阿蘇の稜線が淡く光りはじめる早朝。テントのジッパーを開けた瞬間、草原の香りとひんやりした風が頬をかすめた。
昨夜の焚き火の残り火が、まだ小さく赤く息をしている。この光景を、僕は何度も熊本で見てきた。
20年以上キャンプを続け、熊本だけでも50泊以上。アウトドアメーカー在籍時には阿蘇・天草エリアでギアの実地テストを行い、
ライターとして独立してからは各自治体のキャンプ取材にも携わってきた。だからこそ断言できる。
「熊本ほど、キャンプの表情が豊かな県はそう多くない。」
高原、湖畔、渓谷、海──わずか数時間の移動で、まるで別の国に来たようなロケーションが広がる。
だから、初心者でもベテランでも“自分にぴったりの一泊”を見つけやすい。
このガイドでは、僕自身が実際に足を運び、さらに熊本県公式観光サイト、自治体公式、キャンプ場公式情報など
信頼できる一次情報をもとに厳選した「熊本県内のキャンプ場15選」を紹介する。
単なるまとめではなく、現場で肌で感じた“使える情報”だけを集めた。
焚き火の音は、心のざわめきを浄化する。
火の国・熊本で、あなたの心が静かにほどけていくキャンプ場を、一緒に探していこう。
阿蘇・高原ロケーションで選ぶキャンプ場6選

正直に言うと、熊本のキャンプはここ(阿蘇・高原エリア)だけで何泊も消費してしまうくらい楽しいです。
20年以上キャンプしてきた中で、「あ、ここはやっぱり別格だな」と何度も感じたのが阿蘇の外輪山まわり。
車で登っていくと、気温がスッと下がっていって、窓を開けた瞬間に入ってくる草の匂いと風の冷たさで「今日当たりだな」と分かるんですよ。
夏でも朝晩はフリースが欲しくなるくらい涼しくて、どこまでも続く草原と大きな空。
テントを張って、ペグを打ち込んだ時点で「もう勝ち」が確定しているようなエリアです。
特にこれから紹介する6カ所は、僕自身がリピートしていたり、取材やギアテストで何度もお世話になっている“阿蘇の中でも外せない定番”たち。
たとえば、芝生がふっかふかで子どもが一日中走り回っているのが
歌瀬キャンプ場。
電源付きオートサイトに加えて、夏はプールとウォータースライダーまで無料開放されるので、ファミリーで行くとマジで子どもがテントに戻ってこないレベルです。
高原らしい開放感重視なら、
吉無田高原 緑の村キャンプ場。
区画サイト・フリーサイト・森のサイト・ヴィラと宿泊スタイルが4タイプあって、キャンプ初心者の友だちを“デビューさせる場所”としてもすごく使いやすいんですよね。
僕はここで新作テントの設営テストもよくやっていて、「風の抜け方」と「夜の静けさ」は阿蘇の中でもかなりバランスがいいと感じています。
子連れキャンプなら、
四季の里 旭志キャンプ場も外せません。
キャンプサイトのすぐそばに動物とのふれあい広場や芝生広場、遊具があって、親はサイトでコーヒー、子どもは遊具と動物に夢中という最高の構図が作れます。
標高もあるので、平地より3℃くらい体感が違うのもポイント。
そして「街から近いのにちゃんとキャンプしてる感がある」のが、
高遊原プレーンキャンパーズ。
熊本市内から約30分で、林間サイトとプレーン(草地)サイトの両方が楽しめる“都市近郊型”のフィールドです。
キャンプ慣れしていない友だちを連れて行くと、「え、こんな近くにこんな場所あったの?」って驚かれる、あの感じ。
夕日と温泉までセットで楽しみたいなら、
草枕山荘キャンプ場(草枕キャンプ)。
みかん畑の段々になったキャンプサイトから有明海と雲仙を眺めて、夜は「草枕温泉てんすい」でととのって、そのままテントに戻る。
キャンプなのか温泉旅行なのか分からなくなるくらい満足度が高い組み合わせです。
南阿蘇側で“絶景×ソロ・バイク旅”に振り切るなら、
南阿蘇 パワースポットキャンプ場。
阿蘇五岳を正面に臨む芝生サイトとロッジが揃っていて、バイクでふらっと乗りつけてテントを張ると、
「ああ、今日はこの景色のためだけに走ってきたんだな」と納得できるロケーションです。
そんなわけで、この章で紹介する6スポットは、どれも僕が実際に泊まって「ここは人に自信を持ってすすめられる」と感じた場所だけ。
阿蘇でキャンプを考えているなら、この中から選べばまずハズしません。ここから一緒に、1つずつ深掘りしていきましょう。
1. 歌瀬キャンプ場(山都町)

熊本で「芝生サイトと言えばどこ?」と聞かれたら、僕は真っ先に歌瀬キャンプ場の名前を出します。
九州のど真ん中・山都町の森の中にあって、サイト一面がふかふかの芝。ペグを打ったときの“サクッ”という感触が気持ちいいんです。
公式サイトを見ると、電源・流し台付きの
オートA・B・Cサイトやリバーサイト、フリーオート、テントサイト、焚き火サイト、バンガロー
まで細かく区分されています。
どの区画もだいたい100㎡前後あって、ファミリー用の2ルームテント+タープを張ってもまだゆとりがある広さ。
区画タイプはすべて電源付き&サイト内(または近く)に流し台があるので、キャンプデビュー組に連れていくと毎回「ここ基準になるじゃん…」と言われます。
- 芝生のオートサイトはA・B・C・リバーサイトなど全70区画以上。すべてAC電源付きで、専用または共用の流し台が設置されている。
- テントサイト(車乗り入れなし)や、直火OKの焚き火サイトもあり、ソロ〜グループまでスタイルに合わせて選べる。
- 管理棟の売店には薪や炭はもちろん、OD缶・CB缶、ホワイトガソリン、アルコール類、さらに
snow peakのアメニティドームやランドロックなどのレンタル
まで揃っていて、「手ぶら寄りキャンプ」が本気でできる。 - トイレはウォシュレット付きでいつ行っても清潔。シャワーは5分200円、夏は7月中旬〜9月中旬までキャンプ利用者無料のプールがオープンして、子どもたちはほぼここから帰ってきません。
僕が好きなのは、夕方にサイトの芝生がオレンジ色に染まって、あちこちから焚き火の煙が立ち上がる時間帯。
その横で、子どもたちはまだ芝生を走り回っていて、大人は焚き火チェアに沈み込んで一息つく。
夜になるとスマホを見る時間が一気に減って、「焚き火の火の粉がスマホの通知より大事になる夜ってこういうことか」と毎回思います。
詳しい料金やサイト構成は熊本県公式観光サイトの
歌瀬キャンプ場紹介ページ
にも載っていますが、「芝生がきれいで、水回りが安心で、子どもが全力で遊べる」という意味では、九州でもトップクラスの完成度だと感じています。
ファミリーキャンプでハズしたくない人には、まずここをおすすめしたいですね。
2. 吉無田高原 緑の村(御船町)

「高原キャンプってどんな感じ?」と聞かれたら、僕がまず連れて行きたくなるのが吉無田高原 緑の村キャンプ場です。
阿蘇外輪山の裾野、標高600〜700mの高原に広がるフィールドで、真夏でも車を降りた瞬間に「空気が違うな」と分かるくらい涼しい。
九州道・上野吉無田ICから約10分なので、アクセスも良くて通いやすいのがまたズルいんですよね。
公式の案内ページを見てもらうと分かりやすいんですが、
宿泊サイトは大きく4タイプ
に分かれています。
グランピングの「星の森ヴィラ」、区画オートサイト(Aサイトゆうすげの丘・Bサイトどんぐりの丘)、森に囲まれたCサイト、そしてフリーキャンプエリア。
キャンプ歴ゼロの友だちから、ベテランのソロキャンパーまで、誰を連れて行ってもハマるのはこのバリエーションのおかげです。
- 星の森ヴィラ:
ドーム型のキャビンが5棟並ぶグランピングゾーン。直径約7.5mの広々とした室内で、ベッド・ソファ・エアコン完備。
「手ぶらでもOK・無料Wi-Fi完備」
と公式にもあるとおり、キャンプ未経験の家族やパートナーを連れていくと一発でファンになります。 - A・Bサイト(区画オート):
車横付けOKの電源付きオートサイト。僕はAサイト「ゆうすげの丘」がお気に入りで、タープの下から外輪山方面に抜ける眺めが最高。
区画ごとに芝生と砂地のバランスが良くて、雨上がりでも設営しやすいのがありがたいポイントです。 - Cサイト(森のテントエリア):
林間寄りのサイトで、木陰が多くてプライベート感強め。ソロやデュオでしっぽりやりたいときはここ一択という感じ。
風が強い日でも木々がいい感じにブロックしてくれて、タープの張り方で遊びたくなるサイトです。 - フリーキャンプ場:
広い草地に好きなように張れるエリア。ギアテストで大型シェルターを広げたいときや、グルキャンでレイアウトを組みたいときによく使っています。
吉無田の良さは、「泊まるだけ」で終わらないところ。
公式サイトでも紹介されていますが、
草スキー場やMTBコース、
自然散策路、BBQエリアまでそろっていて、昼間はとにかく遊べる。
僕はここでMTBの撮影取材をしたことがあるんですが、キャンプしながらガチで脚パンになるまで遊べるキャンプ場ってなかなかないです。
夜になると、一気にスイッチが切り替わります。
サイトの灯りが落ちて、ヘッドライトを消すと、頭上には阿蘇の外輪山に負けないくらいの満天の星。
風の音と自分の呼吸だけが聞こえる時間があって、「ああ、今日はここに泊まって正解だったな」としみじみ思うんですよね。
料金や入村料、レンタル品の詳細は、
御船町観光公式の料金表
や、
熊本県公式観光サイトの紹介ページ
にも詳しくまとまっています。
個人的には、「キャンプを始めたい人」と「高原で本気のキャンプがしたい人」の両方を連れていける万能キャンプ場として、熊本の中でもかなり頼りにしている一軒です。
3. 四季の里 旭志(菊池市)

「子ども連れて熊本でキャンプするならどこ?」と聞かれたら、かなりの確率でここ、四季の里 旭志を推します。
阿蘇北外輪山・鞍岳の中腹、標高約500mの場所にあるアウトドアステーションで、平地より体感でマイナス3℃くらい涼しい。
しかもキャンプ場だけじゃなくて、ログハウス、BBQハウス、動物広場、複合遊具、屋内プール(※2025年は営業休止)までそろった
“一日中遊べる総合アウトドア施設”なんです。
キャンプサイトは公式サイトに詳しく出ていますが、
種類だけで8タイプ以上あります。
林間オートサイト(電源あり)13区画、見晴らしオートサイト(電源あり)9区画、こもれびサイト14区画、グループサイト4区画、ウッドデッキサイト11区画、
さらに“大ファイヤーサイト”“小ファイヤーサイト”“芝生広場サイト”まであって、
「今日はどんなキャンプにする?」をその日の気分で選べるのが四季の里の強み。
- 林間オート&見晴らしオート:
車横付けOK・AC電源付きの安心サイト。僕はファミリーで行くときは見晴らしオートをよく使います。
サイトから菊池平野を一望できて、夕方になると斜面ごとオレンジに染まるあの景色は、ちょっとしたご褒美タイムです。 - こもれび&ウッドデッキサイト:
林間寄りのエリアで、木陰が多くてプライベート感強め。
ウッドデッキサイトはテントのフロアが水平になるので、傾斜サイトが苦手な人やカップル・ソロにかなり評判がいいです。 - 大ファイヤー/小ファイヤーサイト:
名前のとおり中央に焚き火用のファイヤーピットがあるサイト。
直火OKのエリアで、グループで焚き火を囲むと「キャンプフェスかな?」というくらい盛り上がります。 - 芝生広場サイト:
広い芝生の一角を12組限定で開放するエリア。テントもタープも張りやすくて、子どもが全力で走り回れる“ボーナスステージ”みたいなサイトです。
そして、四季の里 旭志がファミリーキャンプの聖地みたいになっている理由がここから。
施設マップを見ると一目瞭然なんですが、
キャンプ場のすぐ隣に「SHIKINOSATO ZOO(ふれあい動物広場)」と複合遊具エリア
があります。
カンガルーやヤギ、ポニーなどの動物と触れ合えたり、滑り台やネット遊具で遊べたりするので、子どもたちのエネルギーをここで全部放出できます。
僕がここを気に入っているポイントは、「親の楽しみ」もちゃんと用意されているところ。
本館には登山・アウトドアショップ
『シェルパ 四季の里旭志店』
が入っていて、ガチなギアから小物までかなり充実しているんです。
子どもが動物広場に夢中になっているあいだ、父ちゃん母ちゃんはシェルパで新しいバーナーやチェアを物色する…というのが、うちの定番コースになっています。
標高約500mで夏でも夜はひんやり。
公式のキャンプ場ページにも
「標高500mにあるキャンプ場で、気温は平地のマイナス3℃前後」
とあるとおり、真夏の菊池市内が30℃を超えていても、ここまで上がるとかなり過ごしやすい体感です。
タープの下で風に当たりながら、遠くの平野を眺めているだけでも、だいぶリフレッシュできます。
料金やチェックイン時間、休館日などの基本情報は菊池市公式サイトの
「四季の里旭志」紹介ページ
にも載っています。
個人的には、「キャンプ+動物園+遊具+アウトドアショップ」を1ヶ所で完結できる、九州でもかなり希少なファミリー向けキャンプ拠点だと思っています。
子どもの笑い声と、鞍岳から吹き降ろす風の気持ちよさに癒やされたいなら、ここは候補から外さないほうがいいです。
4. 高遊原プレーンキャンパーズ(西原村)

「キャンプしたいけど、いきなり山奥はちょっと不安…」「まずは街から近いところで試したい」という人に、僕がよくすすめるのが
高遊原プレーンキャンパーズです。
熊本市中心部から車で約30分、阿蘇くまもと空港のすぐそば。コンビニやスーパー、ホームセンターまで徒歩圏内という、
公式サイトの言葉どおり“都市近郊型キャンプ場”なんですが、
サイトに一歩入ると雰囲気はしっかり「森キャンプ」なんですよ。
ここが面白いのは、もともとスギの森だった場所を、オーナーさんが脱サラして
「自分でキャンプ場を作る!」とゼロから開拓していること。
熊本県公式観光サイトでも紹介されていますが、
30m級の針葉樹に囲まれた森エリアと、広々とした芝のグラウンドエリアの2本立てになっていて、
手作り感がありつつも、サイト設計はかなり考えられています。
- 森エリア:
1区画およそ100㎡前後のオートサイトで、区画ごとに4mほどの緩衝帯と植栽が入っていて、視線がかち合いにくいレイアウト。
僕はソロやデュオで使うことが多いんですが、木々の間を抜ける風と、朝の鳥の声が気持ちよくて、
「街から30分でこの非日常は反則だろ…」と毎回思っています。 - グラウンドエリア:
日当たりの良い芝生のオートサイトと、ノーリードで過ごせるドッグサイトが並ぶエリア。
となりに1000㎡クラスのフリーグラウンドがあって、子どもがサッカーしたり、自転車の練習したり、ひたすら走り回ったりと、
ファミリーキャンプのベースとしてすごく使いやすいです。 - 設備まわり:
トイレ棟は男女別でウォシュレット付き、スリッパ履き替えスタイルなので清潔感はかなり高め。
シャワーも15分300円で使えて、シャンプー・ボディソープ付き(料金は
ご利用料金ページ
に記載)。
さらにAC電源(1000W / 2000W)がオプションで選べるので、電源付きデビューにも向いています。
立地ならではの“ご褒美”もあって、夜になると上空を飛行機が通過していきます。
グラウンドエリアからは、離陸直後の機体が旋回していく姿がよく見えて、子どもはもちろん、大人もつい見上げてしまうんですよね。
それでいて場内は静かめで、消灯時間もきちんと決まっているので、「騒がしいだけの高規格」とは違うバランスの良さがあります。
予約は
公式サイトの予約案内
か、
なっぷのキャンプ場ページ
から。
直近2か月先までの受付で、「Regular Day」と「Value Day」で料金が変わる仕組みもきちんと公開されています。
個人的には、「キャンプはしたいけど、本格的な山の中はまだ怖い」「仕事帰りにサクッと一泊してみたい」という人の“最初の一歩”に最高のフィールド。
生活圏のすぐ隣にありながら、ちゃんと森の静けさがあって、焚き火をしていると家からの距離を忘れます。
キャンプデビューの友だちや、ソロ女性キャンパーを安心して連れていける場所として、僕はかなり信頼しているキャンプ場です。
5. 草枕山荘キャンプ場(玉名市)

「夕日と温泉セットでキャンプしたいんだけど、どこかない?」と聞かれたら、ニヤッとしながら紹介するのが
草枕山荘キャンプ場です。
夏目漱石『草枕』の舞台として知られる小天エリアの高台にあって、目の前には有明海と雲仙の山並み。
僕の中では完全に“キャンプ×絶景温泉”の完成形のひとつですね。
キャンプ場の母体になっているのが、玉名市営の温泉施設
「草枕温泉てんすい」と
「草枕山荘」。
公式の案内どおり、標高約200mの丘の上にあって、露天風呂からは有明海~島原半島までドーンと見渡せます。
そのすぐ横の斜面に、みかん畑を活用した段々畑のキャンプサイトが並んでいるイメージです。
サイトは1区画あたり約8×8m前後のスペースが多く、ソロ〜ファミリーまでちょうど良い広さ。
車をすぐ横づけできるオートサイトと、駐車場から少しだけ荷物を運ぶテントサイトがあって、
玉名市の公式ページで料金や区画数も確認できます。
段々になっているので、どのサイトからも海の抜け感があって、
「あ、この段、今日当たりだな」という感覚が毎回あります。
- 段々サイトの“抜け感”がすごい:
僕が初めて張ったときは、タープを立てた瞬間に「うわ、ここ完全に勝ちサイトだ」と声が出ました。
斜面を利用したレイアウトなので、前のサイトの屋根が視界にかぶりにくくて、真正面に有明海と雲仙のシルエット。
夕方になるとオレンジ〜紫グラデーションの空が広がって、焚き火そっちのけで写真を撮りたくなります。 - キャンプ利用者も使いやすい温泉&サウナ:
キャンプ場から草枕温泉てんすいまでは徒歩数分。公式サイトにもあるように、
内湯・露天・水風呂・サウナがそろったしっかりめの温泉施設です。
僕はだいたい、設営 → 温泉でととのう → サイトに戻って焚き火というルーティンで動きますが、
この流れが気持ちよすぎて完全に“整うキャンプ”になります。 - 設備は“市営キャンプ場としてはかなり優秀”:
水場・トイレはシンプルですがしっかり整備されていて、家族連れでも使いやすいレベル。
電源サイトではないぶん、夜は本当に静かで、虫の声と遠くの街の明かり、有明海側の漁火がいい感じのBGMになります。
個人的にグッとくるのが、ここが夏目漱石ゆかりの土地だという背景。
『草枕』の中に出てくる“前田村の山”がこのあたりで、小天温泉や小天山荘(現・草枕山荘)も作品のモチーフになっています。
現地の案内板を眺めながらテントに戻ると、「文豪もこの風景を見ていたのか」とちょっと得した気分になるんですよね。
予約は基本的に電話で、
玉名市公式のキャンプ案内ページ
に受付先や利用時間がまとまっています。
料金も市営らしく良心的なので、
「絶景キャンプ×温泉」をコスパ良く楽しみたい人には本気で推せる一軒です。
湯上がりの火照った体でサイトに戻ると、まだ炭がほのかに燻っていて、海の向こうには街の明かりと星。
眠る直前までずっとご褒美が続くキャンプ場って、そう多くありません。草枕山荘キャンプ場は、その貴重な一つだと思っています。
6. 南阿蘇 パワースポットキャンプ場(南阿蘇村)

「阿蘇五岳を正面にドーンと眺めながらキャンプしたい」というわがままを、そのまま形にしてくれているのが
南阿蘇 パワースポットキャンプ場です。
公式サイト(
南阿蘇 パワースポットキャンプ場)のトップにも
「癒しのパワースポット」「阿蘇五岳を眼前に臨む絶景キャンプ場」と書かれているとおり、ここはもう景色ありきのキャンプ場。
正面に広がる阿蘇の山並みを見た瞬間、「あ、今日は当たりだ」となるタイプのフィールドです。
面白いのが、ここがロッジ泊とキャンプの“ハイブリッド施設”になっていること。
「格安 南阿蘇宿泊」として
公式予約ページがあり、
シングルロッジや2階建てロッジ、ツインロッジなど全27棟+ドミトリーという規模感。
そのロッジ群の手前や周囲に、芝生のオートサイトやフリーのテントスペースが広がっていて、テント+ロッジのミックス滞在もできるのが特徴です。
- 阿蘇五岳フロントビューの芝生サイト:
僕が初めて来たときは、フリーの芝生エリアにテントを張りましたが、前方の視界がほぼすべて阿蘇五岳。
夕方、山肌が赤く染まりはじめるタイミングでタープの下に座ると、「これでサイト料○○円は反則だな…」と本気で思いました。
シングルロッジPlus αエリア(
ロッジ紹介ページ参照)では、
100㎡クラスの芝生を専有できて、ロッジ横にテントやシェルターも張れます。 - ロッジのバリエーションがとにかく豊富:
シングルロッジ、シングルロッジPlus、2階建てロッジ、エクセレントなアメージングロッジ、双子のツインロッジ…とにかく名前からして攻めている(笑)。
2階建てロッジは全棟ウォシュレットトイレ付き・ミニ冷蔵庫完備で、
楽天トラベルや
じゃらんの紹介文どおり、「キャンプもしたいけど、ちゃんと部屋でも寝たい」派にはドンピシャです。 - 共有設備が“キャンプ場というより合宿所レベル”:
共用キッチンにはコンロ・電子レンジ・調理器具・食器類が一式そろっていて(
施設案内ページ)、自炊派には天国みたいな環境。
さらに75インチの大型テレビまであって、スポーツ中継を流しながら外では焚き火、なんて夜も楽しめます。
トイレはすべてウォシュレット付き、ホットシャワーは24時間利用OKで10〜15分300円。
個室貸切のビューバス(1時間1,000円)から阿蘇五岳を眺めるという“ご褒美風呂”もあります。
現地に行くとまず目に入るのが、阿蘇五岳を真正面に見ながら座れる
「幸せの白いブランコ」とスカイデッキ。
正面にはパノラマの阿蘇、下にはキャンプサイトとロッジ群、頭上にはでかい空。
早朝にここに座ってコーヒーを飲むと、「今日、もう帰りたくないな」と本気で思います。
予約は、ロッジ泊なら
公式予約サイトや各種宿泊サイトから、テントサイトは
公式のキャンプ予約ページ経由で。
料金や最新のサイト構成は変わることもあるので、行く前に一度チェックしておくのがおすすめです。
個人的には、「阿蘇の景色を主役にしたいキャンプ」「バイクや車で流しながら、1泊だけ絶景でキメたい旅」にぴったりの場所。
帰り道、高速を走りながらフロントガラス越しに阿蘇の外輪山を見つめていると、「次はどのサイトに張ろうかな」ともう次の計画を立て始めてしまう、そんな“後引く”キャンプ場です。
湖畔&渓谷・森の静けさを味わうキャンプ場4選

阿蘇の高原キャンプも最高なんですが、「もうちょっと音の少ないところでボーッとしたい」というとき、僕が足を向けるのがこのエリアです。
湖畔、渓谷、森のキャンプ場は、同じ焚き火の音でもどこか柔らかく聞こえて、時間の流れがワンテンポゆっくりになる感覚があるんですよね。
たとえば、熊本のど真ん中・緑川ダム湖畔にある
美里の森キャンプ場ガーデンプレイス。
公式サイトや美里町の
自治体ページ
にもあるとおり、「森と湖に囲まれたアウトドア施設」で、芝生のフリーサイトと湖畔のロッジが気持ちいいフィールドです。
朝、テントのファスナーを開けると目の前に水面があって、カヌーがスッと滑っていくのを見ながらコーヒーを飲む──そんな贅沢な時間がごく普通に転がっています。
渓谷サイドで遊び倒したいなら、山鹿市の
奥矢谷渓谷マザーネイチャーきらり。
山鹿市公式の
観光ページ
にも「矢谷渓谷の新しいアウトドアステージ」と紹介されていますが、天然のプール、ウォータースライダー、ヤマメつかみ取り体験
(公式ページ)
まであって、昼間はとにかく水と遊びまくれるキャンプ場です。
日が暮れて一気に人の声が減ってくると、今度は渓流の音が主役になって、「あ、今日はちゃんと自然に遊んでもらったな」と思わせてくれます。
静けさを突き詰めたい人に刺さるのが、五木村の
端海野(たんかいの)キャンプ場。
公式サイトにも
「標高1000mのキャンプ場」「真夏に蚊がいない」とはっきり書かれているとおり、
村の観光情報ページ
でも“熊本一涼しいキャンプ場”として紹介されています。
日中25℃を超えない日も多くて、夜は長袖必須。焚き火の前に座っていると、風の音と自分の息づかいしか聞こえない時間帯があって、そこで一気にスイッチが切り替わります。
そして、森+川+コテージのバランスが良いのが阿蘇市の
古代の里キャンプ村。
阿蘇市公式の
キャンプ場一覧
にも一番最初に載っている阿蘇市代表のキャンプ場で、オートサイト・フリーサイト・コテージ・BBQハウス・あか牛の焼肉処までそろった“何でもできる森キャン”スポットです。
キャンプ場横の川では、ヤマメやニジマスのつかみ取り体験もできて、子どもたちのテンションが爆上がりするのは言うまでもありません。
そんなわけで、この章で紹介する4つのキャンプ場は、どれも「音が少ないところで、自然とちゃんと向き合いたいときに選びたいフィールド」ばかり。
ヘッドライトを消すと、湖面をなでる風の音や、渓流のせせらぎ、森の虫の声だけになる──そんな夜を過ごしたい人は、この先のキャンプ場紹介もじっくりチェックしてみてください。
7. 美里の森キャンプ場ガーデンプレイス(美里町)

「熊本の真ん中あたりで、湖と森どっちも楽しめるキャンプ場ない?」と聞かれたら、まずここを推します。
美里の森キャンプ場ガーデンプレイスは、緑川ダム湖畔に広がるキャンプ場で、公式サイト
(美里の森キャンプ場ガーデンプレイス)の写真そのままのロケーション。
湖と芝生と森が一枚の絵みたいにつながっていて、「あ、今日はのんびりモードでいこう」と自然にブレーキがかかります。
宿泊スタイルは、テントサイトだけじゃなくて、コテージ・バンガロー・ロッジまで揃ったオールラウンダー仕様。
詳細は美里町公式の案内
(「美里の森キャンプ場ガーデンプレイス」施設紹介)
にも載っていますが、湖畔寄りのロッジエリアと、芝生のテントサイトエリアがうまく分かれているので、
「静かに過ごしたいソロ」と「思い切り遊びたいファミリー」が自然と住み分けられているのが、使っていてすごくラクなんですよね。
- 芝生広場&湖畔ビューのテントサイト:
テントサイトはフリーサイト中心で、湖を正面に見ながら張れるエリアがとにかく気持ちいいです。
僕はいつも、湖面に対してタープをL字気味に張って、朝起きたらそのまま外を向いてコーヒーを淹れるスタイル。
無風の日は湖が鏡みたいになって、向こう岸の森と雲まで映るので、それだけでかなり得した気分になります。 - 子どもが一日中帰ってこない“遊びエリア”:
場内には遊具がある「子どもの広場」やBBQハウスがあり、さらにすぐ隣には
フォレストアドベンチャー美里
が併設。
ここ、日本最長クラスのジップスライド(約510m)があって、大人も普通に叫びます。笑
キャンプ+アスレチック+ジップラインという組み合わせは、正直ずるいレベルで子どもウケ抜群です。 - ロッジ&バンガローで“キャンプデビューさせやすい”:
ロッジはキッチン・トイレ・バス付きのタイプもあり、
公式の施設紹介ページ
にも詳しく載っています。
「テントはまだハードル高いけど、キャンプ場の雰囲気は味わいたい」という家族や友人を連れていくと、ここで一気にキャンプの楽しさにハマってくれます。
僕がこのキャンプ場でいちばん好きなのは、朝の静けさです。
まだサイト全体が薄暗くて、人の気配がほとんどない時間帯に、湖面だけが少し明るくなってくる瞬間があるんですよ。
そこでバーナーをカチッと点けて、お湯を沸かしていると、対岸の森から鳥の声がポツポツ聞こえてきて、
「ああ、今日はちゃんと休める日だな」と体が納得してくれる感じがします。
予約や最新情報は、必ず
公式サイトのお知らせ欄
をチェックしておくのがおすすめ。
イベント情報や場内の変更点がけっこうマメに更新されているので、「行ってみたら営業形態が変わってた…」という心配が少ないのも安心材料です。
「熊本のど真ん中で、湖畔と森のいいところをまとめて味わいたい」という人には、本気で刺さるキャンプ場。
湖面に映る朝焼けと、まだ眠そうな家族の横顔を見ながら飲む一杯は、ちょっとやそっとじゃ忘れられません。
8. 奥矢谷渓谷マザーネイチャーきらり(山鹿市)

「川で思いっきり遊べるキャンプ場ない?」と聞かれたら、かなり高い確率で名前が出てくるのが
奥矢谷渓谷マザーネイチャーきらりです。
山鹿市の矢谷渓谷の奥にあるキャンプ場で、公式サイト
(奥矢谷渓谷マザーネイチャーきらり)の写真どおり、場内のどこにいても“水の気配”がすぐそばにあります。
山鹿市の観光サイト
(山鹿探訪なび)でも
「矢谷渓谷の新しいアウトドアステージ」と紹介されていますが、まさにその通りで、
キャンプ場というより“渓谷まるごとアスレチックパーク”みたいな感覚。
テントサイト、オートサイト、バンガロー、BBQハウス、さらに天然プールやウォータースライダー、魚のつかみ取りエリアまでぎゅっと詰まっています。
- 川沿いサイトでガチの水遊び:
テントサイトやオートサイトから歩いてすぐのところに、矢谷渓谷の清流をせき止めた天然プールがあります。
夏場はここが本当に楽園で、子どもたちは浮き輪・ゴーグル装備でひたすら飛び込み&泳ぎっぱなし。
僕も何度か一緒に入りましたが、「これ、もうプールじゃなくて普通に川じゃん」というレベルで透明度が高いです。 - ウォータースライダー&魚つかみ取りが強い:
場内に全長約50mのウォータースライダーがあって、公式ページ
にも詳細が載っていますが、大人でも普通にテンション上がるスピード感です。
さらに、ヤマメ・ニジマスのつかみ取り(体験ページ)もあって、
捕まえた魚はその場で塩焼きにして食べられるので、子どもたちの“今日イチの思い出”がここでできあがります。 - サイト&バンガローの選択肢が多い:
区画オートサイト、フリーサイト、AC電源付きサイト、大小さまざまなバンガローが用意されていて、公式のキャンプ場ページでタイプごとに確認できます。
「とりあえず涼しいところでBBQしたい」グループから、「テント泊ガチ勢」「バンガローでゆるキャンしたい」組まで、みんな一緒に楽しめるのが強いところ。
僕がここで一番好きなのは、夕方に一度すべてのアクティビティが落ち着いたあと。
日が山の向こうに沈んでいくと、さっきまで賑やかだったプールやスライダーが静かになって、
聞こえてくるのは川の流れと、たまに近くを通り過ぎる風の音だけになります。
その状態で焚き火の前に座ると、「今日は思いっきり遊んだな」という満足感と、「まだあと1泊したいな」という欲が同時に押し寄せてくるんですよね。
営業日やイベント情報、利用ルールは
公式サイトのお知らせ
で随時更新されています。
川の水量や気象条件によって遊泳エリアが変わることもあるので、行く前に一度チェックしておくのがおすすめです。
「川遊びをガチで楽しみたいファミリー」にも、「渓谷の音に包まれながら焚き火したいソロ」にも刺さる、通好みの一軒。
阿蘇の高原とはまったく違う、“水と森に遊んでもらうキャンプ”をしたいときに、ぜひ思い出してほしいフィールドです。
9. 端海野(たんかいの)キャンプ場(五木村)

「とにかく涼しいところで夏キャンプしたい」「人の気配より風の音を聞きたい」――そんなわがままを叶えてくれるのが、
熊本県五木村にある端海野(たんかいの)キャンプ場です。
公式サイト
(端海野キャンプ場)にもあるとおり、
標高1,000mの山中にある全国でも珍しい高地キャンプ場。
五木村公式の観光情報ページでも
「真夏でも涼しく過ごしやすいキャンプ場」「宿泊ハウスやバンガロー、テントサイトを備えた避暑地」
と紹介されていて(五木村・端海野キャンプ場案内)、避暑キャンプの本命候補と言っていい存在です。
特徴をひと言でいうと、「熊本一涼しい“山ごもりキャンプ場”」。
公式サイトの説明では、
「標高0mとの温度差は約−8℃。7月でも日中25℃を超える日は少なく、夜は20℃を下回る日がほとんど。真夏に蚊がいない」
とまで書かれていて、実際に夏に泊まりに行くと、その意味がよく分かります。
下界が35℃近くあっても、ここに上がってくると「長袖1枚あったほうが安心」という体感で、タープ下でも風がサラサラ抜けていきます。
- フリーサイト&オートサイトで“野営寄り”の雰囲気:
サイトは、森の中にテントを張る野営フリーサイトと、車を横付けできるオートサイト、
そしてバンガロー&端海野ハウス(合宿所)という構成。
施設紹介ページにもあるとおり、
「平場が少ない」「自然に囲まれたキャンプができる」とはっきり書かれていて、
まさに“整いすぎていない、ちょうどいい野営感”が味わえます。僕も初めて行ったとき、「あ、これはテント張るだけで楽しいやつだ」とすぐ分かりました。 - 五右衛門風呂・石風呂・森林サウナという沼:
端海野の面白さは、キャンプ場なのにお風呂設備がガチなこと。
昔ながらの五右衛門風呂&石風呂を貸切で体験できて(90分2,000円/予約制)、
シャワーからもお湯が出るので「火を焚くのは雰囲気だけ味わう」という使い方もできます。
さらに、森林サウナもあって、
標高1,000mの山の中で「サウナ → 外気浴 → 星空」という、とんでもない整い方ができるのもポイント。 - 天然プール&ヤマメの釣り堀:
夏場は場内の天然プールで水遊びができて、しかも水が冷たくて気持ちいい。
ヤマメの釣り堀(釣り竿込み2匹まで1,100円/1匹追加ごとに+500円)もあって、釣った魚は自分のサイトで焼いて食べられます。
五木村といえば渓谷のイメージが強いですが、「高地なのに水遊びもできる」というのは端海野ならではです。
僕がここでいちばん気に入っているのは、夜の「音の少なさ」です。
消灯時間を過ぎて、人の話し声や車の音が完全に消えると、聞こえてくるのは風が木々を揺らす音と、自分の呼吸、焚き火のパチパチだけ。
標高1,000mということもあって、空を見上げると「星が多すぎて星座が分からない」レベルの満天の星空に包まれます。
そこにさっき入った五右衛門風呂の余韻が重なって、「あ、これは帰りたくないやつだ」と毎回なります。
予約は
公式サイトの予約ページ
からインターネット予約 or 公式LINEへ。
チェックイン/アウト時間やキャンセルポリシー、アクセス(白滝公園側からの道がおすすめ)も詳しく書かれているので、
初めて行く人は一度ざっと目を通しておくと安心です。
「真夏でも焚き火の前でホットコーヒーが飲みたい」とか、
「虫の少ない静かな山で、自分の呼吸音だけ聞こえる夜を過ごしたい」という人にはドンピシャなキャンプ場。
熊本の夏キャンプで一度ここを経験すると、平地に戻ったときに「やっぱり端海野、反則級に快適だったな…」としみじみ思うはずです。
10. 古代の里キャンプ村(阿蘇市)

「阿蘇カルデラの中で、森キャンもしたいし観光もガッツリ回りたい」――そんな欲張りなプランを組みたいときに、僕がよくベースにするのが
古代の里キャンプ村です。
阿蘇市一の宮町・手野エリアにあって、公式サイト
(古代の里キャンプ村)にもあるとおり、
阿蘇五岳を望む山麓の森と、宮川渓谷の清流に囲まれたフォレストキャンプ場。阿蘇のど真ん中で「森×川×観光アクセス」を全部取りにいける立地です。
阿蘇市の指定管理施設としても位置づけられていて、
阿蘇市公式サイトにも
「阿蘇市古代の里キャンプ村」としてきちんと情報が整備されています。
さらに熊本県公式観光サイト
(熊本県観光連盟・古代の里キャンプ村)でも、
「壮大な阿蘇の自然に囲まれ、宮川の水源にあるキャンプ場。全11棟のコテージ、バーベキューハウス、清流でのフィッシングが楽しめる」
と紹介されていて、県レベルでもしっかり推されているキャンプフィールドです。
- オート&フリーサイト+11棟のコテージ:
テントサイトは車横付けOKのオートサイトと、森寄りのフリーサイトがあって、
場内マップを見ると、川沿い・林間・広場まわりなど、ロケーション違いで選べます。
コテージは5人用〜10人用まで全11棟。なっぷの
古代の里キャンプ村ページにも写真が出ていますが、
ロフト付き・和室あり・キッチン付きなどタイプも豊富で、三世代ファミリーや友人グループでの拠点にちょうどいい感じです。 - “水の生まれる里”ならではの清流遊び:
このエリアは「手野の名水」が有名で、キャンプ場のすぐ近くにも湧水ポイントがあります。
場内を流れる宮川支流の清流では、ヤマメのつかみ取り体験やフィッシングができて(詳細は
公式サイト参照)、
捕まえた魚をそのまま炭火で焼いて食べると、「あ、これ子ども時代に戻るやつだ」と大人のほうがテンション上がります。 - 阿蘇観光の“ベースキャンプ”に最適な立地:
なっぷの解説にもありますが、
周辺案内がとにかく優秀。
大観峰まで車で約15分、道の駅阿蘇や阿蘇神社エリアも15分圏内、一の宮温泉センターやアゼリア21(温泉)などの入浴施設も近い。
なので、「昼は阿蘇をドライブ&観光、夜は森の中で焚き火」という連泊ベースにはかなりハマります。
僕が古代の里で好きなのは、キャンプ場自体が“静かな谷底”というより“開けた森のひらけた場所”だという点。
サイトのまわりはしっかり木々に囲まれているのに、圧迫感はなくて、空を見上げるとちゃんと阿蘇の大きな空が抜けている。
夕方、コテージの明かりがぽつぽつ灯りはじめて、どこかのサイトから炭の匂いと笑い声が聞こえてくる時間帯は、
「ああ、今日はいい夜になるな」と確信できる瞬間です。
利用ルールやチェックイン時間、指定管理者情報などの“お堅い部分”は阿蘇市公式ページ
(阿蘇市古代の里キャンプ村)に、
宿泊プランや料金、細かい施設紹介はキャンプ場公式と予約サイト(なっぷ・じゃらん等)にまとまっているので、初めてでも下調べがしやすいのも安心ポイント。
「阿蘇観光も妥協したくないけど、キャンプの拠点はちゃんと森と川のそばがいい」
そんな人には、古代の里キャンプ村はかなり相性のいい一軒だと思います。阿蘇旅の“ホームベース”候補として、ぜひ頭の片隅に置いておいてください。
天草の海と島を楽しむキャンプ場3選

阿蘇の草原キャンプも最高なんですが、「今度は海側で張りたい」「波の音を聞きながら寝てみたい」という気分のとき、僕がハンドルを切るのが天草エリアです。
島々をつなぐ橋を渡っていくあの感じ、だんだん視界に海が増えていって、潮の匂いが車内に入り込んでくるタイミングで、もうスイッチがキャンプモードに切り替わります。
天草は、とにかく「海×キャンプ」のバリエーションが豊富なんですよね。
たとえば、天草市新和町の
竜洞山みどりの村。公式サイトにもあるとおり、山頂エリアのキャンプ場なのに、目の前には不知火海と島々の景色がドーン。
海で遊んだあとに山の上のサイトに戻ってBBQ、なんて“海と山のいいとこ取り”が1泊で味わえる、ちょっと反則気味のロケーションです。
もっとストレートに「海キャン」したい人には、苓北町・富岡半島の
白岩崎キャンプ場のような、
天草灘に沈む夕日を真正面から受け止められるシーサイドサイトもあるし、
無人島にわたって電気もガスもない環境でとことん遊びたいなら、
産島キャンプ場のような“ガチ系”フィールドもあります。
産島は天草市河浦町沖に浮かぶ無人島で、釣りと海水浴と星空だけで一日が終わるような、いい意味で何もない島キャンプが楽しめます。
さらに、「テント泊より、まずは海辺のグランピングから試したい」というタイプには、
上天草市で展開している
シークルーズグランピング熊本天草
のような、全室オーシャンビューのドーム型グランピングも選択肢に入ってきます。
熊本地鶏「天草大王」や天草の魚介を使ったBBQが公式サイトでも推されていて、「海の幸×海キャン」を手軽に味わいたい人にはかなり刺さるはずです。
そんなわけで、この章では、僕自身が「潮風と焚き火の相性が一番いいな」と感じた天草のキャンプ場を3つに絞って紹介します。
波の音をBGMにしながら焚き火を眺めていると、時計を見るのを忘れるくらい、時間の流れがゆっくりになっていきます。
「次は海側で張りたいな」と思ったときの候補リストとして、ぜひこの先も読み進めてみてください。
11. 竜洞山みどりの村(天草市)

「天草の海も山も、一気に欲張れない?」と聞かれたら、僕がニヤッとしながら勧めるのが
竜洞山みどりの村です。
天草市新和町・竜洞山の山頂近くにあるアウトドア施設で、公式サイト
(竜洞山みどりの村キャンプ場)の説明どおり、
眼下には不知火海、その向こうに九州本土まで見渡せる“天空から海を見下ろす”タイプのキャンプ場なんですよ。
天草全体の観光サイト
(天草宝島観光協会「竜洞山みどりの村」)でも、
バンガロー・ケビン・テント場・オートキャンプ場・子どもの遊び場まで揃ったアウトドア施設として紹介されています。
山頂近くの緑豊かな環境にありながら、シーズン中は海水浴やカヌー、釣りなどの海遊びもセットで楽しめる、かなり“反則気味”なロケーションです。
- オートキャンプ・テント・バンガロー・ケビン…選び放題:
サイト構成は、車横付けOKのオートキャンプサイトに、テント専用サイト、そして4人用・6人用バンガローと6人・12人用のケビンまで。
詳しい棟数や定員は天草公式の施設情報
(竜洞山みどりの村 施設情報)に出ていますが、
4人用バンガロー5棟、6人用バンガロー5棟、6人・12人用ケビン計5棟、キャンプサイト20張、オートキャンプサイト20台分という、かなりのキャパ。
ファミリー・グループ・ソロ、誰を連れて行っても泊まり方の選択肢が多いのは本当に助かります。 - 山頂キャンプなのに“海キャン感”がすごい:
僕が初めてここでテントを張ったとき、一番衝撃だったのは視界の抜け方。
オートキャンプサイトの方を選ぶと、目の前に広がるのは八代海(不知火海)と島々のシルエット。
夕方になると、海の向こうに沈んでいく夕日が真正面に見えて、「これ山キャンプだよね?」と自分にツッコミ入れたくなるくらいの景色でした。 - 遊びの幅が広すぎる“アウトドア拠点”:
みどりの村の強みは、キャンプ場単体というより“アウトドアの基地”になっているところ。
天草観光サイトの紹介にもあるように、シーズン中は海水浴・カヌーなどの海洋スポーツ、年間を通して魚釣り、
さらにはカヌー作りや竹細工、陶芸、五右衛門風呂などの体験コンテンツまで用意されています。
日中は海側に降りて遊び倒し、夕方に山頂のキャンプ場へ戻ってBBQと焚き火──この動きができるのがズルいところです。 - ケビン泊で“天草ワーケーション”もアリ:
ここ数年はワーケーション施設としても力を入れていて、天草ワーケーションサイト
(竜洞山みどりの村 紹介ページ)でもピックアップされています。
管理棟周辺にはWi-Fiが入り、6名用ケビンはバス・トイレ・キッチン・調理器具付き。
昼はテラスで仕事して、夕方から焚き火&星空という“仕事と遊びのミックス”もしやすい環境です。
僕自身、このキャンプ場でいちばん好きな時間帯は、夕日が沈んだ直後の“マジックアワー”。
目の前の不知火海がまだうっすらオレンジを残していて、背後の山はゆっくりと紺色に沈んでいく。
サイトの灯りがぽつぽつつき始めた頃に焚き火に火を入れると、「ああ、今日は海と山、両方ちゃんと遊んだな」と心から思えます。
宿泊料金や区画数、チェックイン時間などの最新情報は、必ず公式サイトの
料金案内
と
予約ページ
をチェックしてからプランを組むのがおすすめ。
「天草で海も山も両方ほしい」「でも移動でバタバタしたくない」という人には、竜洞山みどりの村はかなり刺さる一軒だと思います。
12. 龍ヶ岳山頂自然公園キャンプ場(上天草市)

「天草で夜景も星空も、どっちも本気で見たいんだけど?」と聞かれたら、まずここを候補に入れてほしいのが
龍ヶ岳山頂自然公園キャンプ場です。
標高約470mの龍ヶ岳の山頂エリアにあって、公式サイト
(龍ヶ岳山頂自然公園)や
上天草市の
キャンプ場紹介ページ
にもあるとおり、八代海と天草の島々をまとめて見下ろせる“天空系キャンプ場”なんですよ。
ここが面白いのは、ただの山頂キャンプ場じゃなくて、
ロッジ・バンガロー・テントサイト・オートキャンプが全部そろっている“総合アウトドア施設”なところ。
天草四郎観光協会の情報によると、ロッジ4棟、4人用バンガロー8棟(うち2棟ペット可)、6人用バンガロー2棟(うち1棟ペット可)、
さらにテントサイトとオートキャンプスペースに炊事棟・シャワー棟まで完備というラインナップで、
「山頂にここまで詰め込むか…」というくらい充実しています。
- 展望台からの“これぞ天草”ビュー:
山頂の展望所まで歩いて登ると、目の前には八代海と天草の島々、その向こうにうっすらと九州本土まで見える大パノラマ。
僕が初めて来たときは、サイトの設営を途中で止めて、しばらく展望台から動けませんでした。
昼は海と島のコントラスト、夕方はオレンジ色のグラデーション、夜は街明かりの点描画みたいな夜景──
同じ場所から見える景色の振り幅がエグいです。 - ミューイ天文台で“星空日本一クラス”を体験:
龍ヶ岳山頂自然公園といえば、やっぱり
ミューイ天文台。
「ミューイ」は天草の方言で「見よう」の意味で、環境省主催のスターウォッチングで
“星空日本一”に選ばれた実績があるエリアに建っています。
天体観測室とプラネタリウムがあって、夜の天体観察会では職員さんの生解説付きで惑星や星雲を見せてくれるので、
テントに戻るころには、だいたいみんな星座博士になっています。 - バンガローの一部はペット同伴OK:
バンガローの中にはペット同伴可の棟も用意されていて(詳細は
公式サイトのキャンプ場ページ参照)、
愛犬と一緒に山頂キャンプを楽しめるのが、犬連れキャンパーにはかなり嬉しいポイント。
「海辺のキャンプ場は夏場ちょっと暑そう…」というワンコでも、ここなら夜はしっかり涼しく過ごせます。 - テント派もロッジ派も満足できる“山頂ベース”:
テントサイトはフリーとオートの両方があって、車横付けのオートサイトを選べば設営・撤収もラク。
ロッジ&バンガロー泊なら、冷暖房やベッドでしっかり眠れるので、「星は見たいけどテント泊はまだ不安…」という家族や友だちを連れて行きやすいです。
僕はよく、「テント泊組」と「ロッジ組」に分かれて同じサイトで焚き火を囲むスタイルで使っています。
個人的にこのキャンプ場のハイライトは、なんといっても日没後〜真夜中にかけての時間。
眼下には島々と町の夜景、頭上には星空。
「今日は夜景を眺めながら一杯いくか…それとも天文台の帰りにテント前で星を見上げるか…」と、
贅沢すぎる二択で本気で悩めるのが、龍ヶ岳山頂ならではの楽しみ方です。
予約や料金、チェックイン時間などの最新情報は
公式サイト
と、上天草市や観光協会の案内ページを必ずチェックしてからプランを組むのがおすすめ。
「海と島の景色も、夜景も、星空も、ぜんぶ一泊で味わいたい」という欲張りなキャンプ旅には、間違いなく刺さる一軒です。
13. 白涛海水浴場キャンプエリア(宇城市・天草周辺)

「海まで徒歩〇秒レベルでテント張りたい」「波の音をBGMに寝落ちしたい」って人に、まずイメージしてほしいのがこのエリア。
不知火海に面した白い砂浜が約300mスッと伸びていて、そのすぐそばにキャンプエリアがくっついているタイプの海水浴場です。
キャンプサイトの背中側にはヤシの木が並んでいて、ちょっとした南国リゾート感もあるんですよね。
ベースになっているのが、宇城市三角町・戸馳島の
若宮海水浴場&若宮キャンプ場エリア。
宇城市の公式案内どおり、管理棟・炊飯棟・トイレ・温水シャワー棟(7基)といった設備がきちんと揃った「海水浴場直結のシーズンキャンプ場」です。
キャンプ区画はオートキャンプ10区画+フリーサイト10区画とシンプルで、サイトの先にはすぐ白い砂浜と不知火海が広がります。
- 波打ち際まで数十秒、“海の音つきテントサイト”:
オートサイト側に張ると、テントからビーチまで本当にすぐ。
日中は子どもたちが浮き輪を持って行ったり来たりして、夕方には海からそのままシャワーへ直行 → テント前で夕ごはん、という黄金ルートが組めます。
夜になると、遠くの車の音よりも波のリズムのほうが大きく聞こえてくるので、「あ、ちゃんと海キャンプしに来たな」と実感します。 - 設備が“海水浴場+キャンプ場”としてちょうどいい:
トイレ・シャワー・更衣室がひとまとまりで整っているので、「海で泳いで → シャワー浴びて → そのまま焚き火」と動線が分かりやすいんですよね。
キャンプ場としてはミニマルですが、管理棟・炊飯棟・温水シャワー・オートサイト・フリーサイトと、
「必要なものはちゃんとある」「高規格すぎず海遊びメインにしやすい」バランスが心地いいフィールドです。 - アクセス良好で“海水浴メインのファミリーキャンプ”に向く:
九州道・松橋ICから国道266号を天草方面に走っていけばOKというアクセスの良さもあって、
「子ども優先でとにかく海! でもテント泊もやってみたい」というファミリーの海キャンプ入門編として使いやすいです。
僕も、テント泊デビュー前の友だち家族をここに連れていって、「昼は海水浴100%、夜は焚き火と星空ちょっと」で慣らしていくパターンをよくやります。
ただし、このエリアは完全通年営業のキャンプ場ではなく、“夏の海水浴シーズンに合わせたシーズン営業”なのがポイント。
年によってキャンプ可能期間やルール(直火・花火・BBQエリアなど)が変わることもあるので、
予定を立てる前に必ず
宇城市公式サイトの若宮キャンプ場ページ
や、現地管理棟への問い合わせで最新情報をチェックしておくのがおすすめです。
「山もいいけど、たまには波の音を聞きながら寝たい」「子どもに“ザ・海水浴キャンプ”を体験させたい」というとき、
白い砂浜と穏やかな不知火海に挟まれたこのキャンプエリアは、かなり候補に入れておいて損のない場所だと思います。
ファミリーで行きたい高規格&温泉付きキャンプ場2選

「子ども連れての初キャンプなんだけど、失敗したくない…」「年に数回しか行けないから、安心感重視で選びたい」──。
そんな相談をもらったとき、僕が必ず見るのが設備の清潔さとお風呂(温泉)まわりです。
サイトが多少狭くても、トイレや炊事棟、お風呂が整っているだけで、キャンプの満足度ってほんと一気に上がるんですよね。
熊本で「高規格&温泉付き」という条件で絞ると、たとえば人吉球磨エリアの
通天の湯キャンプ場や、
阿蘇外輪山寄りの
蔵迫温泉さくら 貸コテージ&オートキャンプ場、
敷地内の源泉かけ流し温泉「山鳥の湯」が自慢の
山鳥の森オートキャンプ場
など、“キャンプ+本格温泉”の組み合わせが楽しめるフィールドがいくつか出てきます。
公式サイトを見てもらうと分かるんですが、通天の湯は
「人吉球磨唯一の源泉掛け流し温泉付きキャンプ場」と自らうたっていて、露天風呂つきの温泉施設がキャンプ場併設。
蔵迫温泉さくらは、全棟独立型の貸別荘+キャンプサイト+温泉+サウナという構成で、
「家族でキャンプ&温泉を楽しめる施設」とはっきり打ち出しています。
山鳥の森も、家族経営のアットホームなキャンプ場で、敷地内の源泉から湧き出る天然温泉と、釣り堀やサウナまでセットになった“癒やし系キャンプ場”です。
この章では、そのなかでも「ファミリー目線で見て、安心感・清潔さ・温泉の使いやすさ」が特にバランスのいい2つに絞って紹介していきます。
テント設営でちょっと疲れても、「サイトから数分でいいお風呂に入れる」というだけで、親のテンションはだいたい回復します。
初キャンプや年1〜2回の貴重なファミリーキャンプの候補として、ぜひ次の2つのキャンプ場をチェックしてみてください。
14. 蔵迫温泉さくら 貸コテージ&キャンプ場(南小国町)

「キャンプはしたいけど、寝るときはちゃんと布団がいい…」「どうせなら温泉付きがいい…」――
そんな欲張りファミリーにドンピシャなのが、南小国町の蔵迫温泉さくら 貸コテージ&オートキャンプ場です。
黒川温泉エリアから車で数分、九重連山と阿蘇外輪山に囲まれた小高い丘にあって、公式サイト
(蔵迫温泉さくら 公式)でも
「全棟独立型の自炊型貸別荘+キャンプサイト+温泉+サウナを擁した施設」とはっきり打ち出している、かなり本気の“温泉付きキャンプ村”です。
まず押さえておきたいのが、ここが自家源泉100%かけ流しの温泉付きだということ。
温泉ページ
(蔵迫温泉の紹介)によると、
泉質は炭酸水素塩泉、いわゆる「美肌の湯」。男女別の共同露天風呂・内湯に加えて、各コテージにはそれぞれ専用の露天・展望風呂までついていて、
しかも源泉かけ流し・循環や加温なしという贅沢仕様です。キャンプサイトからも共同露天&内湯を利用できるので、「テント泊しながら温泉宿クオリティのお風呂」が味わえます。
- 阿蘇ビュー&久住ビューの2エリアに分かれたオートキャンプサイト:
キャンプページ
(キャンプサイト案内)を見ると、
サイトは阿蘇サイト(11区画)と久住サイト(7区画)の2エリア構成。
阿蘇サイトは阿蘇外輪山の眺め、久住サイトは九重連山の眺めが楽しめて、どちらも木立に囲まれた“高原キャンプ”らしいロケーションです。
区画は車+テント+タープをゆったり張れる広さで、久住サイトには電源付き区画も用意されているので、電源デビューにも使いやすいです。 - コテージは全棟「温泉付き&BBQデッキ付き」:
貸コテージは4棟で、
コテージ紹介ページにもあるとおり、
山小屋風・古民家風など雰囲気の違うタイプがそろっています。
各棟には源泉かけ流しの専用風呂とBBQテーブル付きのデッキテラスがついていて、
「日中はキャンプサイトで焚き火と外遊び → 夜はコテージの温泉にどっぷり浸かって布団で寝る」という“いいとこ取りスタイル”が組めます。 - サウナガーデンで親のテンションが一段上がる:
ここ数年で
KURASAKO SAUNA GARDEN
というサウナ施設もオープンしていて、バレルサウナ+阿蘇の天然湧水水風呂+リゾート風のととのいスペースという、本気の構成。
サウナが好きな親御さんなら、子どもたちがサイトで遊んでいるあいだにひと汗かきに行って、“キャンプ×サウナ×温泉”の三種の神器を一泊でコンプリートできます。 - ファミリー目線で“ちょうどいい”高規格:
キャンプ予約サイトのなっぷ
(蔵迫温泉さくら コテージ&キャンプ)でも、
立ち寄り湯やサウナ、サイト利用時の注意点などが丁寧に整理されていて、レビューも「清潔」「お風呂最高」という声が多め。
設備に頼りすぎない“程よい高規格”なので、「キャンプの雰囲気はちゃんと味わいたいけど、水回りとお風呂は妥協したくない」というファミリーにはすごくちょうどいいバランスです。
僕がここで好きなのは、設営を終えて温泉に浸かったあと、阿蘇や久住の稜線がうっすら色づいていくのを見ながらサイトに戻る時間。
子どもたちはテント前で焚き火の準備、大人は湯ざわりの余韻を残したままチェアに沈み込む――その流れが、毎回「来てよかったな」と思わせてくれます。
「キャンプも、温泉旅行も、両方まとめて1泊で味わいたい」というとき、蔵迫温泉さくらはかなり本命にしていい一軒だと思います。
15. 潮井自然公園キャンプ場(益城町)

「キャンプデビューは、まずは近場で、できればタダで…」ってよく相談されるんですが、
ここ数年で一気に名前が挙がるようになったのが、益城町の潮井自然公園キャンプ場です。
阿蘇くまもと空港から車で10〜15分。新しく整備された芝生の公園の一角に、申請すれば“無料で使えるキャンプサイト”が用意されているんですよ。
ベースになっているのは、益城町杉堂の
「潮井自然公園キャンプ場について」(益城町公式)。
町の公式情報どおり、ここは土・日曜・祝日限定開放+事前申請制+利用料無料という、かなり太っ腹な公園型キャンプ場です。
予約は益城町公式LINEからの申請か、旧申請フォーム経由。許可証の発行に時間がかかるので、当日申請NG&1週間前までが目安というあたりは覚えておきたいポイントですね。
- 大型遊具&水遊び場つき、“公園まるごとキャンプフィールド”:
公園内には、幼児用と児童用に分かれた大型複合遊具と、夏場にうれしい親水エリア(水遊び場)がしっかり整備されています。
日中は子どもたちが遊具と水遊び場を行ったり来たりしていて、親はタープの下からその様子を眺めながらコーヒータイム、というのがこの公園の鉄板パターン。
「キャンプに連れてきたのに、子どもはずっと公園で遊んでる」という、親にとってはありがたい(?)状況になりがちです。 - フリーサイト&車乗り入れ不可=のんびり静かな雰囲気:
キャンプエリアは区画なしのフリーサイトで、車の乗り入れは不可。
駐車場からキャリーやアウトドアワゴンで荷物を運ぶスタイルですが、そのぶんサイト内に車の出入りがなくて、子どもと過ごす時間も落ち着いてとれます。
トイレは公園施設側にある男女別トイレ・多目的トイレを使う形で、キャンプ専用棟ではないものの、新しい公園だけあって清潔感はかなり高めです。 - 空港激近、“飛行機ウォッチング付きキャンプ”:
公式サイトにも「阿蘇くまもと空港から約12分」とあるとおり、ここは空港激近キャンプ場。
日中〜夕方にかけては、上空を飛行機が行き来する様子が見えて、小さい子はもちろん、大人もつい見上げてしまいます。
僕も初めて行ったとき、焚き火の火を眺めながら「今日帰ってくる便かな?」なんて考えてしまって、なんとも言えない“旅情キャンプ”になりました。 - 学びスポット「四賢婦人記念館」もすぐそば:
公園内には、益城町出身の四姉妹の功績を紹介する
益城町四賢婦人記念館
も併設されています。
昼間は思い切り遊具&水遊びで体を動かして、少し涼しい時間帯に記念館で“学びタイム”。
ただの「公園キャンプ」で終わらない、ちょっと濃い一日を過ごせるのも潮井自然公園ならではだと思います。
申請方法や利用可能日、工事による一部使用禁止エリアなど、最新情報は必ず
益城町の公式ページ
(潮井自然公園キャンプ場について)と、
都市公園の許可関連ページ
(都市公園における許可関係について)をチェックしてから予定を組んでください。
「まずは近場で、リーズナブルにキャンプデビューしたい」
「テントを張る+公園で遊ぶ、ぐらいのライトな一日から始めたい」
そんなファミリーには、潮井自然公園キャンプ場はかなり相性のいいフィールドだと思います。
ここで“キャンプって意外とラクかも”と感じられたら、次は阿蘇や天草の本格キャンプ場にも、きっと自信を持って踏み出せるはずです。
失敗しない熊本キャンプ場の選び方

ここまで15ヶ所を一気に見てくると、「で、結局どこ行けばいいの?」ってなりますよね。
僕も20代の頃は、情報を詰め込みすぎて逆に決められなくなるタイプでした。
なので最後に、いま僕が実際に熊本のキャンプ予定を組むときに使っている“3つの軸”を、できるだけシンプルにまとめておきます。
公式の観光サイトやキャンプ場検索サイト(例:
熊本県公式観光サイト、
なっぷ、
じゃらんnet など)も参考にしながら、
「エリア」「レベル感」「快適さ」の3つをざっくり決めていくと、だいぶ迷いが減ります。
1. エリアで選ぶ(阿蘇・湖畔/渓谷・海)
まずは「どの景色の中で一泊したいか」を決めるのが近道です。
同じ熊本でも、阿蘇と天草と五木村では、空気感も音もまったく違います。
- 高原・阿蘇エリア:
夏でも朝晩ひんやり、景色優先で選ぶなら
・外輪山の芝生サイトが気持ちいい
歌瀬キャンプ場
・高原らしい抜け感と多彩な宿泊スタイルの
吉無田高原 緑の村
・動物&遊具&キャンプがワンセットの
四季の里 旭志キャンプ場
・阿蘇五岳ビューに全振りできる
南阿蘇 パワースポットキャンプ場
あたりから選ぶと、「阿蘇っぽさ」をがっつり味わえます。 - 湖畔・渓谷・森:
「音の少ない場所で、自然と向き合いたい」「水のそばが好き」という人はこのゾーン。
・緑川ダム湖畔と芝生サイトが気持ちいい
美里の森キャンプ場ガーデンプレイス
・森+川+コテージのバランスがいい
古代の里キャンプ村
・標高1,000m、“夏でも長袖”の
端海野キャンプ場
・渓流遊び&スライダーが楽しい
奥矢谷渓谷マザーネイチャーきらり
あたりは、どこも「水の音」が主役になるキャンプ場です。 - 海・天草:
潮風と島の景色を味わいたいなら天草方面へ。
・山頂から不知火海を見下ろせる
竜洞山みどりの村
・夜景+星空+八代海のパノラマが楽しめる
龍ヶ岳山頂自然公園キャンプ場
・白い砂浜と波音が近い、海水浴場直結の
若宮キャンプ場(白涛エリアのモデル)
など、「海が見える/聞こえる」キャンプ場を選ぶと、阿蘇とはまったく違う旅になります。
2. レベル別に選ぶ(初心者〜ベテラン)
僕が友だちのキャンプデビューを任されたときは、必ず「経験値」と「小さな子どもがいるかどうか」を聞きます。
ここをミスると、せっかくの初キャンプが“しんどい思い出”で終わってしまうので、けっこう重要です。
- キャンプ初心者・ファミリー:
・設備と芝生サイトの安心感がダントツな
歌瀬キャンプ場
・湖畔+遊具+ロッジで“全部盛り”の
美里の森キャンプ場
・動物広場と遊具が隣接する
四季の里 旭志
・温泉&コテージ併設で“逃げ場”のある
蔵迫温泉さくら
・公園型&無料でデビューしやすい
潮井自然公園キャンプ場
あたりを選んでおくと、「もう二度と行きたくない…」にはなりにくいです。 - 中級者以上・自然重視:
設備よりロケーション重視で、“ちょっとワイルド寄り”に振りたいときは、
・高原の開放感とサイトバリエーションが豊富な
吉無田高原 緑の村
・渓流遊び+キャンプのバランスがいい
奥矢谷渓谷マザーネイチャーきらり
・阿蘇観光のベースになりつつ森も川も楽しめる
古代の里キャンプ村
・海と山の両方を一泊で欲張れる
竜洞山みどりの村
など、“ちょうどいいフィールド感”のある場所がおすすめです。 - ソロや静けさ重視:
・夏でも蚊が少なくて、とにかく静かな
端海野キャンプ場
・平日やオフシーズンの湖畔・渓谷サイト(美里の森・奥矢谷・古代の里など)
は、焚き火と自分の呼吸音だけを聞きたい夜にぴったりです。
僕は原稿をがっつり抱えている時期ほど、こういう静かな場所にこもって、朝焚き火しながら頭を整理しています。
3. 設備と快適さで選ぶ
最後は、「どこまで快適さを求めるか」。
個人的には、子ども連れ・キャンプ年1〜2回のファミリーほど、ここを優先したほうが幸せになれると思っています。
- 電源付きサイトが欲しい:
冷暖房家電や電気毛布、ポータブル冷蔵庫を使いたいなら、
・全区画AC電源付きの
歌瀬キャンプ場
・高原ロケーション+電源サイトの
吉無田高原 緑の村
・電源付きオートサイトが選べる
四季の里 旭志
・久住サイトに電源区画のある
蔵迫温泉さくら
あたりから選ぶと安心です。 - 温泉・入浴施設重視:
「お風呂がいいと、キャンプの満足度が2割増しになる」というのが、長年キャンプしての結論です。
・絶景露天「草枕温泉てんすい」直結の
草枕山荘キャンプ場
・自家源泉100%かけ流し+サウナガーデンまでそろった
蔵迫温泉さくら
・阿蘇五岳ビューのビューバスがある
南阿蘇 パワースポットキャンプ場
など、“温泉とのセット感”が強いところを選ぶと、親の満足度が一気に上がります。 - 遊具・アクティビティ重視:
子どもの体力をしっかり削りたい(笑)ときは、
・動物広場+大型遊具+アウトドアショップ併設の
四季の里 旭志
・ジップライン付きアスレチック「フォレストアドベンチャー」併設の
美里の森キャンプ場
・公園型で大型遊具+親水エリアがある
潮井自然公園
・海遊び+体験コンテンツ充実の
竜洞山みどりの村
このあたりを選ぶと、「テントから子どもが帰ってこない問題」が発生します(良い意味で)。
チェックアウトの時間が近づくほど、焚き火の火を消したくなくなる――。
僕はそれを、「このキャンプ場をまた選びたくなるサイン」だと思っています。
ぜひあなたなりの“消したくない焚き火”を、熊本のどこかで見つけてみてください。
よくある質問(風間 陸が友だちに答える感じで)
Q1. 熊本で「キャンプデビュー」に一番すすめるなら、どこ?
A. 友だちに聞かれたら、まずは
歌瀬キャンプ場
か
美里の森キャンプ場
を候補に出します。
どっちも芝生サイトがきれいで、水回りが清潔、スタッフさんの対応も丁寧。
僕も「キャンプはじめてです」という家族を何組も連れて行ってますが、だいたいみんな2回目・3回目の予定を帰りの車で話し始めます。
Q2. 真夏に涼しく過ごしたい。どのエリアがいい?
A. 本気で涼しさを取りに行くなら、
端海野キャンプ場
みたいな“標高勝ち”してるところが強いです。
端海野は標高1,000mクラスで、公式にも「真夏に蚊がいない」「7月でも25℃を超える日が少ない」と書かれているレベル。
もう少しソフトに涼しさがほしいなら、阿蘇の
吉無田高原 緑の村
や
四季の里 旭志
も、平地との気温差をかなり感じられます。
Q3. 雨が心配なときに選ぶなら、どこがいい?
A. 僕なら、まず
蔵迫温泉さくら
や
古代の里キャンプ村
みたいに「コテージ+キャンプ」が両方あるところを選びます。
直前で「これ、テントはキツいな」となっても、コテージ泊に切り替えられる“逃げ道”があると、心理的ハードルが一気に下がるんですよね。
Q4. ソロで静かにこもりたい。おすすめは?
A. 平日が取れるなら、
美里の森の湖畔側や、
古代の里の森寄りサイト、
もっと突き抜けたいなら
端海野
ですね。
端海野は、夜になると本当に「風の音と焚き火の音と自分の呼吸」しか聞こえない時間帯があって、そこで毎回リセットされます。
Q5. 温泉好きとしては、どこを選べば幸せになれる?
A. 温泉メインで組むなら、
・露天風呂と絶景夕日セットの
草枕温泉てんすい(草枕山荘キャンプ場)
・自家源泉かけ流し+サウナガーデンまである
蔵迫温泉さくら
・阿蘇五岳ビューのビューバスがある
南阿蘇 パワースポットキャンプ場
この3つのどれかを軸にすると、かなり満足度高いと思います。
僕も「仕事で疲れたな…」というときは、この3つのどれかの予約状況からチェックします。
Q6. 車がなくても行きやすいキャンプ場はある?
A. 正直、熊本のキャンプ場は車前提の場所が多いです。
その中であえて選ぶなら、
・熊本市中心部からも近い
高遊原プレーンキャンパーズ
・阿蘇・一の宮エリアのバスルートから比較的アクセスしやすい
古代の里キャンプ村
あたり。
とはいえ本数や時間に制約があるので、レンタカーか、車持ちの友だちと予定を合わせたほうが、結果的に自由度は高くなります。
Q7. 子どもの“キャンプ嫌い”を防ぐコツってある?
A. 僕が意識しているのは3つで、
1)遊具か水遊びスポットがあるキャンプ場にする
2)食事は家でリハーサルしておく(ホットサンド、カレー、焼きマシュマロくらい)
3)「寒さ」と「濡れ」を徹底的に避ける(防寒とレインウェアは大人よりしっかりめに)
です。
場所でいうと、
四季の里 旭志や
美里の森、
潮井自然公園
みたいな“遊び場がすぐそこ”のところは、ほぼ外さない印象です。
Q8. 予約前に必ずチェックしておいたほうがいい公式情報は?
A. 僕が最低限チェックしているのは、この3つです。
・キャンプ場の公式サイト(営業日/料金/ルール/直近のお知らせ)
・自治体や観光協会の紹介ページ(公営キャンプ場は特に)
・なっぷやじゃらんなどの予約サイト&レビューの最新数件
公式の最新情報は、
例:熊本県公式観光サイト
kumamoto.guide や、
各市町村の観光・キャンプ場ページ(阿蘇市・山鹿市・益城町など)をブックマークしておくと便利です。
Q9. 秋〜冬の熊本キャンプで気をつけることは?
A. 阿蘇や五木・南小国方面は、想像以上に冷えます。
僕の体感だと、「熊本市内 −5〜7℃」くらいを見ておくとちょうどいい。
電源付きサイト(歌瀬・吉無田・四季の里・蔵迫温泉など)を選んで、電気毛布やセラミックヒーターを併用すると、子ども連れでも安心度が段違いです。
Q10. 15ヶ所の中から“まず1つだけ選ぶ”なら?
A. 正直かなり悩むんですが(笑)、
・ファミリーの初キャンプ → 歌瀬キャンプ場
・ソロでこもりたい → 端海野キャンプ場
・「熊本すごいな」と思わせたい → 南阿蘇 パワースポットキャンプ場
この3択から、誰と行くか・いつ行くかで決めると思います。
どこを選んでも、「次はどこに張ろうかな」と帰り道に考え始めていたら、そのキャンプは大成功です。
よくある質問(FAQ)
- Q1. 熊本でキャンプ初心者におすすめのキャンプ場は?
- A. 友だちに「初キャンなんだけど、どこ行けばいい?」と聞かれたら、だいたいこの3つから話を始めます。
●まずは王道の
歌瀬キャンプ場(山都町)。
公式サイトにもあるとおり、全サイトAC電源付き・サイト内(もしくは近く)に流し台付きという“初心者ファースト設計”。
トイレはウォシュレット付き、シャワー棟もキレイで、売店には燃料系(ガス・ホワイトガソリン)や
スノーピークテントのレンタル
まで揃っています。
僕もここで「キャンプ初めてです」という家族を何組もアテンドしましたが、だいたい帰りの車で次の予約の話をし始めます。●次に、湖畔&芝生の開放感が気持ちいい
美里の森キャンプ場ガーデンプレイス(美里町)。
緑川ダム湖畔の芝生サイトと、ロッジ・バンガローがある“なんでもできる系”キャンプ場で、美里町公式の
施設紹介ページ
にも、設備やサイト構成が分かりやすくまとまっています。
「不安だったらロッジ泊に逃げる」という選択肢を残しつつ、テントサイトにチャレンジできるのが強いところ。●そして、子ども連れで“絶対に外したくない”ときは
四季の里 旭志(菊池市)。
キャンプ場のすぐ隣にふれあい動物広場と大型遊具エリアがあるので、「テントより動物と遊具に夢中」というパターンになりがちです。
僕はここを「キャンプ=楽しい」という記憶を子どもに植えつける場所として、かなり信頼しています。 - Q2. 夏に涼しくキャンプしたいときはどのエリアがいい?
- A. 本気で涼しさを取りにいくなら、標高を稼げるエリア一択です。
●ガチの避暑地としてまず挙げたいのが、
端海野(たんかいの)キャンプ場(五木村)。
公式サイトに「標高1,000mのキャンプ場」「真夏でも25℃を超える日が少ない」「真夏に蚊がいない」とはっきり書かれていて、
五木村公式の
観光情報ページ
でも“避暑キャンプ場”として推されています。
僕も真夏に行きましたが、下界が35℃のときにここは夜20℃前後。「焚き火しながらホットコーヒー」が普通にできる世界です。●もう少しマイルドに涼しくキャンプしたいなら、阿蘇外輪山まわり。
・標高600〜700mの
吉無田高原 緑の村
・標高500mクラスの
四季の里 旭志キャンプ場
この辺りは、熊本市内と体感で−3〜5℃くらい違うので、夏休みのキャンプにはかなりちょうどいいです。
「子どもは半袖、親は夜だけ薄手のフリースが欲しい」くらいのイメージですね。 - Q3. 子連れファミリーに人気のキャンプ場は?
- A. ファミリーで行くなら、「遊具 or 水遊び or 動物」があるかどうかをまず見ます。子どもが退屈しない場所が勝ちです。
●四季の里 旭志(菊池市)
公式サイト
四季の里 旭志
にもあるとおり、
キャンプ場のすぐ隣に「SHIKINOSATO ZOO(ふれあい動物広場)」と大型遊具広場が並んでいます。
ヤギ・カンガルー・ポニーなどの動物と遊べて、芝生の丘で全力ダッシュもできるので、うちの子どもたちは毎回ここで電池を全部使い切ります。●美里の森キャンプ場ガーデンプレイス(美里町)
公式サイトと、
美里町の
施設紹介
を見ると分かりますが、
芝生広場・遊具・BBQハウスに加えて、隣接する
フォレストアドベンチャー美里
のジップスライド(約510m!)まで使える“遊びの塊”みたいな場所です。
キャンプ+アスレチック+ジップラインなので、子どものテンションはほぼMAX固定です。●潮井自然公園キャンプ場(益城町)
「まずは近場&無料でデビューしたい」ならここ。
益城町公式の
潮井自然公園キャンプ場について
にもあるとおり、
大型遊具と親水エリア(水遊び場)が整備された公園に、事前申請制の無料キャンプサイトが用意されています。
「テント張り+公園遊び」くらいのライトな一泊から始めたいファミリーに、かなり相性がいいです。●「失敗したくない」なら蔵迫温泉さくらも本命
テントに不安があるなら、
蔵迫温泉さくら
のような「温泉付きコテージ+キャンプサイト併設」のところを選んでおくと、
雨・寒さ・子どもの体調不良リスクに対して“避難先”を用意できます。親のメンタルがかなりラクになりますよ。 - Q4. ソロで静かにこもれるキャンプ場は?
- A. 僕も原稿を抱えて「ちょっと山にこもりたい」ときがあるので、その目線で答えます。
●端海野キャンプ場(五木村)
ここはもう“静けさ・涼しさ・星空”の三拍子そろった山ごもりスポット。
公式サイト
にもあるように、標高1,000mで、フリーサイトもオートサイトも適度にワイルドです。
夜、場内が静まり返ると、ほんとに「風+焚き火+自分の呼吸」しか聞こえない時間帯があります。ソロ好きにはたまりません。●奥矢谷渓谷マザーネイチャーきらり(山鹿市)
ハイシーズンの土日はファミリー色強めですが、平日やオフシーズンの
きらり
はかなり静か。
山鹿市公式の
観光ページ
にもあるとおり、渓流沿いのキャンプ場なので、夜は川の音がちょうどいいBGMになります。●古代の里キャンプ村(阿蘇市)
阿蘇観光のベースにもなる
古代の里
も、平日はソロキャンに向いています。
阿蘇市公式の
指定管理情報
を見ても分かるとおり、管理がしっかりしているので、静かに過ごしたいソロでも安心感があります。 - Q5. 海が見えるキャンプ場を探しています。
- A. 「海キャン」といっても、“海を見下ろす系”と“砂浜ちょい前系”の2タイプがあるので、好みで選ぶとよいです。
●高台から海を見下ろしたいなら…
・不知火海と島々を山頂近くから眺められる
竜洞山みどりの村(天草市)
・八代海と天草の島々、夜景+星空まで楽しめる
龍ヶ岳山頂自然公園キャンプ場(上天草市)
の2つは、どちらも“天空から海を見るキャンプ場”という感じ。
天草の公式観光サイト
天草宝島観光協会(竜洞山みどりの村) や、
上天草市公式の
龍ヶ岳山頂自然公園
でも絶景キャンプ場として紹介されています。●砂浜のすぐそばに張りたいなら…
モデルとして紹介したのが、宇城市三角町の
若宮海水浴場&若宮キャンプ場。
白い砂浜のすぐうしろにオートサイト&フリーサイトがあって、「テントから海まで徒歩数十秒」が現実になります。
こういった海水浴場併設キャンプ場は、シーズン・ルール・料金が年ごとに変わることも多いので、必ず自治体公式の最新情報をチェックしてから計画してください。どちらのタイプにせよ、「波の音を聞きながら焚き火」というだけで、山とはまったく違うキャンプの記憶になりますよ。
まとめ|熊本キャンプは“風景ごと持ち帰る旅”になる
熊本じゅうのキャンプ場を、季節を変えながら何度も回ってきて、僕の中でひとつハッキリしていることがあります。
それは、「同じ熊本でも、キャンプ場ごとにぜんぜん違う“熊本の顔”を見せてくれる」ってことです。
たとえば、阿蘇。
歌瀬キャンプ場の芝生サイトで朝いちばんのコーヒーを飲んでいるときと、
吉無田高原 緑の村の高原サイトで阿蘇の稜線を眺めているときでは、
同じ“阿蘇エリアのキャンプ”でも、心の温度とか、時間の流れ方が微妙に違うんですよね。
湖畔や渓谷も同じです。
緑川ダム湖畔の
美里の森キャンプ場ガーデンプレイスでは、湖面をなでる風と朝焼けのグラデーションが主役。
一方で、
奥矢谷渓谷マザーネイチャーきらりや
端海野キャンプ場みたいな山側のサイトに立つと、
水の音と風の音、自分の呼吸だけが残る“音の少ないキャンプ”にスイッチが切り替わります。
そして天草。
竜洞山みどりの村や
龍ヶ岳山頂自然公園キャンプ場から見下ろす海は、
山のキャンプに慣れていると「え、これ同じ熊本?」と素で口に出るレベルです。
島々のシルエットと、海に落ちていく夕日をテント前のチェアから眺めていると、
阿蘇で見上げた空とはまったく違う“熊本の青”があるんだな、と毎回思わされます。
今回このガイドで挙げた15ヶ所は、単なる「人気ランキング」ではありません。
熊本県公式観光サイトや各市町村の公式情報、
キャンプ場の公式サイト・予約サイトのデータを一通りチェックしたうえで、
僕自身が何度か足を運んで「ここは友だちや家族に胸を張ってすすめられる」と感じた場所だけを選んでいます。
阿蘇の外輪山で、“サクッ”と芝生にペグを打ったときの手応え。
湖畔でテントのジッパーを開けた瞬間、目の前いっぱいに水面が広がるあの感覚。
渓谷で一日遊び倒して、夜になって川の音だけが残ったときの静けさ。
天草で、波の音と焚き火のパチパチが混ざり合う時間――。
そういう一つひとつのシーンを、僕はちゃんと「この目と体」で確認してきました。
チェックアウト前、焚き火の炎を小さくしながら「この火、もう少しだけ見ていたいな」と感じたキャンプ場は、
だいたいそのあとも何度もリピートしています。
逆にいえば、「焚き火の火を消したくない」と思えるかどうかが、僕にとっての“良いキャンプ場かどうか”のシンプルな判断基準です。
このページをスクロールしながら、
「ここ、家族と行ったら絶対楽しいな」とか、「この景色、ソロで見に行きたいな」とか、
少しでも具体的にイメージできたキャンプ場があったなら、もうそれは“次の一泊”の候補になっています。
熊本のキャンプは、ただの「一泊」じゃなくて、“風景ごと持ち帰る旅”です。
帰りの高速道路や電車の窓から外を眺めながら、ふと「あの朝の空、よかったな」「あの焚き火、またやりたいな」と思い出したら、
そのときは、またどこかのキャンプ場で火を囲みましょう。
次の一泊のヒントとして、このガイドが少しでも役に立てたら嬉しいです。
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情報ソース一覧・注意書き
本記事で紹介しているキャンプ場情報(名称・所在地・ロケーションの特徴・主な設備など)は、執筆時点で確認できる
各キャンプ場の公式サイト・自治体公式ページ・公的な観光サイト・主要予約サイトをもとに整理・再構成しています。
ただし、キャンプ場の料金・営業日・予約方法・利用ルール・設備構成は、リニューアルや運営方針の変更によって随時アップデートされるため、
実際に予約・利用される際は、必ず最新の公式情報をチェックしてください。
- 熊本県公式観光サイト・自治体公式サイト
・熊本県公式観光サイト「もっと、もーっと!くまもっと。」:
休暇村・キャンプ場特集や、各スポット詳細ページ
https://kumamoto.guide/・各自治体のキャンプ場・観光情報ページ(一部抜粋):
├ 阿蘇市公式サイト「古代の里キャンプ村」関連情報:
https://www.city.aso.kumamoto.jp/municipal/business_policy/manager_system/kodainosato/
├ 五木村公式サイト「端海野キャンプ場」案内:
https://www.vill.itsuki.lg.jp/dynamic/kankou/hpkiji/pub/Detail.aspx?c_id=3&id=531
├ 美里町公式サイト「美里の森キャンプ場ガーデンプレイス」:
https://www.town.kumamoto-misato.lg.jp/soshiki/utsukushisatosose/1/15/121.html
├ 益城町公式サイト「潮井自然公園キャンプ場について」:
https://www.town.mashiki.lg.jp/kiji0036349/index.html
├ 菊池市公式サイト「四季の里 旭志」:
https://www.city.kikuchi.lg.jp/article/view/1282/2829.html
├ 山鹿市公式観光サイト「奥矢谷渓谷マザーネイチャーきらり」:
https://yamaga-tanbou.jp/spot/1198/
├ 玉名市公式サイト「草枕温泉てんすい・草枕山荘キャンプ場」関連情報:
https://www.city.tamana.lg.jp/kusamakura/camp/
└ 上天草市公式サイト「龍ヶ岳山頂自然公園キャンプ場・ミューイ天文台」:
https://www.city.kamiamakusa.kumamoto.jp/q/aview/133/15601.html
- 各キャンプ場・施設の公式サイト(一部抜粋)
・歌瀬キャンプ場(歌瀬アウトドアライフ):
https://www.utaseoutdoorlife.com/camping
・吉無田高原 緑の村キャンプ場:
https://www.mifune-kankou.jp/yoshimuta_top/camp/
・四季の里 旭志キャンプ場:
https://www.shikinosato.info/campsite
・高遊原プレーンキャンパーズ:
https://www.tp-campers.com/
・南阿蘇 パワースポットキャンプ場:
https://organicjapan.net/powerspot/
・美里の森キャンプ場ガーデンプレイス:
https://misato-camp.com/
・奥矢谷渓谷マザーネイチャーきらり:
https://kirari-camp.com/
・端海野キャンプ場:
https://tankainocamp.site/
・古代の里キャンプ村:
https://www.kodainosato-camp.co.jp/
・竜洞山みどりの村キャンプ場:
https://midorinomura.net/
・龍ヶ岳山頂自然公園キャンプ場:
https://ryugatake-mountaintop.com/
・蔵迫温泉さくら 貸コテージ&キャンプ場:
https://kurasako-onsen.com/
- キャンプ場検索・予約サイト
・キャンプ場検索・予約サイト「なっぷ」:
https://www.nap-camp.com/
(歌瀬キャンプ場・美里の森キャンプ場ガーデンプレイス・四季の里 旭志・端海野キャンプ場・古代の里キャンプ村・竜洞山みどりの村 ほか、
各キャンプ場の設備・料金・クチコミ・直近の利用者レビューを確認する際に活用)・旅行予約サイト「じゃらんnet」キャンプ・コテージ・ロッジ関連ページ:
https://www.jalan.net/
・楽天トラベル「キャンプ・ロッジ」関連ページ:
https://travel.rakuten.co.jp/
- アウトドア/地域メディア・ムック・特集記事
・熊本県・九州エリアのオートキャンプ場特集(旅ムック・アウトドア雑誌・WEB記事)
・「熊本・阿蘇のおすすめキャンプ場まとめ」「天草の海キャンプ特集」など、地域情報サイト・観光協会WEB内の記事
・潮井自然公園キャンプ場に関するローカルメディア記事・利用レポート
※これらのメディア情報は、あくまで「利用者目線の一次体験の補足」として参照し、最終的な基礎データは公式情報を優先しています。
※本記事の内容は、上記の公的・公式情報に加えて、アウトドアライター風間 陸としての実地利用経験・取材メモ・ギアテスト時のフィールドノートをもとに再構成したものです。
※記載している評価・表現(「初心者向き」「静かにこもれる」「ファミリー向き」など)は、あくまで筆者個人の見解であり、各キャンプ場・自治体が公式に保証するものではありません。
※ペット可否、直火の可否、焚き火台・薪ストーブの利用ルール、発電機・スピーカー・花火などの扱いはキャンプ場ごとに大きく異なります。
予約前・チェックイン前に、必ず各キャンプ場公式サイト・自治体ページ・現地の掲示で最新の注意事項をご確認ください。
※最新の営業状況は、熊本県公式観光サイト
https://kumamoto.guide/
や、各市町村の観光・防災情報ページ、キャンプ場公式のお知らせ欄を併せてご確認いただくことをおすすめします。


