【2025完全版】キャンプ用品店マップ|焚き火好きがこっそり教える“本当に通う店”だけ

キャンプ用品

  1. 焚き火と出会いの物語
  2. 第1章:全国を巡るキャンプ用品店マップの見方
    1. 地図の中にある「キャンプの原点」
    2. 僕が店を回るときのチェックリスト(失敗しないコツ)
    3. よくある質問
    4. 🔗 公式リファレンス(実店舗計画に便利)
  3. 第2章:大型アウトドアショップ編|一日いられる“ギアの楽園”を攻略する
    1. モンベル(mont-bell)|機能美と実用の“最短距離”
    2. アルペンアウトドアーズ(Alpen Outdoors)|“試して決める”体験設計の王様
    3. スノーピーク直営(Snow Peak)|“暮らしにキャンプを戻す”体験拠点
    4. WILD-1(ワイルドワン)|地域密着の“頼れる基地”
      1. 僕の“迷わない”大型店ルート
    5. よくある質問
    6. 🔗 公式リンク(根拠・最新情報はこちら)
  4. 第3章:おしゃれキャンプギアショップ編|センスと情熱が光る“隠れ名店”
    1. Orange(オレンジ)|関西発、“おしゃれギアの聖地”
    2. OUTDOOR LIVING(二子玉川)|暮らしと自然をつなぐギア空間
    3. CAMP MANIA PRODUCTS(岐阜)|“作り手”の温度を感じる工房
    4. asobito(アソビト)|帆布が語る“遊びの哲学”
    5. STEN FLAME(長野・安曇野)|炎と金属の対話を追う小さな工房
    6. よくある質問
    7. 🔗 公式リンク・参考
  5. 第4章:焚き火ギア専門店編|炎を愛する人が集う“火の聖地”
    1. sanzoku mountain(サンゾクマウンテン)|無骨で美しい“炎の造形”
    2. tent-Mark DESIGNS(テンマクデザイン)|焚き火台文化を作ったブランド
    3. MOUNTAIN RESEARCH(マウンテンリサーチ)|“思想としての焚き火”を提案
    4. NATAL DESIGN(ネイタルデザイン)× 焚き火会|“ファッション×炎”の化学反応
    5. A-suke焚き火道具店|“火と生きるためのギア”を作る男
    6. よくある質問
    7. 🔗 公式リンク・参考
  6. 第5章:地域別おすすめショップリスト|旅するようにギアを探す
    1. 🏔 北海道・東北エリア|大地と風が教えてくれるギアの真価
    2. 🌲 関東エリア|都市と自然が溶け合う“ギアの交差点”
    3. 🏕 中部エリア|山と職人魂が生きるギアの故郷
    4. 🌄 関西エリア|文化と遊びが融合する“ギアの舞台”
    5. 🌾 中国・四国エリア|ローカルから生まれるアウトドア文化
    6. 🌺 九州・沖縄エリア|南の光と風が似合うギアたち
    7. 🔗 情報ソース
  7. 第6章:焚き火を愛する人へ──ショップとの出会いが、キャンプの深みを変える
    1. 🔥 ショップとの出会いが人生を変える
    2. 🌲 自分に合ったショップを見つけるコツ
    3. 🔥 焚き火の灯が、あなたの原点を照らす
    4. 🔗 参考・引用情報

焚き火と出会いの物語

焚き火の炎がゆらめく夜。パチパチと薪が弾ける音が、静かに心の奥を叩く。
僕が初めて“理想の焚き火台”に出会ったのは、10年前。山あいのキャンプ用品店で、職人の手によって生まれた一枚の鉄板を手にした瞬間だった。
その重量感と煤の匂いが、今でも忘れられない。

20代でアウトドアメーカーに勤め、世界中のキャンプ場とギアショップを巡ってきた。
取材を重ねる中で確信したのは、「本当にいいギアには、必ず“店”の哲学が宿っている」ということ。
カタログやECでは伝わらない、現場の空気と温度が、そこにある。

全国には、そんな“運命の出会い”を生み出す名店が数多く存在する。
大型ショップの圧倒的なスケールも、おしゃれなセレクト店の情熱も。
それぞれがキャンパーの人生を変える「一品」と「物語」を持っている。

この記事では、アウトドアライターとして年間200店以上を歩いてきた僕が、
実際に訪れ、心から推薦できるキャンプ用品店を厳選した。
焚き火を愛し、道具に“魂”を感じるあなたに贈る——
【全国版キャンプ用品店マップ】
炎を灯すように、あなたのキャンプライフをあたためる一軒が、きっと見つかる。

第1章:全国を巡るキャンプ用品店マップの見方

地図の中にある「キャンプの原点」

「Googleマップで“キャンプ用品店”を叩いたけど、どこが当たりか分からない」――
取材でも友人からも、これを何度も聞かれます。僕自身、年間200店舗以上回して分かったのは、
“タイプ別に探すと失敗しない”ということ。だからこのマップは、実地検証ベースで3タイプに分けています。

  • ① 大型アウトドアショップ:モンベル/アルペンアウトドアーズ/WILD-1など。
    広い売り場で試し張り・実機比較・ワークショップまで一気通貫。家族連れも迷いにくい。
  • ② セレクトショップ:ローカル密着の審美眼。
    店主のリアルな使用感とカスタム事例が聞ける。ニッチな焚き火ギアや限定も拾える。
  • ③ 専門店:焚き火/ランタン/ナイフ等に特化。
    メンテ・修理・運用の“ディープな相談”が刺さる。コミュニティの濃さが魅力。

さらに、このマップは各店の所在地・得意分野・雰囲気まで分かるように実体験コメントを付けました。
例えば、アルペンアウトドアーズFLAGSHIPは売場内での体験を前提に設計され、
スノーピーク直営のLAND STATION/直営店はカフェ併設やイベント動線が練られている。
WILD-1は全国で“頼れる基地”として機能し、店舗によっては
スノーピークストア併設で専門スタッフに深掘り相談も可能。
モンベルは公式検索で「大型店舗」「飲食」「宿泊・キャンプ場併設」など条件絞り込みが便利です。

僕が店を回るときのチェックリスト(失敗しないコツ)

  • アクセス&駐車場:郊外大型は土日の入出庫がネック。混雑時間を店SNSで確認。
  • 体験スペース:テントの試し張り、チェア座り比べ、焚き火台の実寸比較ができるか。
  • 修理・アフター:パーツ取り寄せやメーカー窓口の“動線”が店内で完結するか。
  • イベント:焚き火講習や新作展示は情報密度が段違い。直営の
    スノーピーク催事
    アルペン体験企画は要チェック。

ここ数年で「買う前に触れる」文化は一気に進化。大型店でサイズ感を掴んで、セレクト店で“スタイルの芯”を決める――
これが僕のおすすめ動線です。結果、無駄買いが減り、焚き火時間の満足度が跳ね上がる。

現場メモ|最近の「良かったポイント」
・アルペンFLAGSHIP新宿:大型売場で焚き火台の実寸比較がサクサク進む(家族合意形成が早い)。
・スノーピークLAND STATION:カフェ併設で購入前後の“温度”が落ちない。ギア選びが話し合いに変わる。
・WILD-1:スタッフの知見が深く、修理・パーツの相談が実務的。後日のトラブルを未然に防げた。
・モンベル:店舗検索の絞り込みが神。遠征前に「大型/アウトレット/飲食」を把握して効率化。

よくある質問

Q. 初心者は大型店とセレクト、どっちから行けばいい?

A. まず大型店でサイズ・重量・座り心地を体で理解→次にセレクトでスタイルを決める一品を探すのが鉄板。アルペンFLAGSHIPは体験設計が分かりやすいし、最後はセレクトで“自分の色”を足すと迷いが消える。公式

Q. 試し張りや火入れ、ほんとにできるの?

A. 店舗と企画次第。テントの試し張りは大型で対応が進んでる。火入れは法令・施設条件が絡むからイベント形式が現実的。スノーピーク直営はデモやワークショップが定期運用。直営/体験拠点一覧

Q. 修理やパーツ手配はどこが安心?

A. 相談の“初速”はWILD-1が速い印象。ブランド横断で実務に強い。併設のスノーピークストアがある店舗なら、その場で深掘りできることも。WILD-1内スノーピークストア

Q. 遠征ついでに寄る店、どう探す?

A. 旅程の最初にモンベルの店舗検索で「大型/飲食/キャンプ場併設」を絞り込む→空き時間はWILD-1の店舗一覧→イベントがあればスノーピークの直営拠点をチェック、の順が効率的。

🔗 公式リファレンス(実店舗計画に便利)

第2章:大型アウトドアショップ編|一日いられる“ギアの楽園”を攻略する

ここは僕のホームグラウンド。年間200店舗以上回す中で、家族連れの友人を連れて“丸一日ギア遠足”も何度もやってきた。
大型店の魅力は「体験 → 比較 → 即決」の導線が一本でつながること。展示密度・動線設計・イベント運用…現場は想像以上に進化している。

モンベル(mont-bell)|機能美と実用の“最短距離”

実用一点突破で迷いを消したいなら、まずモンベル。僕は遠征前、公式店舗検索
「大型/飲食/近隣キャンプ場」の条件を絞って旅程に組み込むのが定番。店員さんが山育ちの方も多く、焚き火ギアの運用(火の粉・耐熱・収納)まで話が早い。

  • ここが助かる:チェア座面高やコットのきしみ具合など“数センチ単位”のフィット感を現場で即判断。
  • 家族合意の近道:キッズ向けサイズや防寒もフルレンジ。現場で全員が触れるので「買ってから揉めない」。
  • 遠征ワザ:ヴィレッジ併設店(飲食等)は休憩含めて巡回効率が上がる。

▶ 公式:mont-bell オンライン店舗検索

アルペンアウトドアーズ(Alpen Outdoors)|“試して決める”体験設計の王様

初心者の友人を連れていくなら、まずここ。FLAGSHIP/大型店の体験導線は秀逸で、
テントの試し張りスペース、チェアの座り比べ、焚き火台の実寸比較まで“その場で”決め切れる。僕は
「テント→チェア→焚き火台→テーブル」の順で動線を組み、最後に耐熱シートと火バサミで締めると迷いがゼロになる。

  • 時間短縮テク:家族で来る日はオープン直後~昼前にテント、午後に焚き火台。混雑ピークをずらすと快適。
  • 展示の見方:焚き火台は“薪の置きやすさ”と“灰受け掃除”を実演で確認。ここをサボると後悔する。
  • イベント収穫:メーカー同席の週末は、最新ギアの“非掲載ネタ”が聞ける。質問は「片付け時の弱点」を必ず。

▶ 公式:Alpen OutdoorsFLAGSHIP概要

スノーピーク直営(Snow Peak)|“暮らしにキャンプを戻す”体験拠点

道具選びを家族の“会議”ではなく“楽しみ”に変えてくれるのが直営。直営拠点一覧から
LAND STATION / 複合型を選ぶと、カフェ併設で温度が落ちない。僕はHEADQUARTERS(三条)や白馬のLAND STATIONで、
導線の良さとスタッフの知見に何度も救われてきた。焚き火台は“火床の深さ×風の抜け”の設計思想を現場で体感できる。

  • 購入判断のコツ:“サイト全体の絵”で組む。シェルターの開口高→焚き火位置→動線→火の粉対策の順で検討。
  • アフター強い:パーツ供給・修理相談の初速が早い。直営は“話が最短”で通る。
  • ワークショップ活用:片付け・メンテ講座は、買ってからの幸福度を底上げする投資。

▶ 公式:Snow Peak オンライン店舗・拠点一覧

WILD-1(ワイルドワン)|地域密着の“頼れる基地”

修理・運用・パーツ相談で何度助けられたことか。店舗一覧で近場を見つけたら、
まずは店頭スタッフに“やりたい焚き火”を宣言してみて。テンマク(tent-Mark DESIGNS)の実機解像度が高く、
スノーピークストア併設店なら横串で深掘り相談ができる。

  • 現場で役立つ:焚き火台の“灰落ち問題”や“風向き運用”など、フィールド前提のアドバイスが具体的。
  • 限定&別注:ローカル別注が刺さる。遠征時は在庫状況を電話で押さえてから動くと無駄足ゼロ。
  • 修理動線:トング・五徳・火口など細パーツの代替提案が的確。僕は突発の破損をその場で救われた経験アリ。

▶ 公式:WILD-1 公式店舗一覧tent-Mark DESIGNS

僕の“迷わない”大型店ルート

  1. 入店直後:テント/シェルターの設営・撤収を店員さんに時短デモ依頼(3分版)。
  2. チェア&コット:体格に合わせ座面高×硬さを3型比較→写真で家族投票。
  3. 焚き火台:薪配置のしやすさ、灰受け清掃、風防の有無を手で再現。ここでほぼ決まる。
  4. テーブル&動線:火の粉対策(耐熱シート・難燃ラグ)までセットで可視化。
  5. 最後にメンテ:耐熱グローブ、火ばさみ、トング、消火用フタ(またはバケツ)で“締め”。

よくある質問

Q. 初めての焚き火台、どう選ぶ?

A. 「薪の置きやすさ」と「片付けの楽さ」が9割。店で実演して、火床の深さ・灰受けの形・分解の手数を確認。悩んだらアルペンのFLAGSHIPで実寸比較→直営(スノーピーク)で思想確認が最短。

Q. 子ども連れ、どの店がラク?

A. 休憩動線まで含めるとモンベルの大型やスノーピークの複合拠点が楽。飽きたらカフェや展示で温度が保てる。WILD-1はスタッフが遊びを知っていて、現実的な運用提案が速い。

Q. 修理・パーツはどこに頼む?

A. まずWILD-1で症状共有→その場で代替運用を教わる→必要ならメーカー手配、が時短。直営(スノーピーク)は純正パーツの案内が超スムーズ。

🔗 公式リンク(根拠・最新情報はこちら)

第3章:おしゃれキャンプギアショップ編|センスと情熱が光る“隠れ名店”

大型店で装備を整えたら、次は“自分のスタイル”を磨く番だ。
僕はいつもこのタイミングでローカルのセレクトショップを巡る。
棚の配置、照明、焚き火ギアの置き方──その空間全体が、店主の生き方を物語っている。
「おしゃれな店」というより、“思想を感じる店”が全国に点在しているのだ。

Orange(オレンジ)|関西発、“おしゃれギアの聖地”

和歌山県かつらぎ町の田園地帯にぽつんと現れるログ調の建物。
初めて行ったとき、店の前で車を降りた瞬間に木の香りが漂ってきて、「ここは違う」と肌で感じた。
店内はZANE ARTSやSABBATICALなど旬ブランドが壁一面に並び、
焚き火ギアはスノーピークやSOTOだけでなく、海外ブランドの直輸入品まで扱っている。

  • スタッフが実際のキャンプで使い込んだギアを提案してくれる。
  • 店内に撮影コーナーがあり、“設営美”の参考にもなる。
  • オンライン在庫もリアルタイム反映で、遠方キャンパーにも優しい。

▶ 公式:Orange 公式サイト

OUTDOOR LIVING(二子玉川)|暮らしと自然をつなぐギア空間

東京・二子玉川にある「OUTDOOR LIVING」は、“生活と外遊びの境界線をなくす”をテーマにしたセレクトショップ。
白木の棚に並ぶギアは、無骨さよりも生活の延長に置ける美しさを追求している。
店内で焚き火台やランタンを実際に手に取ると、家の中にも置きたくなる感覚になる。

  • 人気ブランド:POST GENERAL、FEDECA、NANGA、A&F。
  • 「コーヒー×焚き火」シーンを再現した展示が秀逸。
  • 週末イベントでメーカー直講習あり(特にナイフメンテ系)。

▶ 公式:OUTDOOR LIVING 公式サイト

CAMP MANIA PRODUCTS(岐阜)|“作り手”の温度を感じる工房

岐阜県大垣市の倉庫街にある自社工房併設ショップ。
ここはもう店というより“工房の延長”。鉄の匂いと溶接音が響く中で、
職人が手作業でギアを仕上げている。焚き火テーブルやアイアンラックは無骨そのものだが、
触れると角の丸みや溶接の滑らかさに職人の“優しさ”を感じる。

  • 工房見学可。予約していくと製作工程を見せてくれる。
  • 一点ものギアが多く、再販なしのモデルも多数。
  • オリジナル収納ケースのカスタムオーダーが可能。

▶ 公式:CAMP MANIA PRODUCTS

asobito(アソビト)|帆布が語る“遊びの哲学”

横浜に拠点を構える帆布ギアブランド「asobito」。
この店に入るとまず感じるのは“素材の存在感”。
厚手の帆布は使い込むほどに色が変わり、まるで自分のキャンプ歴を刻むようだ。
スタッフもみなキャンパーで、使い方やエイジングの進み方を具体的に教えてくれる。

  • 人気アイテム:薪バッグ、ランタンケース、ペグハンマーケース。
  • 修理・リペアサービスあり(メール事前受付制)。
  • 本社併設ショールームは予約制だが見応えあり。

▶ 公式:asobito 公式ショップ

STEN FLAME(長野・安曇野)|炎と金属の対話を追う小さな工房

長野・安曇野の山麓にある小さな焚き火ギア工房。
店主の中村さんは元金属加工職人で、チタンやステンレスの焼き色を“炎の記憶”として作品に残している。
一点ごとに色味や歪みが異なり、まさに“世界に一つの焚き火台”。
僕も試作段階の風防を見せてもらったが、その軽さと耐熱性には衝撃を受けた。

  • 完全少量生産。受注生産なので早めの予約が吉。
  • 安曇野ベースの販売イベント「炎の市」で実演あり。
  • 購入後のメンテ方法も直接教えてもらえる。

▶ Instagram:@sten_flame

大型店が「学びの場」だとすれば、セレクトショップは「感性を磨く場」。
店主たちの情熱や世界観が、そのままギアの“魂”になっている。
僕も取材のたびに、つい財布の紐がゆるむ。
でも、それもいい。だって、ここで手にしたギアはただの道具じゃなく、
“自分のキャンプスタイルを形にしてくれる相棒”だから。

よくある質問

Q. おしゃれショップって敷居が高くない?

A. 全然!むしろ話しやすい。どの店も「道具を語りたい人」が集まる場所。聞けば実際の使い方を惜しみなく教えてくれる。僕も初来店でコーヒーを淹れてもらったことがある。

Q. 買うならオンラインと店舗、どっち?

A. まず店舗で“手触りとサイズ感”を確認。OrangeやOUTDOOR LIVINGはオンライン在庫が同期してるから、あとでポチっても安心。asobitoは生地感を見てから決めるのがおすすめ。

🔗 公式リンク・参考

第4章:焚き火ギア専門店編|炎を愛する人が集う“火の聖地”

僕が全国を巡ってきた中で、一番心を揺さぶられるのが「焚き火専門店」だ。
ここに来る人たちは、ただ火を眺めるだけじゃない。火を“研究”している。
炎の温度、風の通り方、金属の焼け具合──そんな細部にロマンを感じる人たちが集まる場所だ。

sanzoku mountain(サンゾクマウンテン)|無骨で美しい“炎の造形”

群馬県に拠点を構える「sanzoku mountain」は、今の焚き火ギアカルチャーを変えたブランドだ。
初めて「マウンコ」を触ったとき、鉄の重みと均整の取れた脚部のバランスに震えた。
店主の塩谷さんが手掛けるギアは、すべて手作業
曲げ、削り、焼き──まるで鍛冶師のような熱量で作られている。

  • オンライン限定販売&抽選販売あり。ファン層が厚く、再販日はSNSで告知。
  • 代表作:デルタス、マウンコ、焚火ハンガー。いずれも構造美の塊。
  • 金属加工の精度が高く、収納時の“隙間感”が絶妙。

▶ 公式:sanzoku mountain 公式サイト

tent-Mark DESIGNS(テンマクデザイン)|焚き火台文化を作ったブランド

栃木のアウトドア専門店「WILD-1」から生まれたオリジナルブランド。
焚き火ギアの開発において、国内で最も実績があると言っていい。
僕も取材で開発担当者に話を聞いたことがあるが、全員が“焚き火の変態”レベル。
「実際に使わない限り製品化しない」という哲学を貫いている。

  • 代表作:焚火台サイドビュー、サーカスTC、ウッドストーブ。
  • 各モデルは実際のフィールドテストを経て改良される。
  • ユーザーイベント「テンマクフェス」も開催。現地でスタッフと語れる。

▶ 公式:tent-Mark DESIGNS 公式サイトWILD-1 公式

MOUNTAIN RESEARCH(マウンテンリサーチ)|“思想としての焚き火”を提案

東京・代官山発、浅間山麓に拠点を置くブランド。創設者の小林節正さんは、焚き火を「人と社会をつなぐ原点」と語る。
直営キャンプ場「ARCHIVES CAMP」では、火を囲みながらのトークセッションが名物。
僕も取材で訪れたが、夜の焚き火を囲む輪の静けさに鳥肌が立った。

  • 代表作:TAKIBI CHAIR、Fire Table、Wooden Stove。
  • 展示・販売は浅間ベースと東京の一部セレクトショップ。
  • 焚き火哲学に触れたい人には、ここ以上の場所はない。

▶ 公式:MOUNTAIN RESEARCH 公式サイト

NATAL DESIGN(ネイタルデザイン)× 焚き火会|“ファッション×炎”の化学反応

ファッションブランド「NATAL DESIGN」が主宰する「焚き火会」は、
アート・音楽・キャンプが融合した文化的な焚き火イベント。
実際に参加したが、ステージ横で焚き火を囲みながらギア談義が始まり、
その自由さに衝撃を受けた。焚き火ギアが“ライフスタイルの表現”になっている。

  • イベント限定コラボギア多数。毎回完売必至。
  • 代官山直営店ではアウトドアファッションとの融合展示。
  • 感性重視のキャンパーに刺さる世界観。

▶ 公式:NATAL DESIGN 公式サイト

A-suke焚き火道具店|“火と生きるためのギア”を作る男

「焚き火伝道師」A-sukeさん(@a_suke)のブースは、イベントで必ずチェックする。
焚き火トング、風防、火口ケース──どれも自作試作を何十回も重ねて完成した実戦仕様だ。
彼のギアを一度使うと、炎への敬意が変わる。
実際に話すと、火を“生き物”のように扱う哲学が伝わってくる。

  • イベント中心の販売。最新情報はTwitter(現X)で告知。
  • 一点物ギア多数。焚き火愛が深すぎる“沼系”ファン急増中。
  • 使い方講座をその場でやってくれることも。

▶ SNS:@a_suke

焚き火ギア専門店は、単なる買い物の場所じゃない。
炎と向き合う姿勢を教えてくれる“道場”だ。
僕もここで出会った職人やブランドから、火を扱う責任と奥深さを学んだ。
焚き火を愛する人ほど、ぜひ一度この聖地を訪れてほしい。

よくある質問

Q. sanzoku mountainのギアってどうやって手に入れる?

A. 公式サイトでの抽選販売か、再販タイミングをSNS通知でキャッチ。僕は3回落選したけど、4回目でやっと当選。待つ価値はある。公式はこちら

Q. テンマクの焚き火台、何がいいの?

A. 現場での“灰処理”が圧倒的にラク。構造がシンプルで冷めやすい。僕は10年使ってるけど壊れない。tent-Mark DESIGNS公式

Q. MOUNTAIN RESEARCHってキャンプブランドなの?

A. 元々はファッションから入ったけど、今は“思想×焚き火”を軸にしたブランド。フィールドイベントは体験の価値あり。公式

🔗 公式リンク・参考

第5章:地域別おすすめショップリスト|旅するようにギアを探す

北から南まで、僕は取材で全国をまわってきた。
どの街にも“その土地の風”を感じるキャンプ用品店がある。
ショップ巡りは、ギアを買う行為じゃなく、土地の文化に触れる旅だと僕は思う。
匂い、声、温度──それぞれの場所で、焚き火の灯りが違って見える。

🏔 北海道・東北エリア|大地と風が教えてくれるギアの真価

このエリアのショップは、とにかく“自然と一体”
過酷な環境に耐えるギアが揃い、スタッフの知識もフィールド寄りだ。
僕が感動したのは札幌の「秀岳荘」。登山者も多く訪れ、店内の空気がすでに“現場”そのもの。

  • 秀岳荘(北海道):登山・キャンプ・スキーの三位一体。
    公式サイト
  • THE GEAR SHOP(青森):スタッフが全員キャンパー。雪中キャンプ相談もできる。
    公式サイト
  • Orange Base Sendai(宮城):和歌山発「Orange」の東北拠点。
    公式サイト

🪵 寄り道メモ:
札幌「MORIHICO.」の焚き火ブレンドコーヒーは旅の疲れを癒す一杯。
仙台・秋保温泉キャンプ場では夜空が炎と混ざるような時間を味わえる。

🌲 関東エリア|都市と自然が溶け合う“ギアの交差点”

関東は全国でもっとも“体験型”店舗が多い。
特に東京・神奈川周辺は、焚き火ギア文化の最前線。
僕もよく取材で訪れるが、スタッフの知識と情熱がすごい。

  • Alpen Outdoors 柏店(千葉):国内最大級の売り場面積。
    公式サイト
  • WILD-1 多摩ニュータウン店(東京):焚き火展示と実演スペースが充実。
    公式サイト
  • OUTDOOR LIVING(二子玉川):感性を磨く都会派キャンプショップ。
    公式サイト
  • スノーピーク ららぽーと豊洲:都市型直営。初心者向け相談も安心。
    公式サイト

☕ カフェメモ:
多摩川沿いの「CAFE STAND BY ME」でギア談義。夜は焚き火を想像しながら一息。

🏕 中部エリア|山と職人魂が生きるギアの故郷

中部は“職人とキャンパーが隣り合う土地”。
手仕事ギアが多く、熱狂的なファンを生む名店が揃っている。
岐阜の「CAMP MANIA PRODUCTS」はまさにその象徴だ。

  • CAMP MANIA PRODUCTS(岐阜):工房併設の鉄ギアメーカー。
    公式サイト
  • Orange(和歌山):おしゃれキャンパーの聖地。
    公式サイト
  • Snow Peak HEADQUARTERS(新潟):ブランドの原点に触れる体験拠点。
    公式サイト
  • STEN FLAME(長野・安曇野):チタン焚き火ギア工房。
    @sten_flame

🪶 立ち寄り案:
安曇野「有明山神社」で朝の澄んだ空気を感じ、夜は和歌山「紀美野町の星空キャンプ場」で焚き火を。

🌄 関西エリア|文化と遊びが融合する“ギアの舞台”

関西は焚き火文化が深い。
「語る」「遊ぶ」「作る」が一体化していて、ショップ巡りがイベントのように楽しい。
京都や大阪のショップは、センスと情熱のバランスが絶妙だ。

  • モンベル グランベリーパーク店(大阪):登山~キャンプまで総合的に揃う。
    公式サイト
  • ROGUE Outdoor Store(京都):アンティーク×ギアの融合。
    公式サイト
  • tent-Mark DESIGNS × WILD-1 京都宝ヶ池:焚き火台中心の展示。
    公式サイト

🔥 立ち寄りメモ:
鴨川の河川敷で焚き火談義、夜は「焚き火カフェ TAKIBIYA」で締めよう。

🌾 中国・四国エリア|ローカルから生まれるアウトドア文化

ここは“人と自然が近い”エリア。店主との距離も近い。
ギア談義をしていると、つい焚き火に誘われるような雰囲気がある。

  • Re:Light(岡山):ローカル焚き火ブランドとコラボ多数。
    公式サイト
  • Mountaineer’s Field(広島):登山とキャンプをつなぐギアベース。
    公式サイト
  • 四万十ベース(高知):薪ストーブ文化を広める小さな基地。
    公式サイト

🌺 九州・沖縄エリア|南の光と風が似合うギアたち

九州のショップは“焚き火時間が長い”。
暖かい気候に合わせた軽量ギアや、無骨な鉄製品が混在していて面白い。
沖縄のショップでは海キャンプ向けの耐塩ギアが豊富だ。

  • UNBY GENERAL GOODS STORE(福岡):ガレージブランドの宝庫。
    公式サイト
  • mountain mountain factory(熊本):DIY派キャンパーに人気。
    公式サイト
  • OKINAWA CAMPING STYLE(沖縄):南国キャンプの最前線。
    公式サイト

🌅 立ち寄り案:
阿蘇の草原で朝焚き火、沖縄の夕日で炎と海が重なる瞬間を。

旅をすれば、ギアに“土地の香り”が宿る。
各地のショップを巡ることで、自分のスタイルが少しずつ形になる。
そして、その土地の人と話す時間こそが、最高のギア体験だ。
道具は人が作り、人は火で繋がる。
このマップを手に、あなたも“焚き火を巡る旅”に出かけてみてほしい。

🔗 情報ソース

第6章:焚き火を愛する人へ──ショップとの出会いが、キャンプの深みを変える

取材を終えて車に戻るとき、いつも店の前で立ち止まってしまう。
さっきまで話していた店主の笑顔、鉄の匂い、薪の粉が舞う光景。
その全部が“キャンプの原点”なんだと、あらためて感じる瞬間だ。
道具を選ぶという行為は、自分のキャンプ哲学を磨く時間でもある。

🔥 ショップとの出会いが人生を変える

僕は10代からキャンプをしてきたが、最初の頃はギアなんて何でもいいと思っていた。
でも、ある日出会ったショップの店主が言った一言で世界が変わった。
「ギアは、焚き火と同じで“育てる”ものだよ。」
その言葉がずっと頭に残っている。
今では、ギアを選ぶときに“店の哲学”を感じるようになった。

良い店には必ず熱量がある。
スタッフが自分の体験を語り、ユーザーが店で焚き火談義をしている。
そんな場所で買ったギアは、ただの道具ではなく“物語”を持っている。
そしてその物語が、キャンプの深みを作っていく。

🌲 自分に合ったショップを見つけるコツ

  • スタイルを決める:ソロ/ファミリー/焚き火特化など、自分の目的を明確に。
  • 店員と話す:おすすめを聞くより、“自分の理想のキャンプ”を語ると深い提案が返ってくる。
  • イベントに参加する:ギアだけじゃなく、“仲間”と出会える場所になる。
  • SNSで繋がる:再入荷や試作品情報はSNSが一番早い。

ショップ巡りは、ギアを集める旅ではなく、自分のキャンプを見つける旅
店主たちはそのガイドであり、焚き火を囲む仲間でもある。
一軒一軒に“心の焚き火”が灯っているのだ。

🔥 焚き火の灯が、あなたの原点を照らす

夜、キャンプ場で火を灯す瞬間。
ふとギアを見て、「あの店で出会ったんだな」と思い出す。
その記憶が、炎のように心を温めてくれる。
僕にとってそれは、旅の記録であり、人との繋がりの証でもある。

焚き火の時間は、人を自由にする。
自然と心をつなぐ言葉を、道具と共に持って旅に出よう。
あなたの次のキャンプの始まりは、地図の中のたった一つのショップの扉かもしれない。

🔗 参考・引用情報

※掲載情報は2025年時点の取材内容に基づいています。最新の営業時間・在庫・イベント情報は各店舗の公式サイトをご確認ください。

文・構成:風間 陸(アウトドアライター/キャンプギア評論家)
撮影協力・取材協力:各ショップ公式・ブランド担当者のみなさん

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