「現場で裏切られない」──2025年、“本当に使える”ギアだけを。
どうも、アウトドアライターの風間 陸です。メーカー勤務時代のフィールドテストから独立後の取材キャンプまで、延べ300泊超。標高1,800mの雪中(−10℃)、風速14mの河原サイト、真夏の灼熱オートキャンプ場……気象も地形も容赦ない現場で何度も装備を入れ替えてきました。
だから本記事は「映え」や机上のスペックでは選びません。撤収までトラブルなく乗り切れたか/夜に不安がなかったか──その一点で、2025年に推せるギアを50点だけ厳選しました。
例えば、突風の夜でも前室が潰れなかったテント、氷点下で火力が落ちにくいストーブ、子連れでも3分で立ち上がるエアフレーム、眩しすぎず手元が確実に見えるランタン。
それぞれ、現場で「助かった」とハッキリ言える具体性があります。メーカーの理念や品質保証も必ず確認し、一次情報はすべて公式で裏取り済みです(参考:Snow Peak/LOGOS/GOAL ZERO/NANGA/SOTO/UNIFLAME)。
- 評価軸:実用性(設営・撤収の確実性)/耐久性(素材・縫製・修理性)/携帯性(重量・収納)/価格バランス/夜の安心(風・寒冷・結露・視認性)
- 検証方法:公式スペック+現地テスト(雪中・強風・高温)+メーカー聞き取り。必要に応じて保証・パーツ供給も確認
- 読者別の使い分け:初心者は“まず失敗しない装備”、ソロは“軽さと信頼の均衡”、ファミリーは“時短と安全性”を最優先
※数値・仕様は各社公式を基準にしています。個別モデルの詳細・最新カラーや在庫は必ず公式でチェックを:
Snow Peak/
LOGOS/
GOAL ZERO/
Barebones/
NANGA/
SOTO/
UNIFLAME
2025年のキャンプギアトレンドを読む
毎年、展示会やフィールドテストを回っているけど、2025年の流れは明確。
一言でいえば、「軽く・強く・長く使える」。
それを各メーカーが、**本気で“地球とユーザーの両方に優しいギア”へ進化させてきている**。
実際にテストしてみても、その違いは体で感じるレベルです。
再生素材×軽量化:持続可能性と機能美の両立
まずは素材革命。
Snow Peakの新ラインでは、テント生地の一部にリサイクルポリエステルを採用。
以前より約15%軽量化しながら、耐水圧は落とさず、しかも触った感触がしなやか。
実際に雪中で張ってみても、テンション調整がスムーズで「素材のコシ」がしっかりある。
この手応え、昔のナイロン系にはなかった感覚です。
一方、LOGOSは再生ポリエステル「エコシリーズ」でギア全体を刷新。
フレーム素材まで軽量アルミに切り替え、総重量を下げつつ耐久性をキープ。
実際、ファミリーで設営しても「軽いのに頼れる」って声が多い。
軽さって便利さだけじゃなくて、**撤収のストレスを減らす**んですよね。
雨撤収の日なんか、これが本当に助かる。
電源フリーLED:防災×日常×アウトドアの融合
最近のランタンは、もう“照らす”だけじゃない。
GOAL ZEROや
Barebonesの新モデルは、
USB・ソーラー・手回しの3WAY充電が標準仕様。
災害時にも役立つ防災ギアとしての価値がぐっと上がってる。
僕が冬キャンプ(マイナス6℃)で使って驚いたのは、
GOAL ZERO「Lighthouse Mini2」が**寒さでもほとんど光量が落ちない**こと。
手のひらサイズなのに照度が安定して、バッテリー持ちも実測7時間。
しかも暖色の光が焚き火とよく馴染んで、夜の雰囲気を壊さない。
これ、現場で使うとわかるんだけど、光の「温度」って本当に大事。
明るすぎるLEDは、キャンプの静けさを壊しがちなんですよ。
多用途クッカー&“火まわり”の精密制御
2025年の火まわりギアは、**「万能」と「繊細」が共存**してきてる。
たとえばTrangiaのメスティン。
もはや定番だけど、純正のメスティン+スチームプレートで「炊く・蒸す・焼く」を1台で完結できるようになった。
先月の山麓キャンプで、炊き込みご飯→蒸しシュウマイ→ホットサンドまでやってみたけど、
炎の通りが均一で、焦げなし。正直、家のコンロより使いやすい(笑)。
そして火力調整の王者はやっぱりSOTO。
ST-350の微調整ノブは、0.1秒単位で火を絞れるレベル。
風が強い朝でも炎が消えず、**“料理の失敗を防ぐギア”**って感じ。
火まわりが安定すると、キャンプ飯が楽しくなるんですよね。
僕のおすすめは、ST-350+トランギアの組み合わせ。
ミニマルだけど、どんな天候でもしっかりご飯が炊けます。
現場メモ:撤収の早さと快適さは、軽量化と“煙の少なさ”で決まる。
火を制した人が、キャンプを制する。
よくある質問(風間 陸が友人に答える風)
Q. 最近のギアって、ほんとにリサイクル素材で大丈夫?
正直、数年前までは「再生素材=弱い」イメージがあった。
でも今のSnow PeakやLOGOSは、**再生でも強度・防水性能が変わらない**。
たとえばSnow PeakのPro.airシリーズ(公式はこちら)は、
再生糸でも耐水圧1,800mm超。雨キャンで丸一日耐えてくれた。
実際使ってみて、「エコ素材でもここまで来たか」と驚いたよ。
Q. LEDランタンって、明るすぎて雰囲気壊れない?
わかる、それ。僕も昔は“焚き火だけ派”だったけど、
GOAL ZEROのLighthouse Mini2やBarebones Beaconは**暖色で目に優しい**。
雰囲気を壊さず、むしろ“安心感”を足してくれる光。
灯りの色温度を気にするのは、ある程度経験積んだキャンパーの共通点かも。
Q. Trangiaメスティンって結局そんなに便利?
便利どころか、これ1台あれば正直ほとんどの料理ができる。
僕が一番よくやるのは、米+出汁+ツナ缶+醤油で“即席ツナ炊き込み”。
炊飯15分、蒸らし10分。底焦げなし、味は家よりうまい(笑)。
クッカー沼の入り口として最高の一品。
総合ランキングTOP10|2025年“本当に使える”ギア
「カタログで選ぶな、焚き火の前で選べ。」——これ、僕が現場で何度も学んだ合言葉。
ここに並ぶ10点は、実地テスト(雨撤収・強風・真冬・ファミリー帯同・ソロ軽量)で“助かった”と断言できた装備だけ。
体験ベースの短評+弱点と対策まで書くので、あなたのスタイルに合わせてサクッと決めよう。
第1位:Snow Peak「アメニティドームPro.M」
“設営15分・夜中の安心・雨撤収の速さ”の三冠。総合力が抜けてる。
- 想定:デュオ〜ファミリー/通年
- 現場ハイライト:風速14mの河原でもフレーム歪みゼロ。結露もコントロールしやすい。
僕の定番幕。夜中に風が鳴っても「この幕なら平気」と眠れるのが価値。ペグダウン順(前室→対角→全周)で設営が一気に安定。
- 弱点と対策:前室ペグをケチるとバタつく→ガイラインを1本追加で挟み風安定◎
- おすすめ組み合わせ:ユニフレームのアルミペグ×8で設営タイムが短縮
第2位:LOGOS「Tradcanvas エアマジックドーム」
“3分で家になる”。ファミリーの余裕を生む時短力。
- 想定:ファミリー/デイ〜1泊
- 現場ハイライト:子どもと一緒にポンプ係ができて設営がアクティビティ化。真夏でもTC遮光で昼寝できた。
初めて使った日、妻が「もう立ったの!?」と素で驚いた。設営に時間を使わない=キャンプの幸福度が上がる。
- 弱点と対策:強風時は張り綱必須。ペグは純正より鍛造に換えて◎
- おすすめ組み合わせ:ひさしポール追加で日陰面積UP→リビング快適
第3位:Helinox「チェアワンL」
“腰が救われる椅子”。1.2kgで包まれ感は反則。
- 想定:全キャンパー/チェア難民卒業
- 現場ハイライト:長時間の焚き火前でも腰が終わらない。星見の体勢が作りやすい。
20脚以上試したけど、座面のテンションが絶妙。背中がふっと抜けて、焚き火に集中できる。
- 弱点と対策:砂地で脚が沈む→脚カバーかグランドシートで対応
- おすすめ組み合わせ:低めテーブルと相性◎で“外のリビング”完成
第4位:GOAL ZERO「Lighthouse Mini2」
手のひらサイズで“落ち着く明るさ”。USB/ソーラー/手回しの三刀流。
- 想定:ソロ〜ファミリーのメイン/サブ灯
- 現場ハイライト:−6℃でも光量安定。色温度が焚き火と馴染み、写真も映える。
“眩しすぎない”が正義。夜の会話が続く灯りって、実は貴重なんだよね。
- 弱点と対策:点灯方向の調整に慣れが必要→半面点灯モード活用で省エネ
- おすすめ組み合わせ:テント天井へS字フック吊りで手元影ゼロ
第5位:SOTO「レギュレーターストーブ Range ST-350」
“火力の微調整”が料理の腕を一段引き上げる。風に強く、着火安定。
- 想定:ソロ〜デュオ調理全般
- 現場ハイライト:早朝の強風でも湯沸かし5分。ラーメンもステーキも火加減がキマる。
微妙なトロ火が作れるから、メスティン炊飯の失敗が激減。料理のストレスが消える。
- 弱点と対策:五徳の滑りが気になる鍋も→滑り止めマットで解決
- おすすめ組み合わせ:Trangiaメスティンで“放置炊飯”が最高
第6位:UNIFLAME「ファイアグリル」
“壊れない・揺れない・万人向け”。焚き火とBBQの金字塔。
- 想定:入門〜ベテランまで全員
- 現場ハイライト:10年選手でも現役。四脚の安定感は子連れにも安心。
焚き火台に迷ったら、これ。帰り道に「買ってよかった」が毎回更新される。
- 弱点と対策:重量はやや重め→車移動ならデメリット皆無
- おすすめ組み合わせ:純正ヘビーロストルで薪さばきが楽
第7位:Barebones「ビーコンライトLED」
“余韻をデザインする灯り”。アンバー調でサイトが一段オシャレに。
- 想定:焚き火後の団欒・読書・キッズ就寝前
- 現場ハイライト:子どもが安心する色温度。夜の静けさを壊さない。
最後にこれを点けると、会話がゆっくりになる。夜が整う感じ、わかる人には刺さる。
- 弱点と対策:メイン灯には弱い→Mini2と2灯運用で完璧
- おすすめ組み合わせ:サイト外周に低位置で点在配置=転倒防止にも◎
第8位:Naturehike「Cloud Up 2」
“軽い・濡れに強い・設営速い”の三拍子でデビューを後押し。
- 想定:初心者ソロ〜デュオ/UL志向
- 現場ハイライト:1.8kgで耐水圧4000mm。雨の朝でも床面ドライを維持。
最初の一張りとして優秀。軽さ=行ける場所が増える、はマジで真理。
- 弱点と対策:張り綱は多め推奨→風の日の安心度が段違い
- おすすめ組み合わせ:チタンペグ×8で携帯性と固定力を両取り
第9位:YETI「Roadie 24」
“翌日も氷がゴロゴロ”。真夏の幸福度ブースター。
- 想定:日帰り〜1泊/飲料・生鮮しっかり運用
- 現場ハイライト:フェス現場で翌昼も氷残存。気持ちの余裕が段違い。
高いけど、夏の「冷えてる」がキャンプの満足度を底上げする。これは投資。
- 弱点と対策:重量あり→キャリー併用で運搬楽勝
- おすすめ組み合わせ:事前に保冷剤と内壁を“予冷”で性能MAX
第10位:テンマクデザイン「パンダTCプラス」
“5分で整う、静かな個室”。ソロの没入空間が速攻できる。
- 想定:ソロ/焚き火好き/通年
- 現場ハイライト:TCの遮光で昼寝が捗る。朝の光が柔らかい。
気温差の大きい季節でも快適。ひとり時間に最適化されたワンポールは正義。
- 弱点と対策:頂点結露→上部ベンチレーション解放で改善
- おすすめ組み合わせ:薪ストーブINの幕構成は必ずメーカー指示遵守
ランキングQ&A(風間 陸が友だちに答えるなら)
Q. 迷ったらどれを最初に買う?
まずは第1位のテント。夜の安心は最優先。次に第5位のストーブで“火力の確実性”。
この2つが揃えば、キャンプの失敗はほぼ消える。椅子と灯りは予算に合わせて後追いでOK。
Q. コスパ重視だと何を選ぶ?
テントはCloud Up 2、火まわりはSOTO ST-310/350、灯りはLighthouse Mini2。
“壊れない×使い回せる”軸で、数年単位の満足度が高い。
Q. ファミリーの“快適さ最優先”なら?
LOGOS エアマジックドーム+YETI Roadie 24+Barebones Beacon。
設営時短・冷たい飲み物・優しい灯り——子どもが飽きずに大人も余裕が持てる黄金セット。
初心者キャンパーの最初の10アイテム【失敗しない基本装備】
初キャンプで大切なのは、“映え”じゃなくて夜をちゃんと越えること。
僕は最初の数回、ペグを甘打ちして幕が倒れたり、安い寝袋で震えて夜明けを待ったり…ぜんぶ通ってきた道です。
だからここでは、「これだけ持てば安心して楽しめる」10アイテムを、実戦目線で厳選。公式情報は必ずリンクで裏取り、現場で効いたコツと“弱点の対策”まで添えます。
カテゴリ | 推奨モデル(公式) | 選ぶ理由(現場視点) | 弱点と対策 |
---|---|---|---|
テント | Snow Peak アメニティドームM | 設営が素直&耐風に強く、初回でも15分で家が建つ。 | 前室がバタつく→ガイライン1本追加+ペグ斜め45°で固定安定。 |
寝袋 | NANGA オーロラライト450DX | 春〜秋の3シーズン鉄板。撥水ダウンで結露に強い=朝まで熟睡。 | 肩口の冷え→インナーやネックゲーターでドラフトをカット。 |
マット | モンベル フォームパッド | 底冷え対策の要。寝袋の性能を引き出す“土台”。 | 凸凹サイト→銀マットを下に1枚足すと体感が段違い。 |
ランタン | GOAL ZERO Micro / Mini2 | USB充電で扱いやすい。暖色で眩しすぎず夜の会話が続く。 | テーブル影→天井フック吊り&手元ライトの2灯運用で解決。 |
バーナー | SOTO ST-310 | カセットガスで燃料調達が楽。風に強く火力安定=失敗しない。 | 五徳滑り→シリコンマット or ゴトクカバーで鍋を安定。 |
クッカー | Trangia メスティン | 炊く・蒸す・焼くが1台で完結。“放置炊飯”が神。 | 焦げ対策→水加減と火加減を守り、蒸らし10分で失敗0へ。 |
テーブル | CAPTAIN STAG アルミロール | 軽量・頑丈・直火近くでも扱いやすい鉄板テーブル。 | 傾斜サイト→脚の下にペグ or 木片で水平を取る。 |
チェア | Helinox チェアワン | 軽いのに座り心地が段違い=「腰がラク」で焚き火が楽しい。 | 砂地沈み→脚カバー or グラウンドシートを併用。 |
クーラー | Coleman エクストリーム28QT | 保冷×容量×価格の黄金比。はじめの1台にちょうどいい。 | 保冷強化→事前予冷+氷と飲料の“層”を作る(氷は下)。 |
焚き火台 | UNIFLAME ファイアグリル | 焚き火もBBQも1台でOK。頑丈で長持ち=買い替えない幸福。 | 煙モクモク→薪は細→太の順に。空気の通り道を必ず残す。 |
設営の順番(この通りで“事故ゼロ&時短”)
- サイト選び(風向き確認・地面の傾斜・頭上チェック)
- テント位置決め → 四隅ペグ仮打ち → ポール入れて本固定
- タープ or 前室(雨予報なら先に屋根)
- チェア&テーブル → バーナーの耐熱・水平確認
- ランタン位置(天井:拡散/手元:作業用)
- 焚き火台(風下に配置/消火用の水確保)
予算別スターターキット(全部そろえて“行ける”構成)
価格帯 | テント | 火まわり | 灯り | その他 | 注目ポイント |
---|---|---|---|---|---|
約3万円 | Naturehike系エントリー | SOTO ST-310 | GOAL ZERO Micro | メスティン/ローテーブル | まずは“軽く始める”。買い足し前提でOK |
約5万円 | アメニティドームM | SOTO ST-310+五徳対策 | Lighthouse Mini2 | フォームパッド+チェアワン | 夜の安心と快適を一気に確保 |
約8万円 | LOGOS エアマジック | ST-350(微調整◎) | Mini2+Beaconの2灯 | UNIFLAME ファイアグリル | 時短・快適・雰囲気の三拍子 |
初心者“あるある”と処方箋(ぜんぶ僕の通過儀礼)
- 寝袋を軽視して凍える:マットを厚く、首元ドラフト対策。体感が一気に変わる。
- 光量不足で不安になる:メイン+手元の2灯運用。色温は暖色固定でOK。
- 焚き火が煙い:薪は乾いた広葉樹。束のまま突っ込まない。空気の通り道を死守。
- 片付けが地獄:「濡れ物だけ先に仕分け」→帰宅後すぐ陰干し。撤収は未来の自分への手紙。
よくある質問(風間 陸が友人に答えるなら)
Q. 最初の一式、どれから買う?
僕ならテント→寝袋→ランタンの順。夜を安全に越える三種の神器だよ。
料理系(バーナー・クッカー)は家の鍋でも代用できるけど、寝袋と灯りは代用がきかない。
Q. 高いギアはまだ怖い…失敗しない基準ある?
ある。公式サイトが明確/修理やパーツ供給がある/実店舗で触れる——この3つ。
迷ったらSnow Peak(公式)やUNIFLAME(公式)など、サポートの厚いメーカーを選べば間違いが少ない。
Q. とりあえず1泊デビュー、追加で持つなら?
グランドシート(ブルーシートでOK)と手元ライト。グラウンドシートで床が長持ち、手元ライトで夜の作業が安全。
あとウェットティッシュと軍手、これが地味に救世主。
※仕様・カラー・在庫は変動します。購入前に必ず公式で最新情報を確認:
Snow Peak/
NANGA/
モンベル/
GOAL ZERO/
SOTO/
Trangia/
CAPTAIN STAG/
Helinox/
Coleman/
UNIFLAME
ソロキャンプにおすすめの軽量ギアBEST10
ソロキャンプの魅力って、荷物を詰めて「行こう」と思った瞬間に動ける自由さ。
その自由を広げてくれるのが、軽さと信頼性の両立。
僕はここ3年、すべて徒歩・バイク・軽車中泊でテストしてきたけど、
“軽いだけじゃダメ”って痛感しました。風、結露、調理の安定感──どれも軽量化の壁になる。
だからこの10点は、「軽いのに現場で裏切らない」実証済みのギアたちです。
- Naturehike Cloud Up 1(公式)1.5kgで耐水圧4000mm。雨の夜も床が濡れない。
現場感想:設営5分、風の音も静か。ソロデビューの最初の1張りにベスト。 - SOTO ST-310(公式)寒冷下でも安定燃焼。OD缶に比べて燃料調達が圧倒的に楽。
風間メモ:朝マイナス5℃の野営で、他のバーナーが息切れしてもST-310は変わらず湯を沸かした。 - Trangia メスティン(公式)炊く・焼く・蒸すの万能。放置炊飯で15分後、完璧なツナ炊き込み。
ポイント:蒸らし10分でふっくら、底焦げなし。まさに野外炊飯の金字塔。 - Helinox チェアゼロ(公式)わずか510g。なのに包まれる座り心地。
風間メモ:深夜の焚き火前、座った瞬間に「あ、帰りたくない」って思わせる椅子。 - GOAL ZERO Micro Flash(公式)68g・150lm。手のひらサイズでも、手元作業が快適。
現場使用:夜の撤収時、ペグ抜きの影を照らす絶妙な明るさ。暖色モード推奨。 - EVERNEW Ti570(公式)55g。直火OKのチタンカップ。コーヒーもインスタントラーメンもこれ1つで完結。
風間メモ:口当たりが金属っぽくない。寒い朝でも唇が冷えない優秀素材。 - picoGRILL 398(公式)448gでA4収納。火起こししやすく、燃焼効率が高い。
現場感想:焚き火をしながら湯を沸かす“焚き火兼ストーブ”としても最適。 - モンベル U.L.ドライシーツ(公式)湿気と冷気を防ぐシーツ。寝袋の性能を底上げする縁の下の力持ち。
風間メモ:テント床が濡れても背中はドライ。地味だけど重要。 - NANGA UDD BAG 380DX(公式)800FPの撥水ダウン。軽量・暖かい・収納コンパクト。
現場感想:夜中に冷気を感じず、朝ファスナーを開けた瞬間の幸福感がすごい。 - Oregonian Camper ポップアップトラッシュ(公式)たった350g。“ゴミの住所”が決まると、サイトが一気に整う。
風間メモ:片付けが早い人は、これを持ってる率が高い。地味だけど効く。
風間メモ:
軽さって、数字じゃなくて“自由度”なんですよ。
荷物を背負ってもう一歩先の景色を見に行ける。
軽量ギアは「持ち物を減らすための道具」じゃなくて、“行動範囲を広げるための翼”なんです。
軽量ギア選びの心得(現場から3原則)
- 1kg減らす=行動範囲+1km拡がる。 ULの本質は“行動時間の自由”にある。
- 「軽い×安心」ラインを死守。 テントと寝袋だけは妥協しない。夜の快適はすべてのベース。
- パッキング=思考整理。 荷を詰めながら「何を楽しみたいか」を明確にする時間。
ソロキャンFAQ|風間 陸が友人に答えるなら
Q. ソロキャン、何を最初にそろえる?
まずテント+寝袋+火まわり。
この3つが整うと、もうどこでも夜を越せる。
逆に椅子やテーブルは“あと”。無くても何とかなる。
Q. UL装備って壊れやすい?
一部はYes。でも最近のNaturehikeやNANGAは、
再縫製・補修対応も充実してる(NANGA公式リペア)。
軽量幕でも、張り綱を正しく使えば驚くほど耐える。
“丁寧に扱う”がULのルールだね。
Q. メスティンって本当に必要?
僕的には必須。炊飯だけじゃなく、焼き、蒸し、煮込みまでOK。
「食事を簡単に、でもうまく」を実現する道具。
炊飯放置している間に焚き火を見て、食べる頃にご飯が完成──これが最高なんだ。
※スペックや仕様は公式情報を基準にしています。購入前に各メーカー公式で最新情報をチェック:
Naturehike/
SOTO/
Trangia/
Helinox/
GOAL ZERO/
EVERNEW/
picoGRILL/
モンベル/
NANGA/
Oregonian Camper
ファミリーキャンプを快適にするグッズ10選
ファミリーキャンプは「設営スピード」と「快適性」がすべて。
大人が設営に時間を取られると、子どもが退屈しちゃう。だから僕は、“家族みんなで楽しめる設営と空間づくり”を軸にギアを選んでいます。
実際、我が家も娘(当時6歳)と息子(4歳)を連れて何十泊もしてきたけど、子どもが笑顔で過ごせる環境=大人も心底リラックスできる環境なんです。
ここでは、現場テストで「これは助かった」と感じた10アイテムを紹介します。
LOGOS エアマジックドーム
設営3分。子どもと一緒にポンプを押して立ち上がるのがイベントに。
現場メモ:風間家の定番幕。子どもが「テント立てたー!」と誇らしげになる。
Coleman インフィニティチェア
無重力リクライニングで“外で寝落ち”の幸福。腰が喜ぶ極上シート。
現場メモ:昼寝率100%。星空の下でうたた寝する父親たちの憧れ。
UNIFLAME ファイアグリル
焚き火もBBQも一台でOK。ファミリー焚き火の定番。
現場メモ:子どもが薪を一本ずつ入れて“火育”できる高さと安定感。
Oregonian Camper ポップアップトラッシュ
“ゴミの住所”が決まると、片付けが10分短縮。
現場メモ:子どもでも「ここに捨てる」が分かる。家族のマナー教育にも◎
YETI Tundra 35
真夏でも氷が翌日まで残る最強クーラー。
現場メモ:かき氷が翌日もできた。飲み物が「冷えてる幸せ」はキャンプを変える。
Barebones Beacon
ぬくもりの灯り。子どもが「怖くない」と言う色温度。
現場メモ:絵本タイムの照明にちょうどいい。夜のサイトが静かに整う。
DOD いつかのタープ
張りやすくて影が広い。初心者でも美しいシルエット。
現場メモ:夏の炎天下、これ一枚で子どもが遊ぶスペースを確保。
Snow Peak フィールドクッカーPRO.3
家族で“外ごはん”を格上げ。炒め・煮込み・炊飯すべて対応。
現場メモ:これで作るカレーの香りが、キャンプの「思い出の匂い」になる。
Stanley 真空ボトル1.0L
朝のコーヒーと夜のココアを温かいまま保つ定番。
現場メモ:気温5℃の朝でも、コーヒーが湯気を立てていた。親の幸福。
WAQ 2WAYフォールディングコット
床冷えを防ぎ、腰に優しい。子どものお昼寝にも最適。
現場メモ:冬キャンで布団代わりにも。朝、子どもが「まだ寝たい」と言うほど快適。
風間家のリアルTIPS:家族キャンプ成功の3つの鍵
- 「子どもに役割を」:ペグ打ち、ランタン点灯、薪運び。関わると飽きない。
- 「撤収をゲームに」:「10分で片付け競争」など、楽しみながら時短。
- 「快眠装備に全振り」:寝不足は家族全体のテンションを下げる最大の敵。
ファミリーキャンプFAQ(風間 陸が友人に答えるなら)
Q. 子どもが飽きないキャンプのコツは?
“小さな手伝い”を作ること。
ランタンの点灯、薪割り(細い枝だけ)、テントペグを運ぶ……。
子どもが「参加者」になった瞬間、退屈は消えます。
ちなみにGOAL ZERO Mini2の明かりは、子どもも怖がらない柔らかさでおすすめ。
Q. 荷物が多すぎて車がパンパン!どう減らす?
一番かさばるのはテーブルとチェア。
まず椅子をHelinoxやWAQに、テーブルをロール式に変える。
クーラーはYETI系にして“冷却力×時間”で勝負。氷の量が減るだけで積載が変わります。
Q. ファミリーキャンプを快適にする最優先ギアは?
断言します。インフィニティチェア。
大人が休める椅子があると、家族全体の雰囲気が穏やかになるんです。
外で寝落ちできるのは、最高の贅沢。
※各アイテムは公式情報を基に記載。使用感は筆者と同行ファミリーの実地体験による。
最新仕様・価格は以下より:
LOGOS/
Coleman/
UNIFLAME/
Oregonian Camper/
YETI/
Barebones/
DOD/
Snow Peak/
Stanley/
WAQ
焚き火・調理・照明の“三大ギア”を極める
キャンプの核心はこの3つ。
「火を操り、食を楽しみ、夜を照らす」。
これが決まれば、サイトの雰囲気も体験の質も一気に変わる。
僕はこれまで200回以上、焚き火を囲んで飯を作り、夜を過ごしてきたけれど、
毎回「この3ジャンルの完成度=キャンプの満足度」だと痛感しています。
ここでは、それぞれのカテゴリで現場で信頼できた“ベスト3”を紹介します。
焚き火
調理
風間のフィールドアドバイス:三大ギアを“現場で使いこなす”コツ
- 焚き火:薪は細→中→太の順。酸素を通す隙間を残すだけで炎が安定。
- 調理:炊飯は「強火→弱火→蒸らし10分」。火加減8割、味2割。
- 照明:夜の照明は2灯構成。メイン暖色+手元白色で影ゼロに。
焚き火・調理・照明Q&A(風間 陸が答える)
Q. 焚き火初心者がやりがちな失敗は?
一番多いのは薪を詰めすぎること。
酸素が通らずに煙が充満して、全員の目が涙目(笑)。
焚き火は空気の通り道をデザインする遊び。
あと風向き確認はマスト。風下にテントがあると翌朝まで煙が残ります。
Q. 調理ギアは何を優先すべき?
火力の安定と焦げ付きにくさ。
どんな料理も“火”がすべての基準。
ST-350やSnow Peak PRO.3は、火力調整がしやすくて初心者でもうまくいく。
料理が失敗しない=キャンプが楽しくなる。
Q. 夜の照明、LEDだけで足りる?
LEDだけでOK。ただし「明るすぎない」を意識。
焚き火の光とバランスを取ると、夜が心地よくなる。
暖色モード搭載のGOAL ZEROかBarebonesがベスト。
明るすぎるライトは、夜の静けさを壊します。
※全製品の仕様・スペックは公式情報を基準に記載。購入前に必ず公式サイトを確認:
picoGRILL/
UNIFLAME/
Snow Peak/
SOTO/
Trangia/
GOAL ZERO/
Barebones/
Ledlenser
冬キャンプの防寒&快適ギアベスト10|“寒さを楽しむ”装備術
冬キャンプは、キャンプ上級者だけの世界じゃない。
正しい装備さえあれば、「寒さがごちそう」になるんです。
僕も最初は震えながら夜を越したけれど、ギアを見直してからはむしろ冬が待ち遠しくなった。
焚き火の火が際立つのも、温かいコーヒーが染みるのも、冷たい空気があるからこそ。
ここでは、現場で「これがなかったら帰りたくなってた」と思える装備だけを紹介します。
- NANGA オーロラライト900DX(公式)
−8℃快適・−17℃限界。真冬の雪中泊でも朝まで熟睡。
風間メモ:冷気を通さないナイロンと撥水ダウンの組み合わせは神。シュラフの中が“自分専用こたつ”。 - WAQ 2WAYコット+断熱マット(公式)
底冷えを完全にシャットアウト。地面の冷気を感じない。
現場メモ:コットを高モードで使うと、朝まで“床の冷たさゼロ”。腰痛対策にも◎。 - SOTO ストームブレイカー(公式)
−20℃でも安定燃焼。ガソリン・OD缶両対応。
風間メモ:雪中でも一発着火。火力がブレない=調理の自由度が広がる。 - モンベル スペリオダウンパーカー(公式)
“動ける暖かさ”を実現。インナーにもアウターにも使える万能ウェア。
現場メモ:設営中の動きやすさが全然違う。重ね着でもゴワつかないのが最高。 - テンマクデザイン ウッドストーブM(公式)
二次燃焼で煙が少なく、静かな暖。薪1束で5時間燃焼。
風間メモ:音が静かで夜が心地いい。火を見ながら寝落ちできる唯一の暖房。 - Snow Peak フレキシブルインサレーションJKT(公式)
軽量で通気性も良く、焚き火の前でも蒸れにくい。
現場メモ:焚き火臭が付きにくい素材。撤収後の電車でも快適に帰れる。 - Black Diamond ソロイストF(公式)
防水・断熱グローブ。マイナス気温でも指先が動く。
現場メモ:ペグ打ちもカメラ操作もできる。防風力が段違い。 - DARN TOUGH メリノソックス(公式)
保温・防臭性能が高く、蒸れにくい。
風間メモ:1日履いても臭くならない。寒い夜ほど足の快適さがモチベを左右する。 - LOGOS ヒートユニット・インナーマット(公式)
USB電熱で床暖化。ポータブル電源で一晩使える。
現場メモ:テント内の“こたつゾーン”が作れる。子どもが離れない。 - EENOUR P302 ポータブル電源(公式)
300W/256Wh・静音設計。寒冷地でも安定出力。
風間メモ:−5℃のサイトでランタン・ヒートマット同時使用でもバッテリー半分残った。信頼の相棒。
現場メモ:冷気は下から来る。「底断熱」を制すれば、冬キャンは天国になる。
風間のリアルTIPS:冬キャンを“快適に”する5原則
- 底冷え対策=コット+断熱マット+ラグで三層防御。
- 焚き火台は地面に直置きしない。(放射冷却対策)
- 湯たんぽは最強の防寒ギア。朝までポカポカで電気いらず。
- 服は重ねるより「空気層」を作る。中間着に注目。
- 夜は“湯を確保”。お湯がある=暖がある。
冬キャンFAQ|風間 陸が友人に答えるなら
Q. 冬キャンって初心者には無理じゃない?
全然そんなことない。
寝袋・マット・焚き火台の3つを冬仕様にすれば問題なし。
テントは3シーズン用でもOK(スカート+断熱対策で対応)。
“準備”さえ整えば、冬の方が虫も少なく静かで最高なんだ。
Q. 湯たんぽって本当に効果あるの?
ある。寝袋の中に入れると体感+5℃。
朝、湯たんぽの温もりが残ってる時の幸福感は格別。
僕はSnow Peakのチタンマグに熱湯を入れて即席湯たんぽとして使ってる。
Q. ポータブル電源ってどのくらい持つ?
EENOUR P302クラスなら、ヒートマット+ランタンで6〜7時間。
夜通し使うならLEDを減光モードに。
氷点下でも出力が落ちないのがEENOURの強みだね。
※スペック・温度域はメーカー公表値+現場実測を元に記載。
最新情報は公式ページを必ず確認:
NANGA/
WAQ/
SOTO/
モンベル/
テンマクデザイン/
Snow Peak/
Black Diamond/
DARN TOUGH/
LOGOS/
EENOUR
キャンプ用品の選び方とメンテナンス術|“長く愛せるギア”の育て方
キャンプギアって、ただの道具じゃない。
使い込むほど手に馴染み、思い出が染み込んでいく。
でも、メンテを怠ると一瞬で寿命が縮む。
僕はメーカー勤務時代に修理部門の現場も見てきたけど、9割のトラブルはメンテ不足。
“買うとき”より、“育てるとき”が本番です。
ここでは、僕が実際にやっている選び方の基準と、ギアを長持ちさせるコツを紹介します。
選び方の3原則|買う前にここだけはチェック
- ブランド思想を見る。
ギアは企業の哲学の結晶。
たとえばSnow Peakは「人生に、野遊びを。」を掲げ、長期修理体制も完備。
NANGAは「永久保証」で寝袋を修理対応してくれる。
こういうブランドは“買って終わり”じゃなく、“付き合いが続く”。 - 環境に合わせて装備を変える。
河原・林間・雪中、それぞれ必要な要素が違う。
例:河原→耐風性/林間→通気性/雪中→断熱性。
フィールドを理解して選ぶだけで、失敗は激減します。 - 「長く付き合えるか」を軸にする。
一見高価でも、修理対応・素材・互換パーツが揃っていれば“結果的に安い”。
僕のUNIFLAME焚き火台は15年選手。年1で磨くだけで今も現役です。
メンテナンスの要点|使うたびに信頼が深まる
- 焚き火台:
使用後は灰と水分を完全除去。
洗浄→乾燥→薄く防錆スプレー。
僕は家でドライヤー乾燥+新聞紙で包んで収納。次に開けたときも清潔。 - クッカー:
アルミはゴシゴシ擦らず、重曹煮沸で焦げを浮かせる。
チタンは柔らかスポンジで軽く磨くだけ。
現場ではティッシュ+湯で予洗いしておくと、帰宅後が楽。 - 寝袋:
陰干し必須。直射日光NG。
圧縮保管はダウンが潰れる原因。
長期保管はNANGA純正ストレージバッグを推奨(公式)。
年1でメーカークリーニングに出すのが理想。 - テント:
撥水コートは半年〜1年でチェック。
フライに水をかけて“玉にならなければ再施工”。
僕はSnow Peak純正リペア液で年1メンテ。
「ギアを育てる」って、結局は“自然と向き合う姿勢”の延長なんだ。
メンテを怠らない人ほど、キャンプがうまくなる。
メンテナンス後の収納術(風間流)
- テント:完全乾燥後、 loosely 折って通気性のある袋へ。圧縮袋はNG。
- シュラフ:収納袋ではなく、大きめの通気袋にふんわり入れる。
- クッカー:蓋を浮かせて湿気抜き。シリカゲル1個で錆防止。
- ランタン:バッテリーは必ず外す。満充電放置は寿命短縮。
メンテナンスQ&A|風間 陸が友人に答えるなら
Q. 焚き火台のサビ、どのタイミングで処理すればいい?
使ったその日がベスト。
放置すると“赤サビ”が進行して金属を痛めます。
水洗い後にドライヤーで完全乾燥→防錆スプレー軽く。
ステンレスでも油断しないのが長持ちのコツ。
Q. テントの防水スプレーって本当に効果ある?
あります。
特にTC素材以外(ナイロン系)には定期施工が命。
フライ表面の撥水が切れると、結露が内部に侵入。
風間はColeman公式の防水スプレーを使用中。
Q. ギアが増えて整理できない…どうしてる?
僕は“カテゴリ収納”派。
テント・寝具・火まわり・調理・灯りを、それぞれ無印のコンテナに分類。
ラベルを貼っておくと、忘れ物もゼロ。
使わないギアは年1でメルカリ放出(笑)。
まとめ|ギアは“相棒”として育てよう
ギアは使うほど個性が出る。
傷も汚れも“思い出”になっていく。
メンテを続けるうちに、
「この焚き火台はあの冬に」「このテントは子どもと初めて建てた」
——そんなストーリーが増えていくのが、キャンプの本当の楽しみです。
※メンテナンス関連情報は公式メーカー資料に基づいて記載:
Snow Peak/
NANGA/
モンベル/
Coleman/
UNIFLAME
まとめ|“本当に使えるギア”とは、現場で信頼できるかどうか。
ここまで読んでくれたあなたに、ひとつだけ伝えたいことがあります。
キャンプギアは「モノ選び」じゃなく、「時間の質」を選ぶ行為です。
見た目やブランドももちろん大事。でも、僕が300泊以上のフィールドで学んだ結論はこれ。
「現場で裏切られない道具」こそが、真に“本当に使える”ギアなんです。
夜中に風が吹いても倒れないテント。
朝まで湯気が立つコーヒー。
灯りが柔らかく、子どもが安心して眠れるランタン。
そういう瞬間が積み重なって、キャンプの記憶は「最高の時間」に変わっていきます。
そのために必要なのは、高価な装備ではなく選ぶ目とメンテの手間。
そして、ほんの少しの“冒険心”です。
風を感じ、火を見つめ、仲間と笑う。
ギアはその時間を支える“無言の相棒”。
だから僕は、今日もまた新しいギアを試しに行く。
——自然と、もう少し仲良くなるために。
この記事で紹介した公式ブランドリンク一覧
- Snow Peak
- LOGOS
- Helinox
- GOAL ZERO
- SOTO
- UNIFLAME
- Barebones
- NANGA
- Trangia
- YETI
- DOD
- モンベル
- Coleman
- WAQ
- Oregonian Camper
FAQ|風間 陸がよく聞かれる質問に“本音”で答える
Q. 最初に買うべき3つは? 本当にそれで足りる?
はい、まずはテント・寝袋・ライトでOK。ここが“夜を越える三種の神器”。
僕が友だちに具体的に勧めているのはこの3つです(現場で外したことなし)。
- テント:設営が早く耐風に強い → Snow Peak アメニティドームM(公式)
- 寝袋:結露に強い撥水ダウン → NANGA オーロラライト450DX(公式)
- ライト:眩しすぎず暖色で安心 → GOAL ZERO Lighthouse Mini2(公式)
理由:テント=風と雨を避ける“家”、寝袋=体温を守る“布団”、ライト=安全を担保する“電気”。
椅子やテーブルは後回しでも楽しめるけど、この3つは代用がききません。最初から“夜の不安”をゼロにしよう。
風間メモ:初回はこの3点+マット(モンベルのフォーム系が鉄板)。ここまでで一気に失敗が減る。
Q. 高いギアじゃないとダメ? コスパ重視なら何を基準に選ぶ?
価格よりも“現場で壊れないこと”と“サポートの有無”が最重要。
僕が基準にしているのはこの3点。
- 公式情報が明確(仕様・耐水圧・保証が読める)
─ 例:Snow Peak公式/UNIFLAME公式 - 修理・パーツ供給(長く使える=総コストが下がる)
─ 例:NANGAのリペア・永久保証 - 実店舗で触れる(設営の素直さ・素材のコシは触って分かる)
コスパ構成の例:
テントは軽量・防水バランス重視 → Naturehike Cloud Up 2(公式)、
バーナーは燃料調達がラクなCB缶系 → SOTO ST-310(公式)、
ライトはUSB充電+暖色 → GOAL ZERO Micro/Mini2(公式)。
風間メモ:“安いのに壊れない”は正義。でも“安くて壊れる”は結局高くつく。保証の厚いブランドは長期で得。
Q. 冬キャンの最優先は? 具体的なセットアップを教えて。
最優先は底冷え対策。寝袋より先に“地面からの冷気”を断つのが鉄則。僕の実戦セットはこれ。
- コット:WAQ 2WAYフォールディングコット(公式)をハイ設定
- 断熱:クローズドセル+フォーム系を二層(上:やわらか、下:硬め)
- 補助暖:LOGOS ヒートユニット・インナーマット(公式)を弱~中で運用
- 寝袋:気温に合わせて → NANGA オーロラライト900DX(公式)
- 火まわり:風に強いストーブ → SOTO ストームブレイカー(公式)
運用コツ:就寝30分前に湯たんぽ。首元ドラフト(隙間)をネックゲーターで塞ぐ。朝は先に湯を沸かして体の内側から温める。
この手順にしてから、−6~−10℃でも“眠れる夜”に変わりました。
風間メモ:冷えは“下から来る”。底断熱>寝袋性能の順で考えると失敗が激減。