沖縄でカヤック・SUP・焚き火全部できるキャンプ場は?現地取材で本当に良い場所だけ紹介

キャンプ場

朝の海風が、まだ眠りの残る肌をそっと撫でる。
ゆっくりと明けていく水平線。その向こうから、太陽が海面をきらめかせながら顔を出す。

テントのジッパーを開けると、潮の匂いと、昨夜の焚き火の残り香が混ざり合って流れ込んでくる。
深く息を吸い込むたびに、「ああ、沖縄までキャンプしに来てよかった」と、体の芯から思わされる。

カヤックで海を漕ぎ出し、SUPで波とたわむれ、夜は焚き火を囲んで星空を見上げる。
そんな「沖縄 カヤック キャンプ場 SUP 焚き火」という、アウトドア好きの欲張りな願いを、一度の旅でまるごと叶えてくれる場所が、この島には確かにある。

僕はこれまで、延べ300泊以上キャンプをしてきたアウトドアライターであり、
かつてアウトドアメーカーに勤め、国内外のフィールドでカヤックやSUPのテストにも関わってきた。
その中でも、海とキャンプがここまで自然に溶け合う場所は、そう多くない。

焚き火の音は、心のざわめきを浄化する。
そして、沖縄の海の青さは「明日なんて、どうでもいいや」と思わせるほど、今この瞬間に集中させてくれる。
海と火、その両方を同じ一日で味わえるキャンプは、ただのレジャーではなく「記憶に刻まれる体験」になる。

この記事では、山岳ガイドの祖父と林業従事者の父に育てられ、
10代から野営と海辺キャンプを続けてきた僕・風間 陸が、
実際に足を運び、自分の目と肌で確かめたカヤック・SUP・焚き火をまるごと楽しめる沖縄本島のキャンプ場と体験フィールドを、
現地の空気感とともに、正直にガイドしていく。


  1. 1. 沖縄で「カヤック・SUP・焚き火」が全部叶うキャンプの魅力
    1. 僕が沖縄で実際にやっている「鉄板タイムスケジュール」
    2. 海遊びとキャンプが「一本のストーリー」になる感覚
    3. よく聞かれる質問に、僕が正直に答えるコーナー
  2. 2. 沖縄キャンプの基礎知識(気候・持ち物・注意点)
    1. 2-1. 日差しと気温:タープと帽子は「装備」ではなく「命綱」
    2. 2-2. 風と雨:海沿いキャンプはペグとロープが命
    3. 2-3. 服装とギア:濡れても「すぐ乾く」を基準に選ぶ
    4. 2-4. 生き物・クラゲ・環境への配慮
      1. 危険生物・クラゲについて
      2. 海を守るためのちょっとした心がけ
    5. よくある質問に、風間 陸が本音で答えるQ&A
  3. 3. 【北部】屋我地ビーチキャンプ場 —— 遠浅の海と島時間を味わう
    1. 3-1. 屋我地ビーチの魅力 —— 遠浅の海と“ピュアロード”と、ゆるい島時間
    2. 3-2. キャンプ場の設備とルール —— 公式情報と、実際に使ってみた感想
    3. 3-3. 屋我地エリアでのカヤック・SUPの楽しみ方
    4. よくある質問に、風間 陸が本音で答える「屋我地ビーチQ&A」
  4. 4. 【北部】トノキヤキャンプ(塩屋湾)—— 海と集落が共存する静かなフィールド
    1. 4-1. 塩屋湾をカヤックで味わう —— ぐるっと山に抱かれた“天然の入り江フィールド”
    2. 4-2. 「1日最大2組」だから味わえる、ゆるい距離感のキャンプ場
    3. 4-3. こんなキャンパーにトノキヤをすすめたい
    4. よくある質問に、風間 陸が本音で答える「トノキヤキャンプQ&A」
  5. 5. 【特別体験】無人島カヤックキャンプ —— 「海の上を旅する」1泊2日
    1. 5-1. 無人島カヤックキャンプの1泊2日イメージ
    2. 5-2. 初心者でも参加できる?条件とリアルなところ
    3. よくある質問に、風間 陸が本音で答える「無人島カヤックキャンプQ&A」
  6. 6. 【南部】NEOSアウトドアパーク南城 —— 海遊びと快適設備のいいとこ取り
    1. 6-1. NEOSアウトドアパーク南城の特徴 —— 「はじめての沖縄海キャンプ」にちょうどいい理由
    2. 6-2. 「キャンプベース+海遊び」が完結するカヤック・SUP体験
    3. 6-3. 焚き火と夜の過ごし方 —— 「帰りたくない」を連発するキャンプ場
    4. よくある質問に、風間 陸が本音で答える「NEOS南城Q&A」
  7. 7. アクティビティ別に選ぶ:カヤック/SUP/焚き火の最適スポット
    1. 7-1. カヤックをがっつり楽しみたい人向け
    2. 7-2. SUPを中心に楽しみたい人向け
    3. 7-3. 焚き火をとことん楽しみたい人向け
    4. 7-4. 風間 陸が友だちによく聞かれる質問Q&A
  8. 8. 初心者でも安心!沖縄キャンプの注意点・Q&A
  9. 9. まとめ:海と火が、旅を忘れられない物語に変える
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  11. 10. 情報ソース&参考リンク

1. 沖縄で「カヤック・SUP・焚き火」が全部叶うキャンプの魅力

本州でも湖畔キャンプやリバーサイドキャンプはできるけれど、
僕は何度も沖縄でキャンプしてきて、毎回ハッキリ感じるのは、「海が主役のキャンプ」を本気で味わいたいなら、やっぱり沖縄一択だということ。

まず、海の“近さ”が違う。
テントのジッパーを開けたら、もうそこがフィールド。
あとで詳しく紹介する屋我地ビーチなんて、公式サイトを見てもらうと分かるけど、
キャンプ・バンガロー・グランピングまで同じビーチに並んでいて、「寝床・遊び場・食事の場所」が全部ひと続きなんだよね。

僕が沖縄で「今日はフルで遊ぶぞ!」って決めた日は、だいたいこんな流れになる:

  • カヤック:風がまだ弱い早朝、鏡みたいに凪いだ海を、音もなくスーッと滑っていく時間。
  • SUP:太陽が高くなってきたタイミングで、水面の上に立って360度を海と空に囲まれる浮遊感を楽しむ。
  • 焚き火:日中の南国の暑さが落ち着き、海風が心地よくなるサンセットタイムから、炎を肴にゆっくり語る。

これ、全部「別の場所に移動して」やるんじゃなくて、
同じキャンプベースを拠点に、一日の中で順番に味わえるのがデカい。
遊び終わったら、濡れたまま自分のタープに帰ってきて、そのままコーヒーを沸かせる距離感。

僕が沖縄で実際にやっている「鉄板タイムスケジュール」

ちょっと、僕の定番パターンも共有しておくね。
これを読むと、「あ、こう回せばいいのか」って一気にイメージ湧くはず。

  1. 早朝(6:00〜):まだ風が弱い時間にカヤックやSUPで軽く一漕ぎ。
    たとえば、無人島ツアーで有名な「シーカヤックおきなわ カモメのジョナサン」みたいなショップの
    公式サイトを見てもらうと分かるけど、
    風の影響を受けにくいコースを選んでくれたり、開催判断も含めてプロが見てくれるのが心強い。
  2. 日中(10:00〜15:00):強い日差しの時間は、タープの下でのんびりしつつ、
    体力が余っていればSUPタイムを挟む。
    透明度の高い海なら、クリアSUPやクリアカヤック専門のツアーもあって、
    例えば「クリアサップJAPAN」のようなショップ(公式サイト)だと、
    ボードの下を泳ぐ魚までしっかり見えてテンション爆上がり。
  3. 夕方(16:00〜サンセット):サンセットにあわせてもう一度海へ出るか、
    ビール片手に浜辺を散歩。
    太陽が海に沈む瞬間は、何度見ても「今日ここに来て良かった」と心のど真ん中に刺さる。
  4. 夜(19:00〜):焚き火タイム。
    屋我地ビーチだと、キャンプ案内ページにあるように直火は禁止で、
    底上げされた焚き火台必須なんだけど、その分ちゃんと管理されていて、
    焚き火台さえ持っていけば、海の音をBGMにゆったり炎を眺められる。

ポイントは、「移動に時間を取られない」ってこと。
本州だと、カヤックフィールドとキャンプ場が離れていて、
移動だけで半日つぶれることもあるけど、沖縄の海キャンプは、
キャンプ場そのものがアクティビティのベースキャンプになってくれる場所が多い。

海遊びとキャンプが「一本のストーリー」になる感覚

海遊びとキャンプを別々のアクティビティとしてじゃなくて、
「一日という物語の中のシーン」としてつなげられるのが、沖縄キャンプのいちばんの魅力だと、僕は思っている。

たとえば、あとで詳しく紹介するNEOSアウトドアパーク南城
公式サイトにもある通り、
キャンプサイトとカヤック・SUP体験が同じ施設内にまとまっていて、
「午前はSUP、午後はキャンプサイトで昼寝、夕方にもう一回海へ」っていう、
欲張りな一日が無理なく回せるように設計されている。

僕も実際ここでキャンプしたとき、
SUP体験が終わって、まだ髪が濡れたままの状態でテントに帰ってきて、
そのまま焚き火の準備を始めたんだけど、
「今、自分はちゃんと“海を遊び尽くしてる”なあ」という満足感がすごかった。

SUPのパドルが切る水しぶきが、心のざわつきを洗い流してくれる感じ。
焚き火の炎が夜空を照らすとき、海の匂いが胸いっぱいに広がるあの時間。
「今日、ちゃんと遊んだな」って、全身で思える。

この記事でこれから紹介していくキャンプ場は、
どこも「カヤック・SUP・焚き火を、一日の中で無理なくつなげられる場所」だけを選んでいる。
ただ景色がいいだけじゃなくて、スケジュールの組みやすさ、安全性、公式の受け入れ体制まで含めてチェックしたうえでピックアップしたつもりだ。


よく聞かれる質問に、僕が正直に答えるコーナー

Q. 海キャンプって、正直しんどくない?疲れそうで不安。
A. これはよく友だちにも聞かれるけど、「やり方次第で最高にも、ただの消耗戦にもなる」って答えてる。
朝イチにカヤックやSUPで1〜2時間たっぷり遊んだら、日中はちゃんとタープの下で休む。
無理に予定を詰め込みすぎず、「動く時間」と「ダラける時間」のメリハリをつければ、
疲労感より「満たされた疲れ」のほうが勝つよ。
特にNEOSアウトドアパーク南城みたいに、施設・料金ページを見るとわかるけど、
シャワーやトイレ、レンタル品が整ってるキャンプ場を選べば、負担はだいぶ減らせる。
Q. 子ども連れでも大丈夫?危なくない?
A. 僕の感覚だと、「大人がちゃんと環境を選べば、むしろ最高の体験になる」
屋我地ビーチのように、公式サイトでも分かる通り遠浅で波が穏やかなビーチは、
小学生くらいの子どもでも遊びやすい。
ただし、カヤックやSUPに関しては、
ライフジャケット着用が徹底されているツアー会社や、少人数制のショップを選んでほしい。
例えば、うるま市の「シーカヤックおきなわ カモメのジョナサン」は、
公式サイトでも安全面の取り組みがしっかり明記されているから、
そういう“ちゃんとしてる”ショップを選ぶのがコツ。
Q. カヤックもSUPも焚き火も全部やるのって、初心者には欲張りすぎ?
A. ぜんぜんOK。むしろ、キャンプ1回分の休みでいろいろ試してみたい人ほど、沖縄は向いてると思う。
カヤックやSUPは、ツアーに乗っかることで技術ハードルはかなり下がるし、
焚き火は屋我地ビーチのように、キャンプ案内でルールを守れば問題ない。
僕のおすすめは、「最初の1回目は、とにかく安全第一でツアー利用」
そこで勝手がわかってから、次の旅で少しずつ自分たちだけの遊び方を増やしていくと、
失敗も少ないし、自信もついていくよ。

こんな感じで、カヤック・SUP・焚き火をまとめて楽しめるのが沖縄キャンプの本気のポテンシャル
ここから先は、実際に僕がまわってきたキャンプ場やツアーを、
「この組み合わせで遊ぶと最高だった」という組み合わせも含めて、がっつり紹介していく。


2. 沖縄キャンプの基礎知識(気候・持ち物・注意点)

ここからは、ちょっと“お父さんモード”でいくね。
僕自身、沖縄で何度もキャンプしてきて、「これ知らないで来てたら普通に危なかったな…」って思ったことが山ほどある。

楽しく遊ぶためには、まずフィールドのことをちゃんと知ること。
沖縄は、気象庁の気候データでも分かる通り、一年を通して高温多湿&日差し強めのエリア。
さらに、沖縄県がまとめている「沖縄の気候」でも、
平均気温23℃超え・30℃以上の日が年間100日以上という数字が出ている。

つまり、本州の「ちょっと暑い夏キャンプ」のノリで来ると、普通にやられる
でも逆に言えば、ポイントだけ押さえておけば、びっくりするくらい快適に過ごせる。


2-1. 日差しと気温:タープと帽子は「装備」ではなく「命綱」

まず、沖縄のキャンプで一番なめちゃいけないのが紫外線
沖縄県の安全ガイド(英語版だけど分かりやすい)にも、
「本土より紫外線がかなり強く、短時間の日光浴でもやけどのような症状になることがある」って、はっきり書かれている。
(参照:Okinawa Safety Guide PDF

僕も最初の頃、「まあ本州と同じでしょ」と油断して、
タープなし+キャップだけで一日ビーチにいたら、首の後ろとふくらはぎが真っ赤に腫れて風呂に入れないレベルになった。
あれ以来、「日差し対策=命綱」という感覚で準備している。

具体的には、こんな感じで装備を組んでいる:

  • 大型タープ(ヘキサ or レクタ)
    ・耐風性の高いものを1張りはマスト。
    ・ビーチでは日陰がほぼないので、「タープ=自分たちの木陰」だと思ってほしい。
    ・ペグダウンをしっかりすれば、日中はほぼここが“リビング”になる。
  • 通気性のいい長袖シャツ
    ・「Tシャツで大丈夫でしょ?」って思うかもしれないけど、ガチで焼ける。
    ・薄手のラッシュガードや山用の長袖シャツを着ておくと、日差しカット+汗のベタつき軽減で快適度が一気に上がる。
  • つば広の帽子+サングラス
    ・キャップより首の後ろまで覆えるハットタイプが断然ラク。
    ・サングラスは海面の照り返し対策としても必須。
    ・一日中外にいると、目も普通に疲れるからね。
  • 高SPFの日焼け止め
    ・塗ったつもりでも、海に入ったり汗をかいたりでどんどん落ちる。
    ・僕は朝・昼・夕方の3回塗り直しを基本にしている。

焚き火で「薪がよく燃えたな〜」って笑ってたら、
自分の肌も同じくらい炙られてましたじゃ、笑えないからね。


2-2. 風と雨:海沿いキャンプはペグとロープが命

次に、風と雨。
沖縄は亜熱帯海洋性気候で、気象庁の平年値を見ても、
梅雨(5〜6月)と台風シーズン(8〜9月)に雨が多いのが特徴。

ただ、キャンパー的にもっと重要なのは「風」
海辺のキャンプ場は風通しがいいおかげで、夏でも本州みたいな“無風地獄”にはなりにくい。
でもその代わり、一発の突風でタープがひっくり返るリスクが常にある。

僕自身、一度だけやらかして、深夜にタープがひっくり返って全員総出で建て直しというイベントを経験した。
あれは本当にしんどかった…。

それ以来、海沿いでやるときは、こんなルールを自分に課している:

  • 30cm以上の鍛造ペグ or サンドペグを多めに
    ・特に砂浜サイトでは「短いペグは刺さってる気がするだけで、全然効いてない」ことが多い。
    ・砂地用の長め+太めペグを風上側中心にガッツリ入れる。
  • ガイロープは追加持ちが正解
    ・タープの四隅+中央からもロープを伸ばして、風上側を重点的に補強
    ・海側に大きな面を向けない張り方にするだけでも、体感で安定度が変わる。
  • テント・タープの向きと配置を風前提で決める
    ・「景色がいい向き」よりも、「風をいなせる向き」を優先。
    ・タープを低めに張って、風を受け流すイメージで。

雨については、いわゆるスコール的な短時間強雨がさらっと来ることも多い。
サイトを決めるときは:

  • テントの下に水が流れ込まない、ほんの少し高い場所を選ぶ
  • グラウンドシートはテントより大きく出さない(はみ出た部分が“水受け皿”になる)

これだけで、夜中に寝袋が浸水…みたいな悲劇はかなり防げる。


2-3. 服装とギア:濡れても「すぐ乾く」を基準に選ぶ

海キャンプでよくある失敗が、「濡れたあとを想定していない服装」
本州の山キャンプのノリでコットンのパンツや重いスニーカーを持ってきて、
夕方にはずっと生乾きでベタベタ+冷えてくる、というパターンを何度も見てきた。

僕が沖縄に行くときの、ほぼ固定メンバーはこんな感じ:

  • 水陸両用ショーツ or 速乾パンツ
    ・膝上〜膝丈くらいのショーツだと、濡れてもすぐ乾く+そのまま海にも入れる
    ・ロングパンツ派は、薄手のトレッキングパンツ一択。
  • ラッシュガード or 速乾T+薄手の長袖シャツ
    ・直射日光を避けつつ風を通せる組み合わせ。
    ・日中のSUPやカヤックはラッシュガード、サイトでくつろぐ時間は長袖シャツ、みたいな使い分けをしてる。
  • マリンシューズ
    ・サンゴや岩、小さなウニなどから足を守ってくれる。
    ・ビーサンだけだと、ちょっとした岩場でけっこう怖い場面があるので、1足持っていくと安心。
  • 防水バッグ・ドライバッグ
    ・スマホ・カメラ・財布など、絶対濡らしたくないものをまとめて放り込んでおける。
    ・カヤックツアーでも「持ってきて良かったギアNo.1」になりがち。

発想としては、「濡れないようにする」じゃなくて「濡れてもすぐ復活できる」が正解。
そうすると、海に飛び込むハードルが一気に下がるから、遊びの幅も自然と広がる。


2-4. 生き物・クラゲ・環境への配慮

最後に、大事な話を2つ。
海の危険生物と、海をこれからも気持ちよく使うための環境配慮の話。

危険生物・クラゲについて

沖縄の海はきれいだけど、その分いろんな生き物もいる。
特にやっかいなのがハブクラゲカツオノエボシ
沖縄県の公式ページでも、6〜9月にかけて「ハブクラゲ注意報」が毎年出ていて、
刺咬被害の件数もきちんとデータで公開されている。
(参照:沖縄県「ハブクラゲ等海洋危険生物」公式ページ

僕が意識しているポイントはこんな感じ:

  • 監視員・クラゲ防止ネットのあるビーチを優先
    ・「誰もいない穴場ビーチ」はロマンあるけど、シーズン中はリスクもある
    ・家族連れや海水浴メインの日は、監視体制の整ったビーチを選んでる。
  • ラッシュガード+マリンシューズで肌の露出を減らす
    ・完全防御は無理だけど、「肌を出さない」だけでもリスクはかなり下がる
  • 刺されたときの対処法を事前にチェック
    ・沖縄県のページや、うるま市観光協会の注意喚起ページ
    ハブクラゲに関する注意喚起)に、
    応急処置の方法がイラスト付きで載っているから、一度は目を通しておくと安心

正直なところ、僕も最初は「クラゲってそんなに出るの?」くらいの感覚だったけど、
現地の人やガイドさんの話を聞くと、「ちゃんと注意すれば大丈夫だけど、舐めるのはNG」というのが実感として分かるようになった。

海を守るためのちょっとした心がけ

もう一つ、キャンパーとして絶対に忘れたくないのが海洋ゴミの問題
環境省の海洋ごみ対策ページを見てもらうと分かるけど、
プラスチックを含む漂着ゴミは全国的な課題になっている。

ビーチを歩いていると、ペットボトルや発泡スチロールのかけらが、どうしても目に入ってくる。
せっかくのきれいな海だからこそ、僕らキャンパーができる範囲で、こんなことを心がけたい:

  • 自分たちのゴミは「絶対」残さない
    ・当たり前すぎるけど、風で飛びやすいプラゴミは特に要注意。
    ・サイトを離れる前に「足元と風下側を一周チェック」するクセをつけると◎。
  • 目についた漂着ゴミを1つだけでも拾う
    ・全部は無理でも、「行きに1個・帰りに1個」くらいなら現実的。
    ・その小さな積み重ねが、次に来る誰かの「うわ、きれい!」につながる。
  • 焚き火でゴミを燃やさない
    ・プラスチック類を焚き火に投げ込むのは論外。
    ・灰の処理もキャンプ場のルールに従って、最後まで責任を持つ。

海は遊び場であると同時に、たくさんの命が暮らす場所。
「来たときより、ちょっとだけきれいにして帰る」くらいの気持ちでいられたら、
キャンプってもっと気持ちのいい遊びになると思う。


よくある質問に、風間 陸が本音で答えるQ&A

Q. 真夏の沖縄キャンプって、やっぱり暑すぎる?倒れない?
A. 正直に言うと、「対策ナシで真昼にタープも張らずにいたら普通にキツい」
でも、日中はタープ+風通しのいい服装でのんびり過ごして、
動き回るのは朝と夕方メインにしておけば、「思ったより全然平気」って感想になる人が多い。
特に海沿いは、気象庁のデータでも
「35℃以上の猛暑日はまれ」とされているくらい、風のおかげで本州の内陸よりラクなことも多いよ。
Q. 雨予報の日は、キャンセルしたほうがいい?
A. これは悩むよね。
僕の基準は、「風+雷のリスクが高そうなら無理しない」
スコール的な通り雨だけなら、タープとレインウェアでやり過ごせるし、
夏のシャワーみたいなもので逆に気持ちいいときもある。
ただ、台風接近時や前線が停滞して大荒れ確定のときは、
早めにキャンプ場やツアー会社のキャンセルポリシーを確認して、安全優先で判断してる。
Q. 危険生物が怖くて、海に入るのをためらってます……。
A. 気持ちはめちゃくちゃ分かる。僕も最初そうだった。
ただ、沖縄県の公式情報を読むと、
いつ・どんな生き物に注意すべきかがちゃんと整理されていて、
「対策すれば大丈夫な部分」と「避けたほうがいい条件」がはっきりしてくる。
僕のおすすめは、最初は監視員付き&クラゲネットありのビーチ+ラッシュガード&マリンシューズ装備
この条件をそろえれば、必要以上にビビらなくて大丈夫。
Q. 装備を全部そろえるのは大変なんだけど、最低限これは?ってものは?
A. 「沖縄の海キャンプで、これだけはマジで持ってきて」がこちら:

  • 耐風性のあるタープ
  • つば広の帽子+サングラス
  • 高SPFの日焼け止め(塗り直し前提)
  • マリンシューズ
  • 防水バッグ(スマホ・財布用)

あとは、足りないものは現地レンタルで補うのも全然アリ。
特に、後半で紹介するNEOSアウトドアパーク南城みたいな施設は、
レンタル品一覧がかなり充実しているから、
「まずは最低限+現地レンタル」で様子を見るのもおすすめだよ。

ここまで押さえておけば、「沖縄の気候と海にちゃんと挨拶した状態」でキャンプに挑めるはず。
次のセクションからは、いよいよ具体的なキャンプ場とアクティビティの話に入っていこう。


3. 【北部】屋我地ビーチキャンプ場 —— 遠浅の海と島時間を味わう

北部キャンプで「まずどこ行けばいい?」と聞かれたら、
僕はかなりの確率で屋我地ビーチキャンプ場を推す。ここはそれくらい、バランスのいいフィールドだ。

場所は沖縄本島北部・名護市。住所は沖縄県名護市屋我143
詳細は名護市観光協会や沖縄観光コンベンションビューローが運営する観光サイトにも載っていて、
設備や遊泳期間もしっかり整理されている。

おきなわ物語によると、クラゲ防止ネット・監視員・トイレ・シャワー・売店・キャンプ・バーベキューまで揃った、
かなりしっかりしたビーチ兼キャンプ場。入場料は大人500円・子ども300円、シーカヤックは1時間2,500円(いずれも掲載時点の情報)と、
公式に「海で遊んで、キャンプしていいですよ」と宣言しているような場所だ。

僕もここには何度かテントを張っているけれど、毎回思うのは、
「海との距離感がちょうどいい」ということ。
テントサイトから数十歩でビーチ。遠浅で波も穏やかだから、
家族キャンプでもソロでも、「とりあえず今日はここを拠点にのんびりしようか」という気持ちになれる。


3-1. 屋我地ビーチの魅力 —— 遠浅の海と“ピュアロード”と、ゆるい島時間

屋我地ビーチのいちばんの特徴は、なんといっても遠浅で穏やかな海
おきなわ物語の紹介にもある通り、クラゲ防止ネットや監視員がつくシーズンもあり、
「初めての沖縄の海」「子どもを連れての海キャンプ」にちょうどいい安心感がある。

  • 遠浅で波が穏やか
    小さい子どもでも足がつきやすく、いきなり深くならない。
    干潮時は水位がグッと下がって、海の中を歩き回れるような感覚に。
  • キャンプサイトとビーチの距離が近い
    テントを張って、タープの下でゴロゴロしながら、
    「ちょっと海入ってくるわ」と言ってそのまま水着で砂浜に出ていける距離感。
  • 干潮時だけ現れる“ピュア・ロード”
    公式サイトでも推している、干潮時だけ姿を見せる砂州。
    いわゆる“トンボロ現象”で、小さな島へ続く砂の道が現れる。
    歩いて渡ると、まさに「縁結びの道」という名前のとおりの特別感がある。

僕が一番好きな時間帯は、夕方の引き潮〜サンセット
砂浜がぐっと広がって、少し湿った砂の上を裸足で歩きながら、
その日の焚き火用の薪を選んでいる時間がたまらない。

空はオレンジから紫に変わっていくし、
ビーチの向こうにはピュアロードが少しずつ姿を消していく。
「あ、今日はちゃんと遊び切ったな」と肩の力が抜けていく瞬間が、ここには何度もやってくる。


3-2. キャンプ場の設備とルール —— 公式情報と、実際に使ってみた感想

屋我地ビーチキャンプ場は、いわゆる“ワイルド系”ではなく、しっかり管理されているファミリー・ビギナー向きのキャンプ場だ。

公式のキャンプ案内ページと、英語版の利用規定PDFを見てみると、

だいたいこんなルールが書かれている(2023年6月1日改訂版時点):

  • 直火禁止(キャンプファイヤー不可) —— 焚き火台はOK
  • 22時以降はサイレントタイム —— ライトもキャンプゾーンは消灯
  • 花火は手持ちのみ・21時まで
  • 海での遊泳は日没後は禁止
  • ビーチでの釣りは禁止(安全面の配慮)

これだけ見ると「ちょっと厳しめ?」と思うかもしれないけど、
実際に泊まってみると、「あ、だから夜でも安心して寝られるんだな」とすぐ分かる。

22時を過ぎると、周りは本当に静かになる。
海の音と、ちょっと離れたサイトの焚き火のパチパチくらい。
「キャンプは好きだけど、オールナイトで騒ぐグルキャンはちょっと…」という人には、かなりありがたい環境だと思う。

設備面も、トイレ・シャワー・売店・BBQエリアなど一通り揃っていて、
「野営というより、ちゃんと管理されたビーチパークでキャンプしている」感覚に近い。

予約は公式サイトの「空き検索・オンライン予約」から。
キャンプ場の利用について(要予約):https://yagaji-beach.com/contact
シーズンによって料金やルールが変わることもあるので、行く前に必ず公式の案内をチェックしてほしい


3-3. 屋我地エリアでのカヤック・SUPの楽しみ方

「屋我地ビーチ=キャンプだけの場所」というイメージを持っている人も多いけど、
実はこの一帯、カヤック・SUPのフィールドとしてもかなりおいしいエリアなんだよね。

沖縄観光公式サイトの屋我地島ページを見ると、

  • キャンプ
  • ビーチバーベキュー
  • カヤック
  • エコツアー(マングローブや干潟の観察)

といったアクティビティががっつり推されている。
(参考:VISIT OKINAWA JAPAN「Yagaji Island」

僕のおすすめの遊び方はこんな感じ:

  • 朝のマングローブカヤック
    屋我地島周辺には、川沿いにマングローブ林が広がっている場所があって、
    カヤックで静かな水路を進んでいくツアーがいくつかある。
    パドルを止めると、鳥の声と風の音しか聞こえないあの時間は、何回体験しても飽きない。
  • 昼〜夕方のSUPクルージング
    凪いだ日は、ビーチ前の海をSUPでゆっくりクルーズするのが最高。
    透明度が高いときは、ボードの真下を泳ぐ魚やサンゴが見えて、「水族館の天井を逆にしたみたいだな」と思うこともある。
  • キャンプベース+ツアー利用のスタイル
    近年はキャンプ場のルール変更で、場内でのカヤック・SUP持ち込みが制限されるケースもあるから、
    基本は「テントは屋我地ビーチ、アクティビティは周辺ツアー」の組み合わせがおすすめ。
    宿泊をここに固定しておくと、
    朝にツアー→昼寝→夕方にもう一本、みたいな動きがしやすいのもポイント。

テントに帰ってきて、ラッシュガードがまだ少し湿ったまま、
タープの下でコーヒーを淹れてひと息つく。
冒険モードとリラックスモードが、いい具合にミックスされる時間が、ここにはちゃんと用意されている。


よくある質問に、風間 陸が本音で答える「屋我地ビーチQ&A」

Q. 屋我地ビーチって、キャンプ初心者がいきなり行っても大丈夫?
A. むしろ「初・沖縄キャンプ」の第一候補でいいと思う。
トイレ・シャワー・売店・BBQエリアが揃っていて、
公式のキャンプ案内も分かりやすい。
ルール(直火禁止・22時以降静かに、など)がはっきりしているおかげで、
夜も騒がしすぎず、「キャンプデビューにはちょうどいい安心感」がある。
Q. カヤックやSUPは、自分の道具を持ち込んでビーチから出していいの?
A. ここは必ず最新の利用規約を公式で確認してほしいポイント
以前はビーチでマリンレジャーのレンタルもやっていたけれど、
近年のルール改定や安全管理の観点から、個人のボート・SUP利用を制限しているケースもある。
キャンプ案内
問い合わせページから、
「マイカヤック/マイSUPを持ち込んでいいか」を事前に聞いておくのが確実。
不安なら、周辺のツアー会社のアクティビティに乗っかるスタイルが一番ラク。
Q. ファミリーキャンプ的にはどう?子どもを遊ばせやすい?
A. 正直、かなりファミリー向きだと思う。
理由はシンプルで、遠浅+クラゲ防止ネット+監視員ありの期間があるから。
もちろんライフジャケット着用や、親の目を離さないのは大前提だけど、
「波が高くて怖い…」という日よりも、
「今日はビーチで一日遊んで、夕方に砂浜でシャボン玉と焚き火」という過ごし方がしやすい。
Q. 夜の雰囲気ってどんな感じ?うるさい?静かすぎる?
A. 僕の印象は「ちゃんとキャンプ場らしく静か」
利用規定にもあるとおり、22時を過ぎると照明が落ちて、
サイレントタイムになる。
大声で音楽かけて騒ぐ、みたいなノリはほぼ見たことがないし、
焚き火の音と海の音でゆっくり飲みたい人にはちょうどいい雰囲気だと思う。
Q. 屋我地ビーチに行く前に、絶対チェックしておいたほうがいいページってどこ?
A. この3つはブクマ推奨。

公式サイトで最新の料金とルール、
おきなわ物語で遊泳期間や設備の概要を押さえておけば、
「こんなはずじゃなかった…」というギャップはかなり減らせるはず。

屋我地ビーチは、「沖縄の海キャンプって、こういう感じで楽しむんだよ」というお手本みたいな場所。
次のセクションでは、同じ北部エリアで、もう少し素朴で“暮らし寄り”な雰囲気を味わえるトノキヤキャンプを紹介していく。


4. 【北部】トノキヤキャンプ(塩屋湾)—— 海と集落が共存する静かなフィールド

「屋我地ビーチみたいな設備の整ったところもいいけど、
もう少し“地元感”のある場所で、静かにキャンプしたいんだよね」
そんな相談をもらったときに、僕が真っ先に思い浮かべるのがトノキヤキャンプ(とのきやキャンプ場)だ。

場所は、沖縄本島北部・国頭郡大宜味村の塩屋湾のほとり。
住所は沖縄県国頭郡大宜味村白浜176(Outdoor Japanのキャンプガイドや大宜味村観光資料に記載)。
塩屋湾を一望できる小さなキャンプ場で、1日最大2組・15人までという超少人数制。
那覇空港から車で約1時間40分、沖縄自動車道を北上して名護を越え、やんばるの森へ入っていくルートだ。

観光地っぽい派手さはないけれど、
「暮らしのすぐ隣に、静かな海がある」という空気感がたまらない。
キャンプに来たというより、地元の親戚の家に遊びに来た延長でテントを張らせてもらっている、そんな感覚に近い。


4-1. 塩屋湾をカヤックで味わう —— ぐるっと山に抱かれた“天然の入り江フィールド”

トノキヤキャンプの目の前に広がる塩屋湾は、
やんばるの山々にぐるっと抱かれた静かな入り江だ。
OKITIVEの現地レポートでも「波が穏やかで、水面を見ているだけで心が落ち着く」と表現されていて、
実際、僕も初めて来たときは、「あ、ここで1日ボーッとしてるだけでもいいな」と思ったくらい穏やかな雰囲気だった。

Outdoor Japanのキャンプガイドでは、トノキヤキャンプについてこんな風に紹介されている。

  • 塩屋湾でのカヤックフィッシングが楽しめる
  • 海を見下ろすBBQデッキがある
  • オートキャンプ対応、星空の下でキャンプできる

実際にカヤックで湾内を一周してみると、
「海と集落の距離の近さ」がすごくよく分かる。

  • 波は比較的穏やかで、湾の奥に行くほど水面は静か
  • 集落側を漕いでいると、生活の音——子どもの声や車の音——がかすかに聞こえる
  • 反対側は、山の斜面がそのまま海に落ちていくような景色で、緑が水面に映り込む

僕が好きなのは、夕方の塩屋湾クルージング
日が傾いてくると、山の稜線がシルエットになって、
海面が少しずつ金色に変わっていく。

パドルを止めて、ボートの上でただ風を受ける時間。
波のさざめきと、どこか遠くで鳴いている鳥の声。
「なんでこんなに静かなのに、物足りなさを感じないんだろう?」って不思議になるくらい、心が満たされていく。

湾の出口付近は潮の流れが速いところもあるので、
風向きや潮の動きはオーナーさんや現地の人に事前に確認しておくのが安心
特に初めての人は、無理に外海側には出ず、湾内で完結するコースにしておくのがおすすめだ。


4-2. 「1日最大2組」だから味わえる、ゆるい距離感のキャンプ場

トノキヤキャンプの面白いところは、
「キャンプ場」というより「人付き合いのあるフィールド」であること。

OKITIVEの記事によると、とのきやキャンプ場は1日最大2組・15人までの小規模キャンプ場で、
15人以上なら貸切利用もできるそうだ。
実際に行ってみると分かるけれど、サイト全体がそこまで広いわけではない。
だからこそ、1日2組という制限が絶妙なんだよね。

  • サイトは芝生と砂利のミックスで、車の乗り入れもOK(オートキャンプスタイル)
  • 屋根付きの東屋(小屋)があって、雨の日でもタープなしでBBQできる
  • 炊事場・トイレ・シャワーといった最低限だけど必要なものはちゃんと揃っている

豪華なグランピング施設ではないけれど、そのぶん、
現地の暮らしとキャンプがいい距離感で共存しているのがトノキヤの魅力だと感じている。

オーナーさんはすごくフレンドリーで、
初めて行ったときも、塩屋湾の風のクセとか、
「この時間はここまでなら安心して漕げるよ」といったローカルな情報をいろいろ教えてくれた。
「あ、この人が守ってる場所なんだな」というのが、すぐに伝わってくるタイプのキャンプ場だ。

夜になると、人工的な灯りは最小限。
集落の明かりと、対岸の家の灯りがポツポツ見えるくらいで、
星空と焚き火の明かりが主役になる。

  • 焚き火は焚火台+焚火シートを使うスタイル(直火はNG)
  • 22時以降は自然と声のトーンが落ちていく、そんな空気感

スマホを触るより、炎を眺めていたくなる夜。
その揺らぎは、まさに「心のリセットボタン」だと思う。


4-3. こんなキャンパーにトノキヤをすすめたい

僕の感覚として、トノキヤキャンプが刺さるのはこんな人たち。

  • 「人の多いキャンプ場はちょっと疲れる…」というソロ・デュオキャンパー
  • やんばるで“暮らしのそばの海”を感じたい人
  • カヤックやSUPで静かな入り江をのんびりクルーズしたい人
  • オーナーさんとのちょうどいい距離感の交流も楽しみたい人

逆に、「子どもを思い切り水遊びさせたい!」みたいなニーズだと、
クラゲ防止ネットや監視員のいるビーチがセットになった屋我地ビーチのほうが向いているかもしれない。
トノキヤはどちらかというと、「静かな海を前に、大人がじっくり過ごす場所」というイメージだ。


よくある質問に、風間 陸が本音で答える「トノキヤキャンプQ&A」

Q. トノキヤキャンプって、初心者でも行ける?それとも中級者向け?
A. 装備さえ一通りあれば、キャンプ初心者でも全然行けると思う。
トイレ・シャワー・炊事場は揃っているし、
オーナーさんも親切だから、分からないことがあれば聞きやすい。
ただし「レンタル完備の高規格キャンプ場」ではないので、
テントやタープ、焚き火台などの基本装備は自分で用意しておく前提かな。
Q. 静かなキャンプがしたいんだけど、本当に静か?
A. 僕が行ったときはめちゃくちゃ静かだった。
そもそも1日最大2組なので、
いわゆる「お祭りキャンプ場」みたいな雰囲気にはまずならない。
塩屋湾を挟んだ向こう側の生活音が、
遠くでうっすら聞こえる程度で、「人の営みはちゃんとあるけど、自分の周りは静かな時間」というバランスが心地よい。
Q. カヤックやSUPって、勝手に出していいの?それともツアー参加が必要?
A. ここは必ず事前にオーナーさんに確認してほしいポイント
塩屋湾自体はカヤックやSUPに向いたフィールドだけど、
風や潮の条件によっては危険なラインもあるし、
今後ルールが変わる可能性もゼロじゃない。
なので、予約のときに「SUP(カヤック)を持ち込みたいんですが…」と相談するのが一番確実。
不安な場合は、周辺のショップが開催しているツアーを利用するのもあり。
Q. トノキヤと屋我地ビーチ、どっちに泊まるか迷ってます。
A. 僕のざっくりしたおすすめはこう:

  • 施設の充実度重視・ファミリー・「初沖縄キャンプ」 → 屋我地ビーチ
  • 静かさ重視・ソロ/デュオ・やんばる感のあるローカルフィールド → トノキヤキャンプ

どちらもいい場所なので、1回目は屋我地で沖縄キャンプの感覚をつかんで、2回目以降にトノキヤで“沼にハマる”というルートも全然アリだと思う。

Q. 行く前にチェックしておいたほうがいい情報源は?
A. トノキヤキャンプは大規模な公式HPこそないけれど、
現地のテレビ局OTVのキャンプ番組「南国ChillOut」の特集記事や、
Outdoor Japanのガイドがかなり参考になる。

このあたりを読んでおくと、現地の雰囲気と設備、遊び方のイメージがかなり具体的に掴めるはず。

トノキヤキャンプは、「海と集落が同じフレームにおさまるキャンプ場」
観光地っぽい派手さはないけれど、
塩屋湾に映る夕焼けを見ながら焚き火をしていると、
「ああ、こういう場所をいつまでも残したいな」と自然に思えてくる。
やんばるの静かな海時間を味わいたいなら、一度はテントを張ってみてほしいフィールドだ。


5. 【特別体験】無人島カヤックキャンプ —— 「海の上を旅する」1泊2日

「せっかく沖縄まで行くなら、一生の思い出になる体験をしたい」。
心のどこかでそう思っているなら、無人島へのカヤックキャンプツアーは、真剣に候補に入れてほしいプランだ。

たとえば、沖縄本島中部・うるま市のシーカヤックおきなわ カモメのジョナサンがやっている
「大冒険 カヤック・キャンプツアー」は、カヤックで片道約4km(約1時間半)漕いで無人島に渡り、
テント泊する1泊2日の本格キャンプツアー。
公式サイトに、タイムスケジュールや参加条件が細かく載っているので、まずはここを一度見てほしい。
大冒険 カヤック・キャンプツアー|シーカヤックおきなわ カモメのジョナサン

ほかにも、恩納村観光協会が紹介している「シーカヤックで行く無人島シュノーケルツアー」や、
アースシップ沖縄の無人島上陸ツアーなど、「カヤックで無人島へ行く」系のプランは各地にある。
(日帰りが多いけれど、その延長線上に1泊2日のキャンプツアーがあるイメージ。)
参考:恩納村観光協会|シーカヤックで行く無人島シュノーケルツアー

僕自身、こういう無人島カヤックキャンプに初めて参加したとき、
「あ、これはただの『キャンプ』じゃなくて、『旅』だな」と感じた。
スタート地点から、パドルひと掻きごとに日常が遠ざかっていく感覚は、フェリーや高速船では味わえない。


5-1. 無人島カヤックキャンプの1泊2日イメージ

ツアー会社やエリアによって細かい流れは違うけれど、
カモメのジョナサンの「大冒険 カヤック・キャンプツアー」を例にすると、ざっくりこんな感じだ。

  1. 集合・準備(初日朝)
    9:00ごろ、うるま市・浜比嘉島のショップに集合。
    受付をして、ライフジャケットやパドル、テントなどの装備を確認。
    このタイミングで、ガイドさんからパドリングの基本・転覆時の対応・その日の天候と風の説明をしっかり受ける。
  2. カヤックで無人島へ(片道約4km・1時間半)
    出発してしまえば、目の前は海。後ろを振り返ると、本島の陸地がだんだん小さくなっていく。
    片道約4kmなので、「ガチの縦走」というほどではないけれど、
    「自分の腕で、ちゃんと海を越えてきた」という達成感はしっかりある距離感だ。
  3. 無人島に上陸・お昼ごはん・設営タイム
    上陸したら、まずは荷物を降ろして、お弁当で腹ごしらえ。
    そのあと、テント設営・寝床づくり・薪拾いなど、「今日の家」を自分たちで組み立てていく時間が始まる。
  4. 午後の自由時間(シュノーケル・探検・昼寝)
    サンゴや魚の多いエリアなら、シュノーケリングをしたり、
    島の周りを散歩して「ここ、マジで誰もいないな…」って実感したり。
    日陰にハンモックを張って昼寝する人もいる。
  5. 夕方〜夜:焚き火とタコライス、満天の星
    夕方からは夕食準備。
    カモメのジョナサンのツアーだと、夕食はタコライス、朝食はパスタとコーヒーといったメニューが公式に紹介されている。
    みんなで火を囲んでタコライスを食べて、星を見上げながらゆっくり話す時間は、本当にあっという間。
  6. 翌朝:朝ごはん・撤収・ビーチクリーン
    朝はパスタとコーヒーで軽くエネルギーを入れてから、テント撤収。
    帰りのカヤックに備えて荷物をまとめると同時に、ビーチクリーンもセットになっているツアーも多い。
    「遊ばせてもらった場所を、来たときより少しきれいにして帰る」時間は、正直けっこう好きだ。
  7. カヤックで本島へ帰還(午前中)
    帰りは、行きとはまた違う気持ちでパドルを握る。
    「あの無人島で一晩過ごしたんだ」という実感があるせいか、
    同じ4kmでも、行きよりもぐっと短く感じるのが不思議だ。

こうして見ると、やっていることはシンプルなんだけど、
「すべての移動がカヤックでつながっている」というのが、普通のキャンプとの決定的な違い。
テントサイトに車で乗り付けるキャンプとは、体験の濃度がまるで違う。

もちろん、天候や海況が悪ければツアーは中止・変更になる。
カモメのジョナサンの各ツアーページにも「コースは天候により変更になる場合があります」と明記されているし、
恩納村の無人島カヤックツアー(アースシップ沖縄)でも、潮位や風で集合時間やコースが変わることがはっきり書かれている。
「安全第一で無理はしないガイドかどうか」は、ツアー選びの重要ポイントだ。


5-2. 初心者でも参加できる?条件とリアルなところ

「無人島までカヤックで行く」って聞くと、
「いやいや、上級者向けでしょそれ…」と思うかもしれないけど、実はそうでもない。

たとえば、カモメのジョナサンのカヤック・キャンプツアーは、

  • 片道約4km(約1時間半)
  • 1泊2日・料金は30,000円(税込)(2024年時点の公式情報)
  • 参加条件:15〜60歳・体力に自信のある方・トイレやお風呂がなくてもOKな人・2名以上、4名〜リクエスト受付

という形で、「ある程度の体力とアウトドア耐性がある人向け」としてきちんと条件が設定されている。
詳しくは公式ページを見てもらうのが一番早い:
大冒険 カヤック・キャンプツアー|シーカヤックおきなわ カモメのジョナサン

ポイントは、「カヤック経験の有無」よりも「体力とメンタル」だと僕は感じている。

  • 事前レクチャーでパドルの持ち方・漕ぎ方・方向転換は一通り教えてもらえる
  • ライフジャケットはツアー側が必ず用意・着用徹底
  • 2人乗りカヤックなら、ペアのどちらかがある程度漕げればなんとかなる

その一方で、無人島キャンプならではの「覚悟ポイント」もある。

  • トイレやシャワーは基本的にない(携帯トイレや簡易トイレを使うスタイルが多い)
  • 夜は本当に暗い。街灯ゼロ&月が雲に隠れると、ヘッドライトの光だけが頼り
  • 風が強い日は焚き火の火起こしにちょっと苦戦したりもする

僕の感覚だと、

  • 「普段から日帰りハイクや公園キャンプくらいはしている」
  • 「アウトドアトイレもまあ許容できる」
  • 「1〜2時間の有酸素運動ならそこそこ頑張れる」

このあたりに当てはまるなら、十分チャレンジ圏内だと思っている。

逆に、

  • 極端に水が苦手(プールも無理レベル)
  • トイレ・お風呂環境が整っていないと絶対イヤ
  • キャンプ自体が人生初

という場合は、まずは日帰りの無人島カヤック+シュノーケルツアーあたりから試してみるのがおすすめ。
恩納村の無人島上陸カヤックツアーなどは、2〜3時間の行程で、ガイド+ライフジャケット+シャワー付きとかなり参加しやすい条件が揃っている。


よくある質問に、風間 陸が本音で答える「無人島カヤックキャンプQ&A」

Q. カヤックほぼ未経験だけど、無人島キャンプいきなりは無謀?
A. 「いきなりソロで外洋に出る」のは無謀だけど、ちゃんとしたツアーを選ぶならアリだと思う。
カモメのジョナサンのようなショップは、
事前レクチャー+ガイド同行+ライフジャケット完備がセットになっているし、
コース自体も「体力は必要だけど、超上級者だけの世界」ではないレベルに調整されている。
不安なら、まずは同じショップの半日〜1日のシーカヤックツアーで腕試しをしてからキャンプツアーに挑む、ってステップもおすすめ。
Q. 風速何メートルくらいから中止のイメージ?
A. これは正直、「ショップの判断に従うのが一番」
風向き・波高・うねり・参加者のレベルで変わるから、何mで一律中止とは言い切れない。
ただ、僕の体感だと、8〜10mを超える予報が出ている日は、かなり高確率で中止・内容変更になる。
無理に出航するガイドより、「今日はやめましょう」って言ってくれるガイドのほうが、長い目で見ると信頼できる。
Q. 装備は全部レンタルでいける?それとも自分のギアが必要?
A. カヤック・パドル・ライフジャケット・シュノーケルセットあたりは、ツアー料金に含まれているケースがほとんど
一方で、着替え・ヘッドライト・防寒着・個人用のシュラフなどは自分で用意、というパターンも多い。
ツアーによってレンタル範囲が違うので、
予約前に「レンタル/自分で用意するもの」のリストは必ず確認しておこう。
分からなければ「とりあえず全部教えてください!」ってショップに聞いちゃってOK。
Q. 虫とか危険生物が怖いんだけど、大丈夫?
A. 正直に言うと、「まったく出ない」とは言えない
ヤドカリやカニは普通にいるし、場所によっては夜にヤシガニ観察をするツアーもあるくらい。
ただし、ガイド付きの無人島キャンプは、そういうリスクも含めて事前に説明してくれるから、
そこまで過度に心配する必要はないかな、というのが僕の感覚。
不安なら「虫がめちゃくちゃ苦手なんですが…」と事前に伝えて、
どんな感じか率直に教えてもらうのが一番リアル。
Q. 無人島キャンプって、人生で一回やる価値ある?
A. 僕は「キャンプが好きなら、一回どころか何回でもやってほしい」派。
焚き火だけでも十分最高なんだけど、
「カヤックで自分の力で渡った島にテントを張る」という体験は、心に残る度合いがケタ違い。
たぶん10年後に思い出しても、
どのテントを張ったかとか、どんなタコライスを食べたかまで思い出せるレベルの記憶になる。
だからこそ、安全第一で、信頼できるガイドと一緒にチャレンジしてほしいなと思う。

無人島カヤックキャンプは、「キャンプ」と「旅」と「冒険」がきれいに重なり合う体験
この記事を読んで、心のどこかがちょっとでもザワついたなら、
ぜひ一度、ツアーの公式ページだけでも覗いてみてほしい。
そこから先は、海とカヤックがきっと背中を押してくれるはずだ。


6. 【南部】NEOSアウトドアパーク南城 —— 海遊びと快適設備のいいとこ取り

「南部にも、ちゃんと海キャンプを楽しめる場所はないの?」
そう聞かれたら、僕は迷わずNEOSアウトドアパーク南城の名前を出す。

ここは、アウトドアショップNEOSが運営するキャンプ&アクティビティ施設。
公式サイトにもあるとおり、コンセプトは「海、緑、太陽、星空が共存する」場所。
NEOSアウトドアパーク南城 公式サイト
NEOSアウトドアパーク南城について(コンセプト)

場所は沖縄県南城市知念字志喜屋117-3
南城市観光ポータル「らしいね南城市」にも詳しい紹介が載っていて、
キャンプ・カヤック・SUP・E-BIKE体験がまとめて楽しめるアウトドア施設として紹介されている。
らしいね南城市|NEOSアウトドアパーク南城

実際に行ってみると分かるんだけど、
「ちゃんと整ってるのに、ちゃんと海が近い」っていうバランスが本当に絶妙なんだよね。


6-1. NEOSアウトドアパーク南城の特徴 —— 「はじめての沖縄海キャンプ」にちょうどいい理由

まず、ざっくり施設のスペックから。

  • 住所:沖縄県南城市知念字志喜屋117-3
  • チェックイン:14:00〜19:00
  • チェックアウト:〜12:00
  • 定休日:毎週水曜日(祝日の場合は翌平日)
  • 公式サイト:https://neos-outdoor-park.com/

サイト構成は、公式の「施設紹介/料金」ページとNEOSのブログを見ると、

  • 通常サイト
  • オートサイト
  • ソロサイト/ソログループサイト
  • ペットサイト
  • 車中泊サイト

…と、かなりバリエーション豊富。
参考:施設紹介/料金NEOS BLOG|NEOSアウトドアパーク南城のご案内

僕が「ここ、初心者にもおすすめだな」と思う理由は、だいたいこのあたり:

  • キャンプ場の目の前がビーチ
    サイトのすぐ向こうが海。
    ママモネ沖縄の現地レポートでも
    「目の前が海、頭上に星。家族のはじめてのキャンプにぴったり」
    と紹介されていて、子どもたちが砂浜で遊ぶ様子が写真付きで載っている。
  • 管理棟まわりの設備がしっかり
    管理棟横にトイレ・有料シャワー・炊事場・灰捨て場・自販機がまとまっていて、
    「あ、ちゃんとしたキャンプ場だ」とすぐ分かる安心感。
  • 手ぶらキャンプ寄りのレンタル体制
    レンタル品一覧を見ると、テント・タープ・焚き火台・テーブル・チェアなど一式揃っていて、
    しかもアウトドアショップNEOSで実際に販売しているギアをレンタルできる。
    購入前のお試しにもピッタリ。
    レンタル商品一覧
  • スタッフによる設営サポート
    南城市の公式紹介ページにも、
    「初めてのお客様にはご要望があればスタッフが一緒に設営をサポート」と書かれているので、
    「テント立てるのちょっと不安…」という人にもかなり心強い。

僕も、友人ファミリーと一緒に行ったときは、
「テント張るの久しぶりなんだよね〜」って言うパパと一緒に、
設営サポートのスタッフさんと3人でワイワイしながらテントを立てた。
「失敗したらどうしよう」というプレッシャーがなくなるだけで、
キャンプのハードルって一気に下がるんだよね。


6-2. 「キャンプベース+海遊び」が完結するカヤック・SUP体験

NEOSアウトドアパーク南城のいちばんの強みは、
「海があるキャンプ場」じゃなくて、「海遊び込みのキャンプ場」になっているところ。

南城市の公式サイトとNEOS公式の「コンセプト」ページでも、

  • カヤック体験
  • SUP体験
  • E-BIKE(電動スポーツ自転車)体験

が、キャンプと並ぶ柱として紹介されている。
NEOSアウトドアパーク南城について
らしいね南城市|NEOSアウトドアパーク南城

特にカヤック・SUPは、キャンプ場の目の前のビーチから出発できるので、
スケジュールの組み方がめちゃくちゃ楽になる。

たとえば、僕がよくやるパターンはこんな感じ:

  1. チェックイン(14:00〜)
    テントをサクッと設営して、サイト周りを整える。
    まだ日差しが強い時間帯は、タープの下でアイスコーヒー休憩。
  2. 夕方前に1時間のSUP体験
    16時くらいからの1時間SUP。
    南部の柔らかい光のなかで、海の上に立つ時間は、
    「あ、今日ちゃんと沖縄で遊んでるわ〜」って実感を一気に引き上げてくれる。
  3. サイトに戻ってシャワー&焚き火準備
    濡れたウェアのまま管理棟のシャワーへ直行して、
    さっぱりしたら、あとは焚き火とご飯の時間。

ママモネ沖縄のレポート記事でも、
SUP・カヤック体験について

  • 数に限りがあるので事前予約がおすすめ
  • 日によっては利用できないこともあるので、事前に確認を

と書かれているので、
「絶対やりたいアクティビティは、予約のときに同時に確認」が鉄則だと思っておこう。
ママモネ沖縄|NEOSアウトドアパーク南城 現地レポ

SUPの上から見渡す南城市の海は、
観光パンフレットで見る「沖縄の海」とはちょっと違って、
「ここにテント張ってるの、自分たちなんだよな」という謎の安心感がある。
遊び場と寝床の距離が近いと、旅そのものの一体感もぐっと増すんだよね。


6-3. 焚き火と夜の過ごし方 —— 「帰りたくない」を連発するキャンプ場

夕方になると、南城の海風は一気にやさしくなる。
日中は「日差し強っ!」と思っていたのが嘘みたいに、
焚き火台の炎がちょうどよく感じられる時間帯だ。

NEOSアウトドアパーク南城では、

  • 焚き火は焚き火台+耐熱シート使用(直火NG)
  • 灰捨て場が管理棟付近に用意されている

といった感じで、「楽しんでいいけど、ちゃんとマナー守ろうね」というルールが整っている。
レンタル一覧を見ると、焚き火台やグリルのラインナップも充実していて、
「今回はレンタルで試して、気に入ったらショップで買う」みたいな楽しみ方もできる。
レンタル商品一覧

僕がここで気に入っているのは、夜の“騒がしさ”のバランス。

  • ファミリーやグループも多いから、完全無音ってわけじゃない
  • でも「オールナイトでどんちゃん騒ぎ」みたいな雰囲気とは無縁
  • 21〜22時を過ぎると、自然と焚き火トーンの声量に落ち着いていく

海の向こうに街の灯りがほんのり見えて、
頭上はしっかりと星空。
ママモネのレポートにも「満天の星空に子どもたちも大興奮」と書かれていたけど、
大人も普通にテンション上がる。

僕は正直、ここから帰るとき、毎回ちょっとだけテンションが下がる(笑)。
「いや、もう1泊してからでも良くない?」って本気で思うくらい、
「帰りたくないキャンプ場」のひとつだ。


よくある質問に、風間 陸が本音で答える「NEOS南城Q&A」

Q. 南部でキャンプするなら、まずここ行っとけってレベル?
A. 僕は「南部で海キャンプデビューするなら、まずNEOS南城」推し。
理由はシンプルで、

  • 目の前がビーチ
  • 設備がちゃんと整っている
  • レンタルが充実している
  • スタッフの設営サポートがある

という「心配ポイント」をほぼ全部つぶしてくれているから。
北部の屋我地ビーチと並んで、「初めての沖縄キャンプ場ガイドに必ず入れたい2強」って感じ。

Q. カヤックやSUPって、思いつきで当日申し込んでもいける?
A. 空いていればワンチャンあるけど、基本は事前予約一択だと思っておいたほうがいい。
ママモネのレポでも「アクティビティは数に限りがあり、事前予約が必要」「日にちによっては利用できない場合も」と書かれているし、
公式サイトのお知らせでもイベント利用などで埋まる日があるのが分かる。
「この日にSUPしたい」と決まっているなら、
予約フォームや電話(098-987-6311)で早めに相談しておこう。
Q. ファミリーキャンプ的に、危険とか不安なポイントは?
A. 海沿いなので、子どもから目を離さないのは大前提。
そのうえで、

  • 日差し対策(タープ・帽子・日焼け止め)はガチで必須
  • 風が強い日は、タープやテントのペグダウンをしっかり
  • 雨予報の日は、水はけがそこまで良くないのでサイト選びに注意

くらいを意識しておけば、「危険で仕方ない」という感じにはならないと思う。
キャンプ場自体はしっかり管理されていて、
トイレ・シャワー・炊事場の清潔感も問題なしだったよ。

Q. キャンプギアを買い足したいときはどうすればいい?
A. これはNEOS南城ならではの強みなんだけど、
運営元のアウトドアショップNEOS(浦添市・牧港)が本気のギアショップで、
レンタルして気に入った道具を、後日ショップで購入する、っていう流れが作りやすい。
アウトドアショップNEOS 公式サイト
「キャンプ帰りにそのままNEOSに寄って物欲を爆発させる」という沼ルートもあるのでご注意を(笑)。
Q. 行く前に最低限チェックしておきたい公式情報は?
A. このあたりを見ておけばOK:

ここを一通り見ておくと、「持っていくもの」「現地で借りられるもの」「現地でできること」が一気にクリアになるはず。

NEOSアウトドアパーク南城は、「海遊びも、設備の安心感も、両方ほしい」という欲張りキャンパーの味方。
南部でベースキャンプを張って、そこから沖縄の海と遊び尽くしたいなら、
一度はテントを立ててみてほしいフィールドだ。


7. アクティビティ別に選ぶ:カヤック/SUP/焚き火の最適スポット

ここまで読んでくれた人は、たぶんもう気づいてると思うんだけど、
「沖縄の海キャンプ」って、フィールドごとに得意技がぜんぜん違うんだよね。

なので最後に、僕なりに「何を一番楽しみたいか」ベースでフィールドを整理しておく。
「どこ行こうかな〜」と迷ったときのカンニングペーパーとして、ガッツリ使ってほしい。


7-1. カヤックをがっつり楽しみたい人向け

まずは、「とにかくカヤック漕ぎたい!」タイプの人に向けて。
海の上を移動してる時間そのものが好きな人は、このあたりが本命候補になるはず。

  • ① 無人島カヤックキャンプツアー各社
    一言でいうと:「カヤックで行って、そこで寝る」という究極の海キャンプ代表例として紹介したのが、うるま市・浜比嘉島発の
    シーカヤックおきなわ カモメのジョナサン
    「大冒険 カヤック・キャンプツアー」

    • 片道約4km(約1時間半)をカヤックで漕いで無人島へ
    • テント泊で1泊2日、夕食タコライス&朝食パスタのキャンプごはん付き
    • ビーチクリーンも組み込まれた“フィールドにお返しする”スタイル

    僕の感覚だと、「キャンプとツーリングのちょうど真ん中」みたいな体験。
    行きのカヤックはちょっとドキドキ、帰りは達成感でニヤニヤ、みたいな(笑)。

    ・こんな人向き
    「漕ぐのは好き」「多少ハードでも非日常に振り切りたい」「人生のハイライト級の思い出が欲しい」人。
    日帰りツアーもいいけど、「一晩そこにいる」っていうのは、やっぱり別物。

  • ② 屋我地島周辺のカヤックツアー
    一言でいうと:マングローブと干潟をのんびり味わう“癒やし系カヤック”屋我地島〜周辺エリアは、マングローブ林・干潟・穏やかな湾がセットになった、
    かなりカヤック向きのエリア。
    VISIT OKINAWAやおきなわ物語でも、屋我地島は「キャンプ・カヤック・エコツアーの島」として紹介されている。朝いちでマングローブの水路をスーッと進んでいくと、
    ツアー参加者みんな自然と黙るタイミングがあって、
    あの「静かさの共有」がたまらない。・こんな人向き
    「海っていうより“水辺の自然観察”が好き」「ガッツリ外洋より、湾内でゆるく漕ぎたい」人。
    カヤック後に屋我地ビーチキャンプ場に戻ってそのまま焚き火、というルートも組みやすい。
  • ③ 塩屋湾〜トノキヤキャンプ周辺
    一言でいうと:暮らしのすぐ横を、静かに漕いでいく“生活圏カヤック”トノキヤキャンプの目の前に広がる塩屋湾は、
    やんばるの山々に抱かれた、天然の入り江。
    OKITIVEの特集でも「波が穏やかで、水面を見ているだけで心が落ち着く」と紹介されているとおり、
    ここは音より“間”を味わう場所だと思う。集落側を回ると、生活の音がうっすら聞こえてきて、
    反対側では山の緑が水面に映り込む。
    「観光地の海」じゃなくて「人が暮らしている海」という感じがすごく好き。・こんな人向き
    「派手さより、静かなローカル感が好き」「キャンプ場とセットで、落ち着いた海時間を過ごしたい」タイプの人。
    技術的に難しいわけじゃないけど、風と潮のクセをオーナーさんに聞くのが前提のフィールド。

7-2. SUPを中心に楽しみたい人向け

次は、「SUPをメインに据えたい」人向け。
SUPは風・波・人の多さにかなり影響を受けるので、
「どこでやるか」よりも「その日のコンディションでどう動くか」が大事になってくる。

  • ① NEOSアウトドアパーク南城(南城市)
    一言でいうと:キャンプの合間に“サクッとSUP”を差し込めるフィールドNEOSアウトドアパーク南城は、
    公式サイトや南城市の観光ページでも、
    「キャンプ × カヤック × SUP × E-BIKE」の総合アウトドア施設として紹介されている。
    NEOSアウトドアパーク南城について
    らしいね南城市|NEOSアウトドアパーク南城キャンプサイトの目の前がビーチなので、

    • チェックイン → 設営
    • ちょっと休憩 → 夕方1時間SUP
    • シャワー → 焚き火

    みたいな“SUPを生活の一部みたいに挟める”のがデカい。

    ・こんな人向き
    「SUPも焚き火もBBQも、全部一箇所で完結させたい」「家族キャンプで、子どもと一緒にSUPデビューしたい」人。
    日中はE-BIKEで周辺をサイクリングして、
    夕方だけSUP、なんて動き方もできる。

  • ② クリアSUP・クリアカヤック専門ツアー(各地)
    一言でいうと:
    「水族館の天井を逆さにしたみたいな景色」をSUPの上から覗けるやつ
    本文でも少し触れたけど、沖縄本島には
    透明なボードのクリアSUP/クリアカヤックを専門にしているショップがいくつかある。
    公式サイトを見ると、
    「その日の風向き・波の状態を見てベストポイントを案内します」
    というスタイルのところが多くて、まさに“コンディションで動くSUP”の代表格。僕が初めてクリアSUPに乗ったときは、
    ボードの真下を魚の群れが走っていくのが見えて、
    しばらくパドルを持つのを忘れてました(笑)。・こんな人向き
    「写真映えも重視したい」「どこでSUPするかより、その日一番いい海に連れてってほしい」人。
    キャンプ場とは別で、半日〜1日の“海遊び専用日”を作るイメージで組むと相性いい。

7-3. 焚き火をとことん楽しみたい人向け

最後は、焚き火ガチ勢向け
正直、どのフィールドでも焚き火はできるけど、
「どんな夜を過ごしたいか」で選ぶ場所は変わってくる。

  • ① トノキヤキャンプ(塩屋湾)
    一言でいうと:静かな海と小さな集落を前に、じっくり炎と向き合う夜とのきやキャンプ場は、OKITIVEの記事にもあるように
    「1日最大2組・15人まで」の小さなキャンプ場
    塩屋湾に心安らぐ「とのきやキャンプ場」夜になると、人工的な光はほんの少しだけ。
    集落の灯りと、対岸の家の灯りがポツポツ見えるだけで、
    焚き火と星空が完全に主役になる。ここで焚き火をしていると、
    不思議と音楽をかけたくなくなるんだよね。
    「海の音+炎のパチパチだけで、もう十分だな」って思わせてくれる場所。

    ・こんな人向き
    「静かに本を読みたい」「少人数でしっぽり飲みたい」「星を見ながら、ぼーっとしたい」人。
    ソロ〜デュオキャンプと特に相性がいい焚き火フィールド。

  • ② 屋我地ビーチキャンプ場
    一言でいうと:遠浅の海と夕景を背景に、ルールの中でじっくり炎を楽しむ場所屋我地ビーチキャンプ場は、公式のキャンプ案内や利用規定を見ると、

    • 直火禁止(焚き火台必須)
    • 22時以降はサイレントタイム
    • ビーチでの釣り・花火の制限あり

    といった感じで、ルールがしっかり決められている。
    屋我地ビーチ キャンプ案内

    そのおかげで、夜は本当に落ち着いた雰囲気。
    夕方、ピュアロードが少しずつ海に沈んでいくのを見届けてから、
    焚き火に火を入れる時間は、何度味わってもグッとくる。

    ・こんな人向き
    「海キャンプらしい景色も欲しい」「でも、ある程度は管理された安心感も欲しい」人。
    焚き火時間と朝焼け時間、両方楽しめる“王道の海キャンプ焚き火”スポット。

  • ③ NEOSアウトドアパーク南城
    一言でいうと:家族や仲間とワイワイ焚き火を囲みたい夜向けNEOS南城の夜は、
    トノキヤほどストイックに静かでもなく、
    観光地の大規模キャンプ場みたいに騒がしすぎるわけでもない、絶妙なライン。ファミリーやグループが多いから、
    ある程度のざわめきはあって、
    「みんなでUNOしてる声」「子どもが花火に歓声あげてる声」みたいなのが聞こえてくる。
    でも、21〜22時を越えると自然とトーンダウンしていって、
    最終的には「焚き火+小さな声の会話」くらいに落ち着く。・こんな人向き
    「家族や友達と、ちょっと盛り上がりつつ焚き火したい」「設備の安心感も外せない」人。
    ご飯のあとのマシュマロやスモアタイムにもぴったり。

7-4. 風間 陸が友だちによく聞かれる質問Q&A

Q. 結局どこから行くのがいい?1ヶ所目で失敗したくない……。
A. 正直に言うと、「初・沖縄海キャンプ」ならこの2つのどっちかから入るのがおすすめ

  • 北部でガチ海感&遠浅ビーチ → 屋我地ビーチキャンプ場
  • 南部で設備ガッチリ&アクティビティ充実 → NEOSアウトドアパーク南城

ここでまず「沖縄の海キャンプってこんな感じか〜」って掴んでから、
2回目以降にトノキヤや無人島カヤックキャンプにステップアップするルートが、失敗少なくて楽しいと思う。

Q. カヤック・SUP・焚き火、全部やりたいんだけど、どこにベース張ればいい?
A. 欲張りで最高(笑)。
そういうときは、「キャンプ場ベース+ツアーを足す」って考えると整理しやすいよ。
たとえば、

  • ベース:屋我地ビーチ or NEOS南城
  • カヤック:別日に無人島ツアー(カモメのジョナサンなど)
  • SUP:ベースのキャンプ場で体験
  • 焚き火:毎晩やる(笑)

みたいな組み方にすると、「全部ごちゃ混ぜで慌ただしい」状態を避けつつ、
ちゃんと一つ一つ味わいながら遊べる。

Q. 体力そんなにないんだけど、無人島カヤックキャンプってやっぱやめといたほうがいい?
A. 「めちゃくちゃ不安」って気持ちが強いなら、
まずは日帰りカヤックツアーからやってみるのをおすすめしたい。
そのうえで、

  • 片道1〜2時間のパドリングが「キツイけど楽しい」に感じる
  • アウトドアトイレも「まあアリ」と思える

くらいなら、無人島キャンプも十分射程圏内。
逆に、どっちも「ちょっと無理かも…」なら、
今回は屋我地・NEOS・トノキヤあたりで海&焚き火キャンプをじっくり楽しむ回にするのも全然アリだと思う。

どれか一つを選ばなきゃいけないわけじゃなくて、
「今回はカヤック強め」「次は焚き火メイン」「その次はSUP旅」みたいに、
旅ごとにテーマを変えていくのもめちゃくちゃ楽しい。

この記事が、あなたの「次の沖縄キャンプの地図」になってくれたら嬉しい。
あとは、どのフィールドに最初の一歩を置くかだけ。
その瞬間から、もう旅は始まってるからね。

8. 初心者でも安心!沖縄キャンプの注意点・Q&A


ここまで読んでくれたなら、もうほぼ「沖縄キャンプ脳」になってると思うんだけど、
最後に、初心者から友だちにめちゃくちゃ聞かれる質問をまとめておくね。
僕自身が沖縄で何回もキャンプしてきて、「ここ知らずに来てたら普通にやらかしてたな…」ってポイントも全部入れてある。


Q1. 焚き火はどこでもできる?砂浜で直火とか、やってみたいんだけど……。
A. 結論から言うと、ほぼ全部NGだと思っておいてほしい。
沖縄に限らず、日本のキャンプ場は直火禁止・焚き火台必須がほぼ標準ルール。
ビーチでの直火は、砂に炭やガラス片が残ってケガの原因にもなるから、
「ロマンは分かるけど、やっちゃダメなやつ」です。沖縄のキャンプ関連のマナーは、
観光公式サイトやキャンプ場の利用規約にもきちんと書かれていて、たとえば:

僕も昔、風が強い日に焚き火をやろうとして、管理人さんに「今日はやめとこう」って止められたことがある。
正直、最初は「え〜」って思ったけど、
実際そのあと夜中に風がどんどん強くなって、「あ、あの判断マジで正解だったわ」と心から納得した。

▼ 焚き火まわりで気をつけたいこと(僕の鉄則)

  • チェックイン時に「今日焚き火やっていい日ですか?」とスタッフに聞く
  • 焚き火台+耐熱シート+火消し用の水をセットで準備
  • 強風・乾燥注意報・周りにテントが密集している日は無理しない

「焚き火をすること」よりも、「またこの場所で焚き火が続けられるようにすること」を優先したいなと思ってる。

Q2. SUPやカヤックは、自分の道具を持ち込んでOK?
A. これはキャンプ場やビーチごとにルールが違うから、
「とりあえず持って行って現地で聞く」はやめたほうがいいやつ。たとえば屋我地ビーチみたいに、
安全面や環境保護の観点から独自のマリンアクティビティ利用規定を設けているところもある。
公式サイトのキャンプ案内や利用規定PDFを読むと、

  • 遊泳可能エリアの制限
  • 営業時間外の遊泳禁止
  • 釣りやマリンレジャーへのルール

などが細かく書かれている。
屋我地ビーチ キャンプ案内

僕もSUPを持っていくときは、予約の時点で必ず確認してる。
「マイSUP持ち込みOKか」「出ていいエリアはどこまでか」「ライフジャケット着用必須か」みたいなところはセットで聞く。

▼ 不安なら“ツアー頼り”が一番ラクで安全
正直、初めての場所+初めての海況+マイギアは難易度高め。
なので、

  • キャンプ場はのんびり焚き火ベース
  • カヤック・SUPは専門ショップのツアーに参加

という分け方が、初心者にはいちばんおすすめ。
シーカヤックおきなわ カモメのジョナサンのように、
公式サイトで安全対策や参加条件をしっかり公開しているショップを選ぶと安心感が段違いだよ。

Q3. 冬でも海で遊べる?シーズン外して行きたいんだけど。
A. 遊べる。けど、装備と期待値の調整は必須。
沖縄の冬は、本州感覚だと「ぜんぜん暖かいじゃん」と思うことも多いけど、
北風が吹き始めると体感温度が一気に下がる。気象庁の気候データを見ると、那覇の冬(12〜2月)の平均気温は15〜18℃前後で、
真冬でも10℃を大きく下回る日は多くない。
参考:気象庁|那覇 平年値
ただし海風+濡れたウェアが重なると、数字以上に寒く感じるんだよね。僕が冬〜早春に沖縄で海遊びするときは、こんな感じで装備を組んでる:

  • 上半身:ラッシュガード or 濡れてもOKなベースレイヤー+薄手のウェット or ネオプレンジャケット
  • 下半身:水陸両用ショーツ+レギンス、もしくはロングジョンタイプのウェット
  • 風よけ:コンパクトなウィンドブレーカー(これがあるだけで冷え方が全然違う)
  • 足元:マリンシューズ or ネオプレンソックス

ポイントは、「濡れないようにする」じゃなくて「濡れてもすぐ温まり直せる」装備にしておくこと。
海から上がったら、真っ先に乾いたフリース・ダウンなどに着替えるのも鉄則。

冬の沖縄キャンプは、人も少ないし星空もきれいだから、僕はけっこう好き。
ただ、夏と同じテンションで海に入ると普通に冷えるので、そこだけ注意してほしい。

Q4. 風が強い日は、どこまでがセーフ?SUPとかカヤックの判断が怖い。
A. これは本当に大事な質問。
ざっくり言うと、「初心者が自分で判断して出ていいライン」はかなり低めに見積もっておいてほしい。僕の体感+現地ガイドさんの話をまとめると、

  • 風速3〜5m:初心者でも湾内や風裏なら比較的遊びやすい
  • 風速5〜8m:経験者でもコンディション選びが重要。ビーチの向き・地形を理解している前提
  • 風速8〜10m以上:ツアーでも中止・コース変更の判断ラインになることが多い

実際、シーカヤックやSUPのツアー会社の公式ページには、
「天候・海況によりコース変更や中止があります」「ガイドの判断に従ってください」と必ず書いてある。
これは「保険のための文言」じゃなくて、本気でそうしてるからなんだよね。

僕も一度、風速7〜8mくらいの日に無理して湾の外に出たことがあって
向かい風の帰りが本気でキツかった。
あれ以来、「ちょっとでも怖いと感じたら、その日は浜遊びと焚き火DAY」って決めている。

風のチェックには、天気予報アプリ+ピンポイントの風予報サイト(WindyやWindfinderなど)がかなり役立つ。
ただ、数字だけで判断せず、現地のガイドやキャンプ場スタッフの一言を一番の参考にするのが結局いちばん安全だと思う。

Q5. 台風シーズンはいつ避ければいい?キャンセルとか怖い……。
A. 目安としては7〜10月が台風がらみのリスクが高い時期。
気象庁のデータでも、台風の日本接近数・上陸数は8〜9月にピークがあることが分かっている。
参考:気象庁|台風の統計資料もちろん、この時期でもド快晴で最高のキャンプになることも多い。
ただし、「ギリギリまで台風の進路を見て最終判断」というスタイルになるのは避けられない。僕がやっているのはこんな感じ:

  • ① キャンセルポリシーを先に確認
    予約前に、キャンプ場とツアー会社のキャンセル規定を読む。
    台風・悪天候時はキャンセル料免除になるケースもあるので、そこはちゃんとチェック。
  • ② 旅程に“逃げ道”を用意しておく
    「どうしてもこの日程でこのキャンプ場に行きたい」だとメンタル的にキツいので、
    屋内プラン(美ら海水族館・カフェ巡りなど)に切り替える案もセットで考えておく。
  • ③ 直前の「ワンチャン行けるでしょ」はやらない
    台風接近時は、飛行機・フェリーの欠航リスクもセットになってくるので、
    「ちょっと様子見てから…」で動いた結果、身動き取れなくなるパターンもある。
    僕は基本、3〜4日前の進路予報で「厳しそう」と感じた時点でプランBに切り替えるようにしてる。

台風シーズンはたしかに難しいけど、
そのぶん海の色と空気の濃度がえげつないくらいキレイな日も多い。
「行けたらラッキー」「行けなかったら次の楽しみに取っておく」くらいのスタンスで構えておくと、メンタル的にもラクだよ。

こんな感じで、ちょっとしたポイントさえ押さえておけば、
「沖縄の海とちゃんと仲良くしながら遊べるキャンプ」は、初心者でも全然狙える。

あとは、この記事を閉じたあとに、どこか一つでも公式サイトのリンクをポチっと開いてみること
その一クリック

9. まとめ:海と火が、旅を忘れられない物語に変える

ここまで一緒にイメージを旅してくれて、本当にありがとう。
書きながら僕自身も、屋我地の夕焼けとか、トノキヤの静かな夜とか、
NEOS南城でSUPからテントを眺めた光景とか、いろいろ思い出してニヤニヤしてた。

僕が沖縄でキャンプするとき、毎回ハッキリ感じるのは、
「カヤック」「SUP」「焚き火」って、ただのアクティビティじゃないってことなんだよね。

  • 屋我地ビーチの遠浅の海で、朝いちばんの静かな水面をカヤックで切り裂いたとき
  • NEOSアウトドアパーク南城の前の海で、SUPの上に立って「今日ここにテント張ってるんだよな」としみじみした瞬間
  • トノキヤキャンプで、塩屋湾と集落の灯りを前に、焚き火の炎だけを見つめていた夜

どれも、帰りの飛行機の中でふと窓の外を見ながら、
何回でも思い出しリピートしてしまうシーンばかりだ。

この記事で紹介してきたフィールドやツアーは、どれも
沖縄県公式観光サイト「おきなわ物語」や
公式観光ガイド「VISIT OKINAWA JAPAN」、
沖縄コンベンションビューロー(OCVB)などの情報とも照らし合わせながら選んでいる。

細かい最新情報やイベント、海の注意喚起なんかも、
このあたりの公式サイトをチェックしておくと安心感がグッと増す。

で、ここからが一番大事な話なんだけど——
全部いっぺんに完璧にやろうとしなくていいってこと。

  • まずは屋我地ビーチNEOS南城で、「沖縄の海キャンプってこういう感じか〜」をつかんでみる
  • 次の旅で、トノキヤキャンプみたいな“やんばるの静かな海”にステップアップしてみる
  • その次のステージとして、無人島カヤックキャンプに挑戦してみる

こんなふうに、少しずつフィールドを広げていく旅も、めちゃくちゃ楽しい。

僕はこれからも、沖縄のキャンプ場やツアーを回りながら、
「ここ、読者にも絶対紹介したいな」と思える場所だけを、ブログや記事で伝えていくつもりだ。

もしこの記事が、あなたの旅の背中をちょっとでも押せたなら、
次はぜひ、公式サイトのどれか一つで
日程検索やキャンプ場の空き状況をのぞいてみてほしい。
その瞬間から、もうあなたの沖縄キャンプの物語は始まってる。

さあ、次の休みは、いつもの公園じゃなくて、もう少しだけ南へ。
海と火と、自分の中の“まだ知らない部分”に会いに行こう。

から、次の旅の妄想が一気に広がっていくから。

関連記事

10. 情報ソース&参考リンク

この記事の内容は、僕自身が沖縄でキャンプ・カヤック・SUPを続けてきた体験に加えて、
キャンプ場の公式サイト・自治体や観光協会の一次情報・専門メディアの信頼できる記事をベースに組み立てている。

とはいえ、キャンプ場のルールや料金、アクティビティの内容はわりと頻繁にアップデートされる。
この記事をきっかけに「行ってみようかな」と思ってくれたなら、
実際に予約する前に、ここで挙げた公式サイトや問い合わせ先で最新情報をチェックしてほしい。


  • Outdoor Japan「Camping in Okinawa」

    沖縄本島&離島のキャンプ場を英語でまとめたガイド記事。
    屋我地ビーチキャンプ場をはじめとした北部エリアのキャンプ場について、
    オートキャンプ可否・BBQ設備・カヤックやSUPなどマリンアクティビティの概要が整理されていて、
    「沖縄でキャンプするってどんな感じ?」をざっくり掴むのにちょうどいい。

  • VISIT OKINAWA JAPAN「Yagaji Island」

    沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)が運営する公式トラベルガイド。
    屋我地島周辺の自然環境や、キャンプ・カヤック・エコツアーといったアクティビティの雰囲気が伝わる。
    島全体のキャラクターを知ってからキャンプ場を選びたい人におすすめ。

  • NEOSアウトドアパーク南城 公式サイト

    サイト種類(オートサイト・ソロサイト・ペットサイト・車中泊サイトなど)や、
    チェックイン/アウト時間・料金・レンタル品・カヤック/SUP/E-BIKEといったアクティビティ情報がまとまっている一次情報。
    予約前には、施設紹介/料金
    レンタル一覧をセットで見ておくとイメージしやすい。

  • 南城市観光協会「NEOSアウトドアパーク南城」

    南城市の公式観光ポータル「らしいね南城市」による紹介ページ。
    NEOSアウトドアパーク南城が、キャンプ+カヤック+SUP+E-BIKEをまとめて楽しめる南部の拠点として、
    どんな位置づけで紹介されているかが分かる。
    周辺観光(斎場御嶽・知念岬公園など)と絡めてルートを組みたいときに役立つ。

  • しま旅キャンプ「沖縄キャンプ場リスト」

    沖縄本島・離島のキャンプ場を一覧でまとめた日本語サイト。
    所在地・設備・ロケーションのざっくり比較がしやすく、
    「今回紹介した場所以外にもどんなキャンプ場があるのか」を俯瞰するのに便利。
    気になるキャンプ場を見つけたら、そこから必ず公式サイト側に飛んで詳細を確認する前提で使うのがおすすめ。

このほか、記事中で紹介したように、
気象データ・海の安全・環境配慮については、以下のような公的な情報源もあわせて参考にしている。


  • 気象庁「那覇 平年値」ほか気候データ

    沖縄本島の平均気温・降水量・強風の傾向など、気候の“数字的な裏付け”を取るのに使用。
    「本州の夏の延長」ではなく、別物として準備したほうがいい理由がはっきり見えてくる。

  • 沖縄県「ハブクラゲ等 海洋危険生物」公式ページ

    ハブクラゲやカツオノエボシなど、沖縄の海で注意すべき生き物とその対処法がまとめられている。
    海で遊ぶ前に、一度は目を通しておいてほしい安全ガイド。

  • 環境省「海洋ごみ対策」

    プラスチックごみを中心とした海洋ごみ問題と、各地で行われている対策の概要。
    「来たときより少しだけきれいにして帰る」というキャンパーのスタンスを考えるときの背景資料として活用している。

※繰り返しになるけれど、
焚き火のルール/直火の可否/SUP・カヤックの持ち込み可否/ペット同伴・サイレントタイム・料金体系などは、
キャンプ場やツアー会社ごとに違ううえに、シーズンごとの見直しもよくある。

実際に予約するときは、この記事のリンク集を入口にしつつ、
最後は必ず各キャンプ場・ツアー会社の公式サイトや問い合わせ窓口で最新情報を確認してから、
あなたの沖縄キャンプ計画を仕上げてほしい。

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