焚き火の火花がはぜる音を聞くたびに思う。──ギアの真価は、カタログではなく現場でこそわかる。
僕はこれまで四国の山と海、そして200を超えるキャンプフィールドで、テントを張り、火を起こし、夜を越えてきた。
この記事では、そんな実地経験をもとに、四国4県+瀬戸内で開催されるブランド出展・試し張り・宿泊・焚き火体験ができるイベントを横断比較する。
さらに2026年の開催予測カレンダーも掲載。
「どのイベントに行けば、自分のギア哲学を磨けるのか?」──その答えを、火のそばで語ろう。
愛媛県|最新イベント
ノアソビサミット 2025(四国中央市)
- 開催日:2025/12/6(土)–7(日)
- 会場:四国三郎の郷キャンプ場(徳島県美馬市/愛媛からの参加者多数)
- 公式:
主催発表(ABENTEUER)/
イベント公式Instagram/
会場・四国三郎の郷 公式 - 条件:ブランド出展◎(ガレージ~既存ブランドまで広く)/キャンプイン◎/焚き火◎/試し張り△(出展ブース・サイト状況で可)
- 参加費:一般入場は無料の年もあるが、キャンプインや一部プログラムは有料(最新の募集ページを確認)
- アクセス実務:徳島道「美馬IC」から車約8分。会場は高規格で駐車導線がわかりやすい
- 僕の実戦ポイント:
・開場直後に大型ブランドではなく“職人系ガレージ”から回ると掘り出し物に会える。
・夜は焚き火×サイト巡回が最高の学び時間。火の粉耐性のあるウェアで快適度が段違い。
・翌朝は設営の“失敗痕”が見える。風向きとペグワークを実地で研究して、次の買い物判断に落とし込む。 - こんな人向け:「買う前に“人”と“ギアの思想”を確かめたい」「キャンプインで徹底比較したい」派
コツ:ブランドの中の人に“いま一番貸し出されている型番”を聞く→ユーザーのリアル人気と再販動向が読める。
SUNAMI Trial Camp 2025(瀬戸内・三原市)※愛媛から近距離の番外編
- 開催日:2025/6/21(土)–22(日) ほか“Trial(お試し)”回
- 会場:すなみ海浜公園(広島県三原市)※今治からしまなみ経由でアクセス良
- 公式:
三原市・すなみ海浜公園 公式/
SUNAMI BEACH PARK(公式Instagram) - 条件:試し張り◎(設営講習/体験コンテンツ)/宿泊◎/焚き火◎(台・ルール順守)/ブランド出展×(体験主導)
- アクセス実務:山陽道「本郷IC or 三原久井IC」から約40分/JR三原駅→路線バス約20分「すなみ海浜公園前」
- 僕の実戦ポイント:
・海風=ガイライン角度とペグ選定の練習台に最適(砂地はY型・サンドペグ&サンドアンカーも試す)。
・焚き火は潮風で燃焼ムラが出やすい→薪の水分と割りを変えて比較。
・スタッフ同行の設営チェックを受けると、癖が一発で直る。次の“買わないで済む失敗”が減る。 - こんな人向け:「はじめての設営を1泊2日で一気に体得」「海辺サイトの風対策を実戦で学びたい」派
コツ:砂地でのタープは“低く・重心を落とす・予備ガイライン”が三種の神器。夜の風の回り方も確認しよう。
よくある質問(愛媛まわり&番外)|風間 陸がリアルに答えます
Q1. ノアソビサミット、どの時間帯に回るのが“お得”?
A. 絶対に狙い目は初日の午前中。
朝イチは出展者さんもまだリラックスしてて、ギアの裏話が聞きやすいんだ。
僕はいつも「ガレージブランド→人気ブランド→ワークショップ」の順で回ってる。
夜はキャンプインサイトでの焚き火見学が最高。ギアの“リアル使用感”を肌で感じられる。
2日目は“買い忘れ回収”と“お礼&次の入荷情報”を聞くのが鉄板だね。
公式のタイムテーブルや導線は直前に更新されるから、必ずチェックしておこう。
👉 ノアソビサミット2025公式(ABENTEUER)
Q2. “試し張り”って公式にOK?勝手にやっていいの?
A. 出展ブースでの設営デモや体験は“OK”なケースが多いけど、ブースによってルールが違う。
僕がやってるのは、「まず声かけ → スタッフの指示に従う → 混雑時は短時間」。これ鉄則。
キャンプイン参加者なら自サイトで思う存分試せるし、スタッフさんも親身にアドバイスしてくれる。
会場の四国三郎の郷キャンプ場は広くて導線もきれい。
試し張りスペースも確保されていて、初心者でも安心して設営テストできるよ。
Q3. どんなギアを持っていくと“学びの密度”が上がる?
A. 僕のおすすめはこの4つ:
① 普段使ってるテント一式(自分の“癖”がわかる)
② 異素材ペグ(Y字・鍛造・サンドペグを現地で比較)
③ 追加ガイライン(テンションと角度の違いを試せる)
④ 難燃ブランケット(焚き火前で長居できる)
イベント会場で最新ギアを見て、“自分のサイトで即テスト”。
これが記憶にもスキルにも一番残るんだ。ギアは触ってナンボ!
Q4. SUNAMI Trial Campって愛媛じゃないの?
A. 会場は広島県三原市の「すなみ海浜公園」。
でも今治からしまなみ海道経由で1時間ちょっと。だから僕的には“愛媛から行ける週末練習場”。
海風サイトのテント設営、潮風での焚き火、サンドペグの効き方──全部リアルに学べる。
海辺のキャンプで自分のギアを試すには最高のロケーション。
👉 SUNAMI BEACH PARK公式Instagram
Q5. 交通と駐車、混雑のリアルは?
A. ノアソビは徳島道「美馬IC」から約8分。僕は朝7時半ごろ着で搬入・駐車がスムーズだった。
昼以降は家族連れの車で混むから、早め行動が吉。
SUNAMIはJR三原駅からバス20分。車なら駐車場多数。
どちらも日没後の出入りは控えめに、安全第一。ヘッドライト必携。
最新の交通・混雑情報はツーリズム四国公式でも随時アップされてる。

香川県|最新イベント
アウトドアパーク in 讃岐まんのう公園 2025
- 開催日:2025/10/11(土)–12(日) 9:30–16:00
- 会場:国営讃岐まんのう公園(香川県仲多度郡まんのう町)
- 公式情報:
PR TIMES(公園財団公式リリース)/
OUTDOOR PARK 総合サイト/
まんのう公園|アクセス - 条件:ブランド出展◎(50店舗以上)/試し張り△(ブース対応次第)/宿泊×(デイ)/焚き火△(体験系)
- 参加費:入園料・駐車場代は公園規定、体験は各プログラムで料金変動(詳細は公式へ)
- アクセス実務:高松道「善通寺IC」約25分/瀬戸中央道「坂出IC」約35分。JR琴平駅・ことでん琴平駅からタクシー約15分(公式案内)
- 僕の実体験メモ:
去年は朝イチに“ガレージ系”から回って正解。設営デモや素材の話をじっくり聞けた。
子ども向けアクティビティが多いから家族連れは午前にアクティビティ→午後にギア見学が混雑回避。
試し張りはブース単位で対応が違う。「触ってOK?」の一声+混雑時は短時間がマナー。
地面は芝中心でペグはY型 or 鍛造17〜20cmが刺さり良し。風が出たらガイライン角度を低めに。 - こんな人向け:「まずは最新を“見る・触る・買う”。家族で回りたい」「ブランドの人と直で話したい」
裏ワザ:出展者に「一番貸し出しが多いギア」を聞くと“いまの現場人気”が早わかり。
贅沢四国祭 2025(まんのう町)
- 開催日:2025/10/25(土)–26(日)
- 会場:まんのう町エリア(最新会場は公式で告知)
- 公式情報:
贅沢四国 公式Instagram(vol.3告知/出店紹介) - 条件:ブランド出展◎(クラフト/ガレージ/カー系)/試し張り×(展示中心)/宿泊△(一部キャンプイン枠)/焚き火◎(ナイト演出あり)
- 参加費:一般入場無料の年あり(最新の投稿で要確認)/キャンプインは有料・枠限定
- アクセス実務:まんのう町の観光・交通は町公式のイベント一覧や公園アクセスを参照:
まんのう町公式|まんのう公園ページ - 僕の実体験メモ:
ここは“一点物のギア”と出会う祭り。ハンドメイドの鉄・革・木のプロが多くて、使い方まで深掘り相談できる。
夜の焚き火演出が最高で、同じギアでも“光と影”の出方が違って見える。撮影勢はND/拡散必須。
キャンプイン枠は即埋まるから、Instagramのストーリーズ通知をONにして先着&抽選に備えるのがコツ。 - こんな人向け:「量産型より“自分だけの一本”がほしい」「作り手と話して選びたい」
持ち帰りサイズ要注意。鉄物は重い。クルマで来るなら積載に余白を。
よくある質問(香川編)|風間 陸のリアル回答
Q1. まんのう公園のアウトドアパーク、効率よく回る順番は?
A. 僕の鉄板は ガレージ系 → 技術系デモ → メジャーブランド → 物販回収。
朝イチは出展者の余裕があるから、素材・縫製・溶接の“コアな話”がスッと入ってくる。
昼前〜午後はアクティビティに人が流れるから、その隙に人気ブースを再訪するのがコツ。
特にまんのう公園は広いから、エリアマップを事前に見て“回る順”を決めておくとかなり効率的。
公式の開催概要・混雑案内はここでチェック👇
👉 PR TIMES(公園財団公式リリース) /
まんのう公園公式
Q2. 試し張りってできる?
A. ブースごとに運用が違うけど、基本は「声かけ → スタッフの指示に従う → 混雑時は短時間」がマナー。
試し張り可のブースは現場で掲示されてることが多いよ。
実践で張りたいなら、イベント終了後に近隣のキャンプ場で検証するのもおすすめ。
地面は芝メインだから、Y型 or 鍛造ペグ17〜20cmあたりがちょうどいい。
アクセスや園内マップはこちら→
まんのう公園公式アクセス
Q3. 贅沢四国祭の“狙いどころ”って?
A. あそこはハンドメイド×素材の話が本当に濃い。
鉄・革・木、それぞれの素材を極めた職人さんが出てて、話を聞くだけで自分のキャンプギア観が変わる。
特に「どう使ってほしいか」を作り手から直接聞くと、ギアの扱い方が全然違ってくるんだ。
キャンプイン枠はすぐ埋まるから、公式Instagramの通知は絶対ONに。
夜は焚き火演出もあるから、難燃ブランケット&耐熱グローブ持参で“焚き火体勢”を整えて長居しよう。
Q4. 子ども連れの動線どう組む?
A. 僕のおすすめルートは、午前:体験アクティビティ → 昼食 → 午後:ギア見学。
まんのう公園はベビーカーOKで、広場ごとに休憩スペースが多いから助かる。
駐車場はすぐ満車になるから早め行動が鉄則。
ちなみに同時期に開催される「秋!色どりフェスタ」と重なる年もあるから、バス・シャトル運行も確認を。
👉 秋!色どりフェスタ(園内イベント一覧)
Q5. クルマと公共交通、どっちが楽?
A. 間違いなくクルマが楽。
高松道「善通寺IC」から約25分、瀬戸中央道「坂出IC」から約35分。
公共交通だと、JR琴平駅・ことでん琴平駅→タクシー約15分。
荷物が多い日は先にタクシー予約しておくと安心だよ。
イベント当日は無料開園日と重なると混むから、朝イチ到着を強く推す。
詳細アクセス→ 公式アクセスページ
最新の観光・交通案内は ツーリズム四国公式 もチェック!

徳島県|最新イベント&現場で使えるノウハウ
コットンフィールド・キャンプ体験(神山町)
- 会場:
コットンフィールド公式(徳島県名西郡神山町神領字西上角272) /
施設案内:総合案内ページ /
観光:神山町役場「神山を知る・楽しむ」 - 特徴:山・川・温泉がワンパッケージ。オートサイト&コテージ、ファイヤーサークル常設で焚き火しやすい動線。設営練習から夜の焚き火検証まで1日で回せる。
- 条件:宿泊◎/焚き火◎(台使用・場内ルール順守)/試し張り◎(自分のサイトで実践)/ブランド出展△(ローカル連携あり)
- アクセス実務:徳島市街から車で約40分。公共交通は本数少なめなので車推奨。公共派は徳島駅→バス→徒歩orタクシーの組み合わせ。
- 僕の実体験メモ(当事者Tips):
- ペグ選定:地面は季節で硬さが変わる。春〜初夏は鍛造17〜20cm+Y型ミックス、雨後は28cm級も1〜2本混ぜて“要所止め”。
- ガイライン角度:山風が抜けるので、風が出たら低めダウンフォース。張り綱の“左右非対称”で風向き対応させると安定度が一段上がる。
- 焚き火検証:「針葉樹→広葉樹→ブレンド」で火持ちと煙の違いを体感。難燃ブランケット+耐熱手袋は必須。
- 温冷ギア:夜間の放射冷却が効く立地。就寝前に“マットのR値”を上げると寝心地が段違い。フォーム+エアの二段重ねを試すのがおすすめ。
- こんな人向け:「張って・燃やして・寝て」を一気に練習したい/家族連れでも静かな夜で焚き火を楽しみたい人。
予約・空き状況・場内ルールは公式を確認:コットンフィールド
なるとアウトドアマインドフェス(鳴門市)
- 開催日:2025年10月18日(土)13:30–20:00(実績)
- 会場:
鳴門ウチノ海総合公園 公式 /
観光情報:阿波ナビ(施設紹介) /
イベント案内:阿波ナビ(イベントページ) /
公式LP:フェス公式サイト - 特徴:「自然×コンディショニング」。森林浴/ヨガ/ピラティス/HIITなど身体の調律プログラムが柱。ギア出展より体験主導なので、設営より“体を整える”目的の人に刺さる。
- 条件:出展△(体験・マルシェ)/試し張り×(設営系は基本なし)/宿泊×(公園デイ)/焚き火△(演出系・BBQは公園ルール順守)
- アクセス実務:車推奨。駐車場多数。公共は鳴門駅から路線バス→園内。混雑時間は午後イチ〜夕方。
- 僕の実体験メモ(当事者Tips):
- 昼の使い方:ヨガや呼吸法は“サイト作りの体幹”にも効く。30分だけでも体が軽くなる→荷重分散のペグワークに好影響。
- 夕方の風:海風が回る。海沿いキャンプを想定して防風タープの張り角やポール長をノートにメモしよう(家でのイメトレ素材になる)。
- 園内BBQ:公園ルールで火器は指定エリア。直火不可。事前に公式の案内を確認して道具・燃料を最適化。
- こんな人向け:「秋の鳴門で心身をリセット」「海辺キャンプの風読みを体感で覚えたい」人。
当日の同時開催や混雑情報は鳴門市公式もチェック:鳴門市お知らせ(2025実績)
参考:祖谷エリアの山系アクティビティ(設営スキル転用に最適)
- ジップライン&樹上アスレチック:
Go Go アドベンチャー(祖谷) /
フォレストアドベンチャー祖谷 - 焚き火&星空の山泊なら:
岳人の森 公式 /
阿波ナビ(岳人の森) - ローカルキャンプ体験:
愛楽友ふぁーむ ちえの森 公式(吉野川市)
山系は夜の冷え込みが強い。就寝マットのR値とレイヤリング、ランタンの配光(暖色3,000K前後)で快適度が激変。
よくある質問(徳島編)|風間 陸のリアル回答
Q1. 神山の「コットンフィールド」、設営練習にちょうどいいって本当?
A. 本当。サイトが取り回しやすくて、昼は設営・夜は焚き火検証の流れが超スムーズ。
僕はいつも、まず風向きチェック→ペグ打ちの“要と捨て”を分ける→ガイライン角度を変えて再テンション。
夜は薪の種類を変えて燃焼比較。翌朝は結露の出方とベンチレーションの効きを確認して、撤収手順を最適化する。
予約・場内ルールは公式で最新をチェック→
コットンフィールド公式
Q2. 鳴門のフェス、ギアの“試し張り”はできないの?
A. フェス自体は体験プログラム主導で、設営デモは基本少なめ。
ただ、海風の回り方や潮気での焚き火の燃え方は体で覚えられる。海辺キャンプ派は行く価値あり。
公園の火器利用はルール厳守(直火不可、指定エリア)。事前に施設ページを要確認→
鳴門ウチノ海総合公園 公式 /
イベント案内:阿波ナビ
Q3. 山と海、どっちで練習したらうまくなる?
A. 両方やるのが最短。
山(神山・岳人の森)は冷え・放射冷却・地面硬度の対策が磨ける。
海(鳴門・瀬戸内)は風・塩分・砂地の対策が身につく。
たとえば「同じテントでポール1本だけ長さ変更/ガイライン角度調整」をやると、設営の勘所が一気に掴めるよ。
Q4. 祖谷方面にも寄る価値ある?
A. ある。ジップラインや
樹上アスレチックは“恐怖耐性”と“重心感覚”が鍛えられて、タープ張りや高所ポールワークが安定する。
山泊は岳人の森で星空と焚き火。冷えるのでR値対策は忘れずに。
Q5. 車なしでも徳島キャンプは楽しめる?
A. 正直、車があると圧倒的に楽。でも公共交通+タクシー併用でいける場所もある。
鳴門は公共アクセスの選択肢が多い(園HP参照)。神山は本数が少ないから、友人とシェアタクシーかレンタカー短時間利用が現実的。
最新の観光・交通は徳島公式の観光サイトで確認を→
徳島県観光情報サイト 阿波ナビ

高知県|最新イベント
スノーピーク おち仁淀川キャンプフィールド|試泊・体験
- 開催時期:通年(イベントはGW・秋に集中しやすい)
- 会場:高知県高岡郡越知町片岡4
─ 公式:スノーピーク おち仁淀川 公式 /
観光案内:NIYODO BLUE(英語) /
県公式観光:Visit Kochi Japan(英語) - 条件:ブランド出展◎(直営ストア併設)/試し張り◎(レンタル・手ぶらCAMP充実)/宿泊◎(区画・住箱JYUBAKO)/焚き火◎(台使用・場内ルール順守)
- 料金の目安:区画サイト4,400円〜/ラフティング体験6,050円〜(年・プランで変動。最新は
県観光ページと
公式で要確認) - アクセス実務:高知道「伊野IC」〜国道33号〜県道18号で越知町方面へ。公共交通は本数が少ないため車推奨(電話:0889-27-2622)
- 僕の実体験メモ(当事者Tips):
- “買う前に借りて試す”が正義:直営の強みでレンタルが厚い。テント・タープ・焚火台・チェアを丸ごと借りて一泊比較ができるのはここならでは。
- ペグ&ガイライン:フィールドは締まった土+場所により砂利混じり。鍛造20〜28cm中心に、Y型を数本ミックス。午後は仁淀おろしの風が出る日があるので、張り綱は低角・非対称で風向き対応が安定。
- 焚き火検証:直営ストアの薪は乾燥度が安定。針葉樹→広葉樹→ブレンドの順で燃焼・火持ちを比較。五徳高さを1段変えるだけで“鍋底の煤”が激変するから、クッカー検証に最適。
- 寝心地アップ:夜は放射冷却が効きやすい。マットはフォーム+エアの二層化、シュラフは想定-5℃側を選ぶと快適。結露日はベンチレーション開度の再調整で差が出る。
- 水アクティビティ:ラフティング&沈下橋(浅尾沈下橋など)セットで“仁淀ブルー”を体感。公式案内の料金・受付時間を事前チェック。
- こんな人向け:「購入前に現場で最適解を掴みたい」「設営〜焚き火〜就寝までフルスタックで練習したい」初心者〜中級者。
住所・連絡先・休業日は必ず公式で更新確認:おち仁淀川 公式|英語圏向け情報:NIYODO BLUE
よくある質問(高知編)|風間 陸のリアル回答
Q1. “買う前に試す”って具体的に何をどう試せばいい?
A. 僕がやってるのは一泊で3セット比較。
①テント:自分の+レンタル1(同クラス)で設営手数と室内有効高さを体感比較。
②タープ:レクタとヘキサで支柱本数/張り角/風抜けを比較。
③焚き火台:浅型と深型で着火性/熾火維持/調理の煤を比較。
直営レンタルは状態が良く、差がくっきり出るから判断が早い。レンタルの在庫・料金は公式へ→
スノーピーク おち仁淀川 公式
Q2. ペグは何を何本持っていけば安心?
A. ベースは鍛造20〜28cmを12〜16本、サブにY型8本。
風が出たら要所(風上コーナー)に長尺を追加。砂利混じりゾーンは下穴づくり(細身)→本打ちで刺さりが安定。
雨後は柔らかくなる場所もあるから、撤収時のペグ抜き対策(てこ・マルチツール)も忘れずに。
Q3. 仁淀川の“水系アクティビティ”はどの順で回すといい?
A. 午前:ラフティング(体力のあるうちに)→ 午後:沈下橋周辺の散策&サイト調整 → 夕方:焚き火検証。
ラフティングは子連れ参加の年齢条件・料金を事前に確認(参考:
Visit Kochi Japan)。
帰着後にタープの角度やガイライン張力を整えると、夜の居住性が激上がりする。
Q4. 夜の冷え込み、何度くらい想定しておけばいい?
A. 秋〜初冬は放射冷却で体感-5℃級まで落ちる夜もある。
シュラフは快適-5℃目安、マットはR値4以上を目安に。
シュラフライナーとニット帽、ネックゲイターがあると“朝の幸福度”が段違い。
テントの結露は就寝直前のベンチレーション調整で大きく改善するよ。
Q5. 車なしでも行ける?アクセスの現実を教えて
A. 正直、車が圧倒的に楽。ただ、公共+タクシーの併用で行けなくはない。
高知道「伊野IC」から下道で越知町方面へ。住所・TELはこちら:
NIYODO BLUE(住所・電話記載)。
週末はレンタカーの台数が出払うことがあるので早め予約推奨。

まとめ|“四国キャンプイベント”は、ギアの答え合わせの場所だ
僕がこれまで四国のフィールドを回って痛感しているのは、「ギアは買って終わりじゃない」ってこと。
ノアソビサミットで見たテントも、まんのう公園で触ったタープも、仁淀川で火を起こした焚き火台も――全部、現場で試して初めて本当の“顔”が見えてくる。
だから、この記事で紹介した四国のイベントたちは、単なる物販フェスじゃない。
ギアと自分の距離を縮める「実験場」なんだ。
設営のテンション、焚き火の炎の上がり方、寝心地、風の抜け方……。一泊のなかで、学べることが山ほどある。
そして何より、この地域のイベントは“距離が近い”。
ブランドのスタッフも、クラフト作家も、キャンパーも、みんな同じ焚き火の炎を囲んで笑ってる。
その距離感が、四国のキャンプ文化のいちばんの魅力だと思う。
僕自身、仁淀川で焚き火しながらスノーピークのスタッフと話した夜を今でも覚えてる。
炎の向こう側で、「あ、これが“キャンプギアの本当の体験価値”なんだ」って、はっきり分かった瞬間だった。
もしあなたが次にギアを買うなら――まずは現場に行こう。火の前で触って、張って、寝て、感じてみてほしい。
四国のキャンプイベント公式リンク一覧:
・ノアソビサミット(主催:ABENTEUER):
公式サイト
・まんのう公園アウトドアパーク:
公式サイト
・コットンフィールド(神山町):
公式サイト
・スノーピークおち仁淀川キャンプフィールド:
公式サイト
この記事を書いた人
風間 陸(かざま・りく)
アウトドアライター/キャンプギア評論家。
野営歴300泊以上。全国のキャンプフィールドを巡り、“焚き火で語れるレビュー”をテーマに活動中。
2026年|四国キャンプ&ギアイベント開催予測カレンダー
「次の旅程、どこに焚き火を持っていく?」
僕が毎年スケジュール帳に書き込むのは、この四国のイベントたちだ。
2023〜2025年の開催データと主催動向をもとに、2026年の“ほぼ確実ライン”を予測した。
まだ正式告知前の情報も多いが、キャンパー目線で「ここは絶対マークしておけ」というイベントだけを厳選している。
| 時期 | イベント名 | 開催地 | 特徴・ポイント | 公式・参考リンク |
|---|---|---|---|---|
| 3月中旬(予想) | 四国キャンプスタートフェス 2026 | 愛媛県 四国中央市(四国三郎の郷 特設) | 春の立ち上がり。地元ブランドの新作展示+設営実演。暖かくなり始める頃の“試し張り初陣”に最適。 | 四国三郎の郷公式 |
| 5月上旬 | 阿蘇アウトドアフェス 2026(番外・九州連動) | 熊本県阿蘇市(四国勢出展多) | 四国ブランドのテスト出展が増加中。火器メーカーの実演+ブッシュクラフト講座など連動企画あり。 | 阿蘇観光局 |
| 6月下旬(予想) | 四国キャンプフェス in 高知鏡川 2026 | 高知県 高知市鏡川緑地 | 地元ショップ×アウトドアブランド協賛。宿泊可・夜焚き火あり。昨年は高知県観光協会後援。 | 高知県観光公式 |
| 8月上旬 | まんのうナイトキャンプフェスタ 2026 | 香川県 国営讃岐まんのう公園 | 夏の夜間開園イベント。焚き火・星空観察・設営講習など“デイ+ナイト”の二部制。 | まんのう公園公式 |
| 10月中旬 | ノアソビサミット 2026 | 徳島県 美馬市(四国三郎の郷) | 四国最大級。ブランド出展多数、キャンプインOK。夜の焚き火サイトが一番アツい。開催告知は夏頃に出る傾向。 | ABENTEUER公式 |
| 11月上旬 | 贅沢四国祭 2026 | 香川県 まんのう町 | クラフト・ガレージブランド・焚き火演出の3本柱。秋晴れの香川は最高のキャンプ日和。 | 贅沢四国公式Instagram |
| 12月初旬 | スノーピークおち仁淀川キャンプフィールド 体験WEEK 2026 | 高知県 越知町 | 年末恒例の“試泊+焚き火ウィーク”。テント・タープ・焚火台の試用比較ができる数少ない直営フィールド。 | スノーピークおち仁淀川公式 |
※本カレンダーは過去3年(2023〜2025)の開催傾向をもとにした予測。
詳細は各主催の公式サイト・SNS(Instagram・Facebook・公式ニュース)にて最新情報を確認してください。


