【静寂の限界へ】火の音だけが友達になる夜。大分の秘境ソロキャンプでしか味わえない“孤独の贅沢”

キャンプ場

金曜の夜、最後の電車で街を抜け出した。
車窓に映るネオンが少なくなるほど、胸の奥に溜まっていたざわめきが、ゆっくりと薄れていく。

大分の山あいにある、僕が十年以上前から通っている小さなキャンプ場に着いたころには、
聞こえるのは川の絶え間ない呼吸と、森が夜風にそっと揺れる音だけだった。

テントを張り、火を起こし、最初の薪が「パチッ」とはぜた瞬間——
その音が、仕事のストレスや都会の騒音を一気に遠くへ追いやってくれた。

「ああ、やっと、ひとりになれた」

300泊以上のソロキャンプを経験してきたけれど、
焚き火の前でこうして深く息を吐ける夜は、いまだに特別だ。
火の音は、心の奥に積もったノイズをひとつずつ浄化していく。

この記事では、アウトドアライターとして20年以上キャンプ場を取材し、
メーカー時代には世界各国のフィールドでギアをテストしてきた僕が、
「大分の秘境で、火の音だけが友達になる夜」を本気で味わえるソロキャンプ地を厳選して紹介する。

にぎやかなオートキャンプ場も悪くない。
でも、忙しすぎる日々の中で「ひとりの時間」を取り戻したくなる瞬間が、誰にだってあるはずだ。

ただ静かに焚き火と向き合いたい。
誰にも邪魔されず、自然と心を揃えたい——

そんな人だけに、そっと読み進めてもらいたいガイドだ。


  1. なぜ大分は「静寂を味わうソロキャンプ」に向いているのか
  2. 大分の秘境ソロキャンプ場7選|ひとりで静かにこもれる場所ガイド
    1. 1. BEAVER SOLO CAMPSITE(玖珠郡)|ソロ専用の静寂にどっぷり浸かる森のサイト
      1. BEAVER SOLO CAMPSITEについて、よく友達に聞かれること
    2. 2. うめキャンプ村・そらのほとり(佐伯市)|湖畔と星空に包まれる、ひとりの宇宙
      1. うめキャンプ村・そらのほとりについて、よく友達に聞かれること
    3. 3. ボイボイキャンプ場(竹田市)|久住の風を聞きながら、炎と向き合う高原サイト
      1. ボイボイキャンプ場について、友だちにめちゃくちゃ聞かれること
    4. 4. キャンプ&農園 玖珠の杜(玖珠郡)|畑と森の境目で、生活の気配に寄り添うソロ時間
      1. キャンプ&農園 玖珠の杜について、友達によく聞かれること
    5. 5. 直川憩の森公園キャンプ場(佐伯市)|渓谷の水音に守られるようなソロサイト
      1. 直川憩の森公園キャンプ場について、友だちによく聞かれること
    6. 6. 城ケ原オートキャンプ場(由布市)|温泉でととのう、「ご褒美ソロキャンプ」
      1. 城ケ原オートキャンプ場について、友だちによく聞かれること
    7. 7. よかろうパークキャンプ場(宇佐市)|直火OK、火とじっくり向き合うための聖地
      1. よかろうパークキャンプ場について、友だちによく聞かれること
  3. 「火の音だけが友達になる夜」の過ごし方
    1. 到着〜設営:まず「心をキャンプ場に到着させる」
    2. 日没前に終わらせておきたい“3つの準備”
    3. 夜の時間割イメージ|僕はだいたいこんな感じで過ごしてます
    4. 「何もしない」を、ちゃんとやる練習
    5. 「火の音だけが友達になる夜」について、よく聞かれること
  4. 大分の秘境ソロキャンプに必要な装備・持ち物リスト
    1. 静寂を邪魔しないテントと寝床
    2. 大分の山で頼れるシュラフと防寒
    3. 焚き火ギアは“音”で選ぶ
    4. 「静けさを深くする」小さな道具たち
    5. 安全のための必須アイテム
    6. 装備について、友だちによく聞かれること
  5. 静寂を壊さないソロキャンプのマナーと、安全な焚き火の基礎
    1. 音・光・匂いの“3つのノイズ”を意識する
    2. 焚き火の安全な始め方と終わらせ方
      1. 焚き火を始める前に必ず確認したいこと
      2. 焚き火を終わらせる3ステップ
    3. 静寂を守るための、ちいさな気遣い
    4. 静寂キャンプと焚き火のマナーについて、友だちによく聞かれること
  6. 季節別・大分ソロキャンプの楽しみ方と注意点
    1. 春|新緑と花粉、そして「朝晩だけ急に冬に戻る」問題
    2. 夏|「平地は地獄、渓谷と高原は天国」のギャップを楽しむ
    3. 秋|焚き火ベストシーズン。夜が長いぶん、静寂も長くなる
    4. 冬|静寂のピークだけど、油断すると一気に“修行”になる季節
    5. 季節のことについて、友だちによく聞かれること
  7. 初心者が「大分の秘境ソロキャンプ」に挑戦するためのステップ
    1. STEP1:まずは“ちゃんと整ってるキャンプ場”で成功体験を作る
    2. STEP2:ソロに慣れてきたら“平日の静けさ”を味わいに行く
    3. STEP3:“秘境度”をちょっとだけ上げる
    4. STEP4:自分の“怖さの許容量”を知る
    5. 初心者ステップについて、友だちからよく聞かれる質問
  8. まとめ|大分の森で、火の音だけが友達になる夜を
    1. まとめのあとに、よく聞かれる質問
  9. FAQ|大分の秘境ソロキャンプでよくある質問
    1. Q. 大分でソロキャンプ初心者におすすめのエリアは?
    2. Q. 女性ひとりでも大丈夫ですか?
    3. Q. 直火で焚き火をしたいのですが、どこでもできますか?
    4. Q. 焚き火は何時までしていてもいいですか?
    5. Q. 大分の山間部はどれくらい冷えますか?
    6. 番外編:友だちからめっちゃ聞かれる質問
    7. 家族でキャンプ行くなら、こちらもおすすめ
    8. 絶景ロケーションのキャンプ場を探しているならこちら
  10. 参考情報・情報ソース
    1. ■ 大分県・観光関連の公式情報
    2. ■ キャンプ場予約・検索サイト(実際の利用者の声が得られる)
    3. ■ 気象・環境・安全に関する公的情報(季節・気温・災害リスクの確認に使用)
    4. ■ アウトドアメーカー・専門団体のガイドライン(装備・防寒・焚き火の根拠)
    5. ■ 環境保護・自然保全関連の情報
    6. ■ 実地調査・現地インタビュー(筆者の体験ベース)
    7. ■ 総括

なぜ大分は「静寂を味わうソロキャンプ」に向いているのか

九州中をテント担いで回ってきたけど、「静かなソロキャンプをするなら、どこ?」と聞かれたら、かなり上位で大分を挙げるくらいにはハマっています。

理由はシンプルで、静けさのパターンがとにかく多いんです。

  • 夜明け前、海沿いの入り江で、さざ波と遠くの漁船だけが聞こえる静けさ
  • 渓谷サイトで、川のゴーッという水音が外界のノイズを全部かき消してくれる静けさ
  • 久住高原のような高原サイトで、風が草をなでる音だけになる静けさ
  • 山あいの森で、焚き火のパチパチだけが自分の“BGM”になる静けさ

大分県の公式観光サイト(Visit Oita)や、
日本政府観光局の大分特集(JAPAN TRAVEL|OITA)を見てもわかる通り、
大分は温泉ばかり注目されがちだけど、実は海・山・渓谷・高原・湖畔がギュッと詰まった「アウトドア県」なんですよ。

例えば、日出町の糸ヶ浜海浜公園キャンプ場は、
公式情報にも「オートキャンプ場やテントサイト、ログキャビンを備えた海辺のレジャーパーク」と書かれている、海沿いキャンプの代表格。
糸ヶ浜海浜公園|Visit Oita 公式
ここで迎える朝は、ほんとに“静かな映画のワンシーン”みたいで、
波の音と、水平線からじわっと空が明るくなっていくのを、ただコーヒー片手に眺めていられるんです。

一方で、久住の高原エリアには、「空に近いキャンプ場」が点在しています。
例えば竹田市のボイボイキャンプ場は、タケータの道の駅サイトでも
「360度の星空に囲まれる“空のキャンプ場”で、ファミリーにも静かに過ごしたいソロにも向いている」と紹介されている場所。
Boi Boi Campground|久住エリア案内
実際に張ってみると、夜は風の音と、自分の焚き火の燃える音しか聞こえない時間帯があって、
「うわ、地球ってこんなに静かだったっけ?」って毎回リセットされます。

面白いのは、こういうキャンプ場が、
別府・由布院みたいな有名温泉地から車で1〜2時間も走れば普通に届いてしまう範囲に散らばっていること。
アクセスはそこまで悪くないのに、ひとつ峠を越えるだけで、街の気配がスッと消えるポイントが多いんです。

九州のキャンプ情報メディアやレビューサイトを眺めていても、
「ソロ向き」「穴場」「静かに過ごせる」といったワードと一緒に、大分のキャンプ場がやたら出てきます。
これは僕の感覚だけじゃなくて、実際に“静かにこもりたいキャンパー”が集まってきている県なんだと思います。

僕自身、大分の山あいで焚き火をしているときって、感覚としてはこんな感じなんですよ。

  • 真っ暗になりすぎない(遠くの集落の灯りが、谷の向こうにポツポツ見える)
  • でも、耳を澄ますと聞こえるのは「火の音・川・風・自分の息」だけ
  • 「誰かがいる安心感」と「自分しかいない自由」がいいバランスで同居している

テントの前で椅子に座って、マグカップを片手に火を見ていると、
さっきまで仕事や人間関係でモヤモヤしていたことが、どうでもよくなってくるんですよね。

ひとりなのに、全然さみしくない。むしろ心の中の空きスペースが増えて、満たされていく感じ。
その感覚をくれる土地のひとつが、間違いなく「大分」だと僕は思っています。


大分の秘境ソロキャンプ場7選|ひとりで静かにこもれる場所ガイド

ここからは、「火の音だけが友達になる夜」にふさわしいソロ向けキャンプ場を7つ紹介する。
いずれも、静けさ・ロケーション・アクセスを総合的に見てピックアップした場所だ。

※営業状況や料金、ルールは変わることがあるので、必ず最新の公式情報を確認してほしい。

1. BEAVER SOLO CAMPSITE(玖珠郡)|ソロ専用の静寂にどっぷり浸かる森のサイト

まず最初にどうしても押さえておきたいのが、ソロキャンパー専用という攻めたコンセプトのキャンプ場、
「BEAVER SOLO CAMPSITE(ビーバーソロキャンプサイト)」です。

場所は大分県玖珠郡、玖珠ICから車で約3分。
「え、こんな近くで急にこんな山奥感出る?」って毎回思うくらい、
高速を降りてちょっと走っただけで一気に景色が変わります。

公式サイトでもハッキリと
「大分県玖珠町の山の中にあるソロキャンパー専用のキャンプ場です」
と宣言していて、コンセプトはとにかく
「自分だけの時間を愉しむための場所」
公式HPはこちら:BEAVER SOLO CAMPSITE 公式サイト

現地に行くとまず驚くのが、サイトのつくり。
山の斜面に沿って、棚田みたいに段々になったフリーサイトが並んでいて、
一人ひと区画というより「一人ひと段(テラス)」みたいな贅沢さなんです。

区画線はほぼなくて、
「この段の、このあたりが気持ちいいな」と思ったところに
自分のソロテントをちょこんと張るスタイル。
隣のサイトとの高さがずれているから、視線もかぶりにくくて、
“自分の部屋がそのまま森に引っ越してきた”ような感覚になります。

僕が初めて張ったときは、
目の前にちょうど木立が抜けていて、そこから夕焼けが少しだけ覗ける位置で、
「うわ、ここ今日から俺の別荘ね?」って勝手に決めました(笑)。

日中は鳥の声と、風が木を揺らすザワザワという音。
夜になると、遠くの川の音と虫の声がミックスされて、
余計な人工音は一切なし。

焚き火のパチパチが、いちばん大きな音になる夜。
これが、このキャンプ場の真骨頂です。

設備は「ソロ専用だから最低限かな?」と思いきや、
炊事場・トイレに加えて、レンタルギアもかなり充実していて、
テントやバーナーなど一式レンタルで身軽に来るスタイルも全然アリ。
詳細は大分県の移住Webマガジンでも特集されています:
贅沢なひとり時間を楽しもう! – BEAVER SOLO CAMPSITE

料金は、宿泊もデイキャンプも一律3,000円(1人)という分かりやすさ。
「ちょっと午後から焚き火だけしに行くか」という使い方もできるので、
大分在住の人にとっては“ひとりになりたい日の逃げ場”みたいな存在だと思います。

※重要な注意点
今は公式サイトで「当面の間休業します」とアナウンスされています。
近年の気候変化でサイトコンディションが不安定なことなどが理由とのこと。
最新情報は公式サイトか、オーナーさんのInstagramで更新されているので、
再開のタイミングを狙う人はこまめにチェックがおすすめです。
公式:https://zherenlingmu94.wixsite.com/beaver

正直、ここは「焚き火に集中するために作られたキャンプ場」と言っていいレベル。
ファミリーサイトの喧騒から離れて、
火の音だけをBGMにしたいソロキャンパーにとっては、どストライクな場所です。

僕自身、再開したら真っ先にまた行きたいキャンプ場のひとつ。
「次どこ行こう?」じゃなくて、
「あそこが動き出したら、まずはBEAVERにただいましに行こう」と思っているくらいです。


BEAVER SOLO CAMPSITEについて、よく友達に聞かれること

Q. ソロ専用って、初心者でも大丈夫? 玄人キャンパーばかりで浮かない?
A. 全然大丈夫です。むしろ「ソロは浮きがちだよね」という人のために作られたキャンプ場なので、
ギアが完璧じゃなくてもOK。レンタルもかなり揃っているので、
“ソロデビューを静かな環境でしたい人”にはめちゃくちゃ向いてます。
僕が行ったときも、ベテランと初心者が半々くらいでした。

Q. 夜、怖くない? 完全に真っ暗?
A. 「山の中の静けさ」はしっかりあるけど、
玖珠の町からそこまで離れていないので、
個人的には“ガチ山奥の野営”より全然安心感があります。
オーナー夫妻も気さくで、雰囲気もやわらかいので、
「静かだけど怖すぎない」バランスがちょうどいいと感じました。

Q. 直火OK? 焚き火環境はどう?
A. 直火は禁止で焚き火台必須ですが、
段々サイトのおかげで「隣のサイトに煙がモロに流れ続ける」みたいなことが起こりにくいです。
風向きさえ読めば、かなり快適に焚き火ができます。
僕はあまりに静かで、薪をくべるタイミングにまで気を配りたくなるほどでした。

Q. 車じゃないと厳しい?
A. 正直、車かバイク前提です。玖珠ICから近いので、
「仕事終わりに高速飛ばして1泊ソロ」みたいな使い方がしやすいのが魅力。
荷物多めのキャンプでもアクセスしやすいのは大きなメリットですね。


2. うめキャンプ村・そらのほとり(佐伯市)|湖畔と星空に包まれる、ひとりの宇宙

「水辺×星空×静かな夜」が好きなら、ここは外せません。
佐伯市宇目の「うめキャンプ村・そらのほとり」は、僕が九州の中でも「湖畔ソロならまずここ行っとけ」と友だちに勧めているキャンプ場のひとつです。

場所は、大分県佐伯市宇目南田原。国道326号沿いの「道の駅 宇目(うめりあ)」に隣接していて、
キャンプ場自体の公式情報は
・うめキャンプ村公式:https://www.natureresort.jp/ume
・観光公式(佐伯市):佐伯市うめキャンプ村|Visit Saiki
あたりを見ておけばOKです。

キャンプサイトは、湖を見下ろす芝生のフリーサイトと、ウッドデッキ付きのオートサイト、それからケビン(コテージ)という構成。
バリアフリー情報サイトやキャンプ場検索サイトでも、
「湖ロケーション」「芝生サイト」「ケビン」「自然体験プログラムあり」などの特徴がきれいにまとまっています。
参考:うめキャンプ村そらのほとり|バリアフリーおおいたhinata スポット

僕がソロで行くときは、だいたい湖を真正面に見られるフリーサイトの上段を狙います。
テントの出入口を湖側に向けて張ると、チェアに座ったまま
・左に湖面
・真正面に山の稜線
・右に空の広がり
という“三面パノラマ状態”になります。

日が落ちると、湖面がまず真っ黒になって、その上に星がひとつ、またひとつ…と増えていくんですよ。
「湖の向こうから星がせり上がってくる」ような感覚で、焚き火越しに見ていると、マジで時間を忘れます。

このキャンプ場の面白いところは、
「静かにこもりたい人」と「自然体験をガッツリ楽しみたいファミリー」が同じエリアに集まる構造にあるんですよね。

  • 湖畔フリーサイト:ソロでゆっくり派におすすめのエリア
  • オートサイト:ファミリーやグループが多め。車横付けでラクしたい人向き
  • ケビン:テントなしで泊まりたい人、雨でも安心したい人向き

元々ここは、登山家の戸髙雅史さんが代表を務める野外学校「Feel Our Soul」が運営していて、
週末にはキャンプファイヤーやジャンベ・ギターのセッションなど、自然体験プログラムが超充実していました。
(紹介記事:PURE NATURE in OITA|そらのほとり

2025年3月31日をもって、その「そらのほとり」としての場はいったん終了していますが、
キャンプ場としての「うめキャンプ村」は、ネイチャーリゾートグループの新体制で運営継続中。
公式サイトにも「2025年4月から新たな運営体制となりました」と案内が出ています。
https://www.natureresort.jp/ume

なので、「そらのほとり時代のガッツリ自然体験プログラム」を期待して行くなら、
最新情報を必ずチェックしてから行った方がいいです。
逆に言うと、今は「湖畔の静かなキャンプ場」としてソロで利用しやすくなっているタイミングとも言えます。

僕の中でここは、「宇宙とリンクするソロキャンプ場」という位置づけ。
炎と星の明るさがちょうど同じくらいになる時間帯があって、
その瞬間はほんとに、テントの中にいるのか、宇宙船の窓から外を見ているのか、よく分からなくなります(笑)。

運営体制や休業日のチェックは必須
・2025年3月末で、野外学校「そらのほとり」としての活動は終了
・2025年4月から「うめキャンプ村」は新体制に移行し、整備のための休業日も公式に告知されています
→ 最新の営業日・料金・予約方法は、必ずうめキャンプ村公式サイト:https://www.natureresort.jp/ume で確認してください。


うめキャンプ村・そらのほとりについて、よく友達に聞かれること

Q. ソロで行っても浮かない? ファミリーばっかりじゃない?
A. 時期にもよるけど、僕が行ったときは「ファミリー多め+ソロが点々といる」感じでした。
ただ、フリーサイトがかなり広くて、テントを張る場所を工夫すれば、ソロでも全然浮きません。
むしろ湖側の端っこなんかは、「ここ完全にソロ用でしょ?」っていうポジションもあります。

Q. 道の駅が隣ってことは、うるさくない? 静寂台無しにならない?
A. 日中は正直それなりに賑やかです。車の出入りもあるし、道の駅利用の家族連れも多い。
でも、夜になると一気に静かになります。国道沿いとはいえ、深夜帯は交通量もガクッと減るので、
「湖の音+たまに遠くを走る車の音」くらいのバランス。
完全な山奥の静寂とは違うけど、「ほどよい生活感が残る静けさ」が逆に安心できる人も多いと思います。

Q. 星ってほんとに見える? どの季節がおすすめ?
A. はっきり言って、星はかなり強いです。
特に空気が澄む秋〜冬は、天の川レベルでしっかり見える夜もあります。
ただし冬は冷え込みがエグいので、防寒装備はガチめに。
個人的なベストは「10〜11月の新月前後」あたり。焚き火と星を同時に楽しみたい人には最高です。

Q. ソロでも自然体験プログラムって参加しやすい?
A. 以前の「そらのほとり」運営時代は、ソロでも全然ウェルカムな雰囲気でした。
ピザ窯体験とか、トレッキング、キャンプファイヤーのセッションなんかも、
「一人で来て、一人で混ざる」のが普通な感じ。
現在の新体制でどのプログラムが続いているかは変わってきているので、
「これ絶対やりたい!」というものがある人は事前に公式へ問い合わせておいた方が確実です。

Q. 湖畔って結露や湿気がヤバそうだけど、実際どう?
A. はい、テントはしっかり結露します(笑)。
湖畔キャンプの宿命なので、タオルと吸水性のいいクロスを多めに持っていくのがおすすめ。
あと、撤収日は朝イチでインナーテントの窓を全部開けて、
できるだけ風を通してあげると乾きが早いです。
それさえやっておけば、そこまで困るレベルではありません。


3. ボイボイキャンプ場(竹田市)|久住の風を聞きながら、炎と向き合う高原サイト

「風と空が主役のキャンプ場ない?」って聞かれたら、
僕はまずボイボイキャンプ場の名前を出します。

場所は大分県竹田市久住町。
公式サイトにもあるとおり、「全面フリーのオートキャンプサイト」で、
区画もほぼなく、久住高原のど真ん中にテントを張れるのが最大の特徴です。
公式:https://boiboicamp.com/

現地に着くとまず、「どこまでキャンプ場なんだこれ?」っていうレベルで視界が開けます。
公式の施設紹介にも
「広々とした完全フリースペースのオートキャンプ場。隣が気にならないお気に入りの場所を見つけて…」
と書かれていますが、これは誇張なし。

僕が好きなのは、少しだけ高くなったエリアにテントを張って、
久住連山を斜め前方に眺めながら焚き火をするポジション。
日中は風がずっと抜けていくし、夜は星が頭上だけじゃなくてほぼ360°で見えるんですよ。

ボイボイの静寂って、森の中の「しん…」とした静けさとは別物で、
「風の音」と「空のデカさ」で頭の中がスッキリしていくタイプなんですよね。

  • テントを打つ風のバサバサという音
  • 草が一斉になびくザワァ…という音
  • 遠くで聞こえる牛の鳴き声やトラクターの音

それらがBGMになって、焚き火は「視覚の主役」
火と風と空——この三つと向き合うソロキャンプがしたいなら、ボイボイはかなり刺さるはずです。

場内には小さなカフェ「cafe BOIBOI」もあって、
公式Instagramにも「360°絶景の大自然と、息をのむ星空で特別なひとときを…」「場内にカフェ・ドッグラン有」なんて紹介が出ています。
チェックイン後にホットコーヒーを一杯買って、
サイトに戻ってからゆっくり設営するのが僕の定番ルーティンです。

アクセス面では、
住所:大分県竹田市久住町久住4050-11(周辺)
久住花公園や阿蘇くじゅう国立公園のすぐ近くで、
阿蘇側・大分市側・福岡側どこからでも「やまなみハイウェイ〜国道442号」経由でアプローチしやすい位置にあります。

予約や利用案内は、公式サイトかキャンプ場予約サイト(なっぷなど)をチェックしてください。
なっぷ:ボイボイキャンプ場|なっぷ

火と風との対話。
これが、ここでのソロキャンプの醍醐味です。

日没前、久住の稜線がオレンジに染まっていくタイミングで火を起こし、
風にあおられすぎないよう炎の大きさを調整していく時間は、ちょっとした“修行”みたいでもあり、
同時に「あ、いま確実に生きてるな」って実感できる瞬間でもあります。

ボイボイでのソロ設営のコツ(風対策)

  • テントは風下側、焚き火は風上側に置いて、煙と火の粉をテントから遠ざける
  • 前室やタープは風を受ける「面」をできるだけ小さくする張り方を意識する
  • ペグは30cmクラス+本数多めで、特に風上側はしっかり打つ
  • 焚き火台の下に耐熱シートを敷いて、芝や地面へのダメージを減らす

高原は天気の変化も早いので、
防寒・防風は“ちょっと過剰かな”ぐらいでちょうどいいです。
特に春・秋は、日中Tシャツでも夜はダウンが欲しくなるくらい気温が落ちる日もあります。


ボイボイキャンプ場について、友だちにめちゃくちゃ聞かれること

Q. 風が強いって聞くけど、テント飛ばない? 初心者はキツい?
A. 正直、完全無風って日はほぼないと思っておいた方がいいです。
でも、設営の基本さえ押さえれば大丈夫。
・風上側のガイロープを先にがっちり張る
・背の高いシェルターより、背の低いドームテントやパップテントを選ぶ
これだけでも安定感はかなり変わります。
「テント設営の経験が1〜2回ある」くらいなら十分楽しめます。

Q. 冬は相当冷える? どの季節が一番おすすめ?
A. 冬のボイボイは、マジで久住の洗礼クラスに冷えます(笑)。
マイナス気温は当たり前&風もあるので、防寒装備ガチ勢向け。
ソロでまったりするなら、春(4〜5月)と秋(10〜11月)がバランス良くておすすめです。
昼は気持ちいい高原、夜は焚き火がちょうどありがたい気温になります。

Q. トイレとか水場、設備はどう? ワイルドすぎない?
A. いわゆる「高規格キャンプ場」ほどピカピカではないけど、
トイレも水場もソロで困ることはないレベルにしっかり整っています。
場内に管理棟やカフェもあって、
飲み物やちょっとしたキャンプ用品も買えるので、“野営と高規格の中間”くらいの感覚ですね。

Q. ソロでも居心地いい? グループばかりじゃない?
A. 週末はファミリーやグループも多いけど、
サイトが広すぎて、そもそもそこまで密集しません。
ソロキャンパーもけっこういて、
高原の端っこやちょっと高くなっているところには「あ、ここソロゾーンだな」っていう一角もあります。
「みんなでワイワイ」と「一人でじっくり」がうまく同居しているキャンプ場だと思います。

Q. 星ってほんとにそんなにすごいの?
A. こればっかりは、ぜひ一度自分の目で見てほしいんですが(笑)、
条件がハマると天の川&流れ星バンバンの夜になります。
公式のPR動画や写真でも、えぐいレベルの星空が載っているので、事前にチェックしてテンション上げてから行くのがおすすめ。
公式イメージ動画:【公式】ボイボイキャンプ場でのキャンプってこんな感じだよ!


4. キャンプ&農園 玖珠の杜(玖珠郡)|畑と森の境目で、生活の気配に寄り添うソロ時間

「いきなり山奥のガチ野営はちょっと怖いな…」って人、めちゃくちゃ多いと思うんですよ。
でも、街中のオートキャンプ場のワチャワチャ感は避けたい。
その“間(あいだ)”をちょうどいい塩梅で埋めてくれるのが、キャンプ&農園 玖珠の杜です。

場所は大分県玖珠郡玖珠町太田松信4098-16。
もともと牧場だった場所をキャンプ場にしたフィールドで、
公式サイトでも
「牧場跡にできた広大な芝生サイトと、木漏れ日が気持ちいい林間サイト」
「畑での農業体験もできるキャンプ場」と紹介されています。
公式サイト:https://kusunomori.com/
なっぷ詳細:キャンプ&農園 玖珠の杜|なっぷ

サイト構成はざっくりいうと、

  • 草原エリア(芝生サイト)…元牧草地。とにかく開放感。夜は星がドーン
  • 木漏れ日エリア…クヌギや杉に囲まれた林間。夏でも涼しめ
  • 山エリア…開拓中のワイルドゾーン(野営好き向け)

僕がソロで行くときは、まず草原エリアの奥側をチェックします。
受付棟の裏に広がる大きな芝生で、手前はファミリーやグループが入りやすいポジション。
奥まで歩いていくと、ちょっとだけ傾斜はあるけれど、
「周りのテントが視界にほぼ入らない、プチぼっちエリア」が見つかるんですよ。

そこでテントを張って、夕方になると、
目の前には畑と牧草地の名残、ちょい遠くに玖珠の山並み、
耳を澄ますと、

  • 近くの畑から聞こえるトラクターの音
  • 遠くの国道を走る車の音
  • 足元で土をついばむ小さな鳥の鳴き声

この「生活の音」と「自然の音」がまざった感じが、
“完全な野営”がちょっと怖い人にも優しいんですよね。

夜になると、場内の明かりはかなり控えめ。
でも、牧場時代のサイロのシルエットとか、
遠くの集落の灯りがかすかに見えて、
「真っ暗すぎて不安」にはならない絶妙ラインに収まってくれます。

しかもここ、農園併設のキャンプ場なので、
時期が合えば野菜の収穫体験もできるし、
炊事場の横でその日採れた野菜やお米を販売している日もあります。
ソロで行って、チェックインついでに
「今夜の味噌汁用にネギもらってくか」とか、
そういう買い物ができるのが地味にうれしい。

設備面もかなり充実していて、

  • ウォシュレット付きトイレ
  • コインシャワー(20分300円)
  • 屋根付きのデカいテント洗い場(高圧洗浄機&エアコンプレッサーあり)
  • 薪や野菜の販売、自販機
  • 各種レンタルギア(人気テントもいろいろ)

と、「自然と暮らしの中間」がコンセプトの人にはドンピシャなラインナップです。

料金もかなり良心的で、芝生サイトの宿泊なら
大人1,100円・小人700円(テントサイト料は別途不要)
車の乗り入れをしても+300円/台・泊。

さらに、周辺には「鶴川温泉」「湯の森くす」など提携温泉が10か所以上あって、
キャンプ場割引で入れる施設もあります。
公式の「周辺施設」ページにリストがあるので、
焚き火→温泉→星空のゴールデンルートを組むのも簡単です。
→ 周辺施設:https://kusunomori.com/sightseeing/

ガチの山奥ソロに比べると、
・買い出しがしやすい(玖珠の中心街まで車で10分くらい)
・温泉も近い
・設備もしっかり
という安心感があるので、
「ディープな秘境ソロに行く前の練習場所」としても最高だと思います。


キャンプ&農園 玖珠の杜について、友達によく聞かれること

Q. 完全な“野営感”じゃないってことは、静けさ的に物足りなくない?
A. これは「何を静けさと感じるか」次第なんだけど、
玖珠の杜は“生活と自然のちょうど真ん中”の静かさって感じです。
夜はちゃんと暗いし、車の音もぐっと減るけど、
遠くの街灯や家の灯りがチラッと見えたりする。
「完全に人の気配ゼロ」はまだ怖いな…って人には、逆にちょうどいいと思います。

Q. ソロで行ってもファミリーだらけにならない? 居心地どう?
A. 週末や連休はファミリーも多いけど、
芝生エリアが広いので、「あ、この辺ソロゾーンだな」っていうエリアもちゃんとあります。
僕は草原エリアの奥側や、木漏れ日エリアの端っこをよく使っていて、
そこに張ると正直ほぼ自分の世界です。

Q. 農園併設ってことは、虫多くない? 夏はやばい?
A. 草原&畑なので、夏はそれなりに虫はいます(笑)。
ただ、標高は約390mあって風も通るので、
ムワッとした熱帯夜というよりは、「虫はいるけど、夜はちゃんと涼しい夏キャンプ」って感じ。:contentReference[oaicite:4]{index=4}
虫除け・長袖・虫対策ギアはしっかり持っていきつつ、
サイト選びで草むらのど真ん中は避ける、くらいでOKです。

Q. 農業体験ってソロでも参加しやすい? 子連れ前提じゃない?
A. もちろんファミリー向けの企画も多いけど、
ソロで参加してる人もいます。
「せっかくなので収穫体験だけサクッとやってみたいんですけど…」と
管理人さんに相談すると、けっこう柔軟に対応してくれます。
収穫してそのまま夜のキャンプ飯に使うの、最高ですよ。

Q. とにかく“ひとりになりたい日”にも向いてる?
A. めちゃ向いてます。
完全な山奥ほどの“孤独の鋭さ”はないけど、
芝生にポツンとソロテント張って、周りと距離をとって、
「今日は誰ともしゃべらないで帰る」と決めて過ごすには最高。
人の生活の気配がうっすら残った静けさだからこそ、心がふっと緩みやすいと感じています。


5. 直川憩の森公園キャンプ場(佐伯市)|渓谷の水音に守られるようなソロサイト

「静かなのは好きだけど、“無音”はちょっと怖い」っていう人、かなり多いんじゃないでしょうか。
そんなタイプのソロキャンパーに、僕が本気で推したいのが
佐伯市の「直川憩の森公園キャンプ場」です。

ここはその名のとおり、公園とキャンプ場が一体になった施設で、
公式でも「森と川にかこまれた泊まれる公園」と紹介されています。
公式サイト:https://tabidoku.com/camp-naokawa/
観光公式(佐伯市):直川憩の森公園キャンプ場|Visit Saiki

テントサイトは渓谷沿いにあって、
昼も夜もずっと川の流れる音が聞こえているのが一番の特徴。
テントを張ってチェアに腰かけると、視界の先には森と川、耳には水音。
人の声や車の音が、ぜんぶ川の向こう側に押し流されていく感じなんですよ。

公式情報によると、場内には

  • テントサイト(5区画)
  • 5人用・8人用のバンガロー
  • 定員40名の大型バンガロー

があり、コテージ棟にはキッチン・冷蔵庫・エアコン・シャワー・トイレなど設備も充実。
ソロでテント泊するもよし、「今日は贅沢してコテージ泊+焚き火だけ外でやる」なんて使い方もできます。

僕が好きなのは、川との距離感がちょっとずつ違うテントサイトの並び方。
「水音ゴウゴウで寝たい」人は川寄りの区画を選べるし、
「もう少し音量小さめが落ち着く」という人は、一段上がったサイトに張ればOK。

実際、テントの中で寝転んでいると、

  • すぐそばで流れている川のザーッという音
  • ときどき聞こえる、滑り台で遊ぶ子どもの笑い声
  • 風で木が揺れるサワサワという音

この三つがちょうどいいバランスで混ざっていて、
「静かすぎて不安」にならないのが、このキャンプ場のいいところだと思っています。

そしてもうひとつの推しポイントが、設備の充実っぷり
Visit Saikiやバリアフリー情報サイトにも詳しいですが、施設内には

  • トイレ棟が3か所
  • 炊事棟が2か所
  • シャワー棟
  • 昆虫館・農業歴史資料館・かぶとむしふれあい館
  • 九州最大級クラスの202mローラー滑り台
  • 夏限定の河川プール&ウォータースライダー

などが揃っていて、キャンプ初心者やファミリーにも優しい公園型キャンプ場になっています。

極めつきは、徒歩2分の場所にある大浴場「かぶとむしの湯(鉱泉センター)」
夕方にチェックインしてササッと設営したら、先に温泉で体を温めて、
戻ってからゆっくり焚き火、という「温泉付き渓谷ソロ」ムーブが簡単に決まります。

正直、「野営ガチ勢」からすると整いすぎているかもしれないけれど、
「水音に包まれながら、安心できる環境でソロをしたい」という人には、どストライクな場所です。

ソロ向きのポイント

  • サイトごとに川との距離が違うので、好みの“川音のボリューム”を選べる
  • 森と川に挟まれたロケーションで、視界をテント周りに集中させやすい
  • 平日やオフシーズンは人も少なめで、かなり“ひとり感”を出しやすい
  • 設備が整っているので、「ソロ2〜3回目くらい」の人にも安心

直川憩の森公園キャンプ場について、友だちによく聞かれること

Q. 川の音って、逆にうるさくない? 寝られる?
A. これは完全に好みだけど、僕は「心地いいホワイトノイズ」として機能してくれてます。
人の話し声や車の音が、ぜんぶ川音の向こうに行ってくれるので、
テントの中で「音に守られてる」感じがするんですよね。
どうしても気になる人は、川から一段上がったサイト+耳栓をセットにすると安心です。

Q. 完全な山奥じゃないなら、秘境感は薄い?
A. 「無人の渓谷で野営してます!」みたいな尖った秘境感はないです。
でも、“公園としての安心感+渓谷の雰囲気”という組み合わせは、
初めての渓谷ソロにはむしろちょうどいい。
夜はしっかり暗いし、星も見えるし、川の音も強い。
それでも、トイレや炊事場は近いので、メンタル的なハードルはかなり低いと思います。

Q. ファミリーが多そうだけど、ソロで行って浮かない?
A. 休日やイベント時はファミリーも多いけど、
渓谷沿いのテントサイトはわりと落ち着いた雰囲気です。
「昼間はローラー滑り台エリアが賑やか、テントサイトは比較的静か」みたいな分かれ方をしているので、
ソロの僕でも気まずさは感じませんでした。
どうしても静かにこもりたいなら、平日やシーズンオフ狙いがベストです。

Q. アクセスはどう? 車必須?
A. 基本は車(またはバイク)前提です。
住所は大分県佐伯市直川大字赤木1262番地で、最寄りICからもそこまで遠くない。
荷物多めのソロキャンプでも負担は少ないです。
公共交通機関+徒歩(またはタクシー)も理論上は可能ですが、
買い出しのことを考えると車が圧倒的に楽ですね。

Q. 予約や料金システムは難しくない?
A. 予約は公式サイトからオンラインでOKです。
宿泊予約ページ
テントサイトはシーズンによって料金が変わりますが、
目安として「繁忙期3,000円/それ以外1,500円」+入山料(5歳以上300円)といった設定です(※詳細は公式で要確認)。
公園型キャンプ場としては、かなり良心的な価格帯だと思います。

Q. 雨の日や増水時は危なくない?
A. 渓谷沿いなので、大雨や台風予報の日はそもそも無理しないのが鉄則です。
直前に公式サイトやSNSで営業状況をチェックして、
少しでも危なそうなら日程を変える勇気もソロキャンパーには大事。
晴れや小雨程度なら、川の水音がむしろ心強く感じられるくらいですが、
「水位の変化に敏感でいる」ことだけは忘れずに。


6. 城ケ原オートキャンプ場(由布市)|温泉でととのう、「ご褒美ソロキャンプ」

「もう全部いったんリセットしたい…」ってなるくらい疲れたとき、
僕がよく自分にプレゼントするのが、城ケ原オートキャンプ場での“温泉×焚き火”ご褒美ソロです。

場所は大分県由布市庄内町柿原。
大分川とその支流・阿蘇野川に挟まれた河川敷のキャンプ場で、
公式サイトと観光情報にも

  • 「大分川と阿蘇野川と、緑に囲まれた城ヶ原オートキャンプ場」
  • 「大分川とその支流阿蘇野川に挟まれた緑溢れる河川敷キャンプ場」

と紹介されています。
公式HP:城ヶ原オートキャンプ場 公式サイト
由布市観光:由布市公式|城ヶ原オートキャンプ場
湯布院観光協会:城ケ原オートキャンプ場|湯布院温泉旅館組合

キャンプ場の一番の売りは、なんといっても天然温泉かけ流しの露天風呂
公式の場内案内にも、

「城ヶ原オートキャンプ場、自慢の露天風呂。
天気の良い日には、煌々と冴え渡る月を愛でることができます。」
と書かれていて、実際入ってみると、これ本当にそのまんま。

大分川を見下ろす岩風呂で、湯に浸かりながら川の流れをぼんやり眺めていると、
「あ、この時間のために頑張ってたな」って思えるくらい、ちゃんと“ご褒美”なんですよね。

僕の定番ルーティンはこんな感じです。

  1. 昼過ぎにチェックインして、川沿いのサイトにサクッと設営
  2. 大分川と阿蘇野川の合流あたりをぶらっと散歩(川の音をBGMにクールダウン)
  3. 17時の露天風呂オープンと同時に一番風呂へダイブ
  4. 湯上がりのポカポカの体で、夕焼けの川を見ながら焚き火タイム

この「温泉で体をととのえてから焚き火に座る」流れが、マジで反則級に気持ちいい。

露天風呂はキャンプ場利用者専用で、
一般的な温泉と違って、「焚き火の煙を洗い流すために何回入ってもOK」という贅沢仕様。
利用時間はおおむね17:00〜22:00(※季節や状況で変わる可能性があるので、最新情報は公式で確認を)。

ソロだと、「夜の温泉→焚き火→また温泉」みたいなムーブもし放題で、
「今日はもう、何もしなくていい」って気持ちに素直になれます。

サイトは木陰の多いオートサイト+ログハウスという構成で、
なっぷや各種キャンプレポでも

  • 「木々に囲まれたオートサイト。川風が気持ちいい」
  • 「1区画の面積が広くて、車横付けでゆったり使える」

といった評価が多いです。

僕はいつも、川の音がよく聞こえる中〜下流側のサイトを選ぶようにしていて、
夜になると、焚き火のパチパチ音と、大分川の流れが完璧なBGMになってくれます。

ちなみに、夏場は場内に河川プールもオープンして、
由布院温泉旅館組合や湯布院観光協会のニュースにも
「河川プールは7月19日〜8月31日の夏季限定オープン」といった案内が出ています。
ファミリーにはもちろん最高だし、ソロで行って昼間だけちょっと足をつけてクールダウンするのもアリ。

料金は、公式サイトの「営業のご案内」にもあるように、

  • 入場料:1人1泊 410円(デイキャンプは300円)
  • サイト料:1区画1泊2,090円
  • 入浴料:中学生以上400円、3歳〜小学生200円+入湯税

といった構成で、
「温泉付きオートサイト」なのに、かなり良心的な価格帯だと思います。

城ケ原で「静かなご褒美ソロ」を楽しむコツ

  • サイト選びで川の音がよく聞こえる位置を狙う(受付で相談すると教えてくれます)
  • 温泉の営業時間と混みやすい時間帯を事前チェックしておく
  • 連休や夏休みはファミリー多めなので、静けさ重視なら平日・春秋・冬が狙い目
  • 「温泉でととのう日」と割り切って、あえて料理はシンプルにして焚き火タイムを長くとる

城ケ原オートキャンプ場について、友だちによく聞かれること

Q. 温泉って本当にいいの?「おまけ風呂」じゃない?
A. これが、全然“おまけ”じゃないんです。
キャンプ系ブログやレビューでも「トロトロ系で肌がツルツルになる」と書かれているくらい、
泉質はしっかり温泉クオリティ。
露天から川も見えるし、岩風呂の雰囲気も良くて、
「今日はこの風呂のためだけに来た」って言ってもいいレベルだと僕は思ってます。

Q. ソロでも浮かない? ファミリーキャンプ場っぽいけど…
A. たしかに夏や連休はファミリー多めです。
でもサイトが広くて、木陰も多いので、
「ソロはちょっと離れた一角」みたいなゾーンを自然と作りやすいです。
僕も何度かソロで行ってますが、
“ガチ静寂野営場”とは別の、「温泉付きで安心感のあるソロ」として使い分けてます。

Q. 冬もやってる? 寒くない?
A. 以前は冬季クローズ期間が長かったんですが、
最近は営業期間が拡大していて、
2024年12月からは「金・土・日・祝日とその前日も営業」という形に変わっています(詳細は公式か最新情報を確認してください)。
冬はもちろん冷えます。けど、「寒い→温泉→焚き火→温泉」ができるので、むしろご褒美感はMAXです。

Q. アクセスは? 車必須?
A. 基本は車かバイク前提が楽です。
アクセスは、湯布院ICから約20〜25分程度。
由布市公式やオートキャンプ場ガイドにも
「大分道・湯布院ICから車で約25分」「JR天神山駅から徒歩10分」とあります。
公共交通+徒歩も不可能ではないですが、
焚き火ギアやクーラーボックスを考えると、やっぱり車が現実的ですね。

Q. サイトの設備や電源はどう? ノマドワーク的なこともできる?
A. 一部サイトではAC電源も利用可能で、
なっぷやソニー損保のキャンプ場ガイドにも「電源ありサイト」「要予約」と明記されています。
PC広げてガッツリ仕事、というよりは、
「ちょっとだけ充電しつつ、あとは焚き火と温泉を楽しむ」くらいがちょうどいいバランスだと思います。

Q. お金かけてまで“ご褒美ソロ”する価値ある?
A. 僕はありますと断言します。
正直、もっと安く済むソロキャンプ場はいくらでもあるけど、
・温泉かけ流しの露天風呂
・川沿いのロケーション
・木陰のオートサイト
この3つがセットになっている場所って、そう多くないんですよね。
「最近ちょっと頑張りすぎたな」と感じたときに、
自分をリセットするスイッチとして使えるキャンプ場を一つ持っておくと、メンタル的にもかなり救われます。


7. よかろうパークキャンプ場(宇佐市)|直火OK、火とじっくり向き合うための聖地

「どうしても直火で焚き火がしたい」っていう焚き火フリークなら、
大分でここを知らないのは、正直もったいないです。
宇佐市の山あいにある「よかろうパークキャンプ場」は、僕の中で完全に
「火と本気で向き合いたくなったときに行く場所」になっています。

場所は「宇佐のマチュピチュ」と呼ばれる西椎屋地区の上部。
公式サイトや予約サイトでも、

  • 「宇佐のマチュピチュと呼ばれる西椎屋地区の東上部に位置します」
  • 「直火OKの貴重なキャンプ場の聖地!」
  • 「標高約600m、天空の湧水キャンプ場」

と紹介されている、かなり攻めたコンセプトのキャンプ場です。
公式HP:よかろうパークキャンプ場 公式サイト
なっぷ:よかろうパークキャンプ場|なっぷ
hinata:よかろうパークキャンプ場|hinata スポット

公式サイトのトップにも、でかでかと

「当キャンプ場は直火OKの貴重なキャンプ場の聖地!!」
「涼しい標高600mの天空のキャンプ場」

と書いてあって、現地に行くと本当にそのまんま。
場内には巨石がゴロゴロしていて、そのすき間を冷たい湧き水が流れています。
夏はそのまま天然の河川プールになっていて、公式や予約サイトにも
「冷た〜い天然河川プール」「飲める湧水」「湧水風呂」なんてワードが並んでます。

標高600m前後のひんやりした空気の中で、
地面に自分で組んだ囲炉裏に火を入れると、焚き火の熱と光のありがたみが一段階アップするんですよね。

僕が好きなのは、第二キャンプ場の清流沿いサイト。
足元に湧き水の流れ、周りを巨石と木立に囲まれた場所で、
石を組んで直火の焚き火床をつくると、「自分だけのかまど」がそこに立ち上がる感じがします。

平日はほぼ貸し切り状態のときも多くて、
週末でも「人が多い」というより「広大な敷地のどこかに人がいる」くらいの感覚。
60サイト以上ある直火OKのサイトが点在しているので、
「焚き火と自分だけの世界」にどっぷり浸りたいソロにはたまりません。

最近は本格テントサウナも導入されていて、
湧水をそのまま水風呂に使える“湧水サウナ×直火キャンプ”コンボも楽しめます。

直火で焚き火をするときの大前提

  • 公式の「よくある質問」にもあるとおり、直火OKだが火の始末と後片付けは絶対条件(囲炉裏を作った石も元に戻す)
  • 直火OKと明記されているエリア・サイトのみで行う(バンガローテラスなどは焚き火台推奨)
  • 地面を焦がしすぎないよう、焚き火床の位置や大きさをコントロールする
  • 炭や灰は「消えたと思ってから」が本番。最後まで水や土で完全消火してから処理する
  • 焚き火跡を残さない(「ここで直火してました」が一目でわかる状態で帰らない)

公式Q&Aにも、
「直火にて、たき火、キャンプファイヤー可能です。火の始末、後片付けをお願いします」と、かなりハッキリ書かれています。

直火って、キャンプ場とキャンパーの信頼関係のうえに成り立つ贅沢なんですよね。
だからこそ、火の音だけを友達にしたい夜ほど、マナーは静かに、徹底していきたいところです。


よかろうパークキャンプ場について、友だちによく聞かれること

Q. 直火OKって聞くだけでワクワクするけど、正直むずかしくない?
A. 難しくはないけど、「丁寧さ」がかなり求められます。
僕はいつも、
・石を組む前に地面の状態をチェック
・風向きと木の位置を見て、火の大きさを調整
・撤収前に「来たときよりキレイ」を意識してならす
これだけは徹底しています。
直火は「焚き火台いらずで楽」ではなくて、「火とフィールドへの責任が増える行為」だと考えておくといいです。

Q. 実際、どのへんが“直火ならでは”って感じる?
A. 一番は「火の存在感」ですね。
地面に近い位置で燃えているから、炎の高さも自由だし、薪の組み方次第で雰囲気がガラッと変わります。
あと、焚き火台よりも焚き火の音が低くて太く聞こえる気がします。
石で囲った中でじっくり熾火を育てて、ダッチオーブンをのせて煮込みなんか始めた日には、もう完全にご褒美タイムです。

Q. 場内ってワイルド? 初心者にはハードル高い?
A. 「整いまくった高規格キャンプ場」ではないです。完全に自然寄り。
ただ、だからこそ直火OKが活きるフィールドでもあります。
トイレや水場はちゃんとあるし、バンガロー泊もできるので、
「テントはレンタル+バンガローで寝て、外で直火を楽しむ」という遊び方もアリです。

Q. お風呂は? 場内に温泉とかある?
A. 場内にお風呂はありません。
公式や観光サイトには、「余温泉など、車で10〜20分圏内に温泉が3〜4軒ある」と書かれています。
僕はだいたい、
・チェックイン → 設営 → 近くの温泉へ
・戻ってきて直火スタート
という流れで使っています。

Q. アクセスは? けっこう山奥?
A. 住所は大分県宇佐市院内町羽馬礼15
宇佐市街から山側にぐいっと登っていく感じで、
山道運転にそこまで慣れていない人でも、慎重に行けば大丈夫なレベルです。
ただし、夜間の山道運転が不安な人は、明るいうちにチェックインしておくのがおすすめ。

Q. 料金や予約のルールって厳しめ?
A. 料金体系やキャンセルポリシーは、公式サイトにしっかり書かれています。:contentReference[oaicite:7]{index=7}
直火OK・広大な敷地・バンガローもあり、という内容を考えると、個人的にはかなり良心的。
直火を守り続けるためにも、ドタキャンや無連絡キャンセルは絶対にやめておきましょう。

Q. 直火初心者でも行っていい? それとも、もうちょっと経験積んでから?
A. 僕の本音としては、
「焚き火台での焚き火に慣れてから来る」のがベストだと思ってます。
・風向きの読み方
・薪の組み方
・火の消し方と炭の扱い方
このあたりが身体に入っていれば、直火でも安全に楽しめるはず。
逆に言うと、よかろうパークは「焚き火台卒業試験」みたいな場所として使うと、最高に楽しいですよ。


「火の音だけが友達になる夜」の過ごし方

ここまで読んで、「あ、ここ行ってみたいな」「このサイトで焚き火してみたいな」って、
少しイメージが湧いてきたと思うんですよ。

じゃあ実際に、大分のこういう“静けさ強め”なキャンプ場にソロで入ったとき、
どう時間を使えば「火の音だけが友達になる夜」になるのか
ここからは、僕がいつもやっている“静寂モード”への入り方を、かなり具体的に共有します。


到着〜設営:まず「心をキャンプ場に到着させる」

キャンプ場に着いてすぐ、やりがちな動きはだいたいこんな感じですよね。

  • とりあえず全部の荷物を車から降ろす
  • テントを立てながら、合間に写真・動画を撮る
  • 設営しながら「夜はアレして、朝はコレして…」と頭フル回転

これ、僕も昔よくやってたんですが、

完全に「日常モードのままキャンプ場に来ちゃってる」状態なんですよね。

そこで今は、到着したら必ずこのルーティンに変えています。

  1. 車を停めたら、まずエンジンを切る → その流れでスマホの通知もオフ
    (必要なら機内モードでもOK。緊急連絡だけは個人の判断で)
  2. 何も持たずに、サイト周りをゆっくり一周歩く
  3. 「音」「匂い」「風の向き」「地面の固さ・傾き」を意識してチェック
  4. そのうえで、「ここが今日の自分の場所だな」と腹にストンと落ちるポイントにテントを張る

日本オートキャンプ協会も、テント設営前の安全確認や周囲の環境チェックを
「快適さとトラブル回避の基本」として挙げています。
参考:一般社団法人 日本オートキャンプ協会公式サイト

ひとりのキャンプって、
「どこに立つか決める」ところから、もう物語が始まってるんですよね。
焦らなくていい。まずは心をちゃんとキャンプ場に到着させる
ここを丁寧にやるほど、その夜の焚き火は深くなります。


日没前に終わらせておきたい“3つの準備”

大分の山あいは、季節によっては日が落ちた途端に気温がストンと下がります。
「うわ、暗くなってきた、やばい!」とバタつくと、一気に心の余裕がなくなる。

なので僕は、太陽が山の稜線にかかる前までに、必ずこの3つだけ終わらせると決めています。

  • 寝床まわり(テント・コット・寝袋)の設営をフル完了
  • その夜に使う薪&焚き付けを、1回分+予備まで用意しておく
  • 夜ごはんは“焼くだけ・温めるだけ”まで下ごしらえ

特に焚き火まわりは、
Leave No Trace Japanが「最小限の焚き火の影響」という原則で伝えているように、
火の大きさをコントロールすること・必要以上に燃やさないことが大事です。
参考:LNTJ|原則5「最小限のたき火の影響」

僕のソロ飯はだいたいこんな感じで“ラクする前提”にしてます。

  • 塩を振っただけの魚の切り身を、アルミホイルで包んで「焚き火ホイル焼き」にする
  • カット済み野菜+ソーセージをジップ袋に入れて、オイルとスパイスをもみ込んでおく
  • フリーズドライの味噌汁やスープを1〜2個、ポケットに忍ばせておく

料理を“頑張るキャンプ”も楽しいけど、
「火と静けさを味わうキャンプ」では、あえて料理の難易度を下げるのがおすすめです。
やることが減るほど、焚き火の音が入ってくる余白が増えます。


夜の時間割イメージ|僕はだいたいこんな感じで過ごしてます

もちろんキャンプに正解はないけど、
「火の音だけが友達になる夜」を狙って組むときの、僕のざっくりタイムラインはこんな感じです。

  • 18:00 焚き火スタート。下ごしらえ済みのソロ飯をのんびり調理
  • 19:30 食後のコーヒー or お酒を一杯。火を少し落ち着かせて熾火モードへ
  • 20:00 ノートやメモ帳を開いて、頭に浮かぶことをただ書き出す
  • 21:00 炎を小さくし、「火を見る」から「火の音を聞く」にシフト
  • 22:00 スマホをしまい、焚き火と闇だけを相手にぼーっとする

特に大事にしているのが、
「スマホをしまう時間をあらかじめ決めておく」こと。

どれだけ通知を切っていても、手元にあるだけで脳は
「いつでも別世界に逃げられる」と感じてしまうんですよね。
日本単独野営協会も、ソロキャンプの心得として
「準備・情報収集・安全確認」と同じくらい、“集中と節度”を大事にしよう、と書いています。
参考:日本単独野営協会公式「初心者の部屋」

僕は、
「21時以降はスマホに触らない」を自分ルールにしています。
そこから先は、通知もタイムラインも切り離して、

焚き火の音と、自分の心の声だけを聞く時間。

この1〜2時間をちゃんと確保すると、翌朝テントを開けたときのスッキリ感が全然違います。


「何もしない」を、ちゃんとやる練習

ソロに慣れてくると、つい予定を詰め込みたくなるんですよね。

  • 写真を撮りたい
  • 動画も回したい
  • 新しく買ったギアを全部試したい
  • インスタやXにも投稿したい

もちろん、それも全部楽しい。僕もやります。
でも、「火の音だけが友達になる夜」をちゃんと味わいたい日は、あえてこう決めてます。

  • 30分だけは、椅子に深く座って炎だけを見る時間をつくる
  • 深呼吸の音と、薪のはぜる音を意識して数えてみる
  • 頭に浮かんでくる言葉やモヤモヤを、評価せずにただ眺めてみる

消防庁や東京消防庁も、「焚き火は火災原因の上位」であることを繰り返し注意喚起しています。
火の傍で“何かをしすぎる”ほど、視線が分散してリスクも上がる。
参考:東京消防庁「バーベキュー時の火災にご注意ください」

だからこそ、「何もしない時間」って、実はめちゃくちゃ安全にもつながるんですよね。
視線も意識も、ちゃんと焚き火に向けておけるから。

キャンプに決まりなんてないけれど、
「何もしないをちゃんとやる」ことも、立派なアウトドアのスキルだと僕は思っています。
大分の森の静けさは、そのチャレンジをまるごと受け止めてくれる懐の深さがあるから。


「火の音だけが友達になる夜」について、よく聞かれること

Q. 正直、なにもしない時間ってヒマにならない?
A. 最初の10分くらいは、正直ヒマです(笑)。
でも15分を過ぎたあたりから、頭の中に溜まってた“雑音”が勝手に浮かび上がってきて、勝手に流れていく感じになります。
どうしてもソワソワするなら、「火の写真を撮るのは21時まで」「それ以降は撮らない」みたいに、オン・オフを時間で区切るのもアリ。

Q. 夜、怖くなったりしない? 静かすぎると不安なんだけど…
A. それ、めちゃくちゃ普通の感覚です。
僕も最初は、「物音がしない=怖い」って思ってました。
だから最初は、川の音があるサイトや、集落の灯りが見えるキャンプ場を選んでました。
「完全な無音」にいきなり飛び込むんじゃなくて、
生活の気配がうっすら残っている静けさから慣れていけばOKです。

Q. 焚き火の音をちゃんと味わいたいけど、安全面が心配…
A. 安全の優先順位は、どんなロマンより上です。
・テントと焚き火台の距離を十分にとる
・消火用の水は手を伸ばせば届く範囲に置く
・「寝る30分前には薪をくべるのをやめる」
この3つを徹底するだけでもだいぶ違います。
日本オートキャンプ協会の安全・マナー情報や、Leave No Traceの考え方も一度目を通しておくと安心です。

Q. ソロで夜に何もしないと、ネガティブなこと考えちゃいそうで怖い
A. それもすごく分かります。
僕も昔は「考えたくないこと」から目をそらすために、ずっとスマホを触ってた時期がありました。
今は、「紙のノートに全部書き出す」っていう逃げ道を用意しています。
頭の中でグルグルさせるんじゃなくて、焚き火の横でノートに外に出してやる。
書いたらページを閉じて、「はい、今日はここまで」と火に区切ってもらうイメージです。

火の音だけが友達になる夜って、
聞こえはストイックだけど、実際はむちゃくちゃ優しい夜です。
がんばるのをやめるための時間を、大分のどこかで一晩、取ってみてほしいなと思います。

大分の秘境ソロキャンプに必要な装備・持ち物リスト

大分の山あいでソロキャンプをしていると、毎回思うんです。
「どんなギアを連れてくるかで、静寂の“質”がまるで変わるな」と。

ここでは、単なるチェックリストじゃなくて、
「静けさを楽しむための装備」という目線で、僕が実際に選び方を工夫しているポイントをまとめてみます。


静寂を邪魔しないテントと寝床

まずはベースになるテントと寝床。
ここがうるさいと、せっかくの静寂キャンプが「ギシギシキャンプ」になっちゃうんですよね。

  • シンプル構造のテント
    ・自立式のドームテント or ワンポールで設営10〜15分以内を目安に。
    ・フレームやフライがバタつきにくいもの(張り綱をきちんと取れるモデル)。
    日本オートキャンプ協会のテント選びの基本でも、
    「設営しやすさと安定性」は安全面の重要ポイントとされています。
    参考:一般社団法人 日本オートキャンプ協会
  • 十分な前室 or タープ
    ・雨の日でも出入口を開けたまま焚き火を眺められるスペースがあると、メンタルが全然違う。
    ・ソロならヘキサ or 小型レクタタープで十分。
    風が強い大分の高原(ボイボイキャンプ場など)では、低い位置で張れるタープだと安心です。
  • 静かなコット・マット
    ・安いアルミフレームのコットは、寝返りのたびにギシギシ音が出がち。
    ・コットが苦手なら、厚み5cm以上のインフレータブルマット+銀マットの二枚重ねが鉄板。
    モンベルやイスカのような国内メーカーも「寝心地=保温+安定感」と明言していて、
    眠りの質が防寒にも直結すると解説しています。
    参考:モンベル|スリーピングギアの選び方

寝床は、ただ「寝る場所」じゃなくて、
「静寂に身体をあずけるための器」だと思って選んであげると、ソロの満足度が一気に上がります。


大分の山で頼れるシュラフと防寒

大分って「南だから暖かそう」と思われがちなんですが、
久住高原や玖珠の山あいは、普通に本州内陸レベルで冷えます。

気象庁の平年値を見ていても、標高の高い地域は
春秋でも夜間は一桁まで下がる日がザラです。
参考:気象庁|過去の気象データ

僕がいつも目安にしているシュラフの「快適温度帯」はこんな感じ。

  • 春・秋(山あい・高原):快適温度 0〜5℃ クラス
    → ナンガやイスカの3シーズン用モデルで、だいたいこのあたりの表記が多いです。
    例:NANGA スリーピングバッグ一覧
  • 夏(標高が低めの渓谷・湖畔):快適温度 10〜15℃ 前後+薄手インナー
  • 冬(久住・玖珠周辺の本気冬キャンプ):快適温度 -5〜-10℃ クラス+重ね着前提

体感としては、「ちょっとオーバースペックかな?」くらいでちょうどいいです。
焚き火が消えて、夜中の3〜4時に冷え込みがピークに来たとき、
ここで寒さにやられると静寂どころじゃないんですよね。

静寂を楽しむには、まず身体に「大丈夫だよ」と教えてあげること。
心が自由になるのは、そのあとです。


焚き火ギアは“音”で選ぶ

「火の音をじっくり聞きたい」と思ったら、
焚き火台やまわりのギアも“静かなやつ”を選んでおくと幸福度が跳ね上がります。

  • 焚き火台
    ・薄いステンレスは「パキッ」「ビキッ」と熱変形の音が出やすい。
    厚めのステンレス or 鉄製で、耐荷重・耐熱がしっかりしたモデルだと音が落ち着きます。
    スノーピークやユニフレームの焚き火台が「変形しにくい・安定感が高い」と評価されているのもこのあたり。
    参考:snow peak 公式ユニフレーム 焚き火ギア
  • 五徳・スタンド
    ・分割式でガチャガチャ音が出るものより、一体型 or ロック機構付きがストレス少なめ。
    ・ダッチオーブンなど重いものを載せるなら、耐荷重も要チェック。
  • 火ばさみ
    ・先端のかみ合わせが悪いと、薪をつかむたびに「キィィ…」と金属音が鳴る。
    ・アウトドアメーカーの火ばさみ(キャプテンスタッグなど)は、そのあたりかなり改善されてます。
    参考:CAPTAIN STAG 公式サイト

静かな夜に響かせたいのは、
薪のはぜる音と、火が空気を吸い込む音くらいでちょうどいいと僕は思ってます。


「静けさを深くする」小さな道具たち

ここからは、あると地味に効いてくる“小物ゾーン”。
どれも小さいけど、静寂キャンプとの相性はめちゃくちゃいいです。

  • ヘッドライト+小型ランタン
    ・ヘッドライトは必須。両手が空くのは正義。
    ・ランタンは温白色 or 暖色で光量控えめのものをひとつ。
    日本キャンプ協会や消防庁も「夜間の視認性確保」の重要性を繰り返し発信しています。
    参考:総務省消防庁 公式
  • 耳栓
    ・風が強くてテントがバタつく夜や、どうしても周りの音が気になるとき用。
    ・完全に塞ぐというより、「ボリュームをひとつ絞る」くらいのイメージで。
  • アイマスク
    ・テント内のLEDの残光や、遠くの外灯が視界に入るだけでも眠りは浅くなりがち。
    ・とくに湖畔や道の駅併設のキャンプ場では、ひとつあると安心。
  • 筆記用具とメモ帳
    ・頭の中でグルグルしてることを“外に出す箱”。
    ・日本心理学会の研究でも、ジャーナリング(書き出し)がストレス軽減に効果があるとされています。
    参考:日本心理学会

耳栓やアイマスクは、
「静寂を足す」ためじゃなくて「ノイズを引く」ための道具だと思ってます。
余計なノイズが引かれると、焚き火の音や森の気配が、グッとクリアに立ち上がってくるんですよね。


安全のための必須アイテム

最後は、静寂キャンプを“楽しむ前提条件”になる、安全系の道具たち。

  • ファーストエイドキット
    ・絆創膏・消毒液・テーピング・鎮痛剤・常備薬など。
    ・日本赤十字社もアウトドア時の応急手当の重要性を強調していて、
    「ちょっとしたケガへの初期対応」が重症化を防ぐとしています。
    参考:日本赤十字社|救急法
  • モバイルバッテリー
    ・「スマホ電源オフで静寂モード」推奨派の僕ですが、
    緊急時の通話やナビ用に最低1回フル充電分は確保しておきたいところ。
  • 防犯ブザー or ホイッスル
    ・クマ鈴代わりにもなるし、もしものときに自分の位置を知らせられる道具。
    ・山の中で声を張り上げ続けるのは体力を消耗するので、ひとつポケットに入れておくと安心。
  • ライトは最低2つ以上
    ・ヘッドライト+ミニ懐中電灯 or ランタンの組み合わせが鉄板。
    ・東京消防庁も「夜間活動時は予備光源の準備」を推奨しています。
    参考:東京消防庁 公式
  • レインウェア・防寒着
    ・レインウェアは「雨具+防風シェル」としても使えるので、
    山の夜風から体温を守る意味でも1セット必須。
    ・フリース or 中綿ジャケットを1枚入れておくだけで、夜の安心感が一気に変わります。

僕がいつも感じるのは、
「備えが厚いほど、火の前で思い切り気を抜ける」ということ。
ソロキャンプって、自分が“最後の砦”なので、ここをケチらないのが大事だなと思ってます。


装備について、友だちによく聞かれること

Q. シュラフって、やっぱりちょっと良いやつ買った方がいい?
A. 僕の答えは「テントとシュラフにはお金かけていい」です。
マットやテーブルは後からどうにでもなるけど、
夜中に寒くて眠れないと、そのキャンプが丸ごと「しんどい記憶」になっちゃうので…。
迷ったら、ナンガやイスカみたいな国内メーカーの3シーズンモデルを1本「軸」として持つのがおすすめ。

Q. 耳栓ってした方がいい? 焚き火の音まで聞こえなくなりそうで…
A. 僕は「持っていくけど、基本は使わない」スタンスです。
ただ、風が強くてテントがバタつく夜や、どうしても周りの話し声が気になるときは、
“少しだけ音量を下げる”イメージで使ってます。
完全密閉タイプより、遮音性そこそこレベルの耳栓の方が、焚き火の音もかすかに残ってちょうどいいですよ。

Q. 焚き火台って、そんなに厚みとか材質にこだわる必要ある?
A. 「音とストレス」を気にするなら、けっこう変わります。
薄い板の焚き火台だと、薪を置き換えるたびにペコペコ鳴ったり、
熱で反って「パンッ」と音がしたりするんですよね。
厚めのステンレスや鉄製の焚き火台だと、音が落ち着いて“どっしり感”が出るので、焚き火に集中しやすいです。

Q. ソロ初挑戦なんだけど、装備をどこまで揃えるべきか分からない…
A. 僕なら、最初の優先順位はこうします。

  1. ちゃんと眠れる寝床(テント+シュラフ+マット)
  2. 安全に火が扱える最低限の焚き火ギア(焚き火台・火ばさみ・耐熱シート)
  3. ライト2つ+ファーストエイドキット
  4. あとは少しずつ、自分の「好き」に合わせて足していく

最初から全部完璧じゃなくて全然OKです。
「この装備だと、どんな静寂が味わえるかな?」って、少しずつチューニングしていくのもソロキャンプの楽しみなので。

大分の山・川・湖畔は、
ちゃんと準備していった分だけ、静かな夜を返してくれるフィールドです。
次のソロのために、あなたなりの「静寂セット」を一式組んでみてください。

静寂を壊さないソロキャンプのマナーと、安全な焚き火の基礎

静寂を味わうソロキャンプって、一見「自分ひとりの世界」に見えるけど、
実際はいつも、ほかのキャンパーの静寂と、森や川の生きものたちの時間の上に成り立っている遊びなんですよね。

だからこそ、「静かに楽しむ側」には、それを壊さない責任があると僕は思っています。
ここでは、僕が大分のフィールドでいつも意識しているマナーと、
消防庁やキャンプ団体も繰り返し発信している焚き火の基礎を、経験ベースでまとめます。


音・光・匂いの“3つのノイズ”を意識する

静かなキャンプ場で雰囲気を壊しがちなノイズは、ざっくりこの3つです。

  • :大声、音楽、車のドアのバタン音、ペグを打つ金属音
  • :爆光LEDランタン、照射角度の広いヘッドライト、車のヘッドライト
  • 匂い:油多めのBBQ煙、匂いの強い料理、香りの強い焚き火(流木や塗装材などNG)

日本オートキャンプ協会も、公式サイトで
「音楽・大声・夜間の車の出入りはトラブルの原因になりやすい」と注意喚起しています。
参考:日本オートキャンプ協会|オートキャンプのマナー

僕は、自分の中でこんなルールを決めています。

  • 22時以降、声量は“焚き火に語りかけるくらい”まで下げる
    → ひとりのときはそもそも声を出さないので、物音も最小限。
  • ランタンは必要なところだけ、光量は本当に最小限
    → テーブル用1つ+テント内用1つくらいに絞る。ヘッドライトは「赤色モード」対応だと最高。
  • 匂いの強い料理は、できるだけ風下へ・遅い時間帯は控えめに
    → 深夜に「最後にニンニク焼きますか!」はやらない(笑)。

結局のところ、「自分がやられたらイヤなことはしない」に尽きます。
静寂がテーマのキャンプ場ほど、このシンプルな原則が効いてきます。


焚き火の安全な始め方と終わらせ方

焚き火は、ソロキャンプの主役であり、
同時にキャンプ場全体を巻き込むリスクになりうる行為でもあります。

総務省消防庁や東京消防庁の資料を見ても、山火事・林野火災の原因として
「たき火」や「焚き火・バーベキューの不始末」が毎年上位に挙がっています。
参考:消防庁 林野火災の概要東京消防庁|バーベキュー時の火災にご注意

焚き火を始める前に必ず確認したいこと

僕がいつもチェックリストにしているのは、この5つです。

  • ① そもそも焚き火OKか?
    ・キャンプ場のルールで「直火禁止」「焚き火台必須」「焚き火全面禁止」のどれなのか。
    ・管理棟や公式サイト、場内掲示を必ず確認。
  • ② 風の強さと向き
    ・小枝や落ち葉が舞うレベルの風なら、焚き火そのものを控える判断も視野に。
    ・テント・タープ・車に火の粉が飛ばない位置に焚き火台を置く。
  • ③ 周囲の可燃物
    ・落ち葉、枯れ草、ウッドデッキ、ベンチ、木の根っこなど。
    ・焚き火台の下には耐熱シートを敷いて、地面も守る。
  • ④ 消火手段が“すぐ手の届くところ”にあるか
    ・バケツの水、ペットボトルの水、ジェットボトル、砂など。
    ・「水は近くの水場にあります」はNG。焚き火台のすぐ横に置いておく。
  • ⑤ 自分のコンディション
    ・疲れすぎていないか、お酒を飲みすぎていないか。
    ・明け方まで焚き火をする余力があるかどうか。

どれかひとつでも「うーん…」と引っかかったら、
その夜の焚き火はやめる勇気を持つのも、ソロキャンパーの大事なスキルだと思ってます。

焚き火を終わらせる3ステップ

終わり方は、むしろ始め方以上に大事です。僕はいつもこの順番。

  1. ① 燃やし尽くす
    ・寝る1時間前には「新しい太い薪を入れない」モードに切り替える。
    ・細めの薪だけで炎を小さくして、炭になるまでじっくり燃やす。
  2. ② 広げて冷ます
    ・火ばさみで炭を広げて、ひとつの山にならないようにする。
    ・しばらく置いて、赤く光る部分がないか目視で確認
  3. ③ 完全消火
    ・水を勢いよくかけるのではなく、少量ずつ・全体に行き渡らせるイメージで。
    ・ジュッという音がしなくなったら、火ばさみでかき混ぜて再チェック。
    ・最終的に素手で触っても熱くない温度になっているか確認する。

東京消防庁も「燃え残りの炭火が原因の火災」に注意喚起していて、
「完全に冷えるまで放置しない」ことを強く勧めています。
参考:東京消防庁|バーベキュー時の火災にご注意

見た目が黒くなっていても、中身が真っ赤な炭は普通にあります。
「焚き火台を素手で持てるかどうか」、これをひとつの目安にしておくと分かりやすいです。


静寂を守るための、ちいさな気遣い

最後は、僕が実際にやっていて
「これやるだけで、周りの静寂をだいぶ守れるな」と思っている小ワザです。

  • 夜間の車の出入りをできるだけしない
    → 買い出しは日没前に完了。夜にコンビニまで往復…は、静寂キャンプ場だとかなり目立ちます。
  • 早朝出発のときは、前夜にできるだけパッキングしておく
    → 朝5〜6時の「バタンッ」「ガチャガチャ」は、周りからすると結構刺さります。
  • 写真・動画撮影の“音と光”を意識する
    → スマホのシャッター音はサイレントに設定。
    → 夜の撮影ライトは、隣サイトに向かないよう角度を工夫。
  • ランタンの向きと高さを意識する
    → できるだけ「下向き・低い位置」に置く。
    → 隣のテントが直接まぶしくならないよう、パネルを使うのもアリ。

静寂は、奪い合うものじゃない。
少しずつ譲り合うからこそ、ひとりひとりにとっての夜が濃くなる。


静寂キャンプと焚き火のマナーについて、友だちによく聞かれること

Q. 音楽って、やっぱり流さない方がいい? 小さくならアリ?
A. 僕は「イヤホンならギリOK、スピーカーは基本なし」派です。
静寂を楽しみに来ている人がいるフィールドでは、
どれだけ小さくてもスピーカー音は「他人の部屋の音」が急に割り込んでくる感じになるんですよね。
音楽を聴きたくなったら、21時まで・イヤホンで・短時間、くらいにしています。

Q. 焚き火の煙って、どこまで気にした方がいい?
A. 匂いの強い煙は、実は音よりストレスになることも多いです。
・風下に他のテントがあるか
・焚きつけに「新聞紙を大量投入」みたいなことをしてないか
この2つを特に気にしています。
煙がどうしても隣に流れてしまうときは、薪を減らして火を落とす判断もアリです。

Q. ソロだと、夜に人の気配がないと不安で… ラジオとかつけてもいい?
A. その気持ちはめちゃくちゃ分かります。
僕も最初は、わざとラジオをつけたりしてました。
ただ、「静寂キャンプ場」でラジオを鳴らすのはやっぱり浮きます。
どうしても音がほしいなら、イヤホン or テント内だけで小さく流すくらいにしておくといいかなと。

Q. 直火OKのキャンプ場なら、好きにやっていい?
A. 直火OKは「何をやってもいい」という意味ではなくて、
「より高い責任と技術が求められる」というサインだと僕は捉えています。
焚き火跡をきれいに消して元に戻せるか、
周りの自然を傷めずに楽しめるか、自分で「Yes」と言える人だけが触っていい選択肢だと思ってます。

Q. 正直、マナーとか気にしすぎると窮屈じゃない?
A. これはよく言われます(笑)。
でも、経験的には「ちゃんと気にした方が、結果的に自分が一番ラク」なんですよね。
「これって迷惑かな…?」って後から悶々とする時間がなくなるし、
キャンプ場側や他のキャンパーとトラブルになる心配も減る。
そのぶん、火と静けさに集中できるので、トータルで見ると圧倒的に楽しいです。

静寂キャンプは、
ただ静かな場所に行くだけじゃなくて、
「自分の振る舞いで静寂を育てていく」遊びでもあります。
大分のフィールドで、そんな夜を一晩、試してみてください。

季節別・大分ソロキャンプの楽しみ方と注意点

同じ大分のキャンプ場でも、季節がひとつ変わるだけで、
「静寂の質」がガラッと変わります。

春は鳥の声が増えてにぎやかな静けさ。
夏は水音が主役の涼しい静けさ。
秋は焚き火と星が支配する濃い静けさ。
冬は、音そのものが少なくなる「研ぎ澄まされた静けさ」。

ここでは、僕が大分でソロキャンプをしてきて感じた季節ごとの特徴と、
気象庁や観光公式サイトの情報も踏まえたリアルな注意ポイントをまとめます。


春|新緑と花粉、そして「朝晩だけ急に冬に戻る」問題

  • 新芽が一気に開く時期で、森全体がしっとりと青い匂いに包まれる
  • 日中20℃近くまで上がっても、夜〜早朝は一桁までストンと落ちる日が多い
  • スギ・ヒノキ花粉が本気を出してくるので、花粉症持ちは要警戒

気象庁の平年値データを見ても、
大分県内陸部(由布・竹田・玖珠エリアなど)は、
3〜4月でも最低気温が5℃前後〜一桁前半の日が普通にあります。
参考:気象庁|過去の気象データ検索

実際、久住高原で4月後半にキャンプしたときも、
「昼間Tシャツ」「夜はダウン+ニット帽」というレイヤー差でした。
春を“暖かい季節”と思って装備を組むと、普通に凍えます。

春ソロで僕が必ず持っていくもの

  • 3シーズンシュラフ(快適温度0〜5℃クラス)+シュラフカバー
  • 薄手ダウン or 化繊ジャケット、ニット帽、ネックウォーマー
  • 花粉症持ちなら、マスク・目薬・飲み薬・メガネ

春の大分は、JNTO(日本政府観光局)の大分紹介でも「温泉と自然を楽しむベストシーズンのひとつ」とされていますが、
「昼と夜の寒暖差がデカい季節」でもあります。
参考:日本政府観光局|大分

鳥の声で目が覚めて、テントのジッパーを開けたとき、
ひんやりした空気の中で、新緑と朝日がバーッと広がる瞬間は本当に最高。
その代わり、夜〜明け方の冷え込みだけは、マジで舐めない方がいいです。


夏|「平地は地獄、渓谷と高原は天国」のギャップを楽しむ

  • 大分市・別府など平地は蒸し暑いが、久住高原や渓谷は夜かなり涼しくなる
  • 虫対策はマジで本気でやった方がいい(蚊・ブヨ・アブ)
  • 夕立・雷雨が発生しやすいので、タープとレインウェアは必須

大分県観光情報サイト「おんせん県おおいた」でも、
夏のアクティビティとして渓谷キャンプ・高原キャンプ・水遊びがセットで紹介されています。
参考:おんせん県おおいた 公式観光情報サイト

僕も真夏は、ほぼ必ず

  • 渓谷系:直川憩の森公園、宇目エリア(川の音+水遊び)
  • 高原系:ボイボイキャンプ場、久住高原周辺(風と空のデカさ)

みたいな選び方をします。

夏ソロのリアルな注意点

  • 虫除けスプレーだけじゃなく、長袖・長ズボン・蚊取り線香・虫除けパーカーもセットで考える
  • 雷雲が出てきたら、タープのポールは低く・金属ポールは特に注意
  • 寝苦しいのがイヤなら、標高の高いキャンプ場を選ぶ(久住・玖珠エリアなど)

気象庁や環境省も、夏の屋外活動時の熱中症対策として
「こまめな水分補給・直射日光を避ける・風通しを確保する」ことを強く推奨しています。
参考:環境省 熱中症予防情報サイト

大分の夏は、「水音のあるサイト」×「高原の風」を上手に使うと、
「なんで街であんなに頑張ってたんだろ…」って思うくらい、体がふっと軽くなります。


秋|焚き火ベストシーズン。夜が長いぶん、静寂も長くなる

  • 虫が減り、空気が澄んで星がよく見える
  • 最低気温はぐっと下がるが、焚き火を楽しむには最高のコンディション
  • 落ち葉が増えるので、焚き火周りの可燃物管理はより慎重に

JNTOや大分県公式の観光情報でも、
「紅葉シーズンの久住」「温泉とセットの秋旅」がよくピックアップされています。
久住高原の紅葉は本当に見事で、日帰り登山+キャンプの組み合わせもおすすめです。
参考:久住高原|おんせん県おおいた

僕の感覚では、「焚き火と静寂の黄金比がいちばん整う季節」が秋。
理由はシンプルで、

  • 夜が長い → 焚き火タイムをしっかり取れる
  • 空気が乾いている → 火がよく育つ&星がきれい
  • 虫が少ない → 音のノイズが激減する

その一方で、落ち葉シーズンは林野火災リスクも上がります。
消防庁の林野火災レポートでも、秋〜春先にかけて発生件数が増える傾向がはっきり出ています。
参考:消防庁|林野火災の概要

秋ソロで気をつけたいこと

  • 焚き火台の下に必ず耐熱シートを敷く(落ち葉への延焼防止)
  • 焚き火周りの落ち葉を、半径1〜2mはどけておく
  • 服装は「昼:ロンT+薄手」「夜:ダウン or フリース追加」でレイヤー調整

秋の大分は、「焚き火」「温泉」「星空」の三拍子が本気を出してくるタイミング。
ソロで長い夜をまるっと静寂にあてたいなら、まずはここを狙ってみてほしいです。


冬|静寂のピークだけど、油断すると一気に“修行”になる季節

  • 山間部は積雪・路面凍結の可能性あり(スタッドレスタイヤ・チェーン必須)
  • キャンプ場自体が冬季クローズ or 週末限定営業というパターンが増える
  • 凍結した路面・霜の降りたサイトなど、設営・撤収も含めて難易度が上がる

大分県の道路情報や気象庁のデータを見ても、
久住・玖珠・由布などの山岳エリアは冬季に凍結・チェーン規制がかかることがあります。
参考:大分県|道路規制情報

僕の経験でいえば、「冬の大分ソロ」は完全に中級〜上級者向けです。

冬ソロで個人的に必須だと思っているもの

  • 冬用シュラフ(快適温度 -5〜-10℃クラス)+マット2枚(クローズドセル+インフレータブル)
  • ダウン上下 or 厚手フリース+防風シェル(レインウェア流用可)
  • 防寒靴(トレッキングシューズ+厚手ソックス)・手袋・ニット帽・ネックウォーマー
  • 車の冬装備(スタッドレス・チェーン・スクレーパー・ブランケットなど)

もちろん、そのぶん静寂の濃さはバグります。
雪の残るサイトで、周りの音がほとんど吸い込まれた中、
パチ…パチ…と薪だけが鳴っている夜は、正直クセになります。

ただ、「静寂のピーク=リスクのピーク」でもあるので、
いきなり冬から挑戦するより、

  • まずは春〜秋で同じキャンプ場に通う
  • 地形・風向き・冷え方のクセを知る
  • 装備と経験に自信がついたら、満を持して冬にトライ

というステップアップ方式をおすすめします。


季節のことについて、友だちによく聞かれること

Q. 「大分=南だから暖かい」ってイメージあるけど、やっぱり寒い?
A. 「山は普通に寒い」と思っておいた方が安全です。
気象庁のデータを見ても、久住・玖珠あたりは冬場の最低気温がマイナスになる日も普通にあります。
街の気温で装備を決めると、山で後悔するパターン、多いです。

Q. シーズン的に、ソロデビューに一番おすすめなのはいつ?
A. 僕の推しは「10〜11月の秋 or 4〜5月の春」です。
・虫が比較的少ない
・夜は焚き火がありがたい気温
・キャンプ場もそこまで混みすぎない日が多い
このあたりのバランスが良いですね。

Q. 夏の大分って、やっぱり暑すぎて無理じゃない?
A. 平地はたしかに暑いです。でも、
「標高」と「水」のある場所を選ぶと世界が変わります。
直川憩の森公園みたいな渓谷サイトや、久住高原のような高原サイトを選べば、
夜は「むしろ長袖欲しいな…」くらいまで気温が落ちる日も多いですよ。

Q. 冬キャンプ、いつかやってみたいけど怖い… どこから始めればいい?
A. いきなり山奥の冬キャンプじゃなくて、
「温泉付きのキャンプ場で、まずは晩秋〜初冬」から始めるのがおすすめです。
大分なら城ケ原オートキャンプ場みたいに露天風呂付きのところもあるので、
「寒い→温泉→焚き火」のループで様子を見ながら、冬装備に慣れていくといいと思います。

季節ごとに表情を変える大分のフィールドは、
「同じ場所に何度も通う楽しさ」を教えてくれる場所でもあります。
今日はどの季節の静寂を味わいに行こうか——そんなふうに、ソロの予定を組んでみてください。

初心者が「大分の秘境ソロキャンプ」に挑戦するためのステップ

「いきなり秘境でソロキャンプするのって…ぶっちゃけ大丈夫?」
そんな相談をよくもらうんですが、結論:大丈夫。ただし“順番”さえ守れば。

僕も最初から森の奥に突っ込んだわけじゃありません。
大分の山・川・高原に何度も通って、少しずつ「静寂の深いゾーン」へレベルアップしていきました。

今回は、実際に僕が踏んできたステップを、公式情報も踏まえつつ、めちゃリアルに紹介します。


STEP1:まずは“ちゃんと整ってるキャンプ場”で成功体験を作る

最初の一歩は、とにかく不安を減らすこと
静寂とか秘境とか、その前にまず「ひとりで安全に一晩過ごせた」という経験がめちゃくちゃ大事です。

  • 管理人常駐(いざという時の安心感が段違い)
  • トイレ・水場が綺麗(これだけで心の余裕が爆増する)
  • 車を横付けできるオートサイト(荷物の出し入れがラク)
  • 周りに他のキャンパーがいる(“孤立感”が薄れる)

ちなみに、日本オートキャンプ協会も初心者向けに
「設備が整ったキャンプ場から始めること」を推奨しています。
参考:日本オートキャンプ協会

僕も最初は、設備のしっかりした場所で、
「大丈夫、俺でもひとりで夜を越せるんだ!」っていう成功体験を積み上げました。
ここがめちゃ大事。


STEP2:ソロに慣れてきたら“平日の静けさ”を味わいに行く

ソロ2〜3回目くらいからは、徐々に“静けさの濃度”を上げていきます。

同じキャンプ場でも、

  • 平日
  • 閑散期(梅雨明け前・秋の平日など)

を狙うだけで、体験が一気に変わる。

僕がこの段階でよく感じたのは、
「静かって気持ちいいけど、ちょっと怖い。でも楽しい」
みたいな絶妙なバランス。

あと、平日は管理人さんに話しかけやすくて、
天候・動物・地形のクセみたいな“現地のリアル”を教えてもらえるのもデカい。


STEP3:“秘境度”をちょっとだけ上げる

「あ、もうソロで普通に過ごせるぞ」と思えてきたら、
アクセスが少し山寄りのキャンプ場や、フリーサイト中心の場所がすごくちょうどいいです。

イメージはこんな感じ:

  • 遠くに集落の灯りが見える(孤立しすぎない)
  • でもサイト自体はめちゃ静か
  • 車の音が全然聞こえない
  • 風の音・川の音がはっきり聞こえてくる

この段階くらいになると、
「あ…ソロキャンプって、こういう時間だったのか」
って、静寂の奥深さに気づき始めるんですよね。


STEP4:自分の“怖さの許容量”を知る

ここが実は、ソロキャンプの中でいちばん大事。

どれだけ装備が揃ってても、
“自分が安心して過ごせる範囲”を超えると楽しめません。

僕も最初は、森の静けさに心臓バクバクでした。
でも回数を重ねる中で、こんなことが分かってきた:

  • “森の奥の真っ暗”は苦手 → 高原なら平気
  • 動物の気配があると落ち着かない → 川の音があると安心
  • 灯りゼロは不安 → 遠くに民家の灯りが見えると心が落ち着く

こういう“自分の怖さの傾向”って、やってみないと絶対に分からないんですよ。

ひとりで山に行くのは、孤独になるためじゃない。
ちゃんと自分と仲良くなるため。


初心者ステップについて、友だちからよく聞かれる質問

Q. どのくらい装備を揃えたらソロ行っていい?
A. 僕の基準はこれ。

  • 自分で建てたテントで一度は寝たことがある
  • 1泊に必要な防寒・照明・食事の準備ができる
  • 天気予報を見て判断できる(気象庁公式が鉄板)
    参考:気象庁

この3つが揃ってれば、まず大丈夫。

Q. 初めてのソロって、やっぱ怖い?
A. 怖い(笑)。けど、それでいい。
僕も最初は焚き火のパチッでビクッとしてた。でも慣れる。
むしろ、怖さを“確認しに行く”くらいでちょうどいい。

Q. ステップ2から先に進めない…。静かすぎるのが苦手。
A. それ、めちゃくちゃ普通。
僕は「川の音がある場所」を入口にして克服しました。
無音が怖いなら、まずは“自然の常時BGM”がある場所で寝てみると一気に慣れます。

Q. 秘境ソロって、いつから挑戦していい?
A. 「いつでもいい。ただし、自分の心が準備できてから」
それが僕の答えです。
装備が整って、静けさに慣れて、「そろそろ行けそうだな」と思えたらOK。


大分の山・川・高原は、ステップアップにぴったりのフィールドです。
ぜひ、あなたのペースで「静寂の奥へ」少しずつ歩いていってください。

まとめ|大分の森で、火の音だけが友達になる夜を

ここまで読んでくれたあなたは、もう気づいていると思うんだけど……
大分って、“静寂のテーマパーク”みたいな場所なんですよ。

  • 海・山・渓谷・高原がギュッと近いから、移動しながら「静寂の種類」を楽しめる
  • ソロ専用、湖畔、高原、農園、渓谷、温泉、そして直火OKまで、タイプ違いのキャンプ場が豊富
  • 焚き火の音を主役にするなら、装備・マナー・時間の使い方で体験がぜんぶ変わる
  • 季節ごとに「静寂の表情」が変化するので、まずは春〜秋で経験を積むのが安心
  • 初心者は整ったキャンプ場 → 平日 → 山寄りサイトと、静寂の深さを段階的に上げるのが安全

これは僕の持論なんですが……

静寂って、お金では買えない最上級のご褒美なんですよ。
キャンプ場のルールや自然への配慮をしっかり守ったうえで、
お互いにそっと静けさを譲り合うからこそ成り立つ“贅沢”。

そして、その静けさをもっと深くするのが焚き火。
パチッと鳴る音、風と一緒に揺れる炎、それを囲む空気。
大分の森は、それを丸ごと受け止めてくれるフィールドです。

次の休み、荷物をひとつ減らしてみて。
大分の森に歩いていくだけで、心がふっと軽くなる。
そのスペースをつくってくれるのは、焚き火の炎なんだよね。


まとめのあとに、よく聞かれる質問

Q. 結局、大分でどこ行けば“静寂の最初の一歩”にちょうどいい?
A. 最初は迷わず、設備が整ったキャンプ場が良いです。
大分県の観光公式サイトでは、設備状況や特長が分かりやすくまとまっています。
参考:おんせん県おおいた 公式観光情報サイト
ここから「初心者向け」「高原」「湖畔」あたりで探すと失敗が少ない!

Q. ほんとに静寂ってそんなに価値ある?
A. 僕は「人生のメンテナンス時間」だと思ってます。
火の音しか聞こえない夜って、スマホの通知からも人間関係からもいったん距離が取れるんですよ。
そのあと日常に戻ると、驚くほど頭が軽い。

Q. 静寂キャンプの醍醐味って一番何?
A. やっぱり火の音の存在感かなぁ。
静けさが増すほど、焚き火って“生きてる音”になるんですよね。
風向きや薪の組み方で音が変わるから、その変化を聞きながら夜が深まっていく感じが最高。

Q. 大分の秘境ソロ、結局いつ挑戦するのがベスト?
A. 正直、人による。でも間違いないのは、
「静寂が怖くなくなったとき」=あなたの準備が整ったタイミングです。
春〜秋で経験を積んで、「あ、今日なら行ける気がする」と感じた瞬間がサイン。

大分のフィールドは、静寂のレベルを段階的に上げるのにも向いてるし、
その奥で待っている“火の音だけが友達になる夜”は、控えめに言っても人生の宝物クラスです。

あなたのペースで、ぜひその奥へ。

FAQ|大分の秘境ソロキャンプでよくある質問

Q. 大分でソロキャンプ初心者におすすめのエリアは?

A. まずは設備がちゃんと整ったキャンプ場を選ぶのが最強です。
僕も最初は「静寂!」とか言いながら、心の奥ではめちゃ不安だったので…(笑)
管理人さんが常駐してて、トイレが綺麗で、車の横付けができる。
これだけで体感難易度が一気に下がります。

大分県の公式観光サイトでも、設備の整ったキャンプ場が多数紹介されています:
おんせん県おおいた|公式観光情報サイト

最初は「快適さ>秘境度」でOK。
まずは一泊成功させて、「あ、ソロってこんな感じか!」という成功体験を積むことが何より大事。

Q. 女性ひとりでも大丈夫ですか?

A. 結論:大丈夫。ただし“場所選び”と“環境のコントロール”が超重要。
僕の女性キャンプ仲間たちも、大分で普通にソロを楽しんでますが、口を揃えて言うのはコレ。

  • 完全に山奥の無料野営地は避ける
  • 管理棟や人の動線に近いサイトを選ぶ
  • 夜にひとりで歩き回らない
  • 貴重品は肌身離さず

ちなみに、大分は温泉が多いので、温泉併設キャンプ場を選ぶと設備も整っていて安心感が段違い。
(特に由布・九重エリアはソロ女子率高めです)

Q. 直火で焚き火をしたいのですが、どこでもできますか?

A. できません!「直火OK」と明記された場所だけ。
大分でも、ほとんどのキャンプ場は直火禁止で、焚き火台必須です。

直火OKの場所でも、
「焚き火跡を完全に消して持ち帰る」
「地面を焦がさない」
などのマナーがめちゃ要求されます。
僕も直火するときは、石の配置・土の保護・消火の徹底まで全力です。

公式観光情報でも、直火禁止の注意喚起はよく出ています:
おんせん県おおいた|公式観光情報

Q. 焚き火は何時までしていてもいいですか?

A. 基本的に22時が“静けさの境界線”だと思っておくと間違いないです。
ほとんどのキャンプ場が消灯時間22時前後。

僕も22時以降は炎を小さくして、
「火の音を聞く時間」にスイッチします。
大声・薪割り・薪ドカ置きはもちろんNG。
この時間帯の焚き火のマナーって、静寂キャンプではかなり重要なんです。

Q. 大分の山間部はどれくらい冷えますか?

A. 経験的に言うと、「街より5〜10℃低い」と思ってください。
気象庁のデータでも、久住・玖珠・由布あたりは春秋でも余裕で一桁台になります。
参考:気象庁|公式サイト

僕も4月末の久住で「昼Tシャツ → 夜ダウン+ニット帽」だったことが何度もあります。
迷ったら、最低気温 −5℃対応くらいのシュラフを選ぶのが間違いないです。


番外編:友だちからめっちゃ聞かれる質問

Q. “秘境ソロ”って、いつから挑戦してOK?
A. 僕はいつも「心がOKと言ったら行け」という答えにしてます。
最初は静かすぎてビビってたけど、回数こなすと「今日なら行ける気がする」って瞬間がくるんですよ。
その直感、けっこう当たります。

Q. 動物って出る?怖い?
A. 出る(笑)。でも誤解しないでほしいのは、
動物はこっちに興味がないってこと。
僕も鹿・タヌキ・フクロウの声は何度も遭遇してるけど、向こうが距離取ってくれます。
食べ物を出しっぱなしにしない、匂いの強いものを放置しない、これだけ徹底すればOK。

Q. 静寂ってほんとに魅力ある?飽きない?
A. これは断言できる。
火だけの音が聞こえる夜は、中毒性ある。
最初はびっくりするほど静かで落ち着かないんだけど、
慣れてくると「この時間のためにキャンプ来てるんだよな…」ってなる。
僕は完全にその沼に落ちました。

大分の森は、静けさのレベルを自分のペースで深くしていける絶妙なフィールド。
ぜひ、あなたの“ソロ旅”のベースキャンプにしてみてください。

参考情報・情報ソース

本記事の内容は、筆者自身が大分のフィールドを巡りながら体験したリアルな情報に加え、
公的機関・気象データ・観光公式サイト・アウトドア専門メディア・環境保護団体・各キャンプ場の公式情報
を必ず照合し、正確性を担保したうえで執筆しています。

キャンプ場の設備・営業日・料金・直火可否・車の乗り入れなどは随時変更されるため、
実際に訪れる前には必ず最新の公式情報を確認してください。
予約サイトの情報よりも、キャンプ場公式サイトが“最終的に正しい情報”になります。

■ 大分県・観光関連の公式情報

■ キャンプ場予約・検索サイト(実際の利用者の声が得られる)


  • なっぷ

    → 最新レビュー・混雑状況・設備の詳細をチェック。直火可否・地面のタイプなどのユーザー投稿が参考になる。

  • CAMPTIONS(九州キャンプ情報メディア)

    → 九州エリアの新規オープンキャンプ場やマイナーなスポットの情報を把握するのに役立つ。

■ 気象・環境・安全に関する公的情報(季節・気温・災害リスクの確認に使用)


  • 気象庁

    → 気温・降水量・強風・雷・警報・注意報など、キャンプ前に必ず確認。
    特に山間部は「都市部より5〜8℃低い」ケースが実体験でも多いので温度計画に必須。

  • 環境省 熱中症予防情報サイト

    → 夏キャンプ時のWBGT(暑さ指数)確認に使用。「今日は高原に逃げよう」など判断材料に。

  • 総務省消防庁

    → 焚き火やバーベキュー事故、林野火災の統計データを参照。焚き火マナー・消火の重要性の根拠として使用。

  • 大分県|道路規制情報

    → 冬の久住・玖珠・由布エリアは路面凍結・チェーン規制が頻発するため、車でのアクセス時に必須。

■ アウトドアメーカー・専門団体のガイドライン(装備・防寒・焚き火の根拠)

  • モンベル:スリーピングギアの適正温度帯・防寒レイヤリング
  • NANGA・ISUKA:シュラフの快適温度帯の実測値
  • snow peak / UNIFLAME:焚き火台の材質・安全使用ガイド
  • CAPTAIN STAG:燃焼周りの器具の取り扱い

  • 日本オートキャンプ協会(JAC)

    → 初心者の安全指針・キャンプマナー・サイトの使い方の公式ガイド。

特に焚き火については、消防庁の統計とアウトドアメーカーの資料を突き合わせて、
「どこまでが安全か」「何が事故につながるか」
を確認したうえで解説しています。

■ 環境保護・自然保全関連の情報

  • Leave No Trace(LNT)国際ルール:自然への影響を最小にする7原則
  • 環境省 自然公園法:直火・植生保護・テント設営に関する基準

大分は自然公園や保護区域も多いため、
「直火禁止」「エリア外設営禁止」 が法的にも定められている場所があります。
記事中のマナー部分はこの基準に沿って整理しています。

■ 実地調査・現地インタビュー(筆者の体験ベース)

  • 大分県内での累計キャンプ泊(湖畔・高原・渓谷・林間)
  • キャンプ場管理人から聞いた「季節ごとのクセ」「動物の出没傾向」
  • 風向き・気温差・夜間の音・混雑傾向などの現地観察メモ

特に「静寂の質」や「気温の落ち方」「夜の気配」は、
公式サイトに載らないリアルな体験として反映しています。


■ 総括

本記事は、

  • 実地体験(主観)
  • 公的データ(客観)
  • 公式観光情報(現地性)
  • 専門ガイドライン(安全性)

の4つを重ねることで、
「行く前に知りたいことが全部そろっている」
という構成になるよう意図しています。

もし「このキャンプ場の情報も調べてほしい」「ここも追加してほしい」という要望があれば、
公式情報をチェックしたうえで、追記・改訂していきます。

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