- 焚き火の前で思い出す、最初の買い物
- キャンプ用品の買い方の基本|「何を・どこで」買うかの考え方
- この章のミニFAQ
- 店舗で買うメリット・デメリット|実物に触れる安心感とプロの助言
- この章のミニFAQ
- ネット通販で買うメリット・デメリット|安さ・レビュー・選択肢の広さ
- この章のミニFAQ
- アウトレット・セールでの買い方|“型落ち”は本当にお得か?
- この章のミニFAQ
- 中古・リユース市場も活用する|エコで賢いキャンプギア選び
- この章のミニFAQ
- キャンプ用品を買う前にチェックすべき「失敗回避リスト」
- この章のミニFAQ
- 【まとめ】自分のキャンプスタイルを見つける買い方を
- 終わりに:あなたの手に馴染むギアが、次の焚き火を待っている
- FAQ|キャンプ用品の買い方・選び方 よくある質問
- 参考・引用元
焚き火の前で思い出す、最初の買い物
焚き火の灯りが揺れるたびに、僕はいつも思い出す。
はじめてギアを買った日のことだ。
右も左も分からず、店頭で眺めたテントの布地を指でなぞりながら、
「これで本当に自然の夜を越せるのか」と胸が高鳴った。
あれから20年――世界中のキャンプフィールドを歩き、
延べ300泊を越える野営を経験してきた。
その中で痛感したのは、「どこで、どう買うか」こそが、快適なキャンプの第一歩だということ。
店舗で手に取る安心感。
ネットで見つける掘り出し物。
そしてアウトレットで出会う“一期一会”のギア。
どれも正解だが、選び方を誤れば焚き火の夜は遠のく。
この記事では、アウトドアライターであり、元アウトドアメーカー勤務の僕・風間陸が、
豊富な現場経験とブランド取材をもとに、
「後悔しないキャンプ用品の買い方」を、店舗・ネット・アウトレットの比較を通して丁寧に解説する。
あなたの手に馴染む“本物のギア”を見つける、その旅のはじまりへようこそ。
キャンプ用品の買い方の基本|「何を・どこで」買うかの考え方
結論からいくよ。僕はギアを「命・快適・趣味」の3レイヤーに分けて買う。これで迷いが8割消える。
命=安全(テント・寝袋・マット・ヘッドランプ)、快適=疲労軽減(チェア・テーブル・クーラー)、趣味=嗜好(焚き火台・調理器具・小物)。
レイヤーが上に行くほど、正規サポートと修理性の厚いブランドを最優先。これは300泊の実戦で何度も学んだ“地味だけど最強の原則”。
僕の「ここを見れば失敗しない」チェックリスト
- テント:店舗で設営デモ必須。ポール材(A7001/A6061)、フライの耐水圧、前室の奥行き、メッシュ量、スカートの有無を触って確認。
破損時は正規修理が命綱。例:コールマン「修理・パーツ購入」/
モンベル「修理・保証」/
スノーピーク「製品サービス依頼」 - 寝袋:温度表記は必ずEN/ISO 23537(快適温度/下限温度)で比較。肌感ではなく「客観数値」で選ぶ。
参考:NANGAの規格解説(EN13537/ISO23537) - マット:冷えは地面から来る。R値(断熱)と厚み、バルブ形状(ツイスト/ワンウェイ)を要確認。実店舗で寝転んで「骨当たりゼロ」かチェック。
- ライト:ヘッドランプは命レイヤー。ルーメンだけでなく照射パターン、赤色灯、電池互換(単三/単四 vs 充電式)を。
参考:Petzl ヘッドランプ公式/
ACTIK CORE製品ページ - ウェア・レイン:高機能素材はケア前提で寿命が伸びる。GORE-TEXの公式手入れ手順をブクマしておこう。
参考:GORE-TEX 公式お手入れガイド
どこで買う?僕の“使い分け”はこうだ
- 店舗:テント・寝袋・チェアなど体感必須は店で。スタッフの「この風向きだと張りはこう」といった現場目線の一言が、実戦で効く。
- ネット:パーツ・消耗品・小物はネットで相場を叩く。レビューは「使用環境が自分と近い人」の声だけ拾うのがコツ。
- アウトレット:カラー変更やマイナーチェンジ流れの良品が狙い目(保証条件は必ず確認)。
例:モンベル アウトレット/
スノーピーク サポート
当事者としての“具体例”を3つ
- 前室の浅いテントで雨撤収→幕内がずぶ濡れ:以来、前室奥行き70cm以上を必須基準に。実店舗で「前室で靴の脱ぎ履き」まで試す。
- 寝袋の“快適温度”を甘く見て震え夜:ISO 23537の快適温度を基準に-5℃マージンで選ぶようにしたら、以後ノープロブレム。
- ヘッドランプを“明るさだけ”で選んで白飛び:スポット+ワイド切替、赤色灯、ロック機能の有無が大事。Petzlのような実績ブランドでトラブル激減。
“安く買う”より、“長く使う”。 修理体制があるブランドは結果的に一番安い。
公式の修理・保証窓口を購入前にブックマークしておくと、現場で壊れても「怖くない」。
- コールマン カスタマーサポート(修理・パーツ・クリーニング)
- モンベル カスタマーサービス(修理・保証・メンテ)
- スノーピーク 保証・修理
要は、“自分の環境で壊れにくい”と“壊れても直せる”の二段構え。ここまで考えて買うと、キャンプはもっと自由になる。
この章のミニFAQ
Q. テントはネット買いでもいい?
A. 初テントは店で張ってからの一択。前室の奥行きや出入口の高さは数字より体感差がデカい。どうしてもネットなら、同型を店舗で触ってから型番指定で買おう。
Q. 寝袋の温度って何を信じればいい?
A. ISO 23537の「快適温度」が基準。自分の最低気温から-5℃マージンで選ぶのが僕の定石。参考:NANGAの解説
Q. ヘッドランプはどのスペックが必須?
A. ルーメンだけ見ない!ワイド/スポット切替・赤色灯・ロック機能・電池の入手性。Petzlや同格の実績ブランドが安心。公式ラインナップ
Q. サポート重視のブランドって?
A. 日本で修理体制が太いのはコールマン・モンベル・スノーピーク。窓口はブクマ推奨:
コールマン修理/
モンベル修理/
スノーピーク保証・修理
店舗で買うメリット・デメリット|実物に触れる安心感とプロの助言
僕はキャンプギアを買うとき、まず「触って・座って・張って」みる。
画面じゃ分からない“あの感覚”こそ、店舗でしか得られない価値なんだ。
たとえば、スノーピークの直営ストアに行くと、実際にテントを張って風通しまで試せる。
あの空間で、ナイロンが風を受ける音を聞くだけでワクワクする。
スノーピーク公式ストアでは、全国の店舗で設営デモやメンテナンス相談も受け付けている。
一度、僕がモンベルの店頭で寝袋を選んだとき、スタッフが
「これ、快適温度-5℃まで体感できますよ」と実際に寝かせてくれた。
ネットじゃ絶対に味わえない“体温で確かめる買い物”だ。
(参照:モンベル公式ショップ案内)
店舗で買うメリット
- ① 実物を五感で確かめられる:質感・重さ・音・におい。ギアは感覚で選ぶもの。座面の沈み方一つで疲労が変わる。
- ② スタッフの知識が宝:現場経験豊富な人が多く、「このテントは雨撤収が楽」「このチェアは砂地でも沈みにくい」など生の声が聞ける。
- ③ サポート・修理の即対応:破損・欠品・保証確認をその場で依頼できる安心感。
店舗で買うデメリット
- 価格は定価が多い:メーカー直営や正規店は値引きが少ない。でも、修理・保証対応が確実。
- 在庫が限られる:人気カラーや季節商品はすぐ品切れ。取り寄せになる場合も。
- 時間と距離:大型店舗が少なく、地方だと移動コストも考慮が必要。
実体験:僕が「店で買って本当に良かった」3つの瞬間
- 焚き火台の脚長さ比較:Snow Peakの焚火台LとUNIFLAMEのファイアグリルを店頭で見比べ。実際の“炎の高さ”を確認できたから、後悔ゼロ。
- チェア座面の沈み具合:Helinoxのチェアワンを座ってみて「沈みすぎず立ちやすい」感覚が分かった。オンラインだけなら絶対スルーしてた。
- 寝袋のサイズ感:モンベルのダウンハガー#3を試して、ジッパーの引きやすさと保温性をその場で体感。スタッフの温度アドバイスも神。
やっぱり店舗は“体感の積み重ね”。僕はこれを「キャンプ前のキャンプ」と呼んでる。
ギアを選ぶ時間そのものが、もうキャンプの始まりなんだ。
「安く買う」より、「納得して選ぶ」。それが、次の焚き火の火を育てる燃料になる。
この章のミニFAQ
Q. 店舗で買うなら、どのブランドショップが安心?
A. 迷ったらまずスノーピーク・モンベル・コールマン直営。どこも自社修理工房があって、保証が明確。公式リンクはこちら:
スノーピーク公式 /
モンベル公式 /
コールマン公式
Q. ホームセンターのキャンプ用品ってどう?
A. 正直、消耗品(ガス缶・炭・ペグ)なら全然アリ。でも、テントや寝袋は性能差が激しい。展示品の状態・保証を確認してから買うのが鉄則。
Q. 店舗で値引き交渉ってできる?
A. 実はできる。展示品や型落ちはスタッフに「アウトレット扱いあります?」と聞くと、けっこう裏で出してくれる(笑)。
僕もモンベルで展示テーブルを20%オフで買ったことがある。
Q. 初心者が行きやすい店舗ってどこ?
A. モンベルストアが断然おすすめ。説明が丁寧で、初心者にもわかりやすく提案してくれる。
店舗検索はこちら → モンベル全国店舗一覧
ネット通販で買うメリット・デメリット|安さ・レビュー・選択肢の広さ
正直、僕もキャンプギアの半分以上はネットで買ってる。
理由はシンプルで「早い・安い・比較できる」から。夜中にコーヒー飲みながらギアをポチるあの時間、たぶんキャンパーみんな好きだと思う(笑)。
でも、便利な反面“落とし穴”も多い。
並行輸入品、偽物、保証なしの商品…これらに引っかかると、最初の焚き火前に心が折れる。
だからこそ、僕は「信頼できる販売元」を徹底的に見極めている。
公式・信頼できるネットショップ
- コールマン公式オンラインショップ(正規保証+限定カラーあり)
- スノーピーク公式オンラインストア(修理受付・ポイント連携)
- モンベルオンラインショップ(店舗受け取り可・会員特典あり)
- Amazon公式ブランドストア(コールマン)
- 楽天市場 スノーピーク公式
これらの“公式マーク”が付いたショップなら、偽物・並行輸入品を避けつつ正規保証も受けられる。
特にコールマン公式では、非正規販売による保証対象外の注意喚起が出ている。→ 公式注意喚起ページ
ネット購入のメリット
- ① 価格比較が一瞬:複数サイトで相場を比較できる。セールやクーポンの重ね技で最大30%以上安くなることも。
- ② レビューが豊富:実際の使用感や欠点を先に知れる。「寒かった」「軽くて便利」などのリアルな声は宝。
- ③ 限定カラーやネット限定モデル:特にコールマン・スノーピークはEC専売色を出すことがある。
- ④ 在庫が多い:大型ギアも在庫確認や即日配送が可能。
ネット購入のデメリット・注意点
- 並行輸入品:価格は安いが、保証・修理が受けられないリスク。
- 偽物(コピー品):特にAmazonマーケットプレイスでは注意。出荷元が「公式」「正規代理店」かを必ず確認。
- レビューの偏り:やらせレビューも多い。中立的で「メリット・デメリット両方書いているレビュー」だけ信じる。
- 初期不良・返品:公式ストアなら返品対応がスムーズ。非公式は手間が倍増。
僕のリアル体験談
- Amazonで焚き火台を格安購入→脚が歪んでた:メーカーに連絡したら「非正規販売のため保証外」と言われた。以後、正規ストア以外では買わないと誓った。
- 公式モンベルオンラインで寝袋購入:店舗受け取りを選べば送料無料+フィッティング確認までできて最高。
- スノーピーク公式でランタン購入:届いた商品に小傷があり、すぐ交換対応。やっぱり“公式は安心”を実感した瞬間。
僕のネット購入ルール(真似してOK)
- 購入前に「出品者情報」「発送元」を必ず確認。
- “安すぎる商品”は避ける。10〜15%オフ以上なら疑う。
- メーカー保証書の有無・販売証明(領収書)を保存。
- レビューは星4.0〜4.3の中堅層を参考に。
ネットは“危険”じゃない。知識で守れば、最高に便利な味方だ。
どこで買うかより、「誰から買うか」を意識する。
それが、本当に長くギアを愛せるコツなんだ。
この章のミニFAQ
Q. Amazonとか楽天で買っても大丈夫?
A. 全然OK!ただし、販売元が「公式」か「正規代理店」になってることを確認。Amazonなら「販売元:コールマンジャパン」などの記載をチェックしよう。
Q. 並行輸入って何がダメなの?
A. メーカー保証が効かない。燃焼機器や電気系(ランタン・ストーブ)は特にリスクが高い。修理不可=買い直しだから結局高くつく。
Q. 公式ストアで買うメリットって?
A. 保証+修理対応が最強。 スノーピークやコールマンはオンラインでも修理受付OK。保証登録しておけば、破損時に写真を送るだけでスムーズ。
Q. 最安を探すコツある?
A. 僕は「Googleショッピング+価格.com+公式」の三点比較。価格差と保証のバランスを見て選んでる。
あと、公式セール情報はメルマガ登録しておくと早いよ。
アウトレット・セールでの買い方|“型落ち”は本当にお得か?
アウトレットって、正直ワクワクする。
新品の匂いが少し薄れている分、「掘り出し物を探す旅」みたいな興奮がある。
僕も毎年、季節の変わり目になるとモンベルやスノーピークのアウトレットを巡っている。
“型落ち”と聞くと「古い・劣る」と思う人が多いけど、それは誤解だ。
実際は、カラー変更や仕様の微修正だけで旧モデル扱いになるケースがほとんど。
性能は現行とほぼ変わらないのに、30〜50%オフ。これは賢いキャンパーの特権だ。
公式アウトレットで安心して買えるブランド
- モンベル アウトレット:展示品・型落ちを正規保証付きで販売。
- スノーピーク公式オンライン:旧モデルのウェア・小物を定期的にセール。
- コールマン 公式オンライン アウトレット:旧カラー品や展示品を割引価格で販売。
これらのブランドはすべて公式保証つき。
「アウトレット=保証なし」と思ってる人は多いけど、それは間違い。
正規販売なら、修理・部品注文・問い合わせも通常通りできる。
(参考:コールマン修理サービス)
アウトレットで買うメリット
- 価格が圧倒的に安い:最大50%オフ。テントや寝袋の旧カラーでも性能は同じ。
- 在庫が豊富:シーズン終わりに大量入荷。特に9〜10月は狙い目。
- 保証・修理OK:正規販売なら通常サポート対象(※非正規品は対象外)。
- 掘り出し物との出会い:旧モデル限定のギアが思わぬ宝に化ける。
アウトレットの注意点
- 展示品は細かい傷あり:実用上は問題ないが、外観を気にする人は要チェック。
- 在庫変動が激しい:人気商品は即完売。メルマガ登録で入荷通知を受けよう。
- 返品・交換不可のケースも:事前に規約を確認しておく。
僕のリアル体験談
- モンベル松本店のアウトレットで「ステラリッジ2型落ち」購入:旧カラーというだけで35%オフ。3年使っても現行品と性能差なし。むしろ愛着が増した。
- スノーピークの展示チェアを現品限りで購入:脚の塗装に傷があったが、使用には影響なし。スタッフの説明が丁寧で即決。
- コールマン公式セールでクーラーボックス購入:在庫限りで半額。届いた商品は新品同様で得した気分。
アウトレットの醍醐味は、「選ばれるギア」じゃなく「自分が選び抜いたギア」に出会えること。
僕にとっては、宝探しと同じくらいの冒険なんだ。
狙い目のタイミング
- 春:新製品切り替え(2〜3月)で旧モデルが放出。
- 秋:決算期(9〜10月)で倉庫整理セール。
- 年末:アウトドアブランドの大型キャンペーン。
“安さ”より“相性”で選ぶ。
多少古くても、自分のスタイルにフィットするギアは一生モノになる。
この章のミニFAQ
Q. アウトレットのテントって劣化してない?
A. 基本的に大丈夫。紫外線に長時間さらされた展示品は注意だけど、正規アウトレットは保管環境が良い。購入前に「展示品」か「在庫品」かを確認しよう。
Q. どのブランドのアウトレットが一番おすすめ?
A. 僕の推しはモンベル。品質管理が厳しく、保証も本製品と同じ。あと、ウェアやシュラフの掘り出し率が高い。
Q. セールの狙い時期は?
A. 毎年の鉄板は2〜3月(春の新作前)と9〜10月(決算セール)。僕はこの時期、毎年チェックしてる。
Q. 保証とか修理はしてくれるの?
A. 正規のアウトレットなら保証・修理OK。公式サイトに明記されてる。
→ コールマン修理サービス/
モンベルアウトレット/
スノーピーク公式
中古・リユース市場も活用する|エコで賢いキャンプギア選び
正直、僕は中古ギアが大好きだ。
多少の傷やスス跡を見ると「このギアにも物語があるな」とワクワクする。
中古って“安く済ませる選択肢”じゃなくて、「過去の名作と出会うチャンス」なんだ。
特に最近は、中古市場の質が爆上がりしている。
ただのフリマアプリ頼みじゃなく、専門スタッフが整備・査定したリユース店が増えている。
たとえば、スノーピーク公式リユース(Re:Cycle Program)では、メーカーが直接整備して再販売。
「新品より信頼できる中古」なんて時代が来ている。
信頼できる中古・リユースショップ
- スノーピーク 公式リユースプログラム:メーカー整備済み+保証付き。
- GEARHOLIC(ギアホリック):全国発送OK、写真が丁寧で状態がわかりやすい。
- UZD OUTDOOR USED:プロがメンテした高品質中古ギア専門店。
- メルカリ:個人間取引なら相場感をつかむ練習に。
僕も愛用ギアの半分くらいは中古で手に入れた。
たとえば、UNIFLAMEの「ファイアグリル」。中古で4,000円だったけど、磨いて使えば新品同様。
もう5年経つけど、焚き火台としての性能は現行とまったく変わらない。
中古で買うべきアイテム
- 金属系ギア:焚き火台・クッカー・ランタンスタンドなど。磨けば蘇る。
- 家具系:チェア・テーブル。フレーム歪みと布地のヘタリだけチェック。
- クーラーボックス:内部の臭い・割れがなければ問題なし。
新品で買うべきアイテム
- 寝袋:衛生・保温性能が命。中古は避けよう。
- マット:断熱素材やバルブは経年劣化しやすい。
- バーナー・燃焼機器:安全第一。保証が効く新品を。
僕の中古購入ルール:
- 出品者写真は「底面」「接合部」「縫製」「裏側」までチェック。
- 出品説明で「購入時期」「使用回数」「保管環境」が書かれていないものは避ける。
- 真鍮・鉄・アルミ製品は「サビ」より「歪み」に注意。
僕のリアル体験談
- 中古のスノーピーク焚火台をメルカリで購入:底が煤だらけ。でも磨いて風防を追加したら新品よりカッコよくなった。
- GEARHOLICでコットを購入:状態Sランク、梱包が丁寧。使用感ほぼゼロで定価の半額。
- 失敗談:ヤフオクで古いバーナーを購入→Oリングが劣化しガス漏れ。怖くて使用断念。燃焼系は新品鉄則。
中古ギアは「前の持ち主の物語を引き継ぐ」感覚がある。
サビや傷は、“自然の中で戦ってきた証”。
それを手に取るたびに、僕は「この道具と一緒にまた旅に出よう」と思う。
“中古”じゃなく、“熟成されたギア”。
そう思えるようになったら、あなたも立派なキャンパーだ。
この章のミニFAQ
Q. 中古ギアって本当に大丈夫?
A. 正直ピンキリ。でも専門中古店や公式リユースなら全然アリ。整備済み・保証付きだから安心。特にスノーピークのRe:Cycleはメーカー整備で信頼度MAX。
Q. メルカリとかフリマでの注意点は?
A. 写真が少ない出品はNG。あと「新品未使用」と書いてあっても保管年数が不明なら要注意。僕は出品者に「購入年」と「使用回数」を必ず聞いてる。
Q. どんなギアを中古で狙うのがオススメ?
A. 焚き火台・クッカー・チェア。この3つは中古でも性能落ちにくい。逆にバーナーや寝袋は新品推奨。
Q. 中古でも修理してくれる?
A. メーカーによるけど、正規製品ならシリアル番号で修理対応可能。スノーピークやモンベルは中古でも有償修理OK。→
スノーピーク公式 /
モンベル公式
キャンプ用品を買う前にチェックすべき「失敗回避リスト」
僕はこれまで300泊以上キャンプをしてきたけど、最初の100泊は「買って後悔」の連続だった。
でも、失敗って宝だ。
その経験から導き出した、“買う前に絶対チェックすべきリスト”を共有する。
1. 本当に必要?──「そのギアで何をしたいのか」明確に
キャンプギアは“目的ありき”。
「とりあえず人気だから」では、荷物になるだけ。
たとえば、僕が最初に買ったスノーピークの大型テーブル。
ファミリー向けなのに、ソロで持ち運びに苦労して半年で手放した。
つまり、ギアは「あなたのスタイルと環境」に合わせるのが鉄則。
用途を言葉にできないものは、まだ買い時じゃない。
それが、最強の節約術でもある。
2. 手入れ・収納の手間は許容範囲?
ギアの性能よりも、“片付けのしやすさ”が続くかどうかの分かれ道になる。
僕の経験では、テントや焚き火台を「めんどくさい」と感じると、それ以降のキャンプ頻度が半分に落ちる。
特に初心者は、軽量・ワンタッチ・汚れに強い素材を選ぶのがベスト。
- テント:ポール本数・収納サイズ・撤収の簡単さを現場で試す。
- 焚き火台:灰の処理や洗いやすさを動画で確認。→ スノーピーク メンテナンスガイド
- クッカー:焦げつきやすい素材は要注意。チタンよりステンレスが扱いやすい。
3. 修理・パーツ供給はある?──「長く使う前提」で選べ
買った瞬間がゴールじゃない。
本当に大事なのは、壊れたあと。
修理対応やパーツ供給があるブランドは、結果的に“最もコスパが良い”。
僕は5年前に買ったモンベルのシュラフを、今も現役で使っている。
ファスナーが壊れたときも、モンベルストアに持ち込んだら即修理。
モンベル公式修理ページでは、全国どこからでも郵送修理OKだ。
4. 他のギアと「相性」が良いか?
これは意外と見落とされがち。
たとえば、チェアの高さとテーブルの高さが合わないだけで、腰が爆死する(笑)。
ギアは単体で見るな。“トータルバランス”で考える。
- テーブル高さ:チェアと10〜15cm差が理想。
- 焚き火台:火口が低いほど、ソロ向き・軽量化。
- 収納:車載スペースに収まるか?積載シミュレーション必須。
5. SNS・YouTubeの情報をうのみにしない
最近は「SNS映えギア」に惑わされる人が本当に多い。
僕も昔、“インスタで人気のテーブル”を買って後悔したことがある。
写真は最高。でも、実際の使用感はぐらつくし重い。
SNSは「見た目の参考」にとどめて、最終判断は自分のスタイルで。
“買う前に3回深呼吸”。
そのひと呼吸が、次のキャンプの質を変える。
この章のミニFAQ
Q. 「本当に必要?」ってどう判断してる?
A. 僕は「これを使うシーンが3つ浮かぶか?」で判断してる。
思い浮かばなければ、それはまだ買わない。実際、思いつきで買ったギアはだいたいお蔵入りした(笑)。
Q. 買う前に現物を見られない場合は?
A. YouTubeで「設営・撤収・収納」まで通して見よう。
スノーピークやコールマン公式チャンネルは、設営動画が多くて信頼性高い。→
Snow Peak 公式チャンネル /
Coleman Japan 公式
Q. 修理できるかどうかってどこで分かる?
A. メーカー公式の「サポート」「修理」ページをチェック。
どんな部品が供給されてるか見ると、そのブランドの“長く使える度”が分かる。
→ モンベル修理ページ /
スノーピーク修理案内
Q. 一番やっちゃダメな買い方って?
A. 「みんな持ってるから買う」。これだけは避けて。
ギアはファッションじゃなく“道具”。あなたの体格・キャンプスタイル・気温条件に合わせて選ぶのが本物。
【まとめ】自分のキャンプスタイルを見つける買い方を
ここまで読んでくれたなら、あなたはもう「買い物上手」じゃなく、立派な“キャンプスタイル探究者”だと思う。
ギアを選ぶって、ただの消費じゃない。
自分の生き方を、自然の中でどう表現するかの選択なんだ。
僕も最初は、失敗ばかり。
「カッコいい」だけで選んだ焚き火台は風に弱く、
「安い」だけで買ったチェアは腰を壊した(笑)。
でもその失敗があったからこそ、
今では自分のスタイル──“静かに自然と向き合う時間”──を見つけられた。
ギア選びの本質は「価値の優先順位」
- 命を守るもの(テント・寝袋・ランタン)は「性能と信頼」で選ぶ。
- 快適を支えるもの(チェア・マット・テーブル)は「体感」で選ぶ。
- 楽しみを広げるもの(焚き火台・クッカー・小物)は「ワクワク」で選ぶ。
この3つのバランスを意識すれば、
“値段”や“流行”に惑わされず、自分にフィットするギアだけが残る。
長く使えるギアは、心も長持ちさせる
長年使い続けた道具には、不思議と“人の温度”が宿る。
10年前に買った焚き火台のスス跡を見るたび、あの夜の風や笑い声が蘇る。
それが、キャンプの一番のご褒美だ。
「買う」ことは、“次の思い出を作る準備”。
焚き火の音に包まれながら、その道具を選んだ日の気持ちを思い出してほしい。
あなたのキャンプスタイルは、今日からもう始まっている。
終わりに:あなたの手に馴染むギアが、次の焚き火を待っている
僕はギアを選ぶ時間そのものが、もうキャンプの一部だと思っている。
店頭で触れた生地の質感、ネットで比べたレビュー、
アウトレットで見つけた一点もの──どれも“自分だけの物語”になる。
自然の中で過ごす時間は、誰かと比べるものじゃない。
大切なのは、「自分の心が動くかどうか」。
だからこそ、ギア選びは自由でいい。
買い物を通して、自分を知る。
その積み重ねが、やがてあなたの“キャンプ哲学”になる。
さあ、今日もひとつ。
あなたの物語を照らすギアを、選びに行こう。
FAQ|キャンプ用品の買い方・選び方 よくある質問
Q1. 初心者が最初に買うべきキャンプ用品は?
A. まずは命を守る4点セットから。テント・寝袋・マット・ライト。この4つが快適さと安全性の基礎。
特に寝袋は快適温度が合わないと眠れないので、必ず試すかレビューを比較しよう。
Q2. 一番お得に買えるタイミングは?
A. 新作切替の2〜3月と、決算期の9〜10月が鉄板。
モンベル、スノーピーク、コールマンの公式アウトレットを同時にチェックするのがおすすめ。
→ モンベル アウトレット /
スノーピーク公式 /
コールマンアウトレット
Q3. 並行輸入品は買っても問題ない?
A. 保証が効かない場合が多い。特に燃焼系(バーナー・ランタン)は絶対に正規品推奨。
コールマンやスノーピークの保証は国内販売品のみ対象。→
コールマン公式注意喚起
Q4. 店舗とネット、どちらが失敗しにくい?
A. 体感が必要な大型ギア(テント・チェア・マット)は店舗、
小物・補修パーツ・消耗品はネットが失敗しにくい。
両方をうまく使い分けるのが理想。
Q5. 中古で買っても大丈夫?
A. ちゃんと整備された中古ならOK。スノーピーク公式リユースやGEARHOLICなどの専門店を利用すれば、保証付きで安心。
→ スノーピーク公式リユース
参考・引用元
- スノーピーク公式オンラインストア
- モンベル アウトレット公式
- コールマンジャパン公式サイト
- コールマン 修理サービスページ
- スノーピーク 公式リユースプログラム
- GEARHOLIC(中古ギア専門店)
- UZD OUTDOOR USED
- NANGA公式:EN/ISO 23537温度規格解説
- Petzl 公式ヘッドランプ一覧
※本記事は上記公式情報および筆者・風間陸の実体験、現地取材に基づいて構成しています。
各ブランドの保証・修理条件は変更される場合があります。購入前に公式サイトをご確認ください。