金曜の夜、パソコンを閉じた瞬間に、ふと「火が見たい」と思う。
あの、パチパチと薪が爆ぜる音。冷たい空気の中で揺れる橙の光。
焚き火は、ただの暖房でも娯楽でもない。——心を“整える儀式”だと、僕は300泊以上のキャンプで確信している。
日本のキャンプ文化がここまで広がった今でも、地面に直接火を起こせる「直火可」キャンプ場は希少だ。
さらに、冬でも焚き火ができる雪中対応サイトとなれば、条件はぐっと絞られる。
だが、そこには「炎と自然が最も近づく時間」がある。
この記事では、アウトドアライターとして全国のフィールドを取材してきた僕・風間 陸が、
実際に訪れ、焚き火の匂いを感じながら選んだ——関東近郊で“火を主役”にできるキャンプ場6選を紹介する。
週末のわずかな時間でも、炎の前に座れば、心は驚くほど静かになる。
その場所へ、さあ行こう。あなたの“火の時間”を取り戻すために。
- 焚き火を“地面で感じる”贅沢|WOODSMAN CAMPGROUND(山梨県・道志村)【直火可】
- 雪中の炎が描く冬の詩|ちばむらオートキャンパーズリゾート(群馬県・みなかみ町)【雪中焚き火】
- 清流と炎の共鳴|青野原 野呂ロッジキャンプ場(神奈川県・相模原市)【直火可エリア有】
- 高原の静けさに包まれる|グリーンパークふきわれ(群馬県・沼田市)【直火可・冬対応】
- 森の深呼吸とともに|那須ビッグフォレストキャンプ場(栃木県・那須町)【野営直火サイト】
- 森と街のあいだで“火を囲む”|緑の休暇村 青根キャンプ場(神奈川県・丹沢)【直火運用:要最新確認】
- まとめ|“火を主役”にすると、週末はもっと静かになる
- FAQ|直火と雪中焚き火のよくある質問
焚き火を“地面で感じる”贅沢|WOODSMAN CAMPGROUND(山梨県・道志村)【直火可】

ここは、直火の「原点回帰」を体で思い出させてくれる場所。僕はこれまで300泊以上、国内外で焚き火を試してきたけれど、WOODSMANの野営サイトは全面直火OKという希少性に加え、運用が現実的で、現場の安心感が段違い。初回はソロで、2回目はギア検証を兼ねてデュオで入り、火床づくり→熾き管理→灰の処理までガチでやり切りました。水回りがない野営サイトのストイックさと、場内設備にアクセスできる運用のバランスが絶妙で、「やりたい焚き火」を遠慮なく突き詰められます。
まず押さえてほしいのは2点。
① 野営サイト=全面直火OK/水回りなし/携帯トイレ必須(ただし場内共有設備は利用可)
② ソロ・オート・デッキなど他サイト種は装備・環境がきちんと整備されている(綺麗な水洗トイレ、シャワー、週末は名物の“大焚き火台”イベントあり)
この「ハードに攻められる野営」と「快適に楽しめる整備サイト」を同一キャンプ場で選べるのがWOODSMANの強み。野営もファミリーも同じ“火の体験”を共有できるのが本当に良い。
【公式】WOODSMAN CAMPGROUND /
料金・サイト情報 /
アクセス・設備
僕が現地で「良い」と断言できる具体ポイント
- 直火の許容度が明確:野営サイトは全面直火OK。火床づくり→消火→跡地復元までの責任範囲が現場で伝わる運用。直火派の倫理観と相性が良い。
- 音環境:道志の川音+林間の抜けで、焚き火の爆ぜがクリアに聞こえる。熾き管理の微妙な音が拾えるのは珍しい。
- 動線がスマート:野営サイトは水回りなしだが、場内のトイレ・炊事・シャワー利用OK。野営の没入感を壊さず、必要時は最小移動で用を足せる。
- 週末の“大焚き火台”:共用の大焚き火台が灯る夜は、初心者の火加減学習にも最高。炎のサイズ感・薪の投入ピッチを体感で掴める。
- サイト選択の幅:直火ガチ勢は野営、快適派はオート/デッキ/テント、ソロは静けさ優先…と「同伴者の経験値」に合わせて住み分けできる。
現場ノウハウ(当事者Tips)
- 火床の作り:既存の焦げ跡を優先活用→耐熱シート→土を薄く盛る→周囲に消火用土を確保。熾きは中央“盆地”に集めて温度安定。
- 薪の組み:着火は針葉樹スプリット→広葉樹(ナラ・カシ)主体で熱量と持続。野営は火持ち>火柱。炎高くしすぎると近隣へ熱害。
- 消火・撤収:消火は「時間で勝つ」。就寝90分前に薪投入停止→熾き集中→攪拌→じわ冷え確認。灰は指定へ/完全持ち帰り。跡地は土で均し落ち葉で復元。
- 夜間の冷え:道志の底冷えは舐めない。R値高めのマット×2、焚き火防煙の風向きチェック。メタルマグで熱湯を循環させる“手足温めルーチン”が効く。
使い分け早見表(僕の推し)
| 目的 | 選ぶサイト | 理由 |
|---|---|---|
| 直火をとことん鍛える | 野営サイト | 全面直火OK。火床〜灰処理まで「本気の焚き火」が学べる |
| 快適×雰囲気の両立 | オート/テント | 水回り・動線◎、大焚き火台イベント併用で体験濃度UP |
| 映える&試したい | デッキサイト | セッティングが活きる。ランタン・照明の検証にも最適 |
| 静かに火と向き合う | ソロサイト | 音の情報量が多い。熾きの音や薪の割れを“聴ける” |
現地運用・予約・料金の要点
- 野営サイト:1名2,000円〜(時期により変動)。全面直火OK/水回りなし/携帯トイレ必須。場内設備の利用は可。
詳細(公式:野営サイト) - 設備:水洗トイレ(ウォシュレット)、シャワー、(一部)Wi-Fi。アクセス・設備(公式)
- 予約:公式フォーム/カレンダー運用。混雑期は早め推奨。公式トップ
アクセスとシーズン
中央道「相模湖」方面〜道志みちでアプローチ。荷物多めの直火派はデイ→1泊の流れが体力的にちょうど良い。
ベストは晩秋〜初春。乾いた空気で熾きの管理がしやすく、煙の香りが冴える。夏は川遊び+夜焚きが鉄板。
僕の“理想ルーティン”(実例)
- チェックイン後すぐ火床設計→天地返しで地面湿りを確認→耐熱シート→火床形成。
- 夕方は大焚き火台へ。投入ピッチと火柱の出方を観察→自サイトに応用。
- 夜は広葉樹で低い炎→熾き主体で“語れる熱”をキープ。就寝90分前に鎮火フェーズへ。
- 朝は白湯→熾き再生→最後は完全消火&跡地復元。撤収チェックリストで抜け漏れゼロ。
よくある質問(風間 陸が友人に答える感じで)
Q. 初めての直火、WOODSMANの野営サイトで大丈夫?
A. 大丈夫。ただし“直火=自由+責任”を理解した上で。既存火床の活用、耐熱シート、消火の時間管理、灰の撤去と跡地復元はマスト。週末なら大焚き火台を観察して火加減の基準を掴むのもおすすめ。
Q. 水回りがないのは不安…どう運用してる?
A. 僕は携帯トイレ+手洗い用の独立タンクを持参。炊事やシャワーは場内設備に頼りつつ、野営サイトでは“野営の没入感”を保つ。要所だけ動線を使うイメージ。
Q. 冬の底冷え、装備はどのレベル?
A. マットはR値5.0クラス×2(フォーム+エア)、寝袋は快適-10℃目安、焚き火前の防風はウィンドシェル+ウール。熾き運用が上手いと体感が一段上がるよ。
Q. ファミリーでも行ける?直火は怖くない?
A. 直火は野営サイトで、ファミリーはオート/テントサイトが無難。共用の大焚き火台で火の扱いを学んでから自サイトで小さめに運用するのが安心。
Q. 公式情報はどこで確認すればいい?
A. まずは公式サイトが最優先。運用や料金、設備、アクセスはここをチェック→WOODSMAN公式 / 料金・サイト / アクセス・設備
安全メモ:強風時は火床を浅く・範囲狭く・火力低く。消火は「時間>水」。完全冷却を手で触れて確認。灰は指定処理または持ち帰り。野営の痕跡を残さないのが直火派の誇り。
雪中の炎が描く冬の詩|ちばむらオートキャンパーズリゾート(群馬県・みなかみ町)【雪中焚き火】

ここは“冬キャン”の練習場じゃなく、実戦の舞台。僕はここで3シーズン連続、雪の上で焚き火の検証をやってます。結論、雪中=しんどいけど最高。空気がキンと冷えてるから、炎の反応がわかりやすい。火力調整や熾きづくりの「正解」の幅を狭められるので、上達速度が段違いです。
まず大事なのは運用情報。ちばむらは公式で通年営業(冬季は週末中心・臨時休業あり)と明記、WEB予約は毎月1日10:00から3か月先までが基本。チェックイン/アウト時刻も季節で変わるので、冬は12:00〜16:00IN/8:00〜12:00OUTを目安にプランするのが鉄則。最新情報と予約は公式から確認を。
【公式】ちばむらオートキャンパーズリゾート /
施設・料金 /
予約 /
アクセス /
ウィンター(雪遊び施設)
僕が“ちばむら”を冬に推す理由(具体)
- 動線が短い:駐車⇔サイト⇔管理棟の距離感が冬向き。気温が落ちる前に設営→湯沸かし→焚き付けまで一気通貫で回せる。
- サイト選択の自由度:フリー/電源有り/ソロ向けなどバリエーション多め。雪の日は電源サイト+湯沸かし高速化が体力節約に効く。
- 温浴のバックアップ:場内の内風呂(営業日は要公式確認)や周辺温泉が使えるのが冬は強い。冷え切る前にリセットできるのは正義。
- ナイトコンテンツ:季節・期間限定のナイトウォーク系イベントが入ることがあり、「雪×光×焚き火」の非日常演出が刺さる。
当事者Tips|雪中焚き火の“実務”を全部書く
- 雪上の火床づくり:雪を踏み固め→断熱(薪スライス板や枝)→焚き火台 or 直火不可なら絶対に直火はしない。台座が沈む現象を30分ごとにチェックして再整地。
- 薪の水分管理:薪束はブルーシート+風下で防雪。針葉樹で着火→広葉樹で持続。含水率20%超ならナイフでフェザースティック化して乾燥面を増やす。
- 熱の使い方:火柱は低めで熾き重視。強火が欲しいときは熾きの山を分割して酸素を流す。鍋は蓋必須、沸点が遅い日は湯たんぽ先行が楽。
- 撤収前の鎮火:就寝90分前から鎮火運用。攪拌→熾き減光→白化→手で触れて冷たいを確認。灰捨てルールは場内に従う。
- 車の準備:スタッドレスは前提、スコップ・牽引ロープ・解氷剤・ワイパー上げを常備。朝イチは日陰での凍結に注意。
装備チェックリスト(これで失敗しない)
- 寝具:快適-10℃クラスの冬用寝袋+インナー/マットはR値5.0以上×2(フォーム+エア)。
- 防寒:メリノW/L→中綿orダウン→防風シェル。首・手首・足首の保温を最優先。
- 火まわり:風防・火ばさみ長尺・耐熱手袋・火消し壺。スパッタシートは必携。
- 調理:蓋付クッカー/断熱マグ/ガスは寒冷地缶(CBよりOD推奨)。
- 安全:一酸化炭素警報器・ヘッデン予備電池・非常食・ホイッスル。
“現場の一日”ルーティン(僕の実例)
- 12:00 IN:積雪と風向きを見て区画選定→スノーアンクルでタープ先設営→雪上断熱→焚き火台セット。
- 15:00:薪の乾燥管理をセット。針葉樹で火起こし→広葉樹へ移行。水は雪溶かしではなく湧き水or持参で時間短縮。
- 17:00:食事は“温度重視”。鍋・スープ・ホットサンドで手早く回す。湯たんぽ充填→寝床の断熱確認。
- 21:00:鎮火開始。熾きをまとめて熱源を一点化→攪拌→完全消火→灰処理→装備の乾燥掛け。
- 翌朝:凍結ギアの復活→ホットドリンク→撤収。車は前夜からワイパー上げ&ミラーたたみで凍結対策。
使い分け早見表(僕の推し構成)
| 目的 | 選ぶサイト | 理由 |
|---|---|---|
| とにかく雪×焚き火を楽しむ | 電源サイト | 湯・暖のバックアップがあると“遊べる時間”が伸びる |
| 静かにスキルを磨く | ソロ向け区画 | 音・光の情報量が少なく、焚き火集中モードに入れる |
| 家族で冬デビュー | フリー+管理棟近く | トイレ・水回りが近いほど失敗しない。撤退判断も早い |
現地運用・予約・アクセスの要点(公式参照リンク)
- 通年営業/冬季は週末中心:公式トップ(最新営業情報・NEWSの確認を推奨)
- 予約:WEB予約:毎月1日10:00〜、3か月先まで
- 施設・料金:サイトタイプ/料金表
- アクセス:住所・電話・ルート(冬は必ず道路状況をチェック)
- ウィンター:雪遊び施設案内(シーズン準備・更新あり)
よくある質問(風間 陸が友人に答える感じで)
Q. 雪中キャンプは初めて。ちばむらで失敗しないコツある?
A. 時間配分だけはガチで守って。冬INは設営→湯→焚き火まで2時間以内に着地。電源サイトにしてお湯と暖房のセーフティを確保すると、一気に楽になる。
Q. 薪、どれくらい持っていく?
A. 体感、夜だけなら広葉樹束×2+針葉樹束×1が最低ライン。写真・動画を撮るならもう1束上乗せ。含水率が高い日は針葉樹の割り増しでカバー。
Q. テントやタープの選び方は? 火の粉が怖い…
A. 難燃タープ+前室広めのテントが無難。焚き火から2m以上離すのが基本。風下に幕を置かない、火柱を低く、熾き主体で。心配なら防炎ブランケットを幕側に。
Q. 子ども連れ、冬でも大丈夫?
A. いける。ただし撤退基準を最初に決めて(気温・風速・体調)、管理棟近く+電源+温浴プランで保険を厚く。無理せず“昼焚き→早上がり”も正解。
Q. 公式の最新情報はどこを見ればいい?
A. まずは公式トップ→NEWS→予約の順番で。冬は臨時休業が入ることもあるから、直前チェックが安全。
安全メモ:雪中は“濡れ冷え”が事故の入口。グローブは濡れたら即交換、靴はインソール乾燥で復活。撤収は前夜のうちに8割完了が勝ち筋。車は前夜からワイパー上げ&解氷剤準備で朝ラク。
清流と炎の共鳴|青野原 野呂ロッジキャンプ場(神奈川県・相模原市)【直火可エリア有】

ここは“川×直火”の黄金コンボが味わえる近場の本命。僕はここでデイも1泊も何度も張ってますが、まず言わせて。道志川の水音が焚き火のリズムを整えてくれるんですよ。直火可エリアでは、焚き火台では出しにくい“地面から伝わる熱”がちゃんと来る。都心から約90分でこの体験はズルい。
直火は指定エリアのみ、ルール順守が大前提。増水・強風・乾燥注意報などで運用が変わることもあるので、最新は公式の案内をチェックしてから出発が鉄則です。
【公式】青野原 野呂ロッジキャンプ場
僕が「野呂ロッジの直火は良い」と推す具体理由
- 音のバランスが最高:川音が一定で、焚き火の爆ぜが“邪魔されない”音量。会話もBGMもいらない。
- 地面からの熱量が違う:直火だと足下〜腰回りがじんわり温まる。冬や夜の底冷えに効く。
- 動線がシンプル:駐車→設営→薪置き→水回りの導線が短く、デイでも「焚いてる時間」を稼げる。
- フィールドの幅広さ:ファミリーでもソロでも、川からの距離・混み具合で場所が調整しやすい。
現地でやってる直火オペレーション(当事者Tips)
- 既存火床の優先利用:焦げ跡/囲い石がある場所を優先。新設は管理ルールに従う。
- 耐熱&保護:耐熱シート+薄く土盛り→消火後に均し戻す。“痕跡を残さない”が直火派のマナー。
- 薪さばき:着火は針葉樹→運用は広葉樹中心。川沿いは湿気で失敗しやすいので、細割りを多めに用意。
- 風読み:風下に幕や荷物を置かない。火柱は低く、熾き主体で温度を作る。火ばさみは長尺推奨。
- 消火は時間で勝つ:就寝60〜90分前に薪投入停止→熾き集中→攪拌→白化→手で触れて冷たいまで確認。
サイト選びのコツ(僕の実戦メモ)
| 狙い | 場所の目安 | 理由/注意 |
|---|---|---|
| 直火を腰据えて楽しむ | 直火可の既存火床周辺 | 火床の再利用で環境影響を最小化。囲い石があると安定 |
| ファミリー焚き火デビュー | トイレ・水場導線が短い区画 | 子どもの寒さ・トイレ対応がストレス減。夜間移動も安全 |
| 静かにソロで集中 | 人の流れから外れた端区画 | 川音と焚き火音だけにフォーカスできる。夜はヘッデン必須 |
装備と安全(最小で失敗しないセット)
- 耐熱シート+スコップ:直火の“攻め”はここから。撤収の美しさが決まる。
- 広葉樹メインの薪:ナラ/カシ等で火持ちを稼ぐ。着火材は湿気対策で多め。
- スパッタ対策:難燃タープ、火の粉ブランケット。幕は火から2m以上。
- 増水・強風対策:天気アプリ+現地確認。河原は前日雨量にも注意。
現地の“うまい回し方”(僕の1日の流れ)
- 到着→場内ルールと水位・風をチェック。直火可エリアの空き火床を探す。
- 設営→火床整備→針葉樹で着火→広葉樹へ移行。焚き火台も併用なら調理は台上、保温は直火で。
- 昼は川遊び・写真、夕方は炎低めで会話モード。夜は熾き主体でじんわり温める。
- 鎮火→灰処理→跡地復元。撤収動線を短くまとめてデイなら日没前にクローズ。
公式情報(最新は必ずここで確認)
【公式】青野原 野呂ロッジキャンプ場
※直火の可否・エリア・料金・営業日・増水時対応などは季節や天候で変わることがあります。出発前に最新情報を必ずチェック。
よくある質問(風間 陸が友人に答える感じで)
Q. 初めての直火、野呂ロッジでやって大丈夫?
A. 大丈夫。指定エリアを守ることと、既存火床の再利用・耐熱シート・跡地復元を徹底すればOK。心配なら最初は焚き火台併用で。
Q. 川沿いって増水が怖い。見極めポイントは?
A. 前日〜当日の雨量チェック+現地の“濡れ線”(水が上がった痕)を確認。天気が崩れそうなら川から距離を取る。迷ったら管理側に相談が最速。
Q. 子連れで直火は危なくない?
A. ルールを守ればいける。火床を小さく、バケツ水や土を手元に、見張り役を決める。撤収は大人主導で完全消火→冷却確認まで。
Q. 薪はどれくらい必要?
A. デイ4〜5時間なら広葉樹束×1〜2+針葉樹束×1が目安。写真・調理をガッツリやるなら広葉樹をもう1束。
Q. ベストシーズンは?
A. 僕は晩秋〜春先推し。空気が乾いて火が育てやすい。夏は夕涼み+弱火の熾き運用が気持ちいい。
安全メモ:強風注意報・乾燥注意報時は直火のサイズを極小に。消火は「時間>水」。手で触れて冷たいまでが撤収。痕跡を残さない直火が、次のキャンパーと自然へのリスペクトです。
高原の静けさに包まれる|グリーンパークふきわれ(群馬県・沼田市)【直火可・冬対応】

ここ、直火派は一回は押さえておきたいです。僕はここで冬・春・初夏と3シーズン張ってますが、まず“音の少なさ”が良い。標高約650mの高原で風が抜けても、川(栗原川)のせせらぎが一定で、火の爆ぜとケトルの沸きがしっかり聞こえる。しかもフリーサイトは直火OK(原状復帰必須)。区画は焚き火台推奨・電源区画もあり、「今日は技術練習で直火」「今日は家族優先で区画+電源」みたいに使い分けできるのが最高です。
まずは一次情報から。
・公式トップ:【公式】グリーンパークふきわれ
・サイト案内/料金:キャンプサイト一覧(区画・電源・リバーサイド等)
・場内案内:ガイド|アクティビティ:アクティビティ
・利用規約:ご利用規約(フリーサイト直火OK・原状復帰の記載あり)
・予約ポータル例(参考):NAP CAMP 掲載
僕が「ふきわれ」を推す具体理由(当事者視点)
- 直火×選べるサイト設計:フリーは直火OK(原状復帰)。一方で区画・AC電源付・リバーサイド等が揃っていて、誰と行くかで柔軟にプラン変更できる。
- 音設計が良い:夜は“静”が勝つ。車通りのノイズが少なく、熾きの音や薪の割れが聞こえる。撮影・検証にも向いてます。
- 高原×川で火力調整が練習になる:乾いた空気で火が育ちやすい一方、川沿いは湿気の罠あり。着火→熾き→鎮火の流れが上手くなる。
- 通年運用の安心感:冬も営業(天候・休業日は要確認)。雪が乗った日は“熾き暖”が刺さる。電源サイトをバックアップにすると家族受けが劇的に上がる。
現地でやっている直火&冬運用(具体マニュアル)
- 火床づくり:既存火床を最優先→耐熱シート→薄く土を敷いて保護→消火後は均し&落ち葉で原状復帰。スコップは必携。
- 薪の組み:着火は針葉樹スプリット→運用は広葉樹(ナラ・カシ)主体で火持ち>火柱。川霧が出る日は細割りを多めに。
- 風読み:高原の微風でも火花は走る。難燃タープ+風下に幕を置かない。焚き火から幕は2m以上。
- 鎮火の時間設計:就寝90分前に薪投入を止める→熾き集中→攪拌→白化→素手で冷たいまで。灰はルールに従って処理。
- 冬の底冷え対策:R値5.0以上×2(フォーム+エア)、寝袋は快適-10℃目安、ネック・手首・足首の保温を最優先。湯たんぽを先行で。
サイト別 “僕の攻め方” 早見表
| 目的 | 選ぶサイト | 理由/コツ |
|---|---|---|
| 直火を徹底的に練習 | フリーサイト(直火OK) | 原状復帰まで含めて「直火の作法」を学べる。既存火床を再利用 |
| 家族で快適に+冬も安心 | 区画サイトA/B(AC有無選択) | 電源でドライヤー/電気毛布などが使える。焚き火は台で安全運用 |
| 映え+効率 | リバーサイドAC区画サイトB | 導線短く、夕景~星空が綺麗。風が通る日は火柱を低めに |
“現地1日の動き” 実例(冬〜肩シーズン)
- 13:00 IN:風向きと川の水位を確認→既存火床のあるフリーを確保→タープ先張り→火床整備。
- 15:00:針葉樹で着火→広葉樹運用。ケトルで湯を常時キープ。薪束はブルーシートで防湿。
- 17:30:夕食は鍋・スープ・ホットサンドで“温度重視”。湯たんぽ充填。
- 21:00:鎮火フェーズへ。熾きまとめ→攪拌→白化→冷却確認。灰処理→火床原状復帰。
- 翌朝:ギアの結露拭き→写真撮影→撤収。最後に火床跡と周辺の拾い掃除で締め。
装備チェック(最小で失敗しないセット)
- 耐熱シート/スコップ/火ばさみ長尺/スパッタシート
- 薪:広葉樹束×2+針葉樹束×1(夜4〜5h目安/撮影なら+1束)
- 寝具:R値5.0以上×2、快適-10℃クラス寝袋、湯たんぽ
- 安全:一酸化炭素警報器、ヘッデン予備電池、救急セット
公式情報(出発前の最終チェック)
よくある質問(風間 陸が友人に答える感じで)
Q. 本当に直火OK?どこでもやっていい?
A. フリーサイトのみ直火OK。しかも原状復帰が絶対条件。区画・電源サイトは焚き火台を使おう。既存火床を使えば環境負荷は最小。
Q. 冬に家族で行きたい。どのサイトが失敗しない?
A. 電源区画がおすすめ。暖房・湯・照明の保険があると、みんな機嫌よく過ごせる。直火をやりたい日は昼だけフリーで焚いて、夜は区画で快適運用、という合わせ技もアリ。
Q. 風が強い日はどうする?
A. 火柱を低く、熾き主体で。耐熱・スパッタシートを広めに敷き、風下に幕を置かない。危ないと感じたら潔く焚き火台運用に切り替えるのが大人の選択。
Q. 薪は現地で買える?持ち込みがいい?
A. 現地販売は時期で変動するから、僕は基本持ち込み+現地で追加のスタイル。広葉樹中心で“火持ち”優先が正解。
安全メモ:直火は「自由+責任」。火床は小さく、消火は“時間で冷ます”が基本。撤収前に素手で冷たいを確認、灰はルールに従って処理、跡地は完全復元。これが次のキャンパーと自然への礼儀です。
森の深呼吸とともに|那須ビッグフォレストキャンプ場(栃木県・那須町)【野営直火サイト】

ここ、直火ガチ勢の練習場所じゃなく“仕上げの場所”です。僕はここで直火の検証を数回やってますが、まず言いたいのは「野営直火サイト」が完全に独立エリアになっている点。人流から切り離されていて、火床づくり→熾き管理→灰処理まで、自分のペースで100%没頭できます。直火の“地面から上がる暖かさ”を腰回りで感じつつ、焚き火台では作りづらい低い炎×厚い熾きをキープできる。これ、冬夜の快適度が段違い。
まずは一次情報。最新の運用・営業・アクセスは公式で必ず確認を。
・公式トップ:【公式】那須ビッグフォレストキャンプ場
・ご利用ガイド(営業情報・チェックイン/アウト・灰捨て場あり等):ご利用ガイド
・料金/プラン:料金プラン
・施設案内:施設のご案内
・アクセス:アクセス
・予約ポータル参考(直火プランの表記確認に便利):NAP CAMP(例:野営直火サイトBプラン)
僕が“ビッグフォレスト”を推す具体理由(当事者視点)
- 野営直火サイト=直火専用の静域:ほかのサイトから隔離されていて、作業に集中できる。直火の練度を上げたい人には最高の環境。
- 灰捨て場あり&ルールが明確:直火OKでも“やりっぱなしNG”を徹底できる場。自由+責任のラインが運用に落ちている。
- 動線がラク:駐車→サイト→水回りの距離感が短い。ソロでも焚いている時間を最大化できる。
- 周辺のベースが強い:那須ICから約10分圏、温泉・スーパー・カフェが近い。攻めの直火でも“撤退と回復”の選択肢が多い。
現地でやってる直火オペ(全部書く)
- 火床:既存の焦げ跡や囲い石を最優先→耐熱シート→薄く土を盛る→周囲に土バケツ代わりのストック。痕跡最小化が正解。
- 薪:着火は針葉樹の細割り→運用は広葉樹(ナラ/カシ)主体。低い炎+厚い熾きで暖を取る。写真狙いで火柱を上げるのは“短時間だけ”。
- 熾き管理:山を2分割して酸素通り道を作る→必要時だけ合体。これで強火⇄中火を無音で切替可能。
- 鎮火:就寝90分前に薪投入停止→熾き集中→攪拌→白化→素手で冷たいまで。灰は灰捨て場へ。跡地は土均し&落ち葉で原状復帰。
サイト別“僕の攻め方”早見表
| 目的 | サイト選択 | 理由/コツ |
|---|---|---|
| 直火スキルを伸ばす | 野営直火サイト | 隔離エリアで集中できる。火床作り〜撤収までの一連を磨ける |
| 家族・グルキャンで快適に | フリー/ファミリー向けフリー+AC電源(当日要確認) | 直火は控え、焚き火台運用。動線短く快適性を優先 |
| ソロで撮影&研究 | 野営直火サイト端 | 音と光が少なく、焚き火の反応が“見える・撮れる” |
“現場1日の流れ”実例(ソロ直火ver.)
- 11:00 IN:受付→直火サイトへ→既存火床の状態をチェックし補修。
- 14:00:針葉樹で着火→広葉樹へ移行。ケトルに常時湯をキープ。薪束はブルーシートで防湿。
- 17:00:低い炎で調理→熾き主体で保温。写真はブルーアワーの短時間勝負。
- 21:00:鎮火運用に切り替え→白化→灰処理→跡地復元。
- 翌朝:ギアの結露を拭き上げ→撤収→温泉で回復(周辺多数)。
装備チェック(最小で失敗しないセット)
- 耐熱シート/スコップ/火ばさみ長尺/スパッタシート
- 薪:広葉樹束×2+針葉樹束×1(夜4〜5h目安)
- 寝具:R値5.0以上×2、快適-10℃クラス寝袋、湯たんぽ
- 安全:一酸化炭素警報器、ヘッデン予備電池、救急キット
公式情報(出発前の最終チェック)
- ご利用ガイド(通年営業/定休日・チェックイン/アウト・灰捨て場など)
- 料金プラン|施設のご案内|アクセス
- 直火プラン参考:野営直火サイトB(NAP CAMP)
よくある質問(風間 陸が友人に答える感じで)
Q. 直火デビュー、ここでいきなりやってOK?
A. OK。直火専用エリア+灰捨て場あり+ルール明確で学びやすい。最初は既存火床の再利用、耐熱シート、撤収の原状復帰だけは絶対に守って。
Q. 焚き火写真を撮るならベストタイミングは?
A. 夕暮れのブルーアワー30分が最強。火柱は短く、熾き厚めで露出が決まりやすい。シャッター前に薪投入→炎が落ち着く“8〜12秒後”が一番絵になる。
Q. 荷物を軽くしたい。削っちゃダメな物は?
A. スコップ、耐熱/スパッタシート、長尺火ばさみは削らない。撤収の美しさ=直火の信用。ここを端折ると全部台無し。
Q. 冬の底冷え、どう乗り切る?
A. マットR値5以上×2と湯たんぽがコスパ最高。火は“低い炎+厚い熾き”でいこう。ダウンだけ増やしても地面からの冷えは止められない。
安全メモ:直火は「自由+責任」。火床は小さく、消火は“時間で冷ます”。撤収前に素手で冷たいを確認→灰は指定へ→跡地完全復元。これが直火派のマナーであり、次の来訪者へのギフトです。
森と街のあいだで“火を囲む”|緑の休暇村 青根キャンプ場(神奈川県・丹沢)【直火運用:要最新確認】

都心から約90分で“川×焚き火”に着地できる、超実用フィールド。僕はデイ/1泊を何度も回してますが、まず動線と設備バランスが最高。道志川の流れが近く、場内トイレは水洗&清潔、売店・ゴミ置き場・ハンドウォッシュの位置がわかりやすい。家族や焚き火デビューの友達を連れても“現地で迷って時間ロス”がほぼないのが青根の真価です。
そして重要なポイントが焚き火の運用ルール。青根は歴史的に「直火可エリア」が言及されてきた一方、近年は運用変更が出ることがあるため、出発前に必ず公式の最新案内をチェックしてください。強風・乾燥・増水・混雑などの状況で、直火が禁止/制限になるケースがあります。僕自身、直火が不可の日は即座に焚き火台運用へ切替して楽しんでいます。
公式トップ:【公式】青根キャンプ場/
施設案内:キャンプ場施設のご案内/
予約案内:予約案内/
WEB予約:WEB予約
電話:042-787-1380(直近の運用確認に便利)
僕が青根を“家族&デビュー推し”する具体理由
- 動線が短い:駐車→設営→水場→トイレ→ゴミ置き場の距離が現実的。小さな子連れでも疲れにくい。
- 水回り◎:水洗トイレが複数・清潔、ハンドソープや給湯(季節で変動)で手が冷えにくい。
- 川との“ほどよい距離”:音は近いのに、増水時はスタッフの注意喚起が早い。天候が荒れたら素直に内側の区画へ移動判断しやすい。
- 直火→焚き火台の切替がスムーズ:ルール変更日でも楽しめる。僕は常に耐熱シートと台を持参し、現地で即判断しています。
直火・焚き火を安全に回す“当事者オペ”
- ルール確認:到着時に管理棟で当日の運用(直火可否・エリア・注意報)を確認。迷ったらスタッフに聞くのが最速。
- 直火OK日の基本:既存火床の再利用→耐熱シート→薄く土盛り→消火後は素手で冷たいまで確認→灰は指示に従って処理→跡地復元。
- 直火NG日の運用:焚き火台+スパッタシート+風防。台は低すぎないモデルが芝を傷めにくい。幕は火から2m以上&風下に置かない。
- 増水・強風対策:前日〜当日の雨量と風予報をチェック。川の“濡れ線”(水位痕)を観察して、危なければ内側へ。
サイト選び(僕の実戦メモ)
| 狙い | おすすめ位置 | 理由/注意 |
|---|---|---|
| 家族で焚き火デビュー | 水場・トイレ近くの区画 | 移動が短い=疲れない=みんな機嫌がいい。夜間の動線も安全 |
| ソロで集中 | 人流から外れた端区画 | 川音+炎の音に集中できる。ヘッデンと耳栓で環境最適化 |
| 写真・映え優先 | 川側(安全確保のうえ) | 夕方の光が拾いやすい。増水・風向き・火の粉管理は厳守 |
装備とチェックリスト(最小構成で失敗しない)
- 耐熱シート+スコップ:直火可日/不可日のどちらでも役立つ“地面ケア”の要。
- 焚き火台+スパッタシート:直火NG日の切替用。五徳と風防もあると調理が段違い。
- 薪:広葉樹束×2+針葉樹束×1(夜4〜5h目安)。湿気日は細割りを多めに。
- 防寒・風対策:難燃タープ、ネック・手首・足首の保温。就寝90分前から鎮火運用。
- 安全:消火用の水/土、長尺トング、CO警報器、救急セット。
“現地1日の回し方”(僕の実例)
- 受付で当日の運用確認(直火可否・増水・風)。迷ったらスタッフに相談。
- 設営→火床(直火OK日)は既存跡を再利用。NG日は台+シート展開。
- 昼は川遊び・散歩、夕方は炎低めで会話モード。子どもは火ばさみ練習を大人監督で。
- 就寝90分前に鎮火フェーズ→白化→素手で冷たいを確認→灰処理→跡地復元。
公式情報(出発前の最終チェック)
- 公式トップ|施設のご案内|予約案内|WEB予約
- 直前は電話:042-787-1380で当日の運用(直火の可否・注意報)を確認すると安心
よくある質問(風間 陸が友人に答える感じで)
Q. 直火できる?できない?どっち?
A. 日によります。歴史的に直火ができたエリアはあるけど、現在は状況でNGになる日もある。現地で運用を確認→OKなら既存火床を再利用、NGなら焚き火台へ即切替。僕はいつも両方持っていきます。
Q. 子ども連れで失敗しないコツは?
A. 動線短縮が正解。水場・トイレ近くの区画を取って、焚き火は火床小さめ+大人が常時監督。就寝90分前から鎮火運用に入るとみんな楽。
Q. 川沿いがちょっと不安…増水の見極めは?
A. 前日〜当日の雨量をアプリで確認+現地の濡れ線(最近の水位痕)を見る。迷ったら管理棟へ相談。危ないと思ったら潔く内側へ。
Q. 薪って持ち込み?現地調達?
A. 僕は広葉樹メインを持ち込み+現地で追加。湿気が強い日は針葉樹の細割りを増やすと失敗しにくい。
安全メモ:直火は“自由+責任”。痕跡を残さない火床運用、風下に幕を置かない、素手で冷たいまで消火、灰は指示通りに。直火NG日は台に即切替。これが次の来訪者と自然へのリスペクトです。
まとめ|“火を主役”にすると、週末はもっと静かになる
結論:直火=自由+責任、雪中焚き火=準備+安全。 僕はこれまで300泊超の現場で、火床づくり→熾き管理→原状復帰までを「型」に落としてきました。直火は“地面から伝わる熱”が全然違う。雪中は“低い炎×厚い熾き”で体の芯を温められる。どちらもやり方を知っていれば最高に楽しく、知らないと一気にリスクになる体験です。
当事者目線での実感:WOODSMANでは野営直火で「ゼロから火を育てる」感覚が磨けたし、ちばむらでは冬の時間配分(設営→湯→焚き付けを2時間で完了)が勝ち筋だった。野呂ロッジは川音が火のリズムを整えてくれるし、ふきわれは高原の静けさが熾きの音まで聞かせてくれる。那須ビッグフォレストは直火専用域で集中でき、青根は運用変更があっても焚き火台へ即切替で楽しめる。要するに、「フィールドごとの最適解」を知るほど、焚き火は自由になるってこと。
次の週末のためのアクションチェック
- 直火の型:既存火床の再利用 → 耐熱シート → 薄く土盛り → 就寝90分前から鎮火 → 素手で冷たい確認 → 灰処理 → 跡地復元。
- 雪中の型:時間配分(設営→湯→焚き付け)2時間内/低い炎×厚い熾き/マットR値5.0以上×2/快適-10℃寝袋/湯たんぽ先行。
- 家族対応:電源サイト+直火は昼だけ(許可日)。夜は台で安全運用。動線(トイレ・水場)を短く。
- 撤退基準:風速・体感温度・増水予兆(濡れ線)で客観判断。迷ったらやめる。これが“また来れる”最短距離。
公式一次情報(出発前にここだけは見る)
- WOODSMAN CAMPGROUND:公式トップ|野営サイト(直火)|設備・アクセス
- ちばむらオートキャンパーズリゾート:公式トップ|予約|アクセス
- 青野原 野呂ロッジ:公式トップ
- グリーンパークふきわれ:公式トップ|利用規約(フリー直火OK・原状復帰)
- 那須ビッグフォレスト:公式トップ|ご利用ガイド
- 青根キャンプ場:公式トップ|施設
よくある質問(風間 陸が友だちに答える感じで)
Q. 直火と台、どっちから始めるべき?
A. 初回は台→直火の順が失敗しない。台で「薪と酸素と熱の関係」を掴んでから、直火で火床づくりに挑戦しよう。直火OK日でも台は持っていくのがプロ。
Q. 直火の“痕跡ゼロ”って具体的にどうやる?
A. 既存火床活用→耐熱シート→土薄盛り→完全鎮火→灰処理→土均し→自然素材で景観復元。写真に撮って“どこで焚いたか分からない”状態を目標に。
Q. 雪中で一番つらいのは?どう対策?
A. 濡れ冷え。手袋と靴の湿りが体温を奪う。予備グローブ/インソール乾燥/就寝前の湯たんぽで“体の芯を温めたまま寝る”のが正解。
Q. 家族と直火、怖くない?
A. 昼限定の小さな火床+大人常時監督+消火セット手元でOK。夜は台に切替。撤退基準を最初に共有しておくとケンカにならない。
Q. ベストシーズンは?雨や風の日は?
A. 乾いた空気の晩秋〜春先が育てやすい。風は火柱低め×熾き厚めに。雨は無理せず調理だけ台でサクッとやって、撤収短時間勝負。
最後に:キャンプ場は僕らの“練習場”であり、次の来訪者へバトンを渡す場所。ルールを守って痕跡を残さず、迷ったら安全側。さあ、次の週末はスマホを置いて、火の前で深呼吸しよう。あなたの焚き火、必ずうまくなる。
FAQ|直火と雪中焚き火のよくある質問
Q. 直火可と焚き火台可、結局どう違う?どっちが向いてる?
直火可=地面に直接火、焚き火台可=耐熱台の上。直火は火床づくり~跡地復元までを自分で完結する“自由+責任”のスタイル。焚き火台は地面へのダメージが小さく、風の影響もコントロールしやすいので初回は台→慣れたら直火がおすすめ。僕は今でも両方持って行き、当日の風・乾燥・混雑で運用を切り替えます。
Q. 「直火可」って言っても、その日ダメなことある?確認はどこ?
あります。乾燥注意報・強風・事故防止などで当日運用が変わることは珍しくない。まずは各キャンプ場の公式で当日の案内を確認→不明なら電話が最速です。参考(公式):
・WOODSMAN:公式|野営(直火)案内
・ちばむら:公式|予約
・野呂ロッジ:公式
・ふきわれ:公式|ご利用規約(フリー直火OK・原状復帰)
・那須ビッグフォレスト:公式|ご利用ガイド
・青根:公式(直火は日によって運用変更あり・要現地確認)
Q. はじめての直火、最低限の“型”を教えて(失敗しないやつ)
僕の現地オペをそのまま:
- 場所選び:既存の焦げ跡(火床)を優先。新設は管理ルール遵守。
- 地面保護:耐熱シート→薄く土盛り→周囲に消火用の土を常備(スコップ必須)。
- 火の育て方:針葉樹の細割りで点火→広葉樹(ナラ・カシ)に移行。火柱は低く、熾き厚めで安定。
- 鎮火の時間割:就寝90分前に薪投入停止→熾き集中→攪拌→白化→素手で冷たいを確認。
- 撤収:灰はルールに従い処理→土を均す→落ち葉で景観復元→写真で「痕跡ゼロ」確認。
Q. 雪中焚き火の“必携装備”は?どこまで本気で揃える?
快適-10℃級寝袋+R値5.0以上×2(フォーム+エア)はマスト。服はメリノW/L→中綿orダウン→防風シェル。火回りは風防・長尺トング・耐熱手袋・スパッタシート・火消し壺。湯たんぽ先行で就寝前に体芯を温めると体感が激変。車はスタッドレス+スコップ・牽引ロープ・解氷剤。僕はこれで3シーズン連続の雪中でも快適に回せています。
Q. テントを火の粉で焦がしたくない…現場で何やってる?
僕のルールは「幕2m離す+風下に置かない+火柱を低く」。難燃タープと防炎ブランケットで保険をかけ、薪は乾いた広葉樹中心。写真撮影で火柱を上げるのは数十秒だけに限定します。
Q. 直火の跡を完全に消すには?「痕跡ゼロ」ってどのレベル?
写真に撮って場所が特定できないレベルを目標に。既存火床の再利用→耐熱シート→薄土→完全鎮火→灰処理→土均し→落ち葉で自然に戻す。WOODSMANやふきわれのように直火OKだが原状復帰必須のフィールドでは、ここまでやって初めて直火の自由が守られます(各公式:WOODSMAN野営/ふきわれ規約)。
Q. 雪中は初心者でもいける?最初の一歩の組み立て方は?
いけます。ただしデイ〜短時間+電源サイトがおすすめ。手順は「設営→湯→焚き付け」を2時間以内で。撤退基準(気温・風速・体調)を先に決め、温浴や室内避難のプランBを持つ。ちばむらのように冬運用に慣れた場所から始めると失敗が少ないです。
Q. 家族や子どもと直火、どの程度なら安全に楽しめる?
昼限定で小さな火床、大人は常時監督、消火セットを手元に。夜は焚き火台へ切替。動線を短く(水場・トイレ近くの区画)すると疲れから来るミスが減ります。青根やふきわれのように設備が整った場所だと家族の満足度が上がりやすい。
Q. どのキャンプ場が“直火の練習/仕上げ”に向いてる?
練習:WOODSMAN(野営直火で一連の型を学べる)/ふきわれ(フリー直火OK・静かな音環境)
仕上げ:那須ビッグフォレスト(直火専用域で集中)
家族・デビュー:野呂ロッジ/青根(当日運用で台へ即切替できる設備・動線)
Q. 当日の運用が不安。結局、何を持って行けば“全部対応”できる?
僕の万能セット:焚き火台(五徳+風防)/耐熱シート/スパッタシート/スコップ/長尺トング/火消し壺/広葉樹束×2+針葉樹束×1/CO警報器/ヘッデン予備電池。これで直火OK日もNG日もカバーできます。
重要:ここに記載の直火可否・利用条件は現地判断で変わることがあります。必ず各フィールドの公式情報(上記リンク)で最新を確認し、迷ったらスタッフに相談してください。自由は、守るほど広がる。


