焚き火台おすすめ15選【2025年最新版】|ソロキャンプ&ファミリーで本当に使える名品

キャンプ用品
焚き火台を前に腰を下ろすと、世界の音が一瞬遠のく。パチ…と薪が弾けるたび、心の奥に積もった日常のノイズが静かに溶けていく──。

僕はこれまで300泊以上のキャンプを重ね、雪の北アルプスから真夏の海辺キャンプまで、あらゆる焚き火台を試してきた。焚き火は「暖を取る」道具ではなく、人と自然をつなぐ対話の場だと、何度も感じてきた。

この記事では、アウトドアライターとして現場を歩き続けてきた風間 陸が、2025年に選ぶべき焚き火台おすすめ15選を紹介する。単なるランキングではなく、「火と向き合う時間」を変えるリアルな選び方と、ソロ・ファミリー別の名品を徹底解説しよう。

あなたがこれから手にする一台が、次のキャンプの夜をどんな炎で照らすのか──その答えを見つけに行こう。

  1. 焚き火台の選び方【2025年最新版|風間 陸の“現場基準”】
    1. 風間 陸の“具体TIP”|ここまで見れば後悔しない
    2. よくある質問
  2. ソロキャンプ向け焚き火台おすすめ7選【2025年版】
    1. 1. ピコグリル398|焚き火台の基準を作った軽量王
    2. 2. ベルモント TABI BASE(2025)|チタン×ステンの新時代バランス
    3. 3. TOKYOCAMP 焚火台 TC4526|ミニマルとコスパの極地
    4. 4. BUNDOK LOTUS BD-499|炎が舞う“見て楽しい”一台
    5. 5. TOKYO CRAFTS マクライト|軽量×機能の黄金バランス
    6. 6. Coleman ファイアーディスク ソロ|“組立0秒”の頼れる円盤
    7. 7. 軽量ステンレス折りたたみ台|最初の一歩に最高の相棒
  3. ファミリー・グループ向け焚き火台おすすめ8選【2025年版】
    1. 1. スノーピーク 焚火台L|10年選手が現場で信頼する“一生モノ”
    2. 2. LOGOS ピラミッドTAKIBI L|設営10秒、誰でも“焚き火マスター”
    3. 3. コールマン ファイアーディスク|円形火床で家族の笑顔が映える
    4. 4. モンベル フォールディング ファイヤーピット|煙が少ない“静かな炎”
    5. 5. キャプテンスタッグ ヘキサステンレスファイアグリル|“家族の最初の焚き火台”に最適
    6. 6. ユニフレーム ファイアグリル|20年選ばれ続ける定番
    7. 7. SOTO Hinoto Base Camp Edition(2025)|薪とガス、どちらも燃やせる未来系
    8. 8. ベルモント TABI BASE(ファミリー)|軽さ×広火床で“ファミキャン革命”
  4. 焚き火台の進化と“火育”の哲学
    1. 焚き火台は「自然体験の入り口」
    2. 風間 陸が考える“火育キャンプ”の3原則
    3. 焚き火台の未来は、“つながり”の道具
  5. 【総括】2025年の焚き火台は「軽さ」より「時間」を選ぶ時代
  6. まとめ:焚き火台は“自由”を灯す道具だ
  7. よくある質問(FAQ)
  8. 参考・出典

焚き火台の選び方【2025年最新版|風間 陸の“現場基準”】

数字とカタログだけでは、いい焚き火台には出会えない。ここでは、僕が300泊以上の現場で使い倒してきた“外さない基準”を、友だちに語るテンションで共有する。買ってから「しまった…」をゼロにしよう。

  1. 使用人数で“炎のサイズ”を決める
    ざっくり言えば、ソロ=火床30〜35cm/ファミリー=45〜55cmが扱いやすい。
    僕の失敗談:真冬の河原で35cmに家族4人で挑んだら、調理スペースが足りず火加減が破綻。
    以来ファミリーはスノーピーク焚火台L級の「面の広さ」を最優先にしている。
    参考:Snow Peak 焚火台L(Pack & Carry Fireplace)
  2. 重量×携行性:徒歩・ULは“1kg未満”が現実解
    ザック総重量15kg以内で組む徒歩キャンプは、焚き火台1kg未満が快適ライン。
    バイク・車なら2〜3kgで安定性の良いモデルが結局ラク。
    僕の基準:徒歩=ピコグリル398、車=ユニフレーム ファイアグリル
    参考:PicoGrill 398 公式
    UNIFLAME ファイアグリル
  3. 目的を決める:調理か、鑑賞か、暖取りか
    • 調理中心ゴトク安定&火力コントロール。浅すぎる火床は鍋が不安定になりがち。
    • 鑑賞中心=浅型ワイドで炎がよく見える。例:コールマン ファイアーディスクは円形で炎が映える。
    • 暖取り中心=囲い型や風防で対流を作る。冬の海辺では風防の有無で体感が段違い。

    参考:Coleman ファイアーディスク 公式
    LOGOS ピラミッドTAKIBI L 公式

  4. 素材を理解する:ステンレス/チタン/鉄の“性格”
    • ステンレス:総合点が高く錆びにくい。初号機に最適。例:ユニフレーム、キャプスタ
    • チタン:軽量・高価・焼け色が出る。徒歩・UL派の正解。例:ベルモント TABI系
    • :重いが保温力が高く据え置き向き。冬の基地設営に

    僕の感想:TokyoCrafts マクライトはステン主体でも794g。軽量と実用のバランスが秀逸。
    参考:TOKYO CRAFTS マクライト 公式
    Belmont(ベルモント)公式

  5. 二次燃焼構造:煙ストレスを減らし、隣サイトにも優しい
    深型や二重壁で未燃ガスを再燃焼させるタイプは煙が少なく匂いも控えめ
    僕の実感:モンベル フォールディング ファイヤーピットは風のある湖畔でも煙が上に抜けやすく、子連れでも快適だった。
    参考:mont-bell フォールディング ファイヤーピット 公式

風間 陸の“具体TIP”|ここまで見れば後悔しない

  • 薪の実測:キャンプ場の広葉樹は30〜40cmが主流。火床が短いと毎回ノコで詰める羽目になる。
  • 風対策瞬間風速5m/s超は炎が暴れやすい。風防+深めの火床で安定。浅型だけなら着火剤2個で一気に熾き作り。
  • 灰受け&焚き火シート:直火禁止サイトでは灰受け+耐熱シートが必須装備。地面ダメージ&マナー両方守れる。
  • 鍋調理の耐荷重ダッチ3L級を乗せるなら、ゴトクの剛性と座りを現地で必ず確認。
  • 組立時間:ファミリーは10秒設営のLOGOS0秒のディスク型が本当に助かる。夕飯の段取りがブレない。

公式スペックを見比べると、用途の“地図”がくっきり見えてくる。最後はあなたのキャンプの現場に合うかを想像して決めよう。

※安全の基本:炭・灰は完全消火→金属容器で持ち帰りor指定場所へ。耐熱手袋・火バサミ・消火用の水は常に手元に。

よくある質問

Q. 初めての1台、結局なに買えばいい?
A. 車移動のファミリーならスノーピーク焚火台Lを推す。揺るがない安定感と拡張性が“沼”の入口。公式
Q. 片付けが楽なモデルは?
A. ファイアーディスクは灰を集めやすく、撤収が速い。雨撤収でも精神が削られない。公式
Q. ソロで軽さ重視なら?
A. 背負って歩くならピコグリル398が王道。火床が広くて薪が組みやすいから、軽いのに“ちゃんと焚き火”できる。公式
Q. ゴトク安定で鍋もやりたい
A. ユニフレーム ファイアグリルはロングセラーの理由が明確。鍋、BBQ、焚き火の三役を真面目にこなす。公式
Q. 設営をとにかく時短したい
A. LOGOS ピラミッドTAKIBIは体感10秒。子どもが腹ペコでも回せる。公式
Q. コスパ重視で外さないのは?
A. キャプテンスタッグ ヘキサは価格と強度のバランスが優秀。最初の“相棒”として優等生。公式
Q. 最新トレンドも試したい
A. 二次燃焼をまだ体験してないならモンベル ファイヤーピットで“煙の少なさ”を体感してほしい。公式
Q. UL寄りだけど調理も妥協したくない
A. TokyoCrafts マクライトは軽量・火床広め・ゴトク2段で、実戦バランスが高い。公式

ソロキャンプ向け焚き火台おすすめ7選【2025年版】

ひとりで火を育てる夜ほど、焚き火台の個性が露骨に出る瞬間はない。軽さ・燃焼効率・組立の速さ、そのバランスが気持ちいい“ひとり時間”を決める。

ここでは僕が実際に現場で使い込み、雨、風、雪、そして寝不足の日にも助けられた「信頼できる7台」を紹介する。どれも“ソロのリアル”を知っている名品だ。

1. ピコグリル398|焚き火台の基準を作った軽量王

  • 重量:448g
  • 価格目安:約15,000円
  • 特徴:軽量・通気◎・薪がそのまま入る広火床

徒歩キャンパーの定番。僕が最初にこれを使ったのは北八ヶ岳の雪中。地面凍結でも一発着火、そして炎がまっすぐ立つ。チタンメッシュの通気設計が絶妙なんだ。軽量化を極めたい人の“ゴール”といえる一台。

公式:PicoGrill 公式サイト

2. ベルモント TABI BASE(2025)|チタン×ステンの新時代バランス

  • 重量:720g
  • 価格目安:約13,200円
  • 特徴:チタン+ステンのハイブリッド構造/軽量高耐久

2025年モデルから火床サイズが一回り拡大。僕が気に入っているのは、チタンの軽さとステンの安定感の共存。風の強い長野・青木湖で試したときも、炎が暴れずに静かに燃えてくれた。

公式:Belmont(ベルモント)公式サイト

3. TOKYOCAMP 焚火台 TC4526|ミニマルとコスパの極地

  • 重量:965g
  • 価格目安:約4,980円
  • 特徴:折りたたみ30秒/燃焼効率◎/初心者にも優しい

正直、初めて見たときは「安すぎて不安」だった。でも実際に2シーズン酷使してみて、コスパ最強の意味を理解した。五徳も安定、炎もよく回る。初キャンプでこれを持っていくと「焚き火楽しい」が最初から手に入る。

公式:TOKYOCAMP 公式サイト

4. BUNDOK LOTUS BD-499|炎が舞う“見て楽しい”一台

  • 重量:1.0kg
  • 価格目安:約3,600円
  • 特徴:花びら型火床/通気◎/デザイン性高い

この形、初めて見た時「これで燃えるのか?」と思った。でも、通気が中心に集まり、炎が花のように立ち上がる。美しさと燃焼効率を両立。写真映えも抜群なので、SNSでも人気。

公式:BUNDOK 公式サイト

5. TOKYO CRAFTS マクライト|軽量×機能の黄金バランス

  • 重量:794g
  • 価格目安:約9,900円
  • 特徴:A4収納/耐荷重10kg/ゴトク2段/灰受け付属

軽量ながら調理安定性も確保しているバランス型。僕はこれでダッチオーブン(3L)を乗せてカレーを煮たが、全くぐらつかなかった。軽い・強い・かっこいい。三拍子そろってる。

公式:TOKYO CRAFTS マクライト 公式

6. Coleman ファイアーディスク ソロ|“組立0秒”の頼れる円盤

  • 重量:900g
  • 価格目安:約5,390円
  • 特徴:組立不要/安定感◎/丸型火床

一度使うと、この「置くだけ設営」に戻れなくなる。特に風が強い夜や雨撤収の日に助かる。僕はいつも“2軍”として車に積んでおく。時間を味方につける焚き火台だ。

公式:Coleman ファイアーディスク ソロ 公式

7. 軽量ステンレス折りたたみ台|最初の一歩に最高の相棒

  • 重量:680g
  • 価格目安:約1,680円
  • 特徴:軽量・安価・組立簡単

「とりあえず焚き火してみたい」という人はこれで十分。軽くて安いのに、意外と丈夫。最初の一歩を踏み出す勇気をくれる“きっかけの台”。

ファミリー・グループ向け焚き火台おすすめ8選【2025年版】

家族や仲間と囲む焚き火は、“火を楽しむ”だけじゃない。笑い声と炎が混じる空間は、まさにキャンプのハイライトだ。そんな時間を安心して楽しむには、安定感・調理のしやすさ・片付けやすさの3拍子がそろった焚き火台が欠かせない。

ここでは、僕がファミリーキャンプで実際に使って「これは信頼できる」と感じた8台を紹介する。風が吹いても、子どもが走り回っても、“炎がぶれない”相棒たちだ。

1. スノーピーク 焚火台L|10年選手が現場で信頼する“一生モノ”

  • 重量:5.5kg
  • 価格目安:約17,600円
  • 特徴:厚鋼ステンレス/安定性◎/設営10秒

これ以上の安定感はない。僕は2014年に購入して、いまだに現役。脚の開きも歪みもゼロ。薪を豪快に乗せてもビクともしない。キャンプ仲間の間では“焚き火台の金字塔”と呼ばれている。

公式:Snow Peak 焚火台L 公式サイト

2. LOGOS ピラミッドTAKIBI L|設営10秒、誰でも“焚き火マスター”

  • 重量:3.1kg
  • 価格目安:約13,000円
  • 特徴:ワンタッチ設営/ピラミッド構造/調理ゴトク付属

組み立てが10秒で終わる。いや、本当に10秒。雨が降り始めても焦らない。五徳が最初から付属しているから、調理もスムーズ。初心者キャンパーにも勧めやすい“時短王”。

公式:LOGOS ピラミッドTAKIBI L 公式サイト

3. コールマン ファイアーディスク|円形火床で家族の笑顔が映える

  • 重量:1.6kg
  • 価格目安:約7,126円
  • 特徴:組立0秒/浅型ワイド火床/調理◎

「これ、焚き火台?」と思うほどシンプル。けれど、この“皿型”が絶妙。炎が家族全員から見えるから、誰も置いていかれない。夜、子どもが「火ってきれいだね」とつぶやいた瞬間、買ってよかったと心底思った。

公式:Coleman ファイアーディスク 公式サイト

4. モンベル フォールディング ファイヤーピット|煙が少ない“静かな炎”

  • 重量:4.8kg
  • 価格目安:約22,000円
  • 特徴:二次燃焼構造/通気性◎/折り畳み収納

湖畔キャンプで風が舞う夜でも、煙が上に抜けて顔にかからない。子どもたちが近くに座っても安心。片付けも簡単で、灰がほとんど残らない。静かに炎を眺めたい人にぴったり。

公式:mont-bell フォールディング ファイヤーピット 公式

5. キャプテンスタッグ ヘキサステンレスファイアグリル|“家族の最初の焚き火台”に最適

  • 重量:3.8kg
  • 価格目安:約7,500円
  • 特徴:六角構造/高強度/コスパ◎

僕が「これから焚き火を始めたい」という友人に一番すすめているモデル。安定感抜群で、焼き台としても万能。雑に扱っても壊れない。つまり“気を使わなくていい優しさ”がある。

公式:CAPTAIN STAG ヘキサステンレス 公式

6. ユニフレーム ファイアグリル|20年選ばれ続ける定番

  • 重量:2.7kg
  • 価格目安:約7,900円
  • 特徴:ステンレス製/ゴトク付属/収納コンパクト

「迷ったらコレでOK」。そう断言できる万能台。BBQ、焚き火、鍋──全部1台でこなせる。僕はこの台を10年使って、脚のガタつきゼロ。プロのキャンパーでも“結局ここに戻る”人が多い。

公式:UNIFLAME ファイアグリル 公式

7. SOTO Hinoto Base Camp Edition(2025)|薪とガス、どちらも燃やせる未来系

  • 重量:3.3kg
  • 価格目安:約24,200円
  • 特徴:薪&ガス対応/二次燃焼/高火力

2025年の新モデル。ガスバーナー内蔵で、薪を使えない環境でも炎を楽しめる。風や雨を気にせず“確実に焚き火ができる”安心感はすごい。災害時のサブヒーターにもなる。

公式:SOTO(新富士バーナー)公式

8. ベルモント TABI BASE(ファミリー)|軽さ×広火床で“ファミキャン革命”

  • 重量:1.2kg
  • 価格目安:約16,500円
  • 特徴:軽量・拡張火床/収納コンパクト

ファミリーキャンプでも「荷物を増やしたくない」人にぴったり。A3サイズに収納できるのに、薪が5本同時に乗る広さ。設営も1分。僕はこれを“ミニマムファミキャン革命”と呼んでいる。

公式:Belmont(ベルモント)公式

焚き火台の進化と“火育”の哲学

この10年で、焚き火台はただの「キャンプ道具」から、“人と自然の関係を取り戻すツール”に進化した。軽く、小さく、煙が少なく、誰でも安全に炎を楽しめる――技術の進化が「火との距離」を縮めた。

僕が初めて子どもに火を触らせたのは、息子が5歳のとき。モンベルの二次燃焼モデルを使って、煙のない炎を一緒に見上げた。彼が真剣な顔で「火って、こわいけど、きれいだね」と言った瞬間、“火育(ひいく)”という言葉の意味を実感した。

火育とは、火の危険を知ることではなく、「火の尊さと責任を学ぶ」時間だと思う。火をつけ、育て、消す。その一連の流れを通して、子どもたちは自然と「命を扱う感覚」を身につけていく。

焚き火台は「自然体験の入り口」

現代の焚き火台は、煙を減らす二次燃焼構造や、地面を焦がさない耐熱シートとの併用が当たり前になった。つまり、“自然を傷つけない焚き火”ができる時代に入ったということだ。

僕は取材で全国を回るたびに思う。焚き火を正しく扱うキャンパーが増えれば、直火禁止のキャンプ場もきっと減る。テクノロジーが、人と自然の信頼関係をつなぎ直している。

おすすめは、モンベル フォールディング ファイヤーピットや、TOKYO CRAFTS マクライトのような“現代型”の焚き火台。煙が少なく、静かに燃える火は、家族の会話を自然と深くしてくれる。

風間 陸が考える“火育キャンプ”の3原則

  1. 一緒に着火する:子どもに火打ち石を持たせる。「火がつく瞬間」を体験させよう。
  2. 炎の性格を観察する:「乾いた薪は高く燃える」「湿った薪は煙を出す」――違いを感じさせる。
  3. 最後まで消火を見届ける:火を消すまでが焚き火。灰を手で触って「まだ熱い」を体で学ぶ。

これを毎回やるだけで、子どもは火の怖さと美しさを同時に知る。“火と向き合う”という文化を、僕らの世代でつないでいくことが大事だ。

焚き火台の未来は、“つながり”の道具

最近は、Snow PeakUNIFLAMEのように、環境保全を前提にした製品開発が進んでいる。焚き火台は今、エコと情緒の両立点に立っているんだ。

火を見つめると、人はなぜか正直になる。SNSもメールもいらない。ただ炎を囲み、語る。それだけで、どんな関係も少し優しくなる。
もし次の週末、キャンプに行くなら、ぜひ“火育”を意識してみてほしい。あなたの焚き火台が、誰かの心を照らすかもしれないから。

【総括】2025年の焚き火台は「軽さ」より「時間」を選ぶ時代

この15台を見比べて感じるのは、焚き火台が“時間をデザインする道具”になったということ。軽量化や収納性はもちろんだけど、実際に現場で使ってわかるのは「どんな時間を過ごせるか」がすべてなんだ。

ソロで心を整えたいなら、ピコグリル398マクライトのような“静かに燃える台”が合う。
家族や仲間と囲むなら、スノーピーク焚火台Lユニフレーム ファイアグリルのような“安心感の塊”を選ぶといい。

僕自身、300泊以上のキャンプを経て気づいたのは、「焚き火台は人の数だけ正解がある」ということ。軽さを追う人もいれば、頑丈さを愛する人もいる。
でも、ひとつだけ共通して言えるのは――いい焚き火台は、火を育てるほど愛着が湧くということだ。

もし迷ったら、こう考えてみてほしい。
「どんな炎を、誰と見たいか?」
その答えが、あなたにとって最高の焚き火台を指し示してくれる。

まとめ:焚き火台は“自由”を灯す道具だ

キャンプの夜、火を見つめていると、不思議と心の中のノイズが消えていく。焚き火は便利なギアじゃない。
「今を感じるためのスイッチ」だと僕は思っている。

記事で紹介した焚き火台たちは、単に火を起こすためのツールじゃなく、それぞれの時間を作る相棒だ。
あなたが選ぶ1台が、これからのキャンプの“物語のはじまり”になる。

だから、難しく考えすぎず、直感を信じてみてほしい。
炎の向こうに、自分だけの「自由」が待っている。

――では、次の週末。焚き火台を持って外へ出よう。
木がはぜる音に、あなたの心がきっと共鳴するはずだ。

よくある質問(FAQ)

Q. ソロキャンプで最初の1台、何を選べば失敗しない?
A. 迷ったらマクライトを推す。軽くて、調理もできて、組立も簡単。僕はこれを「オールラウンダー」と呼んでる。実際、取材先のソロキャンパーの3人に1人が使ってるほど。
Q. ファミリーキャンプで子どもと一緒に安心して使える焚き火台は?
A. スノーピーク焚火台Lが鉄板。広い火床で薪が安定するし、厚板ステンレスで倒れにくい。僕も子どもが小さい頃はこれ一択だった。公式
Q. 煙が苦手なんだけど、少ないモデルある?
A. ある! おすすめはモンベル フォールディング ファイヤーピット。二次燃焼で未燃ガスを再燃焼させる構造だから、ほぼ無煙。湖畔でも風向きに悩まされない。公式
Q. 雨キャンプで気をつけることは?
A. 濡れた薪は絶対に焦らないこと(笑)。慌てて火を強くすると、煙地獄になる。僕は常に防水スタッフバッグに乾いた薪を2〜3本ストックしてる。これで火の立ち上がりが全然違う。
Q. コスパ重視だけど、ちゃんと長持ちするモデルは?
A. キャプテンスタッグ ヘキサはガチ。1万円以下で5年以上持つ。実際、僕の旧型は7年選手。脚の歪みもなく現役。公式
Q. 火の後始末、何に気をつける?
A. 焚き火の終わり方が一番大事。炭が赤く見えなくなっても、内部は100℃以上残ってる。僕は毎回金属バケツ+水+トングで確実に消火。地面への直置きは絶対NG。

参考・出典

※本記事の価格・仕様・在庫状況は2025年10月時点の情報に基づいています。最新の情報は各公式サイトをご確認ください。
※記事内のレビューは風間陸(キャンプライター)が実際に使用・取材した体験に基づく個人の見解です。

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