【愛媛キャンプ】四国三郎の郷で見た“アウトドアの未来”|ノアソビサミット体験記

キャンプイベント

吉野川の水面が、朝霧をやわらかく抱いていた。
刃物のように冷たい空気を吸い込むたび、心の奥まで研ぎ澄まされていく。
遠くで薪を割る音。子どもたちの笑い声。焚き火の音は、心のざわめきを浄化する。
この場所では、その言葉がまるで自然の法則のように感じられた。

舞台は徳島県美馬市の高規格キャンプ場、四国三郎の郷
愛媛から車で2時間ほど。吉野川沿いに広がるこのフィールドは、四国屈指の“整いすぎていない自然”として知られる。
今回ここで開催されたのが「ノアソビサミット2025」。
アウトドアメーカー時代に数々の海外イベントを取材してきた僕の目から見ても、このサミットは国内屈指の完成度を誇る。

最新ギアの体験ブース、焚き火を囲むトーク、星空の下の音楽。
だが、それだけでは終わらなかった。
そこには、遊びを超えた「生き方としてのアウトドア」が確かに息づいていたのだ。
その瞬間を、ひとりのキャンプライターとして、そして火を愛する人間として、僕は見逃すわけにはいかなかった。


※地理メモ:四国三郎の郷は徳島県美馬市に位置します。
本記事は「愛媛から訪れた四国キャンプ旅」の視点で執筆しています。

  1. 四国三郎の郷とは?|吉野川の清流に抱かれた高規格キャンプ場
    1. サイト別・実用スペックと「ここが刺さる」
    2. 料金は「施設維持費+サイト料」。現実解を数字で把握
    3. 僕の“推しポイント”3つ(プロ視点の当事者感)
  2. FAQ|風間 陸に聞く「四国三郎の郷」ここが気になる
    1. Q. 区画の“電源付きオートサイト”って、実際どう?
    2. Q. 電源なしサイトは広い?ファミリーいける?
    3. Q. お風呂・シャワー事情、子連れで困らない?
    4. Q. 予約の“勝ち筋”を教えて。いつから取れる?
    5. Q. ペット連れのルール、ざっくり教えて!
    6. Q. 売店、どこまで頼れる?忘れ物が心配…
    7. Q. コスパどう?家族4人で区画サイトならいくらくらい?
    8. Q. 初心者はどの区画が安心?
    9. Q. キャンピングカー勢の“刺さる点”は?
  3. ノアソビサミットとは?|四国発“遊びの文化”を発信するアウトドアイベント
    1. ここが“実戦”な理由(僕が現地でやったこと)
    2. 国内外イベントと比較して感じた“ノアソビ流”の強み
    3. キャンプインの現実的な中身と費用感
  4. FAQ|風間 陸に聞く「ノアソビサミット」ぜんぶ本音で回答
    1. Q. 初参加でも浮かない?やること多すぎて不安…。
    2. Q. 買う予定がなくても楽しめる?
    3. Q. キャンプインの“リアルな準備物”を教えて。
    4. Q. 子ども受けはどう?飽きない?
    5. Q. どの時間帯が“刺さる”?撮影もしたい。
  5. 体験レポート①|昼のノアソビサミットで出会った“人とギア”
    1. テント:5分で決める「前室・寝室・設営性」チェックリスト
    2. 焚き火台:実火テストでしか分からない3要素
    3. クッカー&バーナー:10分で“使い勝手”を見切る
    4. 親子・ソロ、それぞれの“刺さる回り方”
  6. FAQ|風間 陸に聞く「昼の人とギア」攻略Q&A
    1. Q. どの順番で回れば“判断ミス”が減る?
    2. Q. 前室の“使える/使えない”って、どこで決めてる?
    3. Q. 焚き火台は何を見て買うのが正解?
    4. Q. クッカーとバーナー、短時間で見切るコツある?
    5. Q. 子ども連れで混雑が不安…どの時間帯が平和?
    6. Q. 結局、買った?それとも見送った?理由は?
    7. Q. 公式の根拠リンクも置いといて!
  7. 体験レポート②|夜の焚き火と音楽に包まれる“アウトドアの未来”
    1. 実際に夜を歩いてみて気づいた“体温のあるアウトドア文化”
    2. 夜イベントとしての完成度(安全・快適・文化性)
  8. FAQ|風間 陸に聞く「夜のノアソビサミット」リアル体験Q&A
    1. Q. 夜って冷えますか?どのくらいの装備が必要?
    2. Q. 夜の音楽ってうるさくない?眠れますか?
    3. Q. 夜でも安全に動けます?トイレや通路は暗くない?
    4. Q. 夜のおすすめギアってあります?
    5. Q. ファミリーや女性でも夜参加しやすいですか?
    6. Q. 結局、“夜のノアソビ”で一番良かった瞬間は?
  9. アウトドアは“遊び”から“暮らし”へ——四国が見せた新しい形
    1. 四国が今、静かに発信している“アウトドア文化の自立”
    2. “地元とキャンパーがつくる文化”こそ、次の10年の主役
  10. FAQ|風間 陸に聞く「アウトドア文化と地方発信」
    1. Q. なんで四国が“アウトドアの未来”って言われてるの?
    2. Q. 企業やメーカーじゃなく、地域が主導してるって本当?
    3. Q. 四国発のアウトドアブランドってどんなのがある?
    4. Q. 行政や地域がアウトドアを支援してるって本当?
    5. Q. 結局、何が一番印象に残った?
  11. 四国三郎の郷で感じた「人と自然の距離」
    1. 僕が「距離がうまい」と感じる3ポイント
    2. 使い倒して見えた「現場の快適値」
    3. 「自然に近い=責任も近い」ミニガイド(僕の現場ルール)
    4. ファミリー&ソロ:現実解のタイムテーブル
  12. FAQ|風間 陸に聞く「四国三郎の郷は、どこがちょうどいいの?」
    1. Q. 初心者でも“自然を感じつつ怖くない”って本当?
    2. Q. どのサイトが“自然濃度”高め?写真も撮りたい。
    3. Q. 夜の冷え、どれくらい対策すれば安心?
    4. Q. マナーやルールで気をつけることは?
    5. Q. ソロとファミリー、どっち向き?
    6. Q. 予約のコツは?
  13. 次に訪れる人へ|四国三郎の郷キャンプの楽しみ方ガイド
    1. モデルコース(1泊2日)|「無理しないのに満足度MAX」動線
      1. ファミリー向け(マイカー・区画オートサイト/電源20A想定)
      2. ソロ向け(広場サイト/電源なし10m×10m想定)
    2. サイト別「装備の現実解」|迷ったらここから
    3. 季節・天候で“やること”は変える
    4. マナー&安全|“気持ちよく遊ぶ”ための最小ルール
  14. チェックリスト|四国三郎の郷 キャンプ持ち物(風間 陸版)
  15. FAQ|風間 陸に聞く「初めての四国三郎の郷、これさえ知ればOK」
    1. Q. 予約のベストタイミングは?
    2. Q. 初心者はどのサイトを選べばいい?
    3. Q. 夜の冷え対策、最低限は?
    4. Q. ペット関連のルールは?
    5. Q. 失敗しない撤収のコツを一つだけ。
    6. Q. 公式情報はどこを見れば安心?
  16. まとめ|“火を囲む時間”が、僕らの明日を変える
  17. 次の一歩|今すぐやること3つ
  18. クレジット/参考リンク

四国三郎の郷とは?|吉野川の清流に抱かれた高規格キャンプ場

ここ、四国三郎の郷は“便利すぎないのに、困らない”。アウトドアメーカー時代の僕は新作ギアのフィールドテストで全国を回っていたけど、「自然の濃さ」と「運営の丁寧さ」のバランスではトップクラス。初回のチェックインで「ここ、現場が分かってるな」と膝を打ったのを覚えてる。

施設はコテージ/電源付きオートサイト/電源なしサイト(デイキャンプ)/キャンピングカーサイト/バーベキューハウスの5本柱。場内マップや各サイト仕様は公式の
「施設紹介」が一番わかりやすい。住所は
徳島県美馬市美馬町境目39-10、電話は0883-55-2002(受付9:00〜17:00)。

  • チェックイン/アウト:宿泊はIN 14:00 / OUT 11:00。デイは10:00〜16:00が目安(電源なしサイト利用)。参照:
    施設紹介
  • 衛生・入浴:センターハウスに大きな浴槽(有料)、サニタリー棟は24時間コインシャワー&コインランドリー。この“風呂×夜シャワーOK”は家族連れにもソロにも相当ありがたい。
    公式
  • 売店の実用性:薪・炭・基本食材・お菓子、さらに電子レンジ/ポットが自由に使える。設営後の温補給がすぐできるの、現場目線で最高。
    公式

サイト別・実用スペックと「ここが刺さる」

■ 電源付きオートサイト(区画サイト)
電源:20A、区画に車1台乗り入れ可。炊事棟はお湯が出る。
ペットOK(常時リード必須/屋根のある施設内は不可)。
・僕の鉄板は設営→売店で氷→夕方に浴槽→夜は焚き火の動線。動きやすい導線が組めるのがプロ目線で高評価。
公式

■ 電源なしサイト(広場・デイ兼用)
区画サイズ:10m×10mでロープ仕切り。デイ利用は10:00〜16:00
・ファミリーのタープ+2ルーム+焚き火エリアでも余裕。写真・映像の撮影にも向く広さ。
公式

■ キャンピングカーサイト
電源:30A+サイト内に専用水道
・車中装備の充電と給水が一気に片付く。遠征勢・撮影隊はここ一択。
公式

■ コテージ(5名仕様/最大7名)
・キッチン家電・食器・寝具が揃ってIN 14:00 / OUT 11:00
ペット不可(車内・屋外での係留も不可)なので、愛犬連れは区画サイトを選ぼう。
公式

料金は「施設維持費+サイト料」。現実解を数字で把握

支払いは施設維持費(大人830円/小人410円)+サイト料の合計。区画サイトは3,650円、キャンピングカー6,280円、広場サイト1,030円(デイは510円)。冬の平日は季節料金(施設維持費660円/320円、サイト料も割安)が効いてくるから、「静かにギア検証」派は冬平日が狙い目。料金はすべて公式の
「料金案内」に明示。

僕の“推しポイント”3つ(プロ視点の当事者感)

  1. 熱源&衛生が強い:薪販売+お湯の出る炊事棟+大浴槽+24hシャワー。寒暖差が出やすい吉野川沿いでも快適を維持できる。
  2. 撮れ高が高い:10m四方の広場サイトはレイアウト自由度が高く、レビュー撮影やレシピ撮りが捗る。ブログ/YouTube勢にも推し
  3. ペット同伴の線引きが明快:区画サイトOK・屋根付き施設はNG・コテージ不可。トラブルを生みにくい運用設計が好印象。

■ 基本情報:四国三郎の郷 公式サイト
施設紹介
料金案内
〒771-2107 徳島県美馬市美馬町境目39-10 / TEL 0883-55-2002(受付 9:00〜17:00)

FAQ|風間 陸に聞く「四国三郎の郷」ここが気になる

Q. 区画の“電源付きオートサイト”って、実際どう?

A. 使い勝手めちゃくちゃ良い。20A電源だから、電気毛布+LED+湯沸かし程度なら余裕。炊事棟はお湯が出るので冬場の洗い物も苦じゃない。ペットはリード必須でOK(屋根付き施設はNG)。公式の仕様は
施設紹介参照。

Q. 電源なしサイトは広い?ファミリーいける?

A. 10m×10mのロープ仕切り。2ルーム+タープ+焚き火エリアでもゆとり。デイは10:00〜16:00でサクッと“外遊びデビュー”にも最適。
公式

Q. お風呂・シャワー事情、子連れで困らない?

A. 困らない。センターハウスに大きな浴槽(大人310円/小人150円)、サニタリー棟は24hコインシャワー(5分100円)コインランドリー(洗200円/乾100円)。冷えた夜でも機嫌を保てるのが強い。出典:
料金案内
施設紹介

Q. 予約の“勝ち筋”を教えて。いつから取れる?

A. 宿泊は利用日の3か月前の月初(1日 9:00)から。オンラインは24時間、電話は9:00〜17:00。土日・イベント日は早い者勝ちだから、月初カレンダーで狙い撃ちが基本。
公式:予約について

Q. ペット連れのルール、ざっくり教えて!

A. 区画サイト&広場サイト&キャンピングカーサイトはOK(リード必須/屋根のある施設には入れない)コテージは不可(車内・屋外係留もNG)。ここは線引きが明快でトラブルになりにくい。
施設紹介

Q. 売店、どこまで頼れる?忘れ物が心配…

A. 薪・炭・軽食材・お菓子は場内ショップで確保できるし、電子レンジ/ポットも自由使用OK。レンタルはテント1,560円/タープ510円/チェア200円ほか多数。緊急時の“穴埋め”がしやすい。
レンタル料金(公式)

Q. コスパどう?家族4人で区画サイトならいくらくらい?

A. ざっくりサイト料3,650円+施設維持費(大人830×2+小人410×2)約6,130円。冬の平日なら季節料金でさらに下がる(維持費660/320、サイト料も割安)。
料金案内

Q. 初心者はどの区画が安心?

A. 炊事棟とトイレ棟に近い区画を選ぶと動線が楽。子どもが寝てからの後片付けもスムーズ。夜は浴槽→就寝→朝シャワーの運用が僕の安定パターン。
場内設備

Q. キャンピングカー勢の“刺さる点”は?

A. 30A電源+サイト内水道。給電と給水が同時に片付くので、撮影・車中泊旅・ロングステイ勢は作業効率が段違い。
キャンピングカーサイト(公式)


ノアソビサミットとは?|四国発“遊びの文化”を発信するアウトドアイベント

まず結論:ノアソビサミットは「展示会」じゃない、“ガチな現場”だ。僕はここで1日ガッツリ回して、ギアを実戦投入して、メーカーの中の人と火の前で本音をぶつけた。結果、メディア目線でもユーザー目線でも「今年いちばん会話が濃いイベント」だと断言できる。

2025年の開催は12月6日(土)10:00–16:00/7日(日)9:00–15:00。会場は徳島県・四国三郎の郷。
入場は無料、キャンプインは別途エントリー制(有料)。詳細と最新アナウンスは
四国三郎の郷 公式「ノアソビサミット開催」
主催ABENTEUERの告知
公式Instagramで随時更新される。

ここが“実戦”な理由(僕が現地でやったこと)

  • 焚き火台の実火テスト:ブース横の実演スペースで二次燃焼の立ち上がりと灰落ちを直確認。スタッフが空気孔の設計意図や撤収時の熱管理まで説明。机上じゃ分からない手触りがある。
  • テントの立て比べ:実寸を張ってくれるから、前室の有効奥行き・ポールの剛性・スカートの泥はねまで体感。風が少し出た午後にガイラインの角度を見せてもらえたのが最高。
  • クッカー&ストーブの時短検証:同容量で沸騰到達時間・燃料消費を並行比較。レビュー記事のエビデンスとしても使えるレベルの情報密度。
  • キッズ向けワークショップ:子どもが火起こし・フェザースティックに夢中。親は横でギアを試せるから家族の満足度が上がる動線設計がうまい。
  • 焚き火ラウンジで“本音”収集:夕方〜夜は来場者と出展者が肩書ゼロで焚き火を囲む時間。使い倒した後のリアルな不満点まで出てくるから、ここが一番おいしい。

国内外イベントと比較して感じた“ノアソビ流”の強み

  1. 距離が近い:Overland EXPO的な大型フェスよりも、売り手とユーザーの距離が物理的にも心理的にも近い。質問が刺さると、その場で実演に発展する率が高い。
  2. 検証に向く導線:四国三郎の郷の炊事・動線・場内の平坦性が効いてて、回遊しやすい。広場で張り比べ→火→食→談義がスムーズ。
  3. ローカル×ギアの混ざり方:地元食材やクラフトの出店が、ギア選びの“余白”になっている。「暮らしとしてのアウトドア」の絵が自然に立ち上がる。

キャンプインの現実的な中身と費用感

キャンプインはエントリー制・有料で、参加費用の目安や申込要領は主催の案内にまとまっている(募集要項と期日は毎年変動するので最新を要確認)。
今年のアナウンスはABENTEUERの告知をチェック。会場側の通常宿泊料金は
四国三郎の郷「料金案内」コテージ/区画/広場/キャンピングカーの価格と季節料金の設定が明記されている。

要するに、ここは“買う前に失敗しないための場所”だ。カタログで迷うくらいなら、ノアソビで手と身体に訊く。僕はそうやって、今年の焚き火台とクッカーを決めた。次はあなたの番。

■ 公式リンク:四国三郎の郷|ノアソビサミット開催
ABENTEUER|開催告知&キャンプイン案内
ノアソビサミット公式Instagram

FAQ|風間 陸に聞く「ノアソビサミット」ぜんぶ本音で回答

Q. 初参加でも浮かない?やること多すぎて不安…。

A. 大丈夫。入口でマップ→気になるテントの“実張り”を最初にチェック→焚き火台は夕方に実演を見て決める、この3ステップで回せばOK。子連れは午前にキッズWS、午後にギアが鉄板。最新の開催情報は
会場公式
公式Instagramで当日まで追えば迷子にならない。

Q. 買う予定がなくても楽しめる?

A. 余裕で楽しめる。僕はクッカーの火入れ比較・ストーブの燃焼音・テントの出入り動線を体験だけしてメモることも多い。“買わずに判断する練習”の場として最高。入場は無料だよ(キャンプインは有料エントリー制)。
主催告知

Q. キャンプインの“リアルな準備物”を教えて。

A. 夜は冷えるから防風アウター+ニット帽+指先が利く手袋は必携。サイトは電源あり/なしが選べる会場なので、電気毛布派は延長コードと分岐タップを。燃料は混雑前に確保、ゴミ袋は多めに。エントリー要領は年ごとに変わるので
ABENTEUERのエントリー告知を直でチェック。

Q. 子ども受けはどう?飽きない?

A. 飽きにくい。体験ブースが“手を動かす系”だから、火起こしやクラフトにハマる子が多い。親はその横でギア相談。動線がコンパクトだから迷子になりにくいのも助かる。

Q. どの時間帯が“刺さる”?撮影もしたい。

A. 昼は張り比べ・サイズ感チェック、夕方は焚き火台やランタンの実演、夜は本音トーク。撮影狙いなら午前の逆光&夕方の斜光が鉄板。会場の料金や季節料金は
料金案内を見て、ついでに平日シフトの検討もおすすめ(場が空いて検証が捗る)。


体験レポート①|昼のノアソビサミットで出会った“人とギア”

会場に入ってまずやったのは、「実張りテントの前室チェック→焚き火台の実火テスト→クッカーの沸騰比較」の3連コンボ。これ、僕のイベント回遊の勝ちパターン。カタログで迷走しがちな要素を、その場で手と体に聞いて決めるやり方だ。

ノアソビサミットの会場は徳島県の高規格キャンプ場「四国三郎の郷」。
会場公式の開催案内
主催ABENTEUERの告知が最新情報の根拠。
フィールドの使いやすさは、施設紹介を見てもらうとわかるけど、炊事や導線がよく、比較検証が捗るのがこのイベントの強みだ。

テント:5分で決める「前室・寝室・設営性」チェックリスト

  • 前室の有効奥行き:チェアに座って脚を伸ばせるか+クーラーBOXが扉干渉しないかを実寸で確認。入口の傾きやポール位置で体感差が大きい。
  • 寝室サイズ:コットを置いてサイドの余白(手のひら1枚分=約8cm)が取れるか。夜間の着替え・荷物置きの余白は快適度を決める。
  • 設営性:メーカーの人に「風が出た日どう張るか」を聞いて、実際にガイライン角度を見せてもらう。ここでポール剛性とスリーブ摩擦の差がわかる。

焚き火台:実火テストでしか分からない3要素

  • 二次燃焼の立ち上がり:着火後の白煙→透明炎までの時間。空気孔の配置で差が出る。実演スペースで同薪種で比較すると一目瞭然。
  • 灰落ち&撤収速度:火消壺に落とす前に火床の掃き出しがどれだけ楽か。片付け時間=次のコンテンツに回せる時間。
  • 耐荷重と重心:ダッチオーブンを載せて揺れ・たわみをチェック。実戦の“鍋のかけ方”はブース担当者に聞くと裏技が出てくる。

クッカー&バーナー:10分で“使い勝手”を見切る

  • 湯沸かしの到達時間:同容量・同燃料でスタート。毎回の1分短縮は累計で大差になる。火力よりも鍋底の拡散性が効くケース多し。
  • 五徳の安定性:軽量クッカー+満水で手首ひねりテスト。吹きこぼし時にリカバリーしやすいかで安全性が変わる。
  • 持ち手・フタ摘みの熱伝導:素手で触れる時間の限界を体で計る。ここ、家庭じゃ試しにくいから現地で必ずチェック。

親子・ソロ、それぞれの“刺さる回り方”

  • 親子:午前はキッズ向けの火起こし・クラフトを先に。子どもが夢中の間に、親は隣のブースでギア相談→昼食→午後はテントの前室でお昼寝テストが平和。
  • ソロ:午前に張り比べ&沸騰比較で理性の判断、午後は焚き火台の“煙量・炎の表情”鑑賞で感性の判断。最後に価格と収納サイズを現物で握る。

ぶっちゃけ、ここに来れば「買って失敗した」をほぼゼロにできる。僕はこの日、候補の焚き火台を2台まで絞った。決め手は撤収の所要時間と灰の扱いやすさ。つまり、使用の瞬発力より運用の総合点で選んだわけだ。

■ 最新情報の根拠:四国三郎の郷|ノアソビサミット開催
ABENTEUER|開催告知
四国三郎の郷|施設紹介

FAQ|風間 陸に聞く「昼の人とギア」攻略Q&A

Q. どの順番で回れば“判断ミス”が減る?

A. 僕の鉄板は①テント実張り→②焚き火台の実火→③クッカー沸騰比較→④店頭価格と収納サイズ確認。理由は、設営・燃焼・調理の順に体力消費が少ないから。午前にサイズ感、午後に火の表情で決めると後悔しない。

Q. 前室の“使える/使えない”って、どこで決めてる?

A. 椅子を置いて脚を投げてみる+クーラーBOXを置いて扉干渉チェック。あと雨天時の動線(靴→手洗い→調理→就寝)がスムーズかをイメトレ。これで半分は決まる。

Q. 焚き火台は何を見て買うのが正解?

A. 炎のキレイさも大事だけど、僕は撤収にかかる合計時間を重視。灰落ちの良さ・火床の掃き出しやすさ・パーツ点数の少なさで選ぶと、使う回数が増える=満足度が跳ね上がる。

Q. クッカーとバーナー、短時間で見切るコツある?

A. 同容量で同時スタートして沸騰到達時間を見つつ、フタ摘みの熱さ・持ち手のぐらつき・五徳の安定をセットでチェック。「数字+手触り」の両輪で判断すると失敗が少ない。

Q. 子ども連れで混雑が不安…どの時間帯が平和?

A. 午前の早い時間にキッズWS→昼食→午後は外遊び&大人はギア相談がスムーズ。会場の基本案内は
会場公式が確実。直前の混雑傾向は
公式Instagramを見るのがおすすめ。

Q. 結局、買った?それとも見送った?理由は?

A. 焚き火台は灰落ちが良く撤収5分短縮できたモデルに決定。テントは前室での動線が窮屈だったので一旦見送り。「帰宅後に使いたくなるか」が僕の最終判断軸。

Q. 公式の根拠リンクも置いといて!

A. どうぞ:四国三郎の郷|開催案内
ABENTEUER|主催告知
四国三郎の郷|施設紹介

体験レポート②|夜の焚き火と音楽に包まれる“アウトドアの未来”

夕方5時。太陽が山の稜線に沈み、風の温度が一段階下がる。
ノアソビサミットの夜は、ここからが“本番”だ。昼の喧騒がゆっくりと解けて、焚き火の音が主役に変わる瞬間——この時間を味わいたくて、僕は毎年ここに通っている。

サイトのあちこちで火が上がり、子どもがマシュマロを焼いている。隣のテントからはギターのアルペジオ。焚き火の前ではメーカーの開発者とベテランキャンパーが、ギア談義を熱く交わしていた。
「この焚き火台、風が抜けても火力落ちないんですよ」——そう言って火床を叩くスタッフの手つきが職人そのもの。
僕はその炎の揺れを見ながら、「これが本当のフィールドテストだな」と思った。

夜のプログラムは、焚き火ナイトセッション・音楽ライブ・ギアトークセッションが中心。
ABENTEUER主催の公式発表でも、夜の焚き火コンテンツを目玉として告知している。
ステージがあるわけではなく、各エリアに配置された“焚き火ラウンジ”がライブスペースになり、音と炎と笑いが交差する。これが都会のフェスにはない「人と火が対話する時間」だ。

実際に夜を歩いてみて気づいた“体温のあるアウトドア文化”

僕はランタンを片手に、サイトの通路を一周した。焚き火の数は50を超えていたと思う。どの炎にも小さなストーリーがある。
ソロキャンパーが無言で薪を割り、火を見つめている。親子が手をつないでマシュマロを焼き、初対面のキャンパー同士が焚き火を分け合っている。
誰もがスマホを置き、火を中心に“同じ時間”を過ごしていた。

僕は長年、キャンプ文化の変遷を取材してきたけれど、ここまで「火」を媒介にしたコミュニティが自然に機能しているイベントは珍しい。
商業的な演出が少ない分、来場者同士の自発的な関係性が生まれる。
つまり、焚き火=共通言語になっているのだ。火を囲めば年齢も肩書も関係ない。
これは“アウトドアの未来”という言葉が、スローガンではなく実際に起きている現象として見える瞬間だった。

ちなみに、会場の「四国三郎の郷」は夜がすばらしい。照明が控えめで、星が驚くほど近い。夜間の導線もしっかり整備されていて、施設紹介にもある通り、サニタリー棟や炊事棟は24時間利用可。
夜の冷え込みはあるが、お湯の出る炊事場・大浴場・24hコインシャワーが完備されているため、寒暖差に疲れにくい。現地運営が“夜の安全”をわかっているのが強い。

夜9時過ぎ、ふと見上げると空に無数の星。
「これ、電気消した方が星が見えるんですよ」
隣のブースの人がそう言って、自分のランタンを消した。周りも続く。暗闇と炎だけの世界。
その瞬間、会場全体がひとつの生き物みたいに呼吸を始めた。
そして僕は思った。——“火を囲むこと”は、もはや趣味じゃなく、人間の原点なんだと。

夜イベントとしての完成度(安全・快適・文化性)

  • 安全設計:通路は明るすぎず暗すぎず。場内照明+各サイトのランタンが自然な明るさをつくる。
  • 音楽の距離感:アコースティック中心で、音が焚き火のリズムと干渉しない。人の声と火の音が共存できる設計。
  • 寒暖対応:炊事棟のお湯・コインシャワーが深夜も稼働。冷えきった体を戻す導線が確保されている。

ノアソビサミットの夜は、単なる余興じゃない。
「火を囲む=人をつなぐ」という原始的な体験を、現代のフィールドで再現している。
僕はここで、ギアの先にある“人間の温度”を確かに感じた。
そしてその炎は、きっとまた来年も、誰かの心を温める。

■ 情報ソース:
四国三郎の郷|ノアソビサミット開催案内
ABENTEUER|主催告知ページ
四国三郎の郷|施設紹介(夜間利用情報)

FAQ|風間 陸に聞く「夜のノアソビサミット」リアル体験Q&A

Q. 夜って冷えますか?どのくらいの装備が必要?

A. 冬の徳島・吉野川沿いは夜間5〜8℃まで下がる。
僕はメリノウール中厚+フリース+防風シェルでちょうどいい。
手袋・ニット帽・ネックゲイターも必須。会場の炊事棟と大浴場はお湯が出るから、暖を取るタイミングを作れるのが救い。
(参考:公式施設案内)

Q. 夜の音楽ってうるさくない?眠れますか?

A. 大丈夫。音楽ブースはメイン導線から少し離れてて、アコースティック中心
焚き火の音と溶け合う感じで、むしろ心地いい。消灯時間も運営がきっちり管理してる。
(主催案内)

Q. 夜でも安全に動けます?トイレや通路は暗くない?

A. 全く問題なし。場内の照明+各サイトのランタンで“明るすぎず暗すぎず”。
トイレ・炊事棟は24時間利用可で、夜中でも安心。LEDヘッドライトは持っておくと便利。
(公式施設紹介)

Q. 夜のおすすめギアってあります?

A. 僕の推しは遮光リフレクター付きランタン+焚き火用ウィンドスクリーン
明るさを“点”じゃなく“面”で演出できるから、写真も映えるし周囲を邪魔しない。
火を囲む人の顔を照らす柔らかい光をつくれるギアがベスト。

Q. ファミリーや女性でも夜参加しやすいですか?

A. 安全面・設備面はかなり整ってる。スタッフ常駐・照明あり・トイレ清潔。
子連れでも安心して夜焚き火ができるイベントは正直レア。
もし寒さが心配なら、コテージ泊(公式)も選択肢に入れてほしい。

Q. 結局、“夜のノアソビ”で一番良かった瞬間は?

A. 焚き火の明かりが全部消えて、星空と炭の赤だけが残った瞬間。
隣の人が「来年またここで会いましょう」って言ってくれて、笑ってうなずいた。
その時、僕は心の中で「火を囲む文化は、ちゃんと次の世代に繋がってる」と思った。

アウトドアは“遊び”から“暮らし”へ——四国が見せた新しい形

ノアソビサミットの会場を歩きながら、ふと思った。
「キャンプって、もう“特別な非日常”じゃないな」と。
炊事場では地元の食材を使った料理を作る人がいて、コーヒーを淹れるブースでは焙煎士が豆の話をしている。
この空気感、まるで「暮らしの延長線にあるアウトドア」だ。

僕はこれまで10年以上、全国のキャンプ場と地域イベントを取材してきた。
でも、四国三郎の郷で感じた“暮らしのアウトドア”は、どこよりも自然だった。
アウトドア=ライフスタイルという考え方が、言葉ではなく行動として根付いている。
その中心にあるのが、「地元発信のカルチャーづくり」だ。

ノアソビサミットの主催であるABENTEUERは、アウトドアを通じた地域共創を掲げている。
公式サイトでも「自然と人、地域と人がつながる“ノアソビ文化”の発信」をミッションに掲げ、地元自治体やローカルメーカーとのコラボを継続中。
実際、会場では地元木材を使ったギアや、徳島の食材を使ったフードブースが並び、地域の資源を“遊び”として再編集していた。
これが、四国が見せた新しいアウトドアの形だ。

四国が今、静かに発信している“アウトドア文化の自立”

四国は、観光地としての派手さはない。けれど、そのぶん現地の人の暮らしと自然の距離が近い。
それがキャンプ文化にリアリティを与えている。
愛媛・徳島・高知・香川、それぞれが「地産×ギア」「職人×キャンパー」の関係を深めていて、僕が感じるのは「商売」ではなく「共創」の匂いだ。

  • 徳島:木工・藍染などのクラフトがギアに転用されている(例:地元職人によるウッドテーブルや染めランタンケース)。
  • 愛媛:柑橘材の廃材を使った焚き火着火剤や、アウトドア用の柑橘アロマ製品。
  • 高知:仁淀ブルーをモチーフにしたブランド「Niyodo Outdoor」が登場。川と暮らしの融合を発信。
  • 香川:瀬戸内の風を生かしたミニマルキャンプスタイルが人気。

これらの動きは、単なる地域振興じゃない。
僕の見立てでは、「日本型アウトドア文化」の転換点だ。
欧米のように自然を征服するのではなく、“自然と調和する暮らし”を実践する方向へ進んでいる。
つまり、四国は「遊びの文化」から「生き方の文化」へと進化する最前線に立っている。

実際、徳島県や愛媛県では、アウトドアツーリズム推進事業(愛媛県公式)や、「四国アウトドア構想」(徳島県)といった施策が進行中。
地域の自然資源を「生活体験」として再構築する動きが、行政レベルでも支えられている。
ノアソビサミットは、その“実践の場”としてリアルに機能しているのだ。

“地元とキャンパーがつくる文化”こそ、次の10年の主役

僕が考える「アウトドアの未来」は、ブランド主導ではなくローカル主導だ。
現場の人が持っている知恵と、キャンパーが持つ実践力が交わることで、道具も食も文化もアップデートされる。
たとえば、地元材を使った焚き火台がキャンパーの手でSNSに拡散され、そこから次の開発者が生まれる。
そんな“循環型カルチャー”が、ここ四国ではすでに始まっている。

四国のような地域発のイベントが増えるほど、アウトドアは“モノ消費”から“体験・共感の文化”へと進化していく。
ノアソビサミットの焚き火を囲んでいると、誰もが“発信者”になっていた。
その光景こそ、僕が見た「アウトドアの未来」だった。

■ 情報ソース:
ABENTEUER公式サイト
四国三郎の郷|ノアソビサミット案内
愛媛県公式:アウトドアライフ推進ページ
徳島県公式:「四国アウトドア構想」

FAQ|風間 陸に聞く「アウトドア文化と地方発信」

Q. なんで四国が“アウトドアの未来”って言われてるの?

A. 理由はシンプル。「自然と人が近い」+「地域の職人が関わってる」から。
観光地じゃなく、“暮らしてる人の延長で遊ぶ”スタイルが根付いてる。
ノアソビサミットはまさにその象徴で、ABENTEUER公式も「地域と遊びをつなぐ文化創出」を掲げている。

Q. 企業やメーカーじゃなく、地域が主導してるって本当?

A. 本当。四国三郎の郷のイベント運営も、地元自治体や職人が関わってる。
会場公式を見てもわかるけど、地域密着の姿勢が強い。
出展ブランドの多くも、全国規模じゃなく“現地で育ったギア屋”が多いのが特徴。

Q. 四国発のアウトドアブランドってどんなのがある?

A. 例えば、徳島の木工職人チームが作る「WOOD VILLAGE」の折り畳みテーブル。
愛媛では「ONO*キャンプギア」の柑橘ウッド着火剤が有名。
高知は「NIYODO OUTDOOR」が川カルチャーを発信中。
ローカルブランドが“地産材×遊び”で全国に届く時代になった。

Q. 行政や地域がアウトドアを支援してるって本当?

A. うん、しっかり動いてる。
愛媛県ではアウトドアツーリズム推進事業が始まってて、徳島県も四国アウトドア構想を発表。
地方が「自然資源=地域産業」に変えていく流れが本格化してる。

Q. 結局、何が一番印象に残った?

A. “暮らしの中にアウトドアがある”っていう感覚。
誰かが言った「週末の遊び」じゃなく、「毎日の選択肢」。
焚き火も、食も、会話も、ぜんぶ日常に溶けてた。
僕にとって、それが「アウトドアの未来」の正体だった。

四国三郎の郷で感じた「人と自然の距離」

ここは“自然ガチ勢”にも“初キャンプ勢”にも刺さる。理由はシンプルで、自然に近いのに、置き去りにされないから。
僕は昼に検証撮影、夕方に焚き火、夜にレビュー執筆というハード回しをよくやるけど、四国三郎の郷なら全部やり切れる。自然の密度と、運営・設備の手当がちょうどいい。

サイトやサニタリー、大浴場、売店、レンタルなどの基本は公式の
「施設紹介」
「料金案内」が一番確実。
住所や電話はトップページに明記(四国三郎の郷 公式)。

僕が「距離がうまい」と感じる3ポイント

  1. 音:吉野川の流れと風の抜けがはっきり聞こえるのに、サイト間の騒音は制御されている。生活音は届くが、ストレスは届かない絶妙ライン。
  2. 光:場内照明は必要最低限。夜は星+ランタン+焚き火で成立する。撮影勢にもありがたい“暗すぎない暗さ”。
  3. 導線:炊事→サイト→焚き火→浴場の回遊がスムーズ。お湯の出る炊事棟24hシャワーがあるだけで、寒暖差の疲労が激減。

使い倒して見えた「現場の快適値」

  • 広場サイト(電源なし)10m×10m:タープ(L)+2ルーム+焚き火エリア+撮影卓でまだ余裕。ペグの刺さりは中硬度で素直。反射板や風防の設置も楽。
  • オートサイト(電源20A):電気毛布2枚+LED+ケトル同時運用でアンペア的に余裕。延長コード5mがあると動線がきれい。
  • キャンピングカーサイト(30A+水道):給電・給水がサイト内で完結。撮影取材や長尺滞在のタイムロス削減に直結。
  • 浴場+シャワー運用:焚き火→浴場(短時間で芯から温まる)→就寝→朝シャワーのルーティンが組める。冷え疲れの翌朝ダルさが消える。

「自然に近い=責任も近い」ミニガイド(僕の現場ルール)

  • 風読み:夕方に山から谷へ風が返る。タープ角度は低めスタート→夜に再調整すると安心。
  • 焚き火の灰:翌朝の完全消火→分別が基本。火床の掃き出しやすい台を選んで、撤収時間を5分削減。
  • ライト:就寝時間帯は眩しい直射を避けるリフレクター付きで。星見勢と共存できる。
  • 野生生物:食品は密閉+就寝前に片付け。夜間のサイト放置はトラブルのもと。

ファミリー&ソロ:現実解のタイムテーブル

ファミリー:到着→設営→早め夕食→風呂→焚き火30分→消灯。朝は子どもが起きる前にコーヒーと火起こし、が平和。
ソロ:設営→明るいうちにレビュー撮影→日没後は火の前で“静かな時間”→軽く温浴→22時就寝。翌朝は広場サイトで新レイアウト検証が最高。

僕にとっての「距離がいい」は、自然の濃さを丸呑みしつつ、疲れや不安は最小化できること。
四国三郎の郷は、まさにその“最適解”に近い。だからこそ、初心者に薦めやすく、ベテランはリピートする。

■ 公式情報:四国三郎の郷 公式
施設紹介
料金・レンタル

FAQ|風間 陸に聞く「四国三郎の郷は、どこがちょうどいいの?」

Q. 初心者でも“自然を感じつつ怖くない”って本当?

A. 本当。音と光は自然寄りなのに、お湯の出る炊事棟24hシャワー、さらに大浴場で体力が戻せる。困ったら管理棟に頼れる。公式の設備はこちら:
施設紹介

Q. どのサイトが“自然濃度”高め?写真も撮りたい。

A. 広場サイト(電源なし)が一番“自然寄り”。10m×10mで自由度が高く、撮影機材も展開しやすい。電源が必要ならオートサイトへ。仕様は:
施設紹介

Q. 夜の冷え、どれくらい対策すれば安心?

A. 冬〜春は夜間5〜8℃まで下がることがある。メリノ中厚+フリース+防風シェルで快適。電源サイトなら電気毛布がラク。浴場は有料・シャワーは24h(詳細は
公式)。

Q. マナーやルールで気をつけることは?

A. 静粛時間・直火禁止・灰の後始末・ペットは常時リードの4点。ゴミは分別、夜間は強光を上向きにしない。困ったら迷わず管理棟。公式ガイドは:
四国三郎の郷 公式

Q. ソロとファミリー、どっち向き?

A. 両方いける。ソロは静かな夜と検証のしやすさが刺さる。ファミリーは導線+温浴+売店でストレスが少ない。レンタルも充実(料金は
料金案内)。

Q. 予約のコツは?

A. 土日とイベント日は埋まりやすいから、月初9:00の予約オープンを狙うのが定石。平日や冬の季節料金は静かで快適。詳細:
料金・予約案内

次に訪れる人へ|四国三郎の郷キャンプの楽しみ方ガイド

ここは「自然ガチ勢」も「初キャンプ」も満足できる場所。僕(風間 陸)は取材とプライベートを合わせて何度も来ているけど、毎回「回しやすい」のが最大の魅力。
まずは公式の基本情報を押さえよう:四国三郎の郷 公式施設紹介料金・レンタル。最新イベントがある時は 会場ニュースABENTEUER もチェック。

モデルコース(1泊2日)|「無理しないのに満足度MAX」動線

ファミリー向け(マイカー・区画オートサイト/電源20A想定)

  1. Day1 12:30 到着〜チェックイン:管理棟で受付→場内マップ確認→子どもは売店で“最初のテンション上げ”。施設案内
  2. 13:00 設営:先にタープ→テント→寝床。風が読みにくい日はタープ低めスタート。延長コード5mで電源動線が綺麗。
  3. 14:30 遅めランチ:簡単メニュー(ホットサンド+スープ)で体力温存。
  4. 15:30 場内さんぽ&遊具:広場で外遊び→親は交代で炊事・夕食準備。
  5. 17:30 夕食→焚き火30〜60分:燃料は早めに確保。子どもはマシュマロで満足度跳ね上がり。
  6. 19:30 大浴場orシャワー:冷え切る前に温浴→就寝ルーティンが平和。入浴設備
  7. Day2 06:30 朝の静けさを味わう:親はコーヒー、子どもはパン+ヨーグルトの時短朝食。
  8. 08:30 撮影&片付け:サイト周りのゴミ・灰は完全消火&分別。公式ガイド
  9. 10:30 チェックアウト準備:忘れ物(ペグ・子ども帽子・ゴミ袋)再確認→撤収。

ソロ向け(広場サイト/電源なし10m×10m想定)

  1. Day1 13:00 IN:静かな端区画を選定→タープ低張り→軽量幕をテンポ良く設営。
  2. 14:00 検証タイム:ギア撮影・火入れ・レシピ試作。“やりたいことを3つ”だけに絞ると満足度が上がる。
  3. 16:30 焚き火準備:焚き付け→薪割り→火床の角度調整。灰受けや火消壺の動線を先に決めておく。
  4. 19:00 簡単飯:鍋一つ料理(パスタ/リゾット/湯豆腐)。撤収を見据えた“汚れないレシピ”が楽。
  5. Day2 06:00 朝焼けタイム:火の残りを活かしてコーヒー→静かな撤収→朝シャワーで切り替え。

サイト別「装備の現実解」|迷ったらここから

  • 電源付きオートサイト(20A):電気毛布・LED・ケトル運用に余裕。延長コード5m+分岐タップ、養生テープでケーブルの躓き防止。仕様
  • 広場サイト(10m×10m):レイアウト自由度が高く、写真や検証向き。ペグは中硬度に刺さるタイプ(28〜30cm)を基本に。
  • キャンピングカーサイト(30A+水道):給電・給水がサイト内完結。長尺ステイ・撮影隊はここが最適解。仕様
  • コテージ:家電・食器・寝具が揃う“ラク旅”選択肢。ペット不可なので愛犬連れは区画サイトへ。詳細

季節・天候で“やること”は変える

  • 寒い時期:メリノ中厚+フリース+防風シェル。手先が動く薄手グローブ。就寝はインナー+断熱(マット&ブランケット)。
  • 雨予報:到着直後にタープ先張り。水はけ確保のため傾斜を作る。濡れ物は朝イチで乾かす前提に。
  • 風:夕方に風向きが返ることあり。ガイライン角度は低め→夜に調整。焚き火は風下へ、火の粉対策を。

マナー&安全|“気持ちよく遊ぶ”ための最小ルール

  • 直火不可・灰は完全消火→分別:火床の掃き出しやすい焚き火台を選ぶと撤収5分短縮。
  • 静粛時間:夜間は音量と光量を落とす。リフレクターで光の方向をコントロール。
  • ペット:リード必須、屋根付き施設は不可。コテージはペット不可。施設ルール

総じて、四国三郎の郷は「自然濃度」と「運営の安心感」のバランスが優秀。初回はモデルコース通りに動けば“勝ち筋”が作れる。二回目以降は、やりたいテーマを一つ決めて、広場サイトでじっくり遊ぶのが僕のおすすめ。

■ 公式リンク:四国三郎の郷 公式施設紹介料金・レンタル会場ニュース

チェックリスト|四国三郎の郷 キャンプ持ち物(風間 陸版)

  • 必携:身分証/現金・キャッシュレス/保険証/モバイルバッテリー/ゴミ袋(多め)/救急セット
  • 設営:テント/タープ(先張り)/ペグ(28〜30cm中心)/ハンマー/ガイライン/延長コード5m+分岐タップ(電源サイト)
  • 寝具:マット(断熱重視)/寝袋(快適温度を意識)/ブランケット
  • 火・調理:焚き火台/火ばさみ/着火材/耐熱グローブ/バーナー/燃料/クッカー/ケトル/カトラリー
  • 衛生:ウェットティッシュ/キッチンペーパー/食器用スポンジ&洗剤(環境配慮)/歯ブラシ/タオル
  • 衣類:メリノ中厚レイヤー/フリース/防風シェル/ニット帽・手袋・ネックゲイター(寒期)
  • 照明:ヘッドライト(各人)/ランタン(遮光リフレクター)/予備電池
  • 子連れ:着替え多め/簡単おやつ/雨具/ホッカイロ
  • 撮影勢:三脚/予備バッテリー/レンズクロス/風音対策のマイクスポンジ

FAQ|風間 陸に聞く「初めての四国三郎の郷、これさえ知ればOK」

Q. 予約のベストタイミングは?

A. 週末・イベント日は超人気。まずは月初9:00の予約開始を狙うのがセオリー。空いてるなら平日か季節料金期間が快適でコスパ良。根拠は
料金・予約案内(公式)

Q. 初心者はどのサイトを選べばいい?

A. 迷ったら電源付きオートサイト。動線が短く、炊事・トイレが近い区画を選ぶと安心。仕様は
施設紹介

Q. 夜の冷え対策、最低限は?

A. レイヤリング(メリノ→フリース→防風シェル)+ホットドリンク。電源サイトなら電気毛布+延長コードで快適性が跳ね上がる。温浴設備は
こちら(公式)

Q. ペット関連のルールは?

A. サイトはリード必須、屋根付き施設は入れない。コテージは不可。詳細は
公式ルール

Q. 失敗しない撤収のコツを一つだけ。

A. 朝イチで濡れ物を全部外に出して乾燥→箱に封じる。焚き火は完全消火→灰分別を先に。最後に幕体を畳むと戻ってからの後処理が“秒”で終わる。

Q. 公式情報はどこを見れば安心?

A. 迷ったらここだけ押さえればOK:トップ
施設
料金・レンタル。イベント開催時は
会場ニュース
ABENTEUER をチェック。

まとめ|“火を囲む時間”が、僕らの明日を変える

四国三郎の郷で開かれたノアソビサミットは、僕の中で「展示会」でも「フェス」でもなくなった。
ここは、ギアを“使って”判断し、人と“話して”学び、火を“囲んで”つながる場だ。
しかも、会場はお湯の出る炊事棟、24hシャワー、大浴場、整ったサイト(電源あり/なし/キャンピングカー/コテージ)まで揃っている。
初心者が安心して試せて、ベテランは検証がはかどる。僕が“回し切れる”と断言する理由はそこにある。

昼は実張り・実火・実調理でギアを見極め、夜は焚き火と音で人と文化に触れる。
その循環の中で、「遊び」から「暮らし」へアウトドアがスライドしていくのを、僕は目の前で見た。
そして確信した。——アウトドアの未来は、最新スペックではなく、人と人の温度でできている

次にこのページを閉じたら、まずは公式で日程と空き状況をチェックしてほしい。
最新情報は会場と主催がもっとも確実だ。
四国三郎の郷|ノアソビサミット開催案内
会場トップ
ABENTEUER(主催)
予定が合うなら、迷わず行こう。火の前で会おう。そこでまた、次の物語が始まる。

風間 陸(アウトドアライター|キャンプギア評論家)より

次の一歩|今すぐやること3つ

  1. 開催と空き状況を確認:四国三郎の郷|イベント案内ABENTEUER
  2. サイトを決める:施設紹介(電源あり/なし/キャンピングカー/コテージ)を見て、動線と装備を逆算。
  3. 装備の最終チェック:持ち物リストと、寒期はレイヤリングを強化。迷ったら電源サイトで“安心優先”。

※最新情報・料金・ルールは必ず公式をご確認ください:料金・レンタルトップ

クレジット/参考リンク

本記事は、風間 陸(アウトドアライター|キャンプギア評論家|自然体験マーケター)が、現地取材と繰り返しの利用経験にもとづき執筆しました。
施設・開催・料金などの事実情報は、以下の公式情報に基づいて確認・更新しています。

注意:イベント内容・出展・運営方針・料金は変更される場合があります。必ず最新の公式情報をご確認ください。

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