- 天草で「海キャンプ」をする魅力|碧い入り江と温暖な気候
- 失敗しない「天草の海キャンプ場」選び方
- シーン別|天草のおすすめ「海キャンプ場」マップ
- 天草の海キャンプ設営術|風・潮・砂に負けないテント張り
- 焚き火・BBQを安全に|直火禁止エリアとマナー
- 天草の海でできる遊び|釣り・SUP・磯遊び・イルカウォッチング
- 天草の海キャンプ持ち物リスト|あると安心な“+α”ギア
- モデルプラン|1泊2日「碧い入り江と焚き火」を味わう天草旅
- FAQ|天草の海キャンプでよくある質問
- まとめ|碧い天草の海で“火を囲む”という贅沢
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- 参考情報・情報ソース一覧
天草で「海キャンプ」をする魅力|碧い入り江と温暖な気候
僕、風間 陸が初めて天草の地に入ったとき──あの瞬間は今でも脳裏に焼きついている。真夏の夕暮れ、車のドアを開けた瞬間、潮の香りがまるで旧友みたいに抱きしめてきて、「あ、ここは間違いなくキャンプのフィールドとして特別だ」と直感した。日本中のキャンプ場を300泊以上まわり、海外の海沿いサイトも散々経験してきたけど、その僕が一発で“ここは違う”と感じた場所が天草だった。
まず、空気が独特なんだよ。湿度はあるのに重くない。南国のリゾートほどベタつかないけど、どこか柔らかい。潮風が肌に触れる感覚が「ふわっ」としていて、信州の山風とも太平洋側の海風とも違う。あの質感は、天草を歩いた人にしか分からないと思う。
そして、圧倒的なのが“入り江の静けさ”。リアス式の海岸線がつくり出す湾は、風の影響を受けにくく、波が穏やかで、海の音が「ザザーッ」じゃなくて「しゅ、しゅ…」と呼吸みたいに聞こえる。焚き火好きの僕からすると、この静けさはキャンプの完成度を左右するくらい大事なんだ。火の爆ぜる音がちゃんと耳に届くし、炎の動きが海面にゆっくり反射して、たまらなく気持ちがいい。
天草には、大小120以上の島々が連なり、その地形が“海のそばに泊まれるキャンプ場”の宝庫になっている。海水浴場のすぐ横にテントを張れたり、波打ち際まで5秒で到達できたり──そんなキャンプ、全国探してもそう多くはない。実際、公式の観光情報からも、天草が“海辺のレジャー・キャンプ適地”として強く推されているのが分かる。(天草宝島観光協会公式サイト)
さらに、このエリアは本当に「キャンパー向きの気候」なんだよ。外洋に面しているのに黒潮の恩恵で冬でも厳しい寒さになりにくい。僕も12月と1月に天草で海キャンプをしたけど、体感的に本州の内陸の秋くらい。風さえ読んでサイトを張れば、焚き火が本当に心地いい。むしろ“夏より秋冬の方が焚き火時間が濃くなる”のは、天草ならではの体験だと思う。
そして、天草がキャンパーを虜にする最大の理由が、“海 × 火 × 料理”の三位一体が完璧に揃ってしまうところ。地タコ、鮮魚、サザエ、車エビ…物産館で新鮮な海の幸を買い込み、焚き火の横でじっくり炙る。僕はこれまで世界中でアウトドア飯を作ってきたけど、「天草の海キャンプ飯の破壊力」はトップクラスだと断言できる。
潮風と燻煙が混ざる香り、鉄板のキュッとした焼け音、タコの甘み、海風で火の揺らぎが変わる瞬間──五感全部が全開になる。この没入感は“自然を眺めるキャンプ”じゃなくて、“自然の中に入り込むキャンプ”。天草が特別な理由はここにある。
だから、僕はよく仲間にこう言っている。「天草の海キャンプは“非日常”じゃなくて“別世界”だ」と。焚き火が似合う海、料理が進む海、静けさが深まる海──そういう海は、日本でもそう多くない。もしあなたが“本当に良い海キャンプ”を探しているなら、間違いなく天草はその候補に入れてほしい。
失敗しない「天草の海キャンプ場」選び方

「天草、海もキャンプ場も多すぎて、どこ選べばいいの?」って、よく聞かれます。正直に言うと、その気持ちめちゃくちゃ分かる。僕も最初の頃は、地図とにらめっこしながら何回もサイトをハシゴしました。で、300泊くらいフィールドを渡り歩いてきた立場からハッキリ言えるのは、“天草はキャンプ場のタイプがハッキリ分かれているから、ポイントさえ押さえれば失敗しない”ってことです。
ここでは、僕・風間 陸が実際に回りながら納得した、「現地で迷わないための海キャンプ場の選び方」を、友だちにしゃべるテンションでまとめていきます。
① 遠浅か深場か ― 子ども連れなら「遠浅」一択でいい
まず、ファミリーキャンプなら、これはもう断言できます。「遠浅の海+海水浴場併設」一択です。ここをブレさせると、一気に疲れるキャンプになります。
例えば、僕が子連れの友人家族にまず勧めるのが、黒崎海水浴場(黒崎キャンプ場)。ここは有明海に面した遠浅のビーチで、小さな子どもでも安心して遊べるのが魅力。熊本県の公式観光サイトでも「海岸は遠浅なので泳ぎだけでなく、小さな子供の磯遊びなどに向いています」と明言されています。(熊本県公式観光サイト:黒崎海水浴場・黒崎キャンプ場 / 天草宝島観光協会:黒崎海水浴場)
実際、干潮の時間帯になると「え、ここまで行けるの!?」ってくらい沖の方まで歩けて、足元はずっと膝下くらい。子どもたちはカニやヤドカリ探しに夢中だし、大人は海辺にチェアを出してコーヒータイム。「海で遊ばせておいて、そのすぐ後ろで焚き火の準備をする」という、親にとって最高の導線がここにはあるんです。
逆に、釣りメインだったり、がっつり泳ぎを楽しみたい大人グループなら、遠浅にこだわらず、ある程度水深のあるエリアや、防波堤が近いキャンプ場を選んだ方が楽しめます。このあたりは、キャンプ場検索サイトの「立地・遊び」の項目がかなり参考になるので、なっぷ:天草のキャンプ場情報もチェックしておくと失敗しづらいですよ。
② 設備で選ぶ ― シャワー・トイレ・売店は“快適さの三種の神器”
海キャンプって、とにかく体がベタつきやすいんですよ。汗+砂+潮で、放っておくと「なんかずっと気持ち悪い…」状態になる。だから僕は、特に初心者やファミリーには、シャワー設備の有無を最優先でチェックしようと口酸っぱく言っています。
さっきの黒崎キャンプ場は、トイレ・シャワー・炊事場・更衣室まで揃ったフリーサイト。(熊本県公式観光サイト:黒崎海水浴場・黒崎キャンプ場) こういうところは、キャンプ初心者や「とりあえず一回やってみたい」家族には本当にありがたい存在です。
もう一つ、設備面で僕が強く推したいのが、白鶴浜 SUNSET CAFE CAMP。ここは、環境省選定の「快水浴場百選」にも選ばれている白鶴浜海水浴場のすぐそばにある小規模キャンプ場で、シャワーやトイレはもちろん、カフェ併設で飲み物や軽食も取れる。“がっつり自炊しなくてもOK”な気楽さがあります。(白鶴浜 SUNSET CAFE CAMP公式:キャンプ場案内)
僕自身、取材や撮影で動き回る日には、ここをベースにして「昼は海で遊んで、夕方から焚き火、夜はカフェでちょっと一息」みたいな使い方をします。「全部自分たちで用意しないといけない」プレッシャーが少ないので、特に初めてのママ・パパキャンパーには心からおすすめしたいラインです。
③ “海の近さ”はメリットの裏に注意点もある
これは本当に強調しておきたいんですが、「海に近い=最高」だけで決めると、夜に後悔することがあります。波打ち際にテントが張れるロケーションは、写真映えも体験価値もハンパない。でも、潮位・風・うねりの影響をモロに受けるので、慣れていない人ほど気をつけてほしいところ。
例えば、満潮時には思った以上に水が上がってきますし、風向きが変わると一気にテントが揺れ始めることもあります。僕自身、初期の天草キャンプで「設営時は静かな湾だったのに、夜中に風向きが変わってタープがバタバタ」「ペグの刺さりが甘くて一部張り直し」という経験をしています。
なので、初回は「海が見えるけど、少し奥まったサイト」くらいがちょうどいいと思っています。波の音も聞こえるし、景色も十分に楽しめる。なのに、リスクはグッと下がる。このあたりは、現地に着いたら管理人さんに素直に相談するのが間違いないです。「今の季節・風向きだと、どのあたりに張るのが安心ですか?」と聞くだけで、けっこう具体的に教えてくれます。
④ 焚き火ルールの確認 ― 「焚き火台+耐熱シート」は天草海キャンの礼儀
焚き火好きの僕としてはここが最重要ポイント。天草の海辺のキャンプ場は、基本的にどこも直火禁止と思っておいてください。これは、砂浜や芝地を守るためでもあり、強風時の延焼リスクを抑える意味でもあります。
なので、焚き火台と耐熱シートはマスト装備。特に砂地のサイトは、焚き火台の脚が埋もれて不安定になることもあるので、焚き火台の下に板や厚めの耐熱マットをかませて安定させるのがおすすめです。
もう一つ大事なのが「風向きを読んだレイアウト」。海風は山よりも向きが変わりやすくて、さっきまで大丈夫だった煙が突然テント直撃コースになる、なんてことも普通にあります。僕は、テントと焚き火の距離を思い切って取りつつ、もし風向きが変わっても被害が最小限ですむような位置関係を意識しています。
そして、灰・炭の処理。キャンプ場によっては灰捨て場が用意されていますが、なければ必ず持ち帰る。白い灰が砂浜に残っていると、せっかくの青い海と白い砂の景色が一瞬で台無しになります。「あとから来る人のテンションを下げない」って、焚き火好きとしてのマナーだと思っています。
⑤ 予約の取り方 ― 「天草ナメてた…」と言わせないコツ
夏や連休の天草は本当に人気で、直前だと良いロケーションから埋まっていきます。僕も何度か、撮影スケジュールを後から組み直す羽目になりました…。
基本的には、各キャンプ場の公式サイトか、キャンプ場検索・予約サイト「なっぷ」を使うのがおすすめです。天草エリアだけでもかなりの件数がまとまっていて、「海が近いサイト」「バンガローあり」「風呂・温泉あり」などの条件で絞り込めるのが便利。(なっぷ:天草の海キャンプ場一覧)
僕の感覚だと、夏休み・三連休:1か月前には動き始める、通常の週末:2〜3週間前に押さえておくと、かなり選択肢が広がります。特に白鶴浜 SUNSET CAFE CAMPのような小規模キャンプ場は、完全予約制で区画数も12程度と限られているので、早めが吉です。(白鶴浜 SUNSET CAFE CAMP公式:料金・予約案内)
風間 陸に友だちがよく聞いてくる質問
Q. 「子ども連れで天草デビューするなら、どこがおすすめ?」
A. 僕なら、黒崎海水浴場(黒崎キャンプ場)か白鶴浜 SUNSET CAFE CAMPをまず候補に入れます。どっちも海が穏やかで、設備が整っていて、キャンプ“デビュー戦”の思い出がほぼ成功で終わるはず。実際、キャンプ初心者の友人家族を連れて行ったときも、「これなら毎年来たい!」って言ってました。
Q. 「ソロで静かに焚き火したいんだけど、家族連れが多いところは避けた方がいい?」
A. これもよく聞かれます。結論、時期と曜日をずらせばファミリー向けサイトでもめちゃくちゃ静かです。平日やオフシーズンの白鶴浜なんて、波音と焚き火だけの世界になることも多いです。ただ、完全に静寂を求めるなら、少しマイナーなキャンプ場や、無人島系(産島キャンプ場など)も視野に入れてもいいですね。
Q. 「結局どう探せば失敗しないの?」
A. 最後にもう一度だけ、これだけ覚えておいてほしいです。
「誰と、どんなふうに過ごしたいか?」→「その条件に合うキャンプ場を絞る」→「公式サイトと“なっぷ”で最新情報とルールを確認する」
この順番を守るだけで、「思ってたのと違う…」という残念キャンプはかなり減ります。天草はキャンプ場のバリエーションが本当に豊富だからこそ、ここを押さえるかどうかで、旅の満足度が大きく変わりますよ。
シーン別|天草のおすすめ「海キャンプ場」マップ
天草の海キャンプ場は、ロケーションも設備も個性派ぞろい。ここでは、ファミリー向け/ソロ向け/快適派/無人島派 など、用途ごとにベストな場所を紹介する。
【ファミリー向け】黒崎キャンプ場|遠浅×海水浴で“子どもが絶対に喜ぶ”

天草で「子ども連れてどこ行けばいい?」と聞かれたら、僕・風間 陸が真っ先に出す名前がここ、黒崎海水浴場(黒崎キャンプ場)です。ファミリー目線で見ても、アウトドアライター目線で見ても、条件が揃いすぎている。遠浅のビーチ、無料で使えるフリーサイト、トイレ・シャワー・炊事場・更衣室完備という安心感。熊本県の公式観光サイトでも、黒崎海水浴場は「海岸は遠浅なので泳ぎだけでなく、小さな子供の磯遊びなどに向いています」とはっきり書かれています。(熊本県公式観光サイト:黒崎海水浴場・黒崎キャンプ場 / 天草宝島観光協会:黒崎海水浴場)
実際に行ってみると、この「遠浅」の破壊力がえげつない。干潮のタイミングに当たると、「ちょっと散歩してくるわ〜」と歩き始めた子どもたちが、気づいたら沖の方でちょこちょこ動いている。大人目線では距離感にヒヤっとするけど、水深はずっと膝下〜スネくらい。波打ち際からかなり沖まで“子どもを安心して歩かせられる海”って、実はそんなに多くないんですよ。
黒崎キャンプ場は、そのビーチのすぐ裏手がフリーサイトになっていて、「海で遊ぶ → テントで一休み → 夕方からBBQ」の動線がとにかくスムーズ。サイトからビーチまでの距離が近いので、「子どもはまだ砂遊びしてるけど、大人はもう炭起こし始めちゃおうか」といった、キャンパーにとって最高の時間差が作りやすいんです。
設備面もファミリー目線でかなり優秀。熊本県公式によると、トイレ・シャワー・炊事場・更衣室が完備されたフリーサイトで、テントは持ち込み可能・利用料は無料。(熊本県公式観光サイト:黒崎海水浴場・黒崎キャンプ場) 「キャンプデビューしたいけど、いきなり何もない場所は怖い」というファミリーにとって、これ以上ない“練習フィールド”なんですよ。
僕が好きなのは、視界の抜け方。海の向こうには有明海越しに雲仙の山並みがドーンと見えて、夕方になると空と海と山がゆるやかにグラデーションになっていく。焚き火を囲みながら、その景色をバックに子どもたちが砂遊びしている光景は、親世代にとって「一生ものの写真」が撮れる瞬間でもあります。
実際、友人ファミリーを連れて行ったときは、子どもたちがひたすらカニとヤドカリを追いかけていて、大人はその後ろでコーヒー片手にチェアリング。僕は焚き火台の準備をしながら、「これぞファミリー海キャンプの理想形だな」とニヤニヤしてました。
風間 陸が友だちによく聞かれる黒崎キャンプ場Q&A
Q. 黒崎って、ほんとに子ども連れでも安心?波とか怖くない?
A. 正直、安心度はかなり高いです。公式情報でも「遠浅で小さな子どもの磯遊びにも向く」と出ているし、実際に現地で見ても、波はかなり穏やか。もちろんライフジャケットは着せた方がいいけど、「ちょっと目を離したらいきなり深場」みたいな海ではないので、親のストレスはだいぶ軽いはず。
Q. 設備ボロくない?ママ目線でも耐えられる感じ?
A. これはママ友にもよく聞かれるけど、トイレ・シャワー・更衣室がちゃんと揃っているので、「ザ・野営地」より全然行きやすいです。最新のおしゃれキャンプ場と比べると素朴だけど、そのぶん「無料でこの設備なら全然アリ!」というのが僕の感想。
Q. 風間目線で、黒崎を選ぶ一番の理由って何?
A. 一番はやっぱり、「海遊びとキャンプが、同じテンションのままシームレスにつながる」ところ。車で移動しなくても、その場で一日中完結する。子どもは海と砂に夢中、大人は焚き火とBBQに集中できる。このバランスが、天草の中でもトップクラスにいいんです。
【ファミリー向け】白鶴浜 SUNSET CAFE CAMP|透明度の高い海&夕陽の名所

「天草で“絵に描いたようなビーチキャンプ”するならどこ?」と聞かれたら、僕・風間 陸がニヤッとしながら勧めるのがここ、白鶴浜 SUNSET CAFE CAMPです。目の前に広がるのは、全長約1.3kmの白砂とエメラルドグリーンの海。しかもこの白鶴浜海水浴場、環境省が選ぶ「快水浴場百選」に堂々ランクインしている、本物の“お墨付きビーチ”なんですよ。(環境省「快水浴場百選」一覧 / JRおでかけネット:白鶴浜海水浴場)
まず、海の透明度がエグい。僕が初めて白鶴浜に立ったとき、「九州でこの色出るんだ…」と普通に声が出ました。くるぶしぐらいの浅瀬でも足元がくっきり見えて、波が寄せるたびに砂の模様がスーッと書き換えられていく。特に晴れた日の午前中、斜めから入る光で海が“ミントブルー〜エメラルドグリーン”にグラデーションする時間帯は、ずっと見ていられます。
そんな白鶴浜のビーチのすぐ奥に、小さなキャンプサイトが並んでいるのが白鶴浜 SUNSET CAFE CAMP。公式サイトにも「海が目の前の小規模キャンプ場」「サイト数は全12区画」とあるように、いい意味で“こじんまりとした隠れ家感”があるんです。(白鶴浜 SUNSET CAFE CAMP公式:キャンプ場案内)
ここがファミリーに刺さるポイントは、「がっつりキャンプも、ゆる〜くデイキャンも、どっちもアリ」なところ。管理棟はカフェになっていて、コーヒーや軽食、ホットスナックまで用意されているから、正直、全部自炊しなくてもいい。午前中は子どもと海で思い切り遊んで、午後はカフェでアイスラテをテイクアウトしてビーチを散歩、そのまま夕方からBBQ…という、“頑張りすぎなくていいキャンプ”が成立するんですよ。(白鶴浜 SUNSET CAFE CAMP公式TOP)
あと、個人的にめちゃくちゃ好きなのが夕方〜夕陽タイムの演出力。白鶴浜は西向きのビーチなので、条件がハマると、水平線に太陽が「ストン」と落ちていきます。焚き火台をビーチ側ギリギリのサイトに置いておくと、夕陽で真っ赤になった空と、オレンジにゆらぐ炎が同じトーンでシンクロする瞬間があるんです。あの時間帯、写真を撮るのを忘れてただただ眺めてしまうくらい、キャンパー的にはヤバい。
キャンプ場としての使いやすさも◎で、熊本県観光連盟の公式情報を見ると、ここ(藍の岬キャンプ場/SUNSET CAFE キャンプ場)は白鶴浜海水浴場に面したキャンプ場で、管理棟SUNSET CAFE・シャワー・トイレ完備、テント持ち込みOKときちんと明記されています。(熊本県観光連盟:藍の岬キャンプ場(SUNSET CAFEキャンプ場) / 天草宝島観光協会:藍の岬キャンプ場)
実際に僕が取材で入ったときも、サイトは芝と砂が混じったようなフラットな地面で、テントもペグも素直に入ってくれるタイプ。車は横づけできないけれど(これは公式にも「車の横づけ不可」とあります)、その分、サイト内がゴチャつかないので“歩いていて気持ちいいキャンプ場”になっています。(白鶴浜 SUNSET CAFE CAMP:料金・利用案内)
ファミリーで使うなら、昼は海遊び+カヤックやSUP、夕方からは焚き火とBBQ、締めにカフェでアイスやジュースという、“子どもが絶対に寝たくなくなる一日”が作れます。なっぷの紹介ページを見ると、実際にカヤックやSUPレンタルも行っていて、BBQコンロなどのレンタルも充実しているので、「ギアを全部そろえてないんだけど…」という家族にもハードルが低い。(なっぷ:サンセットカフェ(旧:藍の岬キャンプ村))
風間 陸が友だちに白鶴浜 SUNSET CAFE CAMPをすすめるときのQ&A
Q. 「白鶴浜って、黒崎とどう違う?どっちに行けばいい?」
A. 雰囲気で言うと、黒崎=“のびのび遊べる地元寄りビーチ”、白鶴浜=“少しリゾート感のある、美ビーチ+カフェ付き”という感じ。どっちも大好きだけど、「きれいな海と夕陽の写真をガッツリ残したい」「カフェもセットで楽しみたい」なら、まず白鶴浜 SUNSET CAFE CAMPを推します。
Q. 「キャンプ初心者でもいきなりここアリ?」
A. むしろ初心者にこそアリ。カフェ・売店・シャワーが揃っていて、キャンプギアを全部使い切らなくても過ごせるし、「疲れたらカフェに避難」という逃げ場があるのはめちゃくちゃ大事。テント設営さえなんとかすれば、あとは海とカフェと焚き火が全部楽しませてくれます。
Q. 「子ども連れでも大丈夫?海は危なくない?」
A. 白鶴浜海水浴場は、環境省の快水浴場百選にも選ばれていて、監視員がいる期間も設定されている“ちゃんとした海水浴場”。(JRおでかけネット:白鶴浜海水浴場) もちろん海なので油断は禁物だけど、ファミリー前提で整備されているビーチなので、ルールを守って遊べば安心感は高いです。
Q. 「風間的に、白鶴浜の“推し時間帯”っていつ?」
A. 断然、夕方〜日没〜薄暮。太陽が沈む直前、海と空と砂浜がぜんぶオレンジとピンクに染まりはじめて、そこに焚き火の炎が重なった瞬間、「あ、今日この時間のために来たんだな」と毎回思います。ぜひ、一度その時間帯まで残って、炎越しに夕陽を眺めてみてほしい。
【中級者向け】小島公園キャンプ場|歩いて渡る“島キャンプ”のロマン

「天草で“ちょっとワイルド寄り”の海キャンしたいんだけど、子ども連れでもギリいけるとこない?」って聞かれたら、僕・風間 陸がニヤッとしながら勧めるのが、この小島公園キャンプ場です。
場所は上天草市姫戸町。姫戸港のすぐ沖に、ポンッと浮かぶ小さな島があって、そこが丸ごと公園兼キャンプ場になっています。上天草市公式の案内でも「姫戸港に浮かぶ周囲200〜300mほどの島が丸ごと小島公園」と紹介されていて、通年営業のキャンプ場&白砂ビーチの海水浴場がセットになった島なんです。(上天草市公式観光サイト:小島公園キャンプ場 / 上天草市:小島公園キャンプ場のご案内)
まずテンション上がるのが「歩いて渡る島」ってところ。駐車場から細い一本橋みたいな道路が島まで伸びていて、そこをテクテク渡っていく。両側はすぐ海。僕は最初に渡ったとき、「うわ、これだけで旅感マシマシじゃん」とひとりでニヤけてました。しかもキャンプ利用者は荷物搬入のときだけ車で通行OKというルールなので、“気軽さ”と“離島感”のバランスが絶妙なんですよね。(公式:小島公園キャンプ場(上天草市野外施設))
島に上陸すると、まず目に入ってくるのが白砂のビーチと、その奥にちょこんと建つ管理棟。そして、海沿いをぐるっと取り囲むように遊歩道とテントサイトが配置されています。テントサイトは全部で4区画、しかも全サイトがオーシャンビュー。どこに張っても「海の前の一列目」という贅沢仕様です。(なっぷ:小島公園キャンプ場)
僕が小島公園を「中級者向け」と呼ぶのには理由があって、ここはキャンプ場全体の“距離感”がちょっとワイルド寄りなんです。電源サイトはなし、売店もミニマム、ゴミは基本持ち帰り。シャワーやトイレなどのインフラはしっかりあるけれど、「なんでも揃ってますよ〜」という高規格キャンプ場とは違う。自分たちのキャンプ力をちゃんと使う楽しさがあるんですよね。
ただ、“中級者向け”とは言っても、バンガローも3棟あるので、「テント泊はまだ不安…でも島キャンプは体験してみたい」という人にはここがちょうどいいステップアップにもなります。バンガローは5名用で、2段ベッド・冷蔵庫・トイレ・シャワー・寝具・エアコン・テレビまで完備という、なかなかの快適仕様。公式サイトでも設備が細かく載っているので、室内キャンプ派にもかなり心強いはずです。(公式:小島公園キャンプ場 バンガロー設備 / なっぷ:バンガロープラン詳細)
小島の魅力をひとことで言うなら、「1周歩いて回れるサイズ感の島を、まるごと自分たちの遊び場にできる」こと。白砂ビーチでちゃぷちゃぷ遊んで、その足で岩場に行けば磯遊び&ちょっと本気の釣りモード。上天草市の案内にも「岩場では磯遊びや魚釣りが楽しめ、夏はもちろん、いろんな遊びがぎっしり詰まった公園」と書かれているんですが、これは誇張なしです。(上天草市公式観光サイト:小島公園キャンプ場)
実際に僕が行ったときも、昼間は子どもたちが岩場でカニや小魚を追いかけ、大人はその横でのんびりと投げ釣り。夕方には島の真ん中にある小高い丘に登って、展望台から八代海の景色をひとりじめ。夜は波の音と、対岸の灯りを眺めながら焚き火──「あ、今日、ちゃんと島で1日遊び切ったな」という満足感があるんです。
料金もかなり良心的で、テントサイトはテント1張250円+小学生以上1人600円という、令和とは思えない価格設定。バンガローも4〜10月は1棟13,000円、11〜3月は6,500円〜と、オフシーズンは「これで採算とれてる?」と心配になるレベル。詳しい料金やチェックイン時間は、必ず公式ページで最新情報を確認してから行くのがおすすめです。(上天草市:小島公園キャンプ場(料金・利用案内))
風間 陸が友だちに小島公園キャンプ場をすすめるときのQ&A
Q. 「小島公園って、ファミリーでもいける?それとも完全にガチ勢向け?」
A. 僕の感覚だと、“キャンプに少し慣れてきたファミリー”向けって感じ。水場・トイレ・シャワーはあるし、バンガローもあるからガチ野営ではないけど、売店や常設遊具が充実しているタイプじゃない。ギアをある程度持っていて、「自分たちでキャンプを組み立てるのが楽しい」と思える家族にはドンピシャ。
Q. 「歩いて渡るって、子ども連れでも怖くない?」
A. 道幅は車1台分くらいで、正直、両側はすぐ海だから油断は禁物。でも、荷物搬入のとき以外は車が通らないので、大人がちゃんと付き添っていれば大丈夫。うちの場合は「ここは特別ゾーンだから、手をつないで渡ろうな」とちょっとした儀式にして楽しんでます。
Q. 「釣りメインで行きたいんだけど、どう?」
A. 釣りキャンプには相性抜群。島の周囲ほぼどこからでも狙えるし、岩場もあるから、ライトゲーム〜ファミリーフィッシングまで幅広く楽しめる。テントをベースにして「ちょっとアタリ見てくるわ」がすぐできる距離感は、小島ならではだと思う。
Q. 「風間的に“小島デビュー前”に押さえておくべきポイントって?」
A. 3つだけ。
① ゴミは必ず持ち帰る(島なので処理設備はミニマム)。
② 風に備えてペグとガイロープは多めに持っていく。
③ 公式サイトで最新の料金・予約方法・花火や焚き火のルールをチェックしてから行く。
この3つさえ押さえておけば、「島を一周遊び尽くすキャンプ」が待ってます。島キャンにちょっとでもワクワクしたなら、小島公園キャンプ場は一度は体験してほしいフィールドです。
【ソロ向け】黒島キャンプ場|静寂×無人島で、究極の海キャン

「人の気配がしないところで、波音と焚き火だけ聞いていたいんだよね…」ってソロキャン仲間に言われたら、僕・風間 陸が真っ先に思い浮かべるのが、この黒島キャンプ場(黒島無人島キャンプ場)です。
場所は天草市御所浦町。御所浦港の沖に、ポツンと浮かぶ周囲約2kmの小さな島、それが黒島。水道・電気が一切通っていない、ガチの無人島キャンプ場で、飲み水から道具まですべて持ち込みという、サバイバル寄りのフィールドです。天草宝島観光協会の公式ページにも「水道・電気などが全く通っていない無人島のキャンプ場。飲み水からすべての道具は持ち込みという、まさしくサバイバル風なキャンプが楽しめる」とはっきり書かれています。(天草宝島観光協会:黒島キャンプ場)
アクセスも、ちょっとした“儀式”です。熊本市から倉岳町棚底港まで車で約2時間、そこから定期船で約30分で御所浦港へ。さらに御所浦港から海上タクシーに乗り換えて約15分。あるいは棚底港から直接海上タクシーで約30分。ここまで来て、ようやく黒島に上陸できます。(熊本県公式観光サイト:黒島無人島 / 天草宝島観光協会:黒島キャンプ場)
上陸した瞬間に分かるのは、「あ、ここは音が少ない…」ということ。港のエンジン音が遠ざかっていくと、耳に残るのは波と風と、たまにカモメの声くらい。島の一角にあるキャンプエリアは、美しい白砂の入り江に面していて、背後は濃い緑の斜面。御所浦公式サイトにも「砂浜の美しい入り江の海水浴場と、島のひらけた場所につくられたキャンプ場」と書かれているんですが、まさにその通り。(御所浦公式サイト:黒島)
設備は、最低限。高床式の東屋と簡易トイレ、飲用不可の井戸があるだけで、シャワーも電源もなし。キャンプ場予約サイト「なっぷ」でも「水道・電気は一切なし、レンタル品なし」と明記されていて、まさしく“自分の装備とスキルだけで戦う島”という感じです。(なっぷ:黒島無人島キャンプ場)
でも、だからこそソロキャンパーの心が燃えるんですよね。僕が黒島に入ったときは、まず桟橋で荷下ろしして、テントとギアを一気にサイトまで運び込んでから、船が離れていくのを見送りました。その瞬間に訪れる、「あ、今からこの島はほぼ自分のフィールドだ」という感覚は、普通のキャンプ場では味わえないものです。
夕方になると、対岸の灯りがうっすらと見え始めるけれど、島の中はほぼ真っ暗。ヘッドランプと焚き火の明かりだけが頼りで、湧き出しの井戸(飲用不可)から水を汲んで食器を洗い、火のそばで一人飯を作る。スマホの電波も場所によっては不安定で、意図せず“強制デジタルデトックス”になるのも、黒島キャンプの醍醐味だと思っています。
夜、テントの前で焚き火にあたりながら、ふと耳を澄ますと、本当に何も聞こえない瞬間がある。波音すら一瞬止まったんじゃないかと思うくらいの静寂。そのあとで、ゆっくりと寄せてくる波の音と、パチッと薪がはぜる音だけが戻ってくる。「ああ、今ちゃんと“ひとりでいる”な」と、身体の深いところで実感できる時間です。
風間 陸がソロ仲間に話す、黒島キャンプ場Q&A
Q. 「黒島って、正直どのくらいガチ?ソロキャン初心者でもいける?」
A. ぶっちゃけると、完全なキャンプ初心者にはあまりおすすめしないです。理由はシンプルで、水道・電気なし、売店なし、レンタルなしだから。テント設営や焚き火、食料と水の計画、天気の読みなど、基本的なキャンプスキルが一通り身についている人向け。逆に言えば、「そろそろ一段上のフィールドに挑戦したいソロキャンパー」には最高です。
Q. 「荷物はどれくらい余裕みて持っていけばいい?」
A. 飲み水は最低でも1人1泊あたり4〜5Lは持っていきたいです。調理・コーヒー・手洗いまで考えると、それでもギリギリ。食料も、もし一回分の飯を落としてもなんとかなるくらいの余裕をもっておくと安心。島には井戸がありますが、公式にも「飲用不可」と書かれているので、あくまで生活用水と割り切りましょう。(御所浦公式サイト:黒島)
Q. 「安全面で気をつけることは?」
A. まず天候と海のコンディション。黒島は船でしかアクセスできないので、荒天や時化のときはそもそも渡れませんし、帰れなくなるリスクもあります。天草宝島観光協会も「船で渡らないといけないため、荒天・時化の時は不可」と注意書きをしています。(天草宝島観光協会:黒島キャンプ場) また、島内は外灯もほぼないので、ヘッドランプ・予備電池・簡易ファーストエイドキットは必須装備ですね。
Q. 「風間的に、黒島にハマる人ってどんなタイプ?」
A. 「ひとりの時間をちゃんと楽しめる人」です。誰かとワイワイやるキャンプも楽しいけど、黒島の真価は“ひとりで焚き火と波を眺めていられるかどうか”に尽きる気がします。逆に、夜に急に寂しくなっちゃうタイプには、ちょっとハードル高いかも。
Q. 「一言でいうと、黒島キャンプってどんな体験?」
A. 僕のなかでは、「文明のボリュームをいったんゼロにして、自分の感覚だけで過ごす48時間」って感じです。テントに打ちつける風の音、焚き火の匂い、砂の感触、星の明るさ——全部が濃くなる。ソロキャンが好きなら、一度は黒島でその“濃さ”を味わってみてほしい。
【快適派】SEA CRUISEグランピング熊本天草|海を望むドームテント

「キャンプはしてみたいけど、テント泊はちょっと不安でさ…」「でも焚き火とBBQと、海は欲張りたい!」──そんなワガママを全部まとめて叶えてくれるのが、SEA CRUISEグランピング熊本天草(シークルーズグランピング熊本天草)です。正直ここは、僕・風間 陸が“キャンプ沼に引きずり込みたい友だち”を連れて行く、とっておきの入口フィールド。
場所は、天草松島のど真ん中。公式情報でも「全室オーシャンビューのグランピング施設」「1区画160㎡という広さのドーム+コテージ」と紹介されていて、グランピングとしてもかなり本気度が高い。(SEA CRUISEグランピング熊本天草 公式サイト / 熊本県公式観光サイト:シークルーズグランピング熊本天草)
客室は、いわゆる“グランピングドーム”だけじゃないのがポイント。39㎡の大型ドームテントがベッドルームになっていて、そこに加えてキッチン・バス・トイレ・リビングを備えたコテージ棟がドンと隣接。さらにウッドデッキとBBQテラスまで含めると、1区画約160㎡というスイートルーム級の占有スペースがあります。(PR TIMES:施設概要解説)
実際に泊まってみると、「これホテルじゃん…いや、外は完全にキャンプだな」という不思議な感覚になるんですよ。ドーム内にはセミダブルベッド、ソファ、テーブル、エアコン完備。コテージ側にはIHキッチン、冷蔵庫、バス・トイレ、ソファ、そして屋根付きBBQスペース。しかも全室オーシャンビューで、朝起きてカーテンを開けると、目の前に天草松島の穏やかな海がバーンと広がる。ここまで来ると、「もうこれはズルい」と笑うしかないレベルです。(九州シーサイドテラス:シークルーズグランピング紹介)
ご飯まわりも自由度が高くて、食材持ち込みOKの素泊まりプランから、地元食材をガッツリ楽しめる1泊2食付きBBQプランまで選べます。公式プランページにも「持ち込み無料」「熊本天草の贅を尽くした旬の食材BBQ」とある通り、キャンパー気質が強い人は自分で食材を仕込んでもいいし、「今日はラクしたい!」なら全部おまかせもアリ。(公式予約サイト:プラン一覧 / リゾートグランピング紹介ページ)
僕が現地で一番グッときたのは、「しっかりアウトドアなのに、家族や初心者にとってストレス要素がほぼない」ところ。テント設営も焚き火台の準備もいらないし、冷暖房・バス・トイレは完全プライベート空間。子どもが寝たあとも、海を見ながら焚き火のそばで一杯…という時間が、体力を削られることなく叶います。
しかも運営元のシークルーズは、イルカウォッチングやクルーズを手掛ける海遊びのプロ。だからこそ、SUPやクルーズ、イルカウォッチングとセットで楽しめる“海遊びパッケージ”としても完成度が高いんです。日中は海で遊び倒して、夜はドームでゴロゴロしながら星を眺める──キャンプとリゾートのいいとこ取りをしたいなら、ここはかなりの本命候補です。(シークルーズ公式サイト)
風間 陸が友だちに教える、SEA CRUISEグランピング熊本天草Q&A
Q. 「正直、ここって“キャンプ”なの? ただのリゾートホテルじゃない?」
A. 正直、快適さだけで言えばホテル寄りです(笑)。ただ、外に出れば目の前は海、ウッドデッキでBBQ、焚き火スペースもあって、アウトドア感はちゃんとある。僕の感覚だと、「テント設営なし・片付けほぼなしのご褒美キャンプ」。キャンプに不慣れなパートナーや家族を“キャンプ沼”に招待するには最高の入口です。
Q. 「子ども連れでも大丈夫? 泣いたり騒いだりしても気を使わない?」
A. 全区画が独立していて、コテージ+ドーム+デッキが1棟完結型なので、プライベート感はかなり高いです。キッチン・バス・トイレも専用なので、夜中のトイレ問題もクリア。ファミリールームタイプも用意されているので、小さな子どもがいても「周りにめちゃくちゃ気を使う」という感じにはなりにくいですね。(お部屋紹介:九州シーサイドテラス)
Q. 「キャンプ経験ゼロの友だちを連れて行っても大丈夫?」
A. むしろキャンプ経験ゼロの人こそ、ここから入ってほしいくらい。テント設営・撤収・火起こしに追われて「楽しいけど疲れた…」で終わってしまうと、次に誘いづらいんですよ。その点ここなら、チェックインして荷物置いたら即“キャンプモード”。夕方から焚き火とBBQ、夜はエアコン効いたドームでぐっすり、朝は海見ながらモーニング…という完全勝利ルートが組めます。
Q. 「キャンパー目線で見て、SEA CRUISEグランピングの“推しポイント”は?」
A. いちばんは、「海とギアと食のバランスがいい」ところ。自分で凝ったキャンプ飯を作ってもいいし、BBQセットをお願いして“食べるだけ”でもいい。日中は海遊びにガッツリ振って、夜は焚き火でまったり。僕みたいに普段からガチキャンプしてる人間が、あえて“力を抜きたいときに選ぶ場所”として、かなりアリだと思ってます。
Q. 「1泊だけでも楽しめる?」
A. 余裕で楽しめます。ただ、「1泊だとちょっと足りない…」ってなるパターンが多いかも。チェックインして海を眺めて、BBQして、焚き火して、ドームでだらだらしていると、あっという間に時間が溶けるので、ゆとりがあれば2泊して“完全オフモード”に振り切るのもおすすめです。
【1日1組】海の隠れ家|釣り×海キャンの聖地

「釣りメインで1日中こもれて、しかもキャンプっぽさも欲しい。ついでに周りに気を使いたくない」――こんなワガママな相談を受けたら、僕・風間 陸がニヤリとしながら出すカードが、海の隠れ家キャンプ場(Rest&Cafe 海の隠れ家)です。
場所は熊本県宇城市三角町、天草五橋に向かう“天草パールライン”の入口あたり。熊本県の公式観光サイトでも「天草五橋のひとつ、旧1号橋のたもとにあるカフェ」として紹介されていて、目の前が本気の海。広い敷地にはカフェ、大型デッキ、BBQ、グランピング、ドッグランまで詰め込んだ、“海辺のなんでも遊び場”みたいな場所なんです。(熊本県公式観光サイト:Rest&Cafe 海の隠れ家 / 海の隠れ家 公式サイト)
で、この中にある「1日1組限定 完全貸切キャンプ場」が、とにかくヤバい。キャンプ場予約サイト「なっぷ」でも、はっきりと「完全貸切りキャンプ場(※当施設は<1日1組限定>の完全貸切りとなります。)」と明記されていて、1グループだけでデッキ・屋外リビング・釣り場まで全部使い倒せるスタイル。誰かに気を使う必要、一切なし。(なっぷ:海の隠れ家)
さらにすごいのが、その中身。公式情報やキャンプ予約サイトを見ると、備え付けとして
- BBQテーブルセット&コンロ
- ダイニングテーブル&ソファセット
- 冷蔵庫・炊飯器・ガスコンロ
- 調理器具一式・食器一式
- 焚き火台
- 家庭用電源
- 魚を活かせる生け簀(いけす)
- 魚をさばくための流し&道具
…と、「海釣り基地として必要なもの、ほぼ揃ってない?」ってレベル。実際、なっぷやキャンプ情報サイトでも「冷蔵庫や炊飯器・調理器具・食器等も一通り揃ってますので、手ぶらでOK!!」「魚を活かすためのいけすも有ります♪」と強調されています。(なっぷ:海の隠れ家 詳細 / Campla:海の隠れ家)
僕が実際に入ったときも、まず驚いたのがデッキの“釣り特化感”。大型のウッドデッキがそのまま釣り場になっていて、足元は安定してるし、真横には調理場と冷蔵庫。ライン結び直したり、コーヒー淹れたりしながら、ちょっと竿先を見る――これ、釣り人からすると「理想の動線」なんですよ。
極めつけは、「全天候型で雨でも魚釣りできます」という最近のリニューアルポイント。キャンプ比較サイト「Campla」には、令和6年3月に一部改装し、「全天候型にリニューアル」「雨でも魚釣りできます!!」とあるように、屋根付きエリアからそのまま釣りができるよう整備されているんです。これ、マジで反則級。(Campla:海の隠れ家 詳細)
料金体系もわかりやすくて、なっぷによると「施設利用料 15,000円〜(4名まで)+1名追加ごと1,000円/管理費・ゴミ処分料 1人300円」といった形。人数で割ると1人あたりはかなり良心的で、「釣り仲間4〜6人で割り勘して、まる1日海辺を占有する」と考えれば、コスパは鬼高いです。(なっぷ:料金情報)
僕がここを“聖地”と呼びたくなる一番の理由は、「釣って、活かして、さばいて、すぐ焼く」が一箇所で完結すること。デッキからルアーを投げて、釣れた魚をそのままいけすに放り込む。夕まずめが終わるころ、流し場でサクサクっとさばいて、BBQコンロでじゅうじゅう焼く。背後には焚き火台もスタンバイしていて、「焼き魚をツマミに焚き火を見ながら一杯」まで一本の線でつながっている。
しかも、公式サイトやキャンプ場情報を見ると「手ぶら釣りセット」「BBQ食材付きプラン」「ペット同伴OK」といったオプションも用意されていて、ガチ釣り勢にも、ライト層にも対応できる柔軟さがある。ファミリーで来て、日中は釣り&磯遊び、夜は貸切焚き火――という使い方も全然アリです。(なっぷ:レンタル・オプション情報 / いこーよ:海の隠れ家)
風間 陸が友だちに話す、「海の隠れ家」リアルQ&A
Q. 「1日1組貸切って、本当に周り気にしなくていい感じ?」
A. マジで完全に自分たちのフィールドです。なっぷにも「完全貸切りキャンプ場(1日1組限定)」と明記されているし、実際行ってみても他のグループと接することはありませんでした。音楽流してもいいし、夜通しで釣りしてもいいし、子どもがはしゃいでもOK。もちろんマナーは必要だけど、「隣サイトの視線」はゼロ。
Q. 「釣り初心者でも楽しめる? ガチ勢じゃないと浮かない?」
A. 初心者でも全然いけます。手ぶら釣りセットのレンタルもあるし、足場が安定したデッキからのチョイ投げ・ウキ釣りがメインになるので、ファミリーフィッシングにも向いてます。むしろ、ガチ勢は「ここ、住めるな…」って顔になります(笑)。
Q. 「テントは絶対必要? グランピングみたいな感じ?」
A. ベースは“屋外リビング付きの貸切キャンプサイト”というイメージ。テントは基本料金には含まれていなくて、必要ならオプションでレンタルする形です。デッキと屋根があるから、「デイキャンプ+夜は車中泊」みたいな使い方もアリっちゃアリ。ただ、せっかくならテント張って“秘密基地感”を全開にしたいところですね。(なっぷ:<完全貸切り>キャンププラン詳細)
Q. 「風間目線で、ここを選ぶべき人ってどんなタイプ?」
A. 3タイプかな。
- 釣りも焚き火もBBQも、全部メインでやりたい欲張りさん
- 「1日1組貸切」にロマンを感じる少人数グループ
- キャンプ初心者の友だちを“いい感じに沼らせたい”ベテランキャンパー
このどれかに当てはまるなら、海の隠れ家は刺さるはず。
Q. 「一言でいうと、“海の隠れ家”ってどんな場所?」
A. 僕の中では、「釣り好きのために用意された、海辺の秘密基地を丸ごと貸してくれる場所」です。朝から晩まで、ずっと海と向き合っていられる。魚を釣って、その場でさばいて、焚き火とBBQで食べて、波の音を聞きながら寝る。釣りとキャンプ、どっちも本気で楽しみたい人には、間違いなく“聖地”と呼べるフィールドですよ。
【海+山】竜洞山みどりの村|海を見下ろす高原キャンプ

「天草で海も山も両方ほしいんだけど、どっちか諦めないとダメ?」ってよく聞かれるんだけど、僕・風間 陸はいつもこう返します。「いや、それなら竜洞山みどりの村一択でしょ」と。
竜洞山みどりの村は、天草市新和町にある山頂系キャンプ場。公式サイトでも「熊本県天草市新和町の山の山頂にあり、別荘やバンガローも備えたキャンプ場」「眼前には不知火海、その奥には九州本土が見える」と紹介されていて、まさに“海を見下ろす高原キャンプ”ができる場所なんです。(竜洞山みどりの村 公式サイト / 天草宝島観光協会:竜洞山みどりの村)
実際に行ってみると、まず「ここ、本当にキャンプ場?」って景色にやられます。標高のある山の上から、不知火海がドーンと広がって、その向こうに九州本土の山並み。朝は海の方から太陽が昇ってきて、夕方はまた海の向こうに沈んでいく。公式の説明どおり、“朝日も夕日も海越しに見えるキャンプ場”って、全国でもなかなかレアなんですよ。(公式:アウトドア案内)
サイト構成も面白くて、フリーテントエリア・オートキャンプ場・バンガロー・ケビンがきれいにレイアウトされています。天草宝島観光協会の情報によると、4人用&6人用バンガロー、6人用&12人用ケビン、キャンプサイト最大20張、オートキャンプサイト最大20サイトと、キャパもかなり大きめ。(天草宝島観光協会:竜洞山みどりの村)
フリーサイトは木々に囲まれた“山キャンプらしい”雰囲気で、オートサイト側は眺望寄り。公式ページにも「区画有り10区+区画無し4区のオートキャンプ場」「フリーテントエリアは中央・北側に各10張程度設営可」と書かれているように、テント派も車中泊派もそれぞれ気持ちいいポジションが選べるようになってます。(宿泊施設のご紹介:竜洞山みどりの村)
僕が好きなのは、ここが「海遊びのベースとして優秀」なところ。公式サイトを読むと、みどりの村は不知火海での海水浴・カヌー・魚釣りなど、海のアクティビティの拠点にもなっていて、「海で楽しんだ後はキャンプ場でバーベキュー」と完全にセットで組まれている。実際、僕も「昼は下の海岸で海遊び→夕方に山に上がって高原サイトで焚き火」という、贅沢すぎる一日をここで何度かやっています。(公式:アウトドア案内)
設備も“山の上のキャンプ場”としてはかなり充実していて、天草宝島観光協会の施設情報によると、無料Wi-Fi(管理棟周辺)・洗濯機・自動販売機あり。バンガローやケビンにはシンク・ガスコンロ・調理器具・電子レンジ・食器類・エアコン・温水トイレ付きのタイプもあります。「山の上だけど、生活インフラはかなり整ってる」というバランスが絶妙。(天草宝島観光協会:竜洞山みどりの村 設備詳細)
しかも、サイトの周囲にはアスレチック・展望台・みかん園・散策道なんかもあって、子どもを自由に走らせるのにもピッタリ。僕がファミリーで使ったときも、「午前:敷地内を探検」「昼:海へ降りて海水浴」「夕方:サイトでBBQ&焚き火」という三部構成が自然に組めて、「あ、ここ天草の中でもかなり万能だな」と実感しました。
料金もかなり現実的で、公式情報によれば、キャンプサイトは「1人用テント880円/2人以上1,100円/タープ550円」、オートキャンプサイトは1サイト2,200円(電源利用は+500円/日)。バンガローは1棟4,400円〜、ケビンは1棟16,500円〜と、“山頂ビュー付き”としてはかなり良心的な設定になっています。(天草宝島観光協会:料金情報 / 宿泊・施設利用料金表:竜洞山みどりの村)
風間 陸が友だちに話す、竜洞山みどりの村Q&A
Q. 「海キャンじゃなくて、あえて山側に泊まるメリットって?」
A. いちばんは「涼しさと静けさ」ですね。真夏の天草は海辺だと夜も暑い日が多いんだけど、竜洞山の上まで上がると風が抜けて、体感温度がけっこう違う。あと、下界の車の音や人の気配が遠くなって、夜は本当に静か。僕は昼に海で体力使って、夜はここで高原キャンプ、っていうセットをよくやります。
Q. 「ファミリーでも使いやすい?山の上って子ども連れだと不安…」
A. むしろファミリーにはかなり使いやすい部類です。アスレチックや遊具スペースがあるし、バンガローやケビンなら室内泊なので、天候が崩れても安心。管理棟付近にシャワー・トイレ・自販機もあって、山奥の“ガチ野営”とはまったく別物です。
Q. 「海遊びのベースとしてって、具体的にはどう動く感じ?」
A. 僕がよくやるのは、
- 午前中:チェックイン前に近くの海水浴場や釣りスポットで遊ぶ
- 午後:みどりの村に上がってチェックイン → テント設営orバンガロー入り
- 夕方:展望台まで散歩しながら夕景をチェック
- 夜:サイトでBBQ&焚き火、星空観察
みどりの村自体が「海のアクティビティのベース」というコンセプトを持っているので、“海の一日”と“キャンプの夜”を一気に味わう拠点として使うのがイチオシです。
Q. 「キャンプ初心者でもいきなりここアリ?」
A. 全然アリです。むしろ、「海辺の直射日光&高温」が怖い初心者には、山頂スタートを強くおすすめしたい。テントに不安があるならバンガローやケビンを選べばいいし、レンタル品も用意されているので、「最低限のギア+好奇心」があれば十分楽しめます。
Q. 「風間的に、竜洞山みどりの村を一言で言うと?」
A. 僕の中では、「海遊び帰りに、空の近くで焚き火ができる“高原ベースキャンプ”」です。海だけでも山だけでも物足りなくなってきたキャンパーに、ぜひ一度味わってほしい天草の“第3の選択肢”ですね。
天草の海キャンプ設営術|風・潮・砂に負けないテント張り

海キャンプって、「ロケーションは最高だけど設営はちょっと難しい」フィールドなんですよ。風・砂・潮、この3つが一気に襲ってくる。だけど逆に言えば、ここを押さえれば一気に“中級者感”が出るポイントでもある。僕・風間 陸が天草の海沿いで何度もテントを張ってきて、「ここだけはマジで意識した方がいい」と確信しているコツを、友だちに話すテンションでまとめていきます。
① 砂浜は「サンドペグ」必須|普通のペグじゃマジで抜ける
まず、砂浜キャンプで一番やりがちで一番危険なミスが、「いつものアルミペグでなんとかなるでしょ?」パターン。これ、ほんとにやめたほうがいいです。普通の細いペグは、砂だとちょっとした風やテンションの変化でスッポ抜けます。
僕も最初のころ、アルミの細ペグでビーチにタープ張って、夜中に「バサァァァ!」とタープが倒れたことがあります。風が少し強くなっただけで、ペグが一斉に抜けてた。あのとき、「あ、海は山と同じ感覚で張ったらダメだ」と痛感しました。
砂浜で頼りになるのは、V字・X字・プレート型のサンドペグ。接地面が広いペグは、砂に対して“面”で抵抗してくれるので、引き抜き強度が段違いです。例えば、スノーピークやコールマンなどの公式サイトでも、砂地・雪上では「サンドペグやスノーペグの使用が推奨」されていて、地面に合わせたペグ選びの重要性が解説されています。(スノーピーク公式:テント設営Q&A / コールマン公式:ペグの種類と使い分け)
コツとしては、
- ペグは風下側ほどしっかり太め&長めを使う
- ペグは地面に対して60度くらい寝かせて打ち込む(垂直に刺さない)
- それでも不安なら、砂をかぶせて“埋めペグ状態”にして強度アップ
これをやるだけで、風が強い夜でも安心感がまったく違います。「海キャンはペグから始まる」と思っておいていいレベル。
② テントの向きは「風下に入口」|潮風を正面から受けないレイアウト術
次に大事なのがテントと風の向き。海辺はとにかく風が動きます。昼は海風、夜は陸風と、時間帯で向きが変わることもある。ここをなんとなくで張ると、「夜になったら急にテント内が寒い」「フライがバタバタうるさくて眠れない」みたいな状況になります。
僕がいつも意識しているのは、超シンプルにひとつ。
「テントの入口は、基本“風下”に向けて張る」
潮風を入口から正面で受けると、テント内の暖気が一気に持っていかれます。特に春先や秋の夜は、それだけで体感温度が3〜4℃くらい簡単に下がる。逆に、風上側にはテントの背中(壁)を向けてやると、風を逃がしながらテント全体が安定しやすいんです。
これは大手メーカーの設営マニュアルにも通じる考え方で、たとえばスノーピークやモンベルの公式解説でも「風の方向を考えてテントの出入口やフレームの向きを決める」ことが推奨されています。(モンベル公式:テント設営のポイント)
実際、天草の海キャンプ場でよくあるのが、
- 昼間の「海からの風」だけ見て張ってしまい、
- 夜に「山側からの冷たい風」に向きを変えられてしまうパターン
なので、僕は設営前に必ず「現地の管理人さんに風向きを聞く」か、もしくは「周りのベテランっぽいテントの向き」を参考にします。
さらに風が強くなる予報の日は、タープの高さをいつもより一段低くしたり、ガイロープを多めに張っておくと安心です。
③ 潮風対策は「撤収時の真水洗い」までセット|ギアを長持ちさせる海キャンの基本
そして、忘れがちだけどめちゃくちゃ大事なのが“塩対策”。海キャンは、テント・ポール・焚き火台・チェア・クーラーボックス…ありとあらゆるものが、うっすら潮をかぶります。現地では目に見えにくいけど、帰ってから放置すると一気にサビ・劣化の原因になります。
キャンプギアメーカー各社も公式に「海辺の使用後は真水でよく洗い、しっかり乾燥させてから収納してください」と繰り返し注意喚起しています。ステンレスやアルミでも、塩分が残ったままだと腐食が進みやすいんです。(コールマン公式:製品メンテナンス / スノーピーク公式:メンテナンスガイド)
僕の「海キャンプルーティン」はこんな感じです。
- 現地撤収時:
砂だけざっと落とし、濡れているものはなるべく広げて持ち帰る(詰め込みすぎない)。 - 帰宅後:
テント・タープ・ペグ・ポール・焚き火台の潮を真水で洗い流す。焚き火台は風呂場か庭でシャワーをかけるだけでもOK。 - 乾燥:
ベランダや庭で完全に乾燥させてから収納。少しでも湿ってたら翌日に持ち越し。
素材選びの段階でできる工夫もあって、
- ポールやペグ、焚き火台はステンレス・チタン・アルミ主体のものを選ぶ
- 鋼材系(スチール)は、メッキや塗装がしっかりしたもの+真水洗い前提で考える
このあたりを意識しておくだけで、ギアの寿命が本当に変わります。僕も若いころ、海キャンのあとにペグを放置して、次の山キャンで袋の中がサビだらけになってて絶望したことがあるので…同じ失敗はぜひ避けてほしいところです。
風間 陸が友だちによく言われる「海キャン設営」Q&A
Q. 「正直、海キャンってやっぱり難しい?」
A. コツを知らないとちょっと難しい。でも、ペグの種類・風向き・塩対策の3つさえ押さえれば、一気にラクになります。逆に言うと、この3つを適当にすると、どんなにいいテントを持ってても苦戦する。
Q. 「最初の海キャン、どのレベルまでギア揃えたらいい?」
A. 砂浜に行くならサンドペグだけは優先して買う価値あり。あとは耐風性のあるテント(ドーム型ならポールがクロスするタイプ)と、しっかり目のタープ。焚き火台+耐熱シートもマストですね。細かいギアは後から揃えればOK。
Q. 「撤収後のメンテ、どこまでやればいいか分からない…」
A. 迷ったら「海で使ったものは全部、一度は真水をかける」と思っておけば大体間違いないです。特にペグ・ポール・焚き火台は、シャワーで流すだけでもサビの出方がまったく違う。面倒に感じるけど、次に気持ちよく海キャン行くための“儀式”みたいなもんだと思ってます。
海キャンプはちょっと手間がかかる分、設営と撤収まで含めて“遊び”になるフィールド。天草でその感覚をつかめると、他の海沿いフィールドでも一気に楽しくなりますよ。
焚き火・BBQを安全に|直火禁止エリアとマナー

天草で海キャンプするなら、まず頭に入れておきたいのが「ほぼ全部の海辺が直火禁止」っていう現実です。これは天草だけじゃなくて、日本中の海岸ほぼ共通。多くの自治体が「海岸では直火利用は禁止」「火の取り扱いに注意」と明記していて、炭の埋設や砂浜での直火BBQは完全アウト。(豊橋市:海岸では直火利用は禁止 / 二宮町:海岸利用マナーの遵守について)
なんでここまで厳しいかというと、「火事リスク+マナー問題+景観ダメージ」の三重苦があるから。CAMP HACKや各種アウトドアメディアでも、直火禁止が増えた理由として「芝生や地面を焦がす」「燃え残り・ゴミの放置」「炭の埋め捨て」「あと片付けをしない人の増加」などが挙げられています。(CAMP HACK:直火ってなんでダメなの? / OKA camper:キャンプ場の直火が禁止される理由)
だからこそ僕は、「焚き火できる人」=「フィールドを守れる人」だと思っていて、その基準を満たす最低限のマナーを、ここでギュッとまとめておきます。
① 焚き火台+耐熱シートは必携|“直火しない”がスタートライン
まず大前提として、海辺での直火はやらない。これは法律うんぬん以前に、キャンパーの“常識”だと思ってます。サラサラの砂浜や、根っこの浅い草地の上で直火をやると、
- 地面が黒く焦げて次の人のテンションを一瞬で下げる
- 根や種にダメージが入り、植生が回復しにくくなる
- 埋めた炭が半生状態で残り、素足の子どもが踏むと大ケガ
実際、海岸利用マナーを呼びかける自治体のページでも「直火でのバーベキュー」「火の着いた炭の埋設」が危険な行為として明確にNGとされています。(二宮町:海岸利用マナー / 豊橋市:海岸は直火禁止)
なので、海で焚き火・BBQをやりたいなら、
- しっかりした焚き火台(脚付き・耐荷重あり)
- 耐熱シート(焚き火シート)
この2つは「あったらいい」じゃなく「持っていかないと始まらない」レベルの必携装備です。
僕は砂浜サイトのとき、シートを2枚重ねにすることも多いです。上に焚き火台、下側は「熱+炭+油ハネ」が地面に行くのをブロックするイメージですね。
さらに、Leave No Trace Japan(LNT)の原則でも、たき火は「影響を最小限に」「跡を残さない」「既存のファイヤーリングや焚き火台を使う」ことが推奨されています。(Leave No Trace Japan:原則5 最小限のたき火の影響)
これを海キャンに当てはめると、「焚き火台+耐熱シートで、潮風と付き合いながら最小限の火を楽しむ」のが、いちばん健全なスタイルだと僕は思ってます。
② 炭・灰は必ず指定場所へ|「埋める」は最悪の選択肢
次に、炭と灰の扱い。ここが雑だと、一気に“残念キャンパー”側に落ちます。
まず大前提として、
- 灰捨て場があるキャンプ場 → 完全に消火してから指定場所へ
- 灰捨て場がないキャンプ場・海岸 → 必ず持ち帰る
これ以外の選択肢は、基本ナシです。
よくあるNGが、
- 砂浜や草地にそのままぶちまける
- 「もう冷えてるだろ」と思って浅く埋める
こういう炭や灰の埋設は、全国の海岸で問題になっていて、自治体も公式に注意喚起しています。冷えたと思っていた炭が実は中が高温で、素足やサンダルの人が踏んで大やけど、という事故も現実に起きています。(二宮町:海岸利用マナー)
僕がやっている定番のやり方は、
- 焚き火台の火を水で完全に消す(「じゅー」という音が収まるまで)
- 残った炭・灰を耐熱性のある灰入れバケツや空き缶に移す
- 蓋をして持ち帰り、自宅で再度水をかけてから燃えるゴミ or 不燃の区分に従って処理
ポイントは、「その場所を、自分が来る前よりキレイにして帰る」意識。
Leave No Traceの考え方でも、「立ち去るときには、来たとき以上の状態に」は合言葉みたいになっています。(ZEN Camps × LNTJ:自然を傷つけない焚き火)
③ 焚き火の向きとテント位置|海風は裏切る前提でレイアウトする
海辺の焚き火で、もうひとつ大事なのが「焚き火とテントの位置関係」。
海風は山よりも風向きの変化が激しいです。さっきまで右から左へ流れていた風が、30分後には真反対から吹いてくる、なんてザラにあります。
僕が天草で焚き火をするときに気をつけているのは、
- テントを“焚き火の風下側”に置かない(逆に、焚き火をテントの風下に置かない)
- テントと焚き火の距離を思っているより1〜2m広く取る
- 風向きが変わっても最悪テントに火の粉が飛ばない角度を意識する
「いやいや、そんなに気にしなくても…」と思われるかもしれないけど、ナイロンのテントやタープに火の粉が一発でも当たると、簡単に「パチッ」とピンホールが開きます。焚き火あるあるです。
環境省の国立公園マナーでも、「キャンプやたき火は決められた場所以外ではしない」「山火事や植生の破壊を防ぐため」と明記されていて、火の扱いは“自分たちの安全+自然+他の利用者”全部を守る行為として位置付けられています。(環境省:国立公園の利用上のマナー)
だから僕はいつも、
- まずテントの安全な位置を決める
- そのあとで風向きと人の動線を考えて焚き火位置を決める
という順番でレイアウトします。「焚き火をここでやりたいから、テントはこのへんでいっか」だと、後から風に裏切られがちです。
風間 陸が友だちに答えている焚き火・BBQのよくある質問
Q. 「正直、海辺で焚き火ってもうやらない方がいい?」
A. 僕は「ちゃんとルールとマナーを守れるなら、むしろ続けていくべき文化」だと思ってます。だからこそ、焚き火台・耐熱シート・炭持ち帰り・直火禁止の4点セットは、海キャンやるなら絶対に外したくない。
Q. 「炭って、本当に持ち帰らないとダメ? 砂浜に埋めれば自然に戻るでしょ?」
A. これは完全にアウトです。埋めた炭は長期間残るし、さっきも書いたように素足で踏んだ人が大やけどするリスクもあります。自治体も「火の着いた炭の埋設」を問題行為として挙げているくらいなので、海では「炭=100%持ち帰り」と覚えておいてください。(二宮町:海岸利用マナー)
Q. 「風が強いとき、焚き火はどこまでならアリ?」
A. 風速が上がってきて炎が横倒しになるレベルになったら、僕は基本やめます。どうしてもやるなら、風防(ウィンドスクリーン)を使って、ごく小さい炎で最小限に。LNTの考え方でも、焚き火は「環境へのダメージとリスクを見て、やるかどうか決める」ものなので、「今日はやらない」という選択肢も普通にアリです。(Leave No Trace Japan:たき火の影響を最小限に)
Q. 「風間的に、いい焚き火キャンパーってどんな人?」
A. 一言でいうと、「自分がいなくなったあとも、その場所を誰かが気持ちよく使えるようにできる人」ですね。火の扱いが上手いのはもちろんだけど、跡形なく片付ける、炭を持ち帰る、芝や砂を焦がさない――この辺りまで含めて焚き火スキルだと思ってます。
天草の海で焚き火を続けていくためにも、僕ら側がちゃんと“いいお客さん”でいること。
それが回り回って、自分たちの焚き火チャンスを守ることにもつながります。
天草の海でできる遊び|釣り・SUP・磯遊び・イルカウォッチング

天草の海キャンプって、本気でやりだすと「キャンプが遊びのベースキャンプになる」んですよ。テントを張った場所が、そのまま海遊びの拠点になる感じ。ここでは僕・風間 陸が実際に天草で遊び倒してきた中から、キャンプと相性バツグンな4つのアクティビティを、具体的なフィールドとセットで紹介します。
① 釣り|アジ・キス・カサゴ・イカ…“食べてうまい魚”だらけ
まずは定番の海釣り。天草エリアは、堤防・砂浜・磯・ボートとフィールドのバリエーションがとにかく広くて、季節ごとにターゲットが変わるのも面白いところです。
- 春〜初夏:キス、カサゴ(ガシラ)、アオリイカ
- 夏:アジ、サバ、根魚いろいろ、チヌの幼魚(キビレなど)
- 秋:アジ、サゴシ、カマス、青物の回遊も
たとえば、釣具店「山本釣具センター」の天草周辺釣果情報を見ると、砂浜からのシロギス狙いで数釣りできているレポートや、堤防からのアジング・フカセ釣りでアジやグレがコンスタントに上がっている様子が載っています。(山本釣具センター:大矢野おすすめ釣り情報 / キャスティング天草店:釣果情報)
磯のカサゴ(ガシラ)狙いなら、テトラ帯や岩場の足元を探るロックフィッシュゲームが楽しい。釣果投稿サイト「カンパリ」でも、天草市〜上天草市エリアのカサゴ・メバル狙いのレポートが多数上がっていて、「足元の穴釣りで初心者でも狙いやすい」と紹介されています。(カンパリ:天草 カサゴ釣果情報)
子ども連れで堤防に立つときは、ライフジャケット必須。これは僕のこだわりというより、いまや釣り業界全体の“共通ルール”です。釣り情報サイトでも「防波堤釣りでは必ずライフジャケットを」と繰り返し注意書きがされています。(釣り情報サイト「カンパリ」:安全な釣行のお願い)
僕も天草で子どもと釣りするときは、「ライジャケ着たら釣りスタートの儀式」みたいにして、ゲーム感覚で習慣にさせています。
② SUP・カヤック|白鶴浜・魚貫崎で“海面をすべる”体験を
海が静かな天草では、SUP(スタンドアップパドルボード)やカヤックとの相性が抜群です。特に白鶴浜(しらつるはま)周辺は、透明度の高い遠浅ビーチ+レンタル施設が揃っている鉄板エリア。
白鶴浜海水浴場は、環境省選定の「快水浴場百選」にも選ばれている名ビーチで、1.3km続く白砂とエメラルドグリーンの海が特徴。周辺案内でも「SUP・カヤック・サーフボードのレンタルが可能」と紹介されています。(天草西海岸周辺情報:白鶴浜海水浴場 / 環境省:快水浴場百選)
特に白鶴浜 SUNSET CAFE CAMPでは、インストラクター付きのSUP体験ツアーを開催していて、公式ページにも「1名90分5,000円/ボード・ライフジャケット付き」「事前予約制」としっかり案内が出ています。(白鶴浜 SUNSET CAFE CAMP:SUP体験)
僕もここで早朝SUPをやりましたが、朝イチの海面は本当に“鏡”になるので、パドルを一漕ぎするだけでスーッと進む感覚がクセになります。
もう一つの穴場が魚貫崎(おにきざき)エリア。入り江が多くて波が穏やかなので、カヤックで岩場や小さな入江を探検するのに向いています。天草の海遊びを紹介するローカル施設の情報でも、魚貫崎周辺はカヤック・SUPツアーの拠点として紹介されていて、「風の影響を受けにくいリアス式海岸」という地形的な強みがあります。(天草宝島観光協会TOP)
SUP・カヤックは、
- 午前:海が静かなうちにクルージング
- 午後:キャンプサイトに戻って昼寝&焚き火準備
みたいな“午前ガチ・午後まったり”スケジュールが組みやすいのもいいところですね。
③ 磯遊び|黒崎&小島は“天然の水族館”
ファミリーキャンプで絶対に外したくないのが磯遊び。
天草だと、黒崎海水浴場(黒崎キャンプ場)と小島公園キャンプ場あたりが、“子どもが帰りたがらないスポット”として本当に優秀です。
黒崎海水浴場は、熊本県公式観光サイトでも「海岸は遠浅なので泳ぎだけでなく、小さな子供の磯遊びなどに向いています」とハッキリ書かれているフィールド。(熊本県公式観光サイト:黒崎海水浴場・黒崎キャンプ場)
干潮時になると、砂地の向こうにゴロゴロ岩場が現れて、そこにカニ・ヤドカリ・小魚がびっしり。僕もここで何度も磯遊びしてますが、「5分で1匹見つかる」どころじゃなくて、「視界に常に何かいる」レベルです。
もうひとつの小島公園キャンプ場も、上天草市公式サイトで「岩場では磯遊びや魚釣りが楽しめる」「夏はいろんな遊びがぎっしり詰まった公園」と紹介されている、海キャン+磯遊びの優等生。(上天草市公式観光サイト:小島公園キャンプ場)
島を一周するだけで、砂浜ゾーン・タイドプールゾーン・岩場ゾーンと環境が変わるので、子どもたちは一周歩き切る前に必ずどこかで捕まります(笑)。
磯遊びで僕がいつも気をつけているのは、
- マリンシューズ or 濡れてもいい運動靴(サンダルは足を切りやすい)
- 潮が満ちてくる時間帯を事前にチェック(タイドグラフアプリ必須)
- 生き物は観察したら元の場所に返す
この3つ。特にタイドプールは、「その場所の小さな生態系」なので、石の裏返しっぱなし・生き物持ち帰りまくりはNGです。
④ イルカウォッチング|天草の海キャンに“もう一段ストーリー”を足す
そして天草といえば、やっぱりイルカウォッチング。
これをキャンプ旅に1本差し込むだけで、「ただのキャンプ旅行」から「海の旅」に一気に格上げされます。
天草市五和町沖には、約300頭のミナミハンドウイルカが一年中ほぼ定住していると言われていて、「イルカウォッチング受付予約センター」の公式サイトでも「年間を通して90%以上の高い遭遇率」と案内されています。(イルカウォッチング受付予約センター公式 / 天草市イルカウォッチング総合案内所)
僕も何度か乗ってますが、本渡や五和の港から船で10〜20分も走ると、もうイルカの群れに囲まれることが多い。海面スレスレを並走してジャンプする姿は、何回見ても「うわ…」と声が出ます。
キャンプと組み合わせるなら、
- 午前:イルカウォッチング
- 午後:海キャンプ場にチェックイン → 設営&海遊び
の1日2本立てスケジュールがかなりおすすめ。
「昼はイルカ、夜は焚き火」という流れは、キャンプ旅の記憶を一気に“旅のストーリー”に変えてくれます。
風間 陸が友だちに答える、天草・海遊びQ&A
Q. 「子ども連れで一番おすすめの遊びは?」
A. 年齢にもよるけど、未就学〜小学校低学年なら磯遊び+短時間の釣りが鉄板。黒崎海水浴場や小島公園キャンプ場は、遠浅+岩場のバランスが最高で、「カニ捕まえた!」「小魚いた!」の連続です。海水浴とセットにすると、子どもはほぼ無限に遊べます。
Q. 「キャンプと組み合わせるなら、イルカウォッチングってキツくない?」
A. スケジュールを組めば全然キツくないです。午前中にイルカ、午後からキャンプ場入りにすれば、設営の時間も十分確保できます。天草市のイルカウォッチング案内でも、1回のツアー時間は約60分程度と書かれているので、半日イベントというより“午前のアクティビティ”くらいの感覚。(天草市イルカウォッチング総合案内所)
Q. 「SUPやカヤックって、初心者でもいきなり参加して大丈夫?」
A. ツアー型ならむしろ初心者向きです。白鶴浜 SUNSET CAFE CAMPのSUP体験も、インストラクター付き・ライフジャケット付きで、基本的なパドル操作から教えてくれるスタイル。風が強すぎる日は中止判断もしてくれるので、「ちゃんとした事業者のツアーを選ぶ」のがポイントですね。(白鶴浜 SUP体験)
Q. 「釣り道具持ってないんだけど、それでも楽しめる?」
A. もちろん。磯遊び+SUPやカヤック+イルカウォッチングだけでも、正直2泊3日くらい余裕で埋まります。どうしても釣りを入れたいなら、海の隠れ家みたいな「手ぶら釣りセット」「レンタルタックル」がある施設を選ぶとハードルが一気に下がります。
Q. 「風間的・天草海キャン1日モデルプランを教えて!」
A. 僕ならこう組みます。
- 朝:白鶴浜でSUP or 海水浴
- 昼:キャンプ場チェックイン&設営
- 午後:黒崎や小島で磯遊び+チョイ釣り
- 夕方:サイトに戻って焚き火&BBQ
- 翌朝:イルカウォッチングに出て、帰路へ
これ全部やると、「天草の海キャンプ=ただのキャンプじゃない」って、きっと体で分かるはず。
テントは“寝る場所”じゃなくて、“遊びの拠点”なんだって感覚を、一度天草で味わってみてほしいです。
天草の海キャンプ持ち物リスト|あると安心な“+α”ギア

天草で海キャンプを何十回もやってきて痛感してるのが、「山キャンと同じノリでパッキングすると、絶対どこかで後悔する」ってことです。
風・砂・潮、この3つが絡むだけで、必要なギアの優先順位がガラッと変わるんですよね。
ここでは、僕・風間 陸が「これだけは外すと泣く」基本装備と、「あるとマジで快適さが変わる」海キャン特有の+α装備を、リアル目線で整理しておきます。最後にソロ向けの“心の安定ギア”も少し。
【基本装備】まずはこれがないと始まらない
- テント・タープ
これは言うまでもないけど、海キャンは「耐風性」が超重要。
ポールがクロスするドームテントや、しっかりガイロープが取れるタープを選んでおくと安心感が段違いです。コールマンやスノーピークの公式サイトでも、海辺や高原では耐風性の高いモデル+しっかりしたペグダウンが推奨されています。
(コールマン公式:テント選びの基本) - サンドペグ
さっきも書きましたが、普通の細いアルミペグだと砂浜は本当に抜けやすい。
V字・X字・プレート型のサンドペグを、最低でもタープ四隅+テントの風下側分は用意しておきたいところ。スノーピークやモンベルのFAQでも、砂地・雪上では専用ペグの使用が推奨されています。
(スノーピーク公式:テント設営Q&A) - 寝袋・マット
海辺だからといって、夜が暖かいとは限りません。春・秋の天草は夜の海風が意外と冷えるので、快適温度に余裕のあるスリーピングバッグを。
そしてマットは、断熱の意味でも超大事。モンベルの寝具解説でも、地面からの冷え対策にマットのR値(断熱性能)が重要だと説明されています。
(モンベル公式:スリーピングマットの選び方) - 焚き火台+耐熱シート
直火禁止が当たり前になった今、焚き火台は「焚き火したい人の入場券」みたいなもの。
耐熱シートもセットで持っていくことで、砂や芝を焦がさない=フィールドを守ることにもつながります。Leave No Trace Japanでも「焚き火は既存の設備や焚き火台を使い、跡を残さない」ことが原則として挙げられています。
(Leave No Trace Japan:原則5 最小限のたき火の影響) - ランタン(風対策にLED推奨)
海沿いは予想以上に風の影響を受けるので、メイン照明はLEDランタン推奨です。
ガスやオイルランタンは雰囲気最高なんだけど、風が強いときは消えやすい+安全面もあるので、「LEDをメイン・燃料系はサブ」の構成がバランスいいと思ってます。
【海キャンプ特有の装備】ここから先が“後悔しないための+α”
- 防水バッグ(ドライバッグ)
海キャンで地味だけどめちゃくちゃ役立つのがコレ。
SUPやカヤックに乗る人は言うまでもなく必須ですが、そうじゃない人にもおすすめ。スマホ・財布・タオル・着替えをひとまとめに放り込んでおけば、スコール的な通り雨や波しぶきが来ても安心です。 - 速乾タオル
フワフワのバスタオルもいいけど、海キャンは「濡れる→乾かない→また濡れる」の繰り返しなので、速乾タオルが一枚あると本当にラク。
モンベルやSEA TO SUMMITなどアウトドアブランドの速乾タオルは、吸水力+乾きの早さが段違いで、1人1枚というより「1人2枚」推奨です。
(モンベル公式:タオル) - ポリタンク(足洗い・器具洗い用の真水)
「これ持ってきててマジで良かった…」ランキング第1位。
砂浜サイトだと、テント周りがすぐ“砂+塩水まみれ”になるんですよ。20Lポリタンクを1つ持っていくだけで、
・海から上がったあとの足洗い
・調理器具の簡易すすぎ
・子どもの手洗い
まで、現地で完結できます。
僕はいつも「飲み水とは別に“生活用水タンク”」を用意していて、海キャンではこれがあるだけでストレスが一段下がります。 - ラッシュガード(家族キャンプならほぼマスト)
大人も子どもも、天草の夏の日差しは想像以上に強いです。
環境省や気象庁でも、夏季のUV対策として長袖・帽子・サングラス・日焼け止めの活用が呼びかけられていますが、ラッシュガードはそれを一発でクリアしてくれる装備。
(環境省:紫外線環境保健マニュアル)
「日焼け止めぬる→海に入る→落ちる→また塗る」の無限ループから解放されるので、ファミリーキャンプなら特におすすめです。
【ソロ向け】“ひとり時間”をグッと深める小物たち
- 読書灯(小型ヘッドランプ or クリップライト)
ソロで海キャンすると、夜の時間がものすごく濃い。
波音+焚き火+1冊の本、みたいな時間を作りたいなら、手元だけを照らせる小さなライトがあると最高です。
ヘッドランプを首にかけて「ネックライト」的に使うのもアリ。モンベルやPETZLのようなヘッドランプメーカーも、テント内での読書を想定した弱モード・拡散モード付きのモデルを出しています。
(モンベル公式:ヘッドランプの選び方) - 耳栓(波音が気になる人向け)
これは人によって真逆で、「波の音でよく眠れる」タイプと「ずっと聞こえてて気になる」タイプに分かれます。
僕はどちらかというと波音ウェルカム派なんですが、初めての海キャンで「思ったより音が大きい…」と感じる人も多いので、不安なら軽い遮音の耳栓をひとつ入れておくと安心です。
ちなみに完全遮音じゃなくて、環境音はうっすら聞こえる程度のものがキャンプには相性いいです。
風間 陸が友だちに答える「持ち物まわり」Q&A
Q. 「海キャン、山キャンより何を優先して持っていくべき?」
A. 僕の優先順位は、①サンドペグ ②ポリタンクの真水 ③耐熱シート ④速乾系ウェア・タオルの4つ。
逆に忘れがちだけど重要なのがこのあたりで、ここを押さえておくと「うわ、これ持ってくればよかった…」が一気に減ります。
Q. 「ファミリーで行くとき、追加で持って行ってよかったものある?」
A. マリンシューズとラッシュガードですね。磯遊びするなら子どもの足を守るのはマストだし、日焼け対策にもなる。あとは、大きめのレジャーシート or ブルーシートを1枚余分に持っておくと、「砂まみれ荷物の一時置き場」「簡易お昼寝スペース」にもなって便利です。
Q. 「ソロのとき、ぜんぶミニマムで行きたいんだけど、削りすぎ注意なものは?」
A. 水と防寒だけは削らない方がいいです。特に天草の春・秋・冬は、海風で体感温度がガツンと下がることがあるので、薄手ダウンやフリース1枚は必ずバッグに入れておきたい。水も「飲料+調理用」とは別に、最低でも5Lは“生活用”を確保しておくと安心です。
Q. 「忘れ物を減らすコツってある?」
A. 僕はシンプルに、「山キャン共通リスト」+「海キャン専用リスト」を分けてます。
山キャン共通リストにはテント・寝袋・マット・焚き火台・ランタンなど、普遍的なギア。
海キャン専用リストにはサンドペグ・ポリタンク・ラッシュガード・マリンシューズ・防水バッグ…といった“海枠”だけをまとめておく。
出発前にこの2枚をチェックするだけで、かなり忘れ物減りますよ。
海キャンプは、ギアがひとつ増えるたびに「快適さ」と「安心感」がじわっと底上げされるフィールドです。
天草に行く前に、この記事をチェックリスト代わりにしながら、自分なりの“海キャン装備セット”を組んでみてください。
モデルプラン|1泊2日「碧い入り江と焚き火」を味わう天草旅

「天草で1泊2日するなら、どう回るのが一番“おいしい”の?」ってよく聞かれます。
僕・風間 陸が何度も試行錯誤してたどり着いたのが、“碧い入り江で遊んで、夕方は焚き火、帰りに温泉でとどめを刺す”という流れ。
ここでは、熊本市内発・車移動を前提に、実際に僕も回しているリアルな1泊2日プランを組んでみます。
【1日目】熊本 → 天草入り → 海キャン設営 → 夕陽と焚き火
- 10:00 熊本市内出発
熊本市中心部からだと、九州道・松橋IC経由で天草方面へ。
天草松島温泉の公式情報でも、松橋ICから上天草市までは車で約60分と案内されています。
(天草松島温泉:アクセス情報)
なので、コンビニで氷や飲み物を補充しつつ、ゆるっと出発でOK。 - 11:30 道の駅で海鮮調達
僕がよく寄るのは「道の駅 上天草さんぱーる」。
ここは国交省の道の駅案内でも「天草地域の玄関口」「旬の農林水産物や海鮮丼が楽しめる物産館」と紹介されていて、車えび・タコ・真鯛、天草晩柑、新鮮野菜までまとめて揃えられます。
(熊本県公式観光サイト:道の駅 上天草さんぱーる / 国交省:道の駅 上天草さんぱーる)
僕はここで、BBQ用の魚介・地ダコ・野菜・晩柑をガッと買い込みます。
余裕があれば、レストランで「さんぱーる御膳」や海鮮定食をランチにしてもいい。公式メニューにも、刺身・エビフライ・ハモカツなど、天草感強めの定食が並んでます。
(さんぱーる レストランメニュー) - 13:00 チェックイン&設営
キャンプ地は、ファミリーなら黒崎キャンプ場や白鶴浜 SUNSET CAFE CAMPあたりが使いやすいライン。
・黒崎=遠浅&無料フリーサイトで“海水浴+焚き火ベース”
・白鶴浜=快水浴場百選の美ビーチ+カフェ付きグランピング寄り
どちらもチェックインはだいたい午後からなので、13時前後に着いて設営スタート、というイメージです。
(各キャンプ場の詳細は本文中の個別セクションを参照、公式情報は
黒崎海水浴場・黒崎キャンプ場 /
白鶴浜 SUNSET CAFE CAMP公式 をチェック) - 15:00 海遊び・釣り
設営が一段落したら、キャンプ場を“ベース”にして海で遊ぶ時間。
・ファミリー → 遠浅ビーチで海水浴&磯遊び(黒崎・白鶴浜・小島あたり)
・釣り好き → 堤防や岩場でアジ・キス・カサゴ狙い
天草周辺の釣具店(山本釣具センター、キャスティング天草店など)の釣果情報を見ると、シロギス・アジ・カサゴあたりは初心者でも狙いやすい定番ターゲットとして紹介されています。
(山本釣具センター:大矢野おすすめ釣り情報 / キャスティング天草:釣果情報)
子どもと堤防に立つなら、ライフジャケット着用を“釣り開始の儀式”にしておくと安心&楽しいです。 - 17:30 夕陽を見ながら焚き火スタート
個人的に「天草で一番好きな時間帯」がここ。
西向きビーチの白鶴浜や、入り江越しに夕陽が見える黒崎・小島あたりなら、海に落ちていく夕陽+焚き火という反則コンボが決まります。
焚き火台+耐熱シートをセットして、子どもがいるなら「ここからは火のエリアだから、この線の内側は大人と一緒にね」とかルールを共有しておくと安心。 - 19:00 地元食材でBBQ
昼に「さんぱーる」などで仕入れた海鮮と野菜の出番。
道の駅 上天草さんぱーるは、国交省の紹介でも「車えびやタコ、真鯛など上天草の特産が揃う物産館」と書かれているので、“その日のBBQがそのまま上天草の味覚カタログ”になります。
(道の駅 上天草さんぱーる:施設紹介)
タコはオリーブオイル+にんにくでアヒージョに、白身魚は塩だけでシンプルに網焼き。
焚き火の横で、「今日、海で遊んだ場所の味を食べてるんだよな」って実感しながら飲む一杯は、だいたい危険なうまさになります。
【2日目】朝の海 → SUP or カヤック → 温泉で締めて帰路
- 6:00 海辺の散歩
僕が天草の海キャンで一番推したいのは、実は朝イチの静かな時間です。
砂浜や防波堤をサンダルでちょっと歩くだけで、前日の喧騒がウソみたいに静かな海が広がっている。
白鶴浜や黒崎のような海水浴場エリアでも、朝6〜7時台はほぼ貸切状態のことが多いので、子どもと貝殻拾いしたり、ソロならコーヒーを持って浜辺で一杯、なんて時間をここに差し込んでほしい。 - 8:00 朝食(ホットサンドなど)
僕は、海キャンの朝は“火を使わない簡単ごはん+一杯のコーヒー”派です。
バーナーでお湯を沸かして、ホットサンドメーカーでハムチーズ or 前日の残り物を挟んで焼くだけ。
片付けがラクなので、このあとSUPや温泉に行く体力をしっかり残せるのもポイント。 - 10:00 SUP or カヤック体験
2日目のメインアクティビティは、SUPかカヤック。
とくに白鶴浜 SUNSET CAFE CAMP周辺だと、インストラクター付きSUP体験があり、公式ページにも「90分コース・ボード&ライフジャケット付き・要予約」と、ビギナー向けツアーとして案内されています。
(白鶴浜 SUNSET CAFE CAMP:SUP体験)
朝の海は風が弱い日が多いので、「2日目午前にSUP/カヤック → 昼前に撤収」という流れが安定。
リアルな話をすると、ここで全力で遊ぶ前提なら、テント撤収はSUP前にある程度済ませておくか、デイ料金を払って午後までゆっくり撤収にするか、どちらかの作戦がオススメです。 - 12:00 温泉に寄りながら帰路へ
海で遊んだあとは、温泉で塩と疲れを全部落として帰るのが風間流。
天草エリアは日帰り温泉も充実していて、たとえば本渡方面なら「ホテルアレグリアガーデンズ天草・天然温泉 ペルラの湯舟」。ナップの温泉特集でも「海を一望できる露天風呂」が推されている定番スポットです。
(なっぷ:天草の日帰り温泉まとめ)
上天草寄りなら、天草松島温泉エリアのホテル竜宮 海ほたるなど、松橋ICに戻る途中で立ち寄れる温泉も多いです。
(ニフティ温泉:松島温泉 日帰り温泉)
いずれにせよ、「温泉に入ってさっぱり → 道の駅でソフトクリーム → 帰路」までが1セットだと思ってもらってOK。
風間 陸が友だちに答える「天草1泊2日プラン」Q&A
Q. 「1泊2日で、ぜんぶ詰め込みすぎじゃない?」
A. 体力と相談ですが、遊びを“1日目:海+焚き火/2日目:SUP+温泉”の2ブロックに分けると、そこまでバタつきません。
チェックアウト時間が早いキャンプ場なら、2日目のSUPを諦めて「朝のんびり → 温泉 → ランチ」に振るのも全然アリです。
Q. 「道の駅はどこに寄るのがベスト?」
A. ルート的には、行きがけに上天草の「道の駅 上天草さんぱーる」、天草下島まで行く場合は2日目に「道の駅 宮地岳かかしの里」という合わせ技もおすすめ。
宮地岳かかしの里は、廃校を活用した珍しい道の駅で、地元農産物と海産物が揃う“里山×海のハイブリッド物産館”。
(道の駅 宮地岳かかしの里 公式 / 国交省:道の駅 宮地岳かかしの里)
Q. 「イルカウォッチングも入れたいんだけど、どこに組み込めばいい?」
A. 僕なら、2日目午前をイルカ/午後を温泉&帰路に差し替えます。
天草市のイルカウォッチング案内でも、ツアー時間は約60分前後とされているので、午前中に1本乗って、その足で本渡〜松島の温泉に向かうイメージですね。
(天草市イルカウォッチング総合案内所)
Q. 「キャンプ初心者でも、このモデルプランいきなりマネして大丈夫?」
A. 焚き火・SUP・釣り・温泉まで全部盛りはちょっとハードなので、初回は「海遊び+焚き火+温泉」くらいに絞るのがおすすめです。
テント設営に慣れていないと、どうしても時間と体力を持っていかれるので、“やる遊びを減らす代わりに、一個一個をちゃんと味わう”方向で考えると失敗しにくいですよ。
このモデルプランをベースに、「イルカを足す」「SUPを外してカヤックにする」「温泉を2軒ハシゴする」みたいに、自分流にチューニングしてもらえたら嬉しいです。
天草の海キャンプは、プランを組んでいる段階からもう旅が始まってますからね。
FAQ|天草の海キャンプでよくある質問
Q. 冬でも海キャンプできますか?
A. できます。しかも、ちゃんと装備を整えればむしろ「冬こそ天草の海キャン」派になってもおかしくないくらいです。
天草は黒潮の影響を受けるおかげで、熊本市内や内陸よりも冬の冷え込みがやわらかく、天草市や上天草市の観光案内でも「温暖な気候」「冬も過ごしやすいエリア」といった表現がよく使われています。
(参考:天草宝島観光協会 公式サイト)
僕も12〜2月に何度か海沿いで張ってますが、ポイントは3つ。
- 寝袋は“限界温度”じゃなく“快適温度”で選ぶ(マイナス域までカバーできる3シーズン+α)
- マットは厚め&高断熱(地面からの冷え対策が超重要)
- 風対策を最優先(風下に入口、風上側をしっかりペグダウン&ガイロープ)
昼間はロンT+フリースくらいで過ごせる日も多いけど、夜の海風は油断すると普通に刺さるので、ダウンジャケット・ニット帽・ネックウォーマーあたりを1セット持っていくと安心です。
「焚き火のありがたみを一番感じる季節」が冬の天草なので、混雑を避けてゆっくり火を囲みたいなら、冬海キャンは本当にアリですよ。
Q. 直火できる場所はありますか?
A. 率直に言うと、「天草の海辺=直火できないと思っておいた方がいい」です。
これは天草に限らず全国的な流れで、各自治体やキャンプ場のルールでも、海岸・芝地での直火は禁止がほぼデフォルト。熊本県内でも、観光協会や自治体の案内で「キャンプ場以外での焚き火・BBQは控えてください」「直火は禁止」といった注意書きが増えています。
(例:熊本市公式サイト内 各種公園利用案内 など)
理由はシンプルで、
- 砂浜や芝が黒焦げになる → 景観ダメージがデカい
- 根や種を焼いてしまい、植生が回復しにくくなる
- 埋められた炭で素足の子どもが大やけどする事故が実際に起きている
なので、僕はいつも「焚き火台+耐熱シートまでが焚き火セット」だと話しています。
これはLeave No Trace Japan(LNT)の原則5「最小限のたき火の影響」にも通じる考え方で、「焚き火をするなら、跡を残さず、地面にダメージを与えない工夫をしよう」という考え方です。
(参考:Leave No Trace Japan:原則5 最小限のたき火の影響)
どうしても直火がしたい人へ。
天草エリアにも、山側や一部のキャンプ場で「条件付きで直火OK」の場所が存在しますが、必ずキャンプ場の公式サイトか電話で最新ルールを確認してください。ルールが変わっていることも多いので、「ネットの古い情報だけを見て直火してしまう」のが一番危ないパターンです。
Q. 車がなくてもアクセスできますか?
A. 結論:上天草エリアならギリ現実的、天草市の奥まで行くなら車があった方が圧倒的に楽。
でも、「どうしても車なしで行きたい!」という相談もよく受けるので、現実的なラインだけ正直に書きます。
まず、上天草市(松島・大矢野あたり)なら、熊本駅・熊本桜町バスターミナルからの路線バスでもアクセス可能です。
熊本県の公式観光サイトや産交バスの案内でも、「熊本市内から上天草市へは高速バス・路線バスが多数運行」と明記されています。
(参考:産交バス:路線・高速バス案内 / 熊本県公式観光サイト:上天草エリア)
車なしで現実的な動き方は、例えばこんな感じです:
- 熊本市内 →(バス)→ 三角・松島エリア
- バス停からタクシー or 送迎サービスがあるキャンプ場・グランピング施設を選ぶ
具体的には、SEA CRUISEグランピング熊本天草のような、
・バス停から徒歩圏内 or 送迎相談がしやすい施設
・食事付きプランあり(買い出し・調理の手間が減る)
みたいな場所を選ぶと、車なしでもかなり快適に楽しめます。
(参考:SEA CRUISEグランピング熊本天草:アクセス)
一方で、天草下島の奥(黒島・御所浦・天草市の西海岸エリアなど)は、バス本数も少なく、キャンプ場までの“最後の一歩”が長いことが多い。
僕の正直な感覚としては、
- 上天草メインで「海+キャンプ体験」→ 車なしでもなんとかなる
- 下島の海キャンプを本気でやりたい → レンタカー or マイカー推奨
という切り分けです。
「車がないから、天草は無理だ…」とあきらめる前に、まずは上天草エリアのバス+グランピング・オートキャンプ場から攻めてみるのがおすすめです。
まとめ|碧い天草の海で“火を囲む”という贅沢
ここまで読んでくれてる時点で、かなり本気で「天草の海キャンプ、気になってる側の人」だと思うんですよ。
アウトドアライターとして何度も通ってきた僕・風間 陸から、最後にひとつだけ、ちょっと真面目なことを伝えさせてください。
天草の海って、ガイドブック的には「透明度の高い海」「リアス式海岸」「イルカウォッチング」みたいなキーワードで語られがちなんですが、現場でテント張って、焚き火して、朝晩の空気を吸ってると、それだけじゃ全然足りないんですよね。
白鶴浜の快水浴場百選レベルの海もあれば、遠浅で子どもが走り回れる黒崎、島を歩いて一周できる小島、無人島の黒島、海を見下ろす竜洞山…と、「海キャン」と一言でまとめるのがもったいないフィールドだらけです。
(参考:スポット一覧は 天草宝島観光協会公式サイト からチェックできます)
僕自身、仕事とプライベート合わせて何十回も天草で張ってきましたけど、毎回最後に思うのはだいたい同じで、
「ああ、やっぱり火を囲む時間って、日常のノイズを一段ミュートしてくれるな」ってことなんです。
- 昼間、子どもたちが磯でカニを追いかけてた黒崎の砂浜
- SUPで漕ぎ出した白鶴浜のエメラルドグリーン
- 小島公園で、島を一周してクタクタになった夕方の潮風
- 黒島の夜、波音と薪のはぜる音しか聞こえなかったあの静けさ
こういう断片が、焚き火の炎を見ながら一気に「今日」という1日にまとまっていく感じがある。
天草の海キャンプは、その“まとめる時間”の質が、とんでもなく高いフィールドだと本気で思っています。
もちろん、このガイドで紹介したキャンプ場や遊び方は、全部ちゃんと実在していて、公式情報もきちんと裏が取れる場所だけを選んでいます。
行く前にもう一度、
天草全体の情報は 天草宝島観光協会、
上天草エリアは 上天草市公式観光サイト、
イルカに会いに行きたくなったら 天草市イルカウォッチング総合案内所
あたりをチェックしてもらえれば、最新の営業情報やルールもバッチリ確認できます。
で、ここからが一番大事なところなんですが──
天草の海キャンプは、「完璧な準備ができてから行く場所」じゃなくて、「行きたいと思ったタイミングで、一度飛び込んでみる場所」だと思っています。
最初は、黒崎や白鶴浜みたいな設備の整った海水浴場併設サイトからでもいい。
グランピングのSEA CRUISEから入って、「キャンプ、意外といけるかも」と思ってもいい。
そこから少しずつ、小島公園の島キャンプや、いつか黒島の無人島ソロにステップアップしていけばいい。
このガイドを閉じたあと、もしスケジュールアプリを開いて「天草」って打ち込んだ人がいたら、
それはもう、半分は旅が始まってる証拠です。
次に焚き火の前で深呼吸するのは、きっとあなたの番。
そのとき、
燃やすのは薪か、
それとも「いつか行きたい」で止めていた自分の背中か。
天草の碧い入り江で、火を囲む時間を、ぜひ一度、自分のものにしてきてください。
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参考情報・情報ソース一覧
本記事の内容は、筆者の実体験に加え、天草エリアの公式観光情報、自治体が公開する海岸利用ルール、キャンプ場・アクティビティ提供事業者の公式ページ、そして複数のアウトドア専門メディアの一次情報をもとに構成しています。
海沿いのキャンプ場は天候・強風・潮位・条例改正・設備変更などにより、ルールや料金が変わることがあります。予約前・出発前には以下の公式情報を必ずご確認ください。
- 天草宝島観光協会(キャンプ場・海水浴場・観光全般)
熊本県天草観光ガイド天草宝島観光協会のホームページです。天草の最新情報、釣り情報、体験滞在、陶芸工房、天草の風景、観光マップなど、天草のことなら何でもお任せください。 - 黒崎海水浴場・黒崎キャンプ場(遠浅ビーチ/磯遊び向き)
黒崎海水浴場本渡との境界にある海水浴場。海岸は遠浅で子どもでも安心して遊ぶことができる。 - 白鶴浜SUNSET CAFE CAMP(快水浴場百選・SUP体験対応)
藍の岬キャンプ場(SUNSET CAFE キャンプ場)熊本県内でも3カ所しか選定されていない「環境省選定 快水浴場百選」の一つ、 白鶴浜海水浴場に併設のキャンプ場。透明度が高く、水平線に沈む夕陽を眺める事が出来る。 【白鶴浜海水浴場についてはこちら】 - 竜洞山みどりの村(海と山を同時に楽しめる高台キャンプ場)
熊本県 天草市 竜洞山 みどりの村のホームページへようこそ トップページ竜洞山みどりの村は、熊本県天草市新和町の山の山頂にあり、別荘やバンガローも備えたキャンプ場です。 自然豊かで、美しい海も緑の木々で満ち溢れた山も一度に体験できる隠れ処的なキャンプ場です。 夜になると人工的な音は全て消え、静寂の中で本当の自然... - 産島キャンプ場(無人島キャンプ・事前予約必須)
産島キャンプ場 – 熊本県天草の無人島キャンプ場 - SEA CRUISE グランピング熊本天草(手ぶら泊の快適系施設)
シークルーズグランピング熊本天草【公式】天草の海を遊びつくすシークルーズグランピング熊本天草がある天草松島で、穏やかな波の音と瞬く星空のもと地元食材を使ったバーベキューで極上のグランピング体験を。 - キャンプ場予約サイト「なっぷ」天草周辺キャンプ場一覧
天草のキャンプ場天草のキャンプ場22件から探せるのは、キャンプ場検索サイト【なっぷ】。天草のキャンプ場情報が充実!おすすめ・人気・ランキング・地図から検索・比較できます! - アウトドアメディア「hinata」天草キャンプ特集
天草のおすすめキャンプ場12選!穴場キャンプ場の宝庫 | キャンプ・アウトドア情報メディアhinata自然豊かな天草のおすすめキャンプ場を一挙に紹介します。水平線から日の出・日の入りを見ることのできるところや、周囲の島々を展望できるところなど、特徴豊かなキャンプ場が揃っています。コテージやバンガローのあるおしゃれなキャンプ場にも注目。 - アウトドアメディア「ROUTe」天草キャンプのススメ
ROUTeROUTeはアウトドアと旅と暮らしのリージョナル・マガジンです。キャンプや登山などのアウトドア情報をはじめ自然に寄り添う暮らしや旅の情報をお届けします。
※本記事に掲載している各キャンプ場・アクティビティの料金・予約方法・設備・ルール(直火禁止・ゴミ規定・駐車情報など)は執筆時点のものです。
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