?
    3. Q3:氷がすぐ溶ける…パッキング何が悪い?
    4. Q4:収納ボックスは何を基準に選ぶ?
    5. Q5:夏フェスや真夏デイの最適解は?
  15. 【電源・ソーラー】“足りる安心”が自由度を上げる。2025年はLFP+急速充電+発電効率で選ぶ
    1. 1) Jackery「Explorer 1000 Plus」:拡張+長寿命で“母艦”化できる
    2. 2) EcoFlow「RIVER 2」:とにかく“速く満充電”が武器のサブ電源
    3. 3) Goal Zero「Nomad 50」:携行しやすい“実働”50Wクラス
    4. 【設計のキモ】LFPが“キャンプ向き”な理由
    5. 【現場Tips】“充電設計”を変えると、自由度が跳ねる
    6. 【安全&メンテ】キャンプでやりがちなNGを潰す
  16. FAQ|電源&ソーラー、風間陸が“ガチでよく聞かれる”疑問に本音回答
    1. Q1:容量はどれくらい必要?
    2. Q2:ソーラー50Wって実際どのくらい充電できる?
    3. Q3:AC急速充電はバッテリーに悪くない?
    4. Q4:冬キャンプで残量が思ったより減る…対策は?
    5. Q5:発電・蓄電・給電の配線、何を気にする?
  17. 【まとめ】“道具を選ぶことは、自然で過ごす時間を設計すること”
  18. 【総合FAQ】風間陸が“普段から本当に聞かれる”質問にまとめて答える
    1. Q1:結局、今年の最初の買い替えは何から?
    2. Q2:ファミリーとソロを両立させたい。ギアは別で揃えるべき?
    3. Q3:UL(ウルトラライト)をやりすぎると快適性が落ちない?
    4. Q4:燃焼系ギアの“寒さに弱い”をどう克服する?
    5. Q5:修理やパーツ供給はどれくらい重要?
    6. Q6:電源は何Whから世界が変わる?ソーラーは何Wが現実的?
    7. Q7:買い物の優先順位に迷う…判断フレームある?
    8. Q8:ブランドは混在させても大丈夫?
    9. Q9:防災兼用で考えるなら何を押さえる?
    10. Q10:最後に“1アイテムだけ”推すなら?
  19. 【情報ソース|公式リンク一覧】

【2025年のキャンプギアトレンド】3つの進化軸――現場で“効いた”のはコレだ

1) 軽量化(UL化):背中が軽いと、行ける景色が増える

ここ2年で一番体感が変わったのは軽量チェアと軽量テーブル。僕の定番はヘリノックスのUL系。特にチェアゼロは「軽さの正義」を体で理解させてくれる存在だ。
500mlペットボトル1本分+αの重量クラスでも、座面の張りや剛性が十分。ロングトレイル取材や飛行機輪行の取材でも「これなら持っていける」と判断できる軽さは、行動範囲そのものを広げてくれる。
詳細スペックは公式で確認を:Helinox Chair Zero(公式)Chair Zero L(公式)

2) 多機能化:1アイテムで“役割を兼ねる”発想が常識に

荷物を減らしたいのに、快適は落としたくない――その解を出してくれるのが多機能ギア。最近の現場で特に恩恵が大きいのは、低温時でも火力が安定するバーナー。SOTOのマイクロレギュレーター系は、夜明けの冷え込みでも出力が落ちにくく、コーヒー1杯までの時間がブレない。
「寒いとお湯が全然沸かない」という悩みを、構造で潰しにいくアプローチ。詳しくは公式の技術解説・製品ページをどうぞ:SOTO Micro Regulator Stove(公式EU)

3) サステナブル素材&“直して使う”文化:長く使えるブランドを選ぶ

サステナブルは「素材」だけじゃなくアフターサポートまで含めて選ぶ時代。僕は取材でも私物でも、修理前提で長く付き合えるブランドを推す。例えばスノーピークは修理・保証の受け皿が明確で、ハードな使用後でも再び戦線復帰させやすい。
実際にテントの補修やパーツ対応で助かった経験が何度もある。サポートの窓口や方針は公式で確認してほしい:Snow Peak|Warranty & RepairService Request(公式)

+α:電源はLFP(リン酸鉄)&急速充電の“実用フェーズ”へ

取材キャンプでの電源事情はここ1年で劇的に改善。LFP(LiFePO4)採用のポータブル電源はサイクル寿命が長く、ソーラーとの組み合わせで日数をまたぐ運用が現実的になった。僕が使っている組み合わせ例は、Jackery 1000 Plus × 100〜200Wソーラー、あるいはEcoFlow RIVER 2 × 車載+ACのハイブリッド充電
急速充電が効くと「設営→調理→就寝」のスキマ時間で回復できるから、行程の自由度が上がる。参考:Jackery Explorer 1000 Plus(公式)EcoFlow RIVER 2(公式) / ソーラーパネルの定番:Goal Zero Nomad 50(公式)


まとめ:軽量化は「行動範囲」を、多機能化は「荷の総量」を、サステナブルと修理文化は「ギア寿命」をそれぞれ伸ばす。どれも僕が現場で体感した“効き目”だ。今年ギアを見直すなら、この3軸をベースに自分のスタイルへ最適化していこう。

FAQ|風間陸に友だちがよく聞いてくる質問に、本音で答える

Q1:軽量化って、実際どこから始めればいい?

A:最初の一手はチェアテーブル。ここをUL化するとサイト全体の重量バランスが一気に軽くなる。僕は遠征取材ではヘリノックスのULチェアを基準にして、他の装備を合わせていくやり方。詳しい重量や耐荷重は公式でチェック:Chair Zero

Q2:寒い朝にガスバーナーの火力が落ちる…解決策ある?

A:ある。僕はSOTOのマイクロレギュレーター系でかなり救われた。温度が下がっても出力が落ちにくいから、夜明け前のコーヒーが「ちゃんとタイム通り」に出せる。技術の肝は公式で:Micro Regulator Stove(公式)

Q3:サステナブルって、素材より“修理できるか”が重要?

A:個人的には超重要。素材が良くても直せないと短命で終わる。僕はスノーピークで幾度も修理・パーツ対応を受けてギア寿命を延ばしてきた。具体的な方針はここで確認:Warranty & Repair(公式)Service Request

Q4:電源は結局なにを買えば後悔しない?

A:いま買うならLFP(LiFePO4)採用で、急速充電に対応しているモデル。僕は取材でJackery 1000 PlusとEcoFlow RIVER 2を使い分け。前者は拡張性と寿命、後者は爆速チャージで「撤収前に100%」が現実的。公式で仕様を必ず確認:Jackery 1000 PlusEcoFlow RIVER 2。ソーラーは軽量ならGoal ZeroのNomad 50が扱いやすい:Nomad 50

Q5:軽量化と快適性、どこで線を引く?

A:僕の基準は「睡眠の質は削らない」。チェアやテーブルはULで攻めても、マットや寝袋は季節性能を死守。疲労を翌日に持ち越すと、せっかくの軽さが意味をなくす。軽量を攻めるほど“修理しやすいブランド”を選ぶのもコツ(長く使える=結果的にエコ)。

【焚き火台】火を“眺める”から、“操る”へ。進化した焚き火ギア最前線

正直、焚き火台の進化はこの数年で一番ワクワクしている。
僕はこれまで300泊以上キャンプしてきたけれど、焚き火の時間はいつも“原点”だ。
火の立ち上がり、空気の抜け方、薪の音。そこに違いを出せるギアが、ようやくここまで来た。

1) TOKYO CRAFTS「マクライト2」:収納時の薄さ=雑誌1冊レベル

フィールドで初めて使ったとき、まず驚いたのは「え?これで焚き火できるの?」ってほどの軽さと薄さ。
厚み2cm程度、収納ケースごと片手で持てる。しかも薪の燃焼効率が高い
炎が中央に集まるように設計されていて、同じ薪量でも燃焼時間が長い。
▶︎ 公式:TOKYO CRAFTS|マクライト2

2) Snow Peak「焚火台M」:20年以上売れ続ける、信頼の象徴

僕が初めて買った焚き火台がこれ。あれから15年、今も現役。変形もほぼなし。
ステンレス厚板で溶接精度が高いから、長く使うほど愛着が増す。
スノーピークの修理体制が強固なのもポイントで、破損してもすぐ復旧できる安心感。
▶︎ 公式:Snow Peak|焚火台M

3) DOD「めちゃもえファイヤー」:煙の少なさが本気で助かる

ファミリーキャンプやグループ泊で「煙が服につくのが苦手」という人、これ試して。
DODの“めちゃもえファイヤー”は二次燃焼構造で、煙が目にしみない。
実際、僕も夜の取材で風向きを気にせず焚き火の近くに座れたのはこのモデルだけだった。
▶︎ 公式:DOD|めちゃもえファイヤー

+α:収納と設営の“1分ルール”がスタンダードに

最近の焚き火台は、設営1分以内・撤収2分以内が標準レベル。
「設営がめんどくさいから今日は焚き火いいや」をなくす時代になった。
焚き火がもっと“日常”に近づいているのを現場で実感している。

風間陸の実感まとめ:
焚き火台は“熱効率”で選ぶより、“火の扱いやすさ”と“撤収スピード”で選ぶのが2025年の正解。
火を見て、触って、操る。焚き火はもう「眺めるもの」じゃない。あなたのスタイルを形にする主役だ。

FAQ|焚き火台選びでよく聞かれる質問に風間陸が答える

Q1:軽量焚き火台って、耐久性が不安じゃない?

A:正直、昔のモデルは“ペラい”ものも多かった。でもマクライト2のように、素材剛性と脚構造の見直しで実用ラインを超えてきてる。2年使ってるけど歪みなし。

Q2:煙が出にくいって本当?

A:二次燃焼型(DODめちゃもえファイヤーとか)はマジで違う。内部の二重壁に空気を再供給して煙を再燃焼させる構造だから、服が煙臭くならない。

Q3:メンテナンスはどうしてる?

A:僕は毎回「灰を完全に落とす」「油分を残さない」この2つだけ。Snow Peakはリペア受付がしっかりしてるから、溶接や歪みも直せる。公式:Warranty & Repair

Q4:初めて買うならどれ?

A:迷ったらSnow Peak焚火台M。耐久性・サポート・ブランド力、すべてが平均以上。
一生モノを1つ持つなら、これを勧める。

【キッチンギア】“自然の中で料理する”がもっと自由になる。2025年のフィールドキッチン事情

キャンプ飯って、結局「火力」と「手際」で決まる。僕はライターになる前、アウトドアメーカー勤務でバーナーの展示会をいくつも回ったけど、
ここ2〜3年の進化スピードはすごい。特に2025年モデルは“軽さと火力の共存”がテーマになっている。

1) SOTO「レギュレーターストーブ ST-340」:冬キャンプの救世主

真冬の取材でマイナス5℃の夜、他のシングルバーナーが沈黙する中、このST-340だけは普通に火が上がった。
マイクロレギュレーター搭載でガス圧が安定、低温でも火力が落ちないのが本当に助かる。
スタンドの安定性も抜群で、鍋を置いてもぐらつかない。
▶︎ 公式:SOTO|レギュレーターストーブ ST-340

2) ユニフレーム「fan5 duo」:家族でも使える万能クッカーセット

ソロもファミリーも両対応できるクッカーって意外と少ない。fan5 duoは5点セットなのに全部が軽い。
特に熱伝導のバランスが良いから、炊飯も失敗しにくい。キャンプで米が上手く炊けると、それだけで幸せ度が上がる。
▶︎ 公式:UNIFLAME|fan5 duo

3) Trangia「ストームクッカー UL」:北欧が作る“完結型キッチン”

スウェーデン発の定番だけど、2025年に入ってUL(ウルトラライト)仕様がさらに軽くなった。
風防とバーナーが一体化していて、風の強い山間サイトでも安定して火が通る。
「どこでも同じように調理できる」安心感が段違い。
▶︎ 公式:Trangia|Storm Cooker 25-1 UL

+α:火力と効率を両立する“コンパクト革命”

2025年の傾向として、収納サイズA4以下・火力2,500kcal/h以上が標準ラインになりつつある。
つまり、軽量化しながらも“本格料理”が楽しめる時代。
かつて「野外だから簡単な料理でいい」が、「外だからこそおいしく作りたい」に変わってきた。

風間陸の実感まとめ:
キッチンギアを変えるとキャンプの過ごし方が変わる。
“手間”が減れば、焚き火や会話に時間を回せる。
結果、キャンプがもっと豊かになるんだ。

FAQ|キャンプ料理・バーナー・クッカーの質問に風間陸が答える

Q1:SOTOのST-340って、ST-310とどう違う?

A:ST-340は火口がワイドで風に強い。あと点火ボタンが押しやすくなってて、手袋でも使いやすい。310より数百グラム軽いのも大きい差。

Q2:Trangiaってアルコール燃料が面倒じゃない?

A:確かにガスより手間はあるけど、風防一体型だから燃焼効率は高い。アルコール残量を気にせず火を扱える安心感がある。北欧の合理性を感じるギア。

Q3:家族で使うなら何を基準に選ぶ?

A:“同時に何品作れるか”が基準。ユニフレームfan5 duoならパスタ+スープ+ご飯を同時に回せる。これ、ファミリーでは超大事。

Q4:メンテナンスは?

A:バーナーは使用後に必ずガス缶を外して、バルブ周りをエアブローするだけ。Trangiaは燃焼皿を乾かしておくとサビない。簡単でいい。

【ライト&ランタン】夜の静けさを灯す、“キャンプの呼吸”を感じる道具たち

夜のキャンプで一番大切なのは、「光の質」だと思っている。明るければいいわけじゃない。
焚き火の赤、ランタンのアンバー、LEDの白。光の色がサイトの雰囲気をすべて決める。
2025年は、ただ照らすだけじゃない、“心地よく過ごすための光”がトレンドになっている。

1) BAREBONES「レイルロードランタンLED」:雰囲気と実用性のバランスが神

もうこれは説明不要の定番。僕も夜の撮影や取材では必ず持っていく。
アンバー調の柔らかい光が焚き火と馴染んで、写真でも映える。
金属の質感もよく、使うたびに「キャンプしてるな」と感じさせてくれる。
連続点灯時間は100時間超、USB充電式で電池管理もラク。
▶︎ 公式:BAREBONES|レイルロードランタンLED

2) Goal Zero「Lighthouse Micro Flash」:ソロ派の神ギア

ソロキャンプや登山取材ではこれ一択。
重さわずか68g、明るさ最大150ルーメン。しかもUSB直挿し充電。
夜のテント内照明や、焚き火後の読書にも最適。
吊り下げても、手元照明にも使える万能っぷりがすごい。
▶︎ 公式:Goal Zero|Lighthouse Micro Flash

3) WAQ「LEDランタン2.0」:機能とデザインのハイブリッド

日本ブランドWAQのLEDランタンは、2025年モデルで進化がすごい。
明るさは最大1000ルーメンでモバイルバッテリー機能付き。
僕も夏フェス取材のときに夜通し使ってもバッテリーが残ってた。
防塵防水IP67で雨キャンプも安心。
▶︎ 公式:WAQ|LEDランタン2.0

+α:光の「色温度」でサイトの雰囲気が変わる

光は“演出”だ。
焚き火の橙色に合わせたいなら2,700K前後の暖色。
手元作業重視なら4,000K以上の白色LED。
僕はレイルロードでサイト全体を照らし、Goal Zeroをピンポイント照明に使う。
この2灯使いで夜の時間が劇的に快適になる。

風間陸の実感まとめ:
光の色を整えるだけで、キャンプは一段階上の世界になる。
“夜をどう照らすか”が、あなたのキャンプスタイルを決めるんだ。

FAQ|キャンプの夜を照らすライト選び、風間陸が答える

Q1:LEDと燃焼式、どっちがいい?

A:両方あると最強。LEDは安全で機能的、燃焼式は雰囲気が段違い。僕は「燃焼式で雰囲気」「LEDで実用」と使い分けてる。

Q2:レイルロードランタンって明るさ足りる?

A:サイト全体を照らすより“雰囲気重視”の光。焚き火と合わせると完璧。メイン照明にはGoal ZeroやWAQを組み合わせよう。

Q3:ソロキャンプなら何灯必要?

A:最低2灯。1つは全体照明(レイルロード系)、もう1つは手元照明(Goal Zero系)。これで夜が不安なく過ごせる。

Q4:充電式のデメリットは?

A:唯一の弱点は「充電忘れ」。僕はキャンプ当日に車で移動中、シガーソケットで充電してる。これでトラブルゼロ。

【テント・シェルター】安心と解放を両立する“居場所”――2025年は設営時間×断熱×修理対応で選ぶ

「どのテントにするか」でキャンプの満足度は半分決まる――これ、300泊以上の現場で僕が痛感している事実。
2025年は設営時間の短縮断熱・結露対策、そして修理前提のサポート体制が三本柱。数字上の耐水圧だけを追いかける時代は終わり、実際のフィールドで“どれだけ安心して眠れるか”が最重要になっています。

1) Snow Peak「ランドネストドームS」:家族でもソロでも“気楽に張れる”万能ドーム

初めて張ったときの素直な感想は「とにかく迷わない」。ポールスリーブとクリップの取り回しが良く、設営10~15分で実戦投入。
夜の海風キャンプでもフレームワークがしっかり踏ん張る。スカート&ベンチレーションの効き方が絶妙で、結露の“逃がし”が上手い
▶︎ 公式:Snow Peak|ランドネストドームS(公式)
▶︎ 修理・保証:Warranty & Repair

2) TOKYO CRAFTS「エフィカシェルター」:ミニマルなのに“居住性”で妥協しない2ルーム的解

見た目はミニマル、けれどリビングの余白が広い。雨の日の取材でストレスが減ったのはこの“逃げ場”のおかげ。
ポール本数を抑えつつ自立性を確保、スカート+跳ね上げで夏・冬とも運用しやすい。UL派が「道具を減らしつつ快適は落とさない」ための選択。
▶︎ 公式:TOKYO CRAFTS|エフィカ シェルター(公式)

3) ZANE ARTS「ゼクーM」:“サイトの主役”に据えられる造形と耐風バランス

フィールドで張るとわかるけど、このシルエットは機能美。センターポール構造で立ち上がりが早く、風を受け流す面構成で暴風の夜も安心感が違う。
フロアレスで焚き火導線を組みやすく、インナーテント連結で寝室分離もOK。家族~デュオまで幅広くハマる“拡張型の居場所”。
▶︎ 公式:ZANE ARTS|ZEKU-M(公式)
▶︎ サポート:Support(取扱・パーツ)

【設計のキモ】2025年は“断熱と結露コントロール”で差がつく

  • 二重構造(ダブルウォール)+有効な頂部ベンチレーション:結露が天井から落ちて寝袋が濡れる事故を回避。風上側の吸気・風下側の排気で循環を作る。
  • スカートとメッシュの切り替え:冬はドラフトを抑え、夏はシェード+メッシュで熱抜き。四季対応の“振れ幅”が広いモデルを選ぶ。
  • ポールの剛性:DAC系アルミや相当品は反発復元力が安定。強風撤収の歪みが少なく、長期使用の安心感が違う。

【現場Tips】設営は“順番”で速くなる――僕の15分ルーティン

  1. 風向きを見る(風上=入口を背に/ペグ効く土質を選ぶ)
  2. インナー(orセンターポール)→フライ→ガイラインの順に“面”で張る
  3. ベンチレーションを最初から開けて結露を抑える
  4. 就寝前に一度テンション見直し(夜間の伸縮・結露で緩む)

【数字より大事】“修理できるか”を最初に確認

破損は前提で考える。特にファスナー・ポール・スカートは消耗品。
純正パーツ供給と修理窓口が明確なブランドはギア寿命が圧倒的に伸びる。
代表例:Snow Peakのリペア(公式)、ZANE ARTSのパーツ供給(公式)。

風間陸の実感まとめ:
テント選びは“寝るための箱”ではなく、“自然で過ごす時間設計”。
設営が速いほど自由度が上がり、断熱と結露対策で睡眠の質が上がる。最後は修理対応で寿命が伸びる。
2025年は、この3点セットでいこう。

FAQ|テント&シェルター、友だちにめっちゃ聞かれることに風間陸が本音で回答

Q1:耐水圧って何mmあれば安心?

A:実戦だと数字より縫製とシームの質。目安はフライ1,500mm以上で十分。むしろベンチレーションが機能しているかで快適性が決まる。大雨は床面(グランドシート)から浸むから、フロア側の耐水とサイトの水はけを優先。

Q2:冬に結露で寝袋が濡れる…どうしてる?

A:就寝前に頂部ベンチレーションを1段開けて“抜け道”を作る。スカートは全部閉めず、風下だけ少し開けて微風を通すのがコツ。フライを張り綱でタイトにして、内外の接触を防ぐだけでも結露落ちが激減。

Q3:初テント、ドームとワンポールどっち?

A:迷ったらドーム。設営の失敗が少なく、風に強い。ワンポールは空間効率が最高だけど、ペグダウン前提で地面条件の影響を受けやすい。荷物量が多いなら2ルーム(or拡張シェルター)で“居場所”を分けると雨の日が楽。

Q4:ポールが曲がった/スリーブが裂けた…修理どうする?

A:純正パーツが最優先。Snow PeakとZANE ARTSは窓口・パーツ供給が明確で安心(Snow Peak修理ZANE ARTSサポート)。応急処置はアルミスリーブで芯を作ってテーピング、帰宅後に正式修理へ。

Q5:軽量化したいけど、寝心地は落としたくない

A:テントは適正サイズを選び、インナーは季節に合わせて。軽量化はペグとガイラインで稼ぐのが安全。僕はDAC系の軽量ペグに入れ替えて、総重量を賢く1割落としている。

【チェア&テーブル】“座る”と“置く”を最適化すると、キャンプは一段跳ねる

ギア相談でいちばん効果が出やすいのが「チェアとテーブルの刷新」。
300泊以上の現場で実感しているのは、たった数百グラムの軽量化や座面角度の違いで、
焚き火の滞在時間・料理の手際・翌朝の腰の軽さが丸ごと変わるという事実だ。
2025年の結論:軽さ×剛性×姿勢(座面高さと背もたれ角)で選ぶ。

1) Helinox「チェアゼロ」:ULの象徴。軽さは“移動距離”を変える

バックパック取材で10km歩く日は、これ一択。片手でひょいと持てる軽さなのに、張りのある座面で腰が逃げない。
組み立ては体が覚えると30秒。生地のテンションが絶妙で、立ち上がるときの“ぐにゃっ”がない。
▶︎ 公式:Helinox|Chair Zero

2) Snow Peak「ローチェア30」:焚き火視点がちょうどいい“安心の王道”

取材で長時間座るときは、最終的にここへ戻ってくる。座面高と背もたれ角のバランスが見事で、体を預けて焚き火を眺める姿勢を自然に作ってくれる。
布地と肘掛の触感が良く、夜の冷えでも体温を奪わない“居心地”。収納は大きめでも、サイトの雰囲気が整う。
▶︎ 公式:Snow Peak|ローチェア30

3) Helinox「タクティカルテーブルS」:A4面積を“戦力化”するミニマル卓

コーヒー派・ソロ焚き火派に刺さるのがこのミニテーブル。軽量なのに天板がたわみにくいから、ドリップ時も安心。
「チェアゼロ+このテーブル」でワンセットにすると、サイトの移動が機敏になって取材効率が上がる。
▶︎ 公式:Helinox|Tactical Table S

4) DOD「グッドラックテーブル」:積載ボックス×テーブルの2WAYが便利すぎ

車載で“箱”が増える人はこれ。テーブル兼コンテナなので、現地で中身を出してそのまま天板を載せれば即サイト完成。
雨撤収でも「とりあえず突っ込んでフタ」ができるのが最高。家収納でも積み重ねやすく、生活動線が整う。
▶︎ 公式:DOD|グッドラックテーブル

【設計のキモ】2025年は“座面高×天板高×焚き火距離”で最適化

  • 座面高25〜33cm:焚き火と目線が合いやすく、腰も丸まりにくい。ローチェア30がちょうどこの帯。
  • 天板高40〜50cm:ソロ調理・コーヒー作業が快適。A4〜B4サイズを1面として使えると、道具の“置き直し”が減る。
  • 焚き火距離60〜80cm:火の熱が心地よく、火の粉でギアを焦がしにくい。二次燃焼台ならもう少し近くてもOK。

【現場Tips】腰が喜ぶ“角度”を出す小ワザ

  1. チェアの足先に薄いゴムマットを敷いて、沈み込みを均一化(砂地・芝生で安定度UP)。
  2. テーブルは体の正面少し左(右利き想定)に置くと、ドリップ&調理の導線が短くなる。
  3. 長時間座る日は、30分に一度立つ。立ち上がりやすい座面高(30cm前後)は疲労軽減に効く。

風間陸の実感まとめ:
チェアとテーブルは“居心地の根幹”。軽さだけでも豪華さだけでもなく、姿勢と導線が整うと、焚き火・料理・会話の密度がぐっと上がる。2025年はこの4モデルを軸に、自分の座り方をチューニングしてほしい。

FAQ|チェアとテーブル、風間陸がよく聞かれる疑問に本音で回答

Q1:ULチェアって座り心地が犠牲にならない?

A:昔は“軽い=ぐらつく”が多かった。でもチェアゼロは座面の張りが強く、背骨がまっすぐ保てる。長時間なら背当てクッションを薄く入れるとさらに快適。

Q2:ローチェア30は車載が重いって本当?

A:サイズは確かにある。でも“座ってる時間の快適さ”で元が取れる。長丁場のキャンプや焚き火読書には無二。荷室はボックスを縦積みして空間を作るのがコツ。

Q3:ソロならテーブルはどのサイズがベスト?

A:A4天板(タクティカルテーブルS)+サブの焚き火脇ミニ台の2面運用が扱いやすい。調理と飲み物を分けるだけで“手戻り”が激減する。

Q4:グッドラックテーブルって耐荷重どう?料理に使える?

A:日常的なクッカーやドリップ作業なら問題なし。重鍋&強い押し作業は避ける。箱として荷物運搬→現地で天板装着→サイドテーブル化が真骨頂。

Q5:椅子で腰が痛くなる…何を見直せばいい?

A:座面角度と背もたれ角。ローチェア30のように“自然に骨盤が起きる”モデルへ。あと地面の傾き補正(ゴムマット)と、30分ごとの立ち上がりで劇的に変わる。

【クーラーボックス&収納ギア】“整うサイト”は強い。保冷×積載×動線でキャンプは別物になる

300泊を超える現場で確信しているのは、クーラーと収納が整うとキャンプ体験は一段跳ねるということ。
氷が最後まで残り、必要なギアが“一発で”取り出せるだけで、料理の質も撤収の速度も別世界だ。2025年は
(1)保冷力の“実働時間”/(2)積載とサイト動線の最適化/(3)耐久と修理・パーツ供給の3軸で選ぶ。

1) ハードクーラーの基準:YETI「Tundra 45」

取材の2泊3日行程で氷が“普通に生き残る”実力。ロトモールド(回転成形)ボディ+厚いフォーム断熱の安心感は別格。
フタのガスケット密閉と頑丈なヒンジは荒天でも信頼できる。値段は張るが、長期的に見ると
「食材ロスが減る=結果的に節約」になるのがこのクラス。
▶︎ 公式:YETI|Tundra 45

2) ソフトクーラーの快適解:Snow Peak「Soft Cooler 38」

ファミリーのデイ1日分+αを想定したときの“ちょうど良さ”がこの38L帯。断熱材の厚みと内装の拭き取りやすさで、
夏場の肉・乳製品の管理がラクになる。折り畳み可で帰路の体積が減るのも実用的。
▶︎ 公式:Snow Peak|Soft Cooler 38

3) 収納×耐久×気密:YETI「LoadOut GoBox 30 2.0」

電源・ケーブル・小物ツールの“迷子”を撲滅するギアボックス。ガスケット付で粉塵・雨に強く、
仕切り・小物ケースが標準で、車載→サイト→自宅収納まで動線が一本化できる。取材機材の保護にも頼れる剛性。
▶︎ 公式:YETI|LoadOut GoBox 30 2.0

4) サイトが“棚化”する名作:Snow Peak「シェルフコンテナ25」

到着→フタを開いて棚のように展開→そのままサイト収納に早変わり。撤収は畳んで車載へ。
ハードユースに耐えるスチールボディとパーツ供給、長く使うほど価値が出る系の道具。
▶︎ 公式:Snow Peak|Shelf Container 25

【実働のコツ】“氷が持つ”パッキング手順(僕の定番)

  1. 前日からクーラーを予冷(冷凍ペットや保冷剤で空間ごと冷やす)。
  2. 底にブロック氷→ラップで仕切り→上段に食材(肉・乳製品は中心へ)。
  3. 空隙を小保冷剤で埋める(対流を抑えて保冷効率UP)。
  4. フタの開閉回数を最小化(飲料は別ソフトクーラーへ)。

【サイト動線を整える】“取り出す順”で置き場所を決める

  • キッチン背面1歩以内にハードクーラー(出し入れ重い=動線短く)。
  • テント入口横にGoBox(ライト・電源・衛生系は夜間アクセスが多い)。
  • シェルフコンテナに「頻度高→上段、低→下段」で現地棚化。撤収はそのままフタ。

【メンテ&寿命】“長持ちさせる”ための3アクション

  • 撤収前に真水で内外をリンス→現地で拭き上げ。塩気・砂が残ると劣化が早い。
  • ガスケット・ヒンジは年1回チェック。消耗したら純正パーツ交換(GoBox/YETIは供給が明確)。
  • ソフトクーラーは完全乾燥→開放保管でカビ予防。

風間陸の実感まとめ:
クーラーと収納は“地味だけど効く”投資。氷が持てばメニューが広がり、動線が整えば片付けが早い。結果、焚き火と会話に時間を回せる――
これがキャンプ体験の本質的なアップデートだ。

FAQ|クーラーと収納、風間陸が“よく飲み会で聞かれる”質問に本音で回答

Q1:YETIって高すぎない?本当に元取れる?

A:2泊3日で氷が残る=生鮮の買い足しが不要、食材ロスが減る。僕は年10回以上のキャンプ+取材で数年使い、結果的に節約になっている。壊れない=買い替え頻度も下がる。

Q2:ソフトとハード、どっちを先に買う?

A:まずハード。(夏)ハード+(飲料用)小型ソフトの2台体制が最適。フタ開閉の分散で保冷が長持ちする。デイ中心ならソフト先行でもOK。

Q3:氷がすぐ溶ける…パッキング何が悪い?

A:予冷なしが大半。前夜からクーラー本体を冷やす/空隙を保冷剤で埋める/飲料を別管理。この3つで体感が一気に変わる。

Q4:収納ボックスは何を基準に選ぶ?

A:“動線”で選ぶ。雨でも開け閉めしたい→気密性のあるGoBox。現地で棚にしたい→シェルフコンテナ。家でも使い回すなら積み重ねやすい形状を。

Q5:夏フェスや真夏デイの最適解は?

A:飲料はソフトで頻繁に取り出し、食材はハードで厳重に。氷はブロックとクラッシュを併用し、クラッシュは上段に“即冷”用として配置。

【電源・ソーラー】“足りる安心”が自由度を上げる。2025年はLFP+急速充電+発電効率で選ぶ

正直、ここ1~2年でキャンプの電源事情は別物になった。僕の取材キャンプ(撮影機材・PC・ドローン)でも、
LFP(リン酸鉄リチウム)バッテリー+高速充電の組み合わせで「電池残量に縛られない」時間が増えた。
2025年の判断軸は、(1)バッテリー化学(LFP)(2)急速充電(AC/車載/USB-C)(3)ソーラーの実働出力の3つ。

1) Jackery「Explorer 1000 Plus」:拡張+長寿命で“母艦”化できる

取材のベース電源はこれ。LFP採用で長寿命(公称の充放電サイクルはLFP特性上長い)、
追加バッテリーで容量拡張できるから、2泊の撮影でも余裕がある。ACの急速充電が速いので、
帰り支度の1~2時間でゴリゴリ回復できるのがありがたい。
▶︎ 公式:Jackery|Explorer 1000 Plus

2) EcoFlow「RIVER 2」:とにかく“速く満充電”が武器のサブ電源

デイキャンや1泊ソロのサブに最高。約1時間クラスの急速充電(AC)で、
準備中に満タン→現地でスマホ・ランタン・カメラを面倒見てくれる。重量が軽いから、タープ下の作業台に置いても違和感なし。
▶︎ 公式:EcoFlow|RIVER 2

3) Goal Zero「Nomad 50」:携行しやすい“実働”50Wクラス

ソーラーは数字より“設置のしやすさ”が現場の差。Nomad 50は薄くて畳めて、
タープや車横にすぐ展開できる。晴天時はポタ電の待機消費を上回って着実に貯まるから、
2~3日の滞在でもバッテリー残量の“目減り”が緩やかになる。
▶︎ 公式:Goal Zero|Nomad 50

【設計のキモ】LFPが“キャンプ向き”な理由

  • サイクル寿命が長い:繰り返し充放電に強く、長期間のコストが下がる。
  • 熱安定性が高い:夏場の車内や直射日光下でも比較的タフ(とはいえ直射は避ける)。
  • 電圧のフラット感:残量が減っても出力が安定しやすく、LED・調理家電が“粘る”。

【現場Tips】“充電設計”を変えると、自由度が跳ねる

  1. 到着直後にソーラー展開:日が高い時間帯に入射角を確保。影移動に合わせて2~3回位置を微修正。
  2. 車載DCで移動中に回復:RIVER 2のような急速系は、移動1時間=実戦1夜分をまかなえることが多い。
  3. USB-C PD出力を活用:カメラ・ノートPCはDC-DC変換ロスを抑えられる。ケーブルはe-marker入りの良品を。
  4. 気温と残量の“余裕”を持つ:寒冷時は容量が目減りする。就寝前に20~30%の余裕を残すと翌朝が楽。

【安全&メンテ】キャンプでやりがちなNGを潰す

  • 直射・高温の車内放置は避ける(発熱→寿命低下)。タープ影 or 通風のある場所に。
  • 砂塵・結露は端子酸化の原因。帰宅後は端子周りを乾拭き→キャップで保護。
  • 延長コードは規格品を。巻いたまま使用は発熱リスク。ケーブルドラムは必ず全出し。

風間陸の実感まとめ:
“電源が足りる”と、焚き火・料理・写真に集中できる。LFPの安心感と急速充電のスピード、そして小型ソーラーの積み増しで、
デイから連泊までストレスが消える。2025年は、この三点セットでいこう。

FAQ|電源&ソーラー、風間陸が“ガチでよく聞かれる”疑問に本音回答

Q1:容量はどれくらい必要?

A:ソロ1泊で写真・スマホ・LEDなら300Wh前後で足りる。調理家電(電気ケトル・ホットプレート)を使うなら1000Wh級。僕は撮影取材で1000Wh+ソーラー50~100Wが基準。

Q2:ソーラー50Wって実際どのくらい充電できる?

A:晴天で角度が合えば30~40W台の実効が出ることが多い。5~6時間しっかり当てれば150~200Wh回収。待機消費を打ち消しつつ“ジワッと増やす”役目だね。

Q3:AC急速充電はバッテリーに悪くない?

A:LFPは高耐久で、メーカーが急速対応を前提に制御している(熱管理・BMS)。ただし高温時の連続急速は避け、影で充電・通風を確保。体感でも劣化は今のところ目立たない。

Q4:冬キャンプで残量が思ったより減る…対策は?

A:就寝中の待機電力をオフに。冷えで電圧が下がりやすいから、寝る前に20~30%余裕を残す。断熱ボックスやグラウンドシート上に置くと体感が違う。

Q5:発電・蓄電・給電の配線、何を気にする?

A:まずはケーブル品質(太さ・端子・長さ)。次に“巻いたまま使わない”。最後に雨対策:コネクタ部は下向きのドリップループで水を伝わせない。

【まとめ】“道具を選ぶことは、自然で過ごす時間を設計すること”

300泊を超える現場で確信しているのは、ギアは「便利グッズ」じゃなく体験のレバーだということ。焚き火台を変えれば火との距離感が変わる。バーナーを変えれば料理の段取りが変わる。ランタンを変えれば夜の静けさが豊かになる。テントを変えれば眠りの質が上がり、チェアとテーブルを変えれば会話の温度が上がる。クーラーと収納、電源とソーラーは“地味だけど効く”裏方で、サイト全体の生産性を底上げしてくれる。

2025年の選び方は、軽量化(荷を軽く)多機能(役割を兼ねる)サステナブル&修理文化(寿命を伸ばす)の3軸で最適化すること。これは僕がフィールドで体感し続けてきた“効く作戦”だ。数字のスペックより、あなたのキャンプで本当に起きている課題に効くかどうか。そこに照準を合わせて、今年の相棒を選んでほしい。

最後に――火を囲む夜は、いつも僕に“自由”を思い出させる。道具はその自由を広げるためにある。この記事が、あなたの自然時間をもう一段上質にするきっかけになれば嬉しい。

【総合FAQ】風間陸が“普段から本当に聞かれる”質問にまとめて答える

Q1:結局、今年の最初の買い替えは何から?

A:コスパで効く順はチェア→ランタン→焚き火台。座り心地が改善すると滞在時間が伸び、光の質が整うと夜の満足度が跳ね、焚き火台で“火の扱いやすさ”が上がるとサイト運営が一気に楽になる。大物(テント・ポタ電)は課題が明確になってからでOK。

Q2:ファミリーとソロを両立させたい。ギアは別で揃えるべき?

A:共用の“骨格”を決めよう。例:ハードクーラー+棚化コンテナ+拡張可能シェルターは共通化、焚き火台・チェア・バーナーは人数でスケール。僕はSnow Peakのシェルフコンテナ公式)とYETIのGoBox公式)で土台を共通化して、運用を楽にしている。

Q3:UL(ウルトラライト)をやりすぎると快適性が落ちない?

A:“睡眠の質”は削らない。軽量化は椅子・テーブル・ペグ・ガイラインで稼ぎ、寝袋・マットは季節性能を死守。テントは設営速度と結露コントロールの良いモデル(例:ランドネストドームS)を。

Q4:燃焼系ギアの“寒さに弱い”をどう克服する?

A:バーナーはマイクロレギュレーター搭載機(SOTO ST-340)へ。焚き火は二次燃焼構造(DOD めちゃもえファイヤー)で煙・燃焼ムラを減らす。燃料・空気・着火の三点管理を“道具で補う”のが2025年の正攻法。

Q5:修理やパーツ供給はどれくらい重要?

A:めちゃ重要。長く使うほどコスパもエコも上がる。スノーピークのWarranty & Repair公式)は実際に何度もお世話になっていて、現場復帰が早い。ZANE ARTSはパーツ供給が明確(公式)。

Q6:電源は何Whから世界が変わる?ソーラーは何Wが現実的?

A:ソロ1泊なら300Whで“電池を気にしない夜”になる。調理家電やPC作業を含むなら1000Wh級。ソーラーは携行性と設置性で50Wが使い勝手の上限。僕はJackery 1000 Plus公式)+Goal Zero Nomad 50公式)で回している。

Q7:買い物の優先順位に迷う…判断フレームある?

A:頻度×不満度×改善幅で点数化。毎回使う(頻度)+今つらい(不満)+変えたら劇的(改善)=点が高い順に買う。たいていチェア・ランタン・バーナー・収納が上に来る。

Q8:ブランドは混在させても大丈夫?

A:むしろ混ぜたほうが強い。焚き火はTOKYO CRAFTS、テントはSnow Peak、チェアはHelinox、電源はJackery…と“役割で最適解を選ぶ”。色調を2~3色に絞るとサイトの統一感は保てる。

Q9:防災兼用で考えるなら何を押さえる?

A:ポータブル電源(LFP・急速充電)+LEDランタン(USB充電)+ソフトクーラー(食品・薬の保冷)。収納は気密ボックスに“停電中でも探せる”配置で常備。キャンプ装備は防災の即戦力になる。

Q10:最後に“1アイテムだけ”推すなら?

A:チェア。座り心地が整うと、焚き火・会話・料理の時間が全部良くなる。文章の仕事柄、僕はローチェア30に何時間も座って原稿を書いている(公式)。

【情報ソース|公式リンク一覧】

※リンクはすべて各ブランドの公式ページです。仕様はモデルチェンジで更新される可能性があるため、購入前に公式最新情報をご確認ください。

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