福岡県でファミリーキャンプをはじめたいパパ・ママへ。
「水遊びも焚き火も楽しめて、しかも設備が整っている場所が知りたい」——そんな悩みに、アウトドアライターとして全国300泊以上キャンプを歩き続けてきた僕・風間 陸が、本気で答えます。
夕暮れどき、焚き火の光が子どもの頬を赤く染める。
その瞬間、家族で過ごすキャンプの時間は「ただの休日」から「一生ものの記憶」へと、そっと姿を変えるんです。
僕自身、長野の山岳ガイドの祖父に連れられ、幼い頃から川の匂いや火の音に囲まれて育ちました。
キャンプメーカー勤務時代には、国内外のキャンプ場を巡り、テント設営からフィールドテストまで、現場で“本当に使える知識”を擦り込むように覚えていきました。
だからこそわかるんです。
子連れキャンプは「不安がゼロの環境」を選ぶだけで、驚くほど楽になるということを。
「トイレはキレイ?」「浅瀬で安心して水遊びできる?」「設備は?」「初心者でも大丈夫?」——
キャンプを始めたいパパ・ママほど、こうした不安が消えないもの。僕も取材で何度も耳にしてきました。
そこで今回は、次の3つの条件を満たす福岡県のキャンプ場を10ヶ所だけ、厳選しています。
- ファミリーに優しい設備が整っている
- 水遊び・焚き火・自然体験が叶う
- 初心者でも安心して過ごせる環境
僕が実際に歩き、取材し、時にキャンプギアを広げてテストしてきた経験をもとに、「ここなら家族に胸を張っておすすめできる」と言える場所だけを選びました。
「福岡県 ファミリーキャンプ場 設備充実」「福岡 子連れ キャンプ場 川遊び」で検索して辿りついたあなたにこそ、読んでもらいたい内容です。
焚き火の音は、心のざわめきを浄化する——。
さあ、あなたの家族が次に育てる“火のそば時間”を、ここから選んでください。
- ファミリーキャンプ場の選び方|安全性・設備・遊び場の3本柱
- よくある質問(風間 陸に友だちが聞いてきがちなこと)
- 【福岡県】ファミリーに優しい設備充実キャンプ場10選
- 1. 伊都乃国 白糸ファミリーオートキャンプ場|AC電源+流し台付きで“楽チン家族キャンプ”
- 2. 大野城いこいの森キャンプ場|水遊び・風呂・かまど付きで“全部入り”
- 3. 源じいの森キャンプ場|川遊びデビューと温泉がセットの“ご褒美キャンプ”
- 4. ポーン太の森キャンプ場|ホタルと焚き火が踊る“森の学校”
- 5. 岩屋キャンプ場|棚田に抱かれ、星空の下で眠る山あいキャンプ
- 6. ソラランド平尾台(平尾台自然の郷)|芝生と遊具で一日中遊べる高原キャンプ
- 7. スノーピーク油山福岡キャンプフィールド|街から30分で“非日常”にワープ
- 8. 小塩ホタルの里広場|浅瀬の川遊びとホタルが楽しめる、山あいの穴場
- 9. モンベル 五ケ山ベースキャンプ|常設テントとアクティビティ満載の“全部入りベース”
- 10. いこいの里 千石キャンプ場|渓谷美と水遊びが気持ちいい、夏限定の涼感キャンプ
- 子連れキャンプを成功させるコツ|“火のそば時間”を安全に、心地よく
- まとめ|福岡には“家族の物語が生まれる”キャンプ場がある
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- 参考・参照した主な情報源
ファミリーキャンプ場の選び方|安全性・設備・遊び場の3本柱

福岡のキャンプ場をあちこち歩きながら、僕がいつもチェックしているポイントが大きくこの3つです。
言い換えると、「ここだけ見ておけば、子連れキャンプはだいたい失敗しないよ」という基準でもあります。
10年以上、取材でキャンプ場を回り続けてきて、
「子どもがのびのび遊べるか」×「大人がちゃんと休めるか」
この2つを両立させてくれる場所は、だいたいこの3本柱がしっかりしていました。
1. 子どもの「安全優先」なサイト設計か
まず一番大事なのは、やっぱり安全。
実際に現地を歩くとき、僕は真っ先にこんなところをチェックしています。
- 車道とサイトの距離(サイト脇を車がビュンビュン走らないか)
- 水辺との距離と深さ(浅瀬があるか/親がすぐ目を配れる距離か)
- 夜間照明(トイレ・炊事棟までの道が真っ暗じゃないか)
たとえば、川遊びが人気の「源じいの森キャンプ場」。
場内を流れる今川は、浅瀬が多くて、川辺までの導線も整備されているので、
「子どもが水辺に行く=親もすぐ追いかけられる距離感」で安心して遊ばせられます。
公式サイトにも川遊びの様子がしっかり紹介されています。
https://www.genjii.com/camp
逆に、車道との境目があいまいなサイトだと、
「ボール遊びしてたら、いつの間にか車の近くまで行ってた…」なんてことも起こりがち。
だから僕はいつも、「小さな手が、安心して走り回れるか?」を物差しに、サイト全体を眺めています。
高原の「ソラランド平尾台(平尾台自然の郷)」なんかは、芝生広場が広くて、
車は共同駐車場に置いて、台車で荷物を運ぶスタイル。
子どもがダッシュしても、いきなり車道に飛び出す心配が少ないつくりになっています。
2. 設備の充実度|トイレ・水回り・温浴施設
ファミリーキャンプ=ママ(パパ)の安心度がすべてと言ってもいいくらい、設備は大事。
僕がチェックしているのは、ざっくりこんな項目です。
- 水洗トイレ・ウォシュレットの有無(和式しかないと小さい子はつらい)
- 炊事場・流し台の数とキレイさ(洗い物渋滞しないか、照明はあるか)
- シャワーや温泉などの入浴施設(汗と泥を流してから寝られるか)
- オートサイト・AC電源サイトの有無(電気毛布・扇風機・子どもの充電問題)
たとえば、福岡市内からのアクセスもいい「大野城いこいの森キャンプ場」。
ファミリーテントサイトのすぐ近くに炊事棟やトイレが配置されていて、
敷地内には風呂もあるので、「遊び倒してからサッとひとっ風呂」ができるんですよね。
https://onojo-ikoi.jp/camp
もう一つ、設備面で僕が強く推したいのが、「モンベル 五ケ山ベースキャンプ」。
常設テントサイトや電源付きオートサイトが揃っていて、
管理棟ではテントやタープ、チェア、コンロまでレンタルできる“全部入りスタイル”。
「まだギアも持ってないし…」というファミリーでも、ほぼ手ぶらでキャンプデビューできます。
https://booking.montbell.jp/lodging/facility.php?facility_id=1

僕のおすすめは、「まずは設備の整ったキャンプ場で成功体験を作る」こと。
そこで家族全員が「キャンプ楽しいね」となってから、少しずつワイルドなサイトにステップアップしていくと、
誰もイヤな思いをせずに、気づけばキャンプ沼にハマっています(笑)。
3. 遊び場の充実度|水遊び・芝生・アクティビティ
今回の記事のテーマは「水遊び・焚き火・自然全部入り」。
だから、キャンプ場を選ぶときも「テントを張る場所」だけじゃなくて、「子どもが一日中遊べるかどうか」をセットで見ています。
具体的には、こんなポイントです。
- 浅瀬での川遊び・水遊びができるか(流れの速さ・足元の様子もチェック)
- 芝生広場や遊具、草そりなどの体を動かせる遊び場があるか
- 焚き火(焚き火台)で「火のそば時間」を楽しめるか(直火NG/焚き火台OKなどのルール)
さっきも出てきた源じいの森は、まさに川遊び×温泉×キャンプがセットになった場所。
浅瀬でちゃぷちゃぷ遊んで、夕方に温泉で温まって、そのまま焚き火へ——というゴールデンコースが組めます。
https://www.genjii.com/
一方で、「ソラランド平尾台」はカルスト台地の絶景+広大な芝生+遊具が魅力。
公式ページの広場サイトの写真を見てもらうとわかりますが、子どもが走り回ってもまだ余白があるレベルの広さです。
そして、忘れちゃいけないのが焚き火。
多くのキャンプ場が直火禁止で、「焚き火台+耐熱シート必須」というルールになっています。
五ケ山ベースキャンプも、ソラランド平尾台も、公式サイトに焚き火ルールが明記されているので、
予約前に一度チェックしておくと安心です。
子どもはスマホの中じゃなくて、土と水と火の中でこそ、いちばん目を輝かせます。
そういう“原体験のステージ”をちゃんと用意してくれているキャンプ場だけを、このあと10ヶ所紹介していきますね。
よくある質問(風間 陸に友だちが聞いてきがちなこと)
Q1. 子連れキャンプ初心者なら、どのキャンプ場から始めるのがいい?
僕が友だちに真っ先にすすめるのは、「伊都乃国 白糸ファミリーオートキャンプ場」と「モンベル 五ケ山ベースキャンプ」あたりです。
区画サイトがわかりやすくて、車を横付けできて、設備も整っている。
五ケ山なんて、レンタルギアが超充実しているので、「まずはキャンプってどんな感じか家族で味わってみる?」っていう実験には最高のフィールドですよ。
Q2. 川遊びってやっぱり危なくない?どこなら安心?
正直に言うと、「どこでも100%安全」はありえません。
その前提で選ぶなら、僕は源じいの森や小塩ホタルの里広場みたいに、
浅瀬が多くて、流れが比較的ゆるやかな場所を推します。
どのキャンプ場でも、ライフジャケット+大人がべったり付き添いは基本です。
Q3. トイレが汚いと子どもが一気に機嫌悪くなるんだけど…
これは本当にその通りで(笑)、僕も取材のときはまずトイレを見ます。
大野城いこいの森や五ケ山ベースキャンプ、源じいの森あたりは、
ファミリー利用が多いこともあって、トイレや水回りの清掃はかなりしっかりしている印象です。
「初キャンプはトイレがキレイなところから」、これはガチでおすすめ。
Q4. 焚き火って、子どもがいても大丈夫?怖くて踏み出せない…
僕はいつも、「焚き火は危ないからやめる」じゃなくて、「ルールを決めて一緒にやる」派です。
焚き火ゾーンに目に見える境界線を作って、「ここから中は大人と一緒じゃないと入れないよ」とゲームっぽく伝える。
そして子どもには、薪運びや火ばさみ係を任せて“火の番隊長”になってもらう。
そうすると、ビビりすぎず、でもちゃんと火の怖さもリスペクトしながら楽しめます。
Q5. ワンオペで子ども2人連れて行くのって、やっぱり無謀?
正直、いきなりテント泊はハードモードです。
僕なら、まずはコテージや常設テントのあるキャンプ場をすすめます。
源じいの森のバンガローや、五ケ山の常設テントサイトなら、設営の手間がほぼないので、
そのぶん「子どもの安全を見ていられる余白」が増えます。
キャンプを続けていれば、そのうちテント泊ワンオペも余裕になってきますよ。
【福岡県】ファミリーに優しい設備充実キャンプ場10選

ここからが本編。
「福岡県 ファミリーキャンプ場 設備充実」と胸を張っておすすめできる10スポットを、一つずつ紹介していく。
「我が家はどんなスタイルが合いそうか?」と想像しながら読んでみてほしい。
1. 伊都乃国 白糸ファミリーオートキャンプ場|AC電源+流し台付きで“楽チン家族キャンプ”
糸島で「とりあえずここ行っとけばハズさないよ」と僕がよく勧めるのが、
伊都乃国 白糸ファミリーオートキャンプ場です。名前の通り、最初からファミリー向けに設計されたオートキャンプ場なんですよ。
全14区画のオートサイトは、標準サイズでも約8m×10m、大型区画だと10m×10m。
ファミリーテント+タープを張っても、まだ子どもが走り回れるくらいの余裕があります。
しかも各区画すべてに「水道・流し台・簡易コンロ・AC電源」付きという、完全装備スタイル。
僕が「ここ、初心者ファミリーにめちゃくちゃ優しいな」と感じるポイントは、この“区画ごと完結”のつくり。
料理も、手洗いも、ちょっとしたお湯沸かしも、ほぼサイト内で完結するので、
夜に子どもを連れて炊事棟まで何往復もしなくて済みます。
- 標準区画:約8m×10m/大型区画:約10m×10mでレイアウトに余裕あり
- 各サイトに水道・流し台・煮炊きスペース・AC電源を完備
- 6人用・10人用の「キャンプハウス」が2棟常設(冷蔵庫+流し台付き)
- 標高約500m、眼下に糸島市街と玄界灘、夜は漁火と星空のダブルビュー
ロケーションもかなり贅沢で、羽金山の中腹・標高約500mにあるので、
夏場でも「麓よりちょっとひんやり」という避暑感があります。
日中は玄界灘のキラキラした海、夜は漁火と星空が同時に見えるという、
「海も山も欲張りたい」福岡ファミリーにドンピシャな景色なんですよね。
虫対策として、場内にはクスノキを植えていて「虫が少ない」との声も。
小さな子がいると、「虫多いとママがもう二度と来てくれない問題」があるので(笑)、
こういう細かい配慮は本当にありがたい。
アクセスもシンプルで、福岡市中心部から車でおよそ1時間。
白糸の滝の1分手前にあるので、「まずは滝で遊んでからチェックイン」というコースも組みやすいです。
公式サイトはこちら:
http://www2s.biglobe.ne.jp/~at_camp/autocamp.htm
「テント設営はまだ不安だけど、ちゃんとキャンプはしてみたい」
「電源なしはまだ怖いけど、なるべく自然も感じたい」
というファミリーの“最初の一歩”に、僕はよくこの白糸をおすすめしています。
サイトについた瞬間から、「あ、これは楽勝で楽しめるやつだ」って、きっと肌でわかるはず。
伊都乃国 白糸ファミリーオートキャンプ場|よくある質問
Q. 子連れキャンプ初心者でも大丈夫?設営でバタバタしないか不安です。
ここは「初キャンプこそ来てほしい」タイプのキャンプ場です。
各サイトに流し台とAC電源が付いているので、キッチン周りの動線がかなりラク。
車も横付けできるので、荷物運びで体力を削られません。
「テント設営+タープ張り」だけに集中できるから、初心者ファミリーでも余裕が生まれます。
Q. キャンプハウスって、テントなしでもイケる感じ?
キャンプハウスは6人用と10人用が1棟ずつあって、
室内には冷蔵庫と流し台まで付いている“ミニ山小屋”みたいなイメージです。
「テントはまだ持ってない」「雨予報だけどキャンセルしたくない」というときの保険にもなるし、
三世代キャンプで、おじいちゃんおばあちゃんにハウスを使ってもらう、なんて使い方もアリです。
Q. 夏の虫が心配…。子どもが虫苦手でも大丈夫?
山の中なのでゼロにはなりませんが、
場内には虫よけ目的のクスノキが植えられていて、「思ったより虫が少なかった」という声もあります。
とはいえ、小さい子がいるなら虫よけスプレー+長袖長ズボン+虫よけシールくらいは持っていきましょう。
それだけ準備しておけば、「もう二度とキャンプ行かない!」とは言われにくいはずです(笑)。
2. 大野城いこいの森キャンプ場|水遊び・風呂・かまど付きで“全部入り”

福岡市内から車で約40分。
「日帰りでも行ける距離で、しっかりキャンプ感ほしいんだけど?」と聞かれたら、僕がまず候補に出すのが
大野城いこいの森キャンプ場です。
公式にも“豊かな自然を満喫できる人気のキャンプ場”と紹介されていて、アクセスの良さとフィールド感のバランスがちょうどいいんですよね。
https://onojo-ikoi.jp/camp
https://www.crossroadfukuoka.jp/spot/12354
なかでも僕が大好きなのがファミリーテントサイト。
全8区画のそれぞれに専用のかまど+テーブル&ベンチが付いていて、まさに
「家族でBBQして、そのままテントで寝るための場所」として作られています。
フリーテントサイトとの一番の違いが、この“かまど付き”ってところ。家族キャンプ目線ではここ、かなりデカいです。
公式:ファミリーテント説明
- ファミリーテントサイト:全8区画・定員5名/区画(テントサイズは3.5m×5m以内)
- 各区画に専用かまど+テーブル&ベンチ付きでBBQしやすい
- すぐそばに共同炊飯棟・共同トイレ・避難場所がまとまっていて、子連れでも動線がシンプル
- 管理事務所内には一般浴場(お風呂)あり。汗と泥を流してからテントへ戻れる
- アスレチック広場や草ソリ場(有料)など遊び場が同じ園内にあって、一日中遊べる
実際に歩いてみると分かるんですが、ファミリーテントサイトの並びって、
「キッチン・トイレ・避難場所への動線」と「遊び場への動線」がすごく分かりやすいんです。
子どもがトイレに行きたいと言っても、ヘッドライトを付けて真っ暗な森を延々歩く…みたいなことがない(笑)。
それと、大野城いこいの森の強みは「水遊び・焚き火・お風呂」が一箇所で完結するところ。
園内にはターザンロープや草ソリ場のあるアスレチック広場に加えて、水辺でちゃぷちゃぷ遊べるスポットもあって、
昼は水遊び&遊具、夕方からかまどで火を起こしてBBQ、最後に管理棟の一般浴場でサッと汗を流してテントに戻る、という黄金パターンが組めます。
https://www.crossroadfukuoka.jp/spot/12354
僕も取材で何度か入浴させてもらいましたが、キャンプ場の浴場にしては清掃がしっかりしていて気持ちいい印象。
「テントで寝るのはいいけど、体ベタベタのまま寝たくない…」というパパママにも、自信を持ってすすめられます。
そして、ここは完全予約制。
「人気だけど、予約管理もしっかりしている=現地でゴチャつきにくい」のもファミリーにはありがたいポイントです。
予約案内はこちら:
https://onojo-ikoi.jp/camp_reserve
水で遊んで → 火で焼いて → 風呂に入って寝る。
子どもにとって理想の一日が、ここだと同じエリアの中でサクッと完結するんですよね。
「キャンプって大変そう…」と思っているファミリーにこそ、一度体験してほしい“全部入り”キャンプ場です。
大野城いこいの森キャンプ場|よくある質問
Q. ファミリーテントサイトとフリーテントサイト、どっちを選べばいい?
子連れならファミリーテントサイト一択でOKだと思います。
各区画に専用のかまど+テーブル&ベンチがあるので、BBQスペースを別に作らなくていいのが本当にラク。
フリーテントサイトはもう少しシンプルで、かまどがない代わりに、同じくテーブル&ベンチ付きです。
「かまどでしっかり火遊びもしたい」ならファミリー、「焚き火台だけで十分」ならフリー、という目安で選ぶといいですよ。
Q. お風呂ってどんな感じ?子ども連れでも入りやすい?
管理事務所内に一般浴場があって、キャンプ場利用者も使えます(有料)。
いわゆる銭湯サイズで、洗い場も複数あって、僕が行ったときは清掃状態もかなり良好でした。
混雑する時間帯は多少ありますが、「汗や泥を落としてから寝られる」というだけで、
子どもの寝つきも全然違うので、ここはぜひ活用してほしいポイントですね。
Q. 遊具とか水遊びのスペースって、実際どう?一日もつ?
個人的には余裕で一日もちます。
アスレチック広場にはターザンロープやブランコがあって、草ソリ場もあるので、午前中はここだけで体力が溶けます(笑)。
夏場は水辺でちゃぷちゃぷ遊べるスポットもあるので、
「午前:遊具」「午後:水遊び」「夕方:かまど&焚き火」というルーティンで一日がきれいに収まります。
Q. 車はサイトのすぐそばまで入れる?荷物運びが心配…。
ファミリーテントサイトは車で近くまで乗り入れOKなので、荷物運びのストレスはかなり少なめです。
サイト直付けではないものの、「キャリーがあれば余裕」「子ども連れて数往復しても苦にならない」くらいの距離感。
逆に、車がサイトにガンガン入ってこないぶん、子どもがサイト周りを動き回っても安心感があります。
Q. 完全予約制って聞いたけど、どれくらい前に押さえたほうがいい?
公式にもある通り、キャンプ場は前営業日までの完全予約制です。
ハイシーズン(7~9月の週末や連休)は、体感的に1~2か月前には動いておくと安心。
直前でも空いていることはありますが、
「日程優先で行きたい」なら早めに公式サイトの予約ページか電話でチェックしてみてください。
https://onojo-ikoi.jp/camp_reserve
3. 源じいの森キャンプ場|川遊びデビューと温泉がセットの“ご褒美キャンプ”

「子どもにちゃんとした川遊びをさせてあげたい」「でも、安全面と後片付けが心配…」
そんな相談を受けたときに、僕がよく名前を出すのが源じいの森キャンプ場です。
福岡県田川郡赤村にある大型のキャンプ&温泉複合施設で、場内を流れる今川での川遊びと、
徒歩数分の天然温泉という、まさに“ご褒美コース”がセットになった場所。
https://www.genjii.com/camp
https://www.genjii.com/
公式サイトでも紹介されていますが、キャンプ場のすぐそばを流れる今川は、
夏になると小魚が泳ぎ、シーズンにはホタルも舞う自然豊かな清流。
僕も何度か子ども連れのファミリー取材で入っていますが、足首〜ひざ下くらいの浅瀬ゾーンが多くて、流れも比較的おだやかなので、
「本格的な川遊びデビューの場所」としてちょうどいいフィールドなんですよね。
- 場内を流れる今川で、夏は川遊び&小魚観察、夜はホタル観賞も楽しめる
- テントサイトに加え、ロッジ・バンガロー・トレーラーハウス・ドームハウスなど宿泊スタイルが豊富
- 徒歩圏内に源じいの森温泉(アルカリ性単純泉)があり、露天風呂・家族風呂・サウナまで完備
- 平成筑豊鉄道「源じいの森駅」から徒歩約2分の駅チカキャンプ場で、車なしでも行けるのが大きな特徴
僕がここを「ご褒美キャンプ」と呼びたくなる理由は、やっぱり温泉の存在です。
川遊びをガッツリやると、親も子も想像以上にヘトヘトになりますが(笑)、
ここはキャンプ場から徒歩数分で、露天風呂付きの源じいの森温泉に直行できる。
アルカリ性単純泉のやわらかいお湯で汗と日焼けの火照りを流して、そのままテントに戻ってゴロッ——この流れが最高すぎる。
https://www.genjii.com/about
https://www.crossroadfukuoka.jp/spot/12969
宿泊スタイルもかなり幅広くて、
区画サイト・フリーサイト・ロッジ・バンガロー・トレーラーハウス・ドームハウスと、選択肢だらけ。
「テント泊デビューはまだ怖いな…」というファミリーは、冷暖房完備のロッジやバンガローから入るのも全然アリです。
冷蔵庫やキッチン付きのロッジもあるので、じっくり料理を楽しみたい派にも刺さります。
さらに最近は、レンタルギア+2食+温泉入館券までセットになった「1泊2日キャンプ体験プラン」なんていう、
初心者救済プランも用意されています。スタッフさんがそばで設営や火起こしもサポートしてくれるので、
「キャンプは初めてだけど、いきなり外で寝てみたい!」というチャレンジにもぴったり。
https://www.genjii.com/uncategorized/camp-taiken-plan
アクセスも「車がなくても行けるキャンプ場」としてはかなり優秀で、
福岡市から車で約90分/北九州市から約60分。電車なら平成筑豊鉄道「源じいの森駅」から徒歩2分ほど。
車を持っていないファミリーや、運転に自信がないママ友グループでも、バックパックひとつで本格キャンプができるのが、源じいの森の面白さです。
「昼は川で全力ではしゃいで、夕方は温泉でととのえて、夜は焚き火でまったり」
そんなちょっと贅沢なキャンプの1セットを、ここなら一か所で味わえます。
がんばった週のご褒美に、家族でふらっと行きたくなるキャンプ場です。
源じいの森キャンプ場|よくある質問
Q. 川遊びって、やっぱり危なくない?小さい子でも大丈夫?
もちろん「絶対安全」はどこにもないけれど、
源じいの森の今川は浅瀬ゾーンが多くて、流れも比較的ゆるやかなので、川遊びデビューにはかなり向いている方だと思います。
とはいえ、ライフジャケット+大人が常にそばにいるのはマスト。
岸から少しでも深さが変わる場所もあるので、「ここから先は大人と一緒」のラインを決めて遊ばせると安心です。
Q. テント泊とロッジ系、どっちがおすすめ?
キャンプ経験ゼロなら、僕はロッジ or バンガローからスタートを推します。
冷暖房完備で、天候の影響も少ないので、まずは「外でごはん+川遊び+焚き火」の楽しさだけをしっかり味わえる。
そのあと「次はテントで寝てみる?」とステップアップすると、家族全員のハードルがぐっと下がります。
すでにキャンプ経験があるなら、区画サイトで温泉付きテント泊を楽しむのが最高です。
Q. 温泉ってキャンプ場からどれくらい?夜でも行きやすい?
公式にもある通り、キャンプ場から温泉までは徒歩数分です。
実際に歩いてみても、「子ども連れてサンダルで行っても全然苦にならない距離」って感じでした。
露天風呂も家族風呂もあって、サウナまであるので、大人の楽しみもバッチリです。
Q. 車なしでも本当に行ける?荷物どうしたらいい?
電車派にはかなり優しいキャンプ場です。
平成筑豊鉄道の「源じいの森駅」から徒歩約2分なので、駅に着いたらほぼ現場。
テントやテーブルなどはレンタルギアやキャンプ体験プランを使うと、
持っていくのは「寝袋と着替えとちょっとした食材だけ」くらいに絞れます。
車がなくても、“ちゃんとしたキャンプ”ができる数少ない場所ですね。
Q. 予約はどうやって取るのがいい?人気シーズンは?
予約は公式サイトの予約ページからネット予約が基本です。
7〜9月の夏休みと、ホタルが飛ぶ初夏の時期は特に人気なので、1〜2か月前を目安に動くと安心。
直前狙いなら、雨予報が続いたあとの晴れ週末などは意外と空きが出ることもあるので、公式の空き状況をちょこちょこチェックしてみてください。
4. ポーン太の森キャンプ場|ホタルと焚き火が踊る“森の学校”

「子どもに“ザ・自然体験”をさせたいんだけど、ちょっとワイルド寄りでもOKなとこない?」
そんな相談を受けたときに、僕がニヤッとしながら出すカードが
つづみの里公園 ポーン太の森キャンプ場です。
福岡県朝倉郡東峰村、小石原焼で有名なエリアの森の中にあるキャンプ場で、
山・川・ホタル・焚き火・体験アクティビティが全部のった、いわば“森の学校”みたいな場所。
公式サイト:https://poonta.site/
東峰村公式紹介:https://vill.toho-info.com/30000/31000/post-353.html
村の公式サイトでも、
「コテージは全てバス・エアコン・トイレ付/テントサイトもあり炊事場も充実/近くを流れる川ではヤマメやハゼの釣りも」と紹介されていて、
春はシャクナゲ、夏は川遊びとホタル、秋は紅葉、冬は雪遊びと、季節ごとに表情が変わるのも魅力。
- コテージは和・洋2タイプから選べて、バス・トイレ・エアコン完備の“安心おこもり仕様”
- テントサイトには炊飯棟があり、川沿いのリバーバルサイトや、よりワイルドな縄文エリアも選択可
- すぐそばを流れる川では、ヤマメ・ハゼ釣り/夏の水遊び/ホタル観賞まで楽しめる
- 竹ご飯・コーヒー焙煎・竹キャンドル・ドラム缶風呂・テントサウナなど、体験アクティビティがえげつないほど充実
実際に行ってみると分かるんですが、ここ、いい意味で“ちょっと野性的”なんですよ。
リバーバルのテントサイトなんて、ほんとに川のすぐ横で、
朝テントのファスナーを開けると、目の前に清流と森の緑がドーン、って感じ。
夜になると、遠くで鹿の鳴き声が聞こえたりして、「あ、いまガチの自然の中にいるな」って身体でわかるタイプのキャンプ場です。
コテージ派の人には和室・洋室2タイプのバンガローがあって、
エアコン・バス・トイレ完備なので、小さい子連れでも安心。畳のある和室タイプだと、
「子どもは畳でゴロゴロ、大人はテラスで焚き火」みたいな時間の使い方もできます。
個人的にテンションが上がるのが、体験型アクティビティのラインナップ。
公式サイトのアクティビティページを見ると、竹ご飯・コーヒー焙煎・竹キャンドル・ドラム缶風呂・テントサウナまでずらっと並んでいて、
「ここ、本気で遊ばせてくるな…!」とニヤけました。
とくに竹ご飯は、ノコギリで竹を切るところからスタートして、自分たちで火加減を見ながら炊いていくので、
火の扱いと“待つ時間”をまるまる体験できるプログラムになってます。
僕も竹ご飯とコーヒー焙煎体験を見学させてもらったんですが、
炊き上がった瞬間の竹の香りと、子どもたちの「めっちゃうまい!」って顔が忘れられない。
「いつも家で食べてるお米と同じなのに、なんでこんなに違うんだろう?」って、
“同じものでも、環境が変わると価値が変わる”ってことを、子どもが肌で感じられる場だなと強く感じました。
アクセスは、九州自動車道・杷木ICから車で約15〜20分。
山に入っていくワインディングロードは少しありますが、そのぶん着いたときの“非日常感”も大きいです。
「キャンプ+自然体験+ちょっとワイルドな遊び」を一気にやりたいファミリーには、全力でおすすめしたい一軒です。
ポーン太の森キャンプ場|よくある質問
Q. 完全初心者でも大丈夫?ワイルドすぎて心折れない?
正直に言うと、「超キレイで整いまくった高規格」ではありません。いい意味で野性味があります。
なので、テント泊デビューならコテージ or リバーバルの区画サイトあたりから入るのがおすすめ。
コテージなら設備バッチリだし、区画サイトも炊飯棟が近くて使いやすいので、
「キャンプって意外といけるじゃん」と思ってもらえるはずです。
Q. 川遊びやホタルって、どの季節に行けば楽しめる?
ざっくり言うと、川遊びは7〜8月/ホタルは初夏(5〜6月頃)が狙い目。
川は大肥川(またはつづみ川)沿いに水遊びスポットがあり、浅瀬も多いので、
ライフジャケット+大人の付き添い前提なら、子どもの川遊びデビューにも向いています。
ホタルは天候や年によって当たり外れがあるので、直前にキャンプ場のSNSや電話で聞いてみると確実です。
Q. コテージとテントサイト、どっちがポーン太らしさを味わえる?
個人的には「初回はコテージ、2回目からテント」って流れがいちばん幸せだと思ってます。
コテージはバス・トイレ・エアコン付きで、窓の外にガッツリ森と川の景色。
2回目以降は、川沿いのリバーバルサイトや、よりワイルドな縄文エリアで、
焚き火やハンモックを楽しみつつ“ポーン太の本気”を味わってみてください。
Q. 体験アクティビティは予約必須?当日でも申し込める?
竹ご飯やコーヒー焙煎、ドラム缶風呂などの体験プログラムは基本的に事前予約推奨です。
人数や時間の調整があるので、キャンプ予約のときに一緒に「竹ご飯もやりたいです」と伝えておくとスムーズ。
当日空きがあれば入れることもありますが、せっかく行くなら予約しておいたほうが確実です。
Q. 焚き火はどこまでOK?子どもと一緒でも楽しめる?
焚き火は焚き火台使用&地面保護シート必須でOKです。
僕はいつも、子どもに「竹ご飯の火の番」や「薪係」をお願いして、
“火の番隊長”ごっこにしてしまいます。
ルールさえ決めておけば、ポーン太みたいなワイルド系キャンプ場こそ、焚き火体験が一番活きてきますよ。
Q. 料金感や予約方法は?
料金は、区画テントサイトが平日1,500円〜・土休前日2,000円〜、
バンガローが平日8,000円〜・土休前日13,000円〜と、かなり良心的な価格帯。
予約は基本的に電話または公式サイトから受け付けています。
週末や連休、ホタルの時期は早めに埋まりがちなので、1〜2か月前を目安にチェックしてみてください。
5. 岩屋キャンプ場|棚田に抱かれ、星空の下で眠る山あいキャンプ

「海キャンもいいけど、たまには“がっつり山”で静かに過ごしたいんだよね」
そんな話になったときに、僕がよく思い出すのが東峰村・岩屋キャンプ場です。
九州北部豪雨からの復興の中で2019年にリニューアルされたキャンプ場で、
耶馬日田英彦山国定公園の一角、棚田の景観が残る山あいにひっそりとたたずんでいます。
公式サイトにも
「福岡市内から車で1時間とちょっと。国定公園内にキャンプ場がリニューアルオープンしました」
とある通り、福岡市からでもドライブ感覚で行ける“山のベースキャンプ”なんですよね。
岩屋キャンプ場 公式サイト
宿泊スタイルは大きく分けてテントサイト+森のコテージの2タイプ。
テントサイトは、のびのび張れるフリーテントサイト(1日10組限定)と、
電源ポール付きの区画サイト(車横付けOK)が用意されています。
そしてファミリーに強く推したいのが、7棟ある「森のコテージ」。
全棟ロフト付きで、シャワー室・トイレ・冷蔵庫・エアコン・IHヒーター・電子レンジ・Wi-Fiまで完備という、“山の中の小さな別荘”という感じです。
鍋・フライパン・炊飯ジャー・湯沸かしポット・食器セット・ドライヤーなども一式そろっているので、
「とりあえず食材と着替えだけ持ってこようか」くらいのノリで来られるのがありがたいところ。
- 森のコテージ(全7棟):ロフト付き・シャワー・トイレ(ウォシュレット)・エアコン・冷蔵庫・IH・電子レンジ・Wi-Fi完備
- テントサイト:フリーサイト+電源付き区画サイトの2タイプ。炊事棟・トイレ・屋外ステージなど共有設備あり
- 管理棟すてらで、薪や炭などの基本ギアレンタル・販売、周辺の棚田や岩屋公園情報も教えてくれる
- 徒歩圏内の岩屋公園では、奇岩群の中を歩くトレッキングや紅葉散策が楽しめる
僕が初めて冬キャンプで行ったとき、いちばん刺さったのは「棚田越しの星空」でした。
夕方、棚田の向こう側に山の稜線が沈んでいって、空が一気に暗くなったかと思うと、
「え、こんなに星あったっけ?」ってくらいの満天の星。
フリーサイトは1日10組限定なので、となりのテントとの距離もゆったりで、
焚き火のパチパチ音と虫の声しか聞こえないような、ぜいたくな静けさが味わえます。
キャンプ場のすぐそばには、奇岩群と大公孫樹で有名な岩屋公園もあります。
ガイド付きトレッキングツアーも用意されていて、「キャンプ+軽めの山歩き」というセットで楽しめるのも岩屋ならでは。
僕も家族連れの取材で歩きましたが、奇岩の迫力と、森の中を抜ける風が本当に気持ちいいです。
「がっつり遊び倒す」キャンプ場というより、
「静かな山あいで、家族でゆっくり過ごしたいときに戻ってきたくなる場所」というイメージ。
焚き火の火を眺めながら、子どもがロフトでゴロゴロしている気配を感じつつ、
大人はゆっくりコーヒーを飲む——そんな時間を過ごしたいファミリーに、岩屋はすごく合うと思います。
岩屋キャンプ場|よくある質問
Q. 完全初心者なんだけど、テント泊とコテージ泊どっちがいい?
これ、よく聞かれますが、キャンプ経験ゼロならコテージ一択でいいと思います。
森のコテージは、ロフト・バス・トイレ・エアコン・キッチン・Wi-Fiまで揃っているので、
「外でごはんを作って食べる」とか「焚き火を囲む」といった“キャンプの楽しいとこだけ”をまず体験できるんですよね。
2回目以降、「次はテントで寝てみる?」とステップアップしていけばOKです。
Q. 子ども連れでも、夜怖くない?山のキャンプってちょっと不安…。
岩屋は“山のキャンプ”ではあるんですが、フリーサイトも1日10組までの小規模で、アットホームな雰囲気です。
サイト周りには適度に照明もあって、管理棟も近いので、
「真っ暗でどこに何があるか分からない」という感じではありません。
不安なら、最初の一泊はコテージ泊にして、山の夜の雰囲気に慣れてからテント泊にチャレンジするのがおすすめです。
Q. 岩屋公園のトレッキングって、子どもでも歩ける?
岩屋公園は、奇岩群や大公孫樹が有名なエリアで、遊歩道も整備されています。
ガイド付きトレッキングツアー(約1〜2時間)もあって、小学生くらいなら十分楽しめるコース感覚です。
未就学児はルートによってはきついこともあるので、公式サイトやキャンプ場に相談しながら、無理のないコースを選んでください。
Q. 星がきれいって聞いたけど、いつ行けば一番いい?
個人的な感覚だと、秋〜冬の晴れた新月前後が一番「うわっ」となります。
空気が澄んでいて、棚田の向こうに天の川がうっすら見えたりして、
「これが“自然に抱かれあそぶ、星のもとにねむる”ってやつか…」と、公式コピーそのまんまを体感できます。
とはいえ、子ども連れならまずは冷えすぎない春秋あたりから狙うのが現実的ですね。
Q. アクセスは?山道が不安なんだけど、運転キツくない?
アクセスは九州自動車道〜大分道の杷木ICから、車で約30分ほど。福岡市内からだと約1時間ちょっと〜1時間半のイメージです。
最後に山へ入るワインディングはありますが、「峠道ガチ勢用」というほどではなく、
過度にスピードを出さずに走れば、普通車でも問題なく行けます。心配なら、日が高いうちの到着を目指しましょう。
Q. 予約や料金ってどうなってる?
予約は公式サイトまたは電話で受け付けています。
コテージは1棟あたりの料金設定で、繁忙期と通常期で価格が変わります(目安:通常期1棟16,500円、繁忙期19,800円など)。
テントサイトも、テント1張 or 区画ごとの料金プランになっているので、最新情報は公式サイトの「料金・予約」ページをチェックしてみてください。
https://toho-iwayacamp.com/
6. ソラランド平尾台(平尾台自然の郷)|芝生と遊具で一日中遊べる高原キャンプ

「子どもに思いっきり芝生を走らせたい」「遊具も欲しいし、ちゃんとキャンプもしたい」
そんなワガママを、ほぼ1か所で叶えてくれるのがソラランド平尾台(平尾台自然の郷)です。
九州随一のカルスト台地・平尾台の上に広がる東京ドーム約5個分の大自然公園で、
芝生広場・大型遊具・体験教室・キャンプ場まで詰め込んだ、まさに「高原まるごとアスレチック」みたいな場所。
ソラランド平尾台 公式サイト
キャンプ場案内ページ
じゃらん紹介ページ
公式でも
「東京ドーム約5個分の広大な敷地に、草そりや大型遊具、キャンプ場、陶芸・木工・そば打ちなどの体験教室が充実」
と紹介されていて、実際に行ってみると「あ、ここ一日じゃ遊びきれないやつだ」とすぐわかります。
キャンプサイトは大きく分けてオートサイト+広場サイト(フリーサイト)の2タイプ。
公式によると、オートサイトは全11区画・約10m×10mで、区画ごとに柵が入っているのがポイント。
車は1台横付けOKなので、荷物の積み下ろしもラク。
「隣との距離感をちゃんと保ちたいファミリー」には、かなり刺さるつくりです。
- オートサイト:約10m×10m前後・全11区画、区画ごとに柵あり/車1台横付け可(駐車スペース5.5m)
- 広場サイト:芝生のフリーサイトが全11区画、草そり場や遊具広場へのアクセスも良好
- 場内設備:炊事棟・温水シャワー(5分100円)・トイレ・自販機・夜間照明あり
- 遊び場:草そりゲレンデ・大型遊具広場「ゆ〜遊広場」・のびのび広場・体験工房(陶芸・木工・食工房など)
- 焚き火:直火NG、焚き火台+地面保護シート使用でOK(公式注意事項に明記)
僕がここに来るたびに好きだなあと思うのが、「遊具エリアとキャンプサイトのバランス」です。
日中は芝生広場で鬼ごっこしたり、草そりゲレンデで子どもがキャッキャ言いながら滑りまくったり、
大型遊具エリアで汗だくになるまで遊んで、夕方からキャンプサイトに戻ってきて、高原の風を感じながら焚き火。
「走り回る時間」と「火を囲んで落ち着く時間」のメリハリがつけやすいんですよね。
オートサイトは柵で仕切られているので、
「テントのすぐ横で子どもがシャボン玉してても、他のキャンパーの視線が気になりにくい」のも、ファミリーにはうれしいところ。
広場サイト側は、芝生の開放感がすごくて、タープを張ると「この一帯、今日だけはうちの庭だな」っていう気持ちになります。
体験教室も侮れなくて、陶芸・木工・食工房(パン・ピザ・そば打ちなど)がラインナップ。
僕が取材でおじゃましたときは、親子でろくろを回しているシーンがすごく印象的で、
「これ、家に帰ってからもキャンプの余韻が残るやつだ」と感じました。
自分で焼いた器を、次のキャンプでマイ食器として持っていく——なんて楽しみ方もできます。
アクセスは九州自動車道・小倉南ICから車で約20分。
標高約400mの高原なので、夏でも風が抜けるとかなり涼しくて、
「平地はムリだけど、どこかで夏キャンしたい」というファミリーの避暑地候補としても優秀です。
「遊具もたっぷり・芝生も広い・でもちゃんとキャンプしてる感も欲しい」
そんな欲張りキッズと一緒なら、ソラランド平尾台はかなり刺さります。
ソラランド平尾台キャンプ場|よくある質問
Q. オートサイトと広場サイト、子連れならどっちがおすすめ?
僕の感覚だと、「テント設営も子どもの監視も余裕を持ちたい」ならオートサイトがおすすめです。
区画は約10m×10mで柵付き・車横付けOKなので、
「サイトの外に勝手に出ていかない」っていう視覚的なラインが作りやすいんですよね。
一方で、芝生の広場サイトはとにかく開放感がすごいので、
「子どもにとにかく走り回らせたい」「タープ+シンプルな装備で軽快にキャンプしたい」ファミリー向きです。
Q. 遊具や草そりだけで、一日ほんとに持つ?途中で子どもが飽きたりしない?
ここは「むしろ時間が足りない」パターンになりがちです。
芝生広場・草そりゲレンデ・大型遊具「ゆ〜遊広場」に加えて、体験工房まであるので、
午前:草そり&遊具 → 午後:体験教室 → 夕方:キャンプサイトで焚き火、でほぼフルコース。
体力モンスター系キッズでも、夜はテントでコロッと寝落ちしてくれるはずです。
Q. 焚き火はどこまでOK?高原だと風が強そうでちょっと不安…。
公式の注意事項にもある通り、直火は禁止・焚き火台+耐熱シートは必須です。
高原なので、日によっては風が強いこともありますが、
風が気になるときは無理に焚き火をせず、コンロ料理だけで楽しむのも全然アリ。
僕はいつも、「風が弱い日=焚き火フルコース」「風が強い日=ランタン&星空鑑賞デー」みたいに切り替えてます。
Q. シャワーとか水回りってどう?キレイじゃないと家族からクレーム出そうで…。
キャンプ場の共有設備として、炊事棟と温水シャワー・トイレが整っています。
シャワーは管理棟内に3室ほどあって、5分100円で利用可能。
トイレも洋式・和式があり、ファミリー利用の多い施設なので、清掃も比較的しっかりしている印象です。
「お風呂で湯船に浸かりたい」タイプなら、車で20〜30分圏内の温泉施設とセット利用するのもアリですね。
Q. 予約はどうするの?いつから押さえられる?
体験教室やキャンプ場の予約は、じゃらん経由が基本ルートになっています。
キャンプ場は「宿泊利用は利用日の60日前から」「日帰り利用は30日前から」予約受付開始というルールなので、
夏休みや連休を狙うなら、解禁直後に動くくらいのイメージでちょうどいいです。
公式サイトの予約案内&じゃらんの空き状況をセットでチェックしてみてください。
Q. 高原ってことは、夏でも寒い?服装はどんな感じがベスト?
標高は約400m前後なので、真夏でも夜は「平地より一枚多い」くらいがちょうどいいです。
日中は半袖+短パンでもOKですが、夕方〜夜は薄手のフリースやパーカーが欲しくなることも多いので、
子ども用にも長袖1枚+レギンス or 長ズボンを用意しておくと安心です。
風が通る日だと、夏でも焚き火の前がちょうどいいぐらいの肌感になりますよ。
7. スノーピーク油山福岡キャンプフィールド|街から30分で“非日常”にワープ

「平日は街でバタバタしてるけど、週末くらいは一気に“外モード”に切り替えたい」
そんな福岡のパパママに、僕が全力で推したいのがスノーピーク油山福岡キャンプフィールドです。
福岡市中心部から車で約30分という近さなのに、サイトに立った瞬間、目の前には福岡の街を一望できる眺望と、木と土の匂いがする森。
「アクセスは日常レベル、景色は完全に非日常」という、かなりズルいポジションにあるキャンプ場です。
スノーピーク油山福岡キャンプフィールド 公式ページ
ABURAYAMA FUKUOKA 公式サイト
公式情報でも、
「福岡の中心部から車で約30分。市内を一望できる眺望と、木土が香る豊かな自然が最大の魅力」
と紹介されていて、桜・新緑・紅葉・雪景色まで、季節ごとに表情がガラッと変わります。
僕自身、「あ、今日ちょっとリセットしたいな」と思ったら、友人ファミリーを誘ってここに逃げ込むことが多いです。
- アクセス:福岡市中心部から車で約30分。市街地から一気に“森モード”へジャンプ
- サイトタイプ:フリーサイト/区画電源オートサイト/フォレストサイト/ドッグランサイトなど、スタイルに合わせて選べる
- アクティビティ:登山・森林浴・川遊びに加え、隣接する牧場エリアで乳しぼり体験・乗馬・動物ふれあいも楽しめる
- 施設:スノーピーク直営ストア、カフェ、レストラン、シャワー&トイレ、スターバックスなど“街クオリティ”の快適設備
- 手ぶらプラン:スノーピーク製ギアをフルで使える「手ぶらCAMP」や、親子向け体験キャンプなど、初心者救済プランが充実
僕が初めてここでキャンプしたときに一番刺さったのは、「夜景と焚き火の共演」でした。
日が暮れてくると、サイトの向こうに福岡の街の灯りがじわっと浮かび上がって、
焚き火のオレンジと、下からにじむ街の光が、いい感じにミックスされるんですよ。
「今、非日常の真ん中にいるけど、あの光のどこかに自分の生活もあるんだよな」っていう、不思議な感覚になります。
キャンプフィールドは、ABURAYAMA FUKUOKA 全体の中の一エリアという位置づけで、
場内や隣接エリアでは、こんなアクティビティが楽しめます。
- PLAY(遊ぶ):森のアスレチック、展望テラス、子ども向けアクティビティ
- 牧場体験:ヒツジやヤギへのエサやり、乳牛のさく乳体験、乗馬体験(4歳〜)
- 自然体験:登山コース、森林浴ルート、沢沿いの散策路、川遊びスポット
- EAT(食べる):レストラン・チーズスタンド・スターバックス・ソフトクリームスタンドなど
「今日はガッツリテント泊!」でもいいし、「日中は遊んで、夜はYAKEI SUITEで贅沢ステイ」なんて使い方もできるのが油山の懐の深さ。
キャンプフィールドだけに閉じない「遊びの選択肢の多さ」は、ファミリーキャンプ目線で見るとかなり強いです。
スノーピーク油山福岡キャンプフィールド|よくある質問
Q. 本当に“仕事終わりキャンプ”できます?子ども連れてだとキツくない?
これ、実際にやってみましたが、「金曜の夕方イン→土曜の朝アウト」とかなら全然現実的です。
福岡中心部から車で約30分なので、17〜18時に福岡IC周辺を出れば、日没ギリ前にチェックインも十分狙えます。
疲れをためたくないなら、テント設営はシンプルなワンポール+最小限のギアにして、
夕食はキャンプ飯と売店フードをミックスするくらいの“力の抜き具合”がちょうどいいです。
Q. キャンプ初心者なんだけど、いきなりここで大丈夫?装備ほぼ持ってません…。
むしろ「装備がまだ揃ってない人ほど油山がちょうどいい」と感じてます。
スノーピーク直営のストアが併設されていて、テント・タープ・チェア・焚き火台など、スノピ製ギアをフルレンタルできる「手ぶらCAMP」プランも用意されています。
スタッフさんもキャンプ慣れしていて、設営のコツやギア選びも相談に乗ってくれるので、
「まずは一回キャンプってものを体験したい」という家族には、かなり心強い環境です。
Q. 子ども向けの遊びって、どれくらいあります?キャンプ場だけだと飽きそうで…。
油山は「キャンプ場+巨大なアウトドアテーマパーク」がセットになっている感覚です。
ABURAYAMA FUKUOKA全体で見ると、アスレチック・展望エリア・牧場・動物ふれあい・乗馬体験・ハイキング&森林浴コースなど、遊びのメニューが山ほどあります。
正直、一泊二日でも足りないので、初回は
「1日目:牧場&遊具」「2日目:森の散策&キャンプサイトでまったり」
くらいに予定をゆるく組むのがおすすめです。
Q. 夜景がきれいってことは、逆に明るすぎたり、うるさかったりしません?
サイトから見えるのは「遠くの街の灯り」であって、キャンプフィールド自体がギラギラしているわけではありません。
適度な場内照明はありますが、星もちゃんと見えるレベルの明るさで、
車通りも市街地キャンプ場に比べるとかなり静か。
夜景をおかずに焚き火する感じで、「都会と自然のいいとこ取り」を楽しめます。
Q. サイトの種類が多すぎて迷う…初心者ファミリーはどこを選べばいい?
初回なら、区画電源オートサイト or フォレストサイト(電源あり)あたりが使いやすいです。
車を近くに停められて、電源も使えるので、
「子どもの暖房・扇風機・照明・スマホ充電」が一気に解決します。
2回目以降、装備に慣れてきたら、フリーサイトや夜景寄りのサイトにチャレンジしてみる流れがおすすめ。
Q. 予約ってどうやって取るの?人気シーズンは激戦?
予約は基本的にオンライン予約(スノーピーク公式 or ABURAYAMA FUKUOKAの予約ページ)から行います。
ゴールデンウィーク・お盆・三連休・夏休み土日あたりはかなり埋まりやすいので、
目安として1〜2か月前からサイトの空き状況をチェックしておくと安心です。
平日やオフシーズンは、直前でも空いていることが多いので、
「明日休み取れたから行こっか」くらいのノリで動けるのも油山の魅力ですね。
8. 小塩ホタルの里広場|浅瀬の川遊びとホタルが楽しめる、山あいの穴場

「人が多い高規格より、もうちょい“里山感あるところ”行きたいんだけど、子どもが小さいから安全も大事でさ…」
そんな相談をもらったときに、僕がよく候補に出すのがうきは市・小塩ホタルの里広場キャンプ場です。
福岡県うきは市浮羽町、小塩川沿いの山あいにある小さなキャンプ場で、
浅瀬たっぷりの川遊び+ホタル+静かなフリーサイトという、かなりツボを押さえた“里山キャンプ”が楽しめます。
小塩ホタルの里広場(うきは市公式)
ホタルの里広場(キャンプ)施設情報
うきは市アウトドア&キャンプ特集内 紹介ページ
うきは市公式や観光サイトでも、
「山間部にある公園で、炊事場(水道・かまど)と水洗トイレ完備。そばを流れる小塩川で川遊びができ、貸しテントやBBQセットもあり」
と紹介されていて、まさに“必要なものはちゃんとある、けれど適度に素朴”なバランスのキャンプ場です。
- サイトは上段・中段・下段の3段構成で、全面フリーサイト(エリアごとに雰囲気が違う)
- そばを流れる小塩川は、浅瀬が多く、子どもの川遊びデビューにも使いやすいフィールド
- 炊事棟(水道・かまど)が上段・下段に1か所ずつあり、屋根付きテーブル&ベンチも設置
- トイレは水洗・男女別・バリアフリートイレありで、山間の公営キャンプ場としてはかなり整備されている
- 貸しテント・BBQセットありで、「ほぼ手ぶら」でのキャンプ体験も可能
- 環境省が指定する「生物多様性保全上重要な里地里山」エリア内で、初夏にはホタルが乱舞する名所
僕がここを“穴場”だと思うポイントは、まずロケーションの素朴さ。
サイトは芝や砂地のフリーサイトで、きっちり区画線が引かれているタイプではありません。
いい意味で「公園の一部を、そっくりキャンプに使わせてもらっている」感じで、
テントの向こうに川と里山の斜面が見えて、“日本の山里”ど真ん中の景色が広がります。
それでいて、水回りが思った以上にちゃんとしているのが、小塩の良いところ。
炊事棟は上段・下段それぞれに1か所ずつあって、水道が2口とかまど付き。屋根付きなので、
雨の日でもここで調理したり、ちょっとした宴会場にしたりできます。
トイレは上段エリアの建物内に男女別+バリアフリートイレがあって、公営キャンプ場の中ではかなりキレイな部類です。
そして何より、小塩川。
下段のサイト側から川に降りられて、足首〜ひざ下くらいの浅瀬が続くポイントが多く、
夏場は子どもたちが網とバケツを持って、小魚やエビを追いかけ回しています。
もちろん、ライフジャケット+大人の付き添いはマストですが、
「いきなり深いところにドボン」という感じではないので、川遊びデビューにはちょうどいいフィールドです。
料金も、公営キャンプ場ならではの良心価格。
うきは市の最新情報では、1泊2日:大人1,000円・小学生〜高校生100円・小学生未満無料。
日帰り利用も大人500円で使えるので、「まずはデイキャンプで様子見」という使い方もおすすめです。
(※料金は改定されることもあるので、必ず公式ページで最新情報を確認してください)
最新の公園使用料はこちら(うきは市公式)
ホタルのシーズン(5月下旬〜6月上旬ごろ)は、まさにこのキャンプ場の真骨頂。
日が暮れると、小塩川沿いのあちこちでホタルが舞い始めて、
川のせせらぎとホタルの光、そして自分たちの焚き火の火がごちゃっと混ざる、あの時間。
子どもが「まだ寝たくない」と粘る夜は、だいたい大人にとっても忘れられない一晩になります。
小塩ホタルの里広場キャンプ場|よくある質問
Q. 完全初心者でも大丈夫?高規格じゃないと不安なんだけど…。
正直に言うと、「高規格キャンプ場に慣れすぎた人」には、ちょっと素朴に感じるかもしれません。
電源サイトもシャワーも売店もなくて、あるのは炊事棟と水洗トイレと川と山。
でも、そこがこの場所の良さでもあります。
「いきなりテント泊が不安なら、まずは日帰りBBQ+川遊び」から入るのもアリ。
貸しテントやBBQセットもあるので、ギアが揃っていなくても“キャンプの入口”にはちょうどいいと思います。
Q. 川遊びって、実際どんな感じ?小さい子でもいける?
小塩川は、キャンプ場そばのエリアだと浅瀬が多め&流れも比較的おだやかで、
足首〜ひざ下くらいの水深でジャブジャブ遊べる場所が多いです。
とはいえ、「100%安全な川」なんてものは存在しないので、
ライフジャケット・マリンシューズ・大人が常に付き添うの3点セットは必須。
川に入る前に、「ここから先は大人と一緒ね」というラインを決めておくと、かなり安心度が上がります。
Q. トイレが心配…山の公園って汚かったりしない?
僕も最初そこを心配してましたが、小塩は公営としてはかなりキレイな部類です。
上段エリアの建物に男女別トイレ+バリアフリートイレがあり、水洗で清掃も行き届いている印象。
「子どもが和式NG」「暗くて汚いトイレはムリ」というファミリーでも、ここなら比較的受け入れやすいと思います。
Q. 予約ってどうするの?ネット予約はできない?
ここは“電話予約&利用申請書”スタイルです。
うきは市の公式ページに利用許可申請書(PDF)があるので、事前にダウンロードして提出する形+
現地管理をしている小塩地区自治協議会(0943-77-4835)への電話が基本ルート。
「ネットでポチっと」はできないぶん、ハードルに感じるかもしれませんが、
そのおかげで極端な混雑やマナー崩壊キャンパーが少ないのも事実です。
Q. ホタルを見るなら、いつ行くのがベスト?子どもと一緒でも見やすい?
例年の目安は5月下旬〜6月上旬。ちょうど田んぼに水が張られる時期で、
小塩川沿いのあちこちにホタル観賞スポットが点在します。
小さな子どもと一緒なら、キャンプ場周辺〜ホタル公園周辺くらいの短い動線で楽しむのがおすすめ。
夜道を歩くので、懐中電灯には赤フィルターか、光量を落とせるライトを用意して、
ホタルに直接強い光を当てないようにだけ気をつけてあげてください。
Q. お風呂やシャワーはないって聞いたけど、どうしてる?
小塩のキャンプ場内にはお風呂もシャワーもありません。ここは割り切りが必要なポイント。
僕はいつも、近隣の立ち寄り湯(夜明薬湯温泉など)を事前にチェックしておいて、チェックイン前か翌日に寄る
というパターンで動いています。
「その日のうちにサッパリして寝たい」派なら、デイキャンプ+日帰り温泉の組み合わせが現実的かもしれません。
Q. 高規格に比べて不便そうだけど、わざわざ行く価値ある?
僕は「不便さ込みで行く価値がある場所」だと思っています。
売店も自販機もシャワーもない代わりに、
・川の音が一日中BGMになってくれること
・ホタルが本気で飛ぶ夜があること
・サイトのすぐ向こうが、ちゃんと“里山の生活圏”であること
こういうものを、まるごと体験できる。
「次はもうちょっと不便なキャンプ場にも行ってみたいな」と思ったときの、
ちょうどいいステップアップ先として、小塩ホタルの里広場はかなりおすすめです。
9. モンベル 五ケ山ベースキャンプ|常設テントとアクティビティ満載の“全部入りベース”

「テント買う前に、一回“ちゃんとしたキャンプ”を家族で試してみたいんだよね」
そんな相談をされたら、僕が真っ先に思い浮かべるのがモンベル 五ケ山ベースキャンプです。
那珂川市・五ケ山ダム湖畔にある、アウトドアブランド・モンベルが手がける全国初のキャンプ場。
いわば「キャンプ沼の入り口にある公式チュートリアル」みたいな場所です。
モンベル 五ケ山ベースキャンプ 公式(予約・サイト情報)
五ケ山ベースキャンプ 紹介ページ(五ケ山クロス公式)
福岡市観光ナビ内 紹介ページ
公式でも
「モンベルが手がける全国初のキャンプ場。新発想の常設テントサイトや電源付オートサイト、犬とともにキャンプができるドギーサイト、高さ約8mのクライミングウォールなどを備えた総合キャンプサイト」
と紹介されていて、“とりあえずここ来とけばキャンプの大枠は全部体験できる”と言っていいくらい、メニューがぎっしり。
アクセスは福岡市中心部から車で約50分。
標高があるぶん、市内より体感で2〜3℃くらい涼しい日が多くて、夏でも比較的過ごしやすいのもポイントです。
「平地キャンプは暑すぎて無理…」というファミリーの“避暑キャンプ”としても、かなり使えます。
サイト構成はざっくりこんな感じ。
- ウォールテンテッドキャンプサイト(常設テント):10区画/定員6名/平均20m×10m(常設テント約38㎡+駐車スペース)
- Aサイト:デッキ+電源付きオートサイト(3区画・平均10m×10m)
- Bサイト:電源付きオートサイト(21区画・平均10m×10m)
- Cサイト:電源なしオートサイト(20区画・平均10m×10m)
- ドギーキャンプサイト:愛犬と泊まれる、フェンス&電源付きオートサイト(6区画・平均11m×11m)
- フリーサイト(デイキャンプ):日帰り用サイト(1組8m×8m目安/20区画)
なかでもファミリーにぶっ刺さるのが、モンベルが開発した新スタイルの常設テント
「ウォールテンテッドキャンプサイト」。
L字型の壁面+大型テントを組み合わせた造りで、テント部分だけで約38㎡。
公式の設備を見ると、トイレ・シャワー・キッチン(温水付きシンク+ガスコンロ)・シングルベッド2台・ソファベッド1台・薪ストーブ・電源・テーブルセットと、ほぼ“小さなコテージ”レベル。
「キャンプだけど、ちゃんとベッドで寝られる」「テントだけど、室内にトイレとシャワーがある」という、親からしたら涙が出るありがたさです。
僕も初めて家族連れの取材でウォールテンテッドに入ったとき、
テントの入口にキッチン、その奥にベッドと薪ストーブが見えた瞬間、
「あ、これ“ホテル寄りキャンプ”だ」とニヤけました。
外では焚き火とBBQ、片付けたら子どもはシャワー浴びてベッドイン。
大人は薪ストーブの火を眺めながらダラダラ過ごせる——正直、ズルいくらい快適です。
一方で、自前テント派にとってもうれしいのが、A・B・Cサイトとドギーサイト。
- Aサイト:デッキ+電源付き。地面コンディションを気にせずレイアウトできて、雨の日でも快適
- Bサイト:電源付きオートサイト。平均10m×10mで、ファミリーテント+タープの定番レイアウトも余裕
- Cサイト:電源なしオートサイト。自前ギアに慣れてきたファミリーの“ステップアップ”にちょうどいい
- ドギーキャンプサイト:フェンスで囲まれた芝サイトで、愛犬フリーOK・電源付き。各サイトにリードフックもあり
場内設備もさすがモンベル印で、管理棟にはフロント・売店・自販機・シャワー室・ウォシュレットトイレ・炊事棟・給湯・ゴミ捨て場まで完備。
忘れ物をしても、すぐ近くのモンベル福岡五ケ山店でギアを買い足せるので、
「うわ、ペグ忘れた…!」みたいなやらかしも、だいたいリカバリできます。
モンベル福岡五ケ山店 公式情報
さらに、五ケ山ベースキャンプの真価はアクティビティの“ベース”になっていること。
- カヤック:九州最大級の五ケ山ダム湖で、初心者OKのカヤック体験イベント(2,000円〜/Halfdayツアーなど)
- サイクリング:五ケ山クロスBASEを拠点に、湖畔や山あいを走るレンタサイクルあり
- トレッキング:脊振山系の九千部山・脊振山方面への登山の拠点にもなるロケーション
- クライミングウォール:高さ約8mのウォールで、子どももチャレンジできる体験イベントもあり
「キャンプだけ」じゃなくて、「キャンプ+外遊び全部」を一気に体験したいファミリーには、かなりハマると思います。
モンベル 五ケ山ベースキャンプ|よくある質問
Q. テントも何も持ってないけど、キャンプデビューにいきなりここってアリ?
むしろ「ここから始めるのが一番ラク」だと思ってます。
ウォールテンテッドキャンプサイトなら、テント・ベッド・シャワー・トイレ・キッチン・薪ストーブまで全部込み。
さらに、モンベルの「手ぶらキャンプ」系プランを使えば、
寝袋や調理器具も含めてほぼ一式レンタルできるので、自前ギアゼロでも“ちゃんとキャンプ”が体験できます。
「子どもが気に入ったら、そのときギアを買い足そう」くらいのノリでOKです。
Q. 子どもがまだ小さいんだけど、どのサイトがいちばん安心?
小学生以下メインなら、ウォールテンテッドかBサイト(電源付きオートサイト)を推します。
ウォールテンテッドは室内トイレ&シャワー付きなので、
「夜中のトイレ」「おねしょ」「突然の雨」など、小さい子あるあるリスクをかなり抑えられるのが強い。
Bサイトは10m×10mの電源付き区画で、電気毛布・扇風機・照明・充電まで全部まかなえるので、
季節問わずファミリーキャンプのベースとして優秀です。
Q. カヤックとかサイクリングって、どのくらいガチ?初心者でも大丈夫?
五ケ山ダムのカヤック体験は、公式でも「初級・初心者OK」として企画されているイベントが中心です。
ガイド付きで、ライフジャケットなど装備も用意してもらえるので、
「初めてパドル握ります」というレベルでも問題なし。
サイクリングもレンタルバイクがあるので、
「ちょっと湖畔を一周してみようか」くらいのライトなノリで楽しめます。
Q. 場内の設備ってどのくらい整ってる?高規格に慣れてないとキツい?
設備面はほぼ高規格キャンプ場クラスと考えてOKです。
管理棟にはフロント・売店・自販機・ウォシュレット付きトイレ・シャワー室・炊事棟(給湯あり)・ゴミ捨て場などが揃っていて、
場内はどのサイトからもトイレ・水回りへの導線が比較的わかりやすい構造。
「キャンプは初めてで不安…」というファミリーでも、設備面で困ることはほとんどないはずです。
Q. 予約の取り方と、どれくらい前から動けばいいか知りたい
予約はモンベル公式の宿泊予約サイトから行います。
福岡市観光ナビによると、予約は宿泊日の3か月前の月初1日から受付開始。
ウォールテンテッドは特に人気で、週末や連休はすぐ埋まりがちなので、
「この日絶対ここに行きたい!」なら3か月前の解禁タイミングで即チェックするのがおすすめ。
A・B・Cサイトは、時期によっては1〜2か月前でも取れることが多いです。
Q. 五ケ山って、ぶっちゃけ“キャンプデビュー組”と“キャンプ慣れ組”どっち向き?
体感としては「どっちにもハマるレアなキャンプ場」です。
デビュー組には、ウォールテンテッド+手ぶらキャンプ+カヤック・サイクリング体験で、
「キャンプってこんなに楽なの?」を知ってもらえる。
慣れ組には、電源なしCサイトやドギーサイトを拠点に、
脊振山系のトレッキングやダム湖カヤックを絡めた“遊び倒すキャンプ”が刺さる。
「テントを買う前に、一回ここで“全部入りキャンプ”やっとくと、その後のキャンプ人生がめちゃくちゃスムーズになるよ」と、僕はいつも友だちに話しています。
10. いこいの里 千石キャンプ場|渓谷美と水遊びが気持ちいい、夏限定の涼感キャンプ

「夏はとにかく涼しいところでキャンプしたい」「川遊びガッツリさせたい」って相談を受けたときに、
僕がよく思い出すのが宮若市・いこいの里 千石キャンプ場です。
千石峡の渓谷沿いにある、市営の素朴なキャンプ場なんですが、
夏限定(毎年7月11日〜10月10日)オープンの“シーズン特化型フィールド”なんですよね。
宮若市公式|いこいの里千石キャンプ場
クロスロードふくおか観光情報
宮若なび|いこいの里千石(下流キャンプ場)
公式情報でも、
「キャンプ場営業期間:7月11日〜10月10日/公園としては通年利用」
とハッキリ書かれていて、まさに“夏の渓谷キャンプ専用ステージ”という感じ。
八木山川がつくる千石峡の渓谷美の中に、オートサイトとテントサイトが点在していて、
清流と木陰と涼しい風が全部そろっています。
(営業期間などの最新情報は、必ず宮若市公式ページで確認してください)
- サイト構成:オートキャンプサイト8区画/テントサイト21区画/バンガローあり
- 営業期間:毎年7月11日〜10月10日(キャンプ場)、それ以外は公園として利用可
- 料金目安:テントサイト1区画1泊1,100円/オートサイト1区画1泊3,300円
- 設備:炊事棟・水洗トイレ・温水シャワー(3分100円前後)・自動販売機・駐車場41台
- アクセス:若宮ICから車で約20分。乗合バス「千石峡入口」バス停から徒歩約20分
僕が千石に行くたびに「やっぱりここ夏向きだな」と感じるのが、“渓谷の冷気”です。
日中はもちろん暑いけど、サイトの真横を流れる川のおかげで、
日陰に入るとスッと汗が引いていくあの感じ。
テントの前でチェアに座っていると、常に川からの風がゆるく吹き上がってくるので、
同じ時期の平地キャンプと比べると、体感温度はけっこう違います。
サイトは、木立の中に点在するオートサイト+芝や砂地のテントサイトという構成。
高規格みたいにビシッと区画線が引かれているわけじゃないけど、
「渓谷沿いの自然の中でキャンプしている感」はかなりしっかり味わえます。
テントサイトは約25㎡、オートサイトは約45㎡という公式情報なので、
ファミリーテント+小さめタープくらいなら無理なくレイアウトできるサイズ感です。
北九州都市圏域サイト|いこいの里千石
水回りも、公営としてはかなりしっかり。
炊事棟には水道・かまどがあり、温水シャワーも完備、水洗トイレもちゃんと整備されています。
「山の公営キャンプ場=トイレがネック」というパターンも多いんですが、
千石は水洗+清掃もしっかりされている印象で、ファミリーにもすすめやすいです。
場内には自販機もあるので、真夏の水分補給にも助かります。
そして、ここに来る最大の理由はやっぱり清流遊び。
千石峡の渓谷を流れる川は、水がきれいで、夏場は足首〜ひざ下の浅瀬ゾーンが気持ちいい。
子どもたちがサンダルと水鉄砲で大騒ぎしている横で、
大人は石に腰かけて足だけチャプチャプしながら、涼しい風と水音を浴びる——もうそれだけで夏のご褒美です。
※もちろん、急に深くなる場所もあるので、ライフジャケット+大人の常時付き添いはマストです。
ちなみに、千石エリアは“花の水辺公園キャンプ場(下流)”と“木々の広場キャンプ場(上流)”など、複数のエリアで構成されています。
予約先や利用ルールが分かれているので、最新の窓口情報は必ず
宮若市公式ページか、
宮若なびでチェックしてください。
「夏休みの1ページを、自然の中でがっつり残したい」ファミリーには、かなり刺さるキャンプ場です。
いこいの里 千石キャンプ場|よくある質問
Q. 完全初心者でもいける?それとも“中級者向け”って感じ?
僕の感覚だと、「高規格から一歩ステップアップしたい初心者〜中級者向け」って位置づけです。
電源はなくて、売店もなし。でも、炊事棟・温水シャワー・水洗トイレはちゃんとある。
なので、一度は高規格キャンプ場を経験していて、基本装備は揃っているファミリーなら全然アリ。
いきなりキャンプデビューするなら、まずは日帰りBBQ+川遊びで様子を見る、って入り方もおすすめです。
Q. 川遊びって、どのくらいの年齢から楽しめそう?危なくない?
川自体は浅瀬が多くて流れも比較的おだやかなポイントが多いので、
幼児〜小学生まで幅広く楽しめるフィールドだと思います。
ただし、「絶対安全な川」は存在しません。
ライフジャケット・マリンシューズ・大人が常にそばにいるの3点セットは必須。
深くなる場所や流れの速い場所は絶対に近づかない、
「ここから先は大人と一緒」というラインを決めてから遊ばせてください。
Q. シャワーやトイレってどう?“山の公園”って聞くとちょっと不安…。
ここはそのイメージをいい意味で裏切ってくれます。
温水シャワー(有料)と水洗トイレが整備されていて、
公営キャンプ場としてはかなりちゃんとしている印象です。
「高規格みたいにピカピカ」とまでは言いませんが、
僕が見た範囲では、ファミリーが嫌がるレベルではまったくないと感じました。
Q. 予約ってどうやって取るの?いつから受付スタート?
予約方法は少し独特で、
・市民優先期間(4月):市役所窓口
・5月1日〜:市外の人も含めて電話予約受付開始
という流れになっています。
窓口や電話番号は、宮若市公式ページや宮若なびにまとまっているので、
行く前に必ず最新情報を確認してください。
人気シーズン(夏休みやお盆)は、5月の予約受付スタート直後から動くイメージでちょうどいいです。
Q. 夏ってやっぱり暑い?標高は高くないよね?
標高で涼しいタイプというより、「渓谷+木陰+清流で体感温度を下げるタイプ」のキャンプ場です。
日なたは普通に暑いですが、木陰と川のそばはかなり涼しい。
テントはなるべく日陰に張って、
日中は「川遊び→木陰で休憩→また川」みたいなリズムで過ごすと、真夏でもけっこう快適にいられます。
夜は、平地のキャンプ場よりやや涼しいかな、という体感です。
Q. バンガローもあるって聞いたけど、テントとどっちがいい?
「テント泊はまだ不安だけど、渓谷キャンプの雰囲気は味わいたい」なら、バンガロー泊も全然アリです。
バンガローなら設営・撤収の手間がほぼゼロなので、
そのぶん子どもの安全を見たり、川遊びの時間をしっかり確保できます。
すでにテント泊に慣れているなら、オートサイトで“夏の清流キャンプ”を全力で楽しむのが最高ですね。
子連れキャンプを成功させるコツ|“火のそば時間”を安全に、心地よく

どんなに設備が整ったファミリーキャンプ場でも、ちょっとした工夫次第で、子どもの満足度も、親の安心感もガラッと変わります。
僕もこの10年以上、取材やプライベートで子連れキャンプに何度も同行してきて、
「ここだけは外さないほうがいいな」というマイルールが、だいぶ固まってきました。
今回は、その中からとくに再現性の高い4つを、友だちに話すテンションでまとめておきます。
1. 「1に防寒、2に防虫、3に雨対策」
まず、子連れキャンプのトラブルで多いのが、「寒い」「かゆい」「濡れた」の3つ。
大人なら笑い話で済んでも、子どもにとっては一発で「キャンプ=つらい」に書き換わる要因です。
- 子ども用のフリース・レインウェア・厚手の靴下は、季節問わず1セット多めに
- 肌が弱い子には、ディート少なめ・低刺激タイプの虫よけ+長袖長ズボンで物理ガード
- レインウェアは「雨具」というより、朝夕の防寒着・風よけとして常にスタンバイ
春秋キャンプで一番やりがちなのが、「昼の気温だけ見て装備を決める」こと。
山間のキャンプ場だと、昼22℃でも、夜〜明け方は10℃を余裕で切ることもあります。
環境省の熱中症・低体温症関連資料でも「子どもは大人より体温調節が苦手」とされていて、服装調整の重要性が強調されています。
参考:環境省 熱中症予防情報サイト
僕も昔、春キャンプで「昼あったかいし大丈夫でしょ」と油断して、夜に子どもが震えだして大慌てしたことがあります。
そこからの教訓は、「少し過保護かな?くらいの枚数を持っていく」こと。
余って困るのは荷物だけですが、足りないときに困るのは子どもの機嫌と安全です。
2. 焚き火ルールは“ゲーム化”して教える
焚き火は、子どもにとって最高のアトラクションです。
でも同時に、火傷や衣類の延焼など、事故のリスクもゼロではありません。
消防庁や子どもの事故情報でも、キャンプ中のやけど事故は毎年報告されています。
参考:総務省消防庁|火災・事故に関する資料
だから僕は、焚き火のルールを「怒って教える」んじゃなくて、「ゲームとして最初に一緒に決める」ようにしています。
- 焚き火の周りに、石やペグ+ロープで「ここから中は大人と一緒ゾーン」という目に見える境界線を作る
- 子どもには「火の番隊長」役を任命して、薪運び・火ばさみ係などのミッションを与える
- サイトに向かう車の中で、「走らない」「押さない」「ふざけない」をクイズ形式で復唱
たとえば僕は、焚き火を始める前に、必ずこんな感じで声をかけます。
「ここから中は“火の城”だから、入るときは合言葉と大人がセット。いい?」
そうすると、子どもは勝手に周りの子にもルールを説明してくれたりするんですよね。
「危ないから近づくな」じゃなくて、「ルールを守れば一緒に楽しめる」という伝え方にすると、
火へのリスペクトと楽しさが両立しやすくなります。
3. 「やりたいことは3つまで」に絞る
初めてのファミリーキャンプでありがちなのが、
「水遊びも、焚き火も、BBQも、星空観察も、朝はホットサンドも…!」
とフルコースを詰め込みたくなるパターンです。気持ちは痛いほど分かる(笑)。
でも実際には、大人の「やらせてあげたい」と、子どもの体力・機嫌が釣り合わないことが多い。
僕も昔は「あれもこれも」と欲張って、夕方には親も子もグロッキー、焚き火どころじゃないことが何度かありました。
今は、最初から「今日は3つだけやる」と決めてしまいます。
- 昼:水遊び or 遊具でしっかり遊ぶ
- 夕方:焚き火を囲んで、ちょっと特別なキャンプ飯(ステーキ・串焼き・マシュマロなど)
- 夜:星を少しだけ眺めて、いつもより少し早く寝る
これくらいに絞ると、「やらなきゃいけないこと」より「今この時間を味わう」ほうに意識が向きやすくなるんですよね。
親の余裕がそのまま子どもの安心感につながるので、
結果的に「またキャンプ行きたい!」につながる確率がぐっと上がります。
4. 「帰り支度」は前夜のうちに7割終わらせる
子連れキャンプのラスボスは、なんだかんだ撤収日です。
朝ごはん作って、子どもの相手して、テント乾かして、チェックアウト時間に追われて——
「帰りの車で、夫婦ともに無言」みたいな光景は、取材現場でもよく見ます(笑)。
そこでおすすめなのが、「前日の夜に、撤収の7割を終わらせておく」作戦です。
- 使い終わったギアは、夜のうちにどんどん車へ戻す
- 食器・調理器具は、寝る前に全部洗って乾かしておく
- 翌朝使うもの(朝食用ギア・着替え・歯ブラシなど)だけを一つのコンテナに集約しておく
ここまでやっておくと、翌朝は
「朝ごはん → テント・タープを乾かしながら畳む → サクッと撤収」
という流れだけに集中できます。
何より、撤収でイライラしなくなるので、最後の一時間を「サイトを眺めてぼーっとする時間」に変えられるんですよね。
僕はいつも、チェックアウトの1時間くらい前にはコーヒーを淹れて、
まだ残っているペグ穴や焚き火跡を眺めながら、
「今回のキャンプ、次に活かすならどこだろう?」とぼんやり振り返るのが好きです。
その余裕を作るための“前夜7割撤収”、めちゃくちゃおすすめです。
子連れキャンプのコツ|よくある質問(風間 陸に友だちが聞いてくること)
Q1. 初めての子連れキャンプ、季節はいつがいい?
いきなり真夏と真冬は、正直おすすめしません。
僕が友だちにすすめているのは、「5〜6月」か「9〜10月」あたり。
気温が極端じゃないし、虫も真夏より少ないことが多いので、子どもも大人も機嫌を保ちやすいです。
気象庁や環境省の過去データを見ても、熱中症リスクが高いのはやはり7〜8月なので、
初キャンプは“快適さ優先”の肩慣らしから入るのが無難です。
参考:気象庁公式サイト
Q2. 子どもの寝袋って、どのくらいのスペックを選べばいい?
迷ったら「春秋用(快適温度5〜10℃くらい)+フリースパジャマ」を基本セットにすると失敗が少ないです。
モンベルやスノーピーク、ナンガなどの国内メーカーは、公式サイトに対応温度の目安が詳しく載っているので、
「行きたいキャンプ場の最低気温−5℃」くらいを一つの目安にするといいですよ。
参考:モンベル|寝袋の選び方
Q3. 焚き火のとき、子どもにはどこまで任せていい?
僕のスタンスは「火を触らせない」じゃなくて、「大人と一緒なら任せる」です。
具体的には、薪運び・火ばさみでの薪入れ・うちわであおぐくらいまでは、一緒にやらせます。
ライターやマッチの着火は、大人の役割。
総務省や消防庁の資料でも子どもだけで火を扱わせないことが繰り返し書かれているので、
「大人の真横で、一緒にやる」が基本です。
参考:消防庁|火災予防に関する資料
Q4. 食事はどこまで“キャンプらしさ”を求めたほうがいい?
初回キャンプなら、「1品だけキャンプ料理」「あとは家と同じでOK」くらいがちょうどいいです。
たとえば、メインだけは鉄板ステーキや串焼きにして、
ご飯はレトルト+インスタント味噌汁でも全然かまわない。
料理を頑張りすぎて疲れるより、子どもと一緒に焚き火を眺める時間を確保したほうが、体験としては濃く残ります。
Q5. 子どもが「もう帰りたい」と言い出したとき、どうしてる?
これ、実はけっこうリアルな質問です(笑)。
僕は、「帰りたい理由」をちゃんと聞くところから始めます。
寒い・怖い・退屈など、原因がはっきりしているなら、
・服を重ねる
・ランタンの明かりを増やす
・トランプやウノを出す
みたいに、できる対処をその場で一緒に考えます。
それでもダメそうなら、「じゃあ明日は早めに帰ろっか」くらいの柔らかい逃げ道も用意しておきます。
無理やり「楽しいでしょ?」と押し付けるより、
「自分の気持ちを聞いてもらえた」体験のほうが、結果的にキャンプを嫌いになりにくいと感じています。
まとめ|福岡には“家族の物語が生まれる”キャンプ場がある
水しぶきを上げてケラケラ笑う声。
焚き火から上がる火の粉を、真剣な顔で目で追う子ども。
テントのフロアマット越しに伝わってくる、すうすうという寝息。
この10年以上、取材やプライベートで福岡のキャンプ場を回りながら、
僕は何度も「あ、いまこの家族の思い出が1ページ増えたな」という瞬間を見てきました。
今回紹介した10ヶ所は、その中でも設備が整っていて、子連れでも安心してチャレンジできる場所だけを選んでいます。
(各キャンプ場の詳細情報や予約方法は、それぞれの公式サイト・自治体観光ページを本文中にリンクしてあるので、
気になったところからチェックしてみてください)
- 設備充実でラクに楽しむなら:
サイト内完結型で「楽チン家族キャンプ」ができる伊都乃国 白糸ファミリーオートキャンプ場、
常設テントや電源サイトで“全部入りキャンプ”が体験できるモンベル 五ケ山ベースキャンプ。 - 川遊びデビューなら:
浅瀬たっぷり+温泉セットの源じいの森キャンプ場、
里山の素朴さが残る小塩ホタルの里広場、渓谷の冷気が気持ちいいいこいの里 千石キャンプ場。 - 遊具&体験重視なら:
「一日じゃ遊びきれない」高原パークソラランド平尾台、
牧場体験やアスレチックもセットで楽しめるスノーピーク油山福岡キャンプフィールド。 - 静かな山あいで過ごすなら:
竹ご飯やドラム缶風呂まで楽しめる“森の学校”ことポーン太の森キャンプ場、
棚田越しの星空が忘れられない岩屋キャンプ場。
実際にまわってみて感じるのは、
豪華なギアがあるかどうかより、「どれだけ余白のある時間をつくれるか」が勝負だということです。
完璧なスケジュールじゃなくていいし、インスタ映えするサイトレイアウトじゃなくていい。
焚き火を囲んで、同じ炎を家族でぼーっと眺める時間こそが、いちばんのごちそうになります。
この記事のどこか一行でも、あなたの「やってみようかな」に火がついてくれたら、ライター冥利に尽きます。
次の休みは、ぜひ福岡のファミリー向けキャンプ場のどこかを一つ選んで、
小さくていいので“火のそば時間”を育ててみてください。
きっと数年後、子どもがふとした瞬間に「そういえばあのときさ…」と話し出す、
家族の物語の起点になるはずです。
参考・参照した主な情報源
本記事で紹介している各キャンプ場の情報は、筆者自身のフィールド取材・宿泊経験に加え、
公式サイト・自治体サイト・アウトドア専門メディア・大手予約ポータルなど、信頼性の高い情報源をもとに整理しています。
とくに、営業期間・料金・予約方法・焚き火ルールなどは変わりやすい部分なので、
最終的な確認は必ず各キャンプ場の公式情報で行ってください。
- 伊都乃国 白糸ファミリーオートキャンプ場
区画サイズや設備、実際のサイト写真の確認に使用。高規格寄りの設備情報はここから整理しています。
参考:
https://www.nap-camp.com/fukuoka/12747
エラー | オートキャンプ場マップ|ソニー損保 × MAPPLEオートキャンプ場マップ、エラーページです - 大野城いこいの森キャンプ場
ファミリーテントサイトの仕様・かまどの有無・浴場などの設備を確認。レビュー記事で現地の雰囲気も補強。
参考:
https://onojo-ikoi.jp/camp
大野城いこいの森キャンプ場(福岡県) 詳細レポ&レビュー | PANDA CAMP - 源じいの森キャンプ場
今川での川遊び・温泉設備・宿泊タイプ(バンガロー・ロッジなど)のバリエーションを確認。
参考:
https://www.genjii.com/
源じいの森源じいの森の詳細。口コミやブログ・写真などリアルな情報をチェック。アクセスや料金、営業情報など利用するのに便利な情報満載です! - ポーン太の森キャンプ場(つづみの里公園)
コテージ設備・サイト構成・竹ご飯など体験プログラムの内容を把握するために利用。
参考:
https://vill.toho-info.com/30000/31000/post-353.html
ポーン太の森キャンプ場 公式自然を通したアクティビティや大人も子供も安心して遊べる空間づくりを目指しています。 交流センターは研修やイベントスペースとして50名を収容可能です。 # お問い合わせはお電話でお気軽にお申し付けください。 - 岩屋キャンプ場
森のコテージの装備(シャワー・キッチン・Wi-Fiなど)や、フリーサイトの運用、岩屋公園との連携情報を確認。
参考:
https://toho-iwayacamp.com/
岩屋キャンプ場 | 東峰村役場ホームぺージ大自然に遊ぶ、星のもとに眠る 豊かな自然に囲まれ、鳥のさえずりと満天の星空を... - ソラランド平尾台(平尾台自然の郷)キャンプ場
オートサイト・広場サイトの仕様、草そり・遊具・体験教室などのアクティビティ内容の確認に使用。
参考:
https://cocokite-yokatta.jp/キャンプ場/
- スノーピーク油山福岡キャンプフィールド・ABURAYAMA FUKUOKA
サイトタイプ一覧・アクセス・場内設備・牧場体験やアクティビティの種類などを把握。
参考:
https://www.snowpeak.co.jp/locations/aburayama/
ABURAYAMA FUKUOKA │ 福岡県福岡市油山の複合体験型アウトドア施設ABURAYAMA FUKUOKAは、福岡県福岡市油山にある複合体験型アウトドア施設です。「BACK TO NATURE」をコンセプトスローガンに、キャンプ・宿泊施設・食・アスレチック・建築・アート・オフィス・サウナを備え、暮らす、遊ぶ、働... - 小塩ホタルの里広場キャンプ場
料金体系・予約方法・設備(炊事棟・水洗トイレ)・ホタル観賞時期などを自治体・観光サイトから整理。
参考:
https://ukihalove.jp/information/information-13721/
ホタルの里広場ホタルの里広場 / うきは市 - モンベル 五ケ山ベースキャンプ
サイト構成(ウォールテンテッド/A・B・Cサイト/ドギーサイト)や予約開始日、
カヤック・サイクリングなどアクティビティ情報を確認。
参考:
https://booking.montbell.jp/lodging/facility.php?facility_id=1
https://nakagawa-gokayama.com/about/campsite/ - いこいの里 千石キャンプ場
営業期間(夏季限定)・サイト数・料金・設備(温水シャワー・水洗トイレ)・予約方法などを確認。
参考:
https://www.city.miyawaka.lg.jp/kankou/kiji003445281/index.html
https://www.crossroadfukuoka.jp/spot/10147
宮若市いこいの里千石キャンプ場|ご予約は[なっぷ]宮若市いこいの里千石キャンプ場の予約情報。なっぷならお得なプランが満載。オンライン予約もOK。綺麗な自然と整った設備 ・九州自動車道若宮ICから県道30号で飯塚方面へ。脇野橋交差点を右折、千石峡の案内板で県道471号へ右折し、千石公園を過ぎ...
※本記事では、これらの外部情報をもとにしつつ、実際の現地取材・宿泊経験から感じた使い勝手や「ファミリー目線のリアル」を加えて構成しています。
※各キャンプ場の料金・営業期間・予約方法・利用ルールは変更される場合があります。
必ず最新の公式情報をご確認のうえ、予約・利用してください。


