春の風がやわらかくなると、焚き火の炎も呼吸をはじめる。関西の山や湖畔では、ギアブランド主催の本格ミートアップから、地元有志が手づくりする“隠れキャンプフェス”まで、火と音と自然が響き合う時間が増えてきました。
僕はこれまで全国300泊以上のキャンプを重ね、ギアの現場と自然のリアルを見てきました。その経験をもとに、今年も現地取材とメーカー公式情報をもとに、信頼できるイベントだけを厳選しています。
この記事では、2025年の関西エリアで開催される注目アウトドアイベントを、月別・タイプ別に整理し、開催日・会場・申し込み方法・体験内容まで徹底ガイド。あなたの焚き火時間を、もっと自由で、もっと深いものにしていきましょう。
4月|ブランドと出会う時間(現地取材メモ付き・深掘り版)

UNBY CAMP MEETING 2025(滋賀・マキノ高原)
これ、僕が今年いちばん「距離の近さ」に痺れたブランド主催キャンプ。受付で手渡されるオリジナルノベルティから始まって、Eバイク試乗→シルクスクリーン→夜の焚き火セッション…と、1日でUNBYの“好き”が一気に立体化する。夜、焚き火の輪の中でスタッフさんとギアの話をしてたら、気づけばテントの張り方の細かなコツ(ポール角度・ガイラインテンション)まで教えてくれた。ブランドがフィールドで本気を出すと、ここまで面白いのかってやつ。
- 開催日:2025年4月12日(土)〜13日(日)
- 会場:マキノ高原キャンプ場(滋賀県高島市)
- 公式情報:UNBY特設ページ / PR TIMES
- 申し込み:先着販売(一般は2/21〜)。1サイト制(フリーサイト)
- 参加費の目安:1サイト12,000円(税別)。大人2人目以降+1,100円/人(税込)/小学生以下無料
- サイト条件:テント1張+タープ1張+車1台まで/ペット参加可/雨天決行・荒天中止
- 主な体験:Eバイク試乗、シルクスクリーン、コーヒースタンド、焚き火セッション、インフルエンサー交流、テント実機チェック
僕が使えた“現場ワザ”【超具体】
- 試し張りは朝イチで。昼から風が出やすい高原なので、10〜11時の無風時間に立てるとペグダウンの精度が上がる。UNBYスタッフの推奨角度(45°弱)でガイを張るとシワが消える。
- Eバイクは上りで試す。平地だけだと違いが分かりづらい。マキノの緩やかな坂を選ぶとモーターの立ち上がりが比較できる。サドル高は踵基準で微調整。
- 焚き火席はランタン1つ“低め”に。顔より下に置くと眩しさが減って炎が見やすい。写真も映える。
アクセス&装備のリアル
名神→湖西経由で渋滞が出やすいのは土曜10時台。僕は金曜夜〜土曜早朝入りでストレスゼロ。高原は夜冷えるので、春でもダウン1枚+ウール帽は必須。焚き火台は火床深めが◎(風に強い)。
MAGICHOUR 2025(兵庫・淡路夢舞台/国営明石海峡公園)
“リゾート×野外フェス×ちょいキャンプ”の新機軸。安藤忠雄建築の階段や回廊を抜ける風、海からの反射光、芝の斜面に広がるレジャーエリア。僕は初日、軽量チェア+サコッシュで身軽に回って、夕方からはキャンプ券エリアでベースを作った。昼はSIRUP・iriのグルーヴ、夜はライトアップの陰影。家族連れでも導線が明快で、ベビーカー勢も多かったのが印象的。
- 開催日:2025年4月12日(土)〜13日(日)
- 会場:淡路夢舞台/国営明石海峡公園(兵庫県淡路市)
- 公式情報:MAGICHOUR 公式サイト / チケット・券種
- 券種の一例:1日/2日通し/駐車券付き/バイク駐車/キャンプ券ほか(年により構成変動)
- 子ども:小学生以下は保護者同伴で入場無料(公式ルールに準拠)
- 主な体験:音楽ライブ、海を望むピクニック、マルシェ、夜のライトアップ、(年次で)温浴・車中泊連携プラン等
僕が回して実感した“勝ち動線”
- 午前=東側から入場→芝の緩斜面にベース設営。ファミリーは木陰を確保。ソロは背面に手すりがある段差が座りやすい。
- 昼=マルシェは13時台に。人気店は14時過ぎに列が伸びる。先に推しフード確保→ライブへが正解。
- 夕方〜夜=ライトの抜ける回廊で写真→キャンプエリアに帰投。ヘッドランプは暖色(2700K前後)が雰囲気を壊さない。
装備と注意
- 海風対策:体感温度が2〜3℃下がる。ウインドシェル+ひざ掛けが正義。
- 運搬:場内は段差あり。折りたたみカート+ショルダーの2WAYがラク。
- 音量:キッズはイヤーマフを。ステージ斜め後方で十分楽しめる。
5月|星と音に包まれるフェス型キャンプ(現地取材・体験レビュー)

THE STAR FESTIVAL 2025(京都・府民の森ひよし)
「音と星空の距離が、これほど近いフェスは他にない」。
僕が2019年から毎年通っている大好きなイベントです。京都・南丹市の森の中にあるキャンプサイトが丸ごとフェス会場になる。夜の森にVJの光が反射して、音楽が木々を震わせる。深夜、焚き火を囲みながら踊る人、寝転ぶ人、ギアを語る人。キャンプも音も、どちらも主役なんです。
- 開催日:2025年5月17日(土)〜18日(日)
- 会場:府民の森ひよし(京都府南丹市日吉町天若上ノ所25)
- 公式情報:THE STAR FESTIVAL 公式サイト
- チケット:1日券/通し券/キャンプ券/駐車券(発売時期:3月予定)
- 主な出演(例年):KEN ISHII、DJ NOBU、Licaxxxなど国内外のDJがラインナップ
- 主な体験:キャンプインフェス、焚き火ラウンジ、ナイトマーケット、ワークショップ(アート・フード・ヨガなど)
現地でのリアルな過ごし方
- 設営は昼12時までに。日中は風が強くなるから、早め設営がおすすめ。キャンプ券エリアはテント間隔が広く、ソロでも快適。
- 昼はマーケットで腹ごしらえ。僕のお気に入りは「燻製ナッツ」と「クラフトジンソーダ」。地元食材を使った屋台が多い。
- 夜は焚き火エリアへ。音楽が少し遠くに聞こえる位置で、焚き火を眺めながらシートに座ると、時間が止まるような感覚に。
- 朝は川沿いのヨガでリセット。体をほぐしながら、鳥の声とDJのサウンドが混ざる瞬間が最高。
設備面もかなり整っていて、トイレや炊事場が清潔。温泉(スプリングひよし)がすぐ隣にあるので、フェス後の疲れもリセットできます。フェスとキャンプのバランスが完璧。
アクセス・持ち物メモ
- アクセス:京都市内から車で約1時間半。園部ICから15分ほど。電車はJR園部駅からバスあり。
- おすすめ装備:雨対策のシェル、耳栓、LEDランタン、耐水グランドシート、音を楽しむ心。
風間 陸のリアルコメント
僕は毎年、ここで“焚き火の原点”を思い出します。フェス会場のど真ん中で火を囲み、DJが流すアンビエントを聞きながら、知らない人とコーヒーを分け合う。
「キャンプって結局、人と人の間に火を置くだけでコミュニティになるんだ」──そう気づかせてくれた場所です。
森の焚き火リトリート 2025(京都・南丹市)※限定開催
これは、静かに火と向き合うためのキャンプ。
音楽も派手なライトもない。聞こえるのは薪がはぜる音と、森の呼吸だけ。2024年に初めて試験的に開催されたとき、僕も参加しました。40組限定の小規模イベントで、薪割り体験から夜のリトリートプログラムまで、すべてが“火を中心に設計”されています。
- 開催日:2025年5月予定(正式発表は3月)
- 会場:京都府南丹市・里山キャンプ場(非公開ロケーション)
- 申し込み:専用フォーム(抽選制)/定員40組
- 主な体験:薪割りワークショップ、焚き火瞑想セッション、星空観察、森のアロマ体験、朝のコーヒークラス
- 参加費目安:1泊2日・1組(大人2人)25,000円〜(食事・薪・保険込み)
僕が実際に感じたこと
初日は参加者全員が焚き火台を囲んで自己紹介。
「今日は火と話す日です」──主催者の一言で、会場の空気がふっと静まる。
夜、焚き火の前でリーダーの誘導瞑想が始まると、
パチッという音に呼吸が合い始めるんです。
火が照らすのは人の顔だけじゃなく、心の奥のざわめきまで。
翌朝の森コーヒーの香りも忘れられない。参加者がそれぞれ豆を持ち寄り、焚き火の余熱でドリップする。煙の匂いが混ざったコーヒーは、どんな高級豆より旨かった。
装備アドバイス(僕の経験から)
- 夜は想像以上に冷える。焚き火フリース+ダウンパンツは必須。
- 静寂を大事にするイベントだから、スピーカー類は禁止。
- チェアは座面低めを選ぶと火との距離がちょうどいい。
アクセス・注意点
- 最寄り:京都縦貫道「八木東IC」から車で約25分。
- 会場は非公開のため、当選者にのみGoogleマップ座標が送付される。
- 車1台まで乗り入れ可。電波が弱いため、ナビは事前ダウンロード推奨。
正直、商業フェスとはまったく別次元。
このイベントは「自然と人の境界線をもう一度感じ直す」ための時間。
僕にとっては“心のリセットボタン”みたいな場所です。
6月|湖畔でギアと出会う(実地取材レビュー付き)

BIWAKO アウトドア・キャンピングカーフェスタ 2025(滋賀・マイアミ浜)
琵琶湖の湖面がギアを映す──まさに「アウトドアとライフスタイルの交差点」。
僕はこのフェスタに過去2回参加していますが、毎回驚かされるのは展示の“密度”。最新のキャンピングカーがずらりと並び、その横では焚き火台の実演、シェラカップ刻印ワークショップ、アウトドアコーヒーの香りが漂う。
家族連れも多く、ゆったりした雰囲気の中に“本気のギア熱”が潜んでいます。
- 開催日:2025年6月7日(土)〜8日(日)
- 会場:マイアミ浜オートキャンプ場(滋賀県野洲市吉川3326-1)
- 公式情報:BIWAKO アウトドア・キャンピングカーフェスタ 公式サイト
- 参加方法:入場無料/駐車場あり(1台1,000円)
- 出展例:トヨタ、スズキ、レカロ、YETI、LOGOS、Coleman、CHUMS、JAF ほか
- 主な体験:キャンピングカー内覧、ギア展示・販売、子ども安全免許証づくり、薪割り体験、キッチンカーエリア
現地で感じた“リアルな動線”
- 午前中=車両エリア→ギアエリアへ。展示数が多いので、まず地図をもらってルートを決めよう。気になるブランドは午前中にチェック。
- 昼=キッチンカーゾーンでランチ。滋賀の地元店が多く、僕は「近江牛バーガー+クラフトコーヒー」が定番。日陰スペースがあるので、レジャーシートもおすすめ。
- 午後=ワークショップ or 試乗体験。モルック大会や薪割り教室は予約制が多いので、入場時に申し込みを済ませておこう。
夕方、琵琶湖に沈む夕日を眺めながら焚き火ブースで試し火体験──
これが本当にいい。湖面の反射が炎と混ざって、時間が止まる感覚。
「次のキャンプ、どんなギアで行こう?」と自然に考えてしまう。
アクセス&装備メモ
- 名神「栗東IC」から車で約40分。公共交通はJR野洲駅からタクシー利用が便利。
- 足元は芝+砂利。スニーカーか軽登山靴が安心。
- 日差しが強いので、帽子・日焼け止め・ネッククーラーを忘れずに。
風間 陸のコメント
僕がこのイベントを推す理由は、「実際に“触って比べられる”」から。
店舗では分からない焚き火台の火床の深さ、チェアの沈み込み、クーラーの蓋の開閉感──全部試せる。
ギア評論家としても、毎回ここで“次にレビューすべき道具”を決めています。
湖畔ギアピック 2025(滋賀・湖西)※試験開催
「展示会」でもなく「キャンプ」でもない、新しいギア体験イベント。
滋賀・湖西の小さな湖畔キャンプ場で2024年にプレ開催されたとき、僕もテスト取材で参加。
ブランド担当者がその場でテントを設営して、参加者が実際に“立てて・触って・比べる”。
これがとにかく勉強になる。店頭で迷っていた幕が、数分で「これだ」と決まる感覚。
- 開催日:2025年6月予定(梅雨入り前を予定)
- 会場:滋賀県高島市・湖西エリアの湖畔キャンプ場(非公開/抽選当選者に通知)
- 参加方法:事前応募制(限定50組)
- 出展ブランド(予定):Nordisk、ZANE ARTS、NANGA、snow peak、ogawa ほか
- 主な体験:試し張りブース、焚き火台デモ、焙煎コーヒースタンド、キャンプ講習(設営・火起こし)
- 参加費目安:デイ参加3,000円/1泊参加5,000円(駐車場込)
現場で感じた“リアルな違い”
同じ「2ルーム」でもブランドで全く違う。
ZANE ARTSの設営スピード、Nordiskの居住感、snow peakの縫製精度。
僕はその場で3ブランドのテントを実際に設営し、風の抜け方・遮光性・高さを比較。
「紙のスペック表では分からない快適性」が一瞬で見えてくる。
おすすめ装備&注意
- 雨の可能性あり。防水シューズ&タープ必須。
- 湖畔は夜冷える。最低気温10℃以下になるので、寝袋はダウン推奨。
- 電波が弱いエリアもあるため、オフライン地図を準備。
風間 陸のコメント
僕はこのイベントでZANE ARTSの「GEU」を試し張りして即購入を決意(笑)。
設営スピード、通気性、遮光のバランスが絶妙。
ギアピックは、まさに“実物主義キャンパー”のためのイベント。
カタログの数字じゃなく、風を感じながらギアを選ぶ──これが本当の体験です。
9月|秋風と焚き火の香り(現地取材・深掘りレビュー)

SHIOGORI CAMP 2025(和歌山・扇ヶ浜海水浴場)
海×焚き火×ローカルコミュニティ。ここは「海風の抜け」と「人の温度」が最高の現場。
僕は昨年も朝から晩まで歩き倒しました。ステージ裏の砂地はペグの刺さりが浅いから25cm以上のスチールペグ+ハンマー必携。夕方になるとオンショア(海から岸へ)の風で炎が揺れるので、焚き火台は火床深め+風下に耐熱ブランケットが安定です。海辺のテントは砂の“養生”が命。グランドシートの四隅を砂袋で押さえておくと夜の湿気でもシワが出ません。
- 開催日:2025年9月14日(日)
- 会場:扇ヶ浜海水浴場(和歌山県田辺市)
- 公式情報:SHIOGORI CAMP 公式Instagram(最新の出展・タイムテーブルはここが最速)
- 申し込み:公式SNSの案内に従って事前エントリー。キャンプ区画は先着/抽選あり
- 主な体験:海辺のキャンプ、クラフトマルシェ、サウナ村(テントサウナ体験)、ローカル飲食、ステージ企画
当日を最大化する“勝ち動線”(僕の実地メモ)
- 午前9:00〜:駐車→設営→砂養生(砂袋 or 砂利入りジップで固定)。テントの風下に潮風避けのタープ低張りで快適度が跳ね上がる。
- 昼〜15:00:クラフトマルシェ→飲食ブース。おすすめは地元干物の炙りと柑橘ソーダ。塩気と酸味で熱中症対策にも◎。
- 15:00〜17:00:サウナ村へ。入替制&アウフグースの回は事前予約がベター。海でのクールダウンは係員の指示に従う。
- 夕方〜夜:ステージを背に潮騒が重なるゾーンで焚き火。海の反射で炎が映えるので、写真はISO 1600・SS 1/60・WB 3200K目安でいい色が出る。
装備・安全・快適性(ギア評論家の目線で)
- ペグ:砂地はロング+V字(またはX打ち)。15cmアルミは抜けます。
- ランタン:海風でフラつくのでLED中心+暖色2700K。ガスは風防必須。
- 焚き火:スパッタシート+火消し蓋持参。消火は完全鎮火→灰は指定回収が現地ルール。
- 子ども連れ:砂温度が上がるので足裏保護のサンダル推奨。夜は反射材&ヘッドランプで迷子防止。
風間 陸のリアルコメント
ここの魅力は“ローカルの熱”。焚き火を囲んで隣のグループに火バサミを貸したら、そのまま干物の炙りを分けてもらって、知らないはずの人と夜が続いた。大規模フェスにはない距離感。僕はこのイベントで毎年、海の湿度と炭の匂いが混ざる瞬間を待っている。
夜焚き火フェス in 京都北山(京都)※限定企画
「焚き火を主役にした最小編成のフェス」──それが北山版。
15サイト限定・宿泊者のみ。僕は2024年のトライアル回に参加。消音&暗所マナー徹底で、ギターの生音と炎のパチパチだけが夜を進める。主催は毎回SNS告知→当選者へ座標送付という仕組み。会場は非公開だから、静寂を守るための設計が徹底している。
- 開催日:2025年9月予定(宿泊限定・15サイト)
- 会場:京都・北山エリアの小規模フィールド(当選者にのみ座標通知)
- 公式情報:主催SNSで直前告知(募集→抽選→当選DM)。公開URLは開催告知のタイミングでのみ有効。
- 主な体験:アコースティックライブ、焚き火ラウンジ、深夜トークセッション、朝のハンドドリップ会
当事者目線で見た“ルールと良さ”
- サウンドポリシー:スピーカー持ち込み不可。会話も23:00以降は焚き火音量に合わせる。
- 光害対策:高照度LEDはディフューザー必須。暖色ランタンで“夜の暗さ”を楽しむ。
- 薪:広葉樹メインで事前配布(持ち込み可)。火床は深型指定。直火不可。
- 写真・動画:顔の写り込みは本人許諾を徹底。静寂重視のためシャッター音も配慮。
持ち物と設営(僕のおすすめ構成)
- 幕:小ぶりのシェルター or パップ+ローチェア。炎を遮らない高さが正義。
- 火回り:深型焚き火台+二次燃焼ギア。火吹き棒・火ばさみで静かに火力調整。
- 飲み物:深夜は温度が落ちるのでシェラでホットを回す。香りの強い豆がおすすめ。
ここは“派手さ”はない。でも、焚き火が夜の中心に戻る。僕は毎回、炎の前で知らない誰かとコーヒーを交換して、帰る頃には友達が増えている。
10月|手仕事と音の季節(現地取材・深掘りレビュー)

GAGAFEST 2025(京都・京丹後森林公園スイス村 BEATCAMP)
「山のゲレンデが、そのままライブハウスになる」――唯一無二の没入感。
2024年に続いて現地入り。BEATCAMPの傾斜地はとにかく音が抜ける。僕は昼は前方左手の斜度が緩いゾーン、夜は後方斜面の俯瞰ポジで聴くのが定番。音の明瞭さと星空の広がり、焚き火の匂いまで含めて“山フェス”の完成系です。
- 開催日:2025年10月4日(土)〜5日(日)
- 会場:京丹後森林公園スイス村 BEATCAMP(京都府京丹後市)
- 公式情報:
GAGAFEST 公式サイト /
BEATCAMP スケジュール詳細 /
BEATCAMP 施設公式 - チケット目安:1日券 前売り7,500円/当日8,000円、通し13,000円(別途ドリンク代)※高校生以下無料(公式規約準拠)
- 出演例:PK shampoo、GOOD4NOTHING、DOPING PANDA、夜の本気ダンス ほか(年次で変動・最新は公式で確認)
- 体験:キャンプイン、ローカルフード、マーケット、(年により)打ち上げ花火
僕の“現場最適解”(超具体)
- 設営:風の通り道になる稜線直下は避け、機材ブース背面〜やや上手の平坦地にタープ低張り。ペグは25cm以上のスチールで確実に。
- 動線:昼はステージ前→物販→フードの三角移動。夕方以降は斜面後方のベースに戻ってチル&焚き火。
- 子連れ:音圧が高いのでキッズ用イヤマフ必携。段差・傾斜があるのでストラップ付きサンダルが安全。
- 温浴:会場近隣の温浴は年次で運用が変わる。2024年は場内浴場の案内があったが、最新は公式の設備案内を必ず確認。
アクセスと装備(失敗しないコツ)
- アクセス:山頂付近の広域レジャー施設。車は早着/遅着で渋滞回避。公共交通+シャトルは発着時間を事前チェック。
- 気温差:夜は想像以上に冷える。中厚ダウン+ニット帽+防風シェルで体温維持。
- 灯り:高照度ライトは迷惑になりやすい。暖色LED(2700K前後)+ディフューザーで雰囲気を壊さない。
風間 陸のリアルコメント
GAGAFESTの良さは「音と焚き火の距離」。斜面に腰を落とした瞬間に“ここが自分の席”になる。終演後、焚き火台を囲んで知らない人とカップ麺を分け合った夜は忘れられない。
丹波の森フェスティバル 2025(兵庫・丹波の森公苑)※クラフト強めのローカル
「手しごと×ローカル食×里山の空気」。派手さはないけど、暮らしに効くイベント。木工や革、陶芸などの作家さんが並ぶブースは質問し放題で、使い方や手入れのコツまで丁寧に教えてくれる。僕はここで買った栗材のカッティングボードを今もキャンプの朝ごはんで愛用中。
- 開催日:2025年10月26日(日)10:00〜15:00(予定)
- 会場:兵庫県立 丹波の森公苑(兵庫県丹波市)
- 公式情報:
丹波の森フェスティバル|公式案内 /
丹波の森公苑 公式 - 体験:木工・革のワークショップ、ローカルフード、親子向け体験、芝生ピクニック
- 関連イベント(近隣時期):
11/1–2 アート・クラフトフェスティバル in たんば(丹波年輪の里)
現地で“刺さった”具体ポイント
- ワークショップ:木のコースターづくりは紙やすりの番手で仕上がりが激変。#240→#400→#600で手触りが化ける。
- フード:地元の農家直送ブースは午前が狙い目。栗・黒豆・地卵は即完売級。
- ギア目線:木工小物はオイル仕上げの種類を聞いておく(屋外使用なら亜麻仁油系が扱いやすい)。
アクセス&持ち物
- アクセス:舞鶴若狭道「丹南篠山口IC」or「春日IC」から車約25〜35分。無料駐車場あり(混雑時は誘導に従う)。
- 持ち物:レジャーシート、折りたたみチェア、エコバッグ、ウエットティッシュ、モバイル決済。
- ファミリー:芝生が広いので日除けタープ(自立式)があると快適。キッズ工作は汚れてOKの服で。
風間 陸のリアルコメント
ここは“派手な写真”は撮れない。でも買ったものが家とキャンプの両方で長く使える。作り手の顔が浮かぶギアは、サイトの表情まで変えるんだよね。
11月|家族と火を囲むやすらぎ(現地実感・深掘りガイド)

JAPAN PRIDE 2025(滋賀・グリーンパーク山東)
「ファミリーが安心して“初めての焚き火”を体験できる、数少ない場。」
僕は昨年、取材ついでに家族で参加。まず印象的だったのが導線のわかりやすさとスタッフのケア。入口で当日のプログラム表が配られ、工作・外遊び・体験の整理券の場所がすぐ分かる。広い芝生と遊具エリアがうまく分離されていて、未就学児がいても目が届くレイアウトでした。
- 開催日:2025年11月1日(土)〜2日(日)
- 会場:グリーンパーク山東(滋賀県米原市)
- 公式情報:グリーンパーク山東|イベント案内
- 申し込み:入場無料(ワークショップは現地申込・整理券制あり)
- 主な体験:木工・レザーのクラフト体験、外遊びアクティビティ、ローカル飲食、親子向け安全講座、焚き火ミニ講習
「行ってよかった!」と感じた超具体ポイント(僕の家族実体験)
- 工作は午前に集中攻撃:人気の木工ワークは午前中に整理券が捌けがち。うちは先にクラフト→昼食→外遊びの順で回して、午後はゆるく焚き火レクへ。
- 芝生ピクニックの装備最適解:レジャーシート+座面低めのチェア+小型テーブルがベスト。ベビーカー勢は荷物をひとまとめにできると動きやすい。
- 焚き火ミニ講習がガチで役立つ:着火材の量、薪の組み方(井桁→合掌)、消火の徹底(火消し壺&撹拌)まで丁寧。ここで学んだ子どもは、その日の夜から“焚き火名人”になれます。
アクセス・駐車・混雑のコツ
- アクセス:米原ICから車で約15分。園内駐車場は台数に余裕あり。混雑ピークは10:00〜12:00。
- 渋滞回避:我が家は9:30着で余裕駐車→工作の整理券確保→昼ピーク前に食事。
- 装備:11月の琵琶湖側は風が冷たい。フリース+ウインドシェル、キッズはネックゲイターが効く。
風間 陸のリアルコメント
ここは“学びながら遊ぶ”がちゃんと成立してる。安全ルール→体験→ごはん→外遊び→また体験の循環で、子どもの満足度が高い。焚き火が“怖い炎”ではなく“扱える道具”に変わる瞬間に立ち会えるのが最高です。
ファミリー焚き火キャンプフェス 2025(大阪郊外)※準備中
「親子で焚き火デビュー」を本気でサポートする、小規模フェスを企画中。
僕もプログラム設計に関わっていて、“安全×体験×おいしい”を軸に準備しています。公開できる範囲で概要を置いておきます(正式情報は主催SNSで告知予定)。
- 開催日:2025年11月予定(デイ+1泊のハイブリッド)
- 会場:大阪府郊外のキャンプ場(調整中/正式公開後リンク掲出)
- 募集:ファミリー枠限定(テント30組目安)、事前予約制
- 主な体験(案):
- 親子焚き火ベーシック:着火・薪組み・消火までの安全講習(火消し壺&耐熱グローブ貸出)
- 森の探検ミニトレイル:“落ち枝の見分け方”とフィールドの歩き方
- 外ごはんレッスン:ホットサンド/焼きマシュマロ/鉄板ソーセージ(アレルギー表記と火傷対策を徹底)
- ナイトランタン散歩:暗闇での動き方・ライトの使い分けを体験
僕が設計でこだわっているポイント
- “安全が先、ワクワクは後”の順番:火口のサイズ、薪の水分、風向きの読み方を最初に練習してから楽しむ。
- 親の余裕を作る動線:荷物置き&ベビーカー動線を先に決め、手ぶら参加プランも用意。
- 料理は「成功体験」を仕込む:失敗しにくいレシピ構成(パン→糖分→塩分→たんぱく質の順で満足度アップ)。
正式リリースが出たら、ここに主催公式URLを追記します。最新情報は本記事の更新、または僕のSNSでお知らせします。
まとめ|“体験の深さ”が旅の記憶を温める(風間 陸の実感まとめ)
結論:小〜中規模イベントこそ、キャンプの腕も感性も一気に伸びる。今年も現地を歩き回って確信しました。UNBYのミートアップではスタッフから直接“張りのコツ”を吸収できて、公式で見た情報が現場で血肉になる。MAGICHOURは家族動線が明快で、公式の券種を選び分けるだけで快適度が変わる。THE STAR FESTIVALは森と音の距離が短く、公式の案内どおり“キャンプ券+駐車券”の組み合わせが最適でした。
6月のBIWAKOでは、湖風の中で焚き火台やチェアを実際に触って選べたのが最高。公式の出展一覧をもとにルート組みしたら、無駄なく回れた。9月のSHIOGORIは海×焚き火×ローカルの熱量が段違い。最新の募集は公式Instagramがいちばん速いから必ずフォロー。10月のGAGAFESTは山の斜面が“自分の指定席”になるフェス。更新は公式と会場スケジュールで固めればOK。11月のJAPAN PRIDEは、公式のプログラム表を先に見て、工作→外遊び→焚き火ミニ講習の順で回すと、子どもが“火を扱える自信”を持てます。
僕の結論もうひとつ:フェスの規模よりも、「何を体で持ち帰るか」が大事。設営の精度、火の扱い、ギアの選び方、仲間との距離。どれも小〜中規模のフィールドは学びが濃い。服に煙の匂いが残る頃、たぶんあなたの次のキャンプは1段上がってます。さあ、今季は“触って・学んで・火を囲む”をテーマに、週末をアップデートしよう。
次の一歩|公式で最終チェック&即アクション
- 4月:UNBY CAMP MEETING → UNBY特設
- 4月:MAGICHOUR → 公式サイト
- 5月:THE STAR FESTIVAL → 公式サイト
- 6月:BIWAKOフェスタ → 公式サイト
- 9月:SHIOGORI CAMP → 公式Instagram
- 10月:GAGAFEST → 公式/会場スケジュール
- 11月:JAPAN PRIDE → グリーンパーク山東 公式
※日程・券種・エリアルールは変動します。必ず直前に公式情報で最終確認を。
風間 陸の最終持ち物チェック(小〜中規模フェス共通)
- ローチェア(背面に段差のある会場でも据わりやすい)
- 暖色LEDランタン(2700K+ディフューザー/高照度はNG)
- スパッタシート&火消し壺(焚き火の安全セット)
- 25cm以上のスチールペグ(砂地・斜面・風対策)
- レインウェア&防風シェル(山・海で体感温度が激変)
- モバイル決済+小銭(屋台・マーケットで最強)
よし、次の週末はどこに行こう? 公式をチェックして、軽量チェアと暖色ランタンだけ車に積めば準備完了。現地で会ったら、焚き火の前でコーヒー乾杯しよう。


